JPH08145696A - 光ファイバジャイロスコープ - Google Patents

光ファイバジャイロスコープ

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JPH08145696A
JPH08145696A JP28847094A JP28847094A JPH08145696A JP H08145696 A JPH08145696 A JP H08145696A JP 28847094 A JP28847094 A JP 28847094A JP 28847094 A JP28847094 A JP 28847094A JP H08145696 A JPH08145696 A JP H08145696A
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JP
Japan
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optical fiber
light
coupler
polarization
sensing loop
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Application number
JP28847094A
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English (en)
Inventor
Shigefumi Yamazaki
成史 山崎
Fumio Suzuki
文生 鈴木
Kuniharu Himeno
邦治 姫野
Ryozo Yamauchi
良三 山内
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用いられる光部品の価格を抑えながらジャイ
ロスコープの精度を向上させて、高性能、低価格の光フ
ァイバジャイロスコープを提供する。 【構成】 発光素子1から照射された光を、第2の光フ
ァイバカプラ7によって分岐してセンシングループ8内
を時計廻りおよび反時計廻りに伝搬させて再び第2の光
ファイバカプラ7によって合波させた後、受光素子11
によって受光する時に、センシングループ8に与えられ
た回転運動の回転角速度を求める干渉型の光ファイバジ
ャイロスコープにおいて、偏波保持光ファイバと偏波保
持機能を持たないシングルモード光ファイバとからなる
第1の光ファイバカプラ3を用い、その偏波保持光ファ
イバ2を発光素子1に、シングルモード光ファイバ10
を受光素子11に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機、ロケット、船
舶、あるいは自動車などの移動体の回転角速度を検出す
る光ファイバジャイロスコープに関し、特に、干渉型の
光ファイバジャイロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】干渉型光ファイバジャイロスコープの基
本構成の一例を図3に示す。図中符号51は光源、53
は第1の光分岐結合器、55は偏光子、57は第2の光
分岐結合器、58はセンシングループ、59は位相変調
器、61は受光素子、52、54、56および60は光
ファイバである。この光ファイバジャイロスコープは、
航空機、ロケット、船舶、あるいは自動車などの移動体
に取り付けて用いられる。センシングループ58は長尺
のシングルモードファイバからなり、通常直径数cmか
ら数十cmのコイル状に巻かれている。光源51から発
せられた光は第1の光分岐結合器53で分けられ、偏光
子55によって直線偏光させられた後、第2の光分岐結
合器57によりさらに2つに分けられる。この2つの光
はそれぞれ、センシングループ58内を時計回り方向
(CW)と反時計回り方向(CCW)に伝搬して、再び
光分岐結合器57で合波される。この時、移動体の位置
が変化すると、センシングループ58を含む面が受ける
角速度の大きさに比例して、センシングループ58内を
伝搬する2つの光(CWとCCW)の位相差が変化する
現象(サグナック効果)が生じる。この効果を利用し
て、合波した光の干渉の変化を調べることで、角速度を
検出することができる。これが干渉型光ファイバジャイ
ロスコープの基本原理である。
【0003】図3に示した構成においてはCW光とCC
W光が同じ光路を同一モードで伝搬するため、外乱を等
しく受けるようになっている。しかしそれでも光ファイ
バ中で伝搬光の偏波状態が変化すると、ジャイロ出力に
ドリフトが生じるので、これを抑えるために偏光子55
が用いられている。また図3の光ファイバジャイロスコ
ープにおいて、センシングループ58に位相変調器59
が挿入されている。この位相変調器59は位相変調法と
呼ばれる方式に用いられるものである。この方法では、
位相変調器29を用いてCW光とCCW光に異なったタ
イミングで位相変調をかけて、出力光(CW光とCCW
光を合波した光)を同期検波することで、精度良く位相
