JP2001224333A - ポリフェノールパレット - Google Patents

ポリフェノールパレット

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JP2001224333A
JP2001224333A JP2000108609A JP2000108609A JP2001224333A JP 2001224333 A JP2001224333 A JP 2001224333A JP 2000108609 A JP2000108609 A JP 2000108609A JP 2000108609 A JP2000108609 A JP 2000108609A JP 2001224333 A JP2001224333 A JP 2001224333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェノールを含有した高機能飲料を的確
かつ簡易迅速に製造ができるようにする。 【解決手段】 ポリフェノールの抽出原料、機能、機能
発揮に対する有効量が一目で把握できるポリフェノール
パレットを提供し、消費者の希望に即した飲料を簡易迅
速かつ的確に製造できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のポリフェノ
ールを含有する飲料並びに該ポリフェノール含有飲料を
製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ポリフェノールが注目されるよう
になってきていることに伴って、ポリフェノールが添加
されている飲料も実際に流通するようになってきてい
る。そして、このようなポリフェノール含有飲料は、主
に自然派の消費者に広く受け入れられているが、ポリフ
ェノールそれ自体が備える機能については主に、ポリフ
ェノールの高い抗酸化能及びそれに付随する機能につい
て探求がなされている。
【0003】そしてこれについては、ポリフェノール含
有飲料についてもその延長線上にあり、抗酸化能以外の
機能や複合系の検討については十分であるとは言えない
ものの、抗酸化能及びそれに付随する機能については、
多くの報告や特許出願もなされている。
【0004】しかしながら、抗酸化能以外の機能に着目
する以前の問題として、抗酸化能という機能一つを取っ
てみたとしても、ポリフェノールという物質それ自体に
ついての研究を越えて、飲料といったような一般的な食
生活に係るものについての検討を行うような場合には、
飲料それ自体が備える機能というものだけではなく、こ
れに加えて、消費者の嗜好ということについてまでも検
討を行う必要が出てくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、飲料にお
いては、消費者の嗜好に対応しながらも飲料の機能性は
十分に担保されなければならないという要求があるが、
同時に、流行に左右され、移り変わりやすい消費者の嗜
好に迅速かつ柔軟に対応できるようにするということが
宿命的に要求される。そしてこれらの要求を同時に実現
すると共に、その実現が簡易な手段によって行うことが
できるのであれば、製造効率アップの観点からは非常に
有用である。また、その実現を天然物由来の素材によっ
て行うということができるのであれば、自然派の消費者
にも広く受け入れられることとなり、より好ましいとい
うことになる。
【0006】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、高機能でかつ消費者の希望
に即した飲料を天然素材を用いて簡易迅速かつ的確に製
造できるようにするための有効な手段を提供することに
ある。
【0007】以上のような目的を達成するために、本発
明においては、ポリフェノールの抽出原料、機能、機能
発揮に対する有効量が一目で把握できるポリフェノール
パレットを提供することにより、配合の際のポリフェノ
ール選択の容易性と自由度を確保し、かつ、飲料製造者
によるポリフェノール配合の有効性に関する予測をひと
つの情報として与えることができるようにしたことを特
徴とする。
【0008】そして、本発明に係るポリフェノールパレ
