JP2001227807A - 結露防止機能を有する給湯器の排気方法及びその装置 - Google Patents
結露防止機能を有する給湯器の排気方法及びその装置Info
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Abstract
た際に、共用ダクト内において結露を発生させない排気
方法とその装置を得る。 【解決手段】 給湯器1から排出される排気の一部に希
釈用空気aを混入して水蒸気分圧を低下させ、露点温度
を下げてから共用ダクト3内に入れることにより、給湯
器1から排出された排気中の水蒸気が共用ダクト3内で
結露するのを防止する。
Description
湯器の排気を直接入れた際に結露が発生しない排気方法
とその装置に関するものである。更に詳しくは、地下街
等の場合、各飲食店等からの燃焼排気は、一本の共用ダ
クトを経由して屋外に排出する構造となっている場合が
多く、本発明は、このような共用ダクトがある場合に、
この共用ダクトに給湯器の燃焼排気を直接入れたとき
に、この給湯器から排出される排気中の水蒸気分圧を低
下させ、露点温度を下げて共用ダクト内において結露が
発生するのを防止すると共に共用ダクト又は排気フード
側から給湯器の排気筒内に油滴が滴下するのを防止する
ことができる排気方法とその装置に関するものである。
予防条例により、これに給湯器の排気を直接入れること
は出来ない。この理由は、図10(A)に示すように、
給湯器1の排気口2から延長された排気筒10を直接共
用ダクト3に接続すると、給湯器1からの高温排気によ
り、共用ダクト3内に付着した油脂分4が発火して共用
ダクト火災を起こす可能性があるためである。また、図
10(B)に示すように、共用ダクト3からの油脂分4
が給湯器1に落ちると給湯器1側において発火する恐れ
があるためである。また、図10(C)に示すように、
排気中の水蒸気が結露6してが共用ダクト3内を錆びを
発生させたり、あるいは図11に示すように、排気中の
結露6が、共用ダクト3に結ばれた排気フード11など
から、鍋やガスレンジ等に滴下するためである。
火を抑えるようにして給湯器1を共用ダクト3に接続す
る方法について、特願平6−222249号として特許
出願中であるが、この方法は、発火防止が目的で結露防
止が目的ではない。そこで、従来においては、図12に
示すように、給湯器1の排気口2から離してHPフード
8を取り付け、このHPフード8で希釈された排気を共
用ダクト3内に入れることにより、結露を防止する装置
が開発され、実用化されていて、この方式の場合は、建
築基準法及び火災予防条例上の問題もクリアしている。
ド8を取り付ける方式にあっては、このHPフード8が
比較的大型のために場所をとり、又施工がしづらいと云
う問題がある。
ト内に直接入れても結露しない排気方法とその装置を提
供するのが目的である。
め、請求項1に記載の発明においては、給湯器の排気方
法において、給湯器から排出される排気の一部に希釈用
空気を混入して共用ダクト内に送入することにより、給
湯器から排出された排気中の水蒸気分圧を低下させ、露
点温度を下げて共用ダクト内において給湯器から排出さ
れた排気中の水蒸気が結露するのを防止することを特徴
とするものである。
給湯器の排気装置において、給湯器の排気口と共用ダク
ト間を排気筒で結ぶと共に前記排気口の部分に希釈用空
気とり入れ口を形成することにより、排気中に希釈用空
気を混入して排気中の水蒸気分圧を低下させ、露点温度
を下げて共用ダクト内において給湯器から排出された排
気中の水蒸気が結露するのを防止するように構成して成
ることを特徴とするものである。
給湯器の排気装置において、給湯器の排気口から延長さ
れた排気筒の先端に排気中の水蒸気を冷却して凝縮させ
るための凝縮及び油滴侵入防止装置を取り付けると共
に、この凝縮及び油滴侵入防止装置を共用ダクトに結ば
れた排気フード内に臨ませて給湯器から共用ダクト内に
排出する排気中の水蒸気分圧を低下させることにより、
露点温度を下げ、併せて給湯器の排気筒内に共用ダクト
又は排気フード側からの油滴が侵入するのを防止するよ
うに構成して成ることを特徴とするものである。
給湯器の排気装置において、給湯器から延長された排気
筒の周囲に断熱カバーを取り付けると共にこの断熱カバ
ー内に冷却空気通路を形成して排気筒を外側から冷却
し、排気中の水蒸気分圧を低下させることにより、露点
温度を下げて排気筒内において結露を発生させ、この結
露をドレーン排出管を経由して断熱カバー外に排出する
ように構成して成ることを特徴とするものである。
給湯器の排気装置において、給湯器から延長された排気
筒の外周に断熱材を取り付けると共に前記排気筒の先端
側に希釈空気取り入れ口を形成して共用ダクトに結ぶこ
とにより、排気筒内での排気の温度を結露温度以上に維
持して結露を防止し、共用ダクト内では排気の水蒸気分
圧を低下させ、露点温度を下げて結露を防ぐように構成
して成ることを特徴とするものである。
請求項2記載の給湯器の排気装置において、給湯器の背
