JP2001224511A - 手動ミル - Google Patents

手動ミル

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JP2001224511A
JP2001224511A JP2000040990A JP2000040990A JP2001224511A JP 2001224511 A JP2001224511 A JP 2001224511A JP 2000040990 A JP2000040990 A JP 2000040990A JP 2000040990 A JP2000040990 A JP 2000040990A JP 2001224511 A JP2001224511 A JP 2001224511A
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partition plate
teeth
inner cylinder
container
crushed
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JP2000040990A
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Koji Sato
廣司 佐藤
Masanobu Kawamoto
正信 川元
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構造で、常により最良な風味を得られ
る手動ミルを実現する。 【解決手段】 粒状被粉砕物Sを収容した容器1の開口
部2に上部側を連結し、下底部側の排出口22と、内筒
11及び外筒12の一方に内設されている内歯20及び
外歯18とを備え、両筒11,12を相対的に回転し
て、摺る手動ミルにおいて、開口部2と両歯20,18
との間の被粉砕物用供給通路(内筒内)に設けられ、上
下貫通した通し孔16,17,23をそれぞれ形成して
いる上仕切板14,中間仕切板21,下仕切板15を備
え、上仕切板14及び下仕切板15を内筒11及び外筒
12の一方に連結し、他方に中間仕切板21を連結して
おり、前記供給通路(内筒内)を、前記上下仕切板の通
し孔16,17の位相差によって、両筒11,12を相
対的に回転しない限り、被粉砕物Sを容器1側から両歯
20,18側へ通過不能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、粒状コショ
ウやごま等が入れられた容器に装着されて、そのコショ
ウやごま等の被粉砕物を摺り潰して使用できるようにす
る構造に好適な手動ミルに関する。尚、本明細書では、
対象物である粒状コショウやごま等の被粉砕物につい
て、ミルにより細かくした粉砕後のものを単に「粉末」
と略称する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の手動ミルを容器に装着した
状態で示す断面図である。この手動ミル50は、外筒5
1と内筒52でハウジングを構成し、粉砕手段である略
円錐形の内歯53及び略円筒状の外歯54を内設したも
のである。外筒51は、排出側の端面が中心部51aを
除いて複数の排出口51bに開口されている。内筒52
は、一端内周52aの雌ねじにより容器60の開口部6
0a側に装着されると共に、一端寄り中心部に内周から
延びる支持アーム55で保持された軸孔付き受部56
と、他端内周に設けらた段部52bとを有している。そ
して、内筒52は、内側に刃を持つ外歯54を段部52
bに固定し、外筒51内に挿入される。外筒51は、内
歯53が中心部51aの内面上に固定されており、内筒
52の受部56の軸孔から挿入されるピン部材58によ
り内筒52側に対し回転自在に枢支された状態に組み付
けられる。
【0003】以上の手動ミル50は、容器60の開口部
60aに内筒51を螺合して装着される。作動的には、
両歯53,54が一部噛み合い、内歯53が外筒51側
に固定され、外歯54が内筒52に固定されていること
から、外筒51を内筒52に対し相対回転すると、外筒
