JP2001224561A - 健康状態検出装置 - Google Patents

健康状態検出装置

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JP2001224561A JP2000040826A JP2000040826A JP2001224561A JP 2001224561 A JP2001224561 A JP 2001224561A JP 2000040826 A JP2000040826 A JP 2000040826A JP 2000040826 A JP2000040826 A JP 2000040826A JP 2001224561 A JP2001224561 A JP 2001224561A
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隆也 三隅
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勝己 中嶋
Takashi Katsuragawa
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新生児の皮膚を損傷することなく、健康状態
を検出する。 【解決手段】 周方向に間隔をあけて複数のセンサSR
1〜SR8が取付けられたベルト9を、新生児の下肢8
に緩やかに巻付け、これによってベルト9が皮膚の一定
個所に接触したままになることが防がれ、またその新生
児の生長に伴ってベルト9によって皮膚が押圧されるこ
とを防ぎ、また体動によってベルト9が皮膚に擦傷を生
じることを防ぐ。各センサSR1〜SR8は、赤色光発
光素子14と、赤外光発光素子15と、これらの光の生
体組織による散乱光を受光する単一の受光素子16とを
含む。各センサSR1〜SR8毎の受光素子16の検出
信号に、外来光が含まれているか否かを判定し、外来光
を含まない検出信号すなわち脈波を選択して、電波で送
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば新生児な
どの人または人以外の動物の健康状態、たとえば血中の
酸素飽和度および脈拍などを検出する装置に関し、また
その検出された健康状態を監視する健康状態監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特開平7
−163550および特開平8−103435に開示さ
れたセンサである。この先行技術では、一対の発光ダイ
オードとフォトダイオードとが組合わされて可撓性支持
手段に収納され、この可撓性支持手段を新生児の指また
は腕などに、弾発性を有する要素を用いて、ほぼU字状
に弾発的に装着する。
【0003】この先行技術では、ハウジング要素が新生
児の指にピッタリと密着して装着される。生まれて間も
ない新生児の皮膚は、傷付きやすく、したがって可撓性
支持手段が弾発的に、皮膚の一定の位置に接触したまま
となった状態となることによって、皮膚が損傷する。ま
た新生児が動くことによって、可撓性支持手段に接触し
ている皮膚が損傷しやすい。
【0004】この先行技術では、一対の発光ダイオード
とフォドダイオードとは、ケーブル、コードなどの可動
線を介して電気信号が伝送されるように構成されるよう
に構成される。したがってケーブル、コード類が、新生
児の首にからみついて窒息したり、指、手首などに巻付
いて損傷したりする可能性があるという問題もある。
【0005】さらに新生児の生長は速いので、比較的短
時間に、可撓性支持手段によって皮膚の一定個所に大き
な圧縮力が作用することになる。このことによってもま
た皮膚および組織を損傷する結果になる。このことは、
可撓性支持手段を、ばんそう膏で皮膚に装着する構成で
あっても、同様に、生じる。
【0006】この問題を解決するために、可撓性支持手
段を新生児の指に隙間をあけて緩やかに装着することが
容易に考えられるけれども、そのように構成すると、フ
ォトダイオードには、外来光が混入しやすくなり、した
がって酸素飽和度および脈拍などの健康状態を、正確に
検出することができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、健康
状態を検出すべき人または動物の体を損傷することな
く、また部分的に圧縮力を作用することなく、健康状態
を検出することができるようにした健康状態検出装置を
提供し、またその健康状態検出装置を用いる健康状態監
視装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)人また
は動物の体の一部分に緩やかに巻付けられるベルトと、
(b)ベルトの周方向に間隔をあけて配置される複数の
センサであって、各センサは、人または動物の生体組織
に向けて光を発生する発光素子と、発光素子からの光の
生体組織による散乱光を受光し、散乱光の強度を表す検
出信号を出力する受光素子とを有するセンサと、(c)
ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号のうち、
脈波を判定して選択する判定手段と、(d)ベルトに設
けられ、判定手段によって選択された脈波の検出信号
を、電磁波で送信する送信手段とを含むことを特徴とす
る健康状態検出装置である。
【0009】本発明に従えば、複数のセンサSR1〜S
R8(後述の図1参照)がベルト9を周方向に間隔をあ
けて配置され、このベルトは新生児などの人の体の一部
分、たとえば上肢または下肢などに緩やかに、すなわち
隙間をあけて、巻付けられる。ベルトは、無端リング状
であってもよいけれども、周方向に分断されてほぼC字
状に形成されてもよく、体の一部分に緩やかに装着され
る構成であればよい。人以外の動物の体の一部分にベル
トが緩やかに巻付けられてもよい。
【0010】センサの発光素子14,15は、ベルトの
装着された人または動物の体の一部分の生体組織に向け
て光を発生する。その生体組織による散乱光を受光素子
16によって受光する。ベルトは上述のように体の一部
分に緩やかに巻付けられるので、複数のセンサのうち、
1または複数のセンサの受光素子には、たとえば照明灯
などの外来光が混入する恐れがある。判定手段は、各セ
ンサの受光素子からの検出信号のうち、脈波成分を含む
検出信号を判別して選択し、送信手段6に与える。こう
して送信手段は、脈波成分を含む検出信号を、電磁波で
送信する。
【0011】電磁波は、たとえば電波が、指向性がない
点で好ましいけれども、光、超音波などであってもよ
い。複数の各センサは、前述のようにベルトの周方向に
配置されるので、それらの複数のセンサのうち、少なく
とも1つのセンサは、体の一部分に接触している可能性
が高く、これによって外来光を含まない検出信号をほぼ
確実に得ることができる。たとえば新生児の健康状態を
検出するにあたり、新生児は様々な動きをするので、そ
の際に、もしもケーブル、コード類があると、新生児の
首に巻付いて窒息したり、指、手首などに巻付いて怪我
をしたりといった事故が起こる恐れがある。本発明で
は、電磁波によって計測データを伝送し、内蔵の電池に
よって駆動することができ、したがってこのようなケー
ブル、コード類を引き摺ることはなく、新生児にとって
安全に、健康状態の検出を行うことができる。
【0012】したがってベルトが装着される人または動
物の体の一部分の皮膚が傷付きやすい状態であっても、
その皮膚を損傷する恐れをなくすことができる。また新
生児のようにベルトが巻付けられた体の一部分の生長が
