JP2001228985A - 画像処理装置および印刷データ受信方法 - Google Patents

画像処理装置および印刷データ受信方法

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JP2001228985A
JP2001228985A JP2000038522A JP2000038522A JP2001228985A JP 2001228985 A JP2001228985 A JP 2001228985A JP 2000038522 A JP2000038522 A JP 2000038522A JP 2000038522 A JP2000038522 A JP 2000038522A JP 2001228985 A JP2001228985 A JP 2001228985A
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JP
Japan
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transmission
buffer
reception buffer
size
print data
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Application number
JP2000038522A
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English (en)
Inventor
Osamu Fukui
修 福井
Fumio Nakamura
文夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2000038522A priority Critical patent/JP2001228985A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路の伝送速度の変化または伝送路間
の伝送速度の違いによる処理のオーバーヘッドを減ら
し、高速印刷を実現すること。 【解決手段】 パラレルケーブルを介してPCから印刷
データを受信したとき、パラレル・タスク405aは、
総受信カウント数に対するフル受信カウント数の比率
(フル受信比率)(%)を算出し、フル受信比率が所定
の値N%未満か否か判定する。フル受信比率がN%未満
である場合、パラレル・タスク405aは、変数<受信
バッファサイズ>を所定の割合で減少させる一方、フル
受信比率がN%以上である場合、パラレル・タスク40
5aは、変数<受信バッファサイズ>を所定の割合で増
加させる次に、変数<受信バッファサイズ>を引数とし
てメモリ管理部307に送受信バッファ領域402に受
信バッファを確保するように命令する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して受
信した印刷データを印刷する画像処理装置および印刷デ
ータ受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザビームプリンタ(以下、L
BPという)およびホスト装置間のデータのやり取りに
はページ記述言語(以下、PDLという)が用いられて
いる。ホスト装置上のアプリケーションプログラム等が
作成したデータを、プリンタドライバによりPDLデー
タに変換する。このPDLデータは、プリンタケーブル
またはネットワーク等の伝送路を介してLBPに渡され
る。LBPのプリンタコントローラに搭載されたインタ
プリタは、PDLデータを翻訳して中間言語であるディ
スプレイリスト(以下、DLという)に変換する。PD
LデータがDLデータに変換されると、このDLデータ
を、プリンタコントローラに搭載したラスタライズ部が
画素データに変換する。プリンタエンジンは、この画素
データに基づいて印字を行う。
【0003】近年のプリンタは、複数のI/Oインタフ
ェースを備え、異なる伝送路を介してホスト装置から受
信したPDLデータを印刷できるようになっている。こ
のようなプリンタは、例えば、LANのようなコンピュ
ータネットワークを介してホスト装置からPDLデータ
を受信し、印刷することや、パラレルケーブルを介して
ホスト装置からPDLデータを受信し、印刷することが
できる。
【0004】このようなプリンタでは、ホスト装置から
I/Oインタフェースを介して受信したPDLデータ
を、所定のサイズでバッファメモリに蓄積するようにな
っている。これにより、1ページ分のすべてのPDLデ
ータを受信してからPDLデータの翻訳を行うのではな
く、所定のサイズ毎にPDLデータを順次翻訳し、印刷
処理のスピードアップを図っている。
【0005】また、従来のプリンタでは、ホスト装置に
対して装置ステータス、現在の設定値(システムパラメ
ータ)、装置プロファイル等の各種情報を提供すること
が行われている。PDLデータのようなホスト装置から
プリンタへ転送されるデータをフォワードデータと呼ぶ
のに対し、このようなプリンタからホスト装置へ転送さ
れるデータをリバースデータと呼んでいる。このような
リバースデータを送信するときにも、フォワードデータ
を受信するときと同様にバッファメモリを使用してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタでは、
1回のデータの蓄積に使用されるバッファのサイズは、
伝送路の伝送速度に関わらず固定されている。このた
め、伝送速度の速い伝送路に最適になるように大きいバ
ッファサイズを設定したとき、伝送速度の遅い伝送路か
らPDLデータを受信した場合、バッファサイズまでデ
ータを受信するのに長い時間がかかってしまう。この結
果、バッファメモリへのPDLデータの書き込みが原因
となって印刷処理全体のスピードが遅くなる。
【0007】一方、伝送速度の遅い伝送路に最適になる
ように小さいバッファサイズを設定したとき、伝送速度
の速い伝送路からPDLデータを受信した場合、ソフト
ウエアの呼び出しが頻繁に行われることになる。この結
果、ソフトウエア処理の頻度増大が原因となって印刷処
理全体のスピードが遅くなる。このようにバッファサイ
ズを固定している場合、処理のオーバーヘッドが多くな
る問題がある。このような問題は、フォワードデータに
限らずリバースデータについても同様である。
【0008】同じ伝送路においても、伝送路のトラフィ
ックやホスト装置およびプリンタ間の距離などによって
伝送速度が変化することがある。この場合にも、従来の
プリンタのようにバッファサイズが固定されていると処
理のオーバーヘッドが多くなる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、伝送路の伝送速度の変化または伝送路間の伝送
速度の違いによる処理のオーバーヘッドを減らし、高速
処理を実現できる画像処理装置および印刷データ受信方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手投】この課題を解決するため
に、本発明は、伝送路を介してホスト装置から印刷デー
タを受信する画像処理装置において、受信バッファのサ
イズを伝送路の伝送速度の変化に応じて動的に変更する
こととした。
【0011】これにより、ホスト装置の処理速度の変
化、および、伝送路のトラフィック量の増減などによる
伝送路の伝送速度の変化に応じて、受信バッファのサイ
ズを動的に変更しながら印刷データを受信バッファに蓄
積しするので、処理のオーバーヘッドを減らし、画像処
理装置全体の処理速度を向上することができる。
【0012】また、本発明は、複数の伝送路を介してホ
スト装置から印刷データを受信して印刷する画像処理装
置において、受信バッファのサイズを各伝送路の伝送速
度に応じて互いに独立して定めることとした。
【0013】これにより、各伝送路の伝送速度に適合し
たサイズで印刷データを受信バッファに蓄積しするの
で、処理のオーバーヘッドを減らし、画像処理装置全体
の処理速度を向上することができる。
【0014】また、本発明は、伝送路を介してホスト装
置から印刷データを受信して印刷するとともに、前記伝
送路を介して前記ホスト装置へ画像処理装置の情報を送
信する画像処理装置において、送受信バッファのサイズ
を伝送路の伝送速度の変化に応じて動的に変更すること
とした。
【0015】これにより、ホスト装置の処理速度の変
化、および、伝送路のトラフィック量の増減などによる
伝送路の伝送速度の変化に応じて、送受信バッファのサ
イズを動的に変更しながら、印刷データを受信バッファ
に蓄積する一方、ステータス、設定情報などの画像処理
装置の情報を送信するときに、送信データを送受信バッ
ファに蓄積し、ホスト装置に送信するので、処理のオー
バーヘッドを減らし、画像処理装置全体の処理速度を向
上できるとともに、画像処理装置の情報をホスト装置に
高速で送信することができる。
【0016】また、本発明は、複数の伝送路を介してホ
スト装置から印刷データを受信して印刷するとともに、
前記伝送路を介して前記ホスト装置へ画像処理装置の情
報を送信する画像処理装置において、送受信バッファの
サイズを各伝送路の伝送速度に応じて互いに独立して定
めることとした。
【0017】これにより、各伝送路の伝送速度に適合し
たサイズで印刷データを送受信バッファに蓄積し、印刷
手段に渡す一方、ステータス、設定情報などの画像処理
装置の情報を送信するときに、送信データを送受信バッ
ファに蓄積し、ホスト装置に送信するので、処理のオー
バーヘッドを減らし、画像処理装置全体の印刷速度を向
上できるとともに、画像処理装置の情報をホスト装置に
