JP2001224095A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2001224095A
JP2001224095A JP2000031647A JP2000031647A JP2001224095A JP 2001224095 A JP2001224095 A JP 2001224095A JP 2000031647 A JP2000031647 A JP 2000031647A JP 2000031647 A JP2000031647 A JP 2000031647A JP 2001224095 A JP2001224095 A JP 2001224095A
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JP
Japan
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center cap
diaphragm
hyperbolic paraboloid
center
present
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JP2000031647A
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English (en)
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Okifumi Sasanuma
起史 笹沼
Kiyotaka Miyashita
清孝 宮下
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Foster Electric Co Ltd
Original Assignee
FOSTEX KK
Foster Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動板は従来からあるR形状のものを使用し
ても高域ピークを抑えることができ、さらには製造性に
も優れたセンターキャップを装着したスピーカを提供す
ること。 【解決手段】 振動板の中央部に、センターキャップを
装着したスピーカにおいて、前記センターキャップを、
このセンターキャップの外周口縁部である円15を円周
方向に複数の領域S,S,…に等分割するととも
に、各領域S,S ,…を双曲方物面16の形状に構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオのス
ピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカの振動板としては、一般的にコ
ーン型のものが多く使用され、かつ振動板には、周知の
ように、ボイスコイルが設けられ、このボイスコイルに
より駆動され、音波を放射するように構成されている。
【0003】この場合、剛性上等の問題から振動板に分
割振動が生じ、この分割振動を抑える手段として、最
近、特開平10−229595号公報に示されるよう
に、HP(Hyperbolic Paraboloi
dal)コーンと称され、振動板の形状を双曲放物面に
より構成したものが提案されている。
【0004】図20は双曲放物面で形成された振動板の
斜視図である。
【0005】この図20に示す振動板30は、中央部の
頂部31から外周側の大径の口縁部32にかけての振動
板斜面部が双曲放物面33により形成されている。
【0006】この双曲放物面33は、下に凸の放物線を
上に凸の放物線に沿って移動させることにより、または
互いにねじれた位置にある2つの直線に沿って別の直線
を移動させることにより形成されるもので、複雑な曲面
をしている。
【0007】振動板30を、このような双曲放物面33
で形成すると、剛性が向上するため、分割振動を抑制す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の振動板は振動面全体を複雑な曲面にて構成するた
め、製造が煩雑である、という課題がある。
【0009】また、振動板の中央部には、磁気ギャップ
の防塵用や音響特性を向上させるためにセンターキャッ
プが設けられるが、このセンターキャップと振動板との
接合部分も、双曲放物面の振動板形状に対応させて凹凸
状に形成する必要があり、これまた製造が煩雑であると
ともに、センターキャップと振動板との凹凸部同士は互