速くても、ベルトは緩やかであるので、その生長によっ
てベルトが体の一部分を押付けて圧縮する恐れはなくな
る。こうして安全に、人または動物の健康状態を正確に
検出することが可能になる。
【0013】ベルトは、体の一部分に弾発的に接触する
ことはない。このベルトは、可撓性を有し、さらに弾発
性を有してもよく、あるいはまた剛性であってもよい。
【0014】本発明は、前記人または動物は、新生児で
あることを特徴とする。特に本発明は、人の新生児に関
連して好適に実施される。
【0015】本発明は、判定手段は、各受光素子からの
検出信号のうち、外来光を含まない検出信号を判定して
選択することを特徴とするである。
【0016】判定手段は、各受光素子からの検出信号の
うち、外来光を含まない検出信号、したがって脈波を含
む検出信号を判定して選択する。こうして脈波の判定、
選択のために、検出信号に外来光が含まれているかどう
かを判定し、脈波の正確な検出が可能になる。
【0017】また本発明は、判定手段は、各受光素子か
らの検出信号に応答し、検出信号の予め定める時間内の
変化量が、脈波成分のピーク・ピーク値を超える予め定
める値以上であるとき、外来光を含む検出信号であると
判定し、前記予め定める値未満であるとき、外来光を含
まない検出信号であると判定する変化量弁別手段と、変
化量弁別手段によって判定された外来光を含まない検出
信号のうち、前記ピーク・ピーク値が最大である検出信
号を選択して送信手段に与える選択手段とを含むことを
特徴とする。
【0018】本発明に従えば、ベルトに取付けられてい
るセンサの発光素子または受光素子のうちのいずれか少
なくとも一方が、体の一部分から離間すると、受光素子
の検出信号のレベルが大きく変化し、検出信号のレベル
が増大し、または減少する。したがって予め定める時間
内の変化量が大きいとき、そのセンサの発光素子または
受光素子の少なくとも一方が体の一部分から離間し、し
たがってその受光素子からの検出信号は、外来光を含ん
でいると判定し、変化量がわずかである検出信号だけ
を、外来光を含まない検出信号であると判定して、その
判定結果を出力する。
【0019】受光素子からの検出信号が、外来光を含む
かどうかの判定にあたっては、後述の図9のように予め
定める時間W3内の変化量Δxが、その検出信号に含ま
れる交番信号である脈波成分のピーク・ピーク値AC1
を超える予め定める値ΔL以上であるとき(AC1<Δ
L<Δx)、外来光を含むものと判断する。前記予め定
める時間W3は、たとえば人または動物の脈拍の周期Δ
Tに選ばれてもよい。新生児では、脈拍は、100〜1
20であり、したがって前記予め定める時間ΔTは、た
とえば約0.5secであってもよい。このように、予
め定める時間W3内の検出信号の変化量Δxが、脈波成
分のピーク・ピーク値AC1を超える予め定める値ΔL
以上であって、大きいとき、その検出信号には、外来光
が含まれているものと判定する。このような外来光を含
む検出信号を用いることなく、前記変化量Δxが前記予
め定める値ΔL未満である検出信号を、外来光を含まな
いものと判定する。
【0020】こうして外来光を含まない1または複数の
検出信号のうち、ピーク・ピーク値AC1が最大である
検出信号を、選択して、送信手段に与え、電磁波によっ
て送信する。こうして送信手段からの電磁波の信号を受
信することによって、体の一部分に接触しているセンサ
の受光素子からの正確な検出信号を得ることができる。
【0021】また本発明は、送信手段は、検出信号の送
信とともに、その送信する検出信号が出力されたセンサ
を識別する識別データもまた、送信することを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、外来光を含まない検出信
号が得られたセンサの識別データもまた、送信手段によ
って送信される。したがって送信手段からの電磁波信号
を受信し、その識別データをデコードして検出すること
によって、体の一部分に接触しているセンサが、特定の
センサのみであって接触したままであるか、または接触
しているセンサが頻繁に変化するかを、検出することが
できる。これによって人または動物の体動の程度を知る
ことができる。こうして人または動物の健康状態が正常
であるか、または観察を必要とし、もしくは異常である
かを知ることができる。
【0023】また本発明は、送信手段は、脈波成分の周
期未満のサンプリング周期でサンプリングした脈波成分
のデータと直流成分のデータとを、間欠的に計測して送
信することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、外来光を含まない検出信
号の脈波成分のピーク・ピーク値AC1は、酸素飽和度
および脈拍などに対応して変動するけれども、検出信号
の直流成分DC1は、脈波成分に比べて変動がわずかで
あり、安定している。したがって脈波成分の周期、たと
えば前述のように約0.5secなどの値未満であるサ
ンプリング周期でサンプリングし、このような脈波成分
のデータと直流成分のデータとを、後述の図10(1)
に示されるように、予め定める第1の時間W11だけ間
欠的に計測して送信し、予め定める第2の時間W12で
は、このような計測、送信の動作を休止する。こうして
消費電力の低減を図ることができる。本件健康状態検出
装置は、電力を供給する電池を備え、携帯形であり、し
たがって電池の消費電力を低減し、長寿命化することが
重要である。人または動物の健康状態は常に検出されな
ければならす、したがって電池駆動の健康状態検出装置
において、消費電力を低減することは、重要である。
【0025】また本発明は、センサは、発光素子とし
て、赤色光を発光する赤色光発光素子と、赤外光を発光
する赤外光発光素子とを有し、受光素子は、赤色光発光
素子と赤外光発光素子とによる散乱光を共通に受光し、
赤色光発光素子と赤外光発光素子とを交互に予め定める
周期(W1+W2)で発光駆動する駆動手段と、受光素
子からの検出信号を、約10Hz以下の周波数帯域だけ
濾波するフィルタ手段とを含むことを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、センサは赤色光および赤
外光をそれぞれ発生する後述の図1の発光素子14,1
5を備え、生体組織による散乱光を、単一の共通の受光
素子16で受光し、これによって構成の簡略化を図ると
ともに、動脈血の酸素飽和度の演算を行うことができる
ようになる。これらの赤色光発光素子14と赤外光発光
素子15とは、駆動手段34によって予め定める周期
(図7のW1+W2)で、交互に発光駆動され、こうし
て前述のように共通の受光素子で散乱光を受光して検出
することができる。
【0027】受光素子16からの検出信号は、フィルタ
手段43,44;48,49に与えられ、このフィルタ
手段の遮断周波数fcは、約10Hzに選ばれる。これ
によって人および動物の酸素飽和度および脈拍などの健
康状態を表す検出信号だけを、フィルタ手段から濾波し
て得ることができる。したがってたとえば60Hzまた
は50Hzの照明光などの外来光の成分は、検出信号か
ら除去され、検出信号による健康状態の検出を正確に行
うことができるようになる。
【0028】フィルタ手段は、ローパスフィルタ43,
44およびバンドパスフィルタ48,49の少なくとも
いずれかを含む。
【0029】また本発明は、(a)前記の健康状態検出
装置と、(b)処理装置であって、送信手段からの電磁
波を受信する受信手段と、受信手段の出力に応答し、前
