JP5392911B2 - 光ファイバジャイロ用センシングコイル及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバジャイロ用センシングコイル及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、低コストで製造でき、温度変動等の影響を受けにくい光ファイバジャイロ用センシングコイル及びその製造方法に関する。
光ファイバジャイロでは、温度変動が印加された場合に、センシングコイルを通過する左右回り光が、この温度変動を異なるタイミングで受けるために、左右回り光の間に検出するべきサニャック位相差以外の位相差が発生してしまうという問題がある。この温度変動によって生じる誤差は、温度微分感度と呼ばれている。
このような温度微分感度の影響を低減するために、従来、センシングコイルへの光ファイバの巻付け方法について様々な提案がなされている。
代表的な巻付け方法として、図10(a)(b)に示す2重極巻き及び4重極巻きが知られている。これらは、対称巻付け法と呼ばれ、いずれも長尺の光ファイバの中点から相反方向に等距離にある光ファイバの部分が近接するように光ファイバを巻付けていく方法である。
具体的な作業としては、長尺の光ファイバを2つの予備巻きボビンに巻回しておき、その中点を予め出しておき、製品用ボビンの最内層に中点を固定し、供給側の予備巻きボビンを交互に交換しながら、光ファイバを製品用ボビンに巻付けていく。
2重極巻きの場合には一層毎に供給側の予備巻きボビンを交換して、中点から見て右回り方向の巻付け(例えば図10(a)における白丸)と、左回り方向の巻付け(例えば図10(a)における黒丸)とが、一層毎に交代するようにする。また、4重極巻きの場合には二層毎に供給側の予備巻きボビンを交換して、中点から見て右回り方向の巻付け(例えば図10(b)における白丸)と、左回り方向の巻付け(例えば図10(b)における黒丸)とが、二層毎に交代するようにする。
この対称巻付け法は、光ファイバの中点から相反方向に等距離にある2点での温度変動をなるべく等しくすることにより、左右回りの光がそれぞれ受ける位相誤差量を等しくして、相殺させて、相反性を確保しようとするものである。
しかしながら、対称巻付け法では、光ファイバ中点から相反方向に等距離の光ファイバ部分が異なる層に位置することになるため、各層で温度変動が一様でないと、発生する位相誤差を完全に相殺することができないという問題がある。
そのため、特許文献1〜2では、図10(c)に示すように別の巻付け法が提案されている。
特許文献1で提案する巻付け法は、ベース取付部に関して、光ファイバの中点から見て右回り方向の巻付け(例えば図10(c)における白丸)と左回り方向の巻付け(例えば図10(c)における黒丸)が上下対称構造となるようにして、中点から相反方向に等距離にある2点が同一層の上下対称位置にきて全体として一定方向になるように光ファイバを巻付けていく方法である。特許文献2でも同様な巻付け法が開示される。
具体的な作業としては、長尺の光ファイバを2つの予備巻きボビンに巻回しておき、その中点を予め出しておき、製品用ボビンの最内層に中点を固定し、供給側の予備巻きボビンを交互に交換しながら、光ファイバを製品用ボビンに巻付けていく点で、対称巻付け法と同じである。
また、特許文献3では、2つの予備巻きボビンに光ファイバをL/2ずつ巻回し、光ファイバの中点を出し、その中点で光ファイバを折り返して2本1組として、製品用ボビンのフランジ孔より外部に導出し、予備巻きボビンを交換しながら光ファイバを対称巻付けし、巻付け完了後、光ファイバの端末同士を融着接続し、製品用ボビンのフランジ孔より外部に導出した光ファイバの折り返し点を切断している。
特開平2−212712号公報 特開平4−198903号公報 特開平9−53945号公報
しかしながら、従来のいずれの巻付け法においても、その巻付け作業はほぼ同じような作業を要し、予備巻きボビンを交互に交換しながら1つの製品用ボビンに巻付けていくために、その交換作業が大変であり、自動化するには巻取機が複雑な構造となり、手動で行うには作業工数が多く作業時間がかかるという問題がある。
さらに、対称巻付け法では、中点から見て右回り方向の巻付けと、左回り方向の巻付けを交互に重ねていくために、互いに互いを飛び越すための飛び越し(2重極巻付けの場合は1層分に相当する1段飛び、4重極巻付けの場合は2層分に相当する2段飛び)が起こり、交差点が発生する。この交差点での応力の影響で光ファイバ中の伝搬光の反射や損失、加えて伝搬光が偏光である場合には偏光クロストークが発生して、誤差の原因になるという問題がある。
