JP2001230010A - フラット回路体用端子及びフラット回路体用コネクタ - Google Patents

フラット回路体用端子及びフラット回路体用コネクタ

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JP2001230010A JP2000042791A JP2000042791A JP2001230010A JP 2001230010 A JP2001230010 A JP 2001230010A JP 2000042791 A JP2000042791 A JP 2000042791A JP 2000042791 A JP2000042791 A JP 2000042791A JP 2001230010 A JP2001230010 A JP 2001230010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子ピッチを小さくしてコネクタの小型化を
図る。 【解決手段】 フラット回路体用端子20の後端部に、
一対のアーム23b,23cを後方に延ばしたコ字状の
接続片23を設ける。アームの対向部に、アームを自身
の基部を支点にして互いに接近する方向に曲げた際にフ
ラット回路体10の絶縁体に厚さ方向に突き刺さって絶
縁体内部の芯線と接触導通する突き刺し片24を設け
る。突き刺し片24を、アーム23b,23cの曲げ方
向に沿った面に平行な楔形状の板体で構成する。コネク
タハウジング30に横一列に端子収容室31を形成し、
上壁30aと下壁30bの後端部に、ヒンジ34を介し
て上下カバー35,36を設ける。コネクタハウジング
の各端子収容室に端子20の前側部分を収容し、端子の
後端部に設けられた接続片23のアームを上下カバーの
内面に沿って配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル・フ
ラット・ケーブル(FFC)やフレキシブル・プリント
・サーキット(FPC)等のフラット回路体用端子及び
その端子を用いて構成したフラット回路体用コネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a),(b)は、実開昭60−3
8474号公報に記載された従来のフラット回路体用コ
ネクタを示す。このコネクタは、コネクタハウジング1
と、その上に被せるカバー2と、コネクタハウジング1
に装着された多数の端子3とからなる。
【0003】各端子3には圧接板13が設けられてお
り、圧接板13は、圧接スロット13bを挟んで対向す
る一対の圧接刃13a,13aを有している。圧接板1
3は、フラット回路体10の芯線12の長手方向と直交
する向きで配されており、圧接板13の幅寸法を考慮し
て、隣接する圧接板13が互いに接触しないように、端
子3のピッチが定められている。この例の場合は、フラ
ット回路体10の長手方向に位置をずらして前後に2列
の端子列が設けられており、各列の端子3が交互に、隣
接する芯線12と対応している。このように前後2列に
端子3を配置することで、芯線ピッチが小さい場合にも
対応できるようにしている。
【0004】このコネクタにフラット回路体10の端末
を接続する場合は、各端子3の圧接板13に直交する向
きにフラット回路体10を配置し、圧接スロット13b
に芯線12を差し込むように、カバー2によってフラッ
ト回路体10を圧接板13に押し付ける。そうすると、
圧接刃13a,13aがフラット回路体10の絶縁体1
1を突き破り、圧接刃13a,13a間の圧接スロット
13bに芯線12が入り込んで、圧接刃13a,13a
と芯線12が接触導通する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
フラット回路体用コネクタの場合、圧接板13の圧接刃
13a,13a間に芯線12を押し込む構造の端子3を
使用しているので、圧接板13の幅寸法に応じて端子3
のピッチを決める必要があり、端子ピッチをあまり小さ
くできない。そのため、前後2列に端子3を配列して、
芯線ピッチの小さなフラット回路体10に対応できるよ
うにしているが、その結果としてコネクタが大型化する
という問題があった。
【0006】また、一対の圧接刃13a,13aが上に
突き出しているところにフラット回路体10を押し付け
るので、つまりフラット回路体10の片面に対してだけ
圧接刃13a,13aを突き刺すので、芯線12が圧接
スロット13bに嵌まる際に上にずれるという問題があ
る。
【0007】本発明は、上記事情を考慮し、端子ピッチ
を小さくしてコネクタの小型化を図ることができると共
に、フラット回路体との接続の際に芯線のずれを防止し
て確実な導通をとることのできるフラット回路体用端子