記検出信号に対応した健康状態を表す値を演算する演算
手段と、演算手段の出力に応答し、健康状態を表す値を
出力する出力手段とを含む処理装置とを備えることを特
徴とする健康状態監視装置である。
【0030】本発明に従えば、図6のように、上述の健
康状態検出装置1から送信される電磁波信号を、処理装
置2の受信手段64(図11参照)で受信し、演算手段
66によって健康状態を表す値、たとえば動脈血の酸素
飽和度および脈拍などの値を演算し、出力手段67によ
って出力する。出力手段は、たとえば陰極線管または液
晶などによって実現される表示手段であってもよいけれ
ども、演算手段66からの出力を、電気信号などによっ
て送信出力する伝送手段などであってもよい。こうして
健康状態検出装置1と処理装置2とによって、人または
動物の健康状態を監視する装置3が実現される。
【0031】また本発明は、(a)健康状態検出装置で
あって、人または動物の体の一部分に緩やかに巻付けら
れるベルトと、ベルトの周方向に間隔をあけて配置され
る複数のセンサであって、各センサは、人または動物の
生体組織に向けて光を発生する発光素子と、発光素子か
らの光の生体組織による散乱光を受光し、散乱光の強度
を表す検出信号を出力する受光素子とを有するセンサ
と、ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号のう
ち、外来光を含む検出信号と、外来光を含まない検出信
号とを判定して選択する判定手段と、ベルトに設けら
れ、判定手段によって選択された外来光を含まない検出
信号を、電磁波で送信する送信手段とを含み、センサ
は、発光素子として、赤色光を発光する赤色光発光素子
と、赤外光を発光する赤外光発光素子とを有し、受光素
子は、赤色光発光素子と赤外光発光素子とによる散乱光
を共通に受光する健康状態検出装置と、(b)処理装置
であって、送信手段からの電磁波を受信する受信手段
と、受信手段の出力に応答し、赤色光および赤外光によ
る受光素子の検出信号のレベルを演算して動脈血の酸素
飽和度を演算するとともに、赤色光または赤外光による
受光素子の検出信号のレベルを演算して脈拍を演算する
演算手段と、演算手段の出力に応答し、動脈血の酸素飽
和度および脈拍を表示する表示手段とを含む処理装置と
を備えることを特徴とする健康状態監視装置である。
【0032】本発明に従えば、健康状態検出装置1の発
光素子14,15は、赤色光および赤外光をそれぞれ発
生し、単一の共通の受光素子16によって散乱光を受光
し、こうして得られた受光素子からの検出信号を電磁波
で送信し、処理装置2の受信手段64で受信し、動脈血
の酸素飽和度を演算して求めることができる。さらに赤
色光または赤外光による受光素子の検出信号を用いて脈
拍を演算することができる。こうして表示手段67に動
脈血の酸素飽和度および脈拍を表示し、人または動物の
健康状態を監視することができる。
【0033】また本発明は、(a)健康状態検出装置で
あって、人または動物の体の一部分に緩やかに巻付けら
れるベルトと、ベルトの周方向に間隔をあけて配置され
る複数のセンサであって、各センサは、人または動物の
生体組織に向けて光を発生する発光素子と、発光素子か
らの光の生体組織による散乱光を受光し、散乱光の強度
を表す検出信号を出力する受光素子とを有するセンサ
と、ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号のう
ち、外来光を含む検出信号と、外来光を含まない検出信
号とを判定して選択する判定手段と、ベルトに設けら
れ、判定手段によって選択された外来光を含まない検出
信号と、その外来光を含まない検出信号が出力されたセ
ンサを識別する識別データとを電磁波で送信する送信手
段とを含む健康状態検出装置と、(b)処理装置であっ
て、送信手段からの電磁波を受信する受信手段と、識別
データが変化する時間間隔が予め定める時間未満である
とき、警報信号を出力する演算手段とを含む処理装置と
を備えることを特徴とする健康状態監視装置である。
【0034】本発明に従えば、ベルトの周方向に取付け
られた複数のセンサからの検出信号とともに識別データ
を、送信し、処理装置2では、この識別データが変化す
る時間間隔が、予め定める時間未満であって、その変化
が頻繁であれば、健康状態検出装置1が装着された人ま
たは動物の体動が激しいものと判断し、警報信号を発生
する。こうして人または動物の健康状態の異常の有無
を、確認することが確実になる。識別データが変化する
時間間隔が予め定める時間未満であるということは、た
とえば一定時間内における識別データの変化回数が予め
定める回数を超えることと等価であり、たとえば10s
ec間に10回を超える識別データの変化が生じたと
き、警報信号を出力する。
【0035】本発明は、前記各センサの発光素子とし
て、赤色光を発光する赤色光発光素子と、赤外光を発光
する赤外光発光素子とを有し、受光素子は、赤色光発光
素子と赤外光発光素子とによる散乱光を共通に受光し、
演算手段は、赤色光および赤外光による受光素子の検出
信号のレベルを演算して動脈血の酸素飽和度を演算する
とともに、赤色光または赤外光による受光素子の検出信
号のレベルを演算して脈拍を演算し、動脈血の酸素飽和
度が予め定める第1の範囲外であり、または脈拍が予め
定める第2の範囲外であるときにも、警報信号を出力す
ることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、さらに、動脈血の酸素飽
和度が、予め定める正常状態における第1の範囲の外に
あるとき、または脈拍が予め定める正常状態である第2
の範囲の外であるときにもまた、警報信号がそれぞれ出
力される。これによって人または動物の健康状態の異常
をさらに確実に監視することができるようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
健康状態検出装置1の全体の構成を示すブロック図であ
る。この健康状態検出装置1と、図6に関連して後述さ
れる処理装置2とによって、健康状態監視装置3が構成
される。健康状態検出装置1は、複数(たとえば8)の
センサSR1〜SR8(総括的に、参照符SRで示すこ
とがある)と、これらのセンサSRの動作を制御し、そ
の検出信号が与えられる送信用処理手段5と、この送信
用処理手段5からの出力を電波などの電磁波で送信する
送信手段6とを含む。
【0038】図2は、健康状態検出装置1が新生児であ
る人7に装着された状態を示す簡略化した斜視図であ
る。人7の下肢8のたとえば下腿には、健康状態検出装
置1を構成するベルト9が緩やかに巻付けられる。この
ようにベルト9が下肢8に緩やかに巻付けられることに
よって、そのベルト9が下肢8の皮膚の表面の一定個所
に常時接触したままになることが防がれ、また下肢8を
動かす体動が生じても、ベルト9の両側部付近で皮膚が
擦傷を生じることが防がれ、さらに新生児である人7の
生長が比較的早いときであっても、ベルト9が下肢8
を、人7の生長によって押圧し、皮膚を損傷することを
防ぐことができる。健康状態検出装置1は、下肢8だけ
でなく上肢10に緩やかに巻付けられてもよく、その
他、体の一部分に緩やかに巻付けられるようにして、用
いられてもよい。
【0039】図3は、健康状態検出装置1の簡略化した
斜視図である。ベルト9は、可撓性材料、たとえば布、
合成樹脂などから成り、自然状態ではたとえば円形であ
ってもよい。このベルト9の外周部には、ハウジング1
1が固定され、このハウジング11内に、送信用処理手
