JP2001226885A - 熱反転式転写植毛捺染シート及びその製造法 - Google Patents

熱反転式転写植毛捺染シート及びその製造法

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JP2001226885A
JP2001226885A JP2000031759A JP2000031759A JP2001226885A JP 2001226885 A JP2001226885 A JP 2001226885A JP 2000031759 A JP2000031759 A JP 2000031759A JP 2000031759 A JP2000031759 A JP 2000031759A JP 2001226885 A JP2001226885 A JP 2001226885A
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JP
Japan
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adhesive layer
resin
sheet
layer
flocking
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JP2000031759A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tamura
隆之 田村
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SANEI CHEM KK
Original Assignee
SANEI CHEM KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザー嗜好の多様化、高級化に対応した視
感、触感、風合いデザイン性等のより良い熱反転式転写
植毛捺染シート及びその製造法を得ること。 【構成】 基層1上に接着剤を塗布して仮接着層2を形
成し、仮接着層に短繊維3を密度高く直立した状態に植
毛接着して植毛層4を備えた植毛シート5を形成し、植
毛シートの植毛層にカラートナー印刷機6を介して付着
カラートナー7を設けた着色図柄模様部8を形成し、着
色図柄模様部に位置した短繊維の先端部9を埋設すると
共に仮接着層よりも強力な接着力を有し、熱加圧により
接着する機能を備えた模様接着層12を設けたことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鮮明で美麗な模様を
得ることができる熱反転式転写植毛捺染シート及びその
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱反転式転写植毛捺染シートとし
て、短繊維を紙、フィルムなどの基層に仮接着して植毛
して転写捺染時に短繊維が容易に剥離できる状態に形成
し、短繊維にスクリーン印刷で多色のカラー加工した
後、短繊維の先端にスクリーン加工で接着剤を形成した
ものは知られている。
【0003】又スクリーン印刷カラー加工では、植毛後
に必要な色のみ後からスクリーン版を用いてカラー印刷
するため、多彩なユーザーニーズに答えやすく、一般的
な加工方法として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、近年のユ
ーザーニーズの多様化により、多色印刷用スクリーン版
の作成コストおよび多色印刷加工期間が重荷になるほど
他品種加工、小ロット加工、短納期化要求が高まってい
る。
【0005】又スクリーン印刷加工方法では、主に高耐
光性の顔料を高分子樹脂で固着させるピクメントレジン
カラーを用いるため、高分子樹脂が隣り合った短繊維同
士も接着してしまい、カラー加工を行った部分の植毛の
風合いを損ねてしまう欠点を有している。
【0006】又立毛した短繊維の先端部から基層側へと
ピクメントレジンカラーを浸透させる必要があるため、
一定量のインク供給量が必ず必要となり、分解柄などの
細かい柄の表現が困難であった。
【0007】この発明は上記の問題点を解決したもの
で、カラーコピー機やカラープリンターのカラー印刷機
で、簡便、安価、高速にカラー印刷可能であり、転写加
工時まで安定して保管でき、被転写部材への転写接着後
には多色植毛捺染柄部の耐洗濯性、耐摩擦性などの製品
に要求されるもろもろの堅牢度及び発色、柄表現性など
の視感、触感などの風合いに優れ、更にはスクリーン印
刷で表現不可能なデザイン性に優れた植毛捺染柄をも表
現可能とする熱反転式転写植毛捺染シート及びその製造
法を得ることを目的としたものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ためのこの発明は、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリプチレンテレフタレート樹
脂などの合成樹脂フイルム、合成紙などの合成材料シー
ト、上質紙、寸法安定紙などの天然材料シート、セルロ
イド、樹脂含浸紙などの判合成材料シート、金属板など