及びその端子を用いたフラット回路体用コネクタを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フラ
ット回路体の端末に接続するためのフラット回路体用端
子において、一対のアームを後方に延ばしたコ字状の接
続片を後端部に有し、該コ字状の接続片の一対のアーム
の対向部に、アームを自身の基部を支点にして互いに接
近する方向に曲げた際にフラット回路体の絶縁体に厚さ
方向に突き刺さって絶縁体内部の芯線と接触導通する突
き刺し片を設け、該突き刺し片を、アームの曲げ方向に
沿った面に平行な楔形状の板体で構成したことを特徴と
する。
【0009】この端子は、コ字状の接続片の一対のアー
ムを曲げることで、突き刺し片をフラット回路体の端末
部に表裏から同時に突き刺すものであるから、芯線のず
れを防止しながら、芯線に対する導通を図ることができ
る。また、この場合の突き刺し片はアームの曲げ方向に
沿った面に平行な楔形板体として構成してあるので、ア
ームの曲げ方向に直交する方向の寸法を最小限に抑える
ことができる。つまり突き刺し片は、従来の圧接板のよ
うに横幅をとるものではなく、端子の縦方向(長さ方
向)に沿ったものであるので、端子の横方向における寸
法を最小限に抑えることができる。
【0010】従って、従来では、隣接する圧接板の接触
を避けるために端子ピッチをあまり狭くできず、そのた
めに2列に端子を配列して、芯線ピッチの小さいフラッ
ト回路体に対応させざるを得なかったが、本発明によれ
ば、端子ピッチを狭く設定することができ、そのため、
芯線ピッチが小さいフラット回路体に対応させる場合に
も、一列に端子を配列することができて、コネクタの小
型化に寄与することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のフラッ
ト回路体用端子であって、前記一対のアームの対向部に
設けた突き刺し片を、その突き刺し方向と直交する方向
において1本の芯線を挟む位置に形成したことを特徴と
する。
【0012】この端子は、一対の突き刺し片で芯線を挟
むようにしているので、芯線に対してバランスよく突き
刺し片の腹部分を接触させることができ、導通性能を高
めることができる。また、一対の突き刺し片の間隔を芯
線の径よりも小さくすることにより、弾性力をもって芯
線に突き刺し片の腹部分を圧接させることができる。即
ち、例えば、突き刺し片の間隔を芯線の径よりも小さく
設定した状態で、突き刺し片の先端を円形断面の芯線に
向けてフラット回路体の表裏から突き刺すと、突き刺し
片の先端が芯線の外周に摺接しながら芯線の左右両側に
回り込む。このとき、根元でつながっている一対のアー
ムは、芯線の横方向(突き刺し片同士が離間する方向)
へ変形することになるので、アームを有する接続片に弾
性復元力が発生し、その弾性復元力によって、突き刺し
片が芯線に圧接させられる。従って、芯線に対して突き
刺し片が強く圧接することになり、導通性能が高まる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のフラット回路体用端子であって、前記コ字状の接続片
を、1枚の帯板をその厚さ方向に折り曲げることで形成
し、前記突き刺し片を、前記接続片の一対のアームの側
縁に延設した突片を内側に折り曲げることで形成したこ
とを特徴とする。
【0014】この端子では、接続片及び突き刺し片が、
1枚の帯板を折り曲げることで一体に形成されているの
で、端子の前側部分を含めて端子全体を、金属板のプレ
スにより容易に製造することができる。また、突き刺し
片を、アームの側縁に延設した突片を内側に折り曲げる
ことで形成しているので、簡単に突き刺し片をアームの
曲げ方向に沿った面に平行に設定することができる。
【0015】請求項4の発明は、上壁と下壁と両側壁と
を有するコネクタハウジングの上壁と下壁との間に横一
列に端子収容室を形成し、上壁と下壁の後端部にヒンジ
を介して上下方向回動自在に上下カバーを設け、該上下
カバーは、閉じた状態で互いにロックするロック手段を
有すると共に、閉じた状態で前記上壁と下壁と両側壁の
延長上に位置するように構成され、コネクタハウジング
の各端子収容室に、請求項1〜3のいずれかに記載のフ
ラット回路体用端子の前側部分が収容され、該端子の後
端部に設けられた接続片のアームが、前記上下カバーの
内面に沿って配置されていることを特徴とする。
【0016】このコネクタをフラット回路体の端末に接
続する場合には、まず、コネクタハウジングの後端に開
いている上下カバー内の各端子の接続片に、フラット回
路体の各芯線をそれぞれ対応させる。そして、フラット
回路体の端末を、接続片の上下アーム間に挿入する。次
に、その状態で上下カバーを閉じ、それにより上下カバ
ーの内面に沿って配してある接続片の上下アームを閉じ
