JP2001225192A - 帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法および連続溶接設備 - Google Patents

帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法および連続溶接設備

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JP2001225192A
JP2001225192A JP2000357382A JP2000357382A JP2001225192A JP 2001225192 A JP2001225192 A JP 2001225192A JP 2000357382 A JP2000357382 A JP 2000357382A JP 2000357382 A JP2000357382 A JP 2000357382A JP 2001225192 A JP2001225192 A JP 2001225192A
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strip
welding
shaped steel
steel sheet
longitudinal direction
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JP2000357382A
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Shigenobu Koga
重信 古賀
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みの異なる帯状鋼板を幅方向で突き合わせ
て、この突き合わせ部を長手方向に連続して溶接するに
際し、エッジのうねりに起因するエッジ間の隙間を小さ
くして、溶接部において、肉厚減少、突き抜けなど溶接
不良のない良好な広幅の溶接帯状鋼板を安価に、かつ高
生産性で製造できる帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法
および連続溶接設備を提供する。 【解決手段】 寄せ側の帯状鋼板を基準側の帯状鋼板の
進行方向に対して角度αの傾斜方向から突き合わせる直
前に、突き合わせるそれぞれの溶接側エッジのうねりを
除去して、エッジのうねりに起因するエッジ間の隙間を
小さくして溶接する、帯状鋼板の長手方向の連続溶接方
法および、この方法を実施する連続溶接設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
車体などのように、隣接する部位に異なった種類(板厚
或いは材質等)の鋼板を幅方向に突き合わせて、例えば
レーザービーム溶接により、その長手方向に連続溶接し
てブランク材を製造するための溶接帯状鋼板の長手方向
溶接方法および連続溶接設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したような接合ブランク材を
製造する方法としては、短冊状にしたシート同士を隙間
なく突き合わせ、突き合わせ部に沿って溶接機を移動さ
せながら溶接する方法が知られている。この方法では、
溶接のためのハンドリングが煩雑になり、コスト負担増
とともに、十分な生産性の確保ができないという問題が
ある。また、帯状鋼板と溶接機の両方を移動させて溶接
する方法も知られているが、帯状鋼板を溶接設備中で連
続搬送することができないため、溶接長の長さが溶接機
と帯状鋼板の移動行程で制限され、コイル全長にわたっ
て連続溶接ができず、十分な生産性の確保ができないと
いう問題がある。
【0003】近時、上記の従来法の問題を解消するため
に種々の改良がなされ、例えば、特公平6−13153
号公報に開示されているように、溶接機を固定して、こ
の溶接機による溶接位置に帯状鋼板のエッジ同士を突合
わせた状態で搬送することにより、帯状鋼板の突き合わ
せ部をレーザービームにより連続的に溶接することを前
提とした帯状鋼板の搬送、案内方法が提案されている。
すなわち、図9(a)、(b)に示すように、帯状鋼板
a、bの溶接側のエッジ同士を相互に隣合わせ、かつ各
々のエッジの一方を同一の鉛直面にある案内部材c、d
の案内面に接触させ、互いに横隣に配置し鋭角θで傾い
た別々の搬送面上で、同一平面内で隙間無く接触させて
溶接機eに送る帯状鋼板の搬送、案内方法が開示されて
いる。
【0004】この方法は、上下に離れて搬送される、そ
れぞれの帯状鋼板a、bを、傾斜配置した搬送ローラー
rと縦型ローラーgで押し込んで、溶接側のエッジ同士
を同一の鉛直面にある案内部材c、dの案内面ca、d
aに接触させて搬送し、グリップローラーfで同一平面
上で収束して帯状鋼板a、bのエッジ同士を突き合わ
せ、この突き合わせ部を、グリップローラーfの近傍に
配置した溶接機eで溶接するようにしたものである。し
かし、突き合わせるエッジが完全な直線でないこともあ
り、グリップローラーfで収束する際にかえって間隙が
広がったり、或いはエッジ同士がせりあったりして、パ
ス拘束を安定的に行うことができず、突き合わせ部を溶
接機eで溶接した際に、溶接精度の安定確保ができず、
溶接部性状が低下してしまうという問題を生じることが
ある。
【0005】この現象は、特に薄鋼板を溶接対象とした
場合、厚みの異なる帯状鋼板を対象とした場合において
顕著である。また、溶接対象の帯状鋼板は、溶接前にエ
ッジをスリッターで整端するが、整端後のエッジには、
スリッター構造(形状)に起因する、うねりがあるため
エッジ同士を平行搬送して突き合わせた場合、突き合わ
せたエッジ間で隙間を生じることは避けられない。特
に、突き合わせたエッジのうねりの方向が反対になる場
合には、隙間が大きくなる場合があり、この場合には、
図10に示すように、溶接後に溶接部で肉厚減少を生じ
溶接不良を生じることが少なくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主として、
板厚が2mm未満の薄手の帯状鋼板を対象とし、幅方向で
突き合わせて長手方向に連続溶接し溶接帯状鋼板を得る
に際し、エッジのうねりに起因する突き合わせ部の隙間
を小さくして溶接し、溶接部での肉厚減少、突き抜けな
ど溶接不良のない良好な広幅の溶接帯状鋼板を安価に、
かつ高生産性で製造できる帯状鋼板の長手方向の連続溶
接方法および連続溶接設備を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(1)
〜(13)の発明によって構成されている。 (1) 寄せ側の帯状鋼板を基準側の帯状鋼板の進行方
向に対して角度αの傾斜方向から突き合わせて、この突
き合わせ部を溶接する帯状鋼板の長手方向の連続溶接方
法において、突き合わせる直前にエッジのうねりを除去
することを特徴とする帯状鋼板の長手方向の連続溶接方
法。 (2) (1)において、溶接位置での基準側の帯状鋼
板に対する寄せ側の帯状鋼板の突き合わせ角度αが0.