高速で送信することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る画像処
理装置は、伝送路が接続されるインタフェースと、メモ
リ上に受信バッファを確保する受信バッファ確保手段
と、前記伝送路を介してホスト装置から印刷データを受
信し、前記受信バッファに格納する受信手段と、前記受
信バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に合
わせて動的に変更する受信バッファサイズ変更手段と、
を具備する構成を採る。
【0019】この構成により、伝送路の伝送速度の変化
に応じて、受信バッファのサイズを動的に変更しながら
印刷データを受信バッファに蓄積するので、処理のオー
バーヘッドを減らし、画像処理装置全体の処理速度を向
上することができる。
【0020】本発明の第2の態様に係る画像処理装置
は、相異なる伝送路が接続される複数のインタフェース
と、メモリ上に受信バッファを確保する受信バッファ確
保手段と、前記伝送路を介してホスト装置から印刷デー
タを受信し、前記受信バッファに格納する受信手段と、
前記受信バッファのサイズを各伝送路の伝送速度に合わ
せて互いに独立して定める受信バッファサイズ設定手段
と、を具備する構成を採る。
【0021】この構成により、各伝送路の伝送速度に適
合したサイズで印刷データを受信バッファに蓄積するの
で、処理のオーバーヘッドを減らし、画像処理装置全体
の処理速度を向上することができる。
【0022】本発明の第3の態様に係る画像処理装置
は、伝送路が接続されるインタフェースと、メモリ上に
受信バッファおよび送信バッファを確保する送受信バッ
ファ確保手段と、前記伝送路を介してホスト装置から印
刷データを受信し前記受信バッファに格納する受信手段
と、前記受信バッファに格納した印刷データに処理を施
す印刷データ処理手段と、本装置の状態を示す装置状態
データを生成し、前記送信バッファに格納する装置状態
データ生成手段と、前記送信バッファに格納された前記
装置状態データを前記伝送路を介して前記ホスト装置に
送信する送信手段と、前記受信バッファおよび前記送信
バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に合わ
せて動的に変更する送受信バッファサイズ変更手段と、
を具備する構成を採る。
【0023】この構成により、伝送路の伝送速度の変化
に応じて、送受信バッファのサイズを動的に変更しなが
ら、印刷データを受信バッファに蓄積する一方、画像処
理装置の状態の情報を送信するときに、送信データを送
受信バッファに蓄積し、ホスト装置に送信するので、処
理のオーバーヘッドを減らし、装置全体の処理速度を向
上できるとともに、装置の状態情報をホスト装置に高速
で送信することができる。
【0024】本発明の第4の態様に係る画像処理装置
は、相異なる伝送路が接続される複数のインタフェース
と、メモリ上に受信バッファおよび送信バッファを確保
する送受信バッファ確保手段と、前記伝送路を介してホ
スト装置から印刷データを受信し前記受信バッファに格
納する受信手段と、前記受信バッファに格納した印刷デ
ータに処理を施す印刷データ処理手段と、本装置の状態
を示す装置状態データを生成し、前記送信バッファに格
納する装置状態データ生成手段と、前記送信バッファに
格納された前記装置状態データを前記伝送路を介して前
記ホスト装置に送信する送信手段と、前記受信バッファ
および前記送信バッファのサイズを各伝送路の伝送速度
に合わせて互いに独立して定める送受信バッファサイズ
設定手段と、を具備する構成を採る。
【0025】この構成により、各伝送路の伝送速度に適
合したサイズで印刷データを送受信バッファに蓄積する
一方、画像処理装置の状態情報を送信するときに、送信
データを送受信バッファに蓄積し、ホスト装置に送信す
るので、処理のオーバーヘッドを減らし、装置全体の処
理速度を向上できるとともに、装置の状態情報をホスト
装置に高速で送信することができる。
【0026】本発明の第5の態様は、第3または第4の態
様のいずれかに係る画像処理装置において、送信手段
は、送受信バッファに格納された装置状態データを伝送
路に接続される管理装置に送信することとした。
【0027】この構成により、送信バッファサイズを管
理装置との間の伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的
に変更するので、画像処理装置の状態の情報を管理装置
に送信するときに、送信データを送受信バッファに蓄積
し、ホスト装置に送信するので、処理のオーバーヘッド
を減らし、画像処理装置の状態情報をホスト装置以外の
管理装置に高速で送信することができる。
【0028】本発明の第6の態様は、第1から第5の態
様のいずれかに係る画像処理装置において、受信バッフ
ァのサイズを、所定の最小単位サイズの倍数にすること
とした。
【0029】本発明の第7の態様は、第3または第4の
態様に係る画像処理装置において、送信バッファのサイ
ズを、所定の最小単位サイズの倍数にすることとした。
【0030】これらの構成により、メモリ管理を容易に
行うことができる。
【0031】本発明の第8の態様は、第3の態様に係る
画像処理装置において、送受信バッファサイズ変更手段
は、データを送信または受信するに際し、前回までのデ
ータの送信または受信における伝送路の伝送速度の統計
をとり、この統計に従って送信バッファまたは受信バッ
ファのサイズの設定値を決定することとした。
【0032】この構成により、伝送路の伝送速度の統計
的なデータに基いて送信バッファまたは受信バッファの
サイズを変更するので、より最適な送信バッファまたは
受信バッファでデータの送受信を行うことができる。
【0033】本発明の第9の態様は、第8の態様に係る
画像処理装置において、送受信バッファサイズ変更手段
は、送信バッファのサイズを変更するに際し前回の送信
から一定期間が経過しているならば、現在の受信バッフ
ァのサイズの設定値から送信バッファのサイズを決定す
ることとした。
【0034】本発明の第10の態様は、第8の態様に係
る画像処理装置において、送受信バッファサイズ変更手
段は、受信バッファサイズを変更するに際し前回の受信
から一定期間が経過しているならば、現在の送信バッフ
ァのサイズの設定値に基いて受信バッファのサイズを決
定することとした。
【0035】これらの構成により、送信または受信の間
隔が空いてしまった場合統計的データに基いて送信バッ
ファまたは受信バッファのサイズを決定しても必ずしも
適正な値とは限らない。そこで、送信間隔が空いた場合
には現在の受信バッファのサイズの設定値、反対に、受
信間隔が空いた場合には現在の送信バッファのサイズの
設定値にそれぞれ基いてバッファサイズを決定するの
で、より最適な送信バッファまたは受信バッファでデー
タの送受信を行うことができる。
【0036】本発明の第11の態様は、第1または第2
の態様に係る画像処理装置において、受信バッファに格
納した印刷データに処理を施す印刷データ処理手段をさ
らに具備することとした。
【0037】本発明の第12の態様は、第3から第11
の態様のいずれかに係る画像処理装置において、印刷デ
ータがページ記述言語であり、印刷手段は前記ページ記
述言語を中間言語に翻訳する翻訳手段と、前記中間言語
を画素データに変換する画素変換手段とで構成されてい
る。
【0038】本発明の第13の態様に係る印刷装置は、
第1から第12のいずれかに記載の画像処理装置を搭載
することとした。
【0039】本発明の第14の態様に係る印刷データ受
信方法は、メモリ上に受信バッファを確保するステップ
と、伝送路を介してホスト装置から印刷データを受信
し、前記受信バッファに格納するステップと、前記受信
バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に合わ
せて動的に変更するステップと、を具備する。
【0040】この方法により、伝送路の伝送速度の変化
に応じて、受信バッファのサイズを動的に変更しながら
印刷データを受信バッファに蓄積し、印刷するので、処
理のオーバーヘッドを減らし、画像処理装置全体の処理
速度を向上することができる。
【0041】本発明の第15の態様に係る印刷データ受
信方法は、受信バッファのサイズを相異なる複数の伝送
路の伝送速度に合わせて互いに独立して定めるステップ
と、メモリ上に前記定めたサイズの受信バッファを確保
するステップと、前記伝送路を介してホスト装置から印
刷データを受信し、前記受信バッファに格納するステッ
プと、を具備する。
【0042】この方法により、各伝送路の伝送速度に適
合したサイズで印刷データを受信バッファに蓄積し、印
刷するので、処理のオーバーヘッドを減らし、画像処理
装置全体の処理速度を向上することができる。
【0043】本発明の第16の態様に係る印刷データ受
信方法は、メモリ上に受信バッファおよび送信バッファ
を確保するステップと、前記伝送路を介してホスト装置
から印刷データを受信し前記受信バッファに格納するス
テップと、前記受信バッファに格納した印刷データに処
理を施すステップと、本装置の状態を示す装置状態デー
タを生成し、前記送信バッファに格納するステップと、
前記送信バッファに格納された前記装置状態データを前
記伝送路を介して前記ホスト装置に送信するステップ
と、前記受信バッファおよび前記送信バッファのサイズ
を前記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的に変更す
るステップと、を具備する。
【0044】この構成により、伝送路の伝送速度の変化
に応じて、送受信バッファのサイズを動的に変更しなが
ら、印刷データを受信バッファに蓄積する一方、画像処