差を検出することが可能である。このような光ファイバ
ジャイロスコープは、理論的には従来の機械式のジャイ
ロスコープをはるかに凌ぐ精度で位相差が検出できるは
ずである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、航空機の航法に必要な性能である高精度ジャイロと
呼ばれる精度を達成するためには、幾つかの雑音要因が
問題となってくる。これらは主に光ファイバ中の後方レ
ーリ散乱、光カー効果、地磁気によるファラデー効果と
いった、現象として非常に小さい効果によるものである
が、光ファイバジャイロの性能には重要な影響を及ぼす
ものである。現在までの研究開発の結果、光ファイバジ
ャイロスコープを構成する光源、光学系、出力信号の処
理方法などに対策が施されて、ほぼ実用化されるに至っ
ているが、光学系については、使用される光ファイバが
偏波保持光ファイバであることが必須とされている。従
って、光分岐結合器53、57に光ファイバカプラを使
用する場合には、偏波保持光ファイバカプラが用いられ
るが、偏波保持光ファイバは高価であるだけでなく、偏
波保持光ファイバカプラの製造が難しいという欠点があ
った。
【0005】また、中精度以下の光ファイバジャイロス
コープの場合は、偏波保持光ファイバの価格が高いの
で、通常のシングルモード光ファイバで性能を満たす努
力がなされている。すなわち、センシングループ58
が、使用される光ファイバの大半を占めるので、センシ
ングループ58および光分岐結合器53、57をシング
ルモードファイバで構成し、その結果生じるループ内で
の偏波の変動の影響を小さくするために、センシングル
ープ58の途中にデポライザ(図示せず)を挿入するこ
とが行われている。デポライザは入射される直線偏光を
無偏光状態に変える光学部品であり、Lyotタイプの
ものがよく知られている。また光源51にはスーパール
ミネッセントダイオードが一般的に用いられるが、シン
グルモード光ファイバを用いて構成されている光ファイ
バジャイロスコープにおいて、光源光に偏光特性がある
と偏光子55の前後のファイバ中の偏波変動が出力変動
として表れてしまう。したがって、特に、光源51から
偏光子55までの間の偏波変動を解消する工夫が必要と
されていた。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、用いられる光部品の価格を抑えながらジャイロスコ
ープの精度を向上させて、高性能、低価格の光ファイバ
ジャイロスコープを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発光素子から照射された光を、光方向性結合器によ
って分岐した後、光ファイバによって構成されたセンシ
ングループ内を時計廻りおよび反時計廻りに伝搬させて
再び前記光方向性結合器によって合波させた後、受光素
子によって受光する時に、前記センシングループに与え
られた回転運動の回転角速度を求める干渉型の光ファイ
バジャイロスコープにおいて、本発明の請求項1記載の
光ファイバジャイロスコープは、前記発光素子および前
記受光素子に接続され、前記発光素子から照射された光
を分岐する第1の光ファイバカプラと、前記センシング
ループに接続された第2の光ファイバカプラを備え、前
記第1の光ファイバカプラについては発光素子に接続さ
れた光ファイバが偏波保持光ファイバであり、かつ受光
素子に接続された光ファイバが偏波保持機能を持たない
シングルモード光ファイバであり、前記センシングルー
プが偏波保持光ファイバを用いて構成されていることを
特徴とするものである。この請求項1記載のジャイロス
コープにおいて、前記第2の光ファイバカプラを偏波保
持光ファイバを用いて構成してもよい。また本発明の請
求項3記載のジャイロスコープは、前記発光素子および
前記受光素子に接続され、前記発光素子から照射された
光を分岐する第1の光ファイバカプラと、前記センシン
グループに接続された第2の光ファイバカプラを備え、
前記第1の光ファイバカプラについては発光素子に接続
された光ファイバが偏波保持光ファイバであり、かつ受
光素子に接続された光ファイバが偏波保持機能を持たな
いシングルモード光ファイバであり、前記センシングル
ープがシングルモード光ファイバを用いて構成されてい
ることを特徴とするものである。この請求項3記載のジ
ャイロスコープにおいて、前記第2の光ファイバカプラ
をシングルモード光ファイバを用いて構成してもよい。
【0008】
【作用】高精度の光ファイバジャイロスコープは偏波保
持機能を有する光分岐結合器を用いて構成されるが、第
1の光分岐結合器についていえば、光源から偏光子に到
る光に関しては偏波保持機能が必要であるが、センシン
グループを通り偏光子を通過した後、受光器に到る場合
には必要ではない。本発明においては、第1の光分岐結
合器として、部分的に偏波保持機能を持った光分岐結合
器が用いられる。今までは部分的に偏波保持機能を持っ
た光分岐結合器は無かったので全方向について偏波保持
