JP2001223533A - ミキサ回路 - Google Patents
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Abstract
うに極めて高い値であっても、十分なコンバージョンゲ
インを得る。 【解決手段】 回路の出力振幅を決める負荷として、抵
抗に代えてLC共振回路RC1 を用い、さらにLC共振
回路RC1 に対してQ調整用電圧電流変換回路GMQ を
付加することによって、LC共振回路RC1 のQファク
タを変化させるようにし、これによってコンバージョン
ゲインの調整を行う。
Description
ィジタルTVチューナ、携帯電話を初めとする各種通信
機器の高周波部において用いられるミキサ回路に関する
ものである。
例の回路図を示す。このミキサ回路は、差動増幅器を2
段重ねた構成であり、入力信号としては、2つの電圧信
号VIN 1 ,VIN2 が入力され、出力信号として、2つの
電圧信号のVIN1 ,VIN2 の各周波数の和に対応した周
波数の信号と、差に対応した周波数の信号とが出力され
るものである。
CCが印加される電源端子に負荷となる抵抗R1 ,R2 の
各一端が接続され、抵抗R1 ,R2 (R1 =R2 )の各
他端に掛算回路MPの一方および他方の電流出力端子i
(+),i(−)が接続されている。掛算回路MPに
は、第1の電圧信号(例えば高周波受信信号)VIN1 が
入力される電圧入力端子RF(+),RF(−)と第2
の電圧信号(例えば局部発振信号)VIN2 が入力される
電圧入力端子Lo(+),Lo(−)が設けられてい
る。
他端にバイポーラトランジスタ(以下、単にトランジス
タと略す)TM12 ,TM22 のコレクタが共通接続され、
抵抗R2 の他端にトランジスタTM13 ,TM23 のコレク
タが共通接続されている。
ッタが共通接続され、その接続点がトランジスタTM11
のコレクタに接続されている。また、トランジスタT
M22 ,TM23 のエミッタが共通接続され、その接続点が
トランジスタTM21 のコレクタに接続されている。
IN1 を介して電流源I1 の一端に接続され、トランジス
タTM21 のエミッタは抵抗RIN2 を介して電流源I1 の
一端に接続され、電流源I1 の他端は接地されている。
ースが共通接続され、この接続点に電圧入力端子Lo
(+)が設けられている。また、トランジスタTM12 ,
TM23のベースが共通接続され、この接続点に電圧入力
端子Lo(−)が設けられている。さらに、トランジス
タTM11 のベースには電圧入力端子RF(+)が設けら
れ、トランジスタTM21 のベースには電圧入力端子RF
(−)が設けられている。
TM22 の接続点、つまり電流出力端子i(+)は、エミ
ッタフォロワ回路を構成するトランジスタQP1のベース
に接続されている。トランジスタQP1のコレクタは電源
端子に接続され、エミッタは電流源IP1を介して接地さ
れるとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトラン
ジスタQP2のベースに接続されている。トランジスタQ
P2のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流源
IP2を介して接地され、トランジスタQP2のエミッタか
ら一方の混合出力VOUT (+)が得られる。
M23 の接続点、つまり電流出力端子i(−)は、エミッ
タフォロワ回路を構成するトランジスタQN1のベースに
接続されている。トランジスタQN1のコレクタは電源端
子に接続され、エミッタは電流源IN1を介して接地され
るとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトランジ
スタQN2のベースに接続されている。トランジスタQN2
のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流源I
N2を介して接地され、トランジスタQN2のエミッタから
他方の混合出力VOUT (−)が得られる。
回路MPに第1の電圧信号VIN1 と第2の電圧信号V
IN2 が入力されると、これら2つの電圧信号VIN1 ,V
IN2 の掛算結果に比例した差動の電流信号が電流出力端
子i(+),i(−)から抵抗R1 ,R2 に流れ、これ
によって2つの電圧信号VIN1 ,VIN2 の掛算結果に比
例した電圧が抵抗R1 ,R2 の他端より得られることに
なる。そして、その電圧がエミッタフォロワ回路を介
