JP2001227349A - 直列4気筒内燃機関の可変吸気装置 - Google Patents

直列4気筒内燃機関の可変吸気装置

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JP2001227349A
JP2001227349A JP2000039362A JP2000039362A JP2001227349A JP 2001227349 A JP2001227349 A JP 2001227349A JP 2000039362 A JP2000039362 A JP 2000039362A JP 2000039362 A JP2000039362 A JP 2000039362A JP 2001227349 A JP2001227349 A JP 2001227349A
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intake
valve
internal combustion
communication
combustion engine
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Hiroto Tsushima
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 広い回転速度域にわたって高い吸気充填効
率、高い出力トルクを得ることができる直列4気筒内燃
機関の可変吸気装置を提供する。 【解決手段】 各気筒に一端が連通接続される4つの互
いに独立な略等長の吸気通路の他端が、単一の吸気集合
室に連通接続され、吸気通路の収束部に形成された連通
路には、第1〜第3の弁羽根71 〜73 を弁軸6上に有
する吸気制御弁5が、弁軸6が吸気行程が互いに連続し
ない気筒群毎に並設される隣り合う吸気通路間を跨ぐよ
うにして介設され、第1、第2弁羽根71 、72 には、
回転方向に位相を揃えて連通口111 、112 がそれぞれ形
成され、第3弁羽根73 には、連通口111 、112 と回転
方向に位相をずらして、連通口113 が形成され、吸気制
御弁5が回転速度に応じて第1〜第3の連通口111 〜11
3 と開口81 〜8 4 とがそれぞれ合致するかもしくは合
致しないように3段階に切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、内燃機関の低
回転速度域から高回転速度域まで広い回転速度域にわた
って高い吸気充填効率と高い出力トルクとが得られるよ
うにされた直列4気筒内燃機関の可変吸気装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】従来よ
り、多気筒内燃機関の各気筒に連通接続される吸気通路
に発生する吸気圧力振動を利用して、各気筒における吸
気行程の後半に、その気筒の吸気ポート部分の圧力を上
昇させて、吸気過給効果を得るようにした吸気装置が種
々提案されている。
【0003】例えば、内燃機関の吸気管の管路長や容積
を内燃機関の回転数に応じて変えて、吸気の慣性過給効
果や共鳴過給効果を得て、これらを適切に組み合わせ利
用することにより、低回転速度域から高回転速度域まで
広い回転速度域にわたって吸気充填効率を高く維持し
て、出力トルクを向上させることが行なわれている。
【0004】直列4気筒内燃機関においては、各気筒に
連通する吸気管路長を内燃機関の低回転速度域、中回転
速度域、高回転速度域の3段階に変えて、いずれも吸気
の慣性過給効果を利用して、高い吸気充填効率を得て、
出力トルクの向上を図ったもの(特公平7−30698
号公報)や、各気筒に連通する吸気管路を吸気行程が互
いに連続しない気筒群毎に合流させた合流部を共鳴室と
し、その上流側に共鳴管を気筒配列方向に沿って接続
し、これら一対の共鳴管の上流側に集合部を設け、一対
の共鳴室間の連通を内燃機関の低中回転速度域、高回転
速度域にしたがって遮断、連通させて、吸気の共鳴過給
効果および慣性過給効果を利用して、高い吸気充填効率