理装置の状態の情報を送信するときに、送信データを送
受信バッファに蓄積し、ホスト装置に送信するので、処
理のオーバーヘッドを減らし、画像処理装置全体の処理
速度を向上できるとともに、画像処理装置の状態情報を
ホスト装置に高速で送信することができる。
【0045】本発明の第17の態様に係る印刷データ受
信方法は、受信バッファおよび送信バッファのサイズを
相異なる複数の伝送路の伝送速度に合わせて互いに独立
して定めるステップと、メモリ上に前記定めたサイズの
受信バッファおよび送信バッファを確保するステップ
と、前記伝送路を介してホスト装置から印刷データを受
信し前記受信バッファに格納するステップと、前記受信
バッファに格納した印刷データに処理を施すステップ
と、本装置の状態を示す装置状態データを生成し、前記
送信バッファに格納するステップと、前記送信バッファ
に格納された前記装置状態データを前記伝送路を介して
前記ホスト装置に送信するステップと、を具備する。
【0046】この方法により、各伝送路の伝送速度に適
合したサイズで印刷データを送受信バッファに蓄積し、
印刷する一方、画像処理装置の状態情報を送信するとき
に、送信データを送受信バッファに蓄積し、ホスト装置
に送信するので、処理のオーバーヘッドを減らし、画像
処理装置全体の処理速度を向上できるとともに、画像処
理装置の状態情報をホスト装置に高速で送信することが
できる。
【0047】本発明の第18の態様は、第16または第
17の態様に係る印刷データ受信方法において、送受信
バッファに格納された装置状態データを伝送路に接続さ
れる管理装置に送信することとした。
【0048】この構成により、送信バッファサイズを管
理装置との間の伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的
に変更するので、画像処理装置の状態の情報を管理装置
に送信するときに、送信データを送受信バッファに蓄積
し、ホスト装置に送信するので、処理のオーバーヘッド
を減らし、画像処理装置の状態情報をホスト装置以外の
管理装置に高速で送信することができる。
【0049】本発明の第19の態様に係るコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体は、メモリ上に受信バッファを
確保し、伝送路を介してホスト装置から印刷データを受
信し、前記受信バッファに格納し、前記受信バッファの
サイズを前記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的に
変更するプログラムを記録することとした。
【0050】本発明の第20の態様に係るコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体は、受信バッファのサイズを相
異なる複数の伝送路の伝送速度に合わせて互いに独立し
て定め、メモリ上に前記定めたサイズの受信バッファを
確保し、前記伝送路を介してホスト装置から印刷データ
を受信し、前記受信バッファに格納するプログラムを記
録することとした。
【0051】本発明の第21の態様に係るコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体は、メモリ上に受信バッファお
よび送信バッファを確保し、前記伝送路を介してホスト
装置から印刷データを受信し前記受信バッファに格納
し、前記受信バッファに格納した印刷データに処理を施
し、本装置の状態を示す装置状態データを生成し、前記
送信バッファに格納し、前記送信バッファに格納された
前記装置状態データを前記伝送路を介して前記ホスト装
置に送信し、前記受信バッファおよび前記送信バッファ
のサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的
に変更するプログラムを記録することとした。
【0052】本発明の第22の態様に係るコンピュータ
読み取り可能な記憶媒体は、受信バッファおよび送信バ
ッファのサイズを相異なる複数の伝送路の伝送速度に合
わせて互いに独立して定め、メモリ上に前記定めたサイ
ズの受信バッファおよび送信バッファを確保し、前記伝
送路を介してホスト装置から印刷データを受信し前記受
信バッファに格納し、前記受信バッファに格納した印刷
データに処理を施し、本装置の状態を示す装置状態デー
タを生成し、前記送信バッファに格納し、前記送信バッ
ファに格納された前記装置状態データを前記伝送路を介
して前記ホスト装置に送信するプログラムを記録するこ
ととした。
【0053】以下、本発明の実施形態について、図面を
参照して詳細に説明する。
【0054】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るプリンタが動作するネットワークを示す概
略図である。
【0055】レーザビームプリンタ1は、複数の、相異
なる伝送路を介して複数のホスト装置に接続されてい
る。すなわち、レーザビームプリンタ1は、パラレルケ
ーブル2を介してパーソナルコンピュータ(以下、PC
という)3に接続されている。また、IEEE1394
等のシリアルケーブル4を介してスキャナ(分離型コピ
ア)5に接続されている。また、LAN、インタネット
等のコンピュータネットワーク6を介してPC7,8が
接続されている。また、IrDAに準拠した赤外線通信
路(以下、IrDAという)9などの無線通信路を介し
てモバイルPC10が接続されている。さらに、アナロ
グ・デジタル公衆電話回線網(PSTN/ISDN)1
1を介してFAX12が接続されている。
【0056】図2は、上記実施の形態1に係るレーザビ
ームプリンタの内部構造図である。レーザビームプリン
タ1は、給紙カセット101が底部に設置されている。
記録紙束102から最上面の記録紙がピックアップロー
ラ103によって、給紙カセット101から取り出され
る。給紙カセット101から取り出された記録紙は、レ
ジストローラ104へ渡される。レジストローラ104
の先には、転写ユニット105が設置されている。
【0057】転写ユニット105は、4色の画像が重ね
られる転写フィルム106と廃トナーのクリーニング装
置107とを有し、それらがカバー108で覆われてい
る。転写フィルム106が記録紙に接触する部分に転写
フィルム搬送ローラ109が配置されている。この転写
フィルム搬送ローラ109に転写ローラ110が対向し
て設置されている。
【0058】3本の転写フィルム搬送ローラ109の内
側には、廃トナーボックス111が格納されている。廃
トナーボックス111は、クリーニング装置107とパ
イプを介して接続されている。クリーニング装置107
が転写フィルム106から除去した廃トナーがパイプを
通って廃トナーボックス111に収納されるようになっ
ている。
【0059】プロセスユニット113が転写ユニット1
05に隣接して設置されている。プロセスユニット11
3は、4色のプロセスカートリッジ114を備える。レ
ーザ駆動装置、ポリゴンミラー等で構成されるLSU1
15によって、カートリッジ毎に設けられた感光体11
6に静電潜像が形成される。
【0060】画像が転写された記録紙の搬送先には、定
着ユニット117が設けられている。定着ユニット11
7は、定着ローラ118および加圧ローラ119と、定
着ローラ118に残留したトナーの剥離性を高めるオイ
ルを塗布するクリーニングローラ120とを備えてい
る。定着ユニット117の出口に排出ローラ121が設
けられている。
【0061】図3は、上記実施の形態1に係るプリンタ
のプリンタコントローラを示すブロック図である。
【0062】プリンタコントローラ200において、R
OM201は、フォントデータ、制御プログラムコー
ド、および、初期設定パラメータなどを記憶する。RA
M202は、送受信データを格納する送受信バッファ領
域、PDLデータを翻訳して得られるDLを格納するD
L格納メモリ領域、DLをバンド毎にラスタライズして
得られる画素データ(以下、バンドデータという)を格
納するバンドメモリ領域、環境変数データベース(D
B)などを有する。
【0063】また、プリンタコントローラ200は、L
ANインタフェース203、パラレルインタフェース2
04、IEEE1394インタフェース205およびI
rDAインタフェース206の各種外部I/Oインタフ
ェースを備えている。さらに、プリンタコントローラ
は、FAXユニット207のようなオプションボードを
内部接続するためのオプションインタフェース208を
備えている。
【0064】また、図2に示す給紙機構、搬送機構、感
光・現像機構、排紙機構などのプリンタエンジン209
を接続するためのプリンタエンジンインタフェース21
0を備えている。また、プリンタコントローラ200に
は、ディスプレイ、ボタン、キーを備えた操作パネル2
11が接続されている。
【0065】さらに、上記各構成要素はシステムバス2
12を介して接続され、プリンタコントローラ200
は、これらの各構成要素を制御するCPU220を備え
ている。
【0066】図4は、上記実施の形態1に係るレーザビ
ームプリンタ1のソフトウエア構成を示すブロック図で
ある。
【0067】このレーザビームプリンタ1は、ホスト装
置との間で双方向通信を行う。すなわち、ホスト装置か
らレーザビームプリンタ1へは、印刷データとしてホス
ト装置のプリンタドライバが生成したPDLデータおよ
びジョブ制御/ステータス管理言語データが送信され、
レーザビームプリンタ1の設定値(システムパラメー
タ)の更新要求、現在設定値の問い合わせ要求、レーザ
ビームプリンタ1のステータス要求などとしてジョブ制
御/ステータス管理言語データが送信される。これらの
データをフォワードデータと呼ぶ。
【0068】一方、レーザビームプリンタ1からホスト