05〜1.0度の範囲であることを特徴とする請求項1
記載の帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法。 (3) (1)または(2)において、基準側の帯状鋼
板のエッジの除去幅がb、寄せ側の帯状鋼板のエッジの
除去幅がboである場合、溶接位置が、エッジのうねり
を除去する位置から(b+bo)/tanαより下流にある
ことを特徴とする帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法。 (4) (1)〜(3)のいずれかにおいて、少なくと
も溶接位置では基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を
突き合わせるように、搬送位置をサイドガイドで規制す
ることを特徴とする帯状鋼板の長手方向の連続溶接方
法。 (5) (1)〜(3)のいずれかにおいて、少なくと
も溶接位置では基準側の帯状鋼板に対する寄せ側の帯状
鋼板を突き合わせるように、搬送位置をサイドガイドで
規制するとともに、寄せ側の帯状鋼板の搬送位置をスラ
ストロールで規制することを特徴とする帯状鋼板の長手
方向の連続溶接方法。 (6) (5)において、基準側の帯状鋼板をスラスト
ロールでサイドガイドに押し付けることを特徴とする帯
状鋼板の長手方向の連続溶接方法。 (7) (1)〜(6)のいずれかにおいて、溶接位置
の近傍で基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を上下方
向で軽拘束する場合、用いる拘束装置をスラストロール
として使用することを特徴とする帯状鋼板の長手方向の
連続溶接方法。 (8) (1)〜(6)のいずれかにおいて、基準側の
帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を、円弧面に巻き付け状態
で突き合わせることを特徴とする帯状鋼板の長手方向の
連続溶接方法。
【0008】(9) 幅方向で隣接する帯状鋼板を搬送
ライン上で突き合わせ、突き合わせ部を長手方向に連続
溶接する帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備において、
基準側の帯状鋼板を搬送する搬送装置と、基準側の帯状
鋼板の進行方向を一定に保つサイドガイドと、寄せ側の
帯状鋼板を基準側の帯状鋼板に角度αの傾斜方向から突
き当たるように搬送する搬送装置と、角度αで接近する
過程にある基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板の溶接
側エッジ間において溶接位置より手前に溶接位置の手前
に配置したエッジのうねり除去装置と、このうねり除去
装置の下流において基準側の帯状鋼板の溶接側エッジ近
傍に配置した溶接装置と、この溶接装置による溶接位置
で寄せ側の帯状鋼板を基準側の帯状鋼板に押圧して突き
合わせるサイドガイドと、溶接後の溶接帯状鋼板を溶接
位置の近傍で基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を上
下方向で軽拘束する拘束装置を配設したことを特徴とす
る帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。 (10) (9)において、溶接位置で寄せ側の帯状鋼
板を基準側の帯状鋼板に押圧して突き合わせるサイドガ
イドの設置領域に、寄せ側の帯状鋼板をサイドガイド側
に押し付ける傾斜ロールを配置したことを特徴とする帯
状鋼板の長手方向の連続溶接設備。 (11) 幅方向で隣接する帯状鋼板を搬送ライン上で
突き合わせ、突き合わせ部を長手方向に連続溶接する帯
状鋼板の長手方向の連続溶接設備において、基準側の帯
状鋼板を搬送する搬送装置と、基準側の帯状鋼板の進行
方向を一定に保つサイドガイドと、寄せ側の帯状鋼板を
基準側の帯状鋼板に角度αの傾斜方向から突き当たるよ
うに搬送する搬送装置と、角度αで接近する過程にある
基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板の溶接側エッジ間
において溶接位置より手前に溶接位置の手前に配置した
エッジのうねり除去装置と、このうねり除去装置の下流
において基準側の帯状鋼板の溶接側エッジ近傍に配置し
た溶接装置と、この溶接装置による溶接位置で寄せ側の
帯状鋼板を基準側の帯状鋼板に押圧して突き合わせるよ
うに押圧するスラストロールと、溶接後の溶接帯状鋼板
溶接位置の近傍で基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板
を上下方向で軽拘束する拘束装置を配設したことを特徴
とする帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。 (12) (11)において、基準側の帯状鋼板の反溶
接側をサイドガイド側に押圧し搬送位置を規制するスラ
ストロールを配置したことを特徴とする帯状鋼板の長手
方向の連続溶接設備。 (13) (9)〜(12)のいずれかにおいて、拘束
装置をスラストロールとして使用することを特徴とする
帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、主として板厚が2mm未
満の薄手の帯状鋼板を、例えば水平方向に並べて搬送し
ながら、基準側になる帯状鋼板と寄せ側になる帯状鋼板
を角度αの傾斜方向から突き合わせ、突き合わせ部を例
えばレーザービーム溶接機で長手方向に連続溶接して、
同種で異厚の帯状鋼板あるいは異種で同厚または異種で
異厚の帯状鋼板による広幅の溶接帯状鋼板を連続的に製
造する、連続溶接方法とこの溶接方法を実施する連続溶
接設備である。本発明では、突き合わせる前に、基準側
の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板の溶接側エッジのうねり
を除去し、突き合わせたエッジ間での隙間を問題を生じ
ない範囲にして欠陥のない溶接部を確保し、溶接不良の
ない良好な広幅の溶接帯状鋼板を製造する。
【0010】本発明者等は、帯状鋼板を平行搬送して突