の無機材料シートなどの基層1上にポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高分
子樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、なおかつ粘着
接着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層2を形成
し、更に仮接着層2にナイロン、ポリエステルなどの短
繊維形状のもので、真直ぐな短繊維形状になりやすく、
折れ曲がりにくい短繊維3を密度高く直立した状態に植
毛接着して植毛層4を備えた植毛シート5を形成し、該
植毛シート5の植毛層4にカラートナー印刷機6を介し
て付着カラートナー7を設けた着色図柄模様部8を形成
し、又更に着色図柄模様部8に位置した短繊維3の先端
部9を埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を
有した模様接着層12を設け、且又模様接着層12は熱
加圧により被転写部材に接着する機能を備えたものであ
る。
【0009】又模様接着層12を短繊維3の先端部9を
埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
中間接着層10と、中間接着層10に接着した接着層1
1とで形成し、且つ接着層11は熱加圧により被転写部
材に接着する機能を備えたものである。
【0010】又その製造法は、ポリカーボネート樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプチレンテレフ
タレート樹脂などの合成樹脂フイルム、合成紙などの合
成材料シート、上質紙、寸法安定紙などの天然材料シー
ト、セルロイド、樹脂含浸紙などの判合成材料シート、
金属板などの無機材料シートなどの基層1上にポリウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂など
の各種高分子樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、な
おかつ粘着接着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層
2を形成する工程と、前記工程により形成された仮接着
層2にナイロン、ポリエステルなどの短繊維形状のもの
で、真直ぐな短繊維形状になりやすく、折れ曲がりにく
い短繊維3を密度高く直立した状態に植毛接着して植毛
層4を備えた植毛シート5を形成する工程と、前記工程
により形成された植毛シート5の植毛層4にカラートナ
ー印刷機6を介して付着カラートナー7を設けた着色図
柄模様部8を形成する工程と、前記工程により形成され
た着色図柄模様部8に位置した短繊維3の先端部9を埋
設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有すると
共に熱加圧により被転写部材に接着する機能を備えた模
様接着層12を設けた工程とより成るものである。
【0011】又模様接着層12は短繊維3の先端部9を
埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
中間接着層10を形成する工程と、前記工程により形成
された中間接着層10に接着すると共に熱加圧により被
転写部材に接着する機能を備えた接着層11を設けた工
程とより成るものである。
【0012】
【実施例】以下図面についてこの発明の実施例を説明す
ると、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリプチレンテレフタレート樹脂などの合成
樹脂フイルム、合成紙などの合成材料シート、上質紙、
寸法安定紙などの天然材料シート、セルロイド、樹脂含
浸紙などの半合成材料シート、金属板などの無機材料シ
ートなどの短繊維を植毛可能であり、カラートナー定着
時の加熱に耐えられる耐熱性を有し、カラートナー印刷
機に給紙可能なものであり、なおかつ転写捺染に使用可
能な薄板状の基層1上にポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高分子樹脂の中
より、柔らかく弾力性を有し、なおかつ粘着接着性を有
せず、結晶化温度がカラーコピー時の室温環境以下であ
る高分子樹脂接着剤を塗布して仮接着層2を形成し、更
に仮接着層2にナイロン、ポリエステルなどの短繊維形
状のもので、真直ぐな短繊維形状になりやすく、折れ曲
がりにくい短繊維3を密度高く直立した状態に植毛接着
して植毛層4を備えた植毛シート5を形成し、該植毛シ
ート5の植毛層4にカラートナー印刷機6を介して付着
カラートナー7を設けた着色図柄模様部8を形成し、又
更に着色図柄模様部8に位置した短繊維3の先端部9を
埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
模様接着層12を設け、且又模様接着層12は熱加圧に
より被転写部材13に接着する機能を備えたものであ
る。
【0013】又模様接着層12を短繊維3の先端部9を
埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
