JP2001224164A - 双方向チョッパ回路 - Google Patents

双方向チョッパ回路

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JP2001224164A
JP2001224164A JP2000030282A JP2000030282A JP2001224164A JP 2001224164 A JP2001224164 A JP 2001224164A JP 2000030282 A JP2000030282 A JP 2000030282A JP 2000030282 A JP2000030282 A JP 2000030282A JP 2001224164 A JP2001224164 A JP 2001224164A
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reactor
voltage
chopper circuit
transistor
terminal
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JP2000030282A
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Katsuya Hirachi
克也 平地
Tsuneo Takagi
恒雄 高木
Seiji Isokane
誠司 磯兼
Katsuya Kajiyama
勝哉 梶山
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Chugoku Electric Power Co Inc
Yuasa Corp
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧率または降圧率が大きい場合でもスイッ
チング用トランジスタの電圧および電流を極力小さくし
た双方向チョッパ回路を提供する。 【解決手段】 従来の双方向チョッパ回路において、直
流リアクトル9を既存の直流リアクトル1と直列に接続
しかつ磁気的に結合し、この直流リアクトル9を昇圧用
のトランジスタ2と降圧用のトランジスタ6との間に接
続する。これにより、直流リアクトル1の起電力だけで
なく直流リアクトル9の起電力も昇圧または降圧に寄与
することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は双方向チョッパ回
路に関し、さらに詳しくは、蓄電池の放電時に昇圧チョ
ッパ回路として機能しかつ蓄電池の充電時に降圧チョッ
パ回路として機能する双方向チョッパ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来の昇圧チョッパ
回路は、直流リアクトル1と、NPNトランジスタ2
と、フリーホイーリングダイオード3と、平滑コンデン
サ4とを備える。この昇圧チョッパ回路によれば、トラ
ンジスタ2を高速にオン・オフすることにより、蓄電池
5から供給される低電圧VLを高電圧VHに昇圧するこ
とができる。すなわち、トランジスタ2がオンになる
と、トランジスタ2を介してリアクトル1に放電電流が
流れ、蓄電池5からの直流電力がリアクトル1に蓄積さ
れる。この蓄積された直流電力はトランジスタ2がオフ
になるとダイオード3を介して出力される。このとき、
トランジスタ2がオンになっている時間が長いほどリア
クトル1に蓄積される直流電力が大きくなり、その結
果、出力電圧VHも大きくなる。出力電圧VHは次の式
(1)で表わされる。
【0003】VH=VL/(1−D)…(1) 式(1)中、Dはデューティ比であり、トランジスタ2
のオン期間をTon、トランジスタ2のオン・オフ周期
をTとすると、次の式(2)で表わされる。
【0004】D=Ton/T…(2) また、図6に示すように、従来の降圧チョッパ回路は、
直流リアクトル1と、NPNトランジスタ6と、フリー
ホイーリングダイオード7と、平滑コンデンサ4とを備
える。この降圧チョッパ回路によれば、トランジスタ6
を高速でオン・オフすることにより、外部から供給され
る高電圧VHを低電圧VLに降圧することができる。す
なわち、トランジスタ6がオンになると、トランジスタ
6を介してリアクトル1に充電電流が流れ、外部からの
直流電力がリアクトル1に蓄積される。トランジスタ6
がオフになると、リアクトル1の起電力によりダイオー
ド7を介して電流が還流し、これによりリアクトル1に
蓄積された直流電力が蓄電池5に供給される。この降圧