き合わせた場合には、エッジ間で隙間を生じて、十分な
溶接幅が得られず良好な溶接部ができないことから、こ
の隙間を極力小さくして良好な溶接部を実現するための
実験、検討を行った。その結果、溶接対象の帯状鋼板
は、溶接前にスリッターによってエッジをスリットして
整端するが、スリッター構造(形状)に起因して整端後
のエッジに図4に示すように、振幅aが0.04mm、波
長λが900mmの規則的に変化するうねりuを生じてお
り、このうねりuのあるエッジ同士を突き合わせた場合
は隙間を生じることは避けられない。このうねりuは、
使用するスリッターによって発生パターンが異なり、こ
のうねりの振幅a、波長λはスリッターの刃物の外径に
よって概ね決まることを見い出した。
【0011】突き合わせる基準側の帯状鋼板のエッジと
寄せ側の帯状鋼板のエッジが、同じ振幅、波長のうねり
を有するものであれば、振幅、波長を同じにし、このう
ねりを同期させて突き合わせれば、隙間を微小にするこ
とが可能であるが、溶接対象が同一スリッター、同一刃
物径でスリットされたものであることは殆どなく、加え
て厚みや材質の異なる帯状鋼板であれば、スリッター条
件(刃のクリアランス)が異なるため、それは不可能で
ある。例えば、基準側の帯状鋼板11 が図4(a)のよ
うな振幅a、波長λのうねりuを有するものであり、こ
れに突き合わせる寄せ側の帯状鋼板12 が、図4(b)
のような振幅ao、波長λoのうねりuoを有するもの
であれば、突き合わせた場合には、図5に示すように、
突き合わせ部に大きい隙間を生じることは避けられな
い。
【0012】帯状鋼板11 と帯状鋼板12 を突き合わせ
た場合に、エッジ間の隙間を小さくする方法としては、 (1)基準側の帯状鋼板11 のエッジと寄せ側の帯状鋼
板12 のエッジにうねりu、uoを生じないようにスリ
ットして整端する (2)図6(a)に示すように、基準側の帯状鋼板11
と寄せ側の帯状鋼板12の溶接側エッジを所定幅重ねて
溶接する (3)図6(b)に示すように、基準側の帯状鋼板11
に寄せ側の帯状鋼板12の溶接側エッジを押し付け変形
(圧潰)させ溶接するなどの方法も考えられる。
【0013】しかし、(1)の方法は、現状では実現が
困難である。(2)の方法では、平行搬送状態で突き合
わせ状態を安定確保するためには、突き合わせの作業性
や溶接性の低下、歩留低下、溶接コスト増などの問題が
ある。また、(3)の方法では、平行搬送状態でエッジ
を圧潰させる場合、かなり大きい押付力が必要であり、
また、突き合わせるエッジの厚み条件に応じて、溶接に
適した形状の良好な突き合わせ部を安定確保することが
難しいなどの問題がある。
【0014】そこで、本発明者等は、基準側の帯状鋼板
に寄せ側の帯状鋼板を水平方法で角度αの傾斜方向から
突き合わせる前に、基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼
板の溶接側エッジのうねりを、例えば研削装置で研削・
除去し、突き合わせたときのエッジ間の隙間を小さくし
て良好な溶接部を得ることを着想した。本発明で、基準
側の帯状鋼板に対して寄せ側の帯状鋼板を角度αで突き
合わせることを前提としているのは、基準側の帯状鋼板
と寄せ側の帯状鋼板のエッジのうねりを除去するスペー
スやサイドガイドによるガイドスペースが、水平方向で
平行の場合に比較して容易に得られ、また、基準側の帯
状鋼板と寄せ側の帯状鋼板のエッジのうねりを一台のう
ねり除去装置で同時に除去して除去作業負担を小さくで
きるなどの理由によるものである。
【0015】この突き合わせ角度αは、突き合わせる帯
状鋼板のエッジのうねりと、このうねりの除去装置の構
造、配置条件に応じて設定するが、通常の場合では、溶
接位置で0.05〜1.0度の範囲内で選択すれば問題
はない。この突き合わせ角度αが0.05度未満では、
うねりの除去装置を最適に配置できない。また、突き合
わせ角度αが1.0度を超えると、寄せ側の帯状鋼板に
対して水平方向に大きな曲げ荷重が作用することにな
り、変形を生じて溶接性を損なうことになるし、良好な
溶接帯状鋼板が得られない。
【0016】この突き合わせ角度αは、基準側の帯状鋼
板を、例えば傾斜ロールでサイドガイド側に押し付けて
基準位置に合わせて搬送し、この基準側の帯状鋼板に対
する寄せ側の帯状鋼板の突き合わせ角度αに応じてサイ
ドガイドによるガイド位置を規定して搬送することによ
って得ることができる。この際、寄せ側の帯状鋼板を傾
斜方向から突き合わせ溶接して基準側の帯状鋼板と平行
になる過程で、寄せ側の帯状鋼板が幅方向に曲げられる
ため、この曲げ反力で所定の重なり幅を超えて溶接され
る懸念があるので、サイドガイドによるガイド位置精度
を確保するために、寄せ側の帯状鋼板の反溶接側をガイ
ドするだけではなく、溶接側をガイドするサイドガイド
を設置することが有効である。
【0017】溶接側をガイドするサイドガイドの設置が
困難な場合には、反溶接側をガイドするサイドガイド設
置領域に、このサイドガイド側に寄せ側の帯状鋼板を押
し付ける傾斜ロールによる搬送装置を用いることによ
り、サイドガイドによるガイド位置精度を確保すること
ができる。また、例えばスラストロールで基準側の帯状
鋼板をサイドガイド側に押し付けて基準位置を合わせて
搬送し、この基準側の帯状鋼板に対する寄せ側の帯状鋼
板の突き合わせ角度αに応じて寄せ側の帯状鋼板を別の
スラストロールで位置規制して搬送することによって、
寄せ側の帯状鋼板の搬送位置を規制することができる。
【0018】また、突き合わせたエッジを溶接する際
に、搬送ライン上において、下面側に配置した下側拘束
ロールと、上面側に配置した溶接ヘッド下部に溶接空間
を形成するように左右に対向配置した一対の上側拘束ロ
ールからなる拘束装置により上下から軽度に拘束し、こ
の拘束線の延長線上で該突き合わせ部を連続溶接するこ
とにより、溶接の際に、突き合わせ部での溶接側エッジ
のばたつき、位置ずれや変形を抑制することができる。
加えて、帯状鋼板の厚み差、変形状況等に応じて拘束力
を任意に調整することができ、薄厚の帯状鋼板を溶接対
象した場合、厚みの異なる帯状鋼板を溶接対象とした場