51側の内歯53が内筒52側の外歯54に対して回転
される。図8(a)は手動ミル60を上にした不使用状
態である。使用する際は、図(b)のように天地を逆転
する。容器60内の被粉砕物Sは内筒52内に自重で落
下し、一部が両歯53,54の間に入り込むので、外筒
51を回転操作すると、両歯53,54の間で粉砕され
て、粉末となって排出口51bを通って排出される。な
お、不使用時には、排出口51bを下にした状態で保管
してもよいが、正規には図8(a)の状態にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手動ミル5
0では、例えば、不使用時に図8(a)の状態にする
と、両歯53,54の間に残っている被粉砕物Sの中間
粉砕物や粉末が、自重により容器60内へ戻ってしま
う。また、中間粉砕物や粉末は、付着し易いこともあ
り、付着物が保管時に容器60内に落下することもあ
る。そして、これらが容器60内の被粉砕物Sに混じる
と、次に使用するとき粉砕の対象となる。ところが、粒
状コショウやごま等の被粉砕物Sは、粉砕した後の時間
経過と共に風味が失われることから、粉砕した直前のも
のを極力使用することが好ましい。すなわち、時間経過
した先の中間粉砕物や粉末を粉砕の対象にすることは、
風味を引き出す上で大きな障害となっている。また、従
来構造では、被粉砕物Sが両歯53,54の間に多量に
入り込み易く、それによって大きな回転操作力を必要と
し操作性が良くなく、しかも必要以上の粉末が作られる
という無駄もある。
【0005】本発明の目的は上記の問題を一掃し、先の
中間粉砕物や粉末が容器に戻ることを構成簡易に防ぎ、
常に最適な風味のものを得られるようにした手動ミルを
提供することにある。他の目的は以下に説明する内容の
中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1から図7に例示される如く、ハウジング
が回転自在に組み付けられた内筒11及び外筒12を有
し、粒状の被粉砕物Sを収容した容器1の開口部2に上
部側を連結し、下底部側に設けられた排出口22と、前
記内筒11及び外筒12の一方にそれぞれ内設固定され
て互いに噛み合っている内歯20及び外歯18とを備
え、前記容器1の開口部2から供給される被粉砕物S
を、前記両歯20,18の間に供給し、前記両筒11,
12を相対的に回転することにより、前記被粉砕物Sを
両歯20,18の間で摺りつつ前記排出口22から排出
する手動ミルにおいて、前記容器1の開口部2と前記両
歯20,18との間の被粉砕物用供給通路(内筒内)に
設けられ、上下に貫通した被粉砕物用通し孔16,1
7,23をそれぞれ形成している上仕切板14,中間仕
切板21,下仕切板15を備え、前記上仕切板14及び
下仕切板15を前記内筒11及び外筒12の一方に連結
し、他方に前記中間仕切板21を連結しており、前記供
給通路(内筒内)を、前記上仕切板14の通し孔16と
前記下仕切板15の通し孔17との位相差(両者の通し
孔が上下に重ならないこと)によって、前記両筒11,
12を相対的に回転しない限り、被粉砕物Sを容器1側
から前記両歯20,18側へ通過不能にし、かつ、全体
が天地逆転された状態で前記両歯20,18の間に残っ
ていた中間粉砕物等を容器1側へ通過不能にした構成で
ある。
【0007】このミル構造は上仕切板14,中間仕切板
21,下仕切板15にてロータリー式自動シャッター機
構を得るようにしたもので、次の操作態様で用いられ
る。 (使用時)排出口22を下にした使用状態では、容器1
の被粉砕物Sが上仕切板14の上に流入供給され、一部
がその通し孔16内に入る。この被粉砕物Sは、上仕切
板14,中間仕切板21の両通し孔16,23が重なっ
ているとき下仕切板15上まで落下する。重なっていな
いときは、両筒11,12を相対回転して、両通し孔1
6,23が重なった時点で下仕切板15上まで落下す
る。下仕切板15上の被粉砕物Sは、中間仕切板21の
通し孔23内で規制された状態で、両筒11,12の相
対的な回転に伴って動かされ、下仕切板15の通し孔1