チョッパ回路による出力電圧VLは次の式(3)で表わ
される。
【0005】VL=VH×D…(3) 上述した昇圧チョッパ回路と降圧チョッパ回路を合体さ
せた従来の双方向チョッパ回路を図7に示す。この従来
の双方向チョッパ回路は、直流リアクトル1と、NPN
トランジスタ2および6と、フリーホイーリングダイオ
ード3および7と、平滑コンデンサ4および8とを備え
る。特開平9−233710号公報および特開平11−
136879号公報には、このような双方向チョッパ回
路を用いて太陽電池または蓄電池からの直流電力を交流
電力に変換して交流電源または負荷に供給するととも
に、交流電源からの交流電力を直流電力に変換して蓄電
池に供給する太陽光発電装置が開示されている。
【0006】昇圧時には図8に示すように、トランジス
タ6を常にオフにし、トランジスタ2を高周波でオン・
オフする。したがって、この双方向チョッパ回路は図5
に示した昇圧チョッパ回路として機能し、蓄電池5を放
電する。
【0007】一方、降圧時には図9に示すように、トラ
ンジスタ2を常にオフにし、トランジスタ6を高周波で
オン・オフさせる。したがって、この双方向チョッパ回
路は図6に示した降圧チョッパ回路として機能し、蓄電
池5を充電する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
双方向チョッパ回路は、昇圧率または降圧率(電圧比=
VH/VL)が大きいときに次のような問題がある。
【0009】昇圧時にトランジスタ2のコレクタ・エミ
ッタ間にかかる最大電圧V2および降圧時にトランジス
タ6のコレクタ・エミッタ間にかかる最大電圧V6はと
もに高電圧VHに等しくなる。たとえばVL=30V、
VH=300Vのとき、V2=V6=300Vとなるの
で、トランジスタ2および6には高耐圧トランジスタを
用いる必要がある。高耐圧トランジスタは価格が高く、
また、オン抵抗が高く損失が大きくなるので効率の低下
を招くという問題がある。
【0010】また、昇圧時にトランジスタ2に流れる最
大電流I2および降圧時にトランジスタ6に流れる最大
電流I6はとともにかなり大きくなる。たとえば昇圧時
における蓄電池5の放電電流ILが100Aのとき出力
電流IHは10A(=100A×30V/300V)と
なるが、I2=100Aとなる。一方、降圧時における
蓄電池5の充電電流ILが100Aのとき入力電流IH
は10Aとなるが、I6=100Aとなる。
【0011】以上のように、電圧比VH/VLが大きい
ときトランジスタ2,6にかかる最大電圧V2,V6お
よびトランジスタ2,6に流れる最大電流I2,I6と
もに大きくなるので、定格電圧および定格電流ともに大
きなトランジスタを使用する必要があり、経済性の低下
を招き、また、損失が大きくなるので効率の低下を招く
という問題があった。
【0012】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、電圧比が大きい場合でもトランジ
スタのようなスイッチング素子の電圧および電流を極力
小さくした双方向チョッパ回路を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による双方向チ
ョッパ回路は、リアクトルにより電圧を上昇させる昇圧
チョッパ回路と、リアクトルにより電圧を下降させる降
圧チョッパ回路とからなる双方向チョッパ回路におい
て、リアクトルと直列に接続されかつ磁気的に結合され
たリアクトルを追加したことを特徴とする。
【0014】この双方向チョッパ回路では、既存のリア
クトルの起電力だけでなく追加のリアクトルの起電力も
昇圧または降圧に寄与し、これにより昇圧率または降圧
率が大きい場合でも昇圧または降圧チョッパ回路に含ま
れるスイッチング素子にかかる電圧やそのスイッチング
素子に流れる電流が小さくなる。その結果、廉価なスイ
ッチング素子を用いた低損失の双方向チョッパ回路が得
られる。
【0015】この発明のもう1つの局面に従うと、第1
の入出力端子の電圧を上昇させて第2の入出力端子に供
給しかつ第2の入出力端子の電圧を下降させて第1の入
出力端子に供給する双方向チョッパ回路は、第1のリア
クトルと、第1のスイッチング素子と、第1のダイオー
ドと、第2のリアクトルと、第2のスイッチング素子
と、第2のダイオードとを備える。第1のリアクトル
は、第1の入出力端子に接続される一方端子を有する。
第1のスイッチング素子は、第1のリアクトルの当該他
方端子と接地端子との間に接続される。第1のダイオー