中間接着層10と、中間接着層10に接着した接着層1
1とで形成し、且つ接着層11は熱加圧により被転写部
材に接着する機能を備えたものである。
【0014】なお更に仮接着層2の形成材料は、目的の
柔軟性と弾力性を発揮させるために配合調整したり使用
する加工手段に応じて配合調整するなど、適宜2種以上
の高分子樹脂接着剤を混合したり、増粘剤、可塑剤、浸
透剤、保湿剤、タック防止剤などの添加物を配合した
り、増量剤、体質顔料などの固形、粉末添加剤を加える
こともある。
【0015】又短繊維3の材料にはカラートナー定着時
の加熱に耐えられる耐熱性を有し、そのまま植毛加工可
能なもの及び電着処理を施すことにより植毛加工可能な
ものを使用するものである。
【0016】又その製造法は、ポリカーボネート樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプチレンテレフ
タレート樹脂などの合成樹脂フイルム、合成紙などの合
成材料シート、上質紙、寸法安定紙などの天然材料シー
ト、セルロイド、樹脂含浸紙などの半合成材料シート、
金属板などの無機材料シートなどの基層1上にポリウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂など
の各種高分子樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、な
おかつ粘着接着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層
2を形成する工程と、前記工程により形成された仮接着
層2にナイロン、ポリエステルなどの短繊維形状のもの
で、真直ぐな短繊維形状になりやすく、折れ曲がりにく
い短繊維3を密度高く直立した状態に植毛接着して植毛
層4を備えた植毛シート5を形成する工程と、前記工程
により形成された植毛シート5の植毛層4にカラートナ
ー印刷機6を介して付着カラートナー7を設けた着色図
柄模様部8を形成する工程と、前記工程により形成され
た着色図柄模様部8に位置した短繊維3の先端部9を埋
設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有すると
共に熱加圧により被転写部材13に接着する機能を備え
た模様接着層12を設けた工程とより成るものである。
【0017】又模様接着層12は短繊維3の先端部9を
埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
中間接着層10を形成する工程と、前記工程により形成
された中間接着層10に接着すると共に熱加圧により被
転写部材13に接着する機能を備えた接着層11を設け
た工程とより成るものである。
【0018】なお模様接着層12の形成材料には、接着
層形成後に圧力、熱などで接着剤として機能するエチレ
ンビニル酢酸樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂など
の一般的に接着剤として使用可能とされている各種高分
子樹脂、もしくは各種高分子樹脂に可塑剤、粘度調整剤
などの各種添加剤を配合することにより接着層形成後に
圧力、熱などで接着剤として機能することにより、短繊
維3に接着し、なおかつ被転写部材13に接着可能なも
のを使用する。
【0019】又各種高分子樹脂は単独使用や固形、液状
に限定されず、水分散高分子樹脂の中にパウダー状の固
形粉末接着剤を分散して使用するなど異種、異形状の高
分子樹脂を混合配合して使用することもある。
【0020】又用途に応じて酸化チタン顔料、体質顔料
等の顔料を接着力を阻害しない程度、たとえば体質顔料
を固形分比0.01%〜50%の範囲で添加しても良
い。
【0021】又中間接着層10の形成材料としては、酸
化チタン顔料、亜鉛華などの白色顔料及びアクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの
各種高分子樹脂、もしくは酸化チタン顔料及び各種高分
子樹脂に粘度調整剤、可塑剤、増量剤などの各種添加剤
を適宜配合、混合及び調整したものを利用する。
【0022】又更に白色顔料に有色顔料、蓄光顔料等の
特殊機能顔料及び体質顔料、発砲剤などを下地隠蔽性を
阻害しない程度に添加して、特殊機能を持たせる等の一
般的に製品を高機能化、高付加価値を与えるために処理
を施すこともできる。
【0023】又中間接着層10の厚みとしては、10ミ
クロンから5ミリメートル厚のものが形成可能ではある
が、安定形成し、なおかつ短繊維3の接着及び中間接着
層10の保持性能などを発揮させる関係上、100ミク
ロンから2ミリメートルの厚みに形成することが望まし
い。
【0024】又接着層11の形成材料には、接着層形成
後に圧力、熱などで接着剤として機能するエチレンビニ
ル酢酸樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹脂などの一般
的に接着剤として使用可能とされている各種高分子樹
脂、もしくは各種高分子樹脂に可塑剤、粘度調整剤など
の各種添加剤を配合することにより接着層形成後に圧