さらに、光ファイバの中点を製品用ボビンの最内層に固定する場合、温度微分感度の最も大きい光ファイバの端部が、製品用ボビンの最外層に配置されて周囲温度変化の影響を直接受けることになり好ましくない、という問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、光ファイバの巻付け作業を簡単にすることができ、作業工数を低減して、低コストで製造することができ、且つ巻付けを起因とするクロストークの発生も低減することができ、温度感度の影響を低減した高精度な光ファイバジャイロ用センシングコイル及びその製造方法を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、
光ファイバが同じ方向に整列密着巻付けされ2つのコイルから構成され、
該2つのコイルの内の一方のコイルが、他方のコイルに対してコイルの中心軸に対して直交する軸の周りで180度回転した状態で、他方のコイルにコイルの中心軸を一致させて結合され、
該2つのコイルの最外層から導出される光ファイバ同士が融着され、該2つのコイルの最内層から導出される光ファイバ部分がセンシングコイルの一端部と他端部となり、
該2つのコイルの最外層から融着部までの長さが互いに異なることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、前記2つのコイルが固定部を有し、
前記2つのコイルの前記固定部には複数の円弧状の長孔がそれぞれ形成されて、各コイルの長孔同士を貫通する取付部材によって該2つのコイルが結合されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、前記2つのコイルがつば部を有し、
前記2つのコイルの前記つば部にはそれぞれコイルを横切ってコイルの最内層へ向かう光ファイバを埋め込むための誘導ファイバ溝または切り込みが形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、前記融着部の位置に且つコイルの最外層近傍にデポラライザが配置されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、前記2つのコイルの光ファイバは、互いの結合前にボビンの巻付け部に巻付けられており、各コイルに巻付けされた前記光ファイバ同士はポッティング剤または接着剤で固定されており、前記2つのコイルは、巻付け部が除去された状態で互いに結合されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、前記2つのコイルの光ファイバは、互いの結合前にボビンの巻付け部に巻付けられており、前記2つのコイルに巻付けされた前記光ファイバは、巻付け部が除去された状態でポッティング剤または接着剤で全体を覆うように成形されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、
2つのボビンの巻付け部にそれぞれ光ファイバを同じ方向に整列密着巻付けして、2つのコイルを作製する工程、
該2つのコイルの最外層から導出される光ファイバ同士を融着し、その際に、該融着部から2つのコイルの最外層までの長さが異なるようにする工程、
該2つのコイルの内の一方のコイルを、他方のコイルに対してコイルの中心軸に対して直交する軸の周りで180度回転する工程、及び
該2つのコイルの中心軸を一致させて2つのコイルを結合する工程、
を備える。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、前記2つのコイルの中心軸を一致させて2つのコイルを結合する際に、それぞれのボビンの固定部に形成された複数の円弧状の長孔同士を貫通する取付部材によって2つのコイルを結合する工程、
さらに備える。
請求項9記載の発明は、請求項7記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、前記2つのボビンの巻付け部にそれぞれ光ファイバを同じ方向に整列密着巻付けして、前記2つのコイルを作製する際に、つば部に形成された誘導ファイバ溝または切り込みに通して光ファイバの端部がコイル最内層から導出するようにする工程