ットを利用すれば、その飲料に適したポリフェノールを
適切な量で適切な種類の数だけ添加することを容易に行
うことができるようになる。従って、高機能な飲料を製
造する際に、飲料製造者が飲料に持たせたい機能に適合
する適切なポリフェノールを簡易迅速に選択かつ使用す
ることができるので、高機能でかつ消費者の希望に即し
た飲料を効率的に製造することができるようになる。
【0009】より具体的には、本発明は、以下のような
ポリフェノールパレット、それを用いて製造した飲料及
びその製造方法を提供する。
【0010】(1) 有用な天然由来の複数種類のポリ
フェノールの集合体からなるポリフェノールパレット。
なお、「有用な」というのは、抗酸化能、フレーバ耐久
性、静菌作用等のように、あるポリフェノールがある飲
料に添加された場合に、当該飲料の特性・機能・状態の
維持もしくは改善・改良に貢献するような当該ポリフェ
ノールの特性・機能・作用・性質のことを意味する。こ
こで、自然界に存在する全てのポリフェノールが「有用
な」ポリフェノールであるというわけではなく、本発明
では、ポリフェノールの中でも「有用な」ものを揃えたポ
リフェノールパレットを想定している。
【0011】「天然由来の」というのは、化学合成によ
って得られたものではなく、果実、果汁、野菜汁等から
抽出等を行うことによって得られたものであることを意
味する。
【0012】(2) 有用な天然由来の複数種類のポリ
フェノールの集合体からなるポリフェノールパレットか
ら任意のポリフェノールを選択して添加する方法。
【0013】(3) 科を超えた有用な天然由来の複数
種類のポリフェノールの集合体からなるポリフェノール
パレットから任意の複数のポリフェノールを選択し、こ
れらを組み合わせて飲料に添加する方法。なお、「科」
というのは、例えば「バラ科」のような植物分類学上の分
類によって定義された「科」のことを意味する。
【0014】(4) 前記ポリフェノールは、レモン、
リンゴ及びブドウ種子から抽出したポリフェノールから
なる群より選ばれる2以上のものであることを特徴とす
る(3)記載の方法。
【0015】(5) 有用な天然由来の複数種類のポリ
フェノールの集合体からなるポリフェノールパレットか
ら任意に選択したポリフェノールを飲料に添加すること
により飲料の機能を高める方法。ここで、「飲料の機
能」というのは、ポリフェノール添加によって抗酸化能
やフレーバ耐久性が付与されることに基づいて保存性や
貯蔵性が高まったり、或いは、風味や色味の改善が図ら
れたりするような場合を意味する。
【0016】(6) 飲料中の有用な天然由来のポリフ
ェノールの種類及び量を変更することにより飲料の機能
を変更する方法。
【0017】(7) 科を超えた有用な天然由来の複数
種類のポリフェノールがそれぞれの機能改善有効量添加
された飲料。なお、本発明に係るポリフェノールパレッ
トは全て有用なポリフェノールで構成されているが、結
果的に得られた飲料の中に含まれているポリフェノール
が全て有用なものである必要は無い。
【0018】(8) 前記ポリフェノールは、レモン、
リンゴ及びブドウ種子から抽出したポリフェノールから
なる群より選ばれる2以上のものであることを特徴とす
る(7)記載の飲料。
【0019】(9) 果汁飲料であることを特徴とする
(7)または(8)いずれか記載の飲料。
【0020】(10) 機能性飲料であることを特徴と
する(7)または(8)いずれか記載の飲料。
【0021】(11) 密閉容器入り飲料であることを
特徴とする(7)から(10)いずれか記載の飲料。
【0022】[用語の意義等]本発明に係る「ポリフェ
ノールパレット」とは、縦割り的に把握かつ使用されて
きたポリフェノールの特質を、適切な配合を行うため
に、天然由来の有用なポリフェノールを横並び的に一見
して把握できるようにしたものをいう。ここで、ポリフ
ェノールの特質とは、原料成分に基づいて機能が異なる
こと、かかる機能を発揮させるために必要なポリフェノ
ールの量が原料の種類によって異なること、ポリフェノ
ールの抽出方法によってはその機能が発揮できない場合
があること(実施例5参照)、或いは、ポリフェノール
の添加量を変更することにより発揮される機能が異なる