合おいても、溶接位置での突き合わせ部の位置ずれや変
形を抑制することができる。また、基準側と寄せ側の帯
状鋼板の幅方向の変形を抑制する手段として、基準側と
寄せ側の帯状鋼板の突き合わせを、例えばロールやシュ
ーなどの支持体の円弧面に巻き付け剛性を高めた状態で
行わせることも有効である。また、拘束装置を進行方向
に対して傾斜配置し前述のスラストロールとして使用す
ることもできる。
【0019】突き合わせた基準側の帯状鋼板と寄せ側の
帯状鋼板のエッジ間の隙間は、各帯状鋼板のエッジをス
リッターでスリットするときに発生するうねりが主因と
なって発生し、突き合わせたときのそれぞれの帯状鋼板
のうねりの振幅と波長の関係によって、この隙間の大き
さが決まる。うねりの形状は、振幅と波長によって特徴
付けされるが、このうねりの振幅と波長は、スリッター
の刃物径Dによって変るものであることから、うねりの
除去条件はスリッターの刃物径Dを考慮して設定するこ
とが有効である。本発明では、突き合わせる前に、この
うねりのパターンに応じて除去条件を設定してうねりを
除去し、突き合わせたときのエッジ間の隙間を極力小さ
くするものであり、基本的には、圧接しないでもエッジ
を突き合わせた状態を維持できれば良好な溶接ができ
る。
【0020】本発明では、基準側の帯状鋼板と寄せ側の
帯状鋼板の突き合わせる直前に、エッジのうねりを除去
するが、このうねり除去装置の配置位置は、エッジ間の
隙間の発生主因になるエッジのうねりを効果的にかつ精
度よく除去するためには、サイドガイドでガイドされた
状態で、角度αで接近する過程にある基準側の帯状鋼板
と寄せ側の帯状鋼板の溶接側エッジ間において溶接位置
の手前にあり位置可変であることが好ましい。うねりを
除去した溶接側のエッジをサイドガイドでガイドするこ
とは、エッジの変形や損傷を招くおそれがあるので、う
ねりの除去位置と突き合わせ位置との間にサイドガイド
が配置されていないことが好ましい。
【0021】このうねり除去装置としては、例えばグラ
インダーなどの回転刃を有し基準側の帯状鋼板と寄せ側
の帯状鋼板エッジのうねりを同時に研削できる研削装置
を用いることが好ましい。また、非接触式のレーザーカ
ッティング装置でも可能である。なお、サイドガイドで
のガイド精度を高めるためには、ガイドされるエッジに
もうねりがない方がよいが、うねりがあってもサイドガ
イドのガイド特性を考慮することによって、うねりの影
響を問題のない程度に小さくすることができる。
【0022】本発明で用いる溶接装置の配置位置は、基
準側の帯状鋼板のエッジの除去幅がb、寄せ側の帯状鋼
板のエッジの除去幅がboである場合、溶接位置が、エ
ッジのうねり除去位置から(b+bo)/tanαより下流
において、基準側の帯状鋼板の溶接側エッジ近傍にある
ことが好ましい。溶接位置が、うねり除去位置から(b
+bo)/tanαより上流にある場合には、うねり同士が
干渉するので好ましくない。また、帯状鋼板のエッジの
除去幅は、望ましくは0.04〜0.4mmである。0.
04mm未満であるとスリット条件によりエッジの整端が
不十分となり、溶接品質に影響を及ぼす。0.4mm超で
は、うねり除去動作(振動)の影響が突き合わせたエッ
ジ間の隙間に発生し、安定的に溶接することが困難にな
るからである。
【0023】本発明で用いる溶接装置しては、他の溶接
手段より突き合わせ部を瞬時に溶融、凝固させ、高速の
溶接が可能で、異種材料間の溶接においても適用幅の広
い、YAG、CO2 レーザー、半導体レーザーなどを用
いたレーザー溶接機が好適であるが、非接触型の熱源投
入が可能な溶接機、例えば、プラズマ溶接機、プラズマ
アシストレーザー溶接機等を用いることが有効である。
なお、本発明は、2条の帯状鋼板の溶接にのみ適用する
ものではなく、3条の帯状鋼板の溶接にも適用できる。
この場合、第一の溶接位置と第二の溶接位置を同じにす
ることもできるし、一定の距離離すこともできる。
【0024】
【実施例】[実施例1]本発明の実施例を、図に基づい
て説明する。この実施例は、図1、図2に示すように、
アンコイラー21 にコイル状にして装着したスリット済
みの厚みの厚い基準側の帯状鋼板11 と、アンコイラー
2 にコイル状にして装着したスリット済みの厚みの薄
い寄せ側の帯状鋼板12 を、それぞれ巻き戻して、垂直
面では角度β、平面では角度α傾斜する方向から搬送
し、突き合わせる直前に、うねり除去装置16a、16
bにより基準側の帯状鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12
のエッジのうねりを除去してから突き合わせ、突き合わ
せ部を一対の上側拘束ロール4a、4bと下側拘束ロー
ル4uからなる拘束装置4で軽拘束した状態で、レーザ
ービーム溶接機5により長手方向に連続溶接して広幅の
溶接帯状鋼板1aとし、出側シャー6で切断して切り板
状の溶接鋼板1bを連続的に製造し、パレット7に収容
する場合を示している。
【0025】この実施例の連続溶接設備においては、ア
ンコイラー21 から巻き戻した基準側の帯状鋼板1
1 を、その反溶接側に配置した押付力調整機構8を備え
たサイドガイド9a、9b、9cで一定の方向にガイド
しながら搬送装置としての搬送ロール10a、10b、
10c、10dにより搬送する。サイドガイド9a、9
b、9cは、ガイド位置精度を確実にするため、溶接を
完了するまで両側に配置してガイドすることが好ましい
が、溶接側においては配置できない領域があるので、こ
の領域では、搬送ロール10a、10b、10c10d
を傾斜配置して基準側の帯状鋼板11 を反溶接側のサイ
ドガイド9a、9b、9cに押し付けることにより反溶
接側のサイドガイドによるガイド位置精度を安定確保す
る。
【0026】一方、基準側の帯状鋼板11 に突き合わせ
て溶接する寄せ側の帯状鋼板12 は、押付力調整機構1
1を備えた溶接側のサイドガイド12と、押付力調整機
構11を備えた反溶接側サイドガイド13a、13b、
13c、13dでガイドし、基準側の帯状鋼板11 の進
行方向に対して、垂直面では角度β(ここでは約10
度)、平面では角度α(ここでは約0.2度)の傾斜方
