JP2001224430A - 顔だち分類法及び顔だちマップ - Google Patents

顔だち分類法及び顔だちマップ

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JP2001224430A JP2001019182A JP2001019182A JP2001224430A JP 2001224430 A JP2001224430 A JP 2001224430A JP 2001019182 A JP2001019182 A JP 2001019182A JP 2001019182 A JP2001019182 A JP 2001019182A JP 2001224430 A JP2001224430 A JP 2001224430A
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奈美子 小林
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悦 西島
Yukie Shigemi
幸江 重見
Setsuko Suzuki
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顔だちを顔の形態の特徴別に分類する方法と顔
だちを適切に分類識別しメーキャップの際のイメージを
演出するためのガイドラインを提供する。 【解決手段】 顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の
形態要素の配置状態を示すバランス軸Yと、顔の輪郭形
状又は前記顔の形態要素のうちの少なくとも一つの形態
要素の輪郭形状を示すフォルム軸Xからなる座標空間1
に対象とする顔の位置付けを行うことにより顔だちの分
類を行う。また、座標の各象限には代表的なイメージの
表示あるいはそこに分類される代表的な顔画面を配置し
て顔だちマップとし、メーキャップのガイドラインとし
て用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人の顔型を特徴別に
分類する分類法に関し、顔を形態の観点から特徴点を抽
出し、その特徴点に基づいて顔の分類を行う顔だち分類
方法、及びこの顔だち分類法に基づく座標軸により形成
した顔だちマップに関する。この顔だちマップはメーキ
ャップによるイメージ演出に用いることができ、特に、
化粧品売場や美容院における顧客への美容カウンセリン
グ、あるいは化粧コンサルタントや美容師の教育に好適
である。
【0002】
【従来の技術】顔のメーキャップは、通常、各自の経験
や感覚に基づいて行われる場合が多いが、自らの顔のメ
ーキャップを行うことは別として他人の顔のメーキャッ
プを演出する場合には、対象となる顔は千差万別であ
り、また、夫々の要望に応じたメーキャップを施すこと
はかなりの経験と、特殊な感覚を必要とするもので、一
定のレベルに達するまでにはかなりの年数を要する。
【0003】メーキャップによるイメージの演出法は、
理論的に説明する試みもなされているが、従来のメーキ
ャップによるイメージ演出は、造形理論を応用したもの
で、形の特徴や目に映ったときどのようにどの様な印象
を受けるかを把握してメーキャップに応用するものであ
る。例えば、図14に示すように,直線はシャープある
いは静的なイメージを演出させ、曲線はソフトあるいは
動的なイメージを演出する。したがって、眉や口の輪
郭、あるいは髪の状態を直線的又は曲線的にメーキャッ
プすることにより、それぞれ、シャープなイメージを演
出したりソフトなイメージを演出したりすることができ
る。同様に、下降線を使用して落ちついたイメージを出
したり、太い線を使用してたくましいイメージを演出す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個々の
顔にはそれぞれ独自の特徴があり、造形理論では、顔の
一つ一つの部位しか応用できず、造形理論の応用だけで
は、個々の顔に不釣合いなメーキャップの仕上がりにな
ってしまうことがある。また、個々の顔だちに用いるメ
ーキャップテクニックは本来異なるものであるがこれを
系統的に示す方法はない。多くの女性の間では、思いど
おりのイメージをメーキャップに演出したいというニー