ることで、フラット回路体の端末に上下アームの突き刺
し片を突き刺して、絶縁体内の芯線と接触導通させる。
【0017】突き刺し片が最後まで突き刺ささるまで上
下カバーを閉じると、閉じた状態で上下カバーがロック
され、それにより接続片とフラット回路体の端末の結合
部分が保護される。なお、上下カバーと関係なく、端子
の接続片をフラット回路体に圧接させた後で、上下カバ
ーを閉じてもよい。
【0018】いずれにしろ、全数の端子をフラット回路
体に対して確実に圧接していないときには、接続片のア
ームは開いている。従って、一つでもアームが開いてい
る場合には、上下カバーも開いた状態になっているの
で、上下カバーが開いていることにより一目で、端子の
接続未完了(接続不良)を発見することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1〜図4は本発明の端子とコネクタの実
施形態を示す図で、図1は端子20とコネクタハウジン
グ30の構成を示す分解斜視図、図2はコネクタハウジ
ング30に端子20を組み込んで構成したコネクタ50
の断面図、図3は端子20とフラット回路体10の接合
部分の断面図、図4はフラット回路体10をコネクタ5
0に接続した状態を示す部分断面とした斜視図である。
【0021】このコネクタ50は、樹脂で一体に成形さ
れたコネクタハウジング30と、複数(本例では3個)
の金属製の端子20とからなる。端子20は、フラット
回路体10の端末に接続するための雌端子であり、図4
に示す相手コネクタ40の雄端子41と嵌合するボック
ス状の接触導通部22を、帯板状の基板21の前半部に
有している。
【0022】フラット回路体10は、円形断面の複数本
の電線を平面的に横一列に並べ、隣接するもの同士を連
結したような外観形状を呈するものであり、平形の絶縁
体11の内部に一定ピッチで複数の芯線12を平行に配
列した構造をなしている。
【0023】端子20は、基板21の後端部に、当初は
開脚コ字状をなす接続片23を有している。コ字状の接
続片23は、基板21に連なる連結板23aと、その上
下両端から後方に延びる上下一対のアーム23b,23
cとを備えている。上下一対のアーム23b,23cは
当初は開いており、それらの対向部には、アーム23
b,23cを、自身の基部を支点にして互いに接近する
方向に曲げた際に、フラット回路体10の絶縁体11に
厚さ方向に突き刺さって、絶縁体11内部の芯線12と
接触導通する突き刺し片24が設けられている。
【0024】突き刺し片24は、アーム23b,23c
の曲げ方向に沿った面に平行な楔形状の板体で構成され
ており、突き刺し方向と直交する方向において1本の芯
線12を挟む位置に形成されている。つまり、上側のア
ーム23bの突き刺し片24と下側のアーム23cの突
き刺し片24は、アーム23b,23cの反対側の側縁
部に形成されている。この場合、上下の突き刺し片2
4,24の突き刺し方向と直交する方向の間隔は、芯線
12の直径よりもいくらか小さめに設定されている。
【0025】また、連結板23aと一対のアーム23
b,23cからなるコ字状の接続片23は、基板21に
つらなる1枚の帯板を厚さ方向にコ字形に折り曲げるこ
とで形成されており、突き刺し片24は、一対のアーム
23b,23cの側縁に延設した突片を内側に折り曲げ
ることで形成されている。
【0026】従って、端子20の前側部分(接触導通部
22)を含めて、端子20全体を金属板のプレスにより
容易に製造することができる。同時に、突き刺し片24
を、簡単にアーム23b,23cの曲げ方向に沿った面
に平行に設定することもできる。
【0027】一方、コネクタハウジング30は、上壁3
0aと下壁30bと両側壁30c,30dとを有する直
方体形状に成形されており、上壁30aと下壁30bと
の間に横一列に複数の端子収容室31を有している。ま
た、上壁30aと下壁30bの後端部に、ヒンジ34を
介して上下方向回動自在に上下カバー35,36が一体
的に形成されている。上下カバー35,36は、閉じた
状態で上壁30aと下壁30bと両側壁30c,30d
の延長上に位置するように、角筒体を半割した断面コ字
形に形成されており、側壁部分に、閉じた状態で互いに
ロックするロック手段37,38を有している。
【0028】そして、このような構成のコネクタハウジ
ング30の各端子収容室31に、端子20の前側の接触
導通部22が収容され、各端子20の後端部に設けられ
た接続片23のアーム23b,23cが、上下カバー3
5,36の内面に沿って配置されることで、図2に示す
ようなフラット回路体10に接続するためのコネクタ5
0が構成され、コネクタハウジング30の前端壁の開口
32から相手コネクタ40の雄端子41が、コネクタハ
ウジング30内の端子20に嵌合されるようになってい
る。