段5および送信手段6などが収納される。
【0040】図3に示されるように、ベルト9の周方向
に、2つの発光素子14,15間に受光素子16が配置
される。こうして各発光素子14,15による生体組織
の散乱光を、受光素子16によって正確に受光すること
ができる。
【0041】図4は、健康状態検出装置1を人7の下肢
8に装着した状態を示す断面図である。センサSR1〜
SR8は、ベルト9の周方向に間隔をあけて配置され
る。これらのセンサSR1〜SR8は、たとえばこの実
施の形態ではベルト9の自然状態における軸線12まわ
りに45°ずつ等間隔に配置される。ベルト9の内面
は、下肢8との間に隙間10を形成し、緩やかに下肢8
に接触する。
【0042】再び図1を参照して、センサSR1は、赤
色光17(図4参照)を発生する赤色光発光素子14
と、赤外光18(図4参照)を発生する赤外光発光素子
15と、これらの赤色光17および赤外光18が下肢に
照射され、その生体組織による散乱光を共通に受光する
受光素子16とを含む。残余のセンサSR2〜SR8も
また、センサSR1と同様な構成を有する。
【0043】図5は、赤色光発光素子14からの赤色光
が下肢8に照射され、その下肢の生体組織による散乱光
を受光素子16で受光したときにおける受光素子16の
出力波形を示す。このとき赤外光発光素子15は休止さ
れている。赤色光発光素子14の光照射時に受光素子1
6から得られる図5の検出信号は、脈波成分21と直流
成分22とを含む。脈波成分21のピーク・ピーク値
は、参照符AC1で示され、直流成分22は参照符DC
1で示される。また同様に赤外光発光素子15からの赤
外光を下肢8に照射し、その下肢の生体組織による散乱
光を受光素子16で受光したときにもまた、図5と同様
な脈波成分と直流成分とが得られ、このとき赤色光発光
素子14は休止している。赤外光発光素子15からの赤
外光の照射時に、受光素子16から得られる検出信号の
脈波成分のピーク・ピーク値をAC2とし、そのときの
直流成分をDC2とする。これによって動脈血の酸素飽
和度SpO2に対応した値Φを演算して求めることがで
きる。
【0044】
【数1】
【0045】式1によって求められた値Фに基づき、後
述の図13から、酸素飽和度SpO 2を求めることがで
きる。
【0046】図5に示される赤外光の下肢8への照射
時、受光素子16からの検出信号の脈波成分21の周期
ΔTを演算して求めることによって、脈拍を求めること
ができる。本実施の他の形態では、赤外光の照射時、受
光素子16から得られる検出信号の脈波成分の周期か
ら、脈拍を演算するようにしてもよい。
【0047】健康状態検出装置1の各センサSRの受光
素子16からの検出信号は、送信用処理手段5に与えら
れる。これらの検出信号のうち、外来光を含む検出信号
と外来光を含まない検出信号とが判定され、外来光を含
まない検出信号の1つが選択され、送信手段6によって
送信される。
【0048】図6は、健康状態監視装置3の全体の構成
を簡略化して示す図である。人7の体の一部分である下
肢8に装着された健康状態検出装置1からの無線信号
は、処理装置2で受信される。病院などにおいて複数の
各新生児毎に、健康状態検出装置1が装着され、そのよ
うな複数の新生児が保育される部屋内には、これらの各
健康状態検出装置1からの微弱な無線信号を共通に受信
する1台の処理装置2が設置される。複数の健康状態検
出装置1毎に、無線信号の搬送波周波数は異なってお
り、したがって処理装置2は、各健康状態検出装置1か
らの無線信号を識別して正確に受信することができる。
処理装置2は、各健康状態検出装置1からの無線信号を
受信し、その無線信号に含まれる前記検出信号に応答
し、動脈血の酸素飽和度、脈拍およびその他の健康状態
を表す値を演算して求める。処理装置2において、各健
康状態検出装置1を装着している人7の健康状態の異常
が検出されたときに、そのことを表す警報信号はライン
25から、緊急通報用端末装置26に与えられる。緊急
通報用端末装置26は、警報信号に応答し、病院の建物
に配線されたラインを介して、または公衆電話回線を介
するなどして、集中管理センタに設置された集中管理装
置27に、緊急通報信号28を送信する。これによって
医師などは、人7の健康状態を観察確認するために出動
することができ、人7の健康状態の悪化を防ぐことがで
きる。
【0049】図7は図1に示される健康状態検出装置1
の一部の動作を説明するための波形図である。この健康
状態検出装置1は、電池29を含み、この電池29の電
力によって駆動される。各センサSRの受光素子16か
らの検出信号は、送信用処理手段5における切換えスイ
ッチ31によって順次的に切換えられ、増幅回路32に
よって増幅される。センサSRの赤色光発光素子14
は、マイクロコンピュータなどによって実現される処理
回路33の発光素子スケジューリング回路34からの各
制御信号によって、図7(1)に示されるように一定周
期で間欠的に駆動される。赤外光発光素子15は、図7
(2)に示されるように、発光素子スケジューリング回
路34によって間欠的に駆動される。これらの発光素子
14,15は、一方が駆動されている期間中、他方が休
止され、その点滅周波数は、たとえば300Hzであっ
てもよい。
【0050】発光素子スケジューリング回路34は、各
センサSRの赤色光発光素子14を、期間W1だけ駆動
し、赤外光発光素子15を次の期間W2だけ駆動し、た
とえばW1=W2であり、このような1周期(=W1+
W2)が繰返えされる。たとえばセンサSR1の受光素
子16の検出信号が、切換えスイッチ31を経て増幅回
路32に与えられ、切換えスイッチ37から、赤色光サ
ンプルホールド回路38および赤外光サンプルホールド
回路39にそれぞれ切換えられて与えられる。期間W1
において赤色光発光素子14が駆動されるとき、増幅回
路32の出力は切換えスイッチ37から赤色光サンプル
ホールド回路38に与えられる。また赤外光発光素子1
5が駆動される期間W2では、増幅回路32の出力は切
換えスイッチ37から赤外光サンプルホールド回路39
にそれぞれ与えられる。切換えスイッチ31は、たとえ
ば脈拍の約1周期分の時間間隔毎に、センサSR1〜S
R8を順次的に切換えて選択する。
【0051】赤色光発光素子14が駆動されている期間
W1中で増幅回路32から切換えスイッチ37を経て赤
色光用サンプルホールド回路38に与えられる信号は、
図7(3)の参照符41で示される。赤外光発光素子1
5が駆動される期間W2中、増幅回路32から切換えス
イッチ37を経て赤外光サンプルホールド回路39に与
えられる信号は、図7(3)の参照符42に示される。
これらの各信号41,42は、各サンプルホールド回路
38,39によってサンプリングされ、そのサンプル値
は、次のサンプリング時まで保持され、新たなサンプリ
ング値に更新される。赤色光サンプルホールド回路38
は、期間W1における増幅回路32から切換えスイッチ
37を介して与えられる出力41をサンプリングし、ま
た赤外光サンプルホールド回路39は、増幅回路32か
ら切換えスイッチ37を介して与えられる期間W2の信
号42をサンプリングする。こうして赤色光サンプルホ
ールド回路38は、図7(4)の出力43を導出し、赤
外光サンプルホールド回路39は図7(4)の出力44
を導出する。
【0052】各サンプルホールド回路38,39の各出
力が与えられるローパスフィルタ43,44の遮断周波
数は、たとえば約10Hzに選ばれる。したがってたと
えば60Hzまたは50Hzの照明光などの外来光が受