ドは、ダイオードのリアクトルの当該他方端子に接続さ
れるカソード端子と、接地端子に接続されるアノード端
子とを有する。第2のリアクトルは、第1のリアクトル
の当該他方端子に接続される一方端子を有し、第1のリ
アクトルと磁気的に結合される。第2のスイッチング素
子は、第2の入出力端子と第2のリアクトルの当該他方
端子との間に接続される。第2のダイオードは、第2の
入出力端子に接続されるカソード端子と第2のリアクト
ルの当該他方端子に接続されるアノード端子とを有す
る。
【0016】好ましくは、昇圧時に第1のスイッチング
素子はオンおよびオフを繰返しかつ第2のスイッチング
素子は常にオフし、降圧時に第2のスイッチング素子は
オンおよびオフを繰返しかつ第1のスイッチング素子は
常にオフする。
【0017】この双方向チョッパ回路では、昇圧時に第
1のリアクトルの起電力だけでなく第2のリアクトルの
起電力も昇圧に寄与し、これにより昇圧率が大きい場合
でも第1のスイッチング素子にかかる電圧や第1のスイ
ッチング素子に流れる電流は小さくなる。一方、降圧時
に第1のリアクトルの起電力だけでなく第2のリアクト
ルの起電力も降圧に寄与し、これにより第2のスイッチ
ング素子にかかる電圧や第2のスイッチング素子に流れ
る電流は小さくなる。その結果、廉価なスイッチング素
子を用いた低損失の双方向チョッパ回路が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0019】この発明の実施の形態による双方向チョッ
パ回路は、図1に示すように、図7に示した従来の双方
向チョッパ回路において、トランジスタ2および6の間
に接続されかつ直流リアクトル1と磁気的に結合された
もう1つの直流リアクトル9を追加したことを特徴とす
る。より具体的には、この双方向チョッパ回路は、直流
リアクトル1および9と、NPNトランジスタ2および
6と、フリーホイーリングダイオード3および7と、平
滑コンデンサ4および8とを備える。この双方向チョッ
パ回路は、入出力端子10の電圧VLを上昇させて入出
力端子11に供給し、かつ入出力端子11の電圧VHを
下降させて入出力端子10に供給する。直流リアクトル
1と直流リアクトル9とは直列に接続され、入出力端子
10とNPNトランジスタ6のエミッタ端子との間に接
続される。直流リアクトル1と直流リアクトル9とは共
通のコア周りに同一方向に巻回される。NPNトランジ
スタ2のコレクタ端子は直流リアクトル1および9のセ
ンタータップに接続され、エミッタ端子は接地端子12
に接続される。NPNトランジスタ6のコレクタ端子は
入出力端子11に接続され、エミッタ端子は直流リアク
トル9に接続される。フリーホイーリングダイオード3
のアノード端子はトランジスタ6のエミッタ端子に接続
され、カーソド端子はトランジスタ6のコレクタ端子に
接続される。フリーホイーリングダイオード7のアノー
ド端子はトランジスタ2のエミッタ端子に接続され、カ
ソード端子はトランジスタ2のコレクタ端子に接続され
る。平滑コンデンサ4は、入出力端子11と接地端子1
2との間に接続される。平滑コンデンサ8は、入出力端
子10と接地端子12との間に接続される。
【0020】トランジスタ2および6のベース端子に
は、制御回路13で発生した制御電圧B1およびB2が
それぞれ与えられる。図2に示すように、制御電圧B1
は、昇圧時に高い周波数(1/T)で0Vおよび所定電
圧に変化し、降圧時に常に0Vとなる。一方、制御電圧
B2は、昇圧時に常に0Vとなり、降圧時に高い周波数
(1/T)に0Vおよび所定電圧に変化する。
【0021】入出力端子10側には蓄電池5が接続さ
れ、入出力端子11側にはブリッジ整流回路(図示せ
ず)を介して交流電源(図示せず)が接続される。
【0022】次に、この双方向チョッパ回路の動作を説
明する。蓄電池5を充電する場合、この双方向チョッパ
回路は交流電源からブリッジ整流回路を介して供給され
た直流電力を蓄電池5に供給する。この場合、双方向チ
ョッパ回路は直流リアクトル1および9により直流電圧
VHをそれよりも低い直流電圧VLに降圧する降圧チョ
ッパ回路として機能する。一方、蓄電池5を放電する場
合、この双方向チョッパ回路は蓄電池5から放電された
直流電力をブリッジ整流回路を介して交流電源に回生す
る。この場合、双方向チョッパ回路は、直流電圧VLを
それよりも高い直流電圧VHに昇圧する昇圧チョッパ回
路として機能する。
【0023】(1) 昇圧動作 蓄電池5を放電する場合、つまり双方向チョッパ回路が
昇圧動作を行なう場合、制御電圧B1は図2に示すよう