を得て、出力トルクの向上を図ったもの(特開平10−
73024号公報)等がある。
【0005】しかしながら、前者のものにおいては、各
々が個別に作動し得る2つの吸気制御弁が必要であり、
部品点数、重量が増大して、スペース的にも不利である
という難点があった。また、低中回転速度域において共
鳴過給効果を利用した後者のものにおいては、共鳴室、
共鳴管、集合部の設置が必要であった。また、低中回転
速度域と高回転速度域との狭間の部分におけるフラット
な吸気充填効率が得られにくかった。
【0006】さらに、直列多気筒内燃機関の可変吸気装
置において、吸気通路の長短の切換を気筒配列方向に配
設される同軸切換機構により行なったものとして、ロー
タリーバルブを使用したもの(特開平7−253063
号)があるが、このロータリーバルブは、内燃機関の
低、高回転速度域に応じて2段階に同軸切換されている
に過ぎず、低回転速度域から高回転速度域まで広い回転
速度域にわたってフラットな吸気充填効率を得る上で、
なお十分なものとはいえない。
【0007】本願の発明は、従来の直列4気筒内燃機関
の可変吸気装置が有する前記のような問題点を解決し
て、内燃機関の低回転速度域から高回転速度域まで広い
回転速度域にわたって高い吸気充填効率を得ることがで
き、これにより、高い出力トルクを得ることができる直
列4気筒内燃機関の可変吸気装置を提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した4気筒内燃機関の可変
吸気装置に係り、その請求項1に記載された発明は、直
列4気筒内燃機関の各気筒に一端がそれぞれ連通接続さ
れる4つの互いに独立な略等長の吸気通路の他端が、収
束されて後、単一の吸気集合室に連通接続され、前記吸
気集合室より上流側には、スロットルバルブが設けら
れ、前記吸気通路の収束部には、各吸気通路を互いに連
通することができる連通路が、前記吸気通路の軸と直交
する方向に形成され、前記連通路には、第1〜第3の弁
羽根を弁軸上に有する吸気制御弁が、前記弁軸が吸気行
程が互いに連続しない気筒群毎に並設される隣り合う吸
気通路間を跨ぐようにして、介設され、前記吸気制御弁
の弁軸の両端側に配設される第1、第2弁羽根には、回
転方向に位相を揃えて、第1、第2の連通口がそれぞれ
形成され、前記吸気制御弁の弁軸の中央に配設される第
3弁羽根には、前記第1、第2弁羽根に形成される第
1、第2の連通口と回転方向に位相をずらして、第3の
連通口が形成され、前記吸気通路には、前記第1〜第3
弁羽根に面する側に、前記第1〜第3の連通口とそれぞ
れ合致することができる開口が形成され、前記吸気制御
弁が、前記内燃機関の回転速度に応じて切り換えられ
て、前記第1〜第3の連通口と前記開口とがそれぞれ合
致するかもしくは合致しないことができるようにされた
ことを特徴とする直列4気筒内燃機関の可変吸気装置で
ある。
【0009】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されており、直列4気筒内燃機関の各気筒に一端
がそれぞれ連通接続される4つの互いに独立な略等長の
吸気通路の他端が、収束されて後、単一の吸気集合室に
連通接続され、該吸気集合室より上流側には、スロット
ルバルブが設けられ、該吸気通路の収束部には、各吸気
通路を互いに連通することができる連通路が、該吸気通
路の軸と直交する方向に形成され、該連通路には、第1
〜第3の弁羽根を弁軸上に有する吸気制御弁が、該弁軸
が吸気行程が互いに連続しない気筒群毎に並設される隣
り合う吸気通路間を跨ぐようにして、介設されるので、
吸気制御弁が吸気通路の収束部内に収容されて長さ方向
に出っ張ることもなく、吸気マニホールドを含む可変吸
気装置を比較的コンパクトに形成することができる。
【0010】また、第1、第2の連通口と第3の連通口
とがオフセット配置された第1〜第3の弁羽根を弁軸上
に有する吸気制御弁を内燃機関の回転速度に応じて切り
換えるのみで、第1〜第3の連通口と吸気通路に形成さ
れる開口との合致・不合致を介して直列4気筒内燃機関