ズは多い中で、これに応える適切なメーキャップ法はな
く、その出現が待望されている。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、顔を総合的にとらえ、顔のイメージを生起させる要
因を科学的に明らかにし、その根拠に基づきメーキャッ
プにより顔の形態、あるいは形態の見えの操作をするこ
とで、メーキャップを用いたイメージ演出が的確、かつ
簡便に実施できるようにすることを目的としてなされた
もので、個々の顔だちを分析し、これを的確に分類ある
いは識別することのできる顔だち分類法を提供するとと
もに、この分類法に基づいて作成したメーキャップのイ
メージ演出のガイドラインとなる顔だちマップを提供す
ることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による顔だち分類
法は、顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の形態要素
の配置状態を示す指標と、顔の輪郭形状又は顔の前記形
態要素の輪郭形状を示す指標とを使用し、顔だちを特徴
別に分類することを特徴とする。
【0007】この分類法によれば、基本的に2種類の指
標により顔だちを分析して体系的に分類することが可能
となる。
【0008】また、顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む
顔の形態要素の配置状態を示す第1の軸と、顔の輪郭形
状と目、眉、口、鼻を含む顔の形態要素のうちの少なく
とも一つの形態要素の輪郭形状を示す第2の軸の2軸か
らなる座標空間に対象とする顔の位置付けを行うことに
より顔を形態別に的確に分類することができる。また、
これにより、顔だちの特徴点と顔だち相互の類似度を容
易に把握することが可能となる。
【0009】また、本発明による顔だちマップは、顔の
長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の形態要素の配置状態
を示すバランス軸と、顔の輪郭形状又は目、眉、口、鼻
を含む顔の形態要素のうちの少なくとも一つの形態要素
の輪郭形状を示す形状特性軸からなる座標空間に代表的
なイメージ表示及び/又はそのイメージの代表的な顔画
像を配置してなるものである。この顔だちマップを用い
ることにより、対象となっている顔だちがどのような特
徴点とイメージをを有しているか容易に把握することが
でき、また、メーキャップの際に希望するイメージを演
出するためにはどのようなメーキャップを施せばよいか
を顔だちの形態の観点から容易に知ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】〔顔の分類法〕顔だちを特徴別に
分類するための指標を構築するため、まず人間は顔をど
のようにして識別しているのか、その顔識別機構を明ら
かにするため、顔の類似判断を用いて以下の実験をし
た。
【0011】被験者は12人で、20代、30代の女性
の顔写真40枚をサンプルとして用いて行った。
【0012】実験では、図1のように3枚の顔A,B,
Cを同時にモニター画面に表示して提示する。被験者は
そのうちより似ているものを2枚選び、キーボードから
その番号を入力する。
【0013】40枚の写真を2群に分け全員の被験者が
両群の評定を行った。1群につき、全ての組合せにつ
き、20=1140回の評定を繰り返し、各々が似
ていると選択された累積度数(選択頻度)を記録した。
なお、後の分析のため、顔の長さ、大きさ、目の上がり
具合、など、長さ、面積、角度を画面上で測定した。図
2乃至図4は、測定した項目の例を示すもので、図2は
顔の面積を中心とする測定項目を示し、図3は目、眉、
口、鼻等の顔の形態要素の配置関係を中心とする測定項
目を示し、図4は目、口、眉等の顔の各形態要素の形状
に関する測定項目を示すものである。
【0014】上記測定値について、平均値が0、分散が
1となるように値を標準化したZ得点を各顔毎に算出
し、これを平均値からの逸脱度とした。図5に特に類似
度の高いサンプルS1とS2について代表的な形態の項
目の逸脱度を示す。なお、図5にサンプルS1,S2の
ほかに40人のサンプルのうち最大値(MAX)及び最
小値(MIN)を参考のために示している。