をさらに備える。
請求項10記載の発明は、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、前記光ファイバを整列密着巻付けした後または巻付ける際に、光ファイバ同士をポッティング剤または接着剤で固定する工程、及び
前記2つのコイルを結合する前に、ボビンの巻付け部を除去する工程、
をさらに備える。
請求項11記載の発明は、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、
前記2つのコイルを結合する前に、ボビンの巻付け部を除去する工程、及び
前記2つのコイルを巻付け部を除去した状態で、該2つのコイルの光ファイバをポッティング剤または接着剤で全体を覆うように成形する工程、
をさらに備える。
本発明によれば、センシングコイルが整列密着巻付けされた2つのコイルから構成されるために、従来の巻付けのような複雑な工程を要することなく、簡単に巻付け作業を行うことができる。従って、自動化を可能とし、手動で作業を行う場合でも、作業工数を低減して低コストで製造することができる。また、巻乱れの起こる可能性も低減させることができる。中点から相反方向に等距離にある2点を、それぞれのコイルの同一層に、且つ2つのコイルの結合中心面に関して対称位置にすることができて、温度対称性を確保し、左右回りの光がそれぞれ受ける位相誤差量を等しくして、位相誤差量を相殺させることができる。
さらに、従来の2重極巻付けまたは4重極巻付けのような飛び越しがないために、交差点が発生せず、周期的な応力集中箇所の発生を低減させることができ、この応力の影響で起こる光ファイバ中の伝搬光の反射や損失、加えて伝搬光が偏光である場合の偏光クロストークの発生を抑制して誤差の発生を低減させることができて、高精度なものとすることができる。
温度微分感度の最も高いセンシングコイルの端部が2つのコイルの最内層から導出された光ファイバ部分とすることにより、該端部を周囲温度変化の影響を最も受けない位置に配置することができる。
2つのコイルの最外層から導出される光ファイバ同士を融着して融着部を構成することにより、ファイバ素線単体と比較して信頼性が低く応力にも敏感な融着部を応力フリーとなるコイルの最外層側に配置することができるので、信頼性・性能安定性を向上させることができる。
また、固定部に形成された複数の長孔同士を貫通する取付部材によって2つのコイルを結合するようにしたことで、2つのコイルの間に回転方向の自由度を持たせることができる。よって、コイルの最外層から導出される余長部分の処理を行うことができ、良好な余長処理の状態を保持しつつ、2つのコイルを結合することができるようになる。
また、2つのコイルの最外層から融着部までの長さを互いに異なるようにすることで、コイル中点から融着部をずらすことができて、該融着部における反射光による信号の変動やクロストークによる影響を低減することができる。
また、つば部に形成された誘導ファイバ溝または切り込みにコイルを横切ってコイル最内層から導出される光ファイバを埋め込むようにしたことで、光ファイバの乗り越え応力を回避して、クロストークを防いでスプリアス誤差を低減させることができる。
また、2つのコイルの最外層から導出される光ファイバの間にデポラライザを配置することで、光ファイバをシングルモードファイバとする場合に、偏波変動の補償を行うことができる。
また、2つのコイルをポッティング剤または接着剤で固定されたポッティング化されたものとすることにより、巻付け部等の光ファイバを拘束する部材を極力除去することができて、熱膨張による応力を発生させないようにして、耐環境性を良好にすることができ、また、低コストに製造することができるようになる。