し、混合出力VOUT (+),VOUT (−)として得られ
ることになる。
回路では、出力信号の振幅レベル(コンバージョンゲイ
ン)は抵抗R1 (もしくはR2 )と抵抗RIN1 と抵抗R
IN2 とから決定される。理想状態での出力レベルVOUT
(+)は VOUT (+)=(2/π)・{R1 /(RIN1 +
RIN2 )}・VIN1 である。
ーへと高くなるに従い、回路の寄生容量等で出力レベル
が減衰してしまい十分なコンバージョンゲインが得られ
ないという問題がある。
信号の周波数範囲を満足させるためには、広い周波数帯
でフラットなコンバージョンゲインが必要である。従来
のミキサ回路の構成であると、入力信号の周波数が高く
なるに従い、振幅レベルが落ちるため、振幅レベルを一
定にするためにミキサ回路の後にAGCアンプ等を入れ
る必要がある。
周波数が高いGHzオーダーのように極めて高い値であ
っても、十分なコンバージョンゲインを得ることができ
るミキサ回路を提供することである。
でフラットなコンバージョンゲインを得ることができる
ミキサ回路を提供することである。
従来例において回路の出力振幅を決める負荷として、抵
抗に代えてLC共振回路を用い、さらにLC共振回路に
対してQ調整用電圧電流変換回路を付加することによっ
て、LC共振回路のQファクタを変化させるようにし、
これによってコンバージョンゲインの調整を行うように
したことを特徴とする。
ることができるので、入力信号の周波数に応じてコンバ
ージョンゲインを自由に設定することができ、かつ出力
信号は必要とする信号の周波数を中心とするバンドパス
フィルタの特性を併せ持っている。チューナのように、
複数の周波数が入力されるような場合、従来のミキサ回
路であれば、出力信号も入力周波数に応じた信号が複数
出力され、選択した周波数以外の信号は妨害波として出
力されてしまう。しかし、本発明のように、希望波を中
心とするバンドパスフィルタの特性をミキサ回路に持た
せることにより、希望波以外の信号やノイズレベルを抑
えることができる。
し、LC共振回路の共振周波数の調整とQファクタの調
整とを併用することで、一層的確なコンバージョンゲイ
ンの調整を行うことができる。この場合、共振周波数で
出力信号レベルが最大となり、その他の周波数帯はレベ
ルが共振周波数の場合より減衰している。その減衰量
は、バンドパスフィルタのフィルタ特性のQに依存す
る。
ンド切り替え等により、希望波の周波数が切り替わる場
合にも、それに容易に対応することができる。
算回路と、この掛算回路の出力部に負荷として接続され
たLC共振回路と、LC共振回路の両端に生じる電圧を
電流に変換してLC共振回路に帰還することによりLC
共振回路のQファクタを変化させるQ調整用電圧電流変
換回路とを備えている。
回路によりLC共振回路のQファクタを変化させること
により、コンバージョンゲインを任意に調整することが
できる。その結果、入力信号の周波数がGHZ オーダー
のように極めて高い値であっても、十分なコンバージョ
ンゲインを得ることができる。また、広い周波数帯でフ
ラットなコンバージョンゲインを得ることができる。
求項1記載のミキサ回路において、LC共振回路の共振
周波数を可変としたことを特徴とする。
波数の調整とQファクタの調整との併用により、一層的
確なコンバージョンゲインの調整を行うことができる。
また、LC共振回路の共振周波数を可変とすることで、
バンド切り替え等により、希望波の周波数が切り替わる
場合にも、それに容易に対応することができる。
C共振回路は、インダクタンス素子およびキャパシタン
ス素子と、キャパシタンス素子と直列に設けられた電流
検出抵抗の両端に生じる電圧を電流に変換してLC共振
回路に帰還することによりLC共振回路の共振周波数を
変化させる周波数調整用電圧電流変換回路とからなる。
変換回路によってLC共振回路の共振周波数を変化させ
るので、共振周波数の可変範囲が例えばキャパシタンス
素子の容量値の可変範囲に制限されるというようなこと
はなく、広い周波数範囲でLC共振回路の共振周波数を
変化させることが可能で、したがってバンドパスフィル
タの中心周波数を広い周波数範囲にわたって変化させる
ことが可能である。さらに、Q調整用電圧電流変換回路
によるQ調整と相まって広い周波数範囲にわたって安定
したコンバージョンゲインを得ることが可能となる。
サ回路について、図面を参照しながら説明する。
の実施の形態の差動構成のミキサ回路のブロック図を示