装置へは、レーザビームプリンタ1のステータス(ジャ
ム発生、トナー残量状況等)や、現在設定値や装置プロ
ファイル(モデル名、カセット段数、オプション設備
等)などの問い合わせ応答としてのジョブ制御/ステー
タス管理言語データが送信される。これらのデータをリ
バースデータまたは装置状態データと呼ぶ。ステータス
には、印刷異常を示すエラー情報、印刷が正常に完了し
たことを示すコンプリート情報、現在印刷が進行中であ
ることやレーザビームプリンタ1が待機中であることな
どを示すカレントステータス情報などが含まれる。
【0069】インタフェースタスク(以下、I/F・タ
スクという)301は、フォワードデータの受信および
リバースデータ送信を制御する。
【0070】I/F・タスク301は、上記インタフェ
ース203〜206の夫々について用意された各種イン
タフェースドライバを管理する複数の下位タスクを含ん
でいる。下位タスクは、例えば、ネットワークタスク、
パラレル・タスク、IEEE1394タスク、および、
IrDAタスクなどである。
【0071】ジョブ制御/ステータス管理言語・タスク
(以下、JSタスクという)302は、フォワード方向
としては、受信した印刷データの中からジョブ制御/ス
テータス管理言語データを解釈する一方で、PDLデー
タを抽出し、PDL言語が何かを判定し、該当するPDL
・タスク303に渡す。JS・タスク302は、印刷デ
ータ中でPDLデータの上に付加された、印刷ジョブ制
御情報(部数、解像度、ジョブ名称など)を取得し、取
得した印刷ジョブ制御情報を環境変数として、後述する
メイン・タスク304の環境変数データベース306に
保存する。
【0072】また、リバース方向としては、環境変数デ
ータベース306から読み出した環境変数および後述の
プリンタ・タスク305からのステータスをジョブ制御
/ステータス管理言語データとしてI/F・タスク30
1へ渡す。
【0073】ジョブ制御/ステータス管理言語は、例え
ば、ヒューレッドパッカード社のPrinter Job Language
(PJL)や、国際標準のSimple Network Management Prot
ocol(SNMP)である。
【0074】PDL・タスク303は、JS・タスク3
02から渡されたPDLデータをページ毎に解釈、ラス
タライズをする。PDL・タスク303は、2つのブロ
ックから構成され、前者のPDLデータを翻訳してバン
ドごとのDLデータに置き換えを行うインタプリタと、
後者のバンドごとにDLをバンドデータに変換するラス
タライザとで構成されている。インタプリタにより生成
されたDLデータは、RAM202のDL格納メモリエ
リアに一時的に格納された後ラスタライザにより読み出
される。ラスタライザがDLデータを元に生成したバン
ドデータは、バンドメモリ領域に格納される。
【0075】メイン・タスク304は、レーザビームプ
リンタ1全体の動作を決定すると共に環境変数/装置設
定の管理、オンライン/オフラインの指示、プリント出
力制御等を行う。
【0076】また、メイン・タスク304は、環境変数
データベース306を備え、この環境変数データベース
306は、JS・タスク302が取得した環境変数やパ
ネル入力された環境変数を管理する。
【0077】プリンタ・タスク305は、PDLタスク
303のラスタライザが生成したバンドデータをバンド
メモリ領域から読み出し、プリンタエンジン209を制
御して印刷を行う。また、プリンタ・タスク305は、
JS・タスク302からのステータス要求に応答して、
または、ステータスに変化があったときに随時に、現在
のプリンタエンジン209各部のステータスを取得し、
JS・タスク302へ応答する。
【0078】メモリ管理部307は、I/F・タスク3
01、JS・タスク302、および、メイン・タスク3
04からの制御命令に従って、RAM202内に送受信
バッファ領域、DL格納メモリ領域、バンドメモリ領
域、フォントキャッシュ用の領域などの各種領域を確保
したりする。
【0079】以下、上記実施の形態1に係るレーザビー
ムプリンタ1の起動時の動作について説明する。図5
は、上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタにお
ける、データ送受信制御システムを示すブロック図であ
る。図6は、上記実施の形態1に係るレーザビームプリ
ンタにおけるメイン・タスクの初期化動作を示すフロー
図である。図7は、上記実施の形態1に係るレーザビー
ムプリンタにおけるI/F・タスクの下位タスクの初期
化動作を示すフロー図である。
【0080】まず、メイン・タスク304のシステム起
動時の初期化動作について説明する。図5および図6に
示すように、メイン・タスク304は、電源がオンされ
ると(ステップ(以下、STという)601)、ROM
201に記憶されたヘッダファイル401を読み込む
(ST602)。ヘッダファイル401には、(1)送
受信バッファ領域の開始アドレスおよび全領域サイズ、
(2)最小単位ブロックサイズおよび(3)伝送路毎に
定められた最小単位ブロックの使用数(以下、使用ブロ
ック係数という)が含まれている。ヘッダファイル40
1には、この他に、DL格納メモリ領域およびバンドメ
モリ領域の開始アドレスおよび全領域サイズなども含ま
れている。また、使用ブロック係数は、例えば、パラレ
ルについては「1」、10baseTのイーサーネット
で構成されたLANについては「4」というように、伝
送路の一般的な伝送速度に基づいて定められている。ま
た、使用ブロック係数は、送信および受信に対して別々
に設けても良いし、共通であっても良い。
【0081】なお、ここではヘッダファイル401中の
設定値に基いて最小単位ブロックサイズおよび使用ブロ
ック係数を定めている。しかし、パネルやホスト装置か
ら任意の値の設定値に基いて最小単位ブロックサイズお
よび使用ブロック係数を定めてもよい。
【0082】メイン・タスク304は、通信ポートI〜
III404a〜404cに伝送路が接続されているか否
かをポート検出部403からの信号に基づいて検出する
(ST603)。ここで、図5において、説明の便宜
上、通信ポートは3つだけ図示しているが、実際には、
図3に示す外部I/Oインタフェース203〜206お
よびオプションインタフェース208のそれぞれに対し
て用意されている。
【0083】この後、メイン・タスク304は、I/F
・タスク301の下位タスクI〜III405a〜405
cのうち伝送路が検出された通信ポートを制御するもの
へ、最小単位ブロックサイズおよびその伝送路の使用ブ
ロック係数を通知する(ST604)。この例では説明
の便宜上すべての伝送路が検出されたものとする。
【0084】次に、下位タスクI〜III405a〜40
5cのシステム起動時の初期化動作について説明する。
図5および図7に示すように、メイン・タスク304か
ら通知された最小単位ブロックサイズおよびその伝送路
の使用ブロック係数を受け取ると、まず、変数<受信バ
ッファサイズ>を、<最小単位ブロックサイズ>×<使
用ブロック係数>に設定する(ST701)。
【0085】次いで、下位タスクI〜III405a〜4
05cは、その制御下にあるインタフェースドライバI
〜III406a〜406cの初期化を行う(ST70
2)。その後、下位タスクI〜III405a〜405c
は、後述のフル受信カウント数、総受信カウント数、フ
ル送信カウント数、および、総送信カウント数(以下、
まとめてカウント変数ともいう)をゼロに設定する(S
T703)。
【0086】初期化動作により、各伝送路について、伝
送路の伝送速度に応じて予め定められた受信バッファお
よび送信バッファのサイズが設定される。
【0087】次に、伝送路からフォワードデータを受信
したときの動作について説明する。図8は、上記実施の
形態1に係るレーザビームプリンタにおける印刷データ
受信時のI/F・タスクの下位タスクの動作を示すフロ
ー図である。以下の説明では、下位タスクI405aが
パラレルケーブルを介してPCから印刷データを受信す
るパラレル・タスクであると仮定して説明する。
【0088】パラレルケーブルを介してPCから印刷デ
ータを受信したとき、パラレル・タスク405aは、ポ
ートI404aからの割り込み信号を検知する(ST8
01)と、総受信カウント数に対するフル受信カウント
数の比率(以下、フル受信比率という)(%)を算出
し、フル受信比率が所定の値N%未満か否か判定する。
【0089】このフル受信比率は、パラレルケーブルの
伝送速度を表している。すなわち、パラレルケーブルの
伝送速度が現在の受信バッファのサイズに適合する伝送
速度よりも速い場合、データ受信は指定した受信バッフ
ァのサイズまで行われる。このような受信をフル受信と
呼ぶ。しかし、ホスト装置(PC)が古かったり、ある
いは他の処理を実行しているなどの理由により、パラレ
ルケーブルの伝送速度が、現在の受信バッファのサイズ
に適合する伝送速度よりも低くなると、タイムアウト値
までに受信バッファのサイズまでデータを受信すること
なくデータの受信を終了するようになる。伝送速度が速
くなるとフル受信の割合が増えるためフル受信比率は上
がり、反対に伝送速度が遅くなるとフル受信比率は下が
ってくる。
【0090】フル受信比率がN%未満である場合、パラ
レル・タスク405aは、変数<受信バッファサイズ>
を所定の割合で減少させる(ST803)。例えば、変
数<受信バッファサイズ>に0.9を乗じる。一方、フ
ル受信比率がN%以上である場合、パラレル・タスク4
05aは、変数<受信バッファサイズ>を所定の割合で
増加させる(ST804)。例えば、変数<受信バッフ
ァサイズ>に1.1を乗じる。
【0091】ここでは、N%を基準として,N%未満で