場合があること(実施例1参照)等をいう。
【0023】上記のポリフェノールパレットは、複数種
類のポリフェノールの集合体からなることにより、複数
種類のポリフェノールを相互に見比べることができるよ
うにしたものである。すなわち、飲料を製造するに際
し、その飲料に持たせたい機能を特定した後、その機能
を発揮し得るポリフェノールを簡易迅速に選択し飲料に
添加すること、更に複数のポリフェノールが選択された
場合には、その機能を発揮するのに必要なポリフェノー
ルの量を添加した場合に飲料の風味を損なわないかどう
か、または組み合わせて用いることができるかどうか
(機能相互間で互いの機能を希釈化しないかどうか等)
ということも検討できる。
【0024】本明細書において「機能」というのは有用
な機能のことを意味し、例えば、静菌、フレーバ耐久、
抗酸化等の飲料自体に効果的な作用のほか、抗酸化機能
に基づく動脈硬化防止、代謝制御機能やガン抑制機能
等、本発明に係る飲料を摂取することにより人体にもた
らされる有益な作用をも含む。
【0025】なお、ここで、「静菌」とは、菌(特に加
熱殺菌処理によっても死滅せずに生き残っている菌)の
生育や増殖を抑制し、製品飲料の腐敗や変敗を防止でき
るような作用をいい、また、「菌」にはカビおよび細菌
が含まれる。
【0026】「フレーバ耐久」というのは、ある種のフ
レーバ(何らかの風味等)を備えるものについて、その
フレーバの持続性を向上させる(或いは、寿命を延長さ
せる)効果を有するということを意味する。
【0027】「有効量」というのは、前記の機能を発揮
するのに必要な量を意味する。例えば、フレーバ耐久に
対して「有効量」とは、フレーバの持続性を向上させる
(或いは、寿命を延長させる)効果が得られるのに必要
な量(即ち、略下限)ということを意味する。
【0028】「飲料の機能を高める」とは、ポリフェノ
ールを添加することにより飲料に上記の機能を持たせる
ことをも含める意である。
【0029】「飲料の機能を変更する」とは、ポリフェ
ノールの種類や添加量を変化させた場合には、当該ポリ
フェノールが発揮する機能が異なってくる場合があるこ
とを示唆したものであり、従って、機能の改善以外の場
合をも含める意である。
【0030】本明細書において、「果汁飲料」とは、果
汁含有率100%の天然果汁、果汁含有率50%以上100%未
満の果汁飲料および果汁含有率10%以上50%未満の果汁
入り清涼飲料、更には、果実を破砕して裏ごしした果実
ピューレを含有する果肉飲料をも含む。
【0031】本明細書において、「機能性飲料」とは、
体調調整機能を持つ成分が多く含まれる飲料をいう。
【0032】「密閉容器」には缶容器及び、PETボト
ルが含まれる。特に、PETボトルに関しては、缶容器
と異なり酸素透過性があることから、飲料自体に静菌作
用という機能を持たせることにより、例えば、飲料中に
好気性菌が万が一混入してしまった場合であっても当該
好気性菌の増殖を防止することができ、PETボトル入
りの飲料に対して従来よりも安全性を高めることができ
る。
【0033】なお、好気性菌のうちカビについては、飲
料をPETボトルに充填する場合は、充填後、加熱殺菌
処理を経て冷却するために行うシャワーリングにおい
て、PETボトルの中身が陰圧となることによって生じ
たキャップとボトルとの隙間からが混入する可能性を考
慮した場合に有効である(実施例2において特にカビに
ついて実験を行っている)。
【0034】
【発明の実施の形態】[ポリフェノールの抽出原材料、
抽出方法、検出方法]ポリフェノールを抽出する原材料
としては、ポリフェノールが含まれるあらゆる植物を使
用することができるが、本実施例においては、レモン、
ブドウ、リンゴ、お茶を使用した。
【0035】ポリフェノールの抽出方法としては、上記
原材料に適した様々な方法を採用することができる。例
えば、水(冷水、温水を含む)や、有機溶媒(酢酸エチ
ル、クロロホルム等、)、混合溶媒(水―エタノール混
合溶媒等)、液化炭酸ガスによる抽出等が挙げられる。
なお、液化炭酸ガス抽出を行う場合には、超臨界状態を
経る場合と経ない場合のいずれの態様も含まれる
【0036】ポリフェノール類の検出(定質・定量分
