JP2001226264A - 咳止め用組成物 - Google Patents

咳止め用組成物

Info

Publication number
JP2001226264A
JP2001226264A JP2000032560A JP2000032560A JP2001226264A JP 2001226264 A JP2001226264 A JP 2001226264A JP 2000032560 A JP2000032560 A JP 2000032560A JP 2000032560 A JP2000032560 A JP 2000032560A JP 2001226264 A JP2001226264 A JP 2001226264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
composition
cough
emedastine
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000032560A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Takenaga
敬明 武永
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2000032560A priority Critical patent/JP2001226264A/ja
Publication of JP2001226264A publication Critical patent/JP2001226264A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】風邪等による咳嗽症状の除去・軽減に優れ
た効果を有する組成物を提供する。 【構成】下記(a)及び(b)を配合してなる組成物。 (a)グアイフェネシンまたはその塩、ブロムヘキシン
またはその塩及びアンブロキソールまたはその塩からな
る群から選ばれる1種または2種以上 (b)エメダスチンまたはその塩

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、咳止め・感冒用組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】風邪の治療は、個々の風邪症状の改善を
目的とする対症療法が中心となっている。特に、風邪罹
患期の後期〜末期に主に現れる咳症状は、胸部の多くの
部分の急激な運動であるため消費エネルギーも多く、風
邪症状全体の遷延化を惹起すると考えられる。
【0003】このような咳症状の抑制には、コデイン類
など咳中枢に作用して咳を抑える中枢性鎮咳薬の使用、
ノスカピンなど咳中枢の反射興奮を抑えることにより咳
を抑える鎮咳薬の使用、グアイフェネシンなど痰の喀出
を容易にすることにより咳を抑える去痰薬の使用などが
知られている。
【0004】一方、エメダスチンは、ヒスタミンの放出
抑制作用及び抗ヒスタミン作用を有し、ヒスタミンに起
因する疾患の予防薬・治療薬として有用であることが知
られている。しかし、エメダスチンの咳嗽症状の除去・
軽減については何ら報告がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、咳嗽
症状の除去あるいは軽減に優れた効果を示す組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記を目
的として鋭意研究した結果、有効成分としてある特定の
去痰薬にエメダスチンを配合することにより、咳嗽症状
の除去・軽減に対し劇的な効果があることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記(a)及び
(b)を配合してなる組成物である。 (a)グアイフェネシンまたはその塩、ブロムヘキシン
またはその塩、及びアンブロキソールまたはその塩から
なる群から選ばれる1種または2種以上 (b)エメダスチンまたはその塩。
【0008】また、本発明は咳止め・感冒用である上記
組成物である。
【0009】本発明の組成物は、グアイフェネシン、ブ
ロムヘキシンまたはアンブロキソール、あるいはこれら
の塩を含有することを特徴とする。それぞれの去痰薬の
服用量は、成人1日当たり、グアイフェネシンまたはそ
の塩では40〜80mgが好ましく、ブロムヘキシンま
たはその塩では6〜15mgが好ましく、アンブロキソ
ールまたはその塩では22.5〜45mgが好ましい。
【0010】本発明の組成物は、上記去痰薬にエメダス
チンまたはその塩を配合することを特徴とする。後述す
る試験例に示すようにグアイフェネシン、ブロムヘキシ
ン、アンブロキソール単独では十分な効果が得られない
用量においても、エメダスチンを配合することにより、
咳嗽反応の回数を大幅に減少させることができる。エメ
ダスチンまたはその塩の服用量は、成人1日当たり0.
5〜2mgが好ましい。
【0011】また、去痰薬とエメダスチンの配合比は、
グアイフェネシンまたはその塩1重量部に対してエメダ
スチンまたはその塩0.005〜0.05重量部が好ま
しく、ブロムヘキシンまたはその塩1重量部に対してエ
メダスチンまたはその塩0.03〜0.35重量部が好
ましく、アンブロキソールまたはその塩1重量部に対し
てエメダスチンまたはその塩0.01〜0.1重量部が
好ましい。
【0012】本発明において塩とは、薬学的に許容され
る塩を意味し、例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、スル
ホン酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマ
ル酸塩、臭化水素酸塩等の無機酸塩または有機酸塩が挙
げられる。
【0013】本発明において感冒用組成物とは、風邪の
自然治癒までの症状を緩和するための薬であり、熱を下
げる作用、のどの痛みを抑える作用、鼻水を止める作用
及び咳を止める作用を有する組成物を意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、通常、成人に
対して1日当たり1回ないし数回に分けて経口投与する
ことができる。この服用量は年齢、体重、病状により適
宜増減することができる。
【0015】本発明の組成物は、剤型として錠剤、カプ
セル剤、顆粒剤、細粒剤、粉剤、チュアブル剤、発泡
剤、ドロップ剤、口中溶解剤、ドライシロップ剤、内服
液剤等の経口投与形態の製剤として用いる。これらの製
剤は、常法により調製することができる。
【0016】固形剤においては製剤の調製に使用する担