光素子16に混入しても、そのような外来光の成分は、
遮断される。
【0053】ローパスフィルタ43,44からの各出力
波形は、図7(5)の参照符45,46でそれぞれ示さ
れる。こうしてローパスフィルタ43,44からの赤色
光および赤外光に対応する受光素子16の検出信号に対
応する出力は、脈波成分と直流成分とを含む。バンドパ
スフィルタ48,49は、約1.5〜約10Hzの周波
数帯域の信号を通過させて濾波する。したがってバンド
パスフィルタ48,49の出力は、赤色光発光素子14
および赤外光発光素子15が駆動される各期間W1,W
2における受光素子16の検出信号のうち、脈波成分だ
けを含む。
【0054】ローパスフィルタ43,44およびバンド
パスフィルタ48,49の各出力は、アナログ/デジタ
ル(略称A/D)変換器52,53によってデジタル信
号に変換され、マイクロコンピュータなどによって実現
される処理回路54に与えられる。
【0055】図8は、処理回路54の動作を説明するた
めのフローチャートである。ステップa1からステップ
a2に移り、処理回路54は、ローパスフィルタ43,
44からの脈波成分および直流成分を含む検出信号のデ
ジタル信号を読込み、またバンドパスフィルタ48,4
9からの脈波成分のデジタル信号を読込む。処理回路5
4は次のステップa3で、すべてのセンサSR1〜SR
8からのローパスフィルタ43,44によって濾波され
た脈波成分および直流成分を含む検出信号のうち、外来
光を含む検出信号と、外来光を含まない検出信号とを判
定して選択する。
【0056】図9は、処理回路54によって、外来光を
含む検出信号と、外来光を含まない検出信号とを判定し
て選択する動作を説明するための受光素子16からの検
出信号の波形56を示す図である。この検出信号の波形
56は、期間W1における赤色光による脈波成分AC1
と直流成分DC1とを含む。この検出信号56の予め定
める時間W3内の変化量Δxが、脈波成分のピーク・ピ
ーク値AC1を超える予め定める値ΔL(ただしAC1
<ΔL)未満であるとき(すなわち図9のように、Δx
<ΔL)、検出信号56は外来光を含まない検出信号で
あると判定する。また前記変化量Δxが、前記予め定め
る値ΔL以上であるとき(すなわちΔx≧ΔL)、検出
信号56は、外来光を含む検出信号であると判定する。
【0057】人7の下肢に装着されたベルト9は、緩や
かに下肢8に巻付けられており、したがってセンサSR
が下肢8の皮膚の表面に接触しているとき、生体組織に
よる散乱光を受光し、外来光を含まない検出信号として
受光素子16から導出されるけれども、センサSRが皮
膚から離間したとき、生体組織からの散乱光だけでな
く、さらに照明光、太陽光などの外来光もまた受光素子
16に入射し、受光素子16からは、外来光を含む検出
信号が導出される。受光素子16に外来光が混入したと
き、検出信号56のレベルΔxが大きく変化し、不安定
になる。そこで本件実施の形態では、この予め定める時
間W3における変化量Δxを演算して求め、その変化量
Δxが、予め定める値ΔL以上であるとき、その検出信
号56は、上述のように外来光を含む検出信号であるも
のと判定する。
【0058】前記予め定める時間W3は、検出される人
7の脈拍にほぼ等しい時間に定められ、たとえば0.5
〜1秒の範囲内の値に定められてもよい。この時間W3
が、たとえば脈拍の半周期に選ばれたとき、変化量Δx
は、脈波成分AC1にぼ等しい値になる(Δx≒AC
1)。このようなときであっても、検出信号56に外来
光が含まれているかどうかを判別することができるよう
にするために、前述のように予め定める値ΔLは、脈波
成分AC1のピーク・ピーク値を超える値(AC1<Δ
L)に定められる。こうして受光素子16の検出信号
が、外来光を含む検出信号であるかどうかを判別するこ
とができる。受光素子16の検出信号は、赤色光発光素
子14が駆動される期間W1による検出信号であっても
よいけれども、本発明の実施の他の形態では、赤外光発
光素子15の駆動期間W2における出力であってもよ
い。
【0059】本発明の実施の他の形態では、検出信号
(=AC1+DC1)を、予め定める値でレベル弁別す
ることによって、外来光を含む検出信号であるかどうか
を判別するようにしてもよい。
【0060】図10は、処理回路54の動作を説明する
ための図である。電池29の消費電力を低減するため
に、処理回路54は、周期的に図10(1)に示される
ように予め定める時間W11だけ、本件健康状態検出装
置1内の処理回路54以外の構成要素に電池29からの
電力を供給し、予め定める時間W12では、電池29か
らの前記構成要素への電力の供給を遮断する。時間W1
1は、たとえば30秒〜1分の値に選ばれ、時間W12
は、たとえば1分〜2分の時間に選ばれてもよい。
【0061】健康状態検出装置1に電池29から電力が
供給されてすべての構成要素が動作を行っている期間W
11中、処理回路54は、図10(2)に示されるよう
に、脈波成分AC1またはAC2(総括的に参照符AC
で示す)のデータを、複数m回、送信し、その後の時間
W22中、送信する検出信号の直流成分DC1,DC2
(総括的に参照符DCで示す)のデータを、単1回、送
信する。脈波成分ACのデータを送信する時間を参照符
W31で表すとき、W21=m・W31である。
【0062】図10(2)は、検出期間W11における
送信手段6によって送信される搬送波信号の具体的な構
成を示す図である。処理回路54によって判定されて選
択された外来光を含まない検出信号が、或るセンサSR
i(i=1〜8のうちの1つの自然数)から得られてい
る場合、赤色光発光素子14の駆動によって生体組織の
散乱光を受光する受光素子16からの検出信号SiA
と、赤外光発光素子15の駆動によって生体組織の散乱
光を受光する受光素子16の検出信号SiBが、期間W
31において順次的に送信される。これらの検出信号S
iA,SiBはいずれも、脈波成分AC1,AC2を表
す。期間W21では、このような外来光を含まない検出
信号が判定、選択されて、その脈波成分AC1,AC2
に関する信号が送信される。
【0063】検出期間W11内における残余の期間W2
2では、その期間W22の直前において判定、選択され
ている外来光を含まない検出信号を導出しているセンサ
SRiに含まれる赤色光発光素子14に対応する直流成
分DC1を表す信号CiAと、赤外光発光素子15に対
応する検出信号に含まれる直流成分DC2を表す信号C
iBとは、順次的に、単一回だけ、発生される。このよ
うにして前述のように期間W21では、複数m回、各期
間W31毎に、脈波成分SiA,SiBが送信され、直
流成分の信号CiA,CiBは、期間W22において単
一回だけ送信されることになるので、人7の健康状態が
正確に反映される脈波成分AC1,AC2をできるだけ
正確に常時検出することができるようにするとともに、
健康状態が変化しても脈波成分AC1,AC2に比べて
変動が小さい直流成分DC1,DC2を表す信号Ci
A,CiBを上述のように単一回だけ送信することによ
って、伝送効率を向上し、さらに電池29の消費電力を
できるだけ低減することができる。
【0064】図10(3)は、期間W31において送信
される脈波成分AC1,AC2を表す信号SiA,Si
Bの具体的な構成を示すとともに、期間W22において
送信される直流成分DC1,DC2を表す信号CiA,
CiBの具体的な構成を示す図である。送信手段6から
送信される電磁波信号は、搬送波がデジタル信号によっ
て変調されている。図10(3)において各信号Si