面カバーの内側に仕切板を取り付けてこの仕切板の内側
空間に排気口を位置させると共に前記仕切板の上部であ
って、前記内側空間と連通するように排気筒を接続し、
更に前記内側空間と連通するように希釈用空気とり入れ
口を形成して成ることを特徴とするものである。
ト内に入る前に希釈用空気が混入されるため、排気中の
水蒸気分圧が低下して露点温度が下がり、この結果、共
用ダクト内において、結露しない。
用ダクト内に入れるためになされたもので、給湯器の種
類は問わない。共用ダクトは、一店の厨房から屋外に延
長されているもの、及び地下飲食街のように、多店の厨
房の排気を一本の共用ダクトを経由して屋外に排出する
場合の双方を含む。給湯器は、ガス、石油等を燃料とす
ることにより、高温排気を伴うものである。希釈用空気
は、給湯器が設置されている室内の空気を用いるが、可
能な場合は、別室あるいは外気を用いてもよい。
クトなどの冷えた物にあたると、排気中の水分が凝縮し
て、ドレーン化してトラブルが発生する。このため、本
発明では、排気中に希釈用空気を混入させ、水蒸気分圧
を低下させ、露点温度を下げて結露を防ぐ。また、排気
を共用ダクトに導く間に、排気中の水分を積極的に凝縮
させ、かつ油滴が排気筒内に侵入するのを防ぐ凝縮及び
油滴侵入防止装置を設けている。この凝縮及び油滴侵入
防止装置は、給湯器から延長された排気筒の先にバフラ
ーと凝縮水及び油滴受けボックスを取り付ける方式、あ
るいは排気筒の外側に断熱カバーを取り付けてこの断熱
カバー内に冷却用空気を取り入れて排気筒を外側から冷
却することにより、排気筒内に積極的にドレーンを発生
させて共用ダクト内での結露を防ぐ方式が考えられる。
気筒内では排気温度を結露温度以上に維持し、共用ダク
トに排気するときに希釈用空気をとり込む方式等が考え
られる。
示すように、給湯器1の排気口2の周囲のカバーに希釈
用空気取り入れ口2aを形成し、この希釈用空気取り入
れ口2aから取り入れた空気aで排気の温度を低下(排
気中の水蒸気分圧の低下)させ、これを排気筒10を経
由して共用ダクト3に直接排気するものである。
に示すように、排気筒10の先端に凝縮及び油滴侵入防
止装置(丸内)12を取り付けてこの凝縮及び油滴侵入
防止装置12を排気フード11内に臨ませたものであ
る。この実施例においては、凝縮及び油滴侵入防止装置
12のカバー14内に排気口10aに対向させて冷却板
13を取り付け、この冷却板13に給湯器1からの高温
排気を衝突させて冷却し、ここで結露させ、ドレーンは
図2においてドレーン管15からドレーン受け16内に
導いて処理するようにしたものである。この実施例にお
いては、希釈用空気により給湯器1からの排気中の水蒸
気の分圧低下は行わない。この結果、ドレーンの処理が
簡単である。又、冷却板13は、排気口10aに対向し
ているため、共用ダクト3又は排気フード11側から滴
下した油滴の侵入を防止することもできる。
ように、給湯器1の排気筒10の外側に断熱カバー17
を取り付け、この断熱カバー17内に下部開口17aか
ら冷却用空気をドラフト作用で導入し、排気筒10を外
側から冷却して排気中の水蒸気を排気筒10内で結露さ
せ、この結露は、ドレーン管19からドレーン受け20
に回収するものである。この実施例によるとドレーンの
処理が簡単であると共に排気中に空気を混入させない
分、共用ダクト3側の排気能力を軽減できる。
ように、排気筒10を断熱材21で被覆し、積極的に水
蒸気分圧の低下を防いで排気筒10内での結露を防ぎ、
排気筒10の先端側に衝突傘22を取り付けて排気を一
旦この衝突傘22に衝突させたのち、四方に拡散して希
釈用空気aをとり込み、ここで水蒸気分圧を低下させ、
露点温度を下げてからフード11を経由して排気を行う
ものである。この実施例によると、排気フード11を用
いて簡単に排気を行うことができる。
(B)に示すように、給湯器1の背面カバー1aの内側
に仕切板1cを組み込んで仕切板1cの内側に空間1d
を形成し、この内側空間1d内に排気口2を位置させ、
更に上部排気口1eに排気筒10を接続し、内側空間1
dの下半部又は底部に希釈用空気とり入れ口2aを形成
したもので、この構成により、給湯器1のデザインのシ
ンプル化と給湯器1において突出部を少なくすることに
より、設置の自由度を増すことができる。
カバー1aに排気筒10を接続した実施例であって、こ
の実施例の場合は、背面カバー1a内において排気と希
釈用空気とり入れ口2aからとり入れた希釈用空気を混
合させ、排気筒10の排気口10aを共用ダクト3に直
接結ぶか、排気フード11内に臨ませる例である。この
実施例によると、排気筒10を給湯器1の上方に延長す
るのに障害がある場合に便利である。
共用ダクト内に直接入れる場合に、排気を冷却して排気
中の水蒸気分圧を低下させ、共用ダクト内での結露を防
止するようにした。この結果、従来のHPフードを用い
る必要がない。よって、経費がかからず、場所も多くと
らない。又、給湯器を新設する際に、既設の共用ダクト
や排気フードを用いて排気を行うことができるため、排