いにギザギザであり接着性が悪い、という課題もある。
【0010】この発明は、上記のことに鑑み提案された
もので、その目的とするところは、センターキャップ形
状を特殊な形状とし、振動板は製造が容易な従来からあ
るR形状のものを使用しても高域ピークを抑え良好な音
質を得ることができるようにし、かつ振動板とセンター
キャップとの接着性も良好としたスピーカを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明ではセンターキャップ14を、このセンター
キャップ14の外周口縁部である円15を周方向に複数
の領域S,S,…に等分割するとともに、各領域S
,S,…を、双曲放物面16の形状からなり周方向
に山と谷とを有する曲面にて形成している。ここで、双
曲放物面とは完全な双曲放物面のみならず、これに近似
した曲面も本発明でいう双曲放物面に含まれる。
【0012】また、前記目的を達成するため、本発明で
は前記双曲放物面16形状のセンターキャップ14と前
記振動板9との接合面を平坦にし、両者の接着性を良好
にしている。
【0013】また、前記目的を達成するため、本発明で
は前記振動板9の有効振動面積に対して、センターキャ
ップ14の面積を5分の1以上としている。
【0014】さらに、前記目的を達成するため、本発明
ではボイスコイルボビン5の振動板側の端部に、外周口
縁部である円15を周方向に複数の領域S,S,…
に等分割するとともに、各領域S,S,…を双曲放
物面16の形状からなり周方向に山と谷とを有する曲面
にて形成したセンターキャップ14を装着している。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のスピーカは、ホームシア
ター用小型スピーカ等に適用すると効果的である。この
種のスピーカは、寸法的な制約の中でボイスコイル径を
大きくとるため内磁型の磁気回路を採用することが多い
が、ボイスコイルが大きく、振動板部分が小さくなるた
め高域側でピークが発生するという問題がある。ここに
おいて、振動板の中央部に双曲放物面等の剛性の高いセ
ンターキャップを設けると、この剛性の高いセンターキ
ャップにより、振動板の剛性が向上し、分割振動が抑制
されるとともに、センターキャップ自体もその形状の特
異性から、周波数特性上の分割共振が細かく分散して、
特定の大きなピークやディップが発生せず高域特性が改
善される。本発明は、有効振動面積におけるセンターキ
ャップの面積が5分の1以上を占めるもの、例えば振動
板の径が50mmでボイスコイルの径が大きく20〜5
0%位を占めるものに適用すると特に効果的である。こ
のような小型であるにもかかわらずセンターキャップ部
の面積比が大きな振動板は、剛性が低く、高域でのピー
クが生じやすいためである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本発明の要部である双曲放物面で構
成されたセンターキャップを装着したスピーカの一例を
示す縦断正面図である。
【0018】この図1に示すスピーカは、ヨーク1と、
センターポール2と、マグネット3と、プレート4とか
らなる内磁型の磁気回路を有し、その磁気ギャップに設
けられたボイスコイルボビン5に巻装されたボイスコイ
ル6と、プレート4上に設けられたフレーム7と、ボイ
スコイル6を支持するダンパー8と、ボイスコイル6と
結合され、かつダンパー8により支持された振動板9
と、この振動板9の外周に設けられたエッジ10と、エ
ッジ10に設けられ、かつ振動板9をフレーム7に固定
するガスケット11と、フレーム7に設けられた入力端
子12と、これとボイスコイル6とを接続する錦糸線1
3と、振動板9の中央の頂部に装着されたセンターキャ
ップ14とを有して構成されている。
【0019】そして、本発明では前記センターキャップ
14を、以下詳述するごとく、特殊な曲面に構成した点
に特徴を有するものである。
【0020】図2〜図5は本発明の要部であるセンター
キャップの一実施例を示すもので、図2は拡大斜視図、
図3は双曲放物面の形成過程の説明図、図4は双曲放物
面の構成要素の説明図、図5はセンターキャップの一つ
の領域の形状を示す図である。
【0021】これら図2〜図5に示す実施例のセンター
キャップ14は、円周方向に例えば5等分、つまり72
°に分割されている。そして、5等分にされた各領域S
〜Sは、双曲放物面16に形成されている。このよ
うに奇数の領域S〜Sに分割したのは剛性をもたせ
