JP2001227957A - 光ファイバジャイロスコープ - Google Patents

光ファイバジャイロスコープ

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JP2001227957A
JP2001227957A JP2000040861A JP2000040861A JP2001227957A JP 2001227957 A JP2001227957 A JP 2001227957A JP 2000040861 A JP2000040861 A JP 2000040861A JP 2000040861 A JP2000040861 A JP 2000040861A JP 2001227957 A JP2001227957 A JP 2001227957A
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optical fiber
coil
fiber coil
winding
gyroscope
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Ryuji Usui
竜治 臼井
Aritaka Ono
有孝 大野
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の光ファイバコイルを連結して構成し
た光ファイバコイルの何れの点についてみても、この点
と両光ファイバコイル全長端点との間の長さの等しい光
ファイバコイルを具備する光ファイバジャイロスコープ
を提供する。 【解決手段】 光ファイバコイルは、光ファイバコイル
を構成する光ファイバの全長の中心点Cを中心に対称巻
きして構成した第1の光ファイバコイル6と、直前の光
ファイバコイルの両終端点からそれぞれ延伸する2本の
光ファイバを対称巻きして構成した順次に後続する第n
の光ファイバコイル6n (n:2以上の正の整数)とよ
り成る連結された光ファイバコイルである光ファイバジ
ャイロスコープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバジャ
イロスコープに関し、特に、光ファイバコイルが連結さ
れた複数の光ファイバコイルより成る光ファイバジャイ
ロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバジャイロスコープの従来例を
図4を参照して説明する。図4において、光源1から放
射された光は光ファイバカプラ2、偏光子3、光方向性
結合器4を介してセンシングコイル6を構成する光ファ
イバ内に右回り光および左回り光として送り込まれる。
この右回り光は、他方の端部17から、先ず位相変調器
5において位相変調され、この位相変調された右回り光
は順次に光方向性結合器4、偏光子3、光方向性結合器
2を介して受光器7に到達する。左回り光も同様に、一
方の端部16から先ず位相変調器5において位相変調さ
れ、この位相変調された左回り光は順次に光方向性結合
器4、偏光子3、光方向性結合器2を介して受光器7に
到達する。受光器7に到達した位相変調され光はここに
おいて電気信号に光電変換される。受光器7において光
電変換された電気信号は同期検波器8に入力される。同
期検波器8においては、発振器9から供給される信号を
参照信号として、光ファイバコイル6の中心軸回りの回
転角速度に比例する角速度出力である基本波成分13を
得ることができる。光ファイバジャイロは、上述した通
り、光を光ファイバコイル6に一方の端部16および他
方の端部17の双方から入射し、他方の端部17→一方
の端部16および一方の端部16→他方の端部17とい
う向きに伝播させ、時間差の生じた両光を干渉させてそ
の光強度変化から入力角速度を測定する。
【0003】以上の光ファイバジャイロスコープの角速
度の検出原理はサニャック効果である。サニャック効果
は、角速度運動の軸に垂直な面積Sを囲むループ状光路
である光ファイバコイル6の左右両回り光の伝播時間t
が、角速度Ωに対して、△t=(4S/c2 )Ωの伝播
時間差を生ずることを基本とする。ここで、cは光速度
である。ループ状光路で干渉計を構成し、左右両回り光
の伝播時間差△tを光位相差として検出する干渉計型の
光ファイバジャイロスコープにおいては、この光ファイ