に高速で変化し、制御電圧B2は常に0Vとなる。した
がって、トランジスタ2は高速でオン・オフし、トラン
ジスタ6は常にオフになる。そのため、図3に示すよう
に、トランジスタ6およびダイオード7は機能しない。
トランジスタ2がオンのとき、トランジスタ2を介して
リアクトル1に放電電流ILが流れ、これにより蓄電池
5から放電された直流電力がリアクトル1に蓄積され
る。トランジスタ2のオン期間Tonが長いほどリアク
トル1の蓄積電力は大きくなり、その起電力も大きくな
る。このとき、リアクトル9はリアクトル1と磁気的に
結合しているのでリアクトル9にも起電力が発生する。
リアクトル9の起電力による電圧V9はリアクトル1の
起電力による電圧をV1とすると次の式(4)で表わさ
れる。
【0024】V9=V1×N…(4) 式(4)中、Nは巻数比であり、次の式(5)で表わさ
れる。
【0025】N=n2/n1…(5) 式(5)中、n1は直流リアクトル1の巻数であり、n
2は直流リアクトル9の巻数である。
【0026】続いて、トランジスタ2がオフになると、
放電電流ILはリアクトル1、リアクトル9およびダイ
オード3を介して流れ、これによりリアクトル1に蓄積
されていた直流電力が入出力端子11側から出力され、
ブリッジ整流回路を介して交流電源に回生される。この
とき、蓄電池5からの入力電圧VLはリアクトル1の起
電力だけでなくリアクトル9の起電力により昇圧され、
これにより出力電圧VHが得られる。この場合の出力電
圧VHは次の式(6)で表わされる。
【0027】 VH=VL×(1+DN)/(1−D)…(6) 式(6)中、Dは前述した式(2)で表わされるデュー
ティ比であり、Nは式(5)で表わされる巻数比であ
る。
【0028】また、この場合にトランジスタ2のコレク
タ・エミッタ間にかかる電圧V2は次の式(7)で表わ
される。
【0029】 V2=(N×VL+VH)/(1+N)…(7) また、この場合にトランジスタ2に流れる最大電流I2
は次の式(8)で表わされる。
【0030】 I2=IH×(VH/VL+N)…(8) したがって、前述した従来と同じ条件、つまりVL=3
0V、VH=300V、IL=100A、IH=10A
とし、さらにN=1とすると、V2=165V、I2=
110Aとなる。
【0031】(2) 降圧動作 畜電池5を充電する場合、つまり双方向チョッパ回路が
降圧動作を行なう場合、制御電圧B1は図2に示すよう
に常に0Vになり、制御電圧V2は高速で変化する。し
たがって、トランジスタ2は常にオフになり、トランジ
スタ6は高速でオン・オフする。そのため、図4に示す
ようにトランジスタ2およびダイオード3は機能しな
い。
【0032】トランジスタ6がオンになると、トランジ
スタ6、リアクトル9およびリアクトル1を介して蓄電
池5に充電電流ILが流れ、これにより交流電源からブ
リッジ整流回路を介して供給された直流電力がリアクト
ル9および1に蓄積される。
【0033】続いて、トランジスタ6がオフになると、
充電電流ILはダイオード7およびリアクトル1を介し
て還流する。このとき、リアクトル1に蓄積されている
直流電力が蓄電池5に充電される。
【0034】この場合、入力電圧VHはリアクトル9お
よび1の起電力により降圧され、入力電圧VHよりも低
い出力電圧VLが得られる。この場合における出力電圧
VLは次の式(9)で表わされる。
【0035】 VL=VH×D/(1+N−D×N)…(9) また、この場合、トランジスタ6にかかる最大電圧V6
は次の式(10)で表わされる。
【0036】V6=VH+VL×N…(10) また、この場合、トランジスタ6に流れる最大電流I6
は次の式(11)で表わされる。
【0037】 I6=IH×(VH/VL+N)/(1+N)…(11) したがって、上記と同様にVL=30V、VH=300
V、IL=100A、IH=10Aとし、さらにN=1
とすると、V6=330Vとなり、I6=55Aとな
る。
【0038】この発明の実施の形態による双方向チョッ
パ回路によるV2,V6,I2,I6を前述した従来の
双方向チョッパ回路によるそれらと比較すると、次の表
1のようになる。
【0039】
【表1】
【0040】この表から明らかなように、トランジスタ
6にかかる最大電圧V6は若干大きくなるが、トランジ
スタ2にかかる最大電圧V2は大幅に小さくなる。その
ため、トランジスタ2に廉価な低耐圧トランジスタを用
いることができ、しかもトランジスタ2よる損失を小さ
くすることができる。
【0041】また、トランジスタ2に流れる最大電流I