力、熱などで接着剤として機能することにより、中間接
着層10に接着し、なおかつ被転写部材13に接着可能
なものが使用するものである。
【0025】又その接着剤は、単独使用や固形、液状に
限定されず、ポリエステルホットメルトパウダーとポリ
アミドホットメルトパウダーなどの冷凍粉砕粉末接着剤
を2種類ブレンドして使用するなど異種、異形状の接着
剤を混合配合して使用してもよい。
【0026】又植毛シート5は、基層1に施した仮接着
層2に単繊維3を静電植毛方法を用いて植毛することに
より形成するものである。
【0027】又形成する植毛シート5の形状は、A3、
A4などの定型枚葉シート形状のもの、手差し給紙部か
ら給紙、印刷可能な形状のものなどカラーコピー機およ
びカラープリンターのカラートナー印刷機6で印刷可能
な薄板状のものである。
【0028】又着色図柄模様部8を除く各層の形成は、
スクリーン印刷、孔版印刷、凹版印刷などの印刷加工手
段、またはグラビアコーティング、ナイフコーティン
グ、押し出し成形、噴霧塗布などの各種塗布・積層加工
手段によって基層全面に形成、もしくは必要に応じて所
望の形状に形成したり、必要に応じて積層形成するもの
である。
【0029】又被転写部材13としては、Tシャツ、ト
レーナー、セーター、ポロシャツ、ジャンバー、手袋、
靴下などの衣料品、靴、鞄、文房具などの日用雑貨、デ
ィスプレイ用敷布、幟旗などの装飾展示用品などへのデ
ザイン付与及びデザイン転写シールとしての利用など、
一般的に直接捺染、直接印刷、転写捺染、転写印刷及び
シール貼り付け可能な様々な形状・材質のものが使用で
きる。
【0030】又被転写部材13の接着面14への簡単な
一度の転写操作により被転写部材13に多色植毛捺染柄
部15を形成可能とし、形成した多色植毛捺染柄部15
は、発色が鮮明であり、視感、触感などの植毛感に優
れ、耐摩擦堅牢度、耐洗濯堅牢度などの諸堅牢度にも優
れたものである。
【0031】又多色加工に関しては、製版フィルム及び
スクリーン版を必要とせず、CMYKなどの4色以上の
色を同時に印刷するため、生産効率が高く、近年のユー
ザーニーズの多様化に、無用な加工コスト上昇を招かず
容易に対応可能とするものである。
【0032】なお、被転写部材13に多色植毛捺染柄部
15を形成すめための手段の一例を挙げれば次の通りで
ある。
【0033】基層1に上質紙、仮接着層2用に増粘剤で
増粘した水系ポリウレタン樹脂のエマルジョン溶液、短
繊維3に電着処理を施したナイロン66パイルを用意
し、着色図柄模様部8を形成するためにカラートナー印
刷機6として株式会社リコーのカラーコピー機と専用カ
ラートナーを用意し、模様接着層12として白色酸化チ
タン顔料を配合した水系ウレタン樹脂溶液にウレタンホ
ットメルトパウダーを重量比30%分散配合して増粘剤
で粘度調整した白色パウダー分散水系ウレタン樹脂バイ
ンダーを用意した。
【0034】上質紙上にスクリーン印刷機を用いて水系
ポリウレタン樹脂のエマルジョン溶液を塗布し、塗布し
た水系ポリウレタン樹脂のエマルジョン溶液が乾燥する
前にナイロン66パイルを静電植毛方法を用いて植毛し
た後、水系ポリウレタン樹脂のエマルジョン溶液の乾燥
樹脂化処理を行い植毛シート5を形成した。
【0035】植毛シート5は、取り扱いが容易であり、
ナイロン66パイルが妄りに剥離することもなかった。
【0036】植毛シート5に、株式会社リコーのカラー
コピー機を用いてシアン、マゼンダ、イエロー、ブラッ
クの4色トナーで付着カラートナー7を設けた着色図柄
模様部8を形成し、形成した着色図柄模様部8を含むナ
イロン66パイルの上部に白色パウダー分散水系ウレタ
ン樹脂バインダーをスクリーン加工して模様接着層12
を形成し、白色パウダー分散水系ウレタン樹脂バインダ
ーを乾燥して、着色図柄模様部8を含むナイロン66パ
イルと白色パウダー分散水系ウレタン樹脂バインダーを
接着し、適宜切断して熱反転式転写植毛捺染シート片1
6を形成した。
【0037】熱反転式転写植毛捺染シート片16は、取
り扱いが容易であり、各層が妄りに剥離することもなか
った。
【0038】熱反転式転写植毛捺染シート片16は、市
販の熱転写機を用いる熱転写加工により被転写部材13
として用意した白色T/Cニット上に、温度150℃,
時間15秒,圧力250グラム/ヘイホウセンチメート
ルの転写条件にてマーキングする所望する部分のみ接着
した後、不要となった植毛シート5の部分が容易に剥離
除去可能であり、形成された多色植毛捺染柄部15はデ
ザイン性豊かな絵柄を持つものであり、ナイロン66の
短繊維3の先端部9までカラートナーが到達し、多色植
毛捺染柄部15が白けて見える、ざらついて見える、触
感がざらつくなどの不都合が発生することもなかった。
【0039】更に多色植毛捺染柄部15は、洗濯しても
白色T/Cニットより脱落することもなく、着色図柄模
様部8からみだりに色が脱落することもないなど、耐摩
擦堅牢度、耐洗濯堅牢度などの諸堅牢度にも優れたもの
であった。
【0040】又被転写部材13に多色植毛捺染柄部15
を形成するための手段の他の一例を挙げれば次の通りで
ある。
【0041】前記の一例と同様にして着色図柄模様部8