向から搬送装置としての搬送ロール14a、14b、1
4c、14dで搬送する。この寄せ側の帯状鋼板1
2 は、溶接位置近傍で基準側の帯状鋼板11 に突き合わ
せるが、その直前に寄せ側の帯状鋼板12 と基準側の帯
状鋼板11 の溶接側エッジのうねりを除去するうねり除
去装置16a、16bが位置可変に配置されている。こ
こでは、うねり除去装置16a、16bと溶接位置wp
間には、うねりを除去したエッジの損傷を防止するため
サイドガイドを配置しないようにしている。
【0027】それぞれのエッジのうねりを除去する場合
には、うねり部分を完全に除去することは絶対条件では
なく、突き合わせたとき隙間が許容範囲内になるよう
に、うねりの除去条件を設定し、この条件でうねりを除
去した後、基準側の帯状鋼板1 1 と寄せ側の帯状鋼板1
2 の溶接側エッジを突き合わせる。この際、基準側の帯
状鋼板11 は拘束ロール4a、4uで、また、寄せ側の
帯状鋼板12 は拘束ロール4b、4uで、それぞれ下面
を一致させるように収束して上下から軽拘束状態にす
る。ここで軽拘束するのは、溶接時に基準側の帯状鋼板
1 に対して寄せ側の帯状鋼板12 を押圧する場合に、
過剰な抵抗を与えないで、ばたつきや位置ずれ、変形な
どを抑制するためである。
【0028】レーザービーム溶接機5は、図3に示すよ
うに、うねり除去装置16aから(b+bo)/tanαよ
り下流(ここでは、b:0.2mm、bo:0.2mm、
α:0.2度であり、120mm下流にしている)に配置
されており、うねりを除去した基準側の帯状鋼板11
寄せ側の帯状鋼板12 との突き合わせ部を溶接wする。
【0029】なお、寄せ側の帯状鋼板をガイドするサイ
ドガイドは、溶接を完了するまで反溶接側と溶接側の両
側に配置してガイドすることが好ましいが、うねり除去
装置と溶接位置wp間の溶接側においては配置できない
ので、この領域では搬送ロール14a、14b、14
c、14dを傾斜配置して寄せ側の帯状鋼板12 を反溶
接側のサイドガイド13a、13b、13c、13dに
押し付けることにより、この反溶接側のサイドガイドよ
るガイド位置精度を安定確保するようにしている。
【0030】レーザービーム溶接機5による溶接は、寄
せ側の帯状鋼板12 を基準側の帯状鋼板11 に押し付け
る際に行うため、この突き合わせ開始直後に、突き合わ
せ部を瞬時に溶接wを完了させることにより溶接帯状鋼
板1aとすることができ、両側に配置したサイドガイド
9c、13dにより蛇行しないようにガイドしながら、
ピンチロール15により出側シャー6に搬送し、所定の
サイズに切断して広幅の溶接鋼板1bを製造しパレット
7に収容する。
【0031】本発明では、基準側の帯状鋼板11 の溶接
側エッジと寄せ側の帯状鋼板12 の溶接側エッジは、突
き合わせる直前にうねりが除去されているため、溶接位
置で欠陥を生じない許容隙間領域で突き合わせて溶接で
き、肉厚減少などの溶接欠陥を発生しない溶接帯状鋼板
1aを容易に得ることができる。また、基準側の帯状鋼
板11 と寄せ側の帯状鋼板12 を、拘束ロール4a、4
bおよび4uにより、それぞれ突き合わせ部の近傍まで
確実に軽拘束することができ、溶接する場合の拘束ロー
ル4a、4bおよび4uによる拘束力を、帯状鋼板11
と12 の厚み差、変形状況等に応じて任意に調整するこ
とができるようにしているので、基準側の帯状鋼板11
に対して角度αの傾斜方向から突き合わせた寄せ側の帯
状鋼板12 を押し付けて溶接する場合に、突き合わせ部
の上下の位置ずれや変形を抑制し、厚みの異なる帯状鋼
板を溶接対象とした場合においても、溶接の際に溶接精
度を安定的に向上させて、得られる溶接帯状鋼板1aの
溶接部品質、形状特性を向上させることができる。ま
た、基準側の帯状鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12 を突
き合わせる際、寄せ側の帯状鋼板12 を下側拘束ロール
4uに巻き付ける構造となっており、基準側と寄せ側の
帯状鋼板11 、12 の幅方向の変形を抑制することがで
きる。
【0032】[実施例2]この実施例2は、拘束装置に
スラストロール機能を付与して、うねり除去装置16
a、16bにより溶接側エッジのうねりを除去した基準
側帯状鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12 の搬送位置を、
拘束ロール4a、4bおよび4uによるスラスト力とサ
イドガイド9b、9cによって確保して基準側の帯状鋼
板11 に寄せ側の帯状鋼板12 を突き合わせるようにし
たことを主要な特徴とするものである。この実施例2
を、図7、図8に基づいて説明する。ここでは、スラス
トロール機能を付与した拘束ロール4a、4bおよび4
uとその周辺部を図示し、実施例1と共通する搬送ロー
ルおよび基準側の帯状鋼板11 の位置を規制するサイド
ガイドなどの一部の図示を省略する。図7、図8におい
て、17は架構であり、この架構17には、レーザービ
ーム溶接機5が配置される中間部に溶接生成物の排出溝
(図示省略)を形成した下側拘束ロール4uと、その上
に配置された下側拘束ロール4uの径より小径の左右一
対の上側拘束ロール4a、4bが組み込まれている。
【0033】上側拘束ロール4a、4bは、下側拘束ロ
ール4uとの間で、うねり除去装置16a、16bで溶
接側エッジのうねりを除去後に突き合わされた基準側の
帯状鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12 を上下で軽拘束す
るものであり、この上側拘束ロール4aは、基準側の帯
状鋼板11 の進行方向と直角方向から反時計回りに角度
γ(α+0.05〜α+3度)の方向に傾斜させて設置
することにより、スラスト力を付与して、基準側の帯状
鋼板11 をサイドガイド9b、9cに押し付けて搬送す
る。一方、同時に、上側拘束ロール4bは、基準側の帯
状鋼板11 の進行方向と直角方向から反時計回りに角度
γ(α+0.05〜α+3度)の方向に傾斜させて設置
することにより、スラスト力を付与して、寄せ側の帯状
鋼板12 を基準側の帯状鋼板に11 に押し付けて搬送す