7に達したとき、その通し孔17から両歯20,18側
の間へ落下供給される。その被粉砕物Sは、連続して行
われる両筒11,12の相対的な回転により、両歯2
0,18により粉砕されつつ、排出口22から外へ排出
される。このように、本発明のロータリー式自動シャッ
ター機構は、容器1の被粉砕物Sが両筒11,12の相
対的な回転により適量(一回で使用する量)だけ両歯2
0,18側へ供給し、従来の如く多量の被粉砕物Sが流
入して操作性を損ねたり、必要以上粉砕するという虞も
なくなる。 (保管時)全体を天地逆転し、排出口22を上にした非
使用状態にされる。この状態では、両歯20,18の間
に中間粉砕物や付着粉末が残っており、それらが容器1
内へ再び戻ろうとする。しかし、この構造では、その中
間粉砕物等が下仕切板15の通し孔17に落下して入る
ことがあっても、上仕切板14と下仕切板15の両通し
孔16,17が上下にずれているので、容器1側へ戻る
ことが阻止される。すなわち、非使用状態では、下仕切
板15及び中間仕切板21の両通し孔17,23が重な
っている場合と、重なっていない場合とがある。前者で
は下仕切板15の通し孔17に入った中間粉砕物等が中
間仕切板21の通し孔23内で止められ、後者では中間
粉砕物等が下仕切板15の通し孔17から移動できな
い。これにより、容器1内から供給される被粉砕物S
は、新しいものだけとなり、常に風味の良い被粉砕物を
使用できることになる。しかも、このような供給通路の
遮断動作は、使用者の意志に基づいて切り換えるもので
はなく、自動的に行われため使い勝手と信頼性が得られ
る。
【0008】以上の本発明は次のように具体化されるこ
とが好ましい。第1に、上仕切板14と中間仕切板2
1、及び中間仕切板21と下仕切板15を略面接触状態
で配置している構成である。この構造は、例えば、中間
粉砕物や粉末の粒径がより微細になる場合にも、上記遮
断作動を確実にして精度を向上するものである。第2
に、上仕切板14及び下仕切板15が、内筒11に設け
られていると共に、上仕切板14を内筒11に一体に形
成している構成である。この構造は、部材数を少なくし
て作製費を低減する上で、内筒11及び外筒12の組み
付け関係と、成形性の観点から工夫されたものである。
すなわち、本発明は、外歯18と内歯20との相対的な
回転にて粉砕作動を得るため、上仕切板14及び下仕切
板21を外筒12に連結し、中間仕切板21を内筒11
に連結することも可能である。但し、そのような形態で
は、内筒11に中間仕切板21を一体に形成できるが、
外筒12に対する上下仕切板14,15の組み付けが複
雑になるからである。第3に、上仕切板14及び下仕切
板15の各通し孔16,17が、互いにそれぞれ上下に
重ならない2以上からなる構成である。この構造は、例
えば、上仕切板14及び下仕切板15の各通し孔16,
17を1個づつで構成すると、上記使用時における両筒
11,12の相対的な回転量も大きく必要となり、その
ような操作面での不利を避ける上で有効となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1から図7は形態例の手動
ミルを被粉砕物を入れた容器と共に示している。このう
ち、図1は手動ミルを示す外観側面図、図2は手動ミル
の底面図、図3(a),(b)は図1のA−A線断面図
及び要部部材の関係を示す模式図である。図4(a)は
手動ミルを図3(a)の状態から天地逆転した断面図、
図4(b)は同(a)のB−B線矢視断面図である。図
5と図6は作動説明図である。
【0010】形態例の手動ミル10(以下、ミルと省
略)は、粒状のコショウやごま等の被粉砕物Sを収納し
た容器1に着脱可能に装着されるもので、内筒11及び
外筒12でハウジングを構成し、粉砕手段である外歯1
8及び内歯20と、シャッター機構である上仕切板1
4,中間仕切板21,下仕切板15とを備えている。な
お、容器1は、市販品を想定したものであり、開口部2
を形成している筒部分に雄ねじ3を有している。但し、
この容器1は、ミル外観を形成しているハウジングと一
体的に形成することも可能であり、その場合は容器1が