るためである。
【0022】この実施例における双曲放物面16は、一
つの領域Sをとりあげて説明すると、センターキャッ
プの外周口縁部である円15の中心点Oを通り、この円
15を含む面に直交する中心軸Lにおける前記円15の
中心点Oから同一方向に偏位した位置に、2点P,P
を設定する。一方、円15における一つの領域S
部分の円弧状線分をA,B,Cとし、Bを線分ACの中
点とする。
【0023】そして、図3に示すように、点Bと点P
とを結ぶ直線を直線Pおよび曲線(円弧)BCに
沿ってそれぞれ等速で移動させることにより、B,
,P ,Cで囲まれる領域に曲面が形成される。つ
まり、点Bと点Pとを結ぶ直線の外端側を点Bから点
Cに向かって等速で移動させながら、同直線の内端側を
点Pから点Pに向かって等速で移動させることによ
り、曲面が形成される。
【0024】言い換えれば、直線Pをk個(kは
整数)に等分割するとともに、曲線BCをk個に等分割
し、対応する等分割点同士を結ぶことにより曲面が形成
される。この曲面は、直線群から形成されるもので、双
曲放物面と呼ばれており、図4に示すように、構成要素
として双曲線17と放物線18とを内在している。
【0025】前述した曲線BCと同様に、点Bと点P
とを結ぶ直線を、直線Pおよび曲線BAに沿って
移動させることにより、B,P,P,Aで囲まれる
領域に曲面が形成される。この曲面も、直線群から形成
される双曲放物面である。
【0026】したがって、領域Sには図5に示すよう
に、曲線ACの中心である点Bと、円15の中心軸Lと
を結ぶ線分の両側に双曲放物面16が広がり、点Bと点
とを結ぶ山の部分19と、点Aと点P、さらに点
Cと点Pとを結ぶ谷の部分20とを有する曲面が形成
される。
【0027】前述した領域Sの場合と同様にして、他
の領域S,S,SおよびSにも、双曲線17と
放物線18とからなり、かつ山の部分19と谷の部分2
0とを有する双曲放物面16が形成されている。
【0028】したがって、この実施例のセンターキャッ
プ14は、全体として、円周方向に山の部分19と谷の
部分20とを有する双曲放物面16が交互に繰り返して
形成されている。
【0029】この実施例によれば、センターキャップ1
4を構成している双曲放物面16に引張力と圧縮力とが
バランスよく働き、また理論上、表裏両面の表面積が等
しいので、センターキャップ14が変形しにくく剛性が
極めて高い。
【0030】図6は図2〜図5に示す実施例のセンター
キャップを装着した本発明にかかるスピーカと、従来の
スピーカについて、周波数に対する音圧特性を比較して
示す。
【0031】この図6において、従来技術はセンターキ
ャップとして、従来からあるドーム状に形成したものを
用いている。また、本発明および従来技術とも、ボイス
コイルの外径25mm,振動板9の外径50mm,セン
ターキャップ14の外周口縁部の直径29mmに形成し
たものを対象としている。そして、図6において本発明
の特性を破線および符号21で示し、従来のスピーカの
特性を実線および符号22で示す。
【0032】前述のごとく、ホームシアター用小型スピ
ーカでは、寸法的な制約の中で、ボイスコイル6を大き
くとるため、振動板9が小さくなるので、高域側でピー
クが発生するという問題があった。
【0033】これに対して、この実施例では振動板9の
中央部に、双曲放物面16の形状に構成した剛性の高い
センターキャップ14を装着しているので、この剛性の
高いセンターキャップ14により振動板9の剛性が強化
され、分割振動が抑制される。さらに、センターキャッ
プ14自体もその形状の特異性から、周波数特性上の分
割共振を細かく分散するので、特定の大きなピークやデ
ィップが発生せず、高域特性を改善することができる。
したがって、良好な音質を得ることができる。
【0034】次に、図7は本発明の他の実施例を示すも
ので、センターキャップを構成している双曲放物面の形
成過程の説明図である。
【0035】この図7に示す実施例では、センターキャ
ップ14の外周口縁部である円15を含む面に直交する
中心軸Lにおける円15の中心点Oに点Pをおき、こ
の点Pから一方向に偏位した位置に点P2 をおいて
いる。
【0036】そして、前述の図3に示した実施例と同
様、直線Pをk個に等分割するとともに、曲線B
Cをk個に分割し、対応する等分割同士を結ぶことによ
り双曲放物面16を形成する。
【0037】この図7に示す実施例では、山の部分19
と谷の部分20とが円周方向に繰り返して形成された双