体としては、乳糖、デンプン、砂糖、マンニトール、結
晶セルロースなどの賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチ
ン、PVPなどの結合剤、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースな
どの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、硬化ヒマシ
油、タルクなどの滑沢剤があり、この他必要に応じて溶
解補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、色素、矯味剤等を使
用することができる。
【0017】また、内服液剤においては製剤の調製に使
用する担体としては、ショ糖脂肪酸エステル類、ステア
リン酸ポリオキシル類、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール類、ポリオキシエチレンモノ脂肪
酸エステル類等の界面活性剤、合成ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等の増粘
剤、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等の有機酸系・無機
酸系のpH調整剤があり、この他必要に応じて溶解補助
剤、緩衝剤、保存剤、香料、色素、甘味剤等を使用する
ことができる。
【0018】本発明の組成物は、以上の成分の他に必要
に応じて鎮咳薬、その他の去痰薬、非ステロイド性抗炎
症薬、消炎酵素薬類、気管支拡張薬、中枢神経興奮薬、
その他の抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、抗コリン
薬、ビタミン類、制酸薬、生薬等から選ばれる少なくと
も1つの薬剤を適宜に配合しても良い。なお、これらの
成分は単独または相互に混合して用いることができ、通
常は医薬品製造指針(1995年版・薬業時報社)に収
載されているかぜ薬基準等に準拠して配合される。
【0019】
【発明の効果】本発明により咳嗽症状の除去・軽減に対
し劇的な効果を有する組成物の提供が可能となり、風邪
症候群を中心とする咳嗽症状の治療に有用である。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び試験例を挙げ本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明は下記の例に限定されるも
のではない。
【0021】実施例1 下記の各成分を秤量し均一に混合した後、得られた混合
粉末を直打法により1錠重量200mgの錠剤を得た。 イブプロフェン 600g グアイフェネシン 60g リン酸ジヒドロコデイン 24g フマル酸エメダスチン 1g フェニルプロパノールアミン 60g テオフィリン 150g 塩化リゾチーム 90g(力価) 無水カフェイン 75g ビタミンB1硝酸塩 8g ビタミンB2 4g 乳糖 355g 微結晶セルロース 348g ステアリン酸マグネシウム 15g 硬化ヒマシ油 10g
【0022】実施例2 下記の各成分を秤量し均一に混合した後、実施例1に準
拠し200mgの錠剤を得た。 アセトアミノフェン 900g ノスカピン 48g リン酸ジヒドロコデイン 24g フマル酸エメダスチン 2g 塩酸ブロムヘキシン 12g 塩化リゾチーム 90g(力価) 乳糖 354g 微結晶セルロース 350g ステアリン酸マグネシウム 10g 硬化ヒマシ油 10g
【0023】実施例3 下記の各成分を秤量し均一に混合した後、得られた混合
粉末を直打法により1錠重量100mgになるように打
錠し、錠剤を得た。 イブプロフェン 400g フマル酸エメダスチン 1.5g リン酸ジヒドロコデイン 24g 塩酸アンブロキソール 45g 塩化リゾチーム 90g(力価) 乳糖 100g 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 109.5g ステアリン酸マグネシウム 15g 硬化ヒマシ油 15g
【0024】実施例4 pH調整剤(リン酸緩衝液)を溶解した水溶液に、防腐
剤、甘味剤、香料を加え完全に溶解し、その溶液にショ
糖脂肪酸エステルを均一に分散した後、アセトアミノフ
ェン及びその他の薬剤を加え溶解させた後、精製水を加
えて全量を1000mlにして製した。 アセトアミノフェン 900g リン酸ジヒドロコデイン 24g フマル酸エメダスチン 1g dl−塩酸メチルエフェドリン 60g 塩酸アンブロキソール 45g 無水カフェイン 75g ビタミンB1硝酸塩 8g ビタミンB2 4g ショ糖脂肪酸エステル 15g マンニトール 15g ステビア 10g アミノ安息香酸エチル 5g オレンジフレーバー 0.8g
【0025】試験例1〔配合製剤の咳嗽症状に対する作
用〕 《試験方法》体重300〜400gのHartley系
モルモットを用い、室温24±1℃の環境下で飼料及び
飲料水を自由摂取させて予備飼育後に実験に供した。
【0026】無麻酔のモルモットをbody plet
hysmograph内に入れた。body plet
hysmographは、頭部と体部の二つの透明なア
クリル製の円筒状box(約1.2L)及び上下二つの
ゴム膜で覆ったアクリル製neck restrain
erから構成されている。
【0027】Kohrogiらの方法(J.Clin.
Invest.82,2063〜2068)に従い、容
器の全面上部からcapsaicinを超音波ネブライ
ザーTUR−3200、日本光電)により2分間噴霧し
(2.2mL/min)、咳の発現の有無、咳反射の強
さ及び頻度を調べた。咳嗽音をマイクロフォンで確認す
るとともに、密閉した体部用boxの内圧の変化をfl
ow meter(MEP−1100、日本光電)を介
してペンレコーダー上に記録した。発生した咳嗽反応の
1分間の回数の抑制の有無を指標に評価した。なお、室
温は25℃に設定した。
【0028】比較した薬剤は、表1に示した処方を精製
水50mLに溶解したものを用いた。1群5匹で試験
し、各群ともcapsaicin暴露30分前に薬剤3
mLを経口投与した。(コントロール群は、精製水3m
Lを与えた。)
【0029】
【表1】(単位:mg) 咳嗽反応の回数およびコントロール群からの抑制率の結
果を表2に示した。
【0030】咳嗽反応の抑制の程度は、A〜C群の組み
合わせ処方群の方がD〜H群の対照群より優っていた。
この結果、本発明の組成物が咳嗽症状の除去・軽減に優
れた効果を有することが証明された。
【0031】
【表2】試験結果