バコイル6を多重化して感度を増大することができる。
即ち、N重のターンより成る光ファイバコイル6のサニ
ャック効果は、 △t=(4NS/c2 )Ω である。ここで、N重のターンより成る面積Sの光ファ
イバコイルに生ずる位相差は、 △φ=(8πNS/cλ)Ω と表現される。但し、λは光波長である。
【0004】干渉計型の光ファイバジャイロスコープに
おいては、先の光ファイバコイル6を2個以上連結し、
感度係数をこれら光ファイバコイルの足し合わせたもの
とすることもできる。また、光ファイバコイルは、通
常、面積Sを最も大きく取ることができる断面正円の形
状とするのを基本とするが、必要に応じてこの形状を楕
円その他の形状に構成することも行なわれる。この通り
に、装備空間の条件に対応して光ファイバコイルを柔軟
に設計することができることは、光ファイバジャイロス
コープの利点の一つとされている。
【0005】以上の光ファイバジャイロスコープにおい
ては、サニャック効果の外に光ファイバコイル6の両回
り光の伝播時間差を生ぜしめる原因が存在すると、これ
は角速度の測定誤差の発生につながる。基本的には、光
ファイバコイル6の両回り光はコイルループ内の同一光
路を互いに逆向きに伝播するのであるから、光路長差は
存在しない筈のものであるが、熱の如き外乱がコイルル
ープに局所的に印加されて当該外乱印加部分が時間的に
物理変化すると、その部分の光学的光路長は当該部分を
通過する両回り光のタイミング差に応じた変化を来す。
その結果、干渉計を構成する両回り光に位相差を生成す
ることとなる。機械的外乱によっても同様の結果を生ず
る。これらの現象は、Shupe,D.M.;Thermally induced n
onreciprocity in the fiberoptic interferometer,App
l.Opt.19,654.1980 において詳しく解析されており、光
ファイバジャイロスコープにおける時間依存性外乱に起
因する誤差(Shupe効果)として広く知られている。
【0006】このShupe効果に対する対策としては、Fri
go,N.J.;Compensation of linearsources of non-recip
rocity in Sagnac interferometer,SPIE 412,268,1983
に提案された光ファイバコイルの対称巻きの技術が採用
されている。以下、光ファイバコイルの対称巻きを図1
(a)に示される光ファイバの全長を参照して説明す
る。光ファイバコイルの局所的な温度変化をdT/dt
とすると、dT/dtが光ファイバコイルの全長の中心
点Cに存在しても、中心点Cと光ファイバコイルの両端
点A3およびB3との間の長さは等しいところから当該
中心点Cを通過する両回り光にタイミング差はないので
両光間に位相差は発生しない。従って、測定誤差は生じ
ない。
【0007】次に、光ファイバコイルの中心点Cに関し
て互いに対称な2点に互いに等しい温度変化dT/dt
が存在する場合、この温度変化に起因して両回り光にも
たらされる光路長の変化は同等であるから、やはり位相
差は発生しない。従って、光ファイバコイルの全長に亘
ってdT/dtが対称に分布しているので、左右両回り
光間に位相差は発生せず、測定誤差は生じない。そこ
で、光ファイバコイルの中心点Cに関してdT/dtが
略対称に分布する光ファイバコイルを製作することがで
きれば、Shupe効果を低減することができることにな
る。
【0008】光ファイバコイルは、一般に、コイルとな
るべき光ファイバの一方の端点A3側からボビンに接す
る最内層として巻き始め、他方の端点B3に向かって順
次に外層へ巻き積んで行く。ここで、光ファイバをボビ
ンに対して、コイルとなるべき光ファイバの端点A3或
いはB3からからボビンに巻き始めることをせず、コイ
ルとなるべき光ファイバの内の中心点Cに関して一方の
側であるA側光ファイバを中心点Cからボビンに巻き付
け始め、光ファイバコイルをボビンに1層を巻き終えた
ところで、次に、中心点Cに関して他方の側であるB側
の光ファイバを先の1層に重ねて1層分巻き積む。この
A側光ファイバおよびB側光ファイバの巻き付けを交互
に繰返す。これにより、最内層から順に各層をABAB
AB・・・・・・と巻き積んだことになる。
【0009】以上の通りに巻き付けることにより、光フ
ァイバのボビン回り1周分である1ターンを単位とし