本発明による光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順を表す斜視図である。 図1に続く光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順を表す説明図である。 図2に続く光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順を表す説明図である。 図3に続く光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順を表す説明図である。 図4に続く光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順を表す説明図である。 図5の手順にてコイルを結合した状態の要部断面図である。 本発明の光ファイバジャイロ用センシングコイルを構成するコイルの変形例を表す斜視図である。 図7のコイルを用いた光ファイバジャイロ用センシングコイルの要部断面図である。 図7のコイルを用いた光ファイバジャイロ用センシングコイルの他の例の要部断面図である。 従来の光ファイバの巻付け方法による光ファイバジャイロ用センシングコイルの要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造手順について説明する。
最初に図1に示すように、2つの予備巻きボビン10A、10Bと2つのセンサ用ボビン12A、12Bを用意する。
2つの予備巻きボビン10A、10Bには、それぞれ光ファイバ14が予め巻付けられているが、その巻付け長さは等しい必要はない。
センサ用ボビン12A、12Bは、それぞれ別部品となったフランジ11A、11Bから構成される。フランジ11Aは、巻付け部12aと、つば部12bと、固定部12cとから成る。一方、フランジ11Bは、つば部12bと、固定部12cとから成り、つば部12b及び固定部12cは連続している。フランジ11Aの固定部12cには、周方向に離間して複数の円弧状の長孔12d(例えば、60度毎に長孔12dが6個)が形成され、フランジ11Bの固定部12cにもフランジ11Aの固定部12cに設けた複数の長孔12dと同じ位置に同じ形状で同数の長孔12dが形成される。
フランジ11Aとフランジ11Bは、複数のピン12hや接着により長孔12dの開孔部が一致するように固定部12cで相互に固定される。尚、ポッティング化する場合には、後述のように、ポッティングした後に、この固定を解除してフランジ11Aを取り外す。
フランジ11Aのつば部12bには、巻付け部12aに巻き付けられる光ファイバの導出端(後述)を誘導するために、巻付け部12aの最内側近傍に貫通孔12e、内側から外側に向かって延びる溝12fまたは切り込み12gのいずれかを形成してもよい。
巻線機を用いて、2つの予備巻きボビン10A、10Bに巻付けられた光ファイバ14を、対応するセンサ用ボビン12A、12Bに同期して巻付ける。そのための巻線機としては任意の構成を用いることができる。
図2は、巻線機の一例としての概略図が示されており、2つの予備巻きボビン10A、10Bが設置される巻解軸30と、巻解軸30と平行で2つのセンサ用ボビン12A、12Bが設置される巻取軸32と、巻解軸30と巻取軸32との間で光ファイバを誘導するガイド部34と、を有している。尚、2つのセンサ用ボビン12A、12Bを巻取軸32に固定するための治具を設けてもよい。さらに張力付加装置を、巻取軸32、巻解軸30、または巻取軸32と巻解軸30との間に配置することができる。ガイド部34は、巻解軸30及び巻取軸32に対して平行な方向に往復動可能となっている。
各予備巻きボビン10A、10Bの最外層の光ファイバ14の端部を、対応するセンサ用ボビン12A、12Bの巻付け部12aからその最内側近傍に位置する貫通孔12e(または溝12f、または切り込み12g(以下同様であるため略))に通してセンサ用ボビン12A、12Bに導出しておく。次いで、巻取軸32を回転駆動し、ガイド部34を巻解軸30及び巻取軸32に対して平行な方向に往復動させることで、各予備巻きボビン10A、10Bから対応するセンサ用ボビン12A、12Bに対して、同一張力、同方向かつ同時に整列密着巻付けを行う。即ち、光ファイバ14は、各センサ用ボビン12A、12Bにおいて、一層ずつ巻付かれ、ある層が完成すると折り返して、その上側に次の層を形成していく。こうして、決められた回数、巻取軸32の回転を行うことで、各センサ用ボビン12A、12Bに所定数の光ファイバの層が巻付かれ、等しい長さの光ファイバ14が同じ方向に巻付けられた2つのコイル16A、16Bが作製される。
次いで、図3に示すように、コイル16A、16Bの最外層から導出された部分の光ファイバ14同士を融着して融着部18を作製し、融着部18及び導出された部分(余長部17A、17Bという)を保護する。ここで、光ファイバ14が偏波保持ファイバの場合には、各光ファイバ14同士の偏波軸を合わせて融着するようにする。また、光ファイバ14がシングルモードファイバの場合には、偏波変動の影響を抑制するためのデポラライザ(後述)を介して融着してよい。デポラライザは、ファイバタイプでも結晶タイプでもよい。