析)は、常法に従って行う。ポリフェノール類の検出方
法としては、例えば液体クロマトグラフィーによる分析
法、酒石酸鉄法、Folin-Denis法などが挙げられる
【0037】
【実施例1】[フレーバ耐久機能]本実施例はレモンポリ
フェノールに関するものである。かかるレモンポリフェ
ノールの製造は、まず、新鮮なレモンをよく洗い、中身
(レモン果実)と表皮(レモン果皮)とを分離し、表皮
のみを摩り下ろした後、液化炭酸ガス抽出に供し、抽出
後の摩り下ろされた表皮部分を濾過によって除去(必要
に応じて、追加の濾過若しくはカラム吸着を行う)して
行った。
【0038】フレーバ耐久機能を発揮するのに必要十分
な量としては、レモン果皮抽出物の濃度にして、500
ppmから3000ppm程度、ポリフェノール濃度に
換算して0.5ppmから2ppm程度であり、好まし
くは、レモン果皮抽出物の濃度にして、550ppmか
ら2000ppm程度、ポリフェノール濃度に換算して
0.6ppmから1.7ppm程度であり、より好まし
くは、レモン果皮抽出物の濃度にして、600ppmか
ら1800ppm程度、ポリフェノール濃度に換算して
0.7ppmから1.5ppm程度である。
【0039】一方で、適量の砂糖とクエン酸とを水に溶
解させて飲料ベースを作製し、この飲料ベースと同量の
炭酸水を配合した後、糖度が10Brix程度で酸度が
0.2g%程度となるように調整し、最終的に、サイダ
ーエッセンスを添加(サイダーエッセンス濃度は3wt
%程度とした)して対照サイダーを作製した。
【0040】そして更に、この対照サイダーに、0.2
wt%(2000ppm)となるように上記レモン果皮
抽出物を添加して、試験用サイダーとした。
【0041】上記のようにして得られた試験用サイダー
及び対照サイダーに両方について、蛍光灯による照射を
行い(積算照度で100万lx・h)、光変性臭が生じ
るか否かについて試験を行った(曝光試験)。
【0042】その結果、対照サイダーには日光変性臭が
生じていたが、試験用サイダーには光変性臭が生じず、
フレーバも良好であった。
【0043】以上から、レモンポリフェノール飲料の持
つ独特のフレーバの劣化が長期にわたって防止されると
いう有為な効果を有することが明らかである。
【0044】[フレーバ耐久機能と酸化防止機能]上述の
ように、フレーバ耐久機能は、そのポリフェノール濃度
がかなり低い場合であっても十分発揮される。これに対
し、酸化防止機能を発揮するためには、ポリフェノール
の濃度範囲の下限が存在するはずであり、従って、下記
の図に示すように、レモンポリフェノールの添加量が異
なることにより、発揮する機能が異なることとなる。
【0045】この図1は、レモンポリフェノールについ
て、本発明の原理・内容の説明のために、そこに含まれ
るポリフェノールの種類と量の分布について、仮想的に
示したものである。なお、レモンポリフェノールの量
(相対量)が示されており、横軸には得られたレモン果
皮抽出物中に含まれているポリフェノールの種類(a,
b,c,d,…l,m,n,…x,y,z)が示されている。
【0046】この図1においては、前記仮想のレモン果
皮抽出物を飲料に添加した場合には、ヒストグラムの実
線で示した部分は、フレーバ耐久機能を発揮する態様の
範囲内でレモン果皮抽出物を飲料中に添加した場合(特
に、「フレーバ耐久に対して有効な量だけ」の一態様の
場合)に係るポリフェノール濃度(即ち、飲料中のポリ
フェノール濃度)を示している(図中、白抜きのヒスト
グラムはフレーバ耐久機能を有しないポリフェノール
(b及びy)、斜線のヒストグラムはフレーバ耐久機能
を有するがその機能を発揮する濃度になっていないポリ
フェノール(d及びl)、網掛けのヒストグラムはフレ
ーバ耐久機能を有し、かつ、その機能を発揮するのに必
要な濃度になっているポリフェノール(a,c,m,n,
x,z)を示している)。
【0047】この一方で、一点鎖線で示した部分は、得
られたレモン果皮抽出物を飲料中に添加した場合に、抗
酸化剤として機能する一態様で当該レモン果皮抽出物を
飲料中に添加した場合のポリフェノール濃度を示してい
る。
【0048】