て、光ファイバコイルを構成する光ファイバの中心点C
に関して対称に位置するターン同志は互いに隣接して巻
き付けられた光ファイバコイルを製造することができ
る。この場合、熱的および機械的な環境に係る外乱の印
加は近似的に中心点Cに関して略対称に分布することと
なり、理論上は両回り光にタイミング差はないので両光
間に位相差は発生しない。
【0010】以上の例においては、光ファイバ全長の中
心点Cに関して一方のA側を先に巻き、次いで他方のB
側を巻いてABABAB・・・・・・なる巻き方をするので、
B側は常により径が大きい外層側に巻かれることとな
る。即ち、B側のターンが少しずつ長くなっており、こ
の差が累積して最終的には巻きの対称性に大きな狂いが
生ずる。そこで、これを補正するに、4層を1単位とし
てABBA・ABBA・ABBA・・・・・・の如く繰返して
積層して行く4極巻線と呼ばれる巻き方が行われる。更
により正確を期すために、8層を1単位としてABBA
BAAB・ABBABAAB・・・・・・の如く巻く8極巻線
も行われる。
【0011】以上の通りの、光ファイバの対称部位を互
いに隣接せしめて環境に係る条件を対称に分布させ、左
右両光間に殆ど位相差の発生しない光ファイバコイルの
巻き方を対称巻きと称している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、干渉計型光
ファイバジャイロスコープにおいて、入力角速度のセン
シング軸と垂直な方向に細長く延伸した形状の空間に光
ファイバコイルを収納してより感度の大きい光ファイバ
コイルを構成する場合に、複数個の光ファイバコイルを
連結して実効的に大きな横断面積の光ファイバコイルを
構成する。以下、これを図5を参照して説明する。
【0013】図5において、入力角速度のセンシング軸
と垂直な方向に細長く延伸した形状の図5(a)に示さ
れる容積狭隘なケーシング60に、図5(b)に示され
る光ファイバコイル6を収納して光ファイバジャイロス
コープを小型化する必要のある場合がある。この場合、
狭隘なケーシング60に収納される構成部品である光フ
ァイバコイル6も小型化する必要がある。細長いケーシ
ング60の径を所定の径に設定し、これに図5(b)に
示される断面円形の径の大きい光ファイバコイル6を収
納しようとする場合、この光ファイバコイル6の形状を
短い方の径をケーシング60の径に等しい断面楕円形に
変形すれば収容することができる。しかし、光ファイバ
コイル6の断面形状を円形から楕円形に変形するという
ことは、角速度運動の軸に垂直な光ファイバコイル6の
囲む断面積Sを縮小することであり、面積Sに比例する
サニャック効果の検出感度を低下することにつながる。
【0014】ここで、図5(c)および図5(d)を参
照して説明するに、断面積Sを縮小化した断面楕円形光
ファイバコイル6或いは小型光ファイバコイル6を複数
個接続してこの感度低下を補償することができる。即
ち、o印で示される点において直列接続された複数個の
小型ファイバコイル6を断面積Sの1個の大きな光ファ
イバコイル6’であるものとすることができる。しか
し、光ファイバコイル6を各別に構成しておいて、これ
ら複数個を単に直列接続することのみに依っては、構成
された大きな断面積Sの1個の光ファイバコイル6’の
環境条件に係る上述した対称性は得られない。これを図
5(b)を参照して説明するに、この3個の光ファイバ
コイル6を直列に接続して構成される光ファイバコイル
6’の光ファイバの中心点Cは、中間に位置する光ファ
イバコイル62 の光ファイバの中心点Cである。一例と
して、右側に位置する光ファイバコイル61 の或る領域
に局所的に温度変化dT/dtが生ずると、光ファイバ
コイル6’のコイル全長端点Aおよび端点Bとこの温度
変動の領域との間の長さは大きく異なり、左右両回り光
にタイミング差があるので両光間に位相差が発生するに
到る。以上のことから、使用に耐える程度の耐環境性を
示す高感度の光ファイバジャイロスコープを実現するこ
とはできなかった。
【0015】この発明は、複数個の光ファイバコイルを
連結して構成した光ファイバコイルの何れの点について
みても、この点と両光ファイバコイル全長端点との間の
長さの等しい光ファイバコイルを具備するShupe 効果の
小さい上述の問題を解消した光ファイバジャイロスコー