を形成し、模様接着層12のかわりとして中間接着層1
0用に白色酸化チタン顔料を配合した水系アクリル樹脂
溶液を増粘剤で粘度調整した白色水系アクリル樹脂バイ
ンダー、接着層11用に熱可塑性樹脂接着剤であるナイ
ロンホットメルトパウダーを用意した。
【0042】着色図柄模様部8を形成したナイロン66
パイルの上部に白色水系アクリル樹脂バインダーをスク
リーン加工し、白色水系アクリル樹脂バインダーが乾く
前にナイロンホットメルトパウダーを振り掛け塗布後白
色水系アクリル樹脂バインダーを乾燥し、余剰のナイロ
ンホットメルトパウダーを除去した後に加熱処理仕上げ
をして、白色アクリル樹脂よりなる中間接着層10とナ
イロンホットメルトパウダーよりなる接着層11を形成
して適宜に切断して熱反転式転写植毛捺染シート片16
を形成した。
【0043】熱反転式転写植毛捺染シート片16は、取
り扱いが容易であり、各層が妄りに剥離することもなか
った。
【0044】熱反転式転写植毛捺染シート片16は、市
販の熱転写機を用いる熱転写加工により被転写生地とし
て用意した白色T/Cニット上に、温度150℃,時間
15秒,圧力250グラム/ヘイホウセンチメートルの
転写条件にてマーキングする所望する部分のみ接着した
後、不要となった植毛シート5の部分が容易に剥離除去
可能であり、形成された多色植毛捺染柄部15はデザイ
ン性豊かな絵柄を持つものであり、ナイロン66の短繊
維3の先端部9までカラートナーが到達し、多色植毛捺
染柄部15が白けて見える、ざらついて見える、触感が
ざらつくなどの不都合が発生することもなかった。
【0045】更に多色植毛捺染柄部15は、洗濯しても
白色T/Cニットより脱落することもなく、着色図柄模
様部8からみだりに色が脱落することもないなど、耐摩
擦堅牢度、耐洗濯堅牢度などの諸堅牢度にも優れたもの
であった。
【0046】
【発明の作用効果】この発明は以上のような構成であ
り、このようにして得られる熱反転式転写植毛捺染シー
ト片16は、発色性、デザイン性、取扱性、転写加工
性、被転写部材13への接着性等の植毛捺染製品に要求
される各種性能に優れたものであり、なおかつ多品種、
小ロットにとどまらず、大ロットに至るまでのカラー植
毛転写捺染用製品を容易に製造可能とするものである。
【0047】即ちこの発明は基層1上にポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種
高分子樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、なおかつ
粘着接着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層2を形
成し、更に仮接着層2にナイロン、ポリエステルなどの
短繊維形状のもので、真直ぐな短繊維形状になりやす
く、折れ曲がりにくい短繊維3を密度高く直立した状態
に植毛接着して植毛層4を備えた植毛シート5を形成
し、該植毛シート5の植毛層4にカラートナー印刷機6
を介して付着カラートナー7を設けた着色図柄模様部8
を形成したことによって、従来のように隣り合った短繊
維同士も接着してしまい、カラー加工を行った部分の植
毛の風合いを損ねてしまうようなことがなく、更に被転
写部材13に簡単な一度の転写操作で模様柄を印捺する
ことにより多色植毛捺染柄部15を容易に得ることがで
き、なおかつ被転写部材13への転写後には、接着性、
耐洗濯性、耐摩擦性、耐光性等の植毛転写捺染製品に要
求されるもろもろの堅牢度に優れた性能を発揮するもの
であり、さらに発色が鮮明であり、視感・触感などの植
毛感に優れたものである。
【0048】又熱反転式転写植毛捺染シート片16は、
従来品及びその製造法より新たなる発展をもたらすもの
であり、多彩なユーザーニーズに応え得る製品を容易に
提供可能とするものである。
【0049】又色加工に関しては、製版フイルム及びス
クリーン版を必要とせず、CMYKなど4色同時に印刷
するため多色加工になるほど生産効率が高く、近年のユ
ーザーニーズの多様化に、容易に低価格で対応可能とす
るものである。
【0050】又構造が極めて簡単であり、大量生産に適
し安価に提供できると共に婦女子が簡単な操作でアイロ
ンを使用して転写することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮接着層を設けた基層の一部切欠断面図であ
る。
【図2】植毛シートの一部切欠断面図である。
【図3】図2に於ける一部切欠拡大断面図である。
【図4】カラートナー印刷機で植毛シートに着色図柄模
様部を形成する状態を示した一部切欠断面図である。
【図5】図4に於ける一部切欠断面図である。
【図6】植毛シートに着色図柄模様部を形成する状態を
示した一部切欠断面図である。
【図7】図6に於ける一部切欠拡大断面図である。
【図8】着色図柄模様部上に模様接着層を設けた一部切
欠断面図である。
【図9】転写前の状態を示した断面図である。
【図10】剥離状態を示した断面図である。
【図11】転写後の状態を示した断面図である。
【図12】植毛シートの一部切欠平面図である。
【図13】植毛シートに着色図柄模様部及び模様接着層