A,SiB;CiA,CiBはいずれも、検出信号が発
生されるセンサSRを識別する識別テータIDiを含
む。識別データIDiに後続する2値信号61,62の
コードは、表1の内容を表す。
【0065】
【表1】
【0066】データDSiAは、センサSRiの赤色光
発光素子14の駆動時に対応する脈波成分AC1のデー
タであり、参照符DSiBは、赤外光発光素子15の駆
動時に対応する脈波成分AC2のデータDSiBであ
る。参照符DCiAは、センサSRiにおける赤色光発
光素子14の駆動時に対応する直流成分DC1を表すデ
ータであり、参照符DCiBは、赤外光発光素子15の
駆動時に対応する直流成分DC2を表すデータである。
【0067】図11は、処理装置2の全体の構成を示す
ブロック図である。健康状態検出装置1の送信手段6か
らの電磁波信号は、処理装置2の受信手段64において
受信され、その受信された信号はデコード回路65にお
いてデコードされ、マイクロコンピュータなどによって
実現される演算回路66に与えられる。演算回路66の
演算処理結果は、出力手段67に与えられて出力され
る。この出力手段67は、たとえば陰極線管または液晶
表示パネルなどの表示手段であってもよく、また記録紙
に印字するプリンタであってもよく、さらに信号を遠隔
地に伝送する送信回路などであってもよい。
【0068】図12は、演算回路66の動作を説明する
ためのフローチャートである。ステップb1からステッ
プb2に移り、演算回路66は、前述の図10(3)に
おける期間W21中に送信された各信号SiA,SiB
にそれぞれ含まれるセンサSRiの識別データIDiが
変化したかどうかをチェックする。識別コードIDiが
変化したとき次のステップb3に移り、この識別データ
IDiが表すセンサが、ベルト9の周方向に隣接または
近接したセンサであるかどうかを検出する。たとえば、
期間W21内で、識別データIDiが、センサSR1を
表し、その後、センサSR2を表すとき、これらのセン
サSR1,SR2はベルト9の周方向に隣接しており、
したがって人7の下肢8の動き、したがって体動は激し
くなく、警報を発生する必要はないものと判断し、ステ
ップb4に移る。
【0069】識別テータIDiが、期間W21内で、図
4に示されるベルト9の周方向にセンサSRの予め定め
た数N1以上、離れたセンサに変化したとき、ステップ
b9の警報ルーチンに移る。
【0070】新生児が活発に動くと、下肢8とベルト9
とが相対的に変位し、外来光を含まない検出信号を出力
するセンサSRiもまた変化し、さらに人7の血流が乱
れることによって、計測される脈波成分AC1,AC2
もまた乱れてしまい、モーション・アーティファクトと
呼ぶことができる現象が生じる。このような現象が起こ
っている期間では、新生児が動いているものと判定する
ことができる。新生児が静かに寝ている状態および異常
が生じて弛緩した状態では、脈波成分AC1,AC2を
正確に計測することができる。
【0071】ステップb4では、時間W21において得
られた赤色光発光素子14の駆動に対応した検出信号の
脈波成分AC1の周期を演算して、脈拍を演算して求め
る。ステップb5では、演算して求めた脈拍が、予め定
める値の正常状態の範囲、たとえば50〜130/分に
あるかどうかを判断する。脈拍が前記正常状態の範囲の
外にあれば、ステップb5からステップb8に移る。脈
拍が正常状態の範囲にあれば、ステップb5からステッ
プb6に移り、このステップb6では、前述の式1に基
づき、期間W22において得られた直流成分DC1,D
C2と、その期間W22において得られる検出信号の交
流成分AC1,AC2とを用いて、動脈血の酸素飽和度
SpO2に対応する値Фを演算して求める。
【0072】図14は、動脈血の酸素飽和度SpO2
演算して求めるための手法を説明するための図である。
このような酸素飽和度の演算は、処理装置2の演算回路
66によって行われる。前述の式1によって、値Φを演
算することによって、図14に示される予め設定されて
メモリにストアされた情報によって、酸素飽和度SpO
2を求めることができる。この酸素飽和度を求めること
によって、新生児の呼吸状態を知ることができ、これに
よって乳幼児突然死症候群SIDS(SIDSは、Sudd
en Infant Death Syndromeの略称)に迅速に対応するこ
とができる。
【0073】こうして得られた酸素飽和度が、予め定め
る値の正常状態の範囲、たとえば90〜100にあって
正常であるかどうかを、ステップb7で判断する。酸素
飽和度が正常状態の範囲の外にあれば、ステップb7か
らステップb8に移る。
【0074】演算して得られた酸素飽和度および脈拍が
いずれも正常状態の範囲にあれば、ステップb9に移
り、酸素飽和度、脈拍、さらにはそのほかの健康状態を
表す数値は、出力手段67によって目視表示され、記録
紙に印字され、または有線または無線で送信されるなど
して、出力される。出力手段67からの警報信号はま
た、図6に関連して前述したように、ライン25から緊
急通報用端末装置26に与えられる。
【0075】図13は、前述の図12のステップb8に
おける警報ルーチンの演算回路66による動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップc1からステ
ップc2に移り、前述の図12のステップb3におい
て、識別データIDiが、期間W21内で、図4に示さ
れるベルト9の周方向にセンサSRの予め定めた数N1
以上、離れたセンサに変化した回数N4を計数する。こ
のような識別データIDiが変化する平均の時間間隔
が、予め定める時間ΔT1(=W21/N1)未満であ
って体動が頻繁であるとき、たとえば、識別データID
iが、センサSR1を識別するデータを表し、予め定め
る数N1、たとえば2以上離れたセンサSR4を表す識
別データが検出され、このような離れたセンサの識別デ
ータIDiが、10秒間に10回以上生じたとき、ステ
ップc7において警報信号を発生させる。このようにし
て予め定める時間W4内における離れた位置に配置され
たセンサに変化する回数N4を計数し、その計数値が、
予め定める値N40を超えるとき(N40<N4)、ス
テップc7の警報音の発生動作に移る。このような計数
値N4が予め定める値N40を超える状態は、識別デー
タIDiが変化する平均の時間間隔が予め定める時間Δ
T1未満であることと等価である。
【0076】ステップc3では、前述のステップb3に
おける回数N4が、前記予め定められた回数N40未満
であるとき、新生児が異常でない範囲で活発に動いてい
ると判断することができ、このとき、ブザーによる警報
音を鳴らすことなく、次のステップc4に移る。ステッ
プc3の判断によって一定時間内に、予め定められた回
数以上、識別信号IDiが変化したら、ブザーなどによ
って警報を鳴らす。
【0077】ステップc4では、前述のステップb5に
おける脈拍が正常状態の範囲の外であれば、ステップc
7において、警報音を鳴らす。ステップc5では、前述
のステップb7における酸素飽和度が正常状態の範囲の
外であれば、ステップc7において警報音を鳴らす。
【0078】こうして本発明の実施の形態では、新生児
の身体に負荷にならないようなセンサSRを有するベル
ト9を取付け、その身体の健康状態の情報を、常に無線
で処理装置2に送信することによって、新生児の健康状
態を常時把握することができるようになる。病院では、
保育器の中の新生児の健康状態を常時把握することがで
きるとともに、新生児の乳幼児突然死症候群SIDSを