【0029】このような構成のコネクタ50にフラット
回路体10を接続するには、まず、コネクタハウジング
30の後端に開いている上下カバー35,36内の各端
子20の接続片23に、フラット回路体10の各芯線1
2をそれぞれ対応させる。そして、フラット回路体10
の端末を、接続片23の上下アーム23b,23c間に
挿入する。
【0030】次に、その状態で上下カバー35,36を
閉じ、それにより上下カバー35,36の内面に沿って
配してある接続片23の上下アーム23b,23cを閉
じることで、フラット回路体10の端末に、上下アーム
23b,23cの突き刺し片24,24を表裏から同時
に突き刺して、絶縁体11内の芯線12と接触導通させ
る。
【0031】この場合、端子20は、図3に示すよう
に、一対の突き刺し片24,24で芯線12を挟むよう
にしているので、芯線12に対してバランスよく突き刺
し片24,24の腹部分を接触させることができ、導通
性能を高めることができる。また、一対の突き刺し片2
4,24の当初の間隔を、芯線12の直径よりも小さく
設定してあるので、弾性力をもって芯線12に突き刺し
片24,24の腹部分を圧接させることができる。
【0032】即ち、芯線12の直径よりも間隔を小さく
設定した突き刺し片24,24の先端を円形断面の芯線
12に向けてフラット回路体10の表裏から突き刺す
と、突き刺し片24,24の先端が芯線12の外周に摺
接しながら芯線12の左右両側に回り込む(図3の状
態)。このとき、連結板23aで根元がつながっている
一対のアーム23b,23cは、芯線12の横方向(突
き刺し片24,24同士が離間する方向)へ変形するこ
とになるので、アーム23b,23cを有する接続片2
3には矢印P方向の弾性復元力が発生し、その弾性復元
力によって突き刺し片24,24が芯線12に圧接させ
られる。従って、芯線12に対して突き刺し片24,2
4が強く圧接することになって、導通性能が高まる。
【0033】以上のように突き刺し片24,24が最後
まで突き刺ささるまで上下カバー35,36を閉じる
と、閉じた状態で上下カバー35,36が、ロック手段
37,38によって互いにロックされ、それにより接続
片23とフラット回路体10の端末の結合部分が保護さ
れる。
【0034】また、上下カバー35,36を閉じること
で、全端子20のアーム23b,23cを一括して曲げ
ることができるので、個別にアーム23b,23cを曲
げて突き刺し片24,24をフラット回路体10に突き
刺す場合と比べて、簡単に接続作業を行うことができ、
機械化が容易である。
【0035】なお、上下カバー35,36と関係なく、
端子20の接続片23をフラット回路体10に圧接させ
ることもでき、その後で上下カバー35,36を閉じる
ようにしてもよい。
【0036】いずれの場合も、全数の端子20をフラッ
ト回路体10に対して確実に圧接させていない状態で
は、接続片23のアーム23b,23cは開いているの
で、上下カバー35,36も開いた状態になっている。
従って、上下カバー35,36が開いていることによっ
て一目で、端子20の接続未完了を発見することもでき
る。
【0037】また、このコネクタ50に用いた端子20
は、コ字状の接続片23の一対のアーム23b,23c
を曲げることで、突き刺し片24,24をフラット回路
体10の端末部に表裏から同時に突き刺すものであるか
ら、芯線12のずれを防止しながら、芯線12に対する
確実な導通を図ることができる。
【0038】また、突き刺し片24はアーム23b,2
3cの曲げ方向に沿った面に平行な楔形状の板体として
構成してあるので、アーム23b,23cの曲げ方向に
直交する方向(端子20の横幅方向)の寸法を最小限に
抑えることができる。つまり突き刺し片24は、従来の
圧接板のように横幅をとるものではなく、端子20の縦
方向(長さ方向)に沿ったものであるから、端子20の
横方向寸法を最小限に抑えることができる。
【0039】従って、従来では、隣接する圧接板の接触
を避けるために端子ピッチをあまり狭くできず、そのた
めに2列に端子を配列して、芯線ピッチの小さいフラッ
ト回路体に対応せざるを得なかったが、本実施形態の端
子20を使用したことによって、端子ピッチを狭く設定
することができるようになり、そのため、芯線ピッチが
小さいフラット回路体に対応させる場合にも、一列に端
子を配列することができて、コネクタ50の小型化が図
れる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
端子によれば、突き刺し片をフラット回路体の表裏から
同時に突き刺すように設けているので、芯線のずれを防
止しながら、芯線に対する導通を図ることができる。ま
た、突き刺し片をアームの曲げ方向に沿った面に平行な
楔形板体として構成しているので、端子の横方向におけ