の可変吸気作用を実行させることができるので、バルブ
やアクチュエータ等の部品の点数が少なくなり、コスト
の低減、構造の簡単化、軽量化等に資することができ
る。また、吸気制御弁は、その弁体および軸部が吸気通
路内に突出しないので、吸気抵抗を増大させることがな
い。
【0011】さらに、請求項2記載のように請求項1記
載の発明を構成することにより、吸気制御弁は、内燃機
関の回転速度に応じて周方向に3段階に切り換えられ
て、内燃機関の低回転速度域で、第1〜第3の連通口と
開口とがそれぞれ合致しないようにされて、隣り合う全
ての吸気通路間が遮断され、中回転速度域で、第1、第
2の連通口と開口とが合致するようにされて、連通路を
介して吸気行程が互いに連続しない気筒群毎に並設され
る隣り合う1対の吸気通路間が連通され、高回転速度域
で、第1〜第3の連通口と開口とがそれぞれ合致するよ
うにされて、連通路を介して隣り合う全ての吸気通路間
が連通するようにされる。
【0012】この結果、吸気制御弁が内燃機関の回転速
度に応じて周方向に3段階に切り換えられて、前記のよ
うな作用をするので、内燃機関の低回転速度域において
は、吸気集合室が大気開放部として作用して、ここが吸
気圧力振動の反転室となり、燃焼室から吸気集合室まで
の長い独立した各吸気通路内での低い固有振動数の吸気
圧力振動と機関の低回転に基づく吸気弁の長い開閉サイ
クルとが同調して、高い慣性過給効果が得られ、全ての
気筒について高い吸気充填効率が得られて、出力トルク
を向上させることができる。
【0013】また、中回転速度域においては、吸気行程
が互いに連続しない気筒群毎に並設される隣り合う1対
の吸気通路間の連通路より上流側の吸気通路部分が各気
筒群の共鳴系を構成して、各吸気通路および連通路内を
吸気圧力波が反転することなく、同一気筒群における他
の気筒の次の吸気行程にその吸気圧力波を伝播させるこ
とができ、高い共鳴過給効果が得られ、吸気行程が互い
に連続しない気筒群における各気筒について高い吸気充
填効率が得られて、出力トルクを向上させることができ
る。
【0014】さらに、高回転速度域においては、隣り合
う全ての吸気通路間の連通路が大気開放部として作用し
て、ここが吸気圧力振動の反転室となり、燃焼室から該
連通部までの短い吸気通路内での高い固有振動数の吸気
圧力振動と機関の高回転に基づく吸気弁の短い開閉サイ
クルとが同調して、高い慣性過給効果が得られ、全ての
気筒について高い吸気充填効率が得られて、出力トルク
を向上させることができる。
【0015】このようにして、低回転速度域と高回転速
度域との間の吸気充填効率と出力トルクとが低下する谷
間の部分を埋め合わせることができ、低回転速度域から
高回転速度域までの広い回転速度域にわたって、高い吸
気充填効率と高い出力トルクとを得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図8および図1
1に図示される本願の請求項1および請求項2に記載さ
れた発明の一実施形態について説明する。図1は、本実
施形態における直列4気筒内燃機関の可変吸気装置の全
体斜視図、図2は、図1の可変吸気装置に使用される吸
気制御弁の斜視図、図3は、図1のIII−III線矢
視横断面図であって、内燃機関が低回転速度域にあると
きの図、図4は、図1の可変吸気装置における吸気制御
弁の第1〜第3の弁羽根に形成される第1〜第3の連通
口と吸気通路の開口との連通状態を示す説明図であっ
て、内燃機関が低回転速度域にあるときの図、図5は、
図3と同様の図であって、内燃機関が中回転速度域にあ
るときの図、図6は、図4と同様の図であって、内燃機
関が中回転速度域にあるときの図、図7は、図3と同様
の図であって、内燃機関が高回転速度域にあるときの
図、図8は、図4と同様の図であって、内燃機関が高回
転速度域にあるときの図、図11は、図1の可変吸気装
置の特性線図である。
【0017】なお、図1、図3〜図10において、第1
〜第4吸気通路41 〜44 と第1〜第4気筒♯1〜♯4
との連通接続関係を分かり易くするために、符号♯1〜