【0015】図5に示すように、類似度の高い顔は形態
的にも類似度が多く、特に、目と輪郭の値が近似してい
ることがわかる。また、逸脱度が大きい部分の値も近似
していることがわかる。
【0016】以上の分析から、顔の形態の平均からの逸
脱が共通しているかどうか、輪郭と目が似ているかどう
かが、顔の類似性の判断に重要であることが分かる。
【0017】次に選択頻度を多次元尺度法により分析を
行った。多次元尺度法とは、類似度に応じて対象を空間
内に布置する方法である。この分析により被験者がいか
なる指標を用いて類似性を判断していたか、即ち、人の
顔を判断していた指標が明らかになる。
【0018】多次尺度法による分析では、3次元解が得
られた。つまり主として3つの指標を用いて顔の類似性
を判断していることが明らかとなった。
【0019】3つの各次元の3種類の指標を、各顔の座
標値を基準変数、各顔の形態の計測値を説明変数とする
重回帰分析によって推定した。その結果、第1次元目
は、顔の長さが「短い」から「長い」、眉、鼻、口の配
置状態が、左右中心によっている、あるいは上下中心に
よっているかという「顔の長さ、パーツの配置」、第2
次元目は、丸く曲線的か、細長く直線的かという「目の
形状」、第3次元目は、丸く曲線的か、細長く直線的か
という「眉、口の形状」を示す次元であると推定され
た。
【0020】図6は、異なる次元空間に類似度の高い顔
のサンプルを布置した例を示すもので、(a)は「顔の
長さ、パーツの配置」と「目の形状」との座標空間に布
置したものであり、(b)は「顔の長さ、パーツの配
置」と「眉、口」の形状との座標空間に布置したもので
あり、(c)は「目の形状」と「眉、口」との座標空間
に布置したものである。
【0021】これらの例からわかるように、3種類の座
標空間において、類似度の高い群はどの座標空間におい
ても所定の群(クラスター)をなして布置されているこ
とがわかる。例えば、S873,S882,S777は
常に群をなしており、また、S755,S766,S7
70,S773等もどの座標においても同じ群をなして
いる。このように結果から、「顔の長さ、パーツの配
置」、「目の形状」、「眉、口の形状」が類似性の判断
の指標となっていることがわかり、上記実験結果を裏付
けることとなった。
【0022】上記の実験及び解析から、顔の類似性を判
断する場合、「顔の長さ又はパーツの配置が上下中心に
寄っているか、離れているか、あるいは、左右中心に寄
っているか、離れているか」と「パーツの形状」が大き
な役割を果たしていることが判明し、これらを指標とす
ることにより顔を形態の特徴別に体系的に分類し得るこ
とが判明した。
【0023】図7はこれらの指標を座標軸とする座標空
間を示すもので、縦軸に「顔の長さとパーツ(眉、目、
鼻、口)の配置状態」を、横軸に「パーツ(眉、目、
鼻、口)の形状」を座標軸としている。
【0024】この縦軸は、顔の長さが「短い」から「長
い」、パーツが「左右中心から離れている」から「左右
中心に中心に寄っている」、あるいは「パーツが上下中
心に寄っている」から「上下中心から離れている」への
変化を示すものである。これは、子供から大人への成長
に伴う顔の変化と一致するものであり、下方に向かって
「子供っぽさ」を、上方に向かって「大人っぽさ」の度
合い、換言すれば、子供から大人への成長時の顔のバラ
ンスの変化を示しているものとみることができ、ここで
は、「バランス軸」と名付けている。
【0025】また、横軸はパーツの形が曲線的か直線的
かの形状特性を表しているものであり、「フォルム軸」
と名付けている。
【0026】上記指標によって分類される場合の顔の形
態と印象の関連を重回帰分析によって探ると、図7の座
標の各象限による特徴を明らかにすることができた。図
8は図7の座標空間の各象限に位置する形態と印象を示
すものである。例えば、顔が長くて、パーツが曲線的だ
と(第II象限)、やさしい女らしい印象を強くする、あ
るいは、顔が短くて形状が直線的であればフレッシュで
活発的な印象を与える等、形態と印象との関連が明らか
となった。
【0027】以上のように、顔を顔の長さと目、眉、
口、鼻の顔の形態要素の配置状態と、前記顔の形態要素
の形状を指標として顔を分類することにより顔を形態か
ら特徴別に分類することができ、また顔の形状から受け