を施した一部切欠平面図である。
【図14】転写前の平面図である。
【図15】転写後の平面図である。
【図16】他の実施例で着色図柄模様部に中間接着層を
施した一部切欠断面図である。
【図17】図16に於いて中間接着層に接着層を施した
一部切欠断面図である。
【図18】他の実施例の転写前の状態を示した断面図で
ある。
【図19】他の実施例の剥離状態を示した断面図であ
る。
【図20】他の実施例の転写後の状態を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基層 2 仮接着層 3 短繊維 4 植毛層 5 植毛シート 6 カラートナー印刷機 7 付着カラートナー 8 着色図柄模様部 9 先端部 10 中間着層 11 接着層 12 模様接着層 13 被転写部材 14 接着面 15 多色植毛捺染柄部 16 熱反転式転写植毛捺染シート片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、ポリプチレンテレフタレート樹脂な
    どの合成樹脂フイルム、合成紙などの合成材料シート、
    上質紙、寸法安定紙などの天然材料シート、セルロイ
    ド、樹脂含浸紙などの半合成材料シート、金属板などの
    無機材料シートなどの基層1上にポリウレタン樹脂、ア
    クリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高分子
    樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、なおかつ粘着接
    着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層2を形成し、
    更に仮接着層2にナイロン、ポリエステルなどの短繊維
    形状のもので、真直ぐな短繊維形状になりやすく、折れ
    曲がりにくい短繊維3を密度高く直立した状態に植毛接
    着して植毛層4を備えた植毛シート5を形成し、該植毛
    シート5の植毛層4にカラートナー印刷機6を介して付
    着カラートナー7を設けた着色図柄模様部8を形成し、
    又更に着色図柄模様部8に位置した短繊維3の先端部9
    を埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有し
    た模様接着層12を設け、且又模様接着層12は熱加圧
    により被転写部材に接着する機能を備えたことを特徴と
    する熱反転式転写植毛捺染シート。
  2. 【請求項2】 模様接着層12を短繊維3の先端部9を
    埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
    中間接着層10と、中間接着層10に接着した接着層1
    1とで形成し、且つ接着層11は熱加圧により被転写部
    材に接着する機能を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の熱反転式転写植毛捺染シート。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、ポリプチレンテレフタレート樹脂な
    どの合成樹脂フイルム、合成紙などの合成材料シート、
    上質紙、寸法安定紙などの天然材料シート、セルロイ
    ド、樹脂含浸紙などの半合成材料シート、金属板などの
    無機材料シートなどの基層1上にポリウレタン樹脂、ア
    クリル樹脂、エチレンビニル酢酸樹脂などの各種高分子
    樹脂の中より、柔らかく弾力性を有し、なおかつ粘着接
    着性を有しない接着剤を塗布して仮接着層2を形成する
    工程と、前記工程により形成された仮接着層2にナイロ
    ン、ポリエステルなどの短繊維形状のもので、真直ぐな
    短繊維形状になりやすく、折れ曲がりにくい短繊維3を
    密度高く直立した状態に植毛接着して植毛層4を備えた
    植毛シート5を形成する工程と、前記工程により形成さ
    れた植毛シート5の植毛層4にカラートナー印刷機6を
    介して付着カラートナー7を設けた着色図柄模様部8を
    形成する工程と、前記工程により形成された着色図柄模
    様部8に位置した短繊維3の先端部9を埋設すると共に
    仮接着層2よりも強力な接着力を有すると共に熱加圧に
    より被転写部材に接着する機能を備えた模様接着層12
    を設けた工程とより成ることを特徴とする熱反転式転写
    植毛捺染シートの製造法。
  4. 【請求項4】 模様接着層12は短繊維3の先端部9を
    埋設すると共に仮接着層2よりも強力な接着力を有した
    中間接着層10を形成する工程と、前記工程により形成
    された中間接着層10に接着すると共に熱加圧により被
    転写部材に接着する機能を備えた接着層11を設けた工
    程とより成ることを特徴とする請求項3記載の熱反転式
    転写植毛捺染シートの製造法。
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