あれば変数<受信バッファサイズ>を減少し、N%以上
であれば増加している。しかし、これに限定されるもの
ではなく、例えば、N%(例えば、N=80%)未満な
らば変数<受信バッファサイズ>を減少し、N%以上L
%(例えば、L=95%)未満ならば変更せず、L%以
上ならば増加するとしてもよい。
【0092】次に、ST805で変数<受信バッファサ
イズ>を引数としてメモリ管理部307に送受信バッフ
ァ領域402に受信バッファを確保するように命令す
る。
【0093】続いて、パラレル・タスク405aは、印
刷データの受信開始をインタフェースドライバI406
aに指示する(ST806)。このとき、パラレル・タ
スク405aは、その制御下にあるインタフェースドラ
イバI406aに受信バッファの開始アドレスおよびサ
イズを通知する。
【0094】インタフェースドライバI406aは、指
定された受信バッファサイズのデータを受信するまで、
または、受信開始から所定時間(タイムアウト値)が経
過するまで、印刷データを受信し、受信バッファに書き
込む。インタフェースドライバI406aは、印刷デー
タの受信を終了したら、パラレル・タスク405aにそ
の旨通知する。
【0095】インタフェースドライバI406aから受
信完了の通知を受けた後、パラレル・タスク405a
は、インタフェースドライバI406aが指定した受信
バッファサイズの印刷データを全て受信したか否か判定
する(ST807)。指定したサイズの印刷データを全
て受信した場合、フル受信カウント数を1つインクリメ
ントする(ST808)。指定したサイズの印刷データ
を全て受信していない場合、フル受信カウント数をイン
クリメントすることなく、ST809に進む。
【0096】ST809では、パラレル・タスク405
aは、JS・タスク302およびPDL・タスク303
に、印刷データの処理開始を指示する。JS・タスク3
02は、印刷データ中のジョブ制御/ステータス管理言
語データを解釈し、PDL・タスク303は、PDLデ
ータをDLに翻訳する。
【0097】この後、パラレル・タスク405aは、総
受信カウント数を1つインクリメントする(ST81
0)。次いで、PDL・タスク303から処理終了通知
の受信を待つ(ST811)。処理終了通知があったな
らば、パラレル・タスク405aは、メモリ管理部30
7に受信バッファの解放を指示し、処理を終了する(S
T812)。
【0098】ここでの説明では、パラレルケーブルを介
して印刷データを受信する場合の処理を例に挙げて説明
したが、LAN、IEEE1394、IrDA、FAX
ユニットとの内部接続ケーブルを介する印刷データの受
信についても同様の処理を行っている。また、印刷デー
タだけでなく、ホスト装置からレーザビームプリンタ1
への設定値の変更要求などの他のフォワードデータも、
上述と同様の処理により行われる。
【0099】以上説明したように、上記実施の形態1に
係るレーザビームプリンタ1のプリンタコントローラ2
00では、図8に示すST802からST804におい
て、前回までのデータ受信におけるフル受信比率に基づ
いて、変数<受信バッファサイズ>を増減することによ
り、ST805で取得する受信バッファのサイズを動的
に変更している。フル受信比率は、上述のように伝送路
の伝送速度を表し、また、起動時から前回までのデータ
受信における伝送路の伝送速度が統計的に反映されてい
る。
【0100】従って、上記実施の形態1のプリンタコン
トローラ200によれば、伝送路の伝送速度が速い場合
には受信バッファを大きくし、JSタスク302および
PDLタスク303の呼び出しの頻度を減らし、印刷処
理全体のスピードアップできる。一方、伝送路の伝送速
度が遅い場合には、受信バッファを小さくし、1回の印
刷データの受信時間が長くなるのを防止してJSタスク
302およびPDLタスク303の処理待ち発生を抑制
し、印刷処理全体のスピードアップできる。この結果、
受信バッファを固定している場合に発生する処理のオー
バヘッドを著しく抑制できる。しかも、フル受信比率
は、起動時から前回までのデータ受信における伝送速度
が統計的に反映されているので最適なバッファサイズを
取得できる。
【0101】また、統計は、EEPROMなどの不揮発
性メモリを利用すれば、システム購入時からも取れるた
め、増加が何回も連続する場合、あるいは逆に減少が何
回も連続する場合は、ユーザーの使用環境が大きく変わ
った事がありえるので、このような場合は、いったん送
受信バッファサイズを初期化したほうがよい。例えば、
パラレルのホストPCを高速なものに置き換えれば、交
換後しばらくは「増加」が連続する。PC上のネットワ
ークカードを10baseから100Baseに変えて
も同様である。
【0102】パラレルケーブルのようなホスト装置およ
びプリンタ間で1対1で接続する伝送路の場合、伝送路
に起因して伝送速度が変化することはほとんどないの
で、ホスト装置の処理能力に依存し、ホスト装置からの
データ送信速度の変化に応じて受信バッファサイズを変
更することになる。これに対して、LAN、インターネ
ットのような複数のノードが同時に通信を行うコンピュ
ータネットワークでは、時間帯によってトラフィックが
増減し、これに伴って伝送速度が変化する。この場合は
伝送路に起因して伝送速度が変化する。また、同じLA
NでもPCが装着しているネットワークカード(10b
aseT,100baseT)によっても伝送速度が変
化する。本発明は、このような種々の要因によって発生
する伝送速度の変化に対応して最適な受信バッファのサ
イズを設定することが可能である。
【0103】次に、伝送路へリバースデータを送信した
ときの動作について説明する。図9は、上記実施の形態
1に係るレーザビームプリンタにおけるリバースデータ
送信時のJS・タスクの動作を示すフロー図である。図
10は、上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
におけるリバースデータ送信時のI/F・タスクの下位
タスクの動作を示すフロー図である。以下の説明では、
プリンタエンジン209で用紙ジャムが発生したと仮定
し、下位タスクI405aがパラレルケーブルを介して
PCから印刷データを受信するパラレル・タスクである
と仮定し、プリンタエンジン209で印刷エラーが発生
したときに、パラレルケーブルを介してPCへエラー情
報データを送信する場合を例に挙げて説明する。
【0104】プリンタ・タスク305からエラー発生の
通知を受信すると、JS・タスク302は、前回の送信
から一定期間(例えば1分以上)が経過したか否か判定
する(ST901)。前回の送信から一定期間経過しな
かった場合、JS・タスク302は、総送信カウント数
に対するフル送信カウント数の比率(以下、フル送信比
率という)(%)を算出し、フル送信比率が所定の値M
%未満か否か判定する(ST902)。このフル送信比
率は、上述のフル受信比率と同様にパラレルケーブルの
伝送速度を表している。
【0105】フル送信比率がM%未満である場合、JS
・タスク302は、変数<送信バッファサイズ>を所定
の割合で減少させる(ST903)。例えば、変数<送
信バッファサイズ>に0.9を乗じる。一方、フル送信
比率がM%以上である場合、JS・タスク302は、変
数<送信バッファサイズ>を所定の割合で増加させる
(ST912)。例えば、変数<送信バッファサイズ>
に1.1を乗じる。
【0106】もちろん、上述と同様に、例えば、X%未
満ならば変数<受信バッファサイズ>を減少し、X%以
上Y%未満ならば変更せず、Y%以上ならば増加すると
してもよい。
【0107】一方、ST901において、前回の送信か
ら一定期間経過した場合、JS・タスク913は、送信
バッファサイズを再計算する。この再計算には、現在の
受信バッファサイズおよび受信バッファサイズの初期値
を利用する。すなわち、送信バッファサイズを下式
(1)により算出する。
【0108】
【数1】
【0109】次に、JS・タスク302は、メモリ管理
部307に対して、増減したまたは再計算した変数<受
信バッファサイズ>を引数として、受信バッファの確保
を命令する(ST906)。
【0110】続いて、JS・タスク302は、エラー情
報データを生成し、送信バッファに書き込む(ST90
7)。エラー情報データの生成はプリンタ・タスク30
5からの用紙ジャムの発生を知らせるステータスを、ジ
ョブ制御/ステータス管理言語に従って文字列に変換す
ることにより行う。
【0111】次に、JS・タスク302は、パラレル・
タスク405aに送信バッファに格納されたエラー情報
データの送信を命令する(ST908)。
【0112】図10に示すように、この送信命令を受け
たパラレル・タスク405aは、ホスト装置(PC)か
らの割り込みを待機する(ST1001、ST100
2)。
【0113】ホスト装置からの割り込みがあると、パラ
レル・タスク405aは、エラー情報データの送信を実
行する(ST1003)。パラレル・タスク405a
は、その制御下にあるインタフェースドライバ406a
を制御し、送信バッファからエラー情報データを読み出
し、ホスト装置へ送信する。インタフェースドライバI
406aは、エラー情報データの全てをPCに送信する
まで、または、送信開始からタイムアウト値が経過する
までデータの送信を行う。インタフェースドライバI4
06aは、送信バッファ中の全てのエラー情報データの
送信が完了するまで送信動作を繰り返しトライする。送
信が終了すると、インタフェースドライバI406a
は、パラレル・タスク405aに送信終了および送信ま
でのトライ回数(以下、送信終了通知という)を通知す
る。
【0114】パラレル・タスク406aは、送信終了通