次いで、図4に示すように、一方のコイル16Aに対して他方のコイル16Bをコイル中心軸に垂直な軸周りに180°回転させる。
そして、図5及び図6に示すように、各コイル16A、16Bのフランジ11B、11Bを合わせて、フランジ11B、11Bをジャイロ取付架台20に対してスペーサ21と共に取付部材である螺子22で固定する。この際に、一方のコイル16Aと他方のコイル16Bとをコイル中心軸周りに回転させて、余長部17A、17Bをセンサ用ボビン12A、12B内に収納する。これによりコイル16Aとコイル16Bの回転角度は不定となるが、センサ用ボビン12A、12Bの長孔12dによって、長孔12dのいずれかの位置において、螺子22が貫通できるようにする。
こうして、センシングコイル24が完成する。一方のコイル16Aの巻付け部の最内層から貫通孔12eを通る部分がコイル導出端14Aとなり、他方のコイル16Bの巻付け部の最内層から貫通孔12eを通る部分がコイル導出端14Bとなる。コイル導出端14A、14Bからさらにコイル16A、16B外へと導出される部分は、一端部19A、他端部19Bとなる。
以上の手順で製造されたセンシングコイル24においては、センシングコイル24の中点は、余長部17A、17Bを合わせた長さの中点となり(尚、融着部18は後述のように中点と一致していない方がよい)、中点から相反方向に等距離にある地点は、対応するコイル16A、16Bの同一層にあり且つコイル16A、16Bの結合中心面から等距離に位置するために、ジャイロ取付架台20から流入する熱分布の対称性によって、同じ温度変動を受けることが期待できる。こうして、温度対称性を確保することができる。
各コイル16A、16Bは単純な整列巻付けであるために、従来の巻付けのような複雑な工程を要することなく、簡単に巻付け作業を行うことができ、また、巻乱れの起こる可能性も低減させることができる。さらには、従来の2重極巻付けまたは4重極巻付けのような飛び越しがないために、交差点が発生せず、周期的な応力集中箇所の発生を低減させることができ、この応力の影響で起こる光ファイバ中の伝搬光の反射や損失、加えて伝搬光が偏光である場合の偏光クロストークの発生を抑制して誤差の発生を低減させることができる。
また、固定部12cに形成された複数の円弧状の長孔12d同士を貫通する螺子22によって2つのコイル16A、16Bを結合するようにしたことで、2つのコイルの間に回転方向の自由度を持たせることができる。よって、コイルの最外層から導出される余長部17A、17Bの処理を行うことができ、良好な余長処理の状態を保持しつつ、2つのコイル16A、16Bを結合することができるようになる。
また、つば部に形成された貫通孔12e、溝12fまたは切り込み12gからコイル導出端14A、14Bが導出され、且つこれら貫通孔12e、溝12fまたは切り込み12gにコイル導出端14A、14Bが埋め込まれることで、光ファイバの乗り越えを防ぐことができ、クロストークを防いでスプリアス誤差を低減させることができる。
また、周知のようにコイル導出端14A、14Bは温度微分感度が最も高いが、これらコイル導出端14A、14Bが、センシングコイル24のコイル16A、16Bの最内側に位置し、周囲温度変化の影響を最も受けない位置にあるために、センシングコイル24として温度の影響を受けにくい構成とすることができる。
また、ファイバ素線単体と比較して信頼性が低く応力にも敏感な融着部18を応力フリーとなるコイルの最外層に配置することができるので、信頼性・性能安定性が向上する。
さて、この光ファイバの融着部18は、センシングコイル24に必ず存在する。光ファイバの融着部18では一部伝搬光の反射や偏光のクロストークが発生し、この反射光による信号の変動やクロストークによるスプリアス誤差が起きるので、これを避けるために融着部18の位置に工夫が必要である。
光ファイバ中を伝搬する光は用いられた光源の特性で決まるコヒーレント長LCを持っており、2つの伝搬光はこのコヒーレント長以上の差があれば干渉しない。従って、反射光の影響の回避のためには、融着部18の位置はセンシングコイルの中点よりLC/2以上離れた非対称の位置とするとよい。