される光分岐結合器(偏波保持光ファイバカプラ)が用
いられていたが、偏波保持光ファイバカプラは通常の光
ファイバカプラに比べて高価かつ製造が難しいという欠
点があった。本発明では第1の光分岐結合器として、偏
波保持光ファイバと偏波保持機能を持たない通常のシン
グルモード光ファイバとからなる光ファイバカプラを用
いることによって、偏波保持光ファイバカプラの欠点を
解消して、高精度光ファイバジャイロスコープの性能を
損なうことなく低価格化を実現することができる。また
中精度以下のタイプに代表されるような、センシングル
ープに通常のシングルモードファイバを用いた光ファイ
バジャイロスコープについては、本発明において、第1
の光分岐結合器として部分的に偏波保持機能を持った光
分岐結合器を用いることにより、光源から偏光子までの
間の偏波変動を解消して、性能の向上を図ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明について説明す
る。図1は本発明の光ファイバジャイロスコープの第1
の実施例を示す概略構成図である。図中符号1は発光素
子、3は第1の光ファイバカプラ、5は偏光子、7は第
2の光ファイバカプラ、8はセンシングループ、9は位
相変調器、11は受光素子、2、4、6および10は光
ファイバである。本実施例の光ファイバジャイロスコー
プは、高精度を目指したものであり、光ファイバ2、
4、6、およびセンシングループ8は偏波保持光ファイ
バで構成されている。
【0010】本実施例の光ファイバジャイロスコープに
おいては、第1の光ファイバカプラ3として、偏波保持
光ファイバと偏波保持機能をもたない通常のシングルモ
ード光ファイバとからなる光ファイバカプラが用いられ
る。図2は第1の光ファイバカプラ3の断面を示したも
のである。図2中符号31は偏波保持光ファイバ、35
はシングルモード光ファイバをそれぞれ示しており、こ
の第1の光ファイバカプラ3は、これら2本の光ファイ
バを加熱融着し、中央部を細径化して形成することがで
きる。
【0011】第1の光ファイバカプラ3を構成する偏波
保持光ファイバ31には、コア32の両側に、ボロニア
(B23)をドープしたシリカガラスからなる応力付与
部33、33が設けられたパンダファイバが用いられ
る。この第1の光ファイバカプラ3は、光ファイバを配
列させる機構を備えた、融着延伸装置を用いて製造する
ことができる。まず、偏波保持光ファイバ31を装置に
セットし、応力付与部33、33をCCDカメラで観察
しつつ、応力付与部33、33が垂直に重なるように偏
波保持光ファイバ31を回転させる。その後、偏波保持
光ファイバ31とシングルモード光ファイバ35とが水
平方向に並列して隣接するようにシングルモード光ファ
イバ35をセットする。この状態で、偏波保持光ファイ
バ31とシングルモード光ファイバ35とを熱によって
融着させながら延伸し、特定波長において所望の結合比
が得られるようになるまで延伸を行なう。本実施例では
発光素子1から照射される光の波長で結合比が50%と
なるように好ましく形成される。このような融着延伸型
の光ファイバカプラにおいては、融着テーパ部分の形状
が光ファイバカプラのクロストークおよび過剰損失とい
った特性に関与していると考えられ、融着テーパ部分の
形状を変えることによって過剰損失を低下させることが
可能である。
【0012】このように、本発明で用いられる偏波保持
光ファイバと偏波保持機能をもたない通常のシングルモ
ード光ファイバとからなる光ファイバカプラの製造は、
従来知られている2本の偏波保持光ファイバを融着延伸
して光ファイバカプラを製造する際に比べて、光ファイ
バの配列工程が容易であり、安価でかつ歩留まりが良く
製造することができる。本実施例においては、クロスト
ークが−20dB以下、過剰損失が0.5dB以下の特
性を満たす第1の光ファイバカプラ3を作製し、使用し
た。また第1の光ファイバカプラ3は、発光素子1に接
続される光ファイバ2、および偏光子5に接続される光
ファイバ4が偏波保持光ファイバであり、受光素子11
に接続される光ファイバ10がシングルモード光ファイ
バとなるように接続されて用いられる。
【0013】発光素子1には、スーパールミネッセント
ダイオードが用いられ、その発光スペクトルの半値幅
は、10nm以上であり、低コヒーレントな光を発して
いる。発光素子1からの光の偏光面と、これが入射され
る偏波保持光ファイバ2の複屈折主軸とが一致するよう
に接続される。偏光子5としては、例えば複屈折率差の
比較的大きな偏波保持光ファイバを直径が数cmのリー
ルに巻いて作製した光ファイバ型の偏光子を用いること
ができる。光ファイバ型の偏光子では、その巻径および
巻長を最適化することにより、低損失で消光比が−40
dB以下の偏光子が作製可能である。第2の光ファイバ
カプラ7は、2本の偏波保持光ファイバを複屈折主軸が
同方向となるように配列し、密着させた状態で熱によっ
て融着させながら延伸して作製されたものであり、その
結合比は発光素子1から照射される光の波長で約50%
である。