♯4を図の適所に付した。また、以下において、気筒配
列方向を左右方向とし、前後左右上下を図1における矢
印のように定めることとする。
【0018】図1において、本実施形態における直列4
気筒内燃機関の可変吸気装置1は、内燃機関の第1〜第
4気筒♯1〜♯4(図示されず)の各気筒に一端がそれ
ぞれ連通接続される4つの互いに独立な略等長の第1〜
第4吸気通路41 〜44 を有する。これらの吸気通路4
1 〜44 の他端は、4本の束をなすように収束されて、
吸気制御弁収容部2に連通接続され、さらに、該吸気制
御弁収容部2を経て単一の吸気集合室3に連通接続され
ている。吸気集合室3より上流側には、スロットルバル
ブが設けられている(図示されず)。図1において、吸
気通路41 〜4 4 の収束部より上流側は拡大して図示さ
れている。
【0019】第1〜第4気筒♯1〜♯4は、第1気筒♯
1、第3気筒♯3、第4気筒♯4、第2気筒♯2の順に
点火される。したがって、各気筒における吸気行程も、
この順となり、第1、第4気筒♯1、♯4からなる気筒
群と、第2、第3気筒♯2、♯3からなる気筒群とは、
吸気行程が互いに連続しない気筒群をなす。
【0020】第1〜第4吸気通路41 〜44 は、吸気制
御弁収容部2に連通接続される収束部においては、吸気
行程が互いに連続しない気筒群♯1、♯4と♯2、♯3
毎に第1、第4吸気通路41 、44 と第2、第3吸気通
路42 、43 とが、それぞれ左右方向に並設されて隣り
合って配置されている。これらの各吸気通路の対は、図
3に図示されるように、後述する吸気制御弁5の弁軸6
を介して離隔されているが、左右方向には隣り合った関
係にある。
【0021】これより、吸気行程が互いに連続しない気
筒群における各気筒に一端がそれぞれ連通接続される隣
り合う1対の吸気通路は、第1、第4気筒♯1、♯4か
らなる気筒群における各気筒に一端がそれぞれ連通接続
される隣り合う1対の第1、第4吸気通路41 、44
と、第2、第3気筒♯2、♯3からなる気筒群における
各気筒に一端がそれぞれ連通接続される隣り合う1対の
第2、第3吸気通路42、43 とである。
【0022】図示されないエアクリーナ、スロットルボ
ディ、吸気ダクトを経た吸気は、次いで、比較的大容積
からなる吸気集合室3に流入し、ここに集合させられ
る。そして、ここからさらに第1〜第4吸気通路41
4 のそれぞれに分かれて流入して、これらの比較的長
い通路を流れて、第1〜第4気筒♯1〜♯4のそれぞれ
に吸入される。この間に、吸気制御弁収容部2におい
て、吸気制御弁5の3段階切換による可変吸気作用を受
けて、内燃機関の低、中、高回転速度域に応じて慣性過
給効果もしくは共鳴過給効果を得て、勢いよく各気筒♯
1〜♯4に吸入される。
【0023】第1〜第4吸気通路41 〜44 の収束部に
おいて、これらの吸気通路が吸気制御弁収容部2に収容
される部分は、図3に図示されるように、各吸気通路壁
とも丸管がやや矩形に近い断面形状に変形されて、吸気
行程が互いに連続する気筒群♯1、♯2と♯4、♯3毎
にこれらの吸気通路が並設される方向に、平行な2面が
並べて形成されている。これらの2面は、後述する吸気
制御弁5の第1、第3の弁羽根71 、73 の組か、もし
くは第2、第3の弁羽根72 、73 の組かに面してい
て、図4に図示されるように、側面視三日月状の同じ大
きさの開口81 〜84 が、これら平行2面のうちの内方
側面および外方側面のそれぞれについて形成されてい
る。第1、第4吸気通路41 、44 の各吸気通路壁の平
行2面のうちの内方側面に形成される一方の開口81
4 と、第2、第3吸気通路42 、4 3 の各吸気通路壁
の平行2面のうちの内方側面に形成される一方の開口8
2 、8 3 とは、第3の弁羽根73 を挟んで対峙してい
る。
【0024】これらの開口81 〜84 は、吸気制御弁5
の回転位置に応じて第1〜第4吸気通路41 〜44 を互
いに連通することができる連通路A(図7参照)を形成
する。この連通路Aは、第1〜第4吸気通路41 〜44
の各軸と直交する方向に形成され、吸気制御弁収容部2