す。このミキサ回路は、図1に示すように、電源電圧V
CCが印加される電源端子に、インダクタンス素子L
1 (直列抵抗成分RL1を含む)およびキャパシタンス素
子C1 からなるLC共振主回路RC11の一端が接続さ
れ、またインダクタンス素子L2 (直列抵抗成分RL2を
含む)およびキャパシタンス素子C2 からなるLC共振
主回路RC12の一端が接続されている。
路MPの一方の電流出力端子i(+)が接続されてい
る。また、LC共振主回路RC12の他端には、掛算回路
MPの他方の電流出力端子i(−)が接続されている。
掛算回路MPには、第1の電圧信号(例えば高周波受信
信号)VIN1 が入力される電圧入力端子RF(+),R
F(−)と第2の電圧信号(例えば局部発振信号)V
IN2 が入力される電圧入力端子Lo(+),Lo(−)
が設けられている。
流を検出するための電流検出用抵抗Rs1 が、キャパシ
タンス素子C1 と直列に設けられている。この電流検出
用抵抗Rs1 の両端には、キャパシタンス素子C1 に流
れる電流に比例した電圧が現れる。
電流を検出するための電流検出用抵抗Rs2 が、キャパ
シタンス素子C2 と直列に設けられている。この電流検
出用抵抗Rs2 の両端には、キャパシタンス素子C2 に
流れる電流に比例した電圧が現れる。
両端に生じる電圧を検出し、検出した電圧に応じた電流
をLC共振主回路RC11,RC12に帰還する周波数調整
用電圧電流変換回路GMF が設けられている。
電流検出用抵抗Rs1 ,Rs2 と周波数調整用電圧電流
変換回路GMF とでLC共振回路RC1 が構成される。
F は、具体的には、キャパシタンス素子C1 および電流
検出用抵抗Rs1 の接続点に非反転電圧入力端子が接続
され、キャパシタンス素子C2 および電流検出用抵抗R
s2 の接続点に反転電圧入力端子が接続され、LC共振
主回路RC11の他端に一方の電流出力端子が接続され、
LC共振主回路RC12の他端に他方の電流出力端子が接
続されている。
流検出用抵抗Rs1 の接続点と、キャパシタンス素子C
2 および電流検出用抵抗Rs2 の接続点との間に生じる
電圧を電流に変換して、LC共振主回路RC11の他端と
LC共振主回路RC12の他端との間に帰還し、これよっ
てLC共振回路RC1 の共振周波数を変化させる。
一方の発振出力VOUT (+)が得られ、LC共振主回路
RC12の他端から他方の発振出力VOUT (−)が得られ
る。この図1では、従来例で示したようなエミッタフォ
ロワ回路の図示は省略している。
ある場合には、周波数調整用電圧電流変換回路GMF の
非反転電圧入力端子をキャパシタンス素子C2 と電流検
出用抵抗Rs2 の接続点に接続し、反転電圧入力端子を
キャパシタンス素子C1 と電流検出用抵抗Rs1 の接続
点に接続すればよい。また、周波数の変化方向を両方向
にしたい場合には、周波数調整用電圧電流変換回路GM
F の非反転電圧入力端子および反転電圧入力端子の接続
関係がちょうど反対になった上記したような二種の周波
数調整用電圧電流変換回路を併設すればよい。
RC1 の両端に生じる電圧を検出し、検出した電圧に応
じた電流をLC共振回路RC1 に帰還することにより、
LC共振回路RC1 のQファクタを変化させるQ調整用
電圧電流変換回路GMQ が設けられている。
具体的には、LC共振主回路RC11の他端に非反転電圧
入力端子が接続され、LC共振主回路RC12の他端に反
転電圧入力端子が接続され、LC共振主回路RC11の他
端に一方の電流出力端子が接続され、LC共振主回路R
C12の他端に他方の電流出力端子が接続されている。
C共振主回路RC12の他端との間に生じる電圧を電流に
変換して、LC共振主回路RC11の他端とLC共振主回
路RC12の他端との間に帰還し、これよってLC共振回
路RC1 のQファクタを変化させる。これによって、ミ
キサ回路のコンバージョンゲインを調整することが可能
であり、例えば入力信号の周波数の変化に係わらずコン
バージョンゲインが一定となるようにすることが可能で
ある。
MF によってLC共振回路の共振周波数を変化させる動
作、ならびにQ調整用電圧電流変換回路GMQ によって
LC共振回路のQファクタを変化させる動作について、
以下図7を参照しながら原理的に説明する。
ャパシタンス素子CからなるLC共振回路が示されてい
る。ここで、RL はインダクタンス素子Lに含まれてい
る直列抵抗である。
波数ωCOとQファクタQO は、一般的に、以下のように
表される。
に、並列のコンダクタンスGが設けられたLC共振回路