る。また、下側拘束ロール4uは、基準側の帯状鋼板1
1 の進行方向と直角方向から反時計回りに角度γ(α+
0.05〜α+3度)の方向に傾斜させて設置すること
により、スラスト力を更に向上させることができる。上
側拘束ロール4a、4bは、下側拘束ロール4uに対す
る押付力を調整可能な押付調整機構20a、20bを各
々有しており、各々の帯状鋼板11 、12 に付与する拘
束力およびスラスト力を調整可能である。
【0034】上記のように構成した、この実施例2にお
いては、基準側の帯状鋼板11 は、上側拘束ロール4a
で、また、基準側の帯状鋼板11 に対して角度α、βの
傾斜方向から搬送された寄せ側の帯状鋼板12 は上側拘
束ロール4bで、基準側の帯状鋼板11 と寄せ側の帯状
鋼板12 の下面を下側拘束ロール4u上で一致させるよ
うに収束して上下から軽拘束する。軽拘束するのは、溶
接時に基準側の帯状鋼板11 に対して寄せ側の帯状鋼板
2 を押圧して突き合わせる場合に過剰な抵抗を与えな
いで、ばたつきや位置ずれ、異常変形などを抑制するた
めである。
【0035】拘束ロール4a、4bおよび4uで、上下
から軽拘束した状態で、うねりを除去した基準側の帯状
鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12 の搬送位置を、サイド
ガイド9b、9cと寄せ側の帯状鋼板12 に対する拘束
ロール4bと4uによるスラスト力により規制し、溶接
点で溶接側エッジを突き合わせる。こうすることによ
り、うねりを除去した基準側の帯状鋼板11 の溶接側エ
ッジにうねりを除去した寄せ側の帯状鋼板12 の溶接側
エッジを拘束ロール4bと4uによるスラスト力で押し
付けながら突き合わせ、レーザービーム溶接機5により
この突き合わせ開始点の近傍の溶接位置wpで溶接wを
完了して溶接帯状鋼板1aとすることができる。
【0036】なお、この実施例2では、基準側と寄せ側
の帯状鋼板11 と12 を収束して突き合わせる際、上側
拘束ロール4a、4bの入側に配置した、デフレクタロ
ール18a、18bと、上側拘束ロール4a、4bの出
側に配置したデフレクタロール19により各々の帯状鋼
板11 、12 および溶接帯状鋼板1aを押し下げること
により、下側拘束ロール4uに巻き付ける構造になって
おり、帯状鋼板11 と12 の幅方向の変形を抑制するこ
とができ、帯状鋼板11 、12 間での滑り込みと、これ
による溶接帯状鋼板の重なりの発生を防止することがで
きる。ここでは、下側拘束ロール4uを上側拘束ロール
4a、4bの径より大径にしているので、巻付角度の確
保が容易である。また、寄せ側の帯状鋼板12 の基準側
の帯状鋼板11 に対する押付力を、拘束ロール4b、4
uによるスラスト力で確保できるため、寄せ側の帯状鋼
板12 に対してサイドガイドによる強制的な位置規制を
しなくてもよく、エッジの損傷や変形を防止することが
できるので、薄手材を溶接対象とする場合に、より有効
である。
【0037】本発明では、上記いずれの実施例において
も、基準側の帯状鋼板11 の溶接側エッジと寄せ側の帯
状鋼板12 の溶接側エッジは、突き合わせる直前にうね
り除去装置16a、16bによりうねりが除去されてお
り、基準側の帯状鋼板11 と寄せ側の帯状鋼板12 の搬
送位置を、サイドガイドや、拘束ロールによるスラスト
力で規制することにより、溶接位置で欠陥を生じない許
容隙間領域で突き合わせて溶接でき、肉厚減少などの溶
接欠陥を発生しない溶接帯状鋼板1aを容易に得ること
ができる。
【0038】この際、拘束ロール4a、4bおよび4u
により、それぞれ突き合わせ部の近傍まで確実に軽拘束
することができ、溶接する場合の拘束ロール4a、4b
および4uによる拘束力を、帯状鋼板11 と12 の厚み
差、変形状況等に応じて任意に調整することができるよ
うにしているので、基準側の帯状鋼板11 に対して角度
αの傾斜方向から突き合わせた寄せ側の帯状鋼板12
押し付けて溶接する場合に、突き合わせ部の上下の位置
ずれや変形を抑制し、厚みの異なる帯状鋼板を溶接対象
とした場合においても、溶接の際に溶接精度を安定的に
向上させて、得られる溶接帯状鋼板1aの溶接部品質、
形状特性を向上させることができる。
【0039】
【実験例】図1〜図2に示すような溶接設備を用いて、
同材質(G1)で厚みの異なる基準側の帯状鋼板と寄せ
側の帯状鋼板を幅方向で突き合わせ、長手方向の連続溶
接実験を行い、得られた溶接帯状鋼板の溶接部を調査し
た。実験条件と実験結果を比較例、従来例とともに以下
に説明する。なお、従来例は、基準側の帯状鋼板と寄せ
側の帯状鋼板を平行搬送状態で突き合わせて溶接する従
来例の場合で示している。
【0040】(実験条件) 基準側の帯状鋼板 厚み:0.8m 幅(公称):0.4m エッジうねり 振幅a:〜0.04mm 波長λ:〜900mm 寄せ側の帯状鋼板 厚み:0.6mm 幅(公称):0.8m エッジうねり 振幅ao:〜0.02mm 波長λo:〜800mm 突き合わせ角度α:0〜2.0度 うねり除去装置(グラインダー) 配置位置:溶接位置wpが、うねり除去位置の(b+b
o)/tanαより下流になる位置に調整 除去幅 基準側の帯状鋼板:b 0〜0.2mm 寄せ側の帯状鋼板:bo 0〜0.2mm 溶接機 レーザービーム溶接機:YAG 2kw 溶融幅:0.6mm 溶接速度(搬送速度):5m/min 溶接帯状鋼板 幅(公称):1.2m
【0041】(1)基準側の帯状鋼板に寄せ側の帯状鋼
板を突き合わせ角度α:0.05〜1度で突き合わせ、
それぞれのエッジのうねりの除去幅b、boを0.04
〜0.4mmとして突き合わせ押し付けて溶接した本発明
の実験例では、得られた溶接帯状鋼板の溶接部で、突き
抜けや肉厚減少、形状不良などの溶接部欠陥の発生は全
く認められなかった。 (2)基準側の帯状鋼板に寄せ側の帯状鋼板を突き合わ
せ角度α:2.0度で突き合わせ、それぞれのエッジの
うねり除去幅b、boを0.04〜0.4mmとして突き
合わせて溶接した実験例では、得られた溶接帯状鋼板の
溶接部で、突き抜けや肉厚減少現象、形状不良などの溶
接部欠陥の発生は全く認められなかったが、軽度の曲げ