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)及び(b)を配合してなる組成
    物。 (a)グアイフェネシンまたはその塩、ブロムヘキシン
    またはその塩、およびアンブロキソールまたはその塩か
    らなる群から選ばれる1種または2種以上 (b)エメダスチンまたはその塩
  2. 【請求項2】咳止め用組成物である請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】感冒用組成物である請求項1記載の組成
    物。
JP2000032560A 2000-02-10 2000-02-10 咳止め用組成物 Withdrawn JP2001226264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032560A JP2001226264A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 咳止め用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032560A JP2001226264A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 咳止め用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001226264A true JP2001226264A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18557142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000032560A Withdrawn JP2001226264A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 咳止め用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001226264A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001172175A (ja) 風邪用組成物
JP2008501655A (ja) メロキシカム含有組成物
WO2005094832A1 (en) Compositions comprising meloxicam
JP2001199882A (ja) 感冒・鼻炎用組成物
RU2322262C2 (ru) Композиции нестероидных противовоспалительных лекарственных средств, противозастойных средств и антигистаминов
US6008222A (en) Method for oral administration of buspirone and nefazodone
JP2002332229A (ja) 感冒用組成物
JP2002255816A (ja) 風邪治療用組成物
NO309965B1 (no) Oralt farmasøytisk antihostepreparat
JP2001097856A (ja) 鎮咳剤
JP2003012514A (ja) 医薬組成物
JPH1045595A (ja) 鎮咳剤
JP2001226264A (ja) 咳止め用組成物
JPH0569093B2 (ja)
JP2003081821A (ja) 医薬組成物
JP2003104903A (ja) 鎮咳用組成物
JP2006501211A (ja) エピナスチン、プソイドエフェドリン及びメチルエフェドリンの組み合せを含有する医薬組成物
JP2021017445A (ja) フェキソフェナジンを含有する医薬組成物
JP2002212067A (ja) 風邪治療用組成物
JP2001247481A (ja) 医薬組成物
JP2000080034A (ja) 風邪用組成物
JP2000095707A (ja) 苦味を有する薬物を含有する口中溶解型又は咀嚼型固形内服医薬組成物
JPH08208483A (ja) メキタジン含有製剤
JP4710240B2 (ja) 医薬組成物
JPH09501680A (ja) H▲下2▼−アンタゴニストの経口組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060518