る寸法を最小限に抑えることができる。従って、コネク
タに組み付ける際の端子ピッチを狭く設定することがで
きるようになり、芯線ピッチが小さいフラット回路体に
対応させる場合にも、一列に端子を配列すればよくなっ
て、コネクタの小型化が図れる。
【0041】請求項2の発明の端子によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、次の効果を奏する。即ち、一対
の突き刺し片で芯線を挟むようにしているので、導通性
能を高めることができる上、一対の突き刺し片の間隔を
芯線の径よりも小さくすることにより、弾性力をもって
芯線に突き刺し片の腹部分を圧接させることができるよ
うになり、導通性能の向上が図れる。
【0042】請求項3の発明の端子によれば、請求項1
または2の発明の効果に加えて、次の効果を奏する。即
ち、接続片及び突き刺し片を、1枚の帯板を折り曲げる
ことで一体に形成しているので、端子全体を金属板のプ
レス成形により容易且つ安価に製造することができる。
【0043】請求項4の発明のコネクタによれば、コネ
クタハウジングの後端部に上下カバーを設けたので、端
子とフラット回路体の結合部分を保護することができ
る。また、上下カバーを介して全部の端子のアームを一
括して曲げ、突き刺し片をフラット回路体に突き刺すこ
とができるので、簡単に接続作業を行うことができる。
また、上下カバーが開いていることによって一目で、端
子の接続未完了を発見することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の端子とコネクタハウジング
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態のコネクタの断面図である。
【図3】本発明の実施形態の端子とフラット回路体の接
合部分の断面図である。
【図4】本発明の実施形態のコネクタにフラット回路体
を接続した状態を示す部分断面とした斜視図である。
【図5】従来のフラット回路体用コネクタの構成図で、
(a)は正面図、(b)は側断面図である。
【符号の説明】
10 フラット回路体 11 絶縁体 12 芯線 20 端子 23 接続片 23b,23c アーム 24 突き刺し片 30 コネクタハウジング 31 端子収容室 34 ヒンジ 35 上カバー 36 下カバー 37,38 ロック手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラット回路体の端末に接続するための
    フラット回路体用端子において、 一対のアームを後方に延ばしたコ字状の接続片を後端部
    に有し、該コ字状の接続片の一対のアームの対向部に、
    アームを自身の基部を支点にして互いに接近する方向に
    曲げた際にフラット回路体の絶縁体に厚さ方向に突き刺
    さって絶縁体内部の芯線と接触導通する突き刺し片を設
    け、該突き刺し片を、アームの曲げ方向に沿った面に平
    行な楔形状の板体で構成したことを特徴とするフラット
    回路体用端子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラット回路体用端子で
    あって、 前記一対のアームの対向部に設けた突き刺し片を、その
    突き刺し方向と直交する方向において1本の芯線を挟む
    位置に形成したことを特徴とするフラット回路体用端
    子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のフラット回路体
    用端子であって、 前記コ字状の接続片を、1枚の帯板をその厚さ方向に折
    り曲げることで形成し、前記突き刺し片を、前記接続片
    の一対のアームの側縁に延設した突片を内側に折り曲げ
    ることで形成したことを特徴とするフラット回路体用端
    子。
  4. 【請求項4】 上壁と下壁と両側壁とを有するコネクタ
    ハウジングの上壁と下壁との間に横一列に端子収容室を
    形成し、上壁と下壁の後端部にヒンジを介して上下方向
    回動自在に上下カバーを設け、該上下カバーは、閉じた
    状態で互いにロックするロック手段を有すると共に、閉
    じた状態で前記上壁と下壁と両側壁の延長上に位置する
    ように構成され、前記コネクタハウジングの各端子収容
    室に、請求項1〜3のいずれかに記載のフラット回路体
    用端子の前側部分が収容され、該端子の後端部に設けら
    れた接続片のアームが、前記上下カバーの内面に沿って
    配置されていることを特徴とするフラット回路体用コネ
    クタ。
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