【実施例2】[静菌機能]本実施例はリンゴポリフェノー
ルに関するものである。かかるリンゴポリフェノールの
製造は、リンゴポリフェノールが多く含まれているリン
ゴ未熟果(商品として店頭に陳列される以前のリンゴ果
実)を搾汁後清澄化し、スチレンジビニルベンゼン系の
合成吸着樹脂へ通液してポリフェノール成分を吸着さ
せ、水洗浄を行った後、含水エタノールでポリフェノー
ル分を溶出することにより行った。そして、この溶出液
を減圧濃縮後、噴霧乾燥により粉末化し、飲料に添加し
た。
【0049】総ポリフェノール濃度は、クロロゲン酸を
検量線としたFolin-Denis法により測定した。
【0050】上記のようにして得られたリンゴポリフェ
ノールを、pH3.0〜3.5の果汁入りの果汁入り透
明タイプスポーツ飲料に添加し、そこにカビ(Exsophia
lasp)、を500ml PETボトルに接種し、経過を
見た。各試験区の母数は3であり、菌が接種された飲料
は、25℃で30日間放置された後、菌塊及び菌糸の有無
が目視で確認された。
【0051】本実施例では、湿度の高い環境を好んで生
育するカビとして代表的なエクソフィアラ属(Exsophia
la sp)を採用して実験を行った。
【0052】以下の表1に、リンゴポリフェノールとブ
ドウ種子抽出物(但し、総ポリフェノールの濃度に換算
してある)、シュガーエステルの添加量及びカビの菌数
を変化させてその増殖の経過を見た場合の実験結果を示
す。なお、Ctrlは無添加の場合の対照実験を示してい
る。
【0053】
【表1】
【0054】この表1では、製品中での菌塊及び菌糸が
存在したものを+としている。
【0055】次に、リンゴポリフェノールを、pH3.
0〜3.5の果汁入り透明タイプスポーツ飲料に添加
し、そこに耐熱性好酸性菌2種(DSM2498株(Deutsc
he Sammlung von Microorganismen und Zellkulturen G
mbH)、ATCC49025株(American Type Culture Coll
ection)を「胞子数1000個/500ml PETボ
トル」の割合で接種し、経過を見た。各試験区の母数は
3であり、菌が接種された飲料は、37℃で14日間放
置した。
【0056】以下の表2に、本実施例に係るリンゴポリ
フェノールの添加量(但し、濃度は、ポリフェノールの
添加濃度を示す)を変化させた場合の結果を示す。
【0057】
【表2】
【0058】この表2では、製品中での菌の増殖及びそ
れに伴う異味・異臭がしたものを+としている。
【0059】これらの結果から、リンゴポリフェノール
が静菌作用を有するということ(特に所定濃度(この実
験では50ppm)ではカビに対して静菌作用を有するとい
うこと)が明らかであり、リンゴポリフェノールが、以
下に示すブドウ抽出物とは異なる優れた静菌作用を有す
ることが分かる。
【0060】
【実施例3】本実施例は、ブドウ種子抽出物中に含まれ
るブドウポリフェノールに関するものである。かかるブ
ドウポリフェノールとしては、エタノール/水の混合溶
媒を用いてブドウ種子からプロアントシアニジンを抽出
した市販のグラヴィノール(商品名)を用いた。
【0061】上記グラヴィノールを一般的な混濁タイプ
スポーツ飲料(果汁3%、可溶性固形分1Brix未
満、pH約3.8)、混濁タイプ果汁飲料(果汁10%
未満、可溶性固形分7〜8Brix、pH約3.0)、
透明タイプ果汁飲料(果汁10%未満、可溶性固形分4
〜5Brix、pH約3.2)のそれぞれに添加し、そ
こに耐熱性好酸性菌2種(DSM2498株(Deutsche Sam
mlung von Microorganismen und Zellkulturen Gmb
H)、ATCC49025株(American Type Culture Collec
tion))を「胞子数1000個/500ml PETボ
トル」の割合で接種し、経過を見た。各試験区の母数は
3であり、菌が接種された飲料は、37℃で14日間放
置された。
【0062】以下の表3に、本実施例に係る抽出物の添
加量(但し、抽出物中に含まれる総ポリフェノールの濃
度に換算してある)を変化させた場合の結果を示す。
【0063】
【表3】