が示されている。図7(a)のLC共振回路と図7
(b)のLC共振回路が等価であるとすると、コンダク
タンスGは、以下のように表される。
LC共振回路において、図7(c)に示すように、コン
ダクタンスGを打ち消すように、コンダクタンス−GQ
をLC共振回路と並列に入れる。
ると、LC共振回路の共振周波数ωcおよびQファクタ
は以下のように表すことができる。
Q を用いると共振周波数ωC やQファクタを変化させる
ことができる。
ピーダンス変換回路を示すものである。この回路は、電
流IZ が流れるインピーダンスZ0 に、電流IZ のAI
倍の電流を流す電流源AI IZ が並列に接続されている
状態を示している。この回路は、図7(e)に示すイン
ピーダンスZと等価と見なすことができる。ただし、イ
ンピーダンスZは、以下のように表される。
ンピーダンスと並列にいれたときに、その電流値を変化
させることにより、インピーダンスを見かけ上変化させ
ることができるということになる。
周波数を変化させるために、LC共振回路RC1 のキャ
パシタンス素子C1 ,C2 に流れる電流を、電流検出用
抵抗Rs1 ,Rs2 で電圧に変換し、その信号を周波数
調整用電圧電流変換回路GM F を用いて電流に変換し、
LC共振回路RC1 、つまり発振出力にフィードバック
している。この動作は、図7(d),(e)で説明した
インピーダンス変換の概念を使用しており、LC共振回
路のインピーダンスを変えることにより、共振周波数を
変化させている。なお、電流検出用抵抗Rs1 ,Rs2
の電圧を取り込む際の極性が互いに逆になった二つの周
波数調整用電圧電流変換回路が設けられておれば、イン
ダクタンス素子L1 およびキャパシタンス素子C1 の本
来の共振周波数ωCOから増加方向、減少方向のどちらに
でも共振周波数を変化させることができる。二つの周波
数調整用電圧電流変換回路が実現するコンダクタンスの
差で共振周波数が決まる。
パス特性のQファクタを変化させるために、インダクタ
ンス素子L1 ,L2 にそれぞれ直列に入っている抵抗R
L1,RL2を見かけ上変化させることにより、Qファクタ
を変化させている。これは、図7(a)〜(c)で説明
した概念を使用している。例えは図7(c)において、
−GQ =Gになるように、コンダクタンス−GQ を設定
すれば、LC共振回路のQファクタは理論上無限大にな
る。
可変できるLC共振回路をミキサ回路に負荷として使用
することにより、バンドパスフィルタの中心周波数を可
変することができ、また同時にQファクタも調整するこ
とにより広範囲な周波数可変範囲で安定した混合動作を
実現することができる。
数ωC およびQファクタは、以下のように表される。
(gmF −gmQ )Rs}
mF −gmQ )Rs}/{1−gmQ (L/CRL +R
s)+Rs/RL +gmF Rs} ただし、Rs=Rs1 =Rs2 RL =RL 1 =RL 2 L=L1 =L2 C=C1 =C2 としている。
似できる。
換回路GMF の相互コンダクタンスを変化させることで
コントロールできることがわかる。
に表される。
(ωC /ωCO) ・√(L/C)×√[{(ωCO/ωC )
2 − Rs/RL }2 +(QO +ωCOCRs)2 ]/√
(1−gmQ RL ) ここで、 GmQ RL ≪1 ωCO/ωC ≪1 Rs/RL ≪1 が成り立つ場合、つぎのように近似することができる。
ただし、gmINは掛算器のコンダクタンスである。
ωC O )Q√(L/C) つぎに、図1のミキサ回路をトランジスタレベルで具体
化した回路図を図2に示す。このミキサ回路では、図2
に示すように、掛算回路MPが従来例と同様に、トラン
ジスタTM11 ,TM12 ,TM13 ,TM21 ,TM22 ,T
M23 と、抵抗RIN 1 ,RIN2 と、電流源IINとで構成さ
れている。また、従来例と同様のトランジスタQP1,Q
P2,QN1,QN2および電流源IP1,IP2,IN1,IN2か
らなるエミッタフォロワ回路を付加したものが示されて
いる。
トランジスタTF1,TF2および電流源IF からなる。ト
ランジスタTF1は、非反転入力端子として機能するベー
スがキャパシタンス素子C1 および電流検出用抵抗Rs
1 の接続点、つまり(c)点に接続され、一方の電流出
力端子として機能するコレクタが(a)点に接続され、
エミッタが電流源IF の一端に接続されている。また、
トランジスタTF2は、反転入力端子として機能するベー