知中のトライ回数に基づいて、指定したサイズの全ての
データを1回で送信できた否かを判定する(ST100
4)。指定したサイズの全てのデータを1回で送信でき
た場合、フル送信カウント数を1つインクリメントする
(ST1005)。指定したサイズの全てのデータを1
回で送信できなかった場合、フル受信カウント数をイン
クリメントすることなく、ST1006に進む。ST1
006では、パラレル・タスク406aは、総送信カウ
ント数を1つインクリメントし、次いで、フル送信カウ
ント数および総送信カウント数の2つの変数を含む送信
結果をJS・タスクST1007へ通知する(ST10
07)。
【0115】JS・タスク302は、パラレル・タスク
405aから結果通知を受け取る(ST910)と、結
果通知に含まれる2つの変数をメモリに記憶し(ST9
11)、処理を終了する。
【0116】ここでの説明では、パラレルケーブルを介
してエラー情報データを送信する場合の処理を例に挙げ
て説明したが、LAN、IEEE1394、IrDA、
FAXユニットとの内部接続ケーブルを介するエラー情
報データの送信についても同様の処理を行っている。ま
た、エラー情報データだけでなく、上述のコンプリート
情報、カレント情報などの他のステータス、現在設定値
の通知応答、装置プロファイルなどのデータの送信も、
上述と同様の処理により行われる。
【0117】また、ここでは、印刷データを送信してき
たホスト装置に対しエラー情報データを送信している。
しかし、ホスト装置以外の管理装置等にエラー情報デー
タを送信するようにしても良い。その場合は、管理装置
との間の伝送速度を考慮して、送信バッファサイズを決
定することになる。
【0118】以上説明した上記実施の形態1に係るレー
ザビームプリンタ1におけるプリンタコントローラ20
0では、伝送路の伝送速度の変化に応じて送信バッファ
サイズを動的に変更する。すなわち、伝送路の伝送速度
が速い場合には送信バッファを大きくし、JSタスク3
02の呼び出しの頻度を減らすことができる。一方、伝
送路の伝送速度が遅い場合には、送信バッファを小さく
し、1回の印刷データの受信時間が長くなるのを防止し
てJSタスク302の処理待ち発生を抑制することがで
きる。この結果、送信バッファのサイズを固定している
場合に発生する処理のオーバヘッドを著しく抑制するこ
とができる。
【0119】また、ST901において、前回の送信か
ら一定期間経過した場合、現在の受信バッファサイズを
使用して変数<送信バッファサイズ>を再計算してい
る。ホスト装置およびプリンタ間の双方向通信では、フ
ォワード方向のデータ転送に比べてリバース方向のデー
タ転送が極めて頻度が低いことがある。このため、前回
の送信から一定期間経過した場合、送信バッファサイズ
がパラレルポートの伝送速度に対して前回は適切であっ
ても今回も適切であるとは限らない。そこで、フォワー
ドデータ受信でパラレル・タスク405aが設定した受
信バッファサイズを使用して、送信バッファサイズを再
計算し、このサイズに受信バッファを変更することによ
り、送信バッファを常に伝送路の伝送速度に適合したサ
イズにすることができる。この結果、リバースデータの
送信を高効率で行うことができる。
【0120】上記の場合とは反対に、リバース方向のデ
ータ転送に比べてフォワード方向のデータ転送が極めて
頻度が低いことがある。この場合、図8のST802〜
ST803での受信バッファサイズの変更において、送
信バッファサイズの変更と同様にしても良い。すなわ
ち、前回の受信から一定期間経過した場合、受信バッフ
ァサイズがパラレルポートの伝送速度に対して前回は適
切であっても今回も適切であるとは限らない。そこで、
リバースデータ受信でパラレル・タスク405aが設定
した送信バッファサイズを使用して、受信バッファサイ
ズを再計算し、このサイズに送信バッファを変更するこ
とにより、受信バッファを常に伝送路の伝送速度に適合
したサイズにすることができる。よって、フォワードデ
ータの受信を高効率で行うことも可能である。
【0121】ここでは、前回の受信から一定期間経過し
た場合、送受信バッファサイズを再計算しているが、例
えばPINGコマンドなどを利用してホスト装置との伝
送速度を実際に計測し、それに適合する送受信バッファ
サイズを決定するようにしても良い。
【0122】また、上記実施の形態1では、送受信バッ
ファの最小単位ブロックサイズを設定し、また、伝送路
毎に使用ブロック数を定め、最小単位ブロックサイズに
使用ブロック数を乗じることにより、伝送路毎の送受信
バッファサイズの初期値を求めている。このように、送
受信バッファサイズを最小単位ブロックの倍数とするこ
とにより、メモリ管理を簡素化する事でバッファ管理を
高速にできるような利点がある。
【0123】また、上記実施の形態1では、フル受信比
率およびフル送信比率を求めることにより、伝送路の伝
送速度を求めている。しかし、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、伝送路がLANなどのコンピ
ュータネットワークである場合ホスト装置に対してPI
NGコマンドを送信し、その応答までの時間から伝送路
の伝送速度を算出するように、前回までの受信の実績か
ら統計的に伝送速度を求めるのではなく、積極的に伝送
速度を測定しても良い。
【0124】また、上記実施の形態1では、データの送
受信時の両方で伝送路の伝送速度の変化に合わせて送受
信バッファを動的に変更している。しかし、送受信のい
ずれか一方においてバッファのサイズを固定し、他方で
バッファサイズを動的に変更しても良い。
【0125】また、上記実施の形態1では、相異なる複
数の伝送路が接続されるレーザビームプリンタ1を例に
挙げて説明したが、上記実施の形態1に係る発明は、伝
送路の伝送速度の変化に合わせて送受信バッファのサイ
ズを動的に変化させるものであり、一つの伝送路だけが
接続されたプリンタにも適用することが出来る。
【0126】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2に係るレーザビームプリンタについて説明する。上
記実施の形態1に係る発明は、伝送路の伝送速度の変化
に合わせて送受信バッファサイズを動的に変更すること
を主題とする。この実施の形態2にかかる発明は、相異
なる伝送路について、それらの伝送路の伝送速度に合わ
せて送受信バッファのサイズを互いに独立して定めるこ
とを主題とする。
【0127】なお、上記実施の形態1のレーザビームプ
リンタ1は、伝送路毎に変数<送受信バッファサイズ>
の初期値が異なっているので、上記実施の形態1にも実
施の形態2に係る発明が適用されている。
【0128】上記実施の形態2に係るレーザビームプリ
ンタは、上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
と実質的に同一のネットワーク構成、内部構造、ハード
ウエア構成、ソフトウエア構成からなる。よって、図1
〜図5を参照し、説明を省略する。
【0129】上記実施の形態2に係るレーザビームプリ
ンタのメイン・タスクは、起動時に図6に示すのと同様
の初期化動作を実行する。また、I/Fタスクの下位タ
スクも図7に示すのと同様の初期化動作を実行するが、
ST703のカウント変数の初期化は行わない。この初
期化動作により、I/F・タスクの下位タスクは、夫々
異なる変数<送受信バッファサイズ>の初期値を持つこ
とになる。伝送路と変数<受信バッファサイズ>の初期
値の一例を表1に示す。
【0130】
【表1】
【0131】これにより、各下位タスクは、各伝送路の
伝送速度に適合した別々の送受信バッファサイズをデー
タを送受信時に使用する。
【0132】上記実施の形態2における送受信バッファ
の取得の様子を、図11を参照して説明する。図11
は、上記実施の形態2に係るレーザビームプリンタ1で
の、送受信バッファメモリ構成を示す図である。
【0133】例えば、パラレルケーブルを介して印刷デ
ータを受信する場合、パラレル・タスクは、メモリ管理
部に対し、512バイトの受信バッファを取得するよう
に命令する。メモリ管理部は、RAM202の送受信バ
ッファ領域402に、パラレル用受信バッファ501を
確保する。パラレル用受信バッファ501のサイズは、
最小単位ブロック1個分である。
【0134】一方、IEEE1394を介して印刷デー
タを受信する場合、IEEE1394・タスクは、メモ
リ管理部に対し、1024バイトの受信バッファを取得
するように命令する。メモリ管理部は、RAM202の
送受信バッファ領域402に、IEEE1394用受信
バッファ502を確保する。IEEE1394用受信バ
ッファ502のサイズは、最小単位ブロック2個分であ
る。送信の場合もほぼ同様に送信バッファの取得が行わ
れる。
【0135】このように、比較的伝送速度が低いパラレ
ルケーブルを介してデータを送受信するときは小さいサ
イズのバッファを用いる。一方、比較的伝送速度が高い
IEEE1394ケーブルを介してデータを送受信する
ときは大きいサイズのバッファを用いる。
【0136】以上説明した上記実施の形態2に係るレー
ザビームプリンタのプリンタコントローラでは、異なる
伝送路を介してデータを送受信するに際し、送受信バッ
ファサイズを夫々の伝送路の伝送速度に合わせて互いに
独立して定めているので、伝送速度が速い伝送路には送
受信バッファサイズの初期値を大きくし、タスクの呼び
出しの頻度を減らすことができる一方、伝送速度が遅い
伝送路には送受信バッファサイズの初期値を小さくし、
1回のデータの送受信時間が短くしてタスクの処理待ち
発生を抑制できる。この結果、処理のオーバーヘッドを
少なくして、レーザビームプリンタ全体での印刷速度を
向上することができる。