【0064】この表3では、製品中での菌の増殖及びそ
れに伴う異味・異臭がしたものを+としている(なお、
表3中、「+」「-」の符号につき、カンマの左3つがD
SM2498株の結果を、カンマの右3つがATCC49025
株の結果を示す)。
【0065】この結果により、市販のグラヴィノール
(商品名)においては、ポリフェノール濃度が10pp
m以上となるように飲料に混合した場合には、飲料の種
類を問わず、静菌効果があるということが分かる。
【0066】
【実施例4】次に、市販のグラヴィノール(商品名)
を、下記の条件でHPLCにかけた。
【0067】
【表4】
【0068】これにより得られたポリフェノール画分
を、上述したようにHPLCによって分離したときに得
られるメジャーなピーク(「ピーク1」、「ピーク2」
及び「ピーク3」(図2))について、それぞれ静菌効
果を比較するため、グラヴィノールをポリフェノール換
算0.5%の溶液とし、その36mlをHPLCにより
「ピーク1」、「ピーク2」及び「ピーク3」の3画分
に分離した。そして、分離された各部分について、回収
後に濃縮・希釈をして7.2mlとした。ピーク比較によ
る回収率を、以下の表に示す。
【0069】
【表5】
【0070】上記各画分の回収率を考慮し、グラヴィノ
ール(商品名)のポリフェノール換算10ppm添加相
当となるように、各画分を混濁タイプスポーツ飲料に添
加した。この混濁タイプスポーツ飲料を500mlPE
Tボトルに85℃ホットパック充填後、耐熱性好酸性菌
(DSM2498株)を「胞子数1000個/500m
l PETボトル」の割合で接種し、閉栓した後に1分
30秒間転倒保持し、冷却した。
【0071】静菌の効果は、35℃14日間培養後、製
品液1mlの混釈培養により、菌の増殖の有無で確認し
た。また、いずれの画分が静菌作用を有するのかを一層
明確にするため、単独添加、混合添加の双方を行った。
【0072】その結果、下表のような結果が得られた。
【0073】
【表6】
【0074】この表6では、製品中での菌の増殖があっ
たものを+としているが、この結果から明らかなよう
に、単独添加、混合添加のいずれにおいても「ピーク
3」の画分が飲料に添加されている場合に、菌の増殖が
抑制されていることが認められた。
【0075】従って、上記実施例3によれば、グラヴィ
ノール(商品名)に静菌作用があるということが立証さ
れ、この実施例4によれば、グラヴィノール(商品名)
を逆相液体カラムクロマトグラフィーによって分離した
ときの最後に溶出される画分の中に静菌作用を備える成
分が含まれているということが明らかになった。
【0076】よって、グラヴィノール(商品名)を逆相
液体カラムクロマトグラフィーによって分離したときに
最後に溶出される画分を常法に従って取り出し、当該画
分の部分を飲料に添加することによって、飲料中におい
て静菌作用を発現させることができることが明らかであ
る。
【0077】
【実施例4】次に、異なる抽出方法で抽出したブドウ種
子抽出物、並びに他のポリフェノールの静菌作用につい
て、それらを相互に比較した。具体的には、(1)水/
エタノールの混合溶媒を使用して抽出されたブドウ種子
抽出物であるグラヴィノール(商品名)、(2)液化炭
酸ガスで抽出されたブドウ種子抽出物、(3)熱水抽出
されたブドウ種子抽出物をNF膜濾過処理したブドウ種
子抽出物、(4)緑茶カテキン製剤、をそれぞれ一般的
な混濁タイプスポーツ飲料(果汁3%、可溶性固形分1
Brix未満、pH約3.8)に添加し、そこに耐熱性
好酸性菌(DSM2498株)を「胞子数1000個/50
0ml PETボトル」の割合で接種し、経過を見た。
各試験区の母数は2であり、菌が接種された飲料は、3
7℃で14日間放置された。
【0078】以下の表7に、本実施例に係る抽出物の添
加量(但し、抽出物中に含まれる総ポリフェノールの濃
度に換算してある)を変化させた場合の結果を示す。
【0079】
【表7】
【0080】この表7では、製品中での菌の増殖及びそ
れに伴う異味・異臭がしたものを+としている。
【0081】この結果から、ブドウ種子抽出物をNF膜
で濾過をした場合には、ブドウ種子抽出物中から静菌作