プを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1:運動体の慣性
空間に対する回転運動の角速度を、光ファイバを捲回し
て構成される光ファイバコイルをその回転運動の軸周り
に互いに逆向きに伝播する光の位相差として検出する光
ファイバジャイロスコープにおいて、光ファイバコイル
は、光ファイバコイルを構成する光ファイバの全長の中
心点Cを中心に対称巻きして構成した第1の光ファイバ
コイルと、直前の光ファイバコイルの両終端点からそれ
ぞれ延伸する2本の光ファイバを対称巻きして構成した
順次に後続する第nの光ファイバコイル(n:2以上の
正の整数)とより成る連結された光ファイバコイルであ
る光ファイバジャイロスコープを構成した。
【0017】そして、請求項2:運動体の慣性空間に対
する回転運動の角速度を、光ファイバを捲回して構成さ
れる光ファイバコイルをその回転運動の軸周りに互いに
逆向きに伝播する光の位相差として検出する光ファイバ
ジャイロスコープにおいて、2本の光ファイバを各別に
準備してこれら光ファイバを互いに逆向きに巻き付けて
対称巻きの光ファイバコイル6を複数個構成し、これら
光ファイバコイル6を形成する巻き付けの向きを同じく
する光ファイバコイルの端点同志を互いに融着接続して
連結して構成した光ファイバジャイロスコープを構成し
た。
【0018】ここで、請求項3:請求項1および請求項
2の内の何れかに記載される光ファイバジャイロスコー
プにおいて、入力角速度のセンシング軸と垂直な方向に
細長く延伸した形状のケーシング60に光ファイバコイ
ル6を収納した光ファイバジャイロスコープを構成し
た。そして、請求項4:請求項3に記載される光ファイ
バジャイロスコープにおいて光ファイバコイル6を断面
楕円形に構成した光ファイバジャイロスコープを構成し
た。
【0019】
【発明の実施の形態】先に説明した通り、複数個連結さ
れた光ファイバコイル全体の示すサニャック効果の感度
係数は、構成する各光ファイバコイルが同一方向に巻き
回されていてその軸が互いに平行に設置されている場
合、実質的にこれらコイルの感度係数を相加した値に等
しい。そして、複数個の光ファイバコイルを互に連結す
る場合、光ファイバコイル同志を連結する2本1組の光
ファイバの長さも、連結された光ファイバコイルの対称
性を確保する上において、正確に等しいことが望まし
い。
【0020】この発明は、上述した光ファイバコイルの
対称巻きの手法を採用して、連結される各光ファイバコ
イル自体の対称性を確保すると共に光ファイバコイル同
志を連結する2本1組の光ファイバの長さも正確に等し
くした、特に、容積の狭隘なケーシングに収容された小
型の光ファイバコイルでありながら感度係数の大なる光
ファイバコイルを構成する。即ち、光ファイバをその両
端からそれぞれの予備巻線スプールに等長に巻取ってお
き、この2個の予備巻線スプールから、光ファイバを構
成するボビンに、1層毎に交互に光ファイバを巻き付け
る仕方により、対称性を確保した光ファイバコイルを容
易に製造することができる。1個の光ファイバコイルを
巻き終ったところで、この光ファイバコイルの両端点か
ら等長の連結光ファイバ部を設定し、両連結光ファイバ
部の端点から次の光ファイバコイルのボビンに、その互
いに対称な位置から、2個の予備巻線スプールから1層
毎に交互に光ファイバを巻き付ける。以上の複数個連結
された光ファイバコイルは各光ファイバコイル内の何れ
の点或いは微小領域から連結された光ファイバコイルの
両端点に到る長さは等しくなるところから、これを具備
する光ファイバジャイロスコープはShupe 効果の小さい
ものとなる。
【0021】これまでの捲回工程を要約するに、先ず、
第1の光ファイバコイル全長の中心点より左右対称巻き
を実施する。この対称巻きは中心点からみて互いに対称
な位置が極力隣接する巻き回されていると好適である。
第2の光ファイバコイル以降についても同様である。そ
して、第1の光ファイバコイルの端点から、引き続きい
て第2の光ファイバコイルを左右対称巻きする。また、
第2の光ファイバコイルの端点から、引き続きいて第3
の光ファイバコイルを左右対称巻きする。更に第4の光
ファイバコイルから第nの光ファイバコイルまで、同様
に左右対称巻きを繰り返す。
【0022】以上の通りにして、従来は実現が困難であ