【0137】本発明は、上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることとができる。例えば、上記実
施の形態1、2では、メイン・タスク304の初期化動
作において、RAM202に1つの送受信バッファ領域
402を確保し、この送受信バッファ領域402に、受
信バッファおよび送信バッファに共用している。しか
し、この初期化動作において、受信バッファ領域および
受信バッファ領域を夫々確保し、受信バッファおよび送
信バッファに別々に使用するようにしても良い。
【0138】また、上記実施の形態1、2では、1つの
送受信バッファ領域402を全ての伝送路を介するデー
タ送受信に使用しているが、初期化動作において、各伝
送路毎に送受信バッファ領域を確保しても良い。
【0139】また、上記実施の形態1、2では、受信バ
ッファに印刷データ等を蓄積し、この受信バッファの開
始アドレスを、JS・タスクやPDL・タスクに通知
し、JS・タスクやPDL・タスクは、開始アドレスを
頼りに受信バッファからデータを読み出している。しか
し、本発明は、これに限定されるものではなく、例え
ば、受信バッファに蓄積したデータを、JS・タスクや
PDL・タスクの管理する別のメモリ領域にコピーし、
このコピーをJS・タスクやPDL・タスクが読み出す
ような場合も本発明に包含される。
【0140】また、上記実施の形態1、2では、レーザ
ビームプリンタを例に挙げて説明しているが、本発明
は、ページプリンタ、シリアルプリンタ等プリンタ一般
に適用することができる。また、本発明は、複写機、フ
ァクシミリ装置、インターネットファクシミリ装置、複
合機などのように、画像形成装置を搭載した各種機器に
適用することができる。
【0141】また、上記実施の形態1、2では、印刷装
置を例に挙げて説明したが、本発明は、印刷データを受
信するインターフェースを備え、インタプリタおよびラ
スタライザで構成されるプリンタコントローラを本質的
な構成要素とするものである。従って、本発明は、上述
の印刷装置に限定されず、伝送路を介して受信した印刷
データを画素データに変換し、その画素データを例えば
ディスプレイに表示する表示装置などの印刷データ出力
装置も適用できる。また、本発明は、伝送路を介して受
信した文書の印刷データを画素データに変換し、この画
素データを蓄積する文書管理サーバ装置にも適用するこ
とができる。
【0142】また、ホスト装置およびプリンタ間の伝送
路としては、上述のものの他に、RS-232C、メモリカー
ド等が挙げられる。
【0143】さらに、本発明は、当業者に明らかなよう
に、上記実施の形態に記載した技術に従ってプログラム
された一般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイ
クロプロセッサを使って実施することができる。また、
当業者に明らかなように、本発明は、上記実施の形態に
記載した技術に基いて当業者により作成されるソフトウ
エアを包含する。
【0144】また、本発明を実施するコンピュータをプ
ログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であ
るコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれ
る。この記憶媒体は、フロッピーディスク、光ディス
ク、CDROMおよび磁気ディスク等のディスク、RO
M、RAM、EPROM、EEPROM、磁気又は光カ
ード等であるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0145】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、伝送路の
伝送速度の変化に合わせて受信バッファおよび/または
送信バッファのサイズを動的に変更することにより、伝
送路の伝送速度の変化による処理のオーバーヘッドを減
らすことができる。この結果、印刷装置全体の印刷速度
を向上することができる。
【0146】また、本発明によれば、相異なる伝送路を
介してデータを送受信する際に、各伝送路の伝送速度に
合わせて受信バッファおよび/または送信バッファのサ
イズを互いに独立して定めることにより、伝送路間の伝
送速度の違いによる処理のオーバーヘッドを減らすこと
ができる。この結果、画像処理装置全体の処理速度を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るプリンタが動作す
るネットワークを示す概略図
【図2】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
の内部構造図
【図3】上記実施の形態1に係るプリンタのプリンタコ
ントローラを示すブロック図
【図4】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
のソフトウエア構成を示すブロック図
【図5】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
における、データ送受信制御システムを示すブロック図
【図6】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
におけるメイン・タスクの初期化動作を示すフロー図
【図7】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
におけるI/F・タスクの下位タスクの初期化動作を示
すフロー図
【図8】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
における印刷データ受信時のI/F・タスクの下位タス
クの動作を示すフロー図
【図9】上記実施の形態1に係るレーザビームプリンタ
におけるリバースデータ送信時のJS・タスクの動作を
示すフロー図
【図10】上記実施の形態1に係るレーザビームプリン
タにおけるリバースデータ送信時のI/F・タスクの下
位タスクの動作を示すフロー図
【図11】本発明の実施の形態2に係るレーザビームプ
リンタでの、送受信バッファメモリ構成を示す図
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ 2 パラレルケーブル 4 シリアルケーブル 6 コンピュータネットワーク 200 プリンタコントローラ 201 ROM 202 RAM 203 LANインタフェース 204 パラレルインタフェース 205 IEEE1394インタフェース 206 IrDAインタフェース 207 FAXユニット 208 オプションインタフェース 209 プリンタエンジン 210 プリンタエンジンインタフェース 211 操作パネル 212 システムバス 220 CPU 301 I/F・タスク 302 JS・タスク 303 PDL・タスク 304 メイン・タスク 305 プリンタ・タスク 306 環境変数データベース 307 メモリ管理部 401 ヘッダファイル 402 送受信バッファ領域 403 ポート検出部 501 パラレル用受信バッファ 502 IEEE1394用受信バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 文夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AA15 AB06 AC08 BA03 BA07 BC05 BC07 BD46 5B021 BB02 CC05 DD20 EE01 9A001 BB03 BB04 CC02 DD08 DD10 HH34 JJ35 KK42 LL09

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路が接続されるインタフェースと、
    メモリ上に受信バッファを確保する受信バッファ確保手
    段と、前記伝送路を介してホスト装置から印刷データを
    受信し、前記受信バッファに格納する受信手段と、前記
    受信バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に
    合わせて動的に変更する受信バッファサイズ変更手段
    と、を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 相異なる伝送路が接続される複数のイン
    タフェースと、メモリ上に受信バッファを確保する受信
    バッファ確保手段と、前記伝送路を介してホスト装置か
    ら印刷データを受信し、前記受信バッファに格納する受
    信手段と、前記受信バッファのサイズを各伝送路の伝送
    速度に合わせて互いに独立して定める受信バッファサイ
    ズ設定手段と、を具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 伝送路が接続されるインタフェースと、
    メモリ上に受信バッファおよび送信バッファを確保する
    送受信バッファ確保手段と、前記伝送路を介してホスト
    装置から印刷データを受信し前記受信バッファに格納す
    る受信手段と、前記受信バッファに格納した印刷データ
    に処理を施す印刷データ処理手段と、本装置の状態を示
    す装置状態データを生成し、前記送信バッファに格納す
    る装置状態データ生成手段と、前記送信バッファに格納
    された前記装置状態データを前記伝送路を介して前記ホ
    スト装置に送信する送信手段と、前記受信バッファおよ
    び前記送信バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の