用が消失してしまうということが分かる。上述したよう
に、これは、最後に溶出されて来る「ピーク3」もしくは
「ピーク3’」に相当するピークが、NF膜処理を経る
ことによって消失してしまうからであると考えられるた
め、この現象からも、「ピーク3」もしくは「ピーク
3’」の部分に静菌作用があることの事実の裏付けがな
されている。
【0082】同様に、緑茶カテキンに静菌作用が無いの
は、元々「ピーク3」もしくは「ピーク3’」に相当する
ピークが存在しないためであると考えられる。
【0083】
【実施例6】[抗酸化能]本実施例は、混合ポリフェノー
ルに関するものである。このポリフェノールのうち、レ
モンポリフェノールは、表皮を熱水抽出し、抽出後の摩
り下ろされた表皮部分を濾過によって除去(必要に応じ
て、追加の濾過若しくはカラム吸着する)することによ
って得た。ブドウ種子抽出物及びリンゴポリフェノール
の製造は、熱水抽出し、カラム吸着することによって行
った。また、へスペリジンは、柑橘類の表皮から熱水抽
出し、(必要に応じて糖修飾をして)カラムクロマトグ
ラムで分離することによって得た。お茶ポリフェノール
は、水抽出物を酢酸エチルを溶媒として抽出し、カラム
クロマトグラムで分離することによって製造した。
【0084】そして、飲料100ml中において、酸化
防止剤として多用されているビタミンC(30mg〜4
0mmg程度)を添加した場合と、レモンポリフェノー
ル(1mg〜6mg程度)、ブドウポリフェノール(0.
5mg〜2mg程度)、リンゴポリフェノール(0.0
5mg以下)、ヘスペリジン(1mg〜4mg程度)、
お茶ポリフェノール(10mg〜20mg程度)の混合
ポリフェノールを添加した場合と、及び、抗酸化剤無添
加の場合(BHAを添加しない場合)と、について抗酸
化能の比較実験を行った(上記ポリフェノール量は、総
ポリフェノール濃度に換算して測定した結果に基づくも
のである)。
【0085】この比較実験は、10ppmのBHA(酸
化防止剤)と比べ、リノール酸の酸化物によるβ‐カロ
チンの退色をどの程度抑えるかを測定することによって
抗酸化能の測定を行うBHA等量測定法(MILLAR
法を原法とする志津田変法)により行った。測定結果を
以下の表に示す。
【0086】なお、総ポリフェノール濃度は、ブドウ抽
出物及びリンゴポリフェノールについては、Folin-Deni
s法により、レモンポリフェノール、及びへスペリジン
及びお茶ポリフェノールについてはHPLCにより測定
した。
【0087】
【表8】
【0088】この結果より、本実施例で使用した量のビ
タミンCでは、BHA未添加の場合とBHA等量はほと
んど異ならず、従って、抗酸化能はあまり期待できない
ということが分かる。これに対し、上記の混合ポリフェ
ノールを添加した場合にはBHA等量は低くなり、また
添加量(合計)自体もビタミンCよりも少なくなること
から、かかるポリフェノールが極めて優れた抗酸化機能
を有することが分かる。
【0089】なお、上記の混合ポリフェノールから、2
番目に多く含有されるレモンポリフェノールを除いた場
合には、BHA等量はあまり変わらないという結果より
(表8の最下欄)、この系においては、かかる量のレモ
ンポリフェノール濃度単独では当該レモンポリフェノー
ルは飲料中で抗酸化機能を殆ど発揮し得ないということ
に加え、抗酸化機能という機能一つについて見てみて
も、例えばこの系においては、飲料に対するあるポリフ
ェノールの単独除去・単独添加にあまり意味は無く、他
のポリフェノールと複合的に混合されて初めて意味ある
ものとなるということが分かる。
【0090】
【発明の効果】本発明を利用すれば、高機能な飲料を製
造する際に、飲料製造者が飲料に持たせたい機能に適合
する適切なポリフェノールを簡易迅速に選択かつ使用
し、効率的に製造をすることができる。
【0091】即ち、以上のような本発明によれば、ポリ
フェノールの抽出原料、機能、機能発揮に対する有効量
が一目で把握できるポリフェノールパレットを提供する
ことで、消費者の希望に即した飲料を簡易迅速かつ的確
に製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飲料のフレーバ耐久性についての