未然に防ぐことができる。さらに新生児の退院後も、親
の育児の負担を軽減するために本発明が好適に実施され
る。本発明は新生児のために用いられるだけでなくその
ほか、人および動物に関連して広範囲に実施することが
できる。本発明によれば、非侵襲で、光によって健康状
態を計測するので、傷つきやすい新生児の肌を痛めるこ
とがない。
【0079】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、センサが取
付けられるベルトは、人または動物の体の一部分に緩や
かに巻付けられて装着されるので、ベルトが体の1個所
に接触したままになることはなく、またベルトによって
その体の一部分に圧縮力が作用することが回避される。
したがって体の一部分が損傷することはない。このこと
は特に、新生児などの傷つきやすい皮膚に、ベルトを装
着して長時間わたり、健康状態の検出を可能にする。
【0080】また本発明によれば、複数のセンサのう
ち、脈波を判定手段によって判定して選択し、送信手段
によって電磁波で送信するので、これらの複数のセンサ
のうち、体の一部分に接触しているセンサからの外来光
を含まない検出信号だけを選択し、健康状態を正確に検
出することができるようになる。
【0081】請求項2の本発明によれば、人の新生児に
関連して実施され、したがって乳幼児突然死症候群SI
DSに迅速に対応することができ、好ましい。本発明に
よれば、新生児の皮膚を損傷することはなく、また電磁
波を用いるので、無線であり、前述の先行技術に関連し
て述べたケーブル、コード類を用いる構成に比べて安全
である。
【0082】請求項3の本発明によれば、複数のセンサ
からの検出信号に基づいて脈波を判定するにあたり、外
来光を含まない検出信号を判定、選択するので、比較的
簡単な構成で脈波を正確に、誤検出を生じることなく、
判定することができるようになる。
【0083】請求項4の本発明によれば、ベルトに取付
けられているセンサが体の一部分から離間して外来光が
入射することによって、センサの受光素子からの検出信
号のピーク・ピーク値AC1が大きく変化し、これによ
って生じる検出信号の変化量Δxをレベル弁別し、体の
一部分に接触して正常な検出動作を行っているセンサの
みからの外来光を含まない検出信号を、選択手段で選択
して送信手段によって送信する。こうして送信手段から
の電磁波の信号は、正確な検出信号だけを送信し、した
がって健康状態の検出を正確に行うことができる。
【0084】請求項5の本発明によれば、センサの識別
データもまた送信される。したがって識別データの変化
の頻繁な度合いによる人または動物の体動の程度を知る
ことができる。こうして人または動物の健康状態が正常
であるか、または異常であるかを知ることができる。
【0085】請求項6の本発明によれば、脈波成分のデ
ータと直流成分のデータとを、間欠的に計測して送信
し、こうして送信効率を向上して消費電力を低減し、健
康状態を常時検出することができるようになる。
【0086】請求項7の本発明によれば、赤色光と赤外
光とを発光する発光素子を用い、動脈血の酸素飽和度を
検出することができるようになり、またフィルタ手段を
用いて外来光の成分が検出信号に含まれることを遮断す
ることができ、こうして健康状態の正確な検出が可能に
なる。
【0087】請求項8の本発明によれば、健康状態検出
装置1と処理装置2とを備える健康状態監視装置3が実
現され、健康状態を検出すべき新生児などの人または動
物の体を損傷することなく、また部分的に押圧力を作用
することなく、健康状態の監視を行うことができる。
【0088】請求項9の本発明によれば、赤色光と赤外
光とによる生体組織による散乱光を、単一の受光素子で
受光し、構成の簡略化を図るとともに、動脈血の酸素飽
和度と脈拍とを処理装置において演算することが正確に
可能なる。
【0089】請求項10の本発明によれば、健康状態検
出装置のセンサの識別データの時間変化が頻繁であるか
どうかを判断し、頻繁であるときには警報信号を出力
し、これによって監視されている人または動物が異常で
あるか、または観察を行う必要があるかどうかなどを知
ることが容易である。
【0090】請求項11の本発明によれば、人または動
物の動脈血の酸素飽和度または脈拍が、正常状態の範囲
の外であるときにも、警報信号が出力され、こうして人
または動物の健康状態の監視を、さらに確実に行うこと
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例本発明の実施の一形態の健康
状態検出装置1の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】健康状態検出装置1が新生児である人7に装着
された状態を示す簡略化した斜視図である。
【図3】健康状態検出装置1の簡略化した斜視図であ
る。
【図4】健康状態検出装置1を人7の下肢8に装着した
状態を示す断面図である。
【図5】赤色光発光素子14からの赤色光が下肢8に照
射され、その下肢8の生体組織による散乱光を受光素子
16で受光したときにおける受光素子16の出力波形図
である。
【図6】健康状態監視装置3の全体の構成を簡略化して
示す図である。
【図7】図1に示される健康状態検出装置1の一部の動
作を説明するための波形図である。
【図8】処理回路54の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】処理回路54によって、外来光を含む検出信号
と、外来光を含まない検出信号とを判定して選択する動
作を説明するための受光素子16からの検出信号の波形
56を示す図である。
【図10】処理回路54の動作を説明するための図であ
る。
【図11】処理装置2の全体の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】演算回路66の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】前述の図12のステップb9における警報ル
ーチンの演算回路66による動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図14】動脈血の酸素飽和度を演算して求めるための
手法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 健康状態検出装置 2 処理装置 3 健康状態監視装置 5 送信用処理手段 6 送信手段 7 人 8 下肢 9 ベルト 14 赤色光発光素子 15 赤外光発光素子 16 受光素子 29 電池 31,37 切換えスイッチ 32 増幅回路 33 処理手段 34 発光素子スケジューリング回路 38 赤色光サンプルホールド回路 39 赤外光サンプルホールド回路 43,44 ローパスフィルタ 48,49 バンドパスフィルタ 54 処理回路 SR1〜SR8 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三隅 隆也 兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目5番2 号 財団法人新産業創造研究機構内 (72)発明者 中嶋 勝己 兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目5番2 号 財団法人新産業創造研究機構内 (72)発明者 桂川 敬史 兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目5番2 号 財団法人新産業創造研究機構内 Fターム(参考) 4C017 AA09 AA10 AA12 AB10 AC26 AC27 BC11 4C038 KK01 KL07 KM00 KX01 KY04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)人または動物の体の一部分に緩や