のハウジング9内に第1〜第4吸気通路41 〜44 を前
後から挟むようにし弁軸6を巡って設けられる第1、第
2の連通室101 、102をその一部として含んでいる。
【0025】この連通路Aには、第1〜第3の弁羽根7
1 〜73 を弁軸6上に有する吸気制御弁5が、その弁軸
6が吸気行程が互いに連続しない気筒群♯1、♯4と♯
2、♯3毎に並設される隣り合う吸気通路41 、44
2 、43 の各間を跨ぐようにして、介設されており、
その弁軸6は、その両端がハウジング9の両端壁をそれ
ぞれ貫通して、そこに回転自在に支持されている。第3
の弁羽根73 は、第1、第2の弁羽根71 、72 に挟ま
れて、弁軸6の中央に配置されている。吸気制御弁5の
全体構造を斜視した図が、図2に示されている。
【0026】吸気制御弁5の弁軸6の両端側に配設され
る第1、第2弁羽根71 、72 には、回転方向に位相を
揃えて、第1、第2の連通口111 、112 がそれぞれ点対
称の位置に2個ずつ形成されており、これらの第1、第
2の連通口111 (2個)、11 2 (2個)が第1、第4吸
気通路41 、44 の各開口81 、84 と第2、第3吸気
通路42 、43 の各開口82 、83 とにそれぞれ合致す
ると、第1、第4吸気通路41 、44 と第1の連通室10
1 とを連通する連通路B、第2、第3吸気通路42 、4
3 と第2の連通室102 とを連通する連通路Cが、それぞ
れ形成される(図5、図6(a)参照)。これらの連通
路B、連通路Cは、前記した連通路Aの部分をなす。
【0027】吸気制御弁5の弁軸6の中央に配設される
第3弁羽根73 には、第1、第2弁羽根71 、72 に形
成される第1、第2の連通口111 、112 と回転方向に位
相をずらして、第3の連通口113 が点対称の位置に2個
形成されており、これらの第3の連通口113 (2個)が
第1、第4吸気通路41 、44 の各開口81 、84 と第
2、第3吸気通路42 、43 の各開口82 、83 とにそ
れぞれ合致すると、第1、第2吸気通路41 、42 間と
第3、第4吸気通路43 、44 間がそれぞれ連通状態と
なる。このとき、前記した連通路B、連通路Cがそれぞ
れ形成されるような位置関係に第1、第2の連通口11
1 、112 と第3の連通口113 との位置関係が定められて
いるので、第1〜第4吸気通路41 〜44 、第1、第2
の連通室10 1 、102 の各相互間が全て連通されて、前記
した連通路Aが形成される(図7、図8参照)。
【0028】図2、図4等に図示されるように、第1、
第2の連通口111 、112 は、連通口の面積を最大限に形
成すべく扇形状に形成され、第3の連通口113 も、同じ
く連通口の面積を最大限に形成すべく両脚辺が不等長の
やや台形に近い形状に形成される。これら第1〜第3の
連通口111 〜113 は、いずれもそれらの面積が第1〜第
4吸気通路41 〜44 の各通路断面積と略同一の大きさ
になるように形成されている。
【0029】吸気制御弁5は、電動もしくは負圧アクチ
ュエータにより、内燃機関の回転速度に応じて周方向に
3段階に切り換えられて、前記のとおり、第1、第2の
連通口111 、112 、第3の連通口113 と吸気通路41
4 の各開口81 〜84 とがそれぞれ合致するかもしく
は合致しないことができるようにされている。
【0030】これらのアクチュエータは、吸気制御弁5
の一側端側の吸気装置1に配設される。吸気制御弁5
は、内燃機関の回転速度に応じて段階的に順次作動する
ようになっており、内燃機関の回転速度の増減に応じて
正方向に、また、逆方向に回転する。電動アクチュエー
タの場合、制御手段の信号により、電動モータを段階的
に作動させるだけでよい。
【0031】負圧アクチュエータの場合、負圧室を少な
くとも2室備えたダイヤフラムが必要であり、その各々
に制御弁を設け、内燃機関の回転速度に応じて順に制御
弁を作動させ負圧導入することで、吸気制御弁5の段階
的な作動(例えば、90°→45°→0°)が可能にな
り、その負圧の導入(指示)を制御手段が行なう。その