2は若干増加するが、トランジスタ6に流れる最大電流
I6は大幅に減少する。その結果、トランジスタ6に定
格電流の小さい廉価なトランジスタを用いることがで
き、しかもトランジスタ6による損失を小さくすること
ができる。
【0042】上述した実施の形態ではスイッチング素子
としてバイポーラトランジスタを用いているが、これに
代えてユニポーラトランジスタやサイリスタなどを用い
ることもできる。
【0043】上述した実施の形態はすべて例示であって
制限的なものではない。本発明の範囲は上述した実施の
形態ではなく特許請求の範囲により示され、特許請求の
範囲と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、既存のリアクトルと
直列に接続されかつ磁気的に結合されたリアクトルを追
加しているため、トランジスタのようなスイッチング素
子の電圧および電流を小さくすることができ、その結
果、廉価でかつ低損失の双方向チョッパ回路を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による双方向チョッパ
回路の構成を示す回路図である。
【図2】 図1において制御回路からトランジスタのベ
ースに印加される制御電圧を示す波形図である。
【図3】 図1に示した双方向チョッパ回路による昇圧
動作を説明するための回路図である。
【図4】 図1に示した双方向チョッパ回路による降圧
動作を説明するための回路図である。
【図5】 従来の昇圧チョッパ回路の構成を示す回路図
である。
【図6】 従来の降圧チョッパ回路の構成を示す回路図
である。
【図7】 従来の双方向チョッパ回路の構成を示す回路
図である。
【図8】 図7に示した双方向チョッパ回路による昇圧
動作を説明するための回路図である。
【図9】 図7に示した双方向チョッパ回路による降圧
動作を説明するための回路図である。
【符号の説明】
1,9 直流リアクトル、2,6 NPNトランジス
タ、3,7 フリーホイーリングダイオード、4,8
平滑コンデンサ、5 蓄電池。
フロントページの続き (72)発明者 高木 恒雄 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 磯兼 誠司 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内 (72)発明者 梶山 勝哉 広島県広島市中区小町4番33号 中国電力 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアクトルにより電圧を上昇させる昇圧
    チョッパ回路と、前記リアクトルにより電圧を下降させ
    る降圧チョッパ回路とからなる双方向チョッパ回路にお
    いて、 前記リアクトルと直列に接続されかつ磁気的に結合され
    たリアクトルを追加したことを特徴とする双方向チョッ
    パ回路。
  2. 【請求項2】 第1の入出力端子の電圧を上昇させて第
    2の入出力端子に供給しかつ前記第2の入出力端子の電
    圧を下降させて前記第1の入出力端子に供給する双方向
    チョッパ回路であって、 前記第1の入出力端子に接続される一方端子を有する第
    1のリアクトルと、 前記第1のリアクトルの当該他方端子と接地端子との間
    に接続される第1のスイッチング素子と、 前記第1のリアクトルの当該他方端子に接続されるカソ
    ード端子と前記接地端子に接続されるアノード端子とを
    有する第1のダイオードと、 前記第1のリアクトルの当該他方端子に接続される一方
    端子を有し、前記第1のリアクトルと磁気的に結合され
    る第2のリアクトルと、 前記第2の入出力端子と前記第2のリアクトルの当該他
    方端子との間に接続される第2のスイッチング素子と、 前記第2の入出力端子に接続されるカソード端子と前記
    第2のリアクトルの当該他方端子に接続されるアノード
    端子とを有する第2のダイオードとを備える、双方向チ
    ョッパ回路。
  3. 【請求項3】 昇圧時に前記第1のスイッチング素子は
    オンおよびオフを繰返しかつ前記第2のスイッチング素
    子は常にオフし、降圧時に前記第2のスイッチング素子
    はオンおよびオフを繰返しかつ前記第1のスイッチング
    素子は常にオフする、請求項2に記載の双方向チョッパ
    回路。
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