    変化に合わせて動的に変更する送受信バッファサイズ変
    更手段と、を具備することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 相異なる伝送路が接続される複数のイン
    タフェースと、メモリ上に受信バッファおよび送信バッ
    ファを確保する送受信バッファ確保手段と、前記伝送路
    を介してホスト装置から印刷データを受信し前記受信バ
    ッファに格納する受信手段と、前記受信バッファに格納
    した印刷データに処理を施す印刷データ処理手段と、本
    装置の状態を示す装置状態データを生成し、前記送信バ
    ッファに格納する装置状態データ生成手段と、前記送信
    バッファに格納された前記装置状態データを前記伝送路
    を介して前記ホスト装置に送信する送信手段と、前記受
    信バッファおよび前記送信バッファのサイズを各伝送路
    の伝送速度に合わせて互いに独立して定める送受信バッ
    ファサイズ設定手段と、を具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 送信手段は、送受信バッファに格納され
    た装置状態データを伝送路に接続される管理装置に送信
    することを特徴とする請求項3または請求項4記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 受信バッファのサイズを、所定の最小単
    位サイズの倍数にすることを特徴とする請求項1から請
    求項5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 送信バッファのサイズを、所定の最小単
    位サイズの倍数にすることを特徴とする請求項3または
    請求項4記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 送受信バッファサイズ変更手段は、デー
    タを送信または受信するに際し、前回までのデータの送
    信または受信における伝送路の伝送速度の統計をとり、
    この統計に従って送信バッファまたは受信バッファのサ
    イズの設定値を決定することを特徴とする請求項3記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 送受信バッファサイズ変更手段は、送信
    バッファのサイズを決定するに際し前回の送信から一定
    期間が経過しているならば、現在の受信バッファのサイ
    ズの設定値から送信バッファのサイズを決定することを
    特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 送受信バッファサイズ変更手段は、受
    信バッファサイズを決定するに際し前回の受信から一定
    期間が経過しているならば、現在の送信バッファのサイ
    ズの設定値に基いて受信バッファのサイズを決定するこ
    とを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 受信バッファに格納した印刷データに
    処理を施す印刷データ処理手段をさらに具備する請求項
    1または請求項2記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 印刷データがページ記述言語であり、
    印刷データ処理手段は、前記ページ記述言語を中間言語
    に翻訳する翻訳手段と、前記中間言語を画素データに変
    換する画素変換手段とで構成されていることを特徴とす
    る請求項3から請求項10のいずれかに記載の画像処理
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載の画像処理装置を搭載したことを特徴とする印刷装
    置。
  14. 【請求項14】 メモリ上に受信バッファを確保するス
    テップと、伝送路を介してホスト装置から印刷データを
    受信し、前記受信バッファに格納するステップと、前記
    受信バッファのサイズを前記伝送路の伝送速度の変化に
    合わせて動的に変更するステップと、を具備することを
    特徴とする印刷データ受信方法。
  15. 【請求項15】 受信バッファのサイズを相異なる複数
    の伝送路の伝送速度に合わせて互いに独立して定めるス
    テップと、メモリ上に前記定めたサイズの受信バッファ
    を確保するステップと、前記伝送路を介してホスト装置
    から印刷データを受信し、前記受信バッファに格納する
    ステップと、を具備することを特徴とする印刷データ受
    信方法。
  16. 【請求項16】 メモリ上に受信バッファおよび送信バ
    ッファを確保するステップと、前記伝送路を介してホス
    ト装置から印刷データを受信し前記受信バッファに格納
    するステップと、前記受信バッファに格納した印刷デー
    タに処理を施すステップと、本装置の状態を示す装置状
    態データを生成し、前記送信バッファに格納するステッ
    プと、前記送信バッファに格納された前記装置状態デー
    タを前記伝送路を介して前記ホスト装置に送信するステ
    ップと、前記受信バッファおよび前記送信バッファのサ
    イズを前記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的に変
    更するステップと、を具備することを特徴とする印刷デ
    ータ受信方法。
  17. 【請求項17】 受信バッファおよび送信バッファのサ
    イズを相異なる複数の伝送路の伝送速度に合わせて互い
    に独立して定めるステップと、メモリ上に前記定めたサ
    イズの受信バッファおよび送信バッファを確保するステ
    ップと、前記伝送路を介してホスト装置から印刷データ
    を受信し前記受信バッファに格納するステップと、前記
    受信バッファに格納した印刷データに処理を施すステッ
    プと、本装置の状態を示す装置状態データを生成し、前
    記送信バッファに格納するステップと、前記送信バッフ
    ァに格納された前記装置状態データを前記伝送路を介し
    て前記ホスト装置に送信するステップと、を具備するこ
    とを特徴とする印刷データ受信方法。
  18. 【請求項18】 送受信バッファに格納された装置状態
    データを伝送路に接続される管理装置に送信することを
    特徴とする請求項16または請求項17記載の印刷デー
    タ受信方法。
  19. 【請求項19】 メモリ上に受信バッファを確保し、伝
    送路を介してホスト装置から印刷データを受信し、前記
    受信バッファに格納し、前記受信バッファのサイズを前
    記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的に変更するプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  20. 【請求項20】 受信バッファのサイズを相異なる複数
    の伝送路の伝送速度に合わせて互いに独立して定め、メ
    モリ上に前記定めたサイズの受信バッファを確保し、前
    記伝送路を介してホスト装置から印刷データを受信し、
    前記受信バッファに格納するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 メモリ上に受信バッファおよび送信バ
    ッファを確保し、前記伝送路を介してホスト装置から印
    刷データを受信し前記受信バッファに格納し、前記受信
    バッファに格納した印刷データに処理を施し、本装置の
    状態を示す装置状態データを生成し、前記送信バッファ
    に格納し、前記送信バッファに格納された前記装置状態
    データを前記伝送路を介して前記ホスト装置に送信し、
    前記受信バッファおよび前記送信バッファのサイズを前
    記伝送路の伝送速度の変化に合わせて動的に変更するプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  22. 【請求項22】 受信バッファおよび送信バッファのサ
    イズを相異なる複数の伝送路の伝送速度に合わせて互い
    に独立して定め、メモリ上に前記定めたサイズの受信バ
    ッファおよび送信バッファを確保し、前記伝送路を介し
    てホスト装置から印刷データを受信し前記受信バッファ
    に格納し、前記受信バッファに格納した印刷データに処
    理を施し、本装置の状態を示す装置状態データを生成
    し、前記送信バッファに格納し、前記送信バッファに格
    納された前記装置状態データを前記伝送路を介して前記
    ホスト装置に送信するプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004091922A1 (ja) * 2003-04-15 2004-10-28 Fujitsu Limited 印刷制御装置
JP2010073124A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nec Corp 命令制御回路、命令制御方法、および情報処理装置
JP2012191416A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Nec Corp 回線選択装置

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