曲放物面16の、前記山の部分19が円15を含む平面
上に存在する偏平状のセンターキャップ14を形成する
ことができる。
【0038】この図7に示す実施例の他の構成,作用に
ついては、前記図2〜図5に示した実施例と同様であ
る。
【0039】ついで、図8は本発明の別の実施例を示す
もので、センターキャップを構成している双曲放物面の
形成過程の説明図である。
【0040】この図8に示す実施例では、センターキャ
ップ14の外周口縁部である円15を含む面に直交する
中心軸Lにおいて、一方向に偏位した位置に点Pと点
とを設定し、単位長さを「1」とするとき、直線P
を「1」と「2分の1」とを繰り返してk個に分
割する。
【0041】一方、円15の一部分の曲線ABを同じく
k個に等分する。
【0042】そして、直線Pの分割点と、曲線A
Bの等分点とを直線で結び、双曲放物面16を形成す
る。
【0043】この図8に示す実施例の他の構成,作用に
ついては、前記図2〜図5に示した実施例と同様であ
る。
【0044】続いて、図9〜図11は本発明の別の実施
例を示すもので、図9はセンターキャップの斜視図、図
10は同正面図、図11は同平面図である。
【0045】これら図9〜図11に示す実施例では、セ
ンターキャップ14の外周口縁部である円15を含む面
よりも高い位置において、中心軸Lから放射状に、円1
5を含む面と平行な面に沿って伸びかつ互いに180°
の間隔をおいて直線X,X ,Xを設定し、これら
3本の直線X,X,Xの内端をP、外端をP
とする。
【0046】一方、円15を平面上、直線X,X
を中心線として3等分し、その一領域Sの端部を
点Aと点Cとする。また、曲線ACの中心をBとする。
したがって、領域Sの曲線AC間の中心Bは、平面か
らみて直線Xの延長線上に存在する。
【0047】そして、直線Pをk等分するととも
に、曲線ABと曲線BCをそれぞれk等分する。つい
で、直線Pの等分点と、これに対応する曲線AB
の等分点を直線で結び、双曲放物面を形成し、同様に直
線Pの等分点と、これに対応する曲線BCの等分
点とを直線で結んで双曲放物面を形成している。
【0048】前述したところと同様に、領域Sに対応
する直線Xをk個に等分するとともに、領域Sの曲
線ABと曲線BCをそれぞれk個に等分し、直線X
等分点と、これに対応する曲線ABの等分点とを直線で
結び、直線Xの等分点と、これに対応する曲線BCの
等分点とを直線で結んでそれぞれ双曲放物面を形成す
る。
【0049】同様に、直線Xをk個に等分し、領域S
をk個に等分し、領域Sの曲線ABと曲線BCとを
それぞれk個に等分し、直線Xの等分点と曲線ABの
等分点、および直線Xの等分点と曲線BCの等分点と
をそれぞれ直線で結んで双曲放物面を形成する。
【0050】図12および図13は本発明のさらに別の
実施例を示すもので、図12はセンターキャップの斜視
図、図13は同正面図である。
【0051】これら図12,図13に示す実施例では前
記図9〜図11に示した実施例に対して、直線X,X
,Xのそれぞれの内端Pよりも、それぞれの外端
を高く設定している。
【0052】その結果、双曲放物面16で構成されかつ
中央部が窪んだ外観形状のセンターキャップ14を形成
することができる。
【0053】次に、図14は本発明の異なる実施例を示
すもので、センターキャップを構成しているコノイド双
曲放物面の形成過程を示す斜視図である。
【0054】この図14に示す実施例では、センターキ
ャップ14の外周口縁部である円15を例えば4等分
し、その一つの領域Sの両端部を点D,点Eとする。
【0055】また、円15の中心点Oを通る中心軸L上
の所定位置に正方形23をおき、この正方形23の1辺
deを領域Sの線分DEに対応させて配置している。
【0056】そして、領域Sの線分DEをk個に等分
するとともに、正方形23の1辺deをk個に等分し、
線分DEの等分点と正方形23の1辺deの等分点とを
直線で結んでコノイド双曲放物面24を形成している。
【0057】さらに、円15の他の領域S,S,S
の線分をそれぞれk個に等分し、正方形23の他の3
辺もそれぞれk個に等分し、領域S,S,Sのそ
れぞれの等分点と、これに対応する正方形23における
3辺のそれぞれの等分点とを直線で結び、領域S,S
,Sにもコノイド双曲放物面24を形成する。
【0058】以上説明した図9〜図11に示す実施例、
図12および図13に示す実施例、図14に示す実施例