る印象別に分類することが可能となる。そしてこのよう
に分類することにより、例えば後述するようにメーキャ
ップを行う際に的確にイメージの演出が可能となる。ま
た、美容院等の顧客リストに本発明による顔だちの分類
法による分類を付与しておくことにより、顧客に合った
イメージをつくる際のガイドラインとすることができ
る。 〔顔だちマップ〕上述の実験及び分析により、顔の形態
と印象の因果関係を明らかにすることができたが、図9
に、前述の顔だち分類法を得る過程で得た知見をもとに
作成した顔だちマップの実施例を示す。
【0028】顔だちマップ1は、図7、図8に示した座
標と同様に縦軸に「顔の長さと目、眉、口、鼻の顔の形
態要素の配置」を示すバランス軸Yを、横軸に顔の形態
要素の形状を示すフォルム軸Xとする2軸の座標空間2
から成る。そしてこの座標空間2の中央(原点位置)に
女性の「平均顔」3を配置する。また、縦軸のバランス
軸Yの上下の各先端には、それぞれ顔の長さが長い顔4
と短い顔5の画像を配置する。バランス軸Yの両先端部
には顔の長さが長い、短い、パーツの配置が中心に寄っ
ている、離れているなどの説明を加えている。 また、
横軸のフォルム軸Xの両先端部には、顔の輪郭の下半分
の形状と、目、鼻、口、眉の形状が曲線的あるいは直線
的であることの説明を付している。
【0029】バランス軸Yとフォルム軸Xによって形成
される座標空間1の第1乃至第4象限には、それぞれに
位置する形態の持つ代表的なイメージあるいは印象の説
明を加えている。例えば、第I象限においては、クール
・シャープ・ダイナミック、第II象限には、やさしい、
女らしい、第III 象限にはキュート・かわいらしい、第
IV象限にはフレッシュ・活発というように代表的な印象
を記載してある。
【0030】さらに、それぞれの象限には、顔の判断を
しやすくするため、各象限の特徴を誇張した代表顔画像
6〜9を配置している。なお、中央の平均顔3及び各象
限に配置する代表顔画像6〜9は、実際にはコンピュー
タグラフィックの技術であるモーフィングで作成したも
のを用いる。例えば、中央の平均顔3は、40名の女性
の顔写真を合成したもので、図10のような値をもって
いる。この平均顔を基礎にしてそれぞれの特徴を誇張し
てモーフィング技術により変形することにより各代表顔
画像を製作することができる。
【0031】次に、図9に示した顔だちマップ1をメー
キャップのガイドラインとして使用する例について、図
11のフローチャト及び図12を参照して説明する。
【0032】先ず、メイクしようとする対象となる顔に
ついて、顔だちマップ1のバランス軸Yで、顔の長さ、
パーツが上下中心に寄っているか、離れているか、ある
いは、左右中心に寄っているか、離れているか、を見極
める(ステップ1;S1)。この場合、バランス軸Yで
は、先ず、顔の長さが長いか短いかを見る。顔の長さ
は、「顔の横幅」と「額から顎の長さ」の比率でみる。
なお、平均顔では、この比率は約1:1.4である。
【0033】顔の長さで判断しずらい時には、目、鼻、
口等の顔の形態要素(パーツ)の配置が左右中心に寄っ
ているか、離れているか、あるいは上下中心に寄ってい
るか、離れているかで見分ける。たとえば、目と目の間
隔が狭かったり、目から下の頬が長く見えればバランス
が大人っぽいと判断する。また、目と目の間が離れてい
たり、目と口がくっつき気味であればバランスが子供っ
ぽいと判断する。
【0034】次に、フォルム軸Xで、パーツの形状を見
極める。この場合、顔の輪郭の下半分がふっくらしてい
たり、目、鼻、口、眉等に丸みを感じる場合は、形状が
曲線的であると判断する。また、輪郭の下半分が角張っ
ていたり、シャープであったり、目、鼻、口、眉の形が
直線的(シャープ)である場合は、形状が直線的である
と判断する。
【0035】今、素顔の分析の結果、バランスが大人っ
ぽく、形状が曲線的な印象を与えるものと判断されたと
する。顔だちマップ1上では図12(a)に示すように
第II象限の図示の位置に位置付けられるとする。
【0036】そこで、次にメーキャップの要望を聞いて
把握する(ステップ2:S2)。
【0037】メーキャップの要望が、例えば、「クール
でシャープな印象」のイメージにしたいというものであ
るとする。
【0038】イメージがクールでシャープなものは顔だ