被粉砕物用の容器部となる。
【0011】内筒11と外筒12はそれぞれ合成樹脂で
形成されている。内筒11は、両端が開口された筒状つ
まり供給通路に形成され、外周に周設された連結用係合
条11aを有している。内周面には、容器1の雄ねじ3
と取り外し可能に螺合される雌ねじ13が一端側に形成
されている。略中間部分には、内筒11の内部を上下に
仕切る上仕切板14が設けられている。この上仕切板1
4は、内筒11と一体に形成され、中心に略小円錐形に
突設された被粉砕物用案内突起14aと、突起14aの
外側に位置して上下に貫通している通し孔16とを有し
ている。通し孔16は板中心を通る180度ずれた位置
に対に形成されている。また、内筒11の内周には、上
仕切板14の下側に位置して、他端から途中まで段差が
設けられている。該段差に沿って下仕切板15と、略円
筒状の外歯18とが配置されている。下仕切板15は、
内筒11と別部材であり、中心に位置して上下に貫通さ
れた軸孔15aと、軸孔15aと外縁との間に位置して
上下に貫通された通し孔17と、周囲部に設けられた回
転規制及び位置決め兼用の凹所15bを有している。そ
して、内筒11に対し後述する中間仕切板21を組み入
れた後、凹所15bを前記段差側の凸部に係合した状態
で連結固定される。前記通し孔17は、上仕切板14の
通し孔16と同様に板中心を通る180度ずれた位置に
対に形成されている。しかも、各通し孔17は、下仕切
板15が筒内11に位置決め配置された状態で、通し孔
16に対し上下で重ならないよう互いに90度ずらされ
ている。外歯18は剛性材料で作られ、内周にやや未広
がり状になった歯形18aを有しており、前記段差の端
部側に装着され、内筒11と一体回転可能になってい
る。
【0012】外筒12は、一端が開口され、他端が一部
開口した概略ドラッグカップ状をなし、一端側内面に周
設された連結用係合溝12aを有している。他端は、端
面が中心部の枢軸19を除いて複数の排出口22に開口
されている。枢軸19は、軸中心に沿って内側に突出
し、先端には下向有底の軸止め孔19aが設けられてい
る。そして、枢軸19の外周には、剛性を有した内歯2
0が枢軸19と一体回転可能に嵌合固定されている。排
出口22は、被粉砕物Sの粉砕後の粉末を外へ排出する
箇所であり、図2に示す如く枢軸19の周囲に放射状に
複数設けられている。内歯20は概略円錐状をなしてい
る。外周面には歯形20aが形成され、中心には枢軸1
9が貫通する中心孔20bが形成されている。そして、
内歯20は、中心孔20bに軸部19を圧入した状態で
外筒12に固着されている。
【0013】中間仕切板21は、円盤部21aと共に、
該円盤部21aの中心に下設された軸部21bを有して
いる。円盤部21aは、内筒11の内径に対応した大き
さであり、内筒11の内周に沿って回転自在に配置され
るよう設計されている。円盤部21bには、4個の通し
孔23が略90度間隔で、外周から切り欠いた状態で設
けられている。各通し孔23の内周は、図3(a)に示
す如く下に行くほど広がる下向きテーパー面となってい
る。軸部21bは、下仕切板15側の軸孔15aに対し
回転自在な外径に設けられ、かつ、前記軸止め孔19a
に対し回転不能に圧入される軸形状となっている。
【0014】以上の各部材は、例えば、次のような要領
にて組み立てられる。先ず、中間仕切板21は、円盤部
21aが上仕切板14に面接触するよう内筒11の内部
に挿入配置される。次に、下仕切板15は、軸部21b
に軸孔15aを挿通しながら、また前記段差に沿って圧
入されながら、凹所15bと前記段差側の凸部の係合に
より内筒11内に回転不能に装着される。その後、内筒
11には外歯18が圧入固定される。一方、外筒12に
は、内歯20が中心孔20bと軸部19を介して装着さ
れる。この外筒12は、中間仕切板21,下仕切板1
5,外歯18を組み込んだ内筒11に対し、内筒11を
外筒12の内部に所定の位置まで挿入した後、押し込む
と軸部21bの先端と軸止め孔19aとが強固に係合
し、同時に、内筒11外周の係合条11aと外筒12内