負圧は、スロットルバルブの下流から導入され、負圧チ
ャンバーを介して各制御弁に分配される。吸気制御弁5
の作動範囲が90°であるので、負圧アクチュエータの
作動ストロークは抑えられ、負圧アクチュエータひいて
は吸気装置1の大型化が抑制される。
【0032】吸気制御弁5は、これらのいずれかのアク
チュエータにより、内燃機関の回転速度に応じて3段階
に切り換えられて、次のように作用する。先ず、内燃機
関の回転数が所定の回転数N1 より低い低回転速度域あ
る場合(N<N1 )においては、図3および図4に図示
されるように、第1、第2の連通口111 、112 、第3の
連通口113 と第1〜第4吸気通路41 〜44 の開口81
〜84 とがそれぞれ(いずれも)合致しないようにされ
て、隣り合う全ての吸気通路41 〜44 間が遮断され
て、これらの吸気通路41 〜44 は、互いに完全に独立
した4つの吸気通路を形成する。
【0033】この結果、吸気集合室3内の吸気は、これ
らの長い略等長の第1〜第4吸気通路41 〜44 にそれ
ぞれ流入し、これらの吸気通路41 〜44 を流れて、各
気筒♯1〜♯4に供給される。このとき、吸気集合室3
は、大気開放部として作用して、ここが吸気圧力振動の
反転室となり、燃焼室から吸気集合室3までの長い吸気
通路41 〜44 内での低い固有振動数の吸気圧力振動と
機関の低回転に基づく吸気弁の長い開閉サイクルとが同
調して、高い慣性過給効果が得られ、全ての気筒につい
て高い吸気充填効率が得られて、出力トルクを向上させ
ることができる(図11の参照)。
【0034】次に、内燃機関の回転数がN1 より高く、
所定の回転数N2 (N1 <N2 )より低い中回転速度域
にある場合(N1 <N<N2 )においては、図5および
図6に図示されるように、第1、第2の連通口111 、11
2 と第1、第4吸気通路41、44 の各開口81 、8
4 、第2、第3吸気通路42 、43 の各開口82 、83
とがそれぞれ合致するようにされて、吸気通路41 、4
4 と第1の連通室101 とを連通する連通路B、吸気通路
2 、43 と第2の連通室102 とを連通する連通路Cが
それぞれ形成され、吸気行程が互いに連続しない気筒群
毎に並設される隣り合う1対の吸気通路41 、44 と4
2 、43 の各間がそれぞれ連通される。
【0035】この結果、これら1対の第1、第4吸気通
路41 、44 間、1対の第2、第3吸気通路42 、43
間の各連通部(連通路B、C)より上流側の各吸気通路
部分41u、44uの組と42u、43uの組とが、各気筒群の
共鳴系を構成して、各吸気通路41 〜44 および各吸気
連通部(連通路B、C)内を吸気圧力波が反転すること
なく、同一気筒群における他の気筒の次の吸気行程にそ
の吸気圧力波を伝播させることができ、高い共鳴過給効
果が得られ、吸気行程が互いに連続しない気筒群♯1、
♯4と♯2、♯3における各気筒について高い吸気充填
効率が得られて、出力トルクを向上させることができ
る。このようにして、低回転速度域と高回転速度域との
間の吸気充填効率と出力トルクとが低下する谷間の部分
を埋め合わせることができる(図11の参照)。
【0036】さらに、内燃機関の回転数がN2 より高い
高回転速度域にある場合(N2 <N)においては、図7
および図8に図示されるように、第1、第2の連通口11
1 、112 、第3の連通口113 と第1〜第4吸気通路41
〜44 の開口81 〜84 とがそれぞれ合致するようにさ
れて、連通路A(連通路B、Cを一体として含む)を介
して隣り合う全ての吸気通路41 〜44 、第1、第2の
連通室101 、102 の各相互間が全て連通されて、大容積
の連通室が形成される。
【0037】この大容積の連通室(連通路A)は、第1
〜第4吸気通路41 〜44 の各断面形状を急激に変化さ
せるので、ここが大気開放部として作用して、吸気圧力
振動の反転室となり、燃焼室から該連通室までの短い吸
気通路部分41d〜44d内での高い固有振動数の吸気圧力
振動と機関の高回転に基づく吸気弁の短い開閉サイクル
とが同調して、高い慣性過給効果が得られ、全ての気筒