スがキャパシタンス素子C2 および電流検出用抵抗Rs
2 の接続点、つまり(d)点に接続され、他方の電流出
力端子として機能するコレクタが(b)点に接続され、
エミッタが電流源IF の一端に接続されている。電流源
IF の他端は接地されている。
MF のコンダクタンスgmF は、以下のように表され
る。
トランジスタのベース・エミッタ間に発生する障壁電圧
であり、 VT =kT/q で与えられ、室温でほぼ26mVである。ただし、kは
ボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子1個の電荷量
である。
ンジスタTQ11 ,TQ12 ,TQ21 ,TQ22 と抵抗RQ1,
RQ2と電流源IQ1 ,IQ2とで構成されている。トランジ
スタTQ11 のコレクタが(a)点に接続され、トランジ
スタTQ12 のコレクタが(b)点に接続され、トランジ
スタTQ22 のコレクタが抵抗RQ1を介して(a)点に接
続され、トランジスタTQ21 のコレクタが抵抗RQ2を介
して(b)点に接続されている。
ンジスタTQ21 のベースおよびコレクタに接続され、ト
ランジスタTQ12 のベースがトランジスタTQ22 のベー
スおよびコレクタに接続されている。
トランジスタTQ12 のエミッタが共通接続されて電流源
IQ1の一端に接続され、電流源IQ1の他端は接地されて
いる。また、トランジスタTQ21 のエミッタとトランジ
スタTQ22 のエミッタが共通接続されて電流源IQ2の一
端に接続され、電流源IQ2の他端は接地されている。
GMQ のコンダクタンスgmQ は、図4に示すように、
(a)点と(b)点との間に加わる電圧をVとし、
(a)点と(b)点との間に流れる電流をIとしたとき
に、 gmQ =I/V であるので、以下のように表される。
生する障壁電圧である。また、IQ1,IQ2は電流源
IQ1,IQ2に流れる電流であり、両電流源IQ1,I Q2に
流れる電流の比を変えることにより電圧電流変換比(コ
ンダクタンス)を変えることができる。
流変換回路GMQ によりLC共振回路RC1 のQファク
タを変化させることにより、コンバージョンゲインを任
意に調整することができる。その結果、入力信号の周波
数がGHzオーダーのように極めて高い値であっても、
十分なコンバージョンゲインを得ることができる。ま
た、広い周波数帯でフラットなコンバージョンゲインを
得ることができる。
調整とQファクタの調整との併用で、コンバージョンゲ
インの調整を行うことで、一層的確なコンバージョンゲ
インの調整を行うことができる。また、LC共振回路R
C1 の共振周波数を可変とすることで、バンド切り替え
等により、希望波の周波数が切り替わる場合にも、それ
に容易に対応することができる。
よってLC共振回路RC1 の共振周波数を変化させるの
で、共振周波数の可変範囲が例えばキャパシタンス素子
の容量値の可変範囲に制限されるというようなことはな
く、広い周波数範囲でLC共振回路の共振周波数を変化
させることが可能で、したがってバンドパスフィルタの
中心周波数を広い周波数範囲にわたって変化させること
が可能である。さらに、Q調整用電圧電流変換回路GM
Q によるQ調整と相まって広い周波数範囲にわたって安
定したコンバージョンゲインを得ることが可能となる。
用電圧電流変換回路を用いてLC 共振回路の共振周波数
を変化させたが、例えばバラクタダイオードなどの可変
キャパシタンス素子を有するLC共振回路によって共振
周波数を変えてもよい。
の実施の形態の差動構成の発振回路のブロック図を示
す。この実施の形態は、LC共振回路の共振周波数の調
整する回路を省いたもので、それ以外の構成は第1の実
施の形態と同様である。つまり、この実施の形態では、
LC共振主回路RC21,RC22からなるLC共振回路R
C2 を用いている。
できない点を除き第1の実施の形態と同様に動作し、共
振周波数の調整による効果が得られない以外は第1の実
施の形態と同様である。
の実施の形態の発振回路における周波数調整用電圧電流
変換回路の回路図を示す。この実施の形態は、LC共振
回路の共振周波数の本来のLC共振周波数に対して増加
方向および減少方向の両方向に変化させることができる
ようにしたものである。具体的には、図2の回路の
(a)点にトランジスタTF11 ,TF22 のコレクタを接
続し、同じく(b)点にトランジスタTF12 ,T F21 の
コレクタを接続し、同じく(c)点にトランジスタT
F11 ,TF21 のベースを接続し、同じく(d)点にトラ