った小型化、感度維持、湿度変化に起因する出力零点の
誤差変動の低減された光ファイバジャイロスコープを提
供することができる。先の捲回工程は1本の光ファイバ
の全長の中心点を境とする左右の光ファイバを互いに逆
向きに巻き付けて対称巻きの光ファイバコイルを構成し
たが、各別の2本の光ファイバを準備してこれら光ファ
イバを互いに逆向きに巻き付けて対称巻きの光ファイバ
コイルを構成し、巻き付けの向きを同じくする光ファイ
バコイルの端点同志を互いに融着接続して連結した光フ
ァイバコイルを構成することができる。
【0023】
【実施例】この発明の実施例を図1を参照して説明す
る。図1(a)は3個の小型光ファイバコイル6を連結
した連結光ファイバコイル6’を構成する場合の光ファ
イバ全長における各光ファイバコイル6の巻線領域を示
す図である。図1(b)は構成された小型光ファイバコ
イル6とその相互連結の状態を示す図である。図1
(a)を参照するに、光ファイバの全長は、その端点A
および端点Bから中心点Cの近傍迄、それぞれの予備巻
線スプールに等長に巻き取っておく。光ファイバ全長の
中心点Cを図1(b)の第1の光ファイバコイル61
中心点Cに位置決めした状態で、予備巻線スプールに巻
き取られている光ファイバを2個の予備巻線スプールか
ら巻き戻しながら、光ファイバを構成するボビンに、第
1の光ファイバコイル61 巻線領域のA側およびB側を
1層毎に交互に巻き付ける。第1の光ファイバコイル6
1 の1個が巻き終ったところで、この第1の光ファイバ
コイル61 の両端点Aおよび端点Bから等長の連結光フ
ァイバ部を設定する。第1の光ファイバコイル61 の中
心点Cと端点A1 の間の連結光ファイバ部と、第1の光
ファイバコイル61 の中心点Cと点B1 の間の連結光フ
ァイバ部の長さを等長にする。ここで、両連結光ファイ
バ部の端点A1およびB1から、第2の光ファイバコイ
ル62 のボビンに、端点A1およびB1を点対称にして
光ファイバのA側およびB側を1層毎に交互に巻き付け
る。第3の光ファイバコイル63以降、同様にして巻き
付け構成する。
【0024】以上の対称巻きは、ABABAB・・・・・・な
る巻き方であったが、4層を1単位としてABBA・A
BBA・ABBA・・・・・・の如く繰返して積層する4極対
称巻きを採用し、8層を1単位としてABBABAAB
・ABBABAAB・・・・・・の如く巻く8極対称巻きを採
用することができる。ここで、2本の光ファイバを対称
巻きして光ファイバコイルを各別に捲回して準備してお
き、これら光ファイバコイルの端点相互間を融着接続し
て連結した光ファイバコイルを構成することができる。
【0025】図2を参照して4極対称巻きの実施例を説
明する。図2は光ファイバコイルを軸方向に分断して半
部分を示して説明する図である。中心点Cを起点にし
て、A側より1層→B側より1層→B側より1層→A側
より1層の4層の組を1単位として繰り返す4極対称巻
線のを示し、1個の光ファイバコイルにA側B側合計2
m層を捲回している。図2(a)を参照するに、(イ)
は光ファイバのA側およびB側を1単位の4層捲回した
ところを示している。(ロ)は引き続いて(m−1)単
位まで4層捲きを実施し、第1の光ファイバコイル61
の1個を巻き終ったところを示す。
【0026】図2(b)を参照するに、巻き終った第1
の光ファイバコイル61 から第2の光ファイバコイル6
2 の巻き付けに移行し、引き続いて第2の光ファイバコ
イル62 の巻き付けを開始し、光ファイバのA側および
B側を(m+1)層および(m+2)層の4層捲き1単
位捲回したところを示す。図2(c)を参照するに、図
2(b)に引き続いて、2m層まで4層捲きを実施し、
第2の光ファイバコイル62 の1個を巻き終ったところ
を示す。以下、第3の光ファイバコイル63 以降の光フ
ァイバコイルについても同様に引き続いて巻き付けを実
施する。
【0027】図3を参照するに、入力角速度のセンシン
グ軸と垂直な方向に細長く延伸した形状の容積狭隘なケ
ーシング60に、光ファイバコイル6を3個収納して光
ファイバコイル6を小型化することに対応している。こ
の光ファイバコイル6の形状を断面楕円形に変形するこ
とによりケーシング60の径を更に小径とすることがで
きる。先の捲回工程は図1(a)に示される1本の光フ
ァイバの全長の中心点Cを境とするA側の光ファイバと