面の係合溝12aとの嵌合により内筒11に対し組み付
けられる。組立状態では、内筒11と外筒12との間が
相対的に回転し、外歯18及び上下仕切板14,15が
内筒11と一体に回転し、内歯20及び中間仕切板21
が外筒12と一体に回転する。なお、両歯18,20の
隙間は、対象となる被粉砕物Sの径や硬度、又は荒挽き
か細挽きかによって設計される。通常は0.2mm〜2
mm程度である。
【0015】次に、以上のミル10の使用方法を説明す
る。容器1に装着する場合は、排出口22が上に位置す
るように配置した状態で、容器1を下側にし、開口部2
の雄ねじ3を内筒11の雌ねじ13に螺合させて取り付
ける。図4はこの状態を示し、これが正規の不使用状態
である。
【0016】使用する場合は、図3の如く排出口22が
下になるよう全体を逆転する。すると、容器1側の被粉
砕物Sが上仕切板14の上に落下し、その一部が上仕切
板14の通し孔16に入り込む。この場合、上仕切板1
4の通し孔16と中間仕切板21の通し孔23とが図3
の如く一致しているときは、前記の被粉砕物Sが通し孔
23を通じ下仕切板15上まで落下する。但し、下仕切
板15上まで落下しても、上仕切板14の通し孔16と
下仕切板15の通し孔17とが90度ずらして設けられ
ている(通し孔16の真下には通し孔17は存在しな
い)ので、被粉砕物Sが通し孔23内に入った状態で下
仕切板15上で受け止められる。次いで、内筒11と外
筒12との間が互いに回転される。図5と図6はその回
転過程を示しており、図5は図3の状態から外筒12に
対し内筒11側を略135(又は45)度だけ回転し
た、図6は図3の状態から外筒12に対し内筒11側を
略90(又は略270)度だけ回転した状態を模式的に
示している。これら図から推察される如く、両筒11,
12が図3の状態から相対的に回転されて、図6の例の
如く通し孔23と通し孔17が一致すると、通し孔23
内の被粉砕物Sが通し孔17を通って外歯18と内歯2
0との間に落下する。この落下された被粉砕物Sは、両
筒11,12の間が相対的に回転されることで、この回
転と一体に外歯18と内歯20も相対的に回転する結
果、被粉砕物Sが粉砕される。その粉砕後の粉末は、両
歯18,20の先端の間の隙間を通り、更に排出口22
より外へ排出される。
【0017】そして、不使用時には、排出口22を下に
た状態で保管してもよいが、通常は排出口22の汚れ等
を防ぐため図4の如く排出口22が上となるようにす
る。図4の不使用及び保管状態では、両歯18,20側
にある被粉砕物Sや両歯18,20の間に残った被粉砕
物Sの中間粉砕物等が自重で下仕切板15側へ落下し、
その一部が下仕切板15の通し孔17内に入り込む。し
かし、これらは、中間仕切板21上までは戻されるが、
上下仕切板14,15の通し孔16,17の孔位置が上
下方向に重ならないようにしているため、中間仕切板2
1の上で止められ、上下仕切板14,15と中間仕切板
21とが相対的に回転されない限り、つまり両筒11,
12を相対的に回転しないと、容器1内まで戻ることは
ない。これは例えば使用中等で、ミル10が倒れても容
器1内へ戻らないことを意味する。
【0018】したがって、以上のミル10は、不使用や
保管のために排出口22を上にしたときに、被粉砕物S
のうち、排出口22を通って排出されず、外歯18と内
歯20の間に残っていた粉砕途中の中間粉砕物や粉末が
再び容器1内側へ戻るというような不具合を構造的に防
止できる。この利点は、使用者が意識的に操作すること
なく自動的にシャッター機構が働き、容器1内から供給
される被粉砕物Sを極力新しいものだけとなるよう簡
単、かつ確実にし、常に最良な風味を引き出すことがで
きることである。
【0019】なお、以上の形態では、外歯18を内筒1
1に装着し、内歯20を外筒12に装着した構造である
が、これを逆にし、外歯を外筒に固定し、内歯を内筒に
固定することも可能である。また、内筒11と外筒12
はどちらを回転させてもよく、勿論、両方を互いに反対
方向へ同時に回転させてもよい。更に、中間仕切板21
の通し孔23は、例えば、通し孔16,17より大きい