そして、光ファイバ14がシングルモードファイバ(SMファイバ)である場合には、伝搬光を無偏光化して伝搬途中での偏光変動による誤差の影響を無くすためにデポラライザが追加される場合があるが、このデポラライザの挿入位置はセンシングコイルの中心とし、コイル最外層とすることができる。この場合、デポラライザの位置は、デポラライザ両端の融着部とセンシングコイル全体の中点との長さの差がLC/2以上離れた、センシングコイル24の中点から非対称の位置とするとよい。
また、光ファイバが通常のシングルモードファイバ(SMファイバ)ではなく、偏波保持ファイバ(PMファイバ)である場合には、融着部18で偏光軸がわずかにすれていると偏光クロストークが発生する。2つの直交する偏光は、その後の伝搬で一部が元の偏光に戻ってしまう場合があり、これがスプリアス信号になる。しかし、これら偏光間にコヒーレンス長LC以上の差があれば干渉しない。従って、2つの偏光がコヒーレンス長LC以上の伝搬差のできるPMファイバ長をLS以上とすれば、融着部18の位置はセンシングコイル24の中点よりLS/2以上離れた非対称の位置とするとよい。このようにすることで、偏光クロストークの影響を回避することができる。通常はLS>LCであるので、PMファイバの場合には、LS/2以上離すことで反射の影響も同時に回避できる。
以上のような工夫によってセンシングコイルの中点が確保され、センシングコイルの対称性が確保されるために、温度対称性を確保することができる。また、応力集中点である融着部18は、コイルの中点に関して非対称の位置に配置することができ、反射やクロストークによる誤差の発生を抑えることができる。それ以外の層間の折り返し点については、コイルの中点に関して対称な位置に配置されるけれども、整列密着巻付けとなっているために、従来の対称巻付け法のような層の飛び越しがなく、応力集中点による影響は小さい。そのため、折り返し点における反射やクロストークによる誤差発生を低減することができる。
こうして、構造対称性による温度対称性の確保と、構造対称性による反射やクロストークによる誤差の発生の抑制という2つの背反する問題を解決することができる。
尚、以上に説明した例では、光ファイバ14はセンサ用ボビン12A、12Bにそれぞれ巻付けられていたが、これに限るものではなく、ボビンレスポッティング化コイル構造とすることが可能である。この場合には、光ファイバ14は、センサ用ボビン12A、12Bに巻付けされた後にポッティング材(例えば樹脂)によって固められ、あるいは接着剤で固定されながら巻付けされた後、フランジ11Aとフランジ11Bの固定を解除し、フランジ11Aが取り外されて、フランジ11Aの巻付け部12aとつば部12bが除去された状態で、コイル16A及び16B(図7)が構成される。フランジ11Aはフランジ11Bとは別の材質で、より安価で取り外しの容易な材質としてよい。
フランジ11Bが付いたコイル16Aと16Bは、図8に示すように、ジャイロ取付架台20に対してフランジ11Bで固定することができる。または、図9に示すように、固定前に同じまたは別の接着剤やポッティング剤でコイル16Aと16Bとをフランジ11Bの一部まで含めて全体で成形しておいて、成形後にジャイロ取付架台20に固定してよい。
このようにコイル16Aと16Bを取り囲んでいるフランジ11Aを省略することにより、熱膨張による応力を発生させず、耐環境性を良好にすることができ、かつ、より低コストに製造できる。また、全体成形することで、フランジ11Aと光ファイバ14との間の熱膨張率の相違による応力発生を抑制することができる。
12A、12B センサ用ボビン
12a 巻付け部
12b つば部
12c 固定部
12d 長孔
12e 貫通穴
12f 溝
12g 切り込み
14 光ファイバ
14A、14B コイル導出端
16A、16B コイル
17A、17B 余長部
18 融着部
19A、19B 一端部、他端部
22 螺子(取付部材)
24 センシングコイル

Claims (11)

  1. 光ファイバジャイロ用センシングコイルにおいて、
    光ファイバが同じ方向に整列密着巻付けされた2つのコイルから構成され、
    該2つのコイルの内の一方のコイルが、他方のコイルに対してコイルの中心軸に対して直交する軸の周りで180度回転した状態で、他方のコイルにコイルの中心軸を一致させて結合され、
    該2つのコイルの最外層から導出される光ファイバ同士が融着され、該2つのコイルの最内層から導出される光ファイバ部分がセンシングコイルの一端部と他端部となり、