ちマップにおいては、第1象限に位置するものであり、
現在の素顔の第II象限の位置からの方向を顔だちマップ
上で確認し、イメージ演出の方法を顔だちマップの表示
を参考にして見出す(ステップ3;S3)。この場合、
図12(b)に示すように、バランス軸はそのままで、
フォルム軸の位置を直線的な方向に移動させればよいこ
とがわかる。
【0039】次に、ステップ3において見出したイメー
ジ演出の方法をもとにメーキャップを施す(ステップ
4)。この場合、バランスが大人っぽいところはそのま
ま生かし、フォルム軸に沿ってパーツを直線的な方向に
するようなメーキャップを施す。具体的には、眉の形、
唇の輪郭を直線的に表現する。これにより、要望に応じ
たクールでシャープなイメージのメーキャップを演出す
ることができる。
【0040】図12(c)は、メーキャップの要望が
「フレッシュで活発」な印象を与えたいというものであ
る場合の例を示す。この例では、「フレッシュ・活発」
なイメージは顔だちマップ上では、第IV象限に位置する
形態であり、第II象限の素顔の状態の位置からは対極の
関係にあり、イメージの変更にはかなりのテクニックが
必要となる。
【0041】バランス軸に関しては子供っぽい方向にす
る。また、眉山の位置をやや低めにし、頬紅を中央部分
に丸く入れるなどして顔の長さを目立たなく見せる。ま
た、フォルム軸に関しては、直線的な方向にするため、
眉、唇の輪郭を直線的に描く。これによって、大人っぽ
いやさしいイメージからややフレッシュな活発なイメー
ジを演出することができる。
【0042】このように、本実施例に示したバランス軸
とフォルム軸の2軸からなる顔だちマップを使用する
と、まず、対象とする顔が形態上どの位置に属するか、
また、どの様な印象を与えているかが容易に把握でき
る。さらに、代表的な顔画像との類似度を判断すること
で、座標空間上における対象となる顔の座標も容易に予
測することができる。そして、演出したイメージにする
ためにどのようなメーキャップを施せばよいか、イメー
ジ演出のための近道を知ることができる。
【0043】図13は、顔だちマップの他の実施例を示
す。顔だちマップ10は、縦軸の大人タイプか子供タイ
プかを示すバランス軸と、横軸のパーツの形状が曲線的
か直線的かを示すフォルム軸の2軸からなる座標空間の
夫々に位置する顔だちが持つ印象を多数示したものであ
る。このように、顔だちと印象との関連を前述の2軸の
座標に多数表示しておくことにより、よりきめの細かい
イメージの演出に役立てることができる。
【0044】なお、上述の例ではいずれも、顔だちマッ
プは大人タイプか子供タイプかを示すバランス軸を縦軸
に、パーツの形状を示すフォルム軸を横軸にしたもので
あるが、これらの縦軸、横軸が入れ替えても差し支えは
ない。また、表示する内容や、顔画像も必要に応じて適
宜配置すればよい。
【0045】本発明による顔だちマップを使用すること
により、顔の特徴を容易に見極めることができ、また、
この顔だちマップは、メーキャップの際のガイドライン
とすることができる。例えば、化粧品売場や美容院にお
ける顧客への化粧カウンセリング、あるいは化粧のコン
サルタントや美容師の教育や実際の業務の場において有
用性の高い補助具として使用することができる。
【0046】
【発明の効果】上述のとおり、本発明の顔だち分類法に
よれば、顔の長さあるいは目、口、鼻等の顔の形態要素
の配置に関する指標と顔及び目、眉、口、鼻等の顔の形
態要素の形状に関する指標により、顔だちを分類するこ
とで、顔の持つ特徴を体系別に分類あるいは識別するこ
とが可能となる。そして、顔の形態と印象との因果関係
を明らかにした結果、この分類法により区分された顔だ
ちと各区分が持つ印象とを予め関連付けておくことが可
能となり、顔の形状により区分された顔がどのような印
象をもっているかを容易に判断することができる。
【0047】また、本発明の顔だちマップは、顔の長さ
あるいは目、眉、口、鼻等の顔の形態要素の配置に関す
る度合いを示す軸と、指標と顔と顔の目、眉、口、鼻等
の形状要素の形状の度合いを示す軸の2軸による座標空
間によりマップを形成したもので、対象とする顔をこの
マップ上に位置付けて、その顔がその形態からどのよう
なイメージを持っているかを容易に知ることができる。