気工事を別に行う必要がなくなり、経費の削減が可能で
あると共に排気工事ができないために給湯器を新設でき
ない、と云った問題もなくなる。
場合の問題点の説明図。
明図。
Claims (6)
- 【請求項1】 給湯器から排出される排気の一部に希釈
用空気を混入して共用ダクト内に送入することにより、
給湯器から排出された排気中の水蒸気分圧を低下させ、
露点温度を下げて共用ダクト内において給湯器から排出
された排気中の水蒸気が結露するのを防止する給湯器の
排気方法。 - 【請求項2】 給湯器の排気口と共用ダクト間を排気筒
で結ぶと共に前記排気口の部分に希釈用空気とり入れ口
を形成することにより、排気中に希釈用空気を混入して
排気中の水蒸気分圧を低下させ、露点温度を下げて共用
ダクト内において給湯器から排出された排気中の水蒸気
が結露するのを防止するように構成して成る給湯器の排
気装置。 - 【請求項3】 給湯器の排気口から延長された排気筒の
先端に排気中の水蒸気を冷却して凝縮させるための凝縮
及び油滴侵入防止装置を取り付けると共に、この凝縮及
び油滴侵入防止装置を共用ダクトに結ばれた排気フード
内に臨ませて給湯器から共用ダクト内に排出する排気中
の水蒸気分圧を低下させることにより、露点温度を下
げ、併せて給湯器の排気筒内に共用ダクト又は排気フー
ド側からの油滴が侵入するのを防止するように構成して
成る給湯器の排気装置。 - 【請求項4】 給湯器から延長された排気筒の周囲に断
熱カバーを取り付けると共にこの断熱カバー内に冷却空
気通路を形成して排気筒を外側から冷却し、排気中の水
蒸気分圧を低下させることにより、露点温度を下げて排
気筒内において結露を発生させ、この結露をドレーン排
出管を経由して断熱カバー外に排出するように構成して
成る給湯器の排気装置。 - 【請求項5】 給湯器から延長された排気筒の外周に断
熱材を取り付けると共に前記排気筒の先端側に希釈空気
取り入れ口を形成して共用ダクトに結ぶことにより、排
気筒内での排気の温度を結露温度以上に維持して結露を
防止し、共用ダクト内では排気の水蒸気分圧を低下さ
せ、露点温度を下げて結露を防ぐように構成して成る給
湯器の排気装置。 - 【請求項6】 給湯器の背面カバーの内側に仕切板を取
り付けてこの仕切板の内側空間に排気口を位置させると
共に前記仕切板の上部であって、前記内側空間と連通す
るように排気筒を接続し、更に前記内側空間と連通する
ように希釈用空気とり入れ口を形成して成る請求項2記
載の給湯器の排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040670A JP2001227807A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 結露防止機能を有する給湯器の排気方法及びその装置 |
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JP2000040670A JP2001227807A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 結露防止機能を有する給湯器の排気方法及びその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001227807A true JP2001227807A (ja) | 2001-08-24 |
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ID=18564016
Family Applications (1)
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JP2000040670A Pending JP2001227807A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 結露防止機能を有する給湯器の排気方法及びその装置 |
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JP (1) | JP2001227807A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5494845B1 (ja) * | 2013-01-17 | 2014-05-21 | 株式会社デンソーアイティーラボラトリ | 情報提供システム |
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-
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- 2000-02-18 JP JP2000040670A patent/JP2001227807A/ja active Pending
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