ンジスタTF12 ,TF22 のベースを接続している。そし
て、トランジスタTF11 ,TF12 のエミッタを共通接続
し、電流源I F1を介して接地し、トランジスタTF21 ,
TF22 のエミッタを共通接続し、電流源IF2を介して接
地している。
によって周波数を変化させることができる。
周波数のインダクタンス素子L1 ,L2 およびキャパシ
タンス素子C1 ,C2 による本来のLC共振周波数に対
して、増減の両方向にLC共振周波数を変化させること
ができ、周波数調整範囲を広くすることができる。その
他の効果は、第1の実施の形態と同様である。
の実施の形態の発振回路における周波数調整用電圧電流
変換回路の回路図を示す。この実施の形態は、トランジ
スタを2段に接続したもので、電圧電流変換比(コンダ
クタンス)の可変範囲を広くすることができるものであ
る。具体的には、トランジスタTF31 のコレクタがダイ
オードD1 を介して基準電圧REFに接続され、トラン
ジスタTF32 のコレクタがダイオードD2 を介して基準
電圧REFに接続されている。トランジスタTF31 ,T
F32 のエミッタが共通接続され、電流源IF11 を介して
接地されている。トランジスタTF31のベースが図2の
回路の(c)点に接続され、トランジスタTF32 のベー
スが図2の回路の(d)点に接続されている。また、ト
ランジスタTF31 のコレクタがトランジスタTF41 のベ
ースに接続され、トランジスタTF32 のコレクタがトラ
ンジスタTF42 のベースに接続されている。トランジス
タTF41 ,TF42 のエミッタが共通接続され、電流源I
F12 を介して接地されている。トランジスタTF4 1 のコ
レクタが図2の回路の(a)点に接続され、トランジス
タTF42 のコレクタが同じく(b)点に接続されてい
る。
数調整範囲を広くすることができる。その他の効果は、
第1の実施の形態と同様である。
れば、Q調整用電圧電流変換回路によりLC共振回路の
Qファクタを変化させることにより、コンバージョンゲ
インを任意に調整することができる。その結果、入力信
号の周波数が高いGHZ オーダーのように極めて高い値
であっても、十分なコンバージョンゲインを得ることが
できる。また、広い周波数帯でフラットなコンバージョ
ンゲインを得ることができる。
ば、LC共振回路の共振周波数の調整とQファクタの調
整との併用により、一層的確なコンバージョンゲインの
調整を行うことができる。また、LC共振回路の共振周
波数を可変とすることで、バンド切り替え等により、希
望波の周波数が切り替わる場合にも、それに容易に対応
することができる。
ば、周波数調整用電圧電流変換回路によってLC共振回
路の共振周波数を変化させるので、共振周波数の可変範
囲が例えばキャパシタンス素子の容量値の可変範囲に制
限されるというようなことはなく、広い周波数範囲でL
C共振回路の共振周波数を変化させることが可能で、し
たがってバンドパスフィルタの中心周波数を広い周波数
範囲にわたって変化させることが可能である。さらに、
Q調整用電圧電流変換回路によるQ調整と相まって広い
周波数範囲にわたって安定したコンバージョンゲインを
得ることが可能となる。
示すブロック図である。
な構成を示すブロック図である。
な構成を示すブロック図である。
説明するための回路図である。
周波数調整用電圧電流変換回路の構成を示すブロック図
である。
周波数調整用電圧電流変換回路の構成を示すブロック図
である。
回路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 掛算回路と、この掛算回路の出力部に負
荷として接続されたLC共振回路と、前記LC共振回路
の両端に生じる電圧を電流に変換して前記LC共振回路
に帰還することにより前記LC共振回路のQファクタを
変化させるQ調整用電圧電流変換回路とを備えたミキサ
回路。 - 【請求項2】 前記LC共振回路は、共振周波数を可変
としたことを特徴とする請求項1記載のミキサ回路。 - 【請求項3】 前記LC共振回路は、インダクタンス素
子およびキャパシタンス素子と、前記キャパシタンス素
子と直列に設けられた電流検出抵抗の両端に生じる電圧
を電流に変換して前記LC共振回路に帰還することによ
り前記LC共振回路の共振周波数を変化させる周波数調
整用電圧電流変換回路とからなる請求項2記載のミキサ
回路。
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