【0014】センシングループ8は偏波保持光ファイバ
を複数回リールに巻いて作製したものであり、こうする
ことによって、ループ径を大きくせずにループ長をかせ
いで感度を上げることができる。また位相変調器9は、
円筒状のピエゾ素子の外周に、センシングループ8の一
部を巻き付けたものであり、このピエゾ素子の円筒の外
側の電極と内側の電極に、交流電圧が発振器(図示せ
ず)によって印加されることにより、ピエゾ素子の直径
が変化するので、その外周に巻き付けられた光ファイバ
の長さが伸び縮みして伝搬光が位相変調されるようにな
っている。受光素子11には、PINフォトダイオード
を用い、受光素子11によって検出される光出力は、増
幅されて位相変調周波数またはその高調波で同期検波さ
れるようになっている。
【0015】本実施例の構成において、発光素子1から
照射された光は、偏波保持光ファイバ2の一端から入射
された後、第1の光ファイバカプラ3で分岐され、偏波
保持光ファイバ4を経て偏光子5を通過する。偏光子5
を通過した光は、偏波保持光ファイバ6を経て第2の光
ファイバカプラ7によってさらに半分に分岐された後、
分岐された2つの光がセンシングループ8内を相反する
方向に伝搬される。この時、伝搬光は、位相変調器9に
よって位相変調を受ける。そして2つの伝搬光は第2の
光ファイバカプラ7によって再び合波された後、偏波保
持光ファイバ6、偏光子5、偏波保持光ファイバ4を通
過し、第1の光ファイバカプラ3およびシングルモード
光ファイバ10を経て受光素子11によって検波され
る。
【0016】本実施例では、センシングループ8に偏波
保持光ファイバを用いた高精度光ファイバジャイロスコ
ープにおいて、第1の光ファイバカプラ3として、上述
のように偏波保持光ファイバとシングルモード光ファイ
バとを融着延伸してなるものを用いたことが大きな特徴
である。このことにより、発光素子1から照射された光
は、偏光子5の伝搬軸に入射されるまで、偏波保持光フ
ァイバのみを通過するので、効率よく、かつ光量の変動
がない安定した光が偏光子5に供給される。またセンシ
ングループ8を伝搬して戻ってきた光は、第1の光ファ
イバカプラ3を通過した後、シングルモード光ファイバ
10を通って受光素子11に達するが、このシングルモ
ード光ファイバ10の部分に偏波保持機能がなくても光
ファイバジャイロスコープの性能に影響はない。したが
って、第1の光ファイバカプラ3を偏波保持光ファイバ
のみで構成した従来の高精度光ファイバジャイロスコー
プに比べて、精度を損なうことなく価格を下げることが
できる。
【0017】また、上記第1の実施例において、第2の
光ファイバカプラ7を接続する光ファイバ6をシングル
モード光ファイバを用いて構成することも可能である。
こうすることにより光ファイバジャイロスコープの価格
をさらに引き下げることができるが、この第2の光ファ
イバカプラ7を偏波保持光ファイバで構成すると、高価
格ではあるが光ファイバジャイロスコープの精度を向上
させることができるので、用途に応じて選択すればよ
い。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例の光ファイバジャイロスコープが上述の
第1の実施例と異なる点は、光ファイバ6、第2の光フ
ァイバカプラ7、およびセンシングループ8がシングル
モード光ファイバを用いて構成されている点である。こ
のような光ファイバジャイロスコープは主に中精度以下
のタイプに代表される。本実施例においては、センシン
グループ8の一部に、直線偏光を無偏波状態に変えるデ
ポライザ(図示せず)を好ましく設けることもできる。
このデポライザは2本の偏波保持光ファイバを光学主軸
が45度ずれた状態で接続して作製され、2本の光ファ
イバの長さは1対2であって、長さの短い光ファイバの
長さは、光ファイバ中の2つの偏波モードの光路長差が
発光素子1から照射される光のコヒーレント長を越える
長さとなるように形成される。
【0019】本実施例の光ファイバジャイロスコープに
おいては、第1の光ファイバカプラ3が、上記第1の実
施例と同様に、偏波保持光ファイバとシングルモード光
ファイバとを融着延伸してなるもので構成される。この
ことにより、発光素子1から照射された光は、偏光子5
の伝搬軸に入射されるまで、偏波保持光ファイバを通過
することになるので、この間での偏波変動を解消するこ
とができる。したがって、この第1の光ファイバカプラ
3をシングルモード光ファイバのみで構成した従来のも
のより性能を向上させることができる。
【0020】また、この第2の実施例において、第2の
光ファイバカプラ7を偏波保持光ファイバを用いて構成
することも可能である。こうすることにより高価格には
なるが光ファイバジャイロスコープの精度を向上させる
ことができるので、用途に応じて選択すればよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センシングループ、またはセンシングループおよび第2
の光ファイバカプラを、偏波保持光ファイバで構成する