上下貫通した切り欠部とした態様であってもよい。この
ように、本発明は、請求項記載の技術要素を除いて種々
変形されるものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の手動ミル
は、3個の仕切板の作動によって両筒を所定量だけ相対
的に回転しない限り粉砕途中の中間粉砕物や粉末が容器
側に戻ることがなくなる。この結果、容器内から供給さ
れる被粉砕物を当初の粒状をしたものだけとなるよう自
動的に管理して、風味の良い被粉砕物を常に使用でき、
信頼性をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明形態の手動ミルを示す外観側面図であ
る。
【図2】上記手動ミルの底面図である。
【図3】図1のA−A線断面図及び要部部材の関係を示
す図である。
【図4】上記手動ミルを図3の状態から天地逆転した断
面図及び同(a)のB−B線矢視断面図である。
【図5】図3の状態から外筒に対し内筒側を略45度だ
け回転した部分断面図及要部部材の関係図である。
【図6】図3の状態から外筒に対し内筒側を略90度だ
け回転した部分断面図及要部部材の関係図である。
【図7】手動ミルの従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1は容器(2はその開口部) 10は手動ミル 11は内筒(ハウジング) 12は外筒(ハウジング) 13は上1仕切板(16はその通し孔) 15は下仕切板(17はその通し孔) 18は外歯 20は内歯 21は中間仕切板(23はその通し孔) 22は排出口 Sは被粉砕物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングが回転自在に組み付けられた
    内筒及び外筒を有し、粒状の被粉砕物を収容した容器の
    開口部に上部側を連結し、下底部側に設けられた排出口
    と、前記内筒及び外筒の一方にそれぞれ内設固定されて
    互いに噛み合っている内歯及び外歯とを備え、前記容器
    の開口部から供給される被粉砕物を、前記両歯の間に供
    給し、前記両筒を相対的に回転することにより、前記被
    粉砕物を両歯の間で摺りつつ前記排出口から排出する手
    動ミルにおいて、 前記容器の開口部と前記両歯との間の被粉砕物用供給通
    路に設けられ、上下に貫通した被粉砕物用通し孔をそれ
    ぞれ形成している上仕切板,中間仕切板,下仕切板を備
    え、前記上仕切板及び下仕切板を前記内筒及び外筒の一
    方に連結し、他方に前記中間仕切板を連結しており、 前記供給通路を、前記上仕切板の通し孔と前記下仕切板
    の通し孔との位相差によって、前記両筒を相対的に回転
    しない限り、被粉砕物を容器側から前記両歯側へ通過不
    能にし、かつ、全体が天地逆転された状態で前記両歯の
    間に残っていた中間粉砕物等を容器側へ通過不能にした
    ことを特徴とする手動ミル。
  2. 【請求項2】 前記上仕切板と中間仕切板、及び前記中
    間仕切板と下仕切板を略面接触状態で配置している請求
    項1に記載の手動ミル。
  3. 【請求項3】 前記上仕切板及び下仕切板が、前記内筒
    に設けられていると共に、上仕切板を内筒に一体に形成
    している請求項1又は2に記載の手動ミル。
  4. 【請求項4】 前記上仕切板及び下仕切板の各通し孔
    が、互いにそれぞれ上下に重ならない2以上からなる請
    求項1から3の何れかに記載の手動ミル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103690066A (zh) * 2013-12-20 2014-04-02 宁波厨聚厨房科技有限公司 调料研磨器
JP2018069136A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動粉挽き機

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