【0048】また、本発明による顔だちマップは、メー
キャップに用いる化粧用のツールとして使用することが
でき、これをガイドラインとすることにより、目的とす
るイメージを演出するためにはどのような方向でメーキ
ャップを施せばよいか、格別の熟練を要することなく知
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】顔識別機構の実験における画面の例を示す図で
ある。
【図2】顔の面積に関する測定項目を示す図である。
【図3】顔の形態要素の配置状態に関する測定項目を示
す図である。
【図4】顔の形態要素の形状に関する測定項目を示す図
である。
【図5】類似顔の形態的逸脱度の例を示す図である。
【図6】多次元尺度法に用いられた座標と顔画像の布置
の例を示す図である。
【図7】バランス軸及びフォルム軸の2軸からなる座標
を示す図である。
【図8】座標空間の各象限の印象を示す図である。
【図9】本発明の顔だちマップの1実施例を示す図であ
る。
【図10】平均顔の形状を示す図である。
【図11】顔だちマップを使用してメーキャップを行う
フローチャートである。
【図12】顔だちマップを使用してメーキャップを行う
場合のイメージ演出例を示す図である。
【図13】顔だちマップの他の例を示す図である。
【図14】従来の造形理論によるメーキャップ演出例を
示す図である。
【符号の説明】
1、10 顔だちマップ 2 座標空間 3 平均顔 4〜9 イメージ代表顔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 奈美子 東京都品川区西五反田3丁目9番1号 株 式会社資生堂ビューティークリエーション 研究所内 (72)発明者 西島 悦 東京都品川区西五反田3丁目9番1号 株 式会社資生堂ビューティークリエーション 研究所内 (72)発明者 重見 幸江 東京都品川区西五反田3丁目9番1号 株 式会社資生堂ビューティークリエーション 研究所内 (72)発明者 鈴木 節子 東京都品川区西五反田3丁目9番1号 株 式会社資生堂ビューティークリエーション 研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の
    形態要素の配置状態を示す指標と、顔の輪郭形状又は顔
    の前記形態要素の輪郭形状を示す指標とを使用して顔だ
    ちを形態別に分類することを特徴とする顔だち分類法。
  2. 【請求項2】 顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の
    形態要素の配置状態を示すバランス軸と、顔の輪郭形状
    又は前記顔の形態要素のうちの少なくとも一つの形態要
    素の輪郭形状を示す形状特性軸からなる座標空間に対象
    とする顔の位置付けを行うことにより顔だちを分類する
    ことを特徴とする顔だち分類法。
  3. 【請求項3】 顔の長さ又は目、眉、口、鼻を含む顔の
    形態要素の配置状態を示す第1の軸と、顔の輪郭形状又
    は目、眉、口、鼻を含む顔の形態要素のうちの少なくと
    も一つの形態要素の輪郭形状を示す第2の軸の2軸から
    からなり、中央に平均顔を配置した座標空間からなる顔
    だちマップ。
  4. 【請求項4】 第1の軸は、一方は顔の長さが短いか又
    は顔の形態要素が左右中心から離れている、又は顔の形
    態要素が上下中心に寄っている度合いを示し、他方は、
    顔の長さが長いか又は顔の形態要素が左右中心に寄って
    いる、又は顔の形態要素が上下中心から離れている度合
    いを示すものであり、第2の軸は、一方は顔及び顔の形
    態要素の形状が曲線的である度合いを示し、他方は、顔
    及び顔の形態要素の形状が直線的である度合いを示すも
    のである請求項3記載の顔だちマップ。
  5. 【請求項5】 座標空間の各象限に、それぞれの象限に
    位置する代表的な顔画像を配置した請求項3記載の顔だ
    ちマップ。
  6. 【請求項6】 座標空間の各象限に、それぞれの象限に
    位置する顔の持つ代表的な印象を表示した請求項3記載
    の顔だちマップ。
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