とともに、第1の光ファイバカプラとして偏波保持光フ
ァイバとシングルモード光ファイバとで構成された光フ
ァイバカプラを用いることにより、高精度光ファイバジ
ャイロスコープの低価格化を実現できる。
【0022】また、センシングループ、またはセンシン
グループおよび第2の光ファイバカプラを、シングルモ
ード光ファイバで構成するとともに、第1の光ファイバ
カプラに偏波保持光ファイバとシングルモード光ファイ
バとで構成された光ファイバカプラを用いることによ
り、中精度以下の光ファイバジャイロスコープに代表さ
れるようなタイプのものにおいて、発光素子から照射さ
れた光の偏波変動を改善することができ、性能の向上に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバジャイロスコープの例を
示す概略構成図である。
【図2】 本発明の光ファイバジャイロスコープに用い
られる第1の光ファイバカプラの例を示す断面図であ
る。
【図3】 従来の光ファイバジャイロスコープの例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1……発光素子、3……第1の光ファイバカプラ、7…
…第2の光ファイバカプラ、8……センシングループ、
11……受光素子、 2、4、6、10……光ファイ
バ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 良三 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子から照射された光を、光方向性
    結合器によって分岐した後、光ファイバによって構成さ
    れたセンシングループ内を時計廻りおよび反時計廻りに
    伝搬させて再び前記光方向性結合器によって合波させた
    後、受光素子によって受光する時に、前記センシングル
    ープに与えられた回転運動の回転角速度を求める干渉型
    の光ファイバジャイロスコープにおいて、 前記発光素子および前記受光素子に接続され、前記発光
    素子から照射された光を分岐する第1の光ファイバカプ
    ラと、前記センシングループに接続された第2の光ファ
    イバカプラを備え、 前記第1の光ファイバカプラについては発光素子に接続
    された光ファイバが偏波保持光ファイバであり、かつ受
    光素子に接続された光ファイバが偏波保持機能を持たな
    いシングルモード光ファイバであり、 前記センシングループが偏波保持光ファイバを用いて構
    成されていることを特徴とする光ファイバジャイロスコ
    ープ。
  2. 【請求項2】 前記第2の光ファイバカプラが偏波保持
    光ファイバを用いて構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の光ファイバジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 発光素子から照射された光を、光方向性
    結合器によって分岐した後、光ファイバによって構成さ
    れたセンシングループ内を時計廻りおよび反時計廻りに
    伝搬させて再び前記光方向性結合器によって合波させた
    後、受光素子によって受光する時に、前記センシングル
    ープに与えられた回転運動の回転角速度を求める干渉型
    の光ファイバジャイロスコープにおいて、 前記発光素子および前記受光素子に接続され、前記発光
    素子から照射された光を分岐する第1の光ファイバカプ
    ラと、前記センシングループに接続された第2の光ファ
    イバカプラを備え、 前記第1の光ファイバカプラについては発光素子に接続
    された光ファイバが偏波保持光ファイバであり、かつ受
    光素子に接続された光ファイバが偏波保持機能を持たな
    いシングルモード光ファイバであり、 前記センシングループがシングルモード光ファイバを用
    いて構成されていることを特徴とする光ファイバジャイ
    ロスコープ。
  4. 【請求項4】 前記第2の光ファイバカプラがシングル
    モード光ファイバを用いて構成されていることを特徴と
    する請求項3記載の光ファイバジャイロスコープ。
JP28847094A 1994-11-22 1994-11-22 光ファイバジャイロスコープ Pending JPH08145696A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101922935A (zh) * 2010-07-16 2010-12-22 北京大学 一种最小互易结构干涉型全光纤陀螺仪
JP2013168681A (ja) * 2003-06-03 2013-08-29 Imra America Inc インライン、高エネルギファイバチャープパルス増幅システム

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