歪みの残留が認められた。 (3)基準側の帯状鋼板に寄せ側の帯状鋼板を突き合わ
せ角度α:0.02度で突き合わせ、それぞれのエッジ
のうねり除去幅b、boを0.04〜0.4mmとして溶
接した実験例では、従来の平行搬送状態で突き合わせ場
合と同様、突き合わせ精度を十分に確保できず、得られ
た溶接帯状鋼板の溶接部で突き抜けや肉厚減少などの溶
接部欠陥の発生は全く認められなかったが、溶接部形状
がやや不安定であった。 (4)基準側の帯状鋼板に寄せ側の帯状鋼板を突き合わ
せ角度α:0.05〜1.0度で突き合わせ、それぞれ
のエッジのうねり除去幅b、boを0.02mmとして溶
接した実験例では、得られた溶接帯状鋼板の溶接部で、
軽度の肉厚減少が認められた。 (5)基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板のエッジの
うねりを除去しないで平行搬送状態から突き合わせて溶
接した従来例では、得られた溶接帯状鋼板の溶接部で肉
厚減少が認められ、溶接部形状の不均一が認められた。
【0042】上記の(1)〜(4)の本発明の実験例の
内、基準側の帯状鋼板に寄せ側の帯状鋼板を突き合わせ
角度αを0.05〜1度、エッジのうねり除去幅b、b
oを0.04〜0.4mmとして溶接した実験例(1)で
は、得られた溶接帯状鋼板の溶接部で突き抜けや肉厚減
少などの溶接部欠陥の発生は全く認められなかった。し
かし、突き合わせ角度αを2.0度とした実験例
(2)、突き合わせ角度αを0.02度とした実験例
(3)、エッジのうねり除去幅b、boを0.02mmと
した実験例(4)では、従来例(6)より良好な結果は
得られたが、実験例(1)に比較すると十分には満足で
きない部分が認められた。
【0043】これらの実験結果から、十分に満足できる
結果を確実に得るには、突き合わせ角度α0.05〜
1.0度、それぞれのエッジのうねりの除去幅b、bo
を0.04〜0.4mmを満足する条件で溶接することが
好ましいことが確認された。スリッター条件で異なる帯
状鋼板のエッジのうねりによって多少の差異があるが、
上記の実験結果を考慮すれば、突き合わせ角度α0.0
5〜1.0度、それぞれのエッジのうねりの除去幅b、
boを0.04〜0.4mmの範囲で選択することが、よ
り好ましいと言える。
【0044】本発明は、上記の実施例に限定されるもの
ではない。例えば、溶接対象の帯状鋼板が異材質の場合
でもよいし同材質の場合でもよく、同厚、異厚のいずれ
の場合でも適用可能である。また、溶接対象の帯状鋼板
の搬送面は、幅方向では水平面が主流であるが垂直搬送
面や傾斜搬送面であってもよい。また、本発明を構成す
る、サイドガイド、うねり除去装置、拘束装置(拘束ロ
ール、下側ロールなど)、搬送装置、溶接機などの構
造、配置、配置数、配置位置などについては、溶接対象
の帯状鋼板の材質、サイズ、条数、溶接条件、設備配置
等に応じて、上記請求項を満足する範囲内で変更がある
ものである。
【0045】
【発明の効果】本発明では、寄せ側の帯状鋼板を基準側
の帯状鋼板の進行方向に対して角度αの傾斜方向から突
き合わせる直前で、突き合わせるエッジのうねりを除去
して突き合わせて溶接するものであり、突き合わせたエ
ッジ間の隙間を容易に許容範囲内にして溶接でき、溶接
部での肉厚減少、突き抜け、形状不良などの溶接欠陥の
ない帯状溶接鋼板を高生産性で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1での基準側の帯状鋼板と寄せ
側の帯状鋼板の長手方向の連続溶接ラインの設備配置例
を示す側面全体説明図。
【図2】図1における本発明の連続溶接設備の平面部分
説明図。
【図3】図2の突き合わせおよび溶接部の部分説明図。
【図4】(a)図は、基準側の帯状鋼板のエッジに生じ
るうねりを説明する平面説明図、(b)図は、基準側の
帯状鋼板に突き合わせる寄せ側の帯状鋼板のエッジに生
じるうねりを説明する平面説明図。
【図5】基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を突き合
わせた場合のエッジ間での隙間発生状況を示す平面説明
図。
【図6】(a)図は、基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状
鋼板を突き合わせた場合のエッジ間での隙間対策例を示
す平面説明図、(b)図は、基準側の帯状鋼板と寄せ側
の帯状鋼板を突き合わせた場合のエッジ間での他の隙間
対策例を示す平面説明図。
【図7】本発明の実施例2での基準側の帯状鋼板と寄せ
側の帯状鋼板の長手方向の連続溶接ラインの設備配置例
の側面要部説明図。
【図8】図7のAa−Ab矢視平面説明図。
【図9】(a)図は、従来の帯状鋼板の長手方向の連続
溶接設備配置例を示す平面説明図、(b)図は、(a)
図の側面説明図。
【図10】溶接部で生じる肉厚減少を示す正面説明図。
【符号の説明】
1 、12 帯状鋼板 21 、22 アンコイラー 3 入側シャー 4 拘束装置 4a、4b 拘束ロール(上側) 4u 拘束ロール(下側) 5 レーザービーム溶接機 6 出側シャー 7 パレット 8 押圧力調整機構 9a〜9c 反溶接側サイドガイド 9p 溶接側サイドガイド 10a〜10d 搬送ロール(傾斜ロール) 11 押圧力調整機構 12a、12b 溶接側サイドガイド 13a〜13e 反溶接側サイドガイド 14a〜14d 搬送ロール(傾斜ロール) 15 ピンチロール 16a、16b うねり除去装置 17 架構 18a、18b、19 デフレクタロール 20a、20b 押付機構 w 溶接 wp 溶接位置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寄せ側の帯状鋼板を基準側の帯状鋼板の
    進行方向に対して角度αの傾斜方向から突き合わせて、
    この突き合わせ部を溶接する帯状鋼板の長手方向の連続
    溶接方法において、突き合わせる直前にエッジのうねり
    を除去することを特徴とする帯状鋼板の長手方向の連続
    溶接方法。
  2. 【請求項2】 溶接位置での基準側の帯状鋼板に対する
    寄せ側の帯状鋼板の突き合わせ角度αが0.05〜1.