実施形態を説明するための図である。
【図2】市販のグラヴィノール(商品名)をHPLCに
かけた結果得られたクロマトグラムを示す図である(表
4参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/02 A61K 31/05 A61K 31/05 A61P 3/00 A61P 3/00 9/10 101 9/10 101 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 A23L 2/00 F Fターム(参考) 4B016 LC07 LG01 LG02 LP02 4B017 LC03 LG04 LK06 LP01 LP15 4B018 MD08 ME06 MF01 4B036 LC06 LF19 LH27 LP07 4C206 AA01 AA02 CA19 MA01 MA04 MA72 NA14 ZA45 ZB26 ZC02 ZC21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有用な天然由来の複数種類のポリフェノ
    ールの集合体からなるポリフェノールパレット。
  2. 【請求項2】 有用な天然由来の複数種類のポリフェノ
    ールの集合体からなるポリフェノールパレットから任意
    のポリフェノールを選択して添加する方法。
  3. 【請求項3】 科を超えた有用な天然由来の複数種類の
    ポリフェノールの集合体からなるポリフェノールパレッ
    トから任意の複数のポリフェノールを選択し、これらを
    組み合わせて飲料に添加する方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリフェノールは、レモン、リンゴ
    及びブドウ種子から抽出したポリフェノールからなる群
    より選ばれる2以上のものであることを特徴とする請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 有用な天然由来の複数種類のポリフェノ
    ールの集合体からなるポリフェノールパレットから任意
    に選択したポリフェノールを飲料に添加することにより
    飲料の機能を高める方法。
  6. 【請求項6】 飲料中の有用な天然由来のポリフェノー
    ルの種類及び量を変更することにより飲料の機能を変更
    する方法。
  7. 【請求項7】 科を超えた有用な天然由来の複数種類の
    ポリフェノールがそれぞれの機能改善有効量添加された
    飲料。
  8. 【請求項8】 前記ポリフェノールは、レモン、リンゴ
    及びブドウ種子から抽出したポリフェノールからなる群
    より選ばれる2以上のものであることを特徴とする請求
    項7記載の飲料。
  9. 【請求項9】 果汁飲料であることを特徴とする請求項
    7または8いずれか記載の飲料。
  10. 【請求項10】 機能性飲料であることを特徴とする請
    求項7または8いずれか記載の飲料。
  11. 【請求項11】 密閉容器入り飲料であることを特徴と
    する請求項7から10いずれか記載の飲料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100595891B1 (ko) 2004-01-27 2006-06-30 가시오게산키 가부시키가이샤 반도체장치
JP2017510630A (ja) * 2014-03-13 2017-04-13 アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー 植物製剤の相乗的組み合わせによってトリグリセリド合成を阻害するための組成物及び方法
JP2018027021A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 アサヒビール株式会社 トランス−2−ヘキセナール生成用組成物、トランス−2−ヘキセナール生成香味組成物、及びこれらを含有した製品

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