について高い吸気充填効率が得られて、出力トルクを向
上させることができる(図11の参照)。
【0038】このようにして、内燃機関の低回転速度域
から高回転速度域までの広い回転速度域にわたって、フ
ラットな高い吸気充填効率と高い出力トルクとを得るこ
とができる。一般に、慣性過給と共鳴過給とを比較する
と、その効果は、慣性過給の方が大きく、共鳴過給は慣
性過給を補う効果として位置付けられるが、本実施形態
においては、前記のとおり、低回転速度域において得ら
れる慣性過給効果に基づく高い吸気充填効率と高回転速
度域において得られる慣性過給効果に基づく高い吸気充
填効率との間の谷間の部分が、中回転速度域において得
られる共鳴過給効果に基づく吸気充填効率の向上により
十分に補われている。なお、内燃機関の全回転速度域に
わたって、吸気は常に吸気集合室3から吸気通路41
4 を経て各気筒♯1〜♯4に供給されていることに変
わりはない。
【0039】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、さらに、次のような効果を奏することができ
る。直列4気筒内燃機関の各気筒♯1〜♯4に一端がそ
れぞれ連通接続される4つの互いに独立な略等長の第1
〜第4吸気通路41 〜44 の他端が、収束されて後、単
一の吸気集合室3に連通接続され、該吸気集合室3より
上流側には、スロットルバルブが設けられ、該吸気通路
1 〜44 の収束部には、各吸気通路41 〜44 を互い
に連通することができる連通路A(連通路B、Cを含
む)が、該吸気通路41 〜44 の軸と直交する方向に形
成され、該連通路Aには、第1〜第3の弁羽根71 〜7
3 を弁軸6上に有する吸気制御弁5が、該弁軸6が吸気
行程が互いに連続しない気筒群毎に並設される隣り合う
吸気通路41 、44 と42 、43の各間を跨ぐようにし
て、介設されるので、吸気制御弁5が吸気通路41 〜4
4の収束部内に収容されて長さ方向に出っ張ることもな
く、吸気マニホールドを含む可変吸気装置1を比較的コ
ンパクトに形成することができる。
【0040】また、第1、第2の連通口111 、112 と第
3の連通口113 とがオフセット配置された第1〜第3の
弁羽根71 〜73 を弁軸6上に有する吸気制御弁5を内
燃機関の回転速度に応じて切り換えるのみで、第1〜第
3の連通口111 〜113 と吸気通路41 〜44 に形成され
る開口81 〜84 とのそれぞれの合致・不合致を介して
直列4気筒内燃機関の可変吸気作用を行なわせることが
できるので、バルブやアクチュエータ等の部品の点数が
少なくなり、コストの低減、構造の簡単化、軽量化等に
資することができる。また、吸気制御弁5は、その弁体
および軸部が吸気通路41 〜44 内に突出しないので、
吸気抵抗を増大させることがない。
【0041】本実施形態において、吸気制御弁5の第
1、第2の弁羽根71 、72 に形成される第1〜第2の
連通口111 、112 は、扇形状に形成されたが、これに限
定されず、例えば、図9に図示されるように、長円形状
に形成されてもよく、また、図10に図示されるよう
に、所定幅の部分環状部分が切り欠かれてもよい。いず
れの場合においても、それらの左右方向長さは、左右方
向に隣り合う吸気通路間(41 、44 間もしくは42
3 間)の間隔に略等しい長さに及んでいる。
【0042】また、本実施形態において、吸気制御弁5
の弁軸6は、可変吸気装置1の前後方向に沿って配設さ
れたが、これに限定されず、左右方向に沿って配設する
ことも可能である。この場合には、第1〜第4吸気通路
1 〜44 の湾曲方向が適切に変更される。さらに、第
1〜第4吸気通路41 〜44 を気筒配列方向に沿って配
設することも可能であり、この場合には、吸気制御弁5
の弁軸6を吸気装置の上下方向もしくは前後方向に配設
すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1および請求項2に記載された発
明の一実施形態における直列4気筒内燃機関の可変吸気
装置の全体斜視図である。