    かに巻付けられるベルトと、 (b)ベルトの周方向に間隔をあけて配置される複数の
    センサであって、各センサは、 人または動物の生体組織に向けて光を発生する発光素子
    と、 発光素子からの光の生体組織による散乱光を受光し、散
    乱光の強度を表す検出信号を出力する受光素子とを有す
    るセンサと、 (c)ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号の
    うち、脈波を判定して選択する判定手段と、 (d)ベルトに設けられ、判定手段によって選択された
    脈波の検出信号を、電磁波で送信する送信手段とを含む
    ことを特徴とする健康状態検出装置。
  2. 【請求項2】 前記人または動物は、新生児であること
    を特徴とする請求項1記載の健康状態検出装置。
  3. 【請求項3】 判定手段は、各受光素子からの検出信号
    のうち、外来光を含まない検出信号を判定して選択する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の健康状態検出
    装置。
  4. 【請求項4】 判定手段は、 各受光素子からの検出信号に応答し、検出信号の予め定
    める時間内の変化量が、脈波成分のピーク・ピーク値を
    超える予め定める値以上であるとき、外来光を含む検出
    信号であると判定し、前記予め定める値未満であると
    き、外来光を含まない検出信号であると判定する変化量
    弁別手段と、 変化量弁別手段によって判定された外来光を含まない検
    出信号のうち、前記ピーク・ピーク値が最大である検出
    信号を選択して送信手段に与える選択手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の健康状態検出装置。
  5. 【請求項5】 送信手段は、検出信号の送信とともに、
    その送信する検出信号が出力されたセンサを識別する識
    別データもまた、送信することを特徴とする請求項1ま
    たは4記載の健康状態検出装置。
  6. 【請求項6】 送信手段は、 脈波成分の周期未満のサンプリング周期でサンプリング
    した脈波成分のデータと直流成分のデータとを、間欠的
    に計測して送信することを特徴とする請求項1〜5のう
    ちの1つに記載の健康状態検出装置。
  7. 【請求項7】 センサは、 発光素子として、 赤色光を発光する赤色光発光素子と、 赤外光を発光する赤外光発光素子とを有し、 受光素子は、赤色光発光素子と赤外光発光素子とによる
    散乱光を共通に受光し、 赤色光発光素子と赤外光発光素子とを交互に予め定める
    周期(W1+W2)で発光駆動する駆動手段と、 受光素子からの検出信号を、約10Hz以下の周波数帯
    域だけ濾波するフィルタ手段とを含むことを特徴とする
    請求項1〜6のうちの1つに記載の健康状態検出装置。
  8. 【請求項8】 (a)請求項1〜7のうちの1つの記載
    の健康状態検出装置と、 (b)処理装置であって、 送信手段からの電磁波を受信する受信手段と、 受信手段の出力に応答し、前記検出信号に対応した健康
    状態を表す値を演算する演算手段と、 演算手段の出力に応答し、健康状態を表す値を出力する
    出力手段とを含む処理装置とを備えることを特徴とする
    健康状態監視装置。
  9. 【請求項9】 (a)健康状態検出装置であって、 人または動物の体の一部分に緩やかに巻付けられるベル
    トと、 ベルトの周方向に間隔をあけて配置される複数のセンサ
    であって、各センサは、 人または動物の生体組織に向けて光を発生する発光素子
    と、 発光素子からの光の生体組織による散乱光を受光し、散
    乱光の強度を表す検出信号を出力する受光素子とを有す
    るセンサと、 ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号のうち、
    外来光を含む検出信号と、外来光を含まない検出信号と
    を判定して選択する判定手段と、 ベルトに設けられ、判定手段によって選択された外来光
    を含まない検出信号を、電磁波で送信する送信手段とを
    含み、 センサは、 発光素子として、 赤色光を発光する赤色光発光素子と、 赤外光を発光する赤外光発光素子とを有し、 受光素子は、赤色光発光素子と赤外光発光素子とによる
    散乱光を共通に受光する健康状態検出装置と、 (b)処理装置であって、 送信手段からの電磁波を受信する受信手段と、 受信手段の出力に応答し、赤色光および赤外光による受
    光素子の検出信号のレベルを演算して動脈血の酸素飽和
    度を演算するとともに、赤色光または赤外光による受光
    素子の検出信号のレベルを演算して脈拍を演算する演算
    手段と、 演算手段の出力に応答し、動脈血の酸素飽和度および脈
    拍を表示する表示手段とを含む処理装置とを備えること
    を特徴とする健康状態監視装置。
  10. 【請求項10】 (a)健康状態検出装置であって、 人または動物の体の一部分に緩やかに巻付けられるベル
    トと、 ベルトの周方向に間隔をあけて配置される複数のセンサ
    であって、各センサは、 人または動物の生体組織に向けて光を発生する発光素子
    と、 発光素子からの光の生体組織による散乱光を受光し、散
    乱光の強度を表す検出信号を出力する受光素子とを有す
    るセンサと、 ベルトに設けられ、各受光素子からの検出信号のうち、
    外来光を含む検出信号と、外来光を含まない検出信号と
    を判定して選択する判定手段と、 ベルトに設けられ、判定手段によって選択された外来光
    を含まない検出信号と、その外来光を含まない検出信号
    が出力されたセンサを識別する識別データとを電磁波で
    送信する送信手段とを含む健康状態検出装置と、 (b)処理装置であって、 送信手段からの電磁波を受信する受信手段と、 受信手段の出力に応答し、識別データが変化する時間間
    隔が予め定める時間未満であるとき、警報信号を出力す
    る演算手段とを含む処理装置とを備えることを特徴とす
    る健康状態監視装置。
  11. 【請求項11】 前記各センサの発光素子として、 赤色光を発光する赤色光発光素子と、 赤外光を発光する赤外光発光素子とを有し、 受光素子は、赤色光発光素子と赤外光発光素子とによる
    散乱光を共通に受光し、 演算手段は、赤色光および赤外光による受光素子の検出
    信号のレベルを演算して動脈血の酸素飽和度を演算する
    とともに、赤色光または赤外光による受光素子の検出信
    号のレベルを演算して脈拍を演算し、 動脈血の酸素飽和度が予め定める第1の範囲外であり、
    または脈拍が予め定める第2の範囲外であるときにも、
    警報信号を出力することを特徴とする請求項10記載の
    健康状態監視装置。
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