とも、センターキャップ14が双曲放物面で形成され、
センターキャップ14の中心軸Lと直交する面で切った
ときの外周口縁部の各点について、中心軸Lまでの距離
と異なり、剛性が高いものとなっている。
【0059】また、前述の各実施例のセンターキャップ
14とも、双曲放物面を外周口縁部近傍までにとどめ、
外周部を円形に形成すれば、中央の頂部が平らとなって
いる振動板との接合部を平らにすることができ、両者の
接着性を良好とすることができる。
【0060】ついで、図15,図16および図17はそ
れぞれセンターキャップの形状の異なる色々な実施例を
示す縦断面図である。
【0061】図15に示すセンターキャップ14は、双
曲放物面で形成され、かつ縦断面凸型に形成されてい
る。
【0062】また、図16に示すセンターキャップ14
は、キャップ本体27と、外周口縁部に折り返し周縁2
8を設け、接着部としている。前記キャップ本体27
は、双曲放物面で形成され、かつ縦断面凸型に形成され
ている。折り返し周縁28は、外周口縁部から外側に折
り返した形状に形成されている。図1に示したものが、
言わばこの態様である。
【0063】図17に示すセンターキャップ14は、双
曲放物面で形成され、かつ縦断面凹型に形成されてい
る。
【0064】これら図15〜図17に示したものは、組
み合わせられる振動板形状等に応じて適宜採択される。
【0065】なお、本発明ではセンターキャップの外周
口縁部である円15を、円周方向に3分割以上の奇数に
等分しても、2分割以上の偶数に等分してもよいが、3
以上の奇数に分割すれば、センターキャップの直径方向
に対向する面の形状が互いに異なるようになるので、よ
り一層剛性が高くなるとともに、対向する部分の曲げの
状態が同一でないため、共鳴音を発生しにくくすること
ができる。
【0066】ついで、図18は本発明の異なる実施例を
示す縦断面図である。
【0067】この図18に示す実施例では、ボイスコイ
ルボビン5における振動板9側の端部に、双曲放物面1
6で構成されたセンターキャップ14が装着されてい
る。
【0068】この実施例においても、剛性の高いセンタ
ーキャップ14の形状の特異性から、周波数特性上の分
割共振を細かく分散し、特定の大きなピークやディップ
が発生せず、高域特性を改善することができる。
【0069】図19は、図18に示したセンターキャッ
プ14が装着される振動板9の側面図を示す。
【0070】図19は上記センターキャップ14を、斜
面部を双曲放物面33に構成した振動板30に適用した
更に別の実施例を示す。すなわち、以上説明した実施例
では振動板9はコーン形状に形成された一般的なものを
示したが、この実施例では、斜面部を双曲放物面33の
形状に構成した振動板30の中央部に、図18に示した
ように双曲放物面16の形状に構成したセンターキャッ
プ14を装着したものである。この場合、両者の剛性を
さらに高めることができるので、分割振動をより効果的
に抑制することができ、特性改善の効果は更に顕著とな
ることは明らかであり、このような態様も本発明の範疇
に含まれる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではセンタ
ーキャップ14を、このセンターキャップ14の外周口
縁部である円15を円周方向に複数の領域S,S
…に等分割するとともに、各領域S,S,…を双曲
放物面16の形状に構成しており、剛性が高いので、振
動板9に設ければ高域ピークを良好に抑制できる効果が
あり、振動板全体を双曲放物面で形成する従来技術に対
して、小面積のセンターキャップを双曲放物面で形成す
る本発明では双曲放物面を採用しやすく、製造性にも優
れているという効果があり、また、R形状に形成された
従来からある振動板9に簡単に適用して使用でき、汎用
性があるという効果もある。
【0072】また、振動板全体を双曲放物面に形成した
ものではセンターキャップとの接合部が凹凸をなすが、
本発明ではセンターキャップ14と振動板9との接合部
を相互に平坦としたため、接着性が良く、この点におい
ても製造性が良好となる。
【0073】また、本発明では振動板9の有効振動面積
に対して、センターキャップ14の面積を5分の1以上
としているため、振動板9の剛性をより高くすることが
でき、高域でのピークをより良く抑制できるという効果
がある。
【0074】さらに、本発明ではボイスコイルボビン5
の振動板側の端部に、双曲放物面16の形状に構成した
センターキャップ14を装着しており、センターキャッ