B側の光ファイバを互いに逆向きに巻き付けて連結した
対称巻きの光ファイバコイルを構成した。ここで、図3
(c)を参照するに、A側の光ファイバとB側の光ファ
イバを各別に合計2本準備してこれら光ファイバを互い
に逆向きに巻き付けて対称巻きの光ファイバコイル6を
構成し、巻き付けの向きを同じくする光ファイバコイル
の端点同志を互いに融着接続して連結した光ファイバコ
イルを構成することができる。なお、第1光ファイバコ
イル61はA側の光ファイバコイルの端点とB側の光フ
ァイバの端点の対の一方は相互に融着接続しておく。o
印は融着接続点である。
【0028】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明による複
数の光ファイバコイルを連結して構成した光ファイバコ
イルは、連結された光ファイバコイルのA側およびB側
両最終端点から、連結された各光ファイバコイル内の何
れの点或いは微小領域に到る長さをみても両者は等し
い。従って、連結された光ファイバコイル内の何処の微
小領域に生起したdT/dtの如き時間依存性物理変
動、外乱も、光ファイバのA側およびB側について対称
に分布していることとなるので、左右両回り光間に位相
差は発生せず、測定誤差は生じない。これにより、Shu
pe効果を低減した小型化、感度維持、湿度変化に起因す
る出力零点の誤差変動の低減された光ファイバジャイロ
スコープを構成することができる。特に、容積の狭隘な
ケーシングに収容された小型の光ファイバコイルであり
ながらこれらを連結して感度係数の大なる光ファイバコ
イルを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】対称巻きを説明する図。
【図3】連結された光ファイバコイルを示す図。
【図4】光ファイバジャイロを説明する図。
【図5】従来例を説明する図。
【符号の説明】
1 第1の光ファイバコイル C 中心点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動体の慣性空間に対する回転運動の
    角速度を、光ファイバを捲回して構成される光ファイバ
    コイルをその回転運動の軸周りに互いに逆向きに伝播す
    る光の位相差として検出する光ファイバジャイロスコー
    プにおいて、 光ファイバコイルは、光ファイバコイルを構成する光フ
    ァイバの全長の中心点を中心に対称巻きして構成した第
    1の光ファイバコイルと、 直前の光ファイバコイルの両終端点からそれぞれ延伸す
    る2本の光ファイバを対称巻きして構成した順次に後続
    する第nの光ファイバコイル(n:2以上の正の整数)
    とより成る連結された光ファイバコイルであることを特
    徴とする光ファイバジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】 運動体の慣性空間に対する回転運動の
    角速度を、光ファイバを捲回して構成される光ファイバ
    コイルをその回転運動の軸周りに互いに逆向きに伝播す
    る光の位相差として検出する光ファイバジャイロスコー
    プにおいて、 2本の光ファイバを各別に準備してこれら光ファイバを
    互いに逆向きに巻き付けて対称巻きの光ファイバコイル
    を複数個構成し、これら光ファイバコイルを形成する巻
    き付けの向きを同じくする光ファイバコイルの端点同志
    を互いに融着接続して連結して構成したことを特徴とす
    る光ファイバジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れか
    に記載される光ファイバジャイロスコープにおいて、 入力角速度のセンシング軸と垂直な方向に細長く延伸し
    た形状のケーシングに光ファイバコイルを収納したこと
    を特徴とする光ファイバジャイロスコープ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載される光ファイバジャ
    イロスコープにおいて、 光ファイバコイルを断面楕円形に構成したことを特徴と
    する光ファイバジャイロスコープ。
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