    該2つのコイルの最外層から融着部までの長さが互いに異なることを特徴とする光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  2. 前記2つのコイルが固定部を有し、
    記2つのコイルの前記固定部には複数の円弧状の長孔がそれぞれ形成されて、各コイルの長孔同士を貫通する取付部材によって該2つのコイルが結合されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  3. 前記2つのコイルがつば部を有し、
    記2つのコイルの前記つば部にはそれぞれコイルを横切ってコイルの最内層へ向かう光ファイバを埋め込むための誘導ファイバ溝または切り込みが形成されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  4. 前記融着部の位置に且つコイルの最外層近傍にデポラライザが配置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  5. 前記2つのコイルの光ファイバは、互いの結合前にボビンの巻付け部に巻付けられており、各コイルに巻付けされた前記光ファイバ同士はポッティング剤または接着剤で固定されており、前記2つのコイルは、巻付け部が除去された状態で互いに結合されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  6. 前記2つのコイルの光ファイバは、互いの結合前にボビンの巻付け部に巻付けられており、前記2つのコイルに巻付けされた前記光ファイバは、巻付け部が除去された状態でポッティング剤または接着剤で全体を覆うように成形されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイル。
  7. 光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法において、
    2つのボビンの巻付け部にそれぞれ光ファイバを同じ方向に整列密着巻付けして、2つのコイルを作製する工程、
    該2つのコイルの最外層から導出される光ファイバ同士を融着し、その際に、該融着部から2つのコイルの最外層までの長さが異なるようにする工程、
    該2つのコイルの内の一方のコイルを、他方のコイルに対してコイルの中心軸に対して直交する軸の周りで180度回転する工程、及び
    該2つのコイルの中心軸を一致させて2つのコイルを結合する工程、
    を備える光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法。
  8. 前記2つのコイルの中心軸を一致させて2つのコイルを結合する際に、それぞれのボビンの固定部に形成された複数の円弧状の長孔同士を貫通する取付部材によって2つのコイルを結合する工程、
    さらに備えることを特徴とする請求項7記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法。
  9. 前記2つのボビンの巻付け部にそれぞれ光ファイバを同じ方向に整列密着巻付けして、前記2つのコイルを作製する際に、つば部に形成された誘導ファイバ溝または切り込みに通して光ファイバの端部がコイル最内層から導出するようにする工程、
    さらに備えることを特徴とする請求項7記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法。
  10. 前記光ファイバを整列密着巻付けした後または巻付ける際に、光ファイバ同士をポッティング剤または接着剤で固定する工程、及び
    前記2つのコイルを結合する前に、ボビンの巻付け部を除去する工程、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法。
  11. 前記2つのコイルを結合する前に、ボビンの巻付け部を除去する工程、及び
    前記2つのコイルを巻付け部を除去した状態で、該2つのコイルの光ファイバをポッティング剤または接着剤で全体を覆うように成形する工程、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の光ファイバジャイロ用センシングコイルの製造方法。
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