プ14の形状の特異性から、周波数特性上の分割共振を
細かく分散し、特定の大きなピークやディップが発生せ
ず、高域特性を改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部である双曲放物面で構成されたキ
ャップを装着したスピーカの一例を示す縦断正面図であ
る。
【図2】同センターキャップの一実施例を示す拡大斜視
図である。
【図3】同センターキャップにおける双曲放物面の形成
過程の説明図である。
【図4】同センターキャップにおける双曲放物面の構成
要素の説明図である。
【図5】同センターキャップの一領域部分の形状を示す
図である。
【図6】図2〜図5に示す実施例のセンターキャップを
装着した本発明のスピーカと、従来のスピーカについ
て、周波数に対する音圧特性を示した図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すもので、センターキ
ャップを構成している双曲放物面の形成過程の説明図で
ある。
【図8】本発明の別の実施例を示すもので、センターキ
ャップを構成している双曲放物面の形成過程の説明図で
ある。
【図9】本発明の別の実施例を示すもので、センターキ
ャップの斜視図である。
【図10】図9に示すセンターキャップの正面図であ
る。
【図11】図9に示すセンターキャップの平面図であ
る。
【図12】本発明のさらに別の実施例を示すもので、セ
ンターキャップの斜視図である。
【図13】図12に示すセンターキャップの正面図であ
る。
【図14】本発明の異なる実施例を示すもので、センタ
ーキャップを構成しているコノイド双曲放物面の形成過
程を示す斜視図である。
【図15】本発明の要部であるセンターキャップの形状
の一例を示す縦断面図である。
【図16】本発明の要部であるセンターキャップの形状
の他の一例を示す縦断面図である。
【図17】本発明の要部であるセンターキャップの形状
のさらに他の一例を示す縦断面図である。
【図18】本発明の更に異なる実施例の縦断面図であ
る。
【図19】本発明の更に別の実施例で、双曲放物面に形
成されたセンターキャップが装着される振動面が双曲放
物面をなす振動板の側面図である。
【図20】従来技術を示す図であって、双曲放物面で形
成された振動板の斜視図である。
【符号の説明】
5 ボイスコイルボビン 9 振動板 14 センターキャップ 15 センターキャップの外周口縁部である円 16 双曲放物面 24 コノイド双曲放物面 30 双曲放物面に形成された振動板 33 双曲放物面
フロントページの続き (72)発明者 宮下 清孝 東京都昭島市武蔵野3丁目2番35号 フォ ステクス株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BA09 EA06 FA02 FA04 FA10 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板(9)の中央部に、センターキャ
    ップ(14)を装着したスピーカにおいて、 前記センターキャップ(14)を、このセンターキャッ
    プ(14)の外周口縁部である円(15)を周方向に複
    数の領域S,S,…に等分割するとともに、各領域
    ,S,…を、双曲放物面(16)の形状からなり
    周方向に山と谷とを有する曲面にて形成した、ことを特
    徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記双曲放物面(16)形状のセンター
    キャップ(14)と前記振動板(9)との接合面は平坦
    である請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記振動板(9)の有効振動面積に対し
    て、センターキャップ(14)の面積を5分の1以上と
    したことを特徴とする請求項1または2記載のスピー
    カ。
  4. 【請求項4】 ボイスコイルボビン(5)の振動板側の
    端部に、外周口縁部である円(15)を周方向に複数の
    領域S,S,…に等分割するとともに、各領域
    ,S,…を双曲放物面(16)の形状からなり周
    方向に山と谷とを有する曲面にて形成したセンターキャ
    ップ(14)を装着したことを特徴とするスピーカ。
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