    0度の範囲であることを特徴とする請求項1記載の帯状
    鋼板の長手方向の連続溶接方法。
  3. 【請求項3】 基準側の帯状鋼板のエッジの除去幅が
    b、寄せ側の帯状鋼板のエッジの除去幅がboである場
    合、溶接位置が、エッジのうねりを除去する位置から
    (b+bo)/tanαより下流にあることを特徴とする請
    求項2記載の帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも溶接位置では基準側の帯状鋼
    板と寄せ側の帯状鋼板を突き合わせるように、搬送位置
    をサイドガイドで規制することを特徴とする請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の帯状鋼板の長手方向の連続
    溶接方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも溶接位置では基準側の帯状鋼
    板に対する寄せ側の帯状鋼板を突き合わせるように、搬
    送位置をサイドガイドで規制するとともに、寄せ側の帯
    状鋼板の搬送位置をスラストロールで規制することを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の帯状鋼
    板の長手方向の連続溶接方法。
  6. 【請求項6】 基準側の帯状鋼板をスラストロールでサ
    イドガイドに押し付けることを特徴とする請求項5に記
    載の帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法。
  7. 【請求項7】 溶接位置の近傍で基準側の帯状鋼板と寄
    せ側の帯状鋼板を上下方向で軽拘束する場合、用いる拘
    束装置をスラストロールとして使用することを特徴とす
    る請求項1〜請求項6のいずれかに記載の帯状鋼板の長
    手方向の連続溶接方法。
  8. 【請求項8】 基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板
    を、円弧面に巻き付け状態で突き合わせることを特徴と
    する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の帯状鋼板の
    長手方向の連続溶接方法。
  9. 【請求項9】 幅方向で隣接する帯状鋼板を搬送ライン
    上で突き合わせ、突き合わせ部を長手方向に連続溶接す
    る帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備において、基準側
    の帯状鋼板を搬送する搬送装置と、基準側の帯状鋼板の
    進行方向を一定に保つサイドガイドと、寄せ側の帯状鋼
    板を基準側の帯状鋼板に角度αの傾斜方向から突き当た
    るように搬送する搬送装置と、角度αで接近する過程に
    ある基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板の溶接側エッ
    ジ間において溶接位置より手前に配置したエッジのうね
    り除去装置と、このうねり除去装置の下流において基準
    側の帯状鋼板の溶接側エッジ近傍に配置した溶接装置
    と、この溶接装置による溶接位置で寄せ側の帯状鋼板を
    基準側の帯状鋼板に押圧して突き合わせるサイドガイド
    と、溶接後の溶接帯状鋼板を溶接位置の近傍で基準側の
    帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板を上下方向で軽拘束する拘
    束装置を配設したことを特徴とする帯状鋼板の長手方向
    の連続溶接設備。
  10. 【請求項10】 溶接位置で寄せ側の帯状鋼板を基準側
    の帯状鋼板に押圧して突き合わせるサイドガイドの設置
    領域に、寄せ側の帯状鋼板をサイドガイド側に押し付け
    る傾斜ロールを配置したことを特徴とする請求項9に記
    載の帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。
  11. 【請求項11】 幅方向で隣接する帯状鋼板を搬送ライ
    ン上で突き合わせ、突き合わせ部を長手方向に連続溶接
    する帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備において、基準
    側の帯状鋼板を搬送する搬送装置と、基準側の帯状鋼板
    の進行方向を一定に保つサイドガイドと、寄せ側の帯状
    鋼板を基準側の帯状鋼板に角度αの傾斜方向から突き当
    たるように搬送する搬送装置と、角度αで接近する過程
    にある基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯状鋼板の溶接側エ
    ッジ間において溶接位置より手前に溶接位置の手前に配
    置したエッジのうねり除去装置と、このうねり除去装置
    の下流において基準側の帯状鋼板の溶接側エッジ近傍に
    配置した溶接装置と、この溶接装置による溶接位置で寄
    せ側の帯状鋼板を基準側の帯状鋼板に押圧して突き合わ
    せるように押圧するスラストロールと、溶接後の溶接帯
    状鋼板溶接位置の近傍で基準側の帯状鋼板と寄せ側の帯
    状鋼板を上下方向で軽拘束する拘束装置を配設したこと
    を特徴とする帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。
  12. 【請求項12】 基準側の帯状鋼板の反溶接側をサイド
    ガイド側に押圧し搬送位置を規制するスラストロールを
    配置したことを特徴とする請求項11に記載の帯状鋼板
    の長手方向の連続溶接設備。
  13. 【請求項13】 拘束装置をスラストロールとして使用
    することを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか
    に記載の帯状鋼板の長手方向の連続溶接設備。
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