【図2】図1の可変吸気装置に使用される吸気制御弁の
斜視図である。
【図3】図1のIII−III線矢視横断面図であっ
て、内燃機関が低回転速度域にあるときの図である。
【図4】図1の可変吸気装置における吸気制御弁の第1
〜第3の弁羽根に形成される第1、第2の連通口と吸気
通路の開口との連通状態を示す説明図であって、内燃機
関が低回転速度域にあるときの図である。
【図5】図3と同様の図であって、内燃機関が中回転速
度域にあるときの図である。
【図6】図4と同様の図であって、内燃機関が中回転速
度域にあるときの図である。
【図7】図3と同様の図であって、内燃機関が高回転速
度域にあるときの図である。
【図8】図4と同様の図であって、内燃機関が高回転速
度域にあるときの図である。
【図9】図1の可変吸気装置における吸気制御弁の第1
〜第3の弁羽根に形成される第1、第2の連通口の変形
例を示す図である。
【図10】同、他の変形例を示す図である。
【図11】図1の可変吸気装置の特性線図である。
【符号の説明】
1…可変吸気装置、2…吸気制御弁収容部、3…吸気集
合室、41 〜44 …第1〜第4吸気通路、41u〜44u
上流側吸気通路部分、41d〜44d…下流側吸気通路部
分、5…吸気制御弁、6…弁軸、71 〜73 …第1〜第
3の弁羽根、81〜84 …開口、9…ハウジング、10
1 、102 …第1、第2の連通室、111 〜113…第1〜第
3の連通口、A〜C…連通路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列4気筒内燃機関の各気筒に一端がそ
    れぞれ連通接続される4つの互いに独立な略等長の吸気
    通路の他端が、収束されて後、単一の吸気集合室に連通
    接続され、 前記吸気集合室より上流側には、スロットルバルブが設
    けられ、 前記吸気通路の収束部には、各吸気通路を互いに連通す
    ることができる連通路が、前記吸気通路の軸と直交する
    方向に形成され、 前記連通路には、第1〜第3の弁羽根を弁軸上に有する
    吸気制御弁が、前記弁軸が吸気行程が互いに連続しない
    気筒群毎に並設される隣り合う吸気通路間を跨ぐように
    して、介設され、 前記吸気制御弁の弁軸の両端側に配設される第1、第2
    弁羽根には、回転方向に位相を揃えて、第1、第2の連
    通口がそれぞれ形成され、 前記吸気制御弁の弁軸の中央に配設される第3弁羽根に
    は、前記第1、第2弁羽根に形成される第1、第2の連
    通口と回転方向に位相をずらして、第3の連通口が形成
    され、 前記吸気通路には、前記第1〜第3弁羽根に面する側
    に、前記第1〜第3の連通口とそれぞれ合致することが
    できる開口が形成され、 前記吸気制御弁が、前記内燃機関の回転速度に応じて切
    り換えられて、前記第1〜第3の連通口と前記開口とが
    それぞれ合致するかもしくは合致しないことができるよ
    うにされたことを特徴とする直列4気筒内燃機関の可変
    吸気装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気制御弁は、前記内燃機関の回転
    速度に応じて周方向に3段階に切り換えられて、 前記内燃機関の低回転速度域で、前記第1〜第3の連通
    口と前記開口とがそれぞれ合致しないようにされて、隣
    り合う全ての吸気通路間が遮断され、 中回転速度域で、前記第1、第2の連通口と前記開口と
    が合致するようにされて、前記連通路を介して吸気行程
    が互いに連続しない気筒群毎に並設される隣り合う1対
    の吸気通路間が連通され、 高回転速度域で、前記第1〜第3の連通口と前記開口と
    がそれぞれ合致するようにされて、前記連通路を介して
    隣り合う全ての吸気通路間が連通するようにされたこと
    を特徴とする請求項1記載の直列4気筒内燃機関の可変
    吸気装置。
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