JP2001223491A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001223491A
JP2001223491A JP2000032488A JP2000032488A JP2001223491A JP 2001223491 A JP2001223491 A JP 2001223491A JP 2000032488 A JP2000032488 A JP 2000032488A JP 2000032488 A JP2000032488 A JP 2000032488A JP 2001223491 A JP2001223491 A JP 2001223491A
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JP2000032488A
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Ikuo Kubota
郁生 久保田
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TDK Lambda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造にて高密度に実装された発熱部品を
効率的に冷却することが可能な電源装置を提供する。 【解決手段】電源装置1内に設けられた発熱部品32を
ファン9を用いて強制空冷する際、ケース2内にファン
9によって取り入れられた空気が入力領域10、電力変
換領域11、出力領域12の順に通過するようにし、前
記入力領域10の通風経路38aを通過した風が前記電
力変換領域11にて撹乱され、温度分布や速度分布が均
一な状態で前記出力領域12へと送出される構造を用い
ることにより、入力モジュール13、トランス14、出
力モジュール15を効率良く冷却することが可能な電源
装置1が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置の構造に
関し、さらに詳しくは発熱部品をファンを用いて強制冷
却する電源装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置は、電子機器の心臓部であるこ
とから、長寿命であり、かつ高効率であることが求めら
れる。しかも、電子機器の主要な要素である半導体は、
電圧等の変動によって誤作動を起こし易い。したがっ
て、その半導体に電力を供給する電源装置には高い信頼
性も求められる。
【0003】機器組込用等に利用される多出力電源装置
は、出力条件が様々であるうえ、多出力であることか
ら、接続される回路の数が多く、実装される部品の数も
多い。そのうえ、近年の電子機器の小型化に伴い、電源
装置にも小型化が要求されるようになっているため、近
年の電源装置は、小型化したケースの内部に、ダイオー
ド、トランジスタ、トランス、チョークコイル等の高発
熱部品を含む多くの回路部品を高密度に実装しなくては
ならず、熱伝導や自然放熱のみでは十分な放熱を行なう
ことが不可能となっている。
【0004】そこで、近年の電源装置には、整流ダイオ
ードやトランジスタ等の高発熱部品を冷却するために、
それらと熱的に結合されたヒートシンクと、ケースの内
部に強制的に風を導入してケース内部を冷却する空冷フ
ァンとを併用することにより、高密度に実装された高発
熱部品を冷却することが可能な強制空冷方式が採用され
ている。
【0005】一方、近年の電源装置は、スイッチング周
波数を高めることによって小型化されているため、自ら
高周波ノイズを発生するとともに、回路が外部からのノ
イズの影響を受けやすくなっている。この高周波ノイズ
は、他の装置の誤作動の原因となるうえ、人体へ悪影響
を及ぼすことから、近年、世界的なノイズ規制が高ま
り、電源装置にも電磁波環境に対する配慮が必要になっ
ている。そこで、一般的には、電源装置自体を金属ケー
スで覆うことで外部への高周波ノイズの放射を抑えると
ともに、回路内にノイズフィルタを設けることで回路か
らのノイズの発生を低減している。
【0006】ここで、従来の電源装置を添付図面を参照
して詳述する。図8は、従来の電源装置の構造の一例の
部分切欠正面図であり、図中に示した矢印は、ファン9
を使用して強制空冷を行なう際、ケース2の内部の風向
及び風量を模式的に示したものである。
【0007】この電源装置1Aは、入力電力を所望の出
力電力に変換するために使用される回路部品31と、回
路部品31が実装される基板34と、ケース2の内部に
風を送り込むことによってケース内部に設けられた回路
部品31を冷却するためのファン9と、これらの外殻と
なるケース2とによって構成されており、使用時には、
ファン9によってケース2内に送られた風が、基板34
上の回路部品31の間を通過し、ファン9の載置面と対
向するケース2の面に設けられた開口8から排出される
ようになっている。
【0008】この構造においては、一枚の基板34上に
すべての回路部品31が実装されている。そして、発熱
部品32は、基板34上に適当な間隔を開けて配置され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すように、一
枚の基板にすべての回路部品を実装する構造を用いる場
合には、ファン9の直前に発熱部品を集めて載置し、集
中的に冷却することが可能ならば、そのようにすること
が好ましい。しかし、基板34には高密度に回路部品が
実装されており、スペースや回路構成等が限られている
ため、そのように回路部品を配置することは不可能であ
る。したがって、この構造を用いる場合には、基板34
上の回路部品の配置を工夫し、基板34上の各部に風を
分散させることにより各発熱部品に衝突する風量を均一
にし、それによって各発熱部品が均等に冷却されるよう
にする必要がある。しかし、各発熱部品の形状は様々で
あり、そのうえ、回路構成を考慮しなくてはならないた
め、適所に発熱部品を配置できない場合が多い。
【0010】よって、この構造を用いる場合には、基板
34上で、風が部分的に淀んでしまうことが多く、その
部分に設けられた発熱部品32が高温になり、各発熱部
品32が均一に冷却されないことがしばしばある。
【0011】また、この構造では、一つの基板34上に
すべての回路部品を載置しており、出力数や出力電圧の
組み合わせが多種多様となる電源装置を製作する場合に
は、顧客の注文によってそれぞれ異なる基板を設計しな
くてはならない。そのため、注文から製作までに多くの
時間を要し、顧客のニーズに柔軟に対応することが困難
である。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑み、簡単な構
造にて高密度に実装された発熱部品を効率的に冷却する
ことが可能な電源装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電源装置は、外部からの入力電力に対する
ノイズフィルター回路等を含む入力回路を有する少なく
とも1つの入力モジュールと、前記入力モジュールから
の入力電力を変換するための少なくとも1つのトランス
と、前記トランスによって変換された電力を外部に出力
するための出力回路を有する少なくとも1つの出力モジ
ュールと、これらの外殻となり、これらを収納するケー
スと、該ケースの内部に設けられた発熱部品を空冷する
ためのファンと、を備えており、前記ケースは、前記入
力モジュールが位置する入力領域と、前記トランスが位
置する電力変換領域と、前記出力モジュールが位置する
出力領域とからなる3つの領域を有しており、前記ファ
ンは、前記入力領域の内部または前記入力領域と隣接す
る位置に設けられており、前記ファンによってケースの
内部に送られる空気が、前記入力領域、前記電力変換領
域、前記出力領域の順に通過するように前記3つの領域
が配置されており、前記ファンからケースの内部へ送ら
れる風が、前記入力領域で乱されることなく前記電力変
換領域に送出されるようになっていることを特徴とす
る。
【0014】以上のような構成によれば、ファンを用い
て外部からケース内に取り入れた空気が、入力領域で乱
されることなく電力変換領域へと送出されるため、ファ
ンによって外部からケース内に取り入れた空気を効率良
く各モジュールの冷却に利用することが可能となる。
【0015】また、前記入力領域内の風の流れを規制す
る略筒型の通風経路を前記入力領域内に設けることも可
能であり、そのようにすることで、ファンによって取り
入れた風が、風量をほとんど変化させることなく前記入
力領域から前記電力変換領域に送出されるようになる。
【0016】また、前記通風経路の少なくとも一部を前
記入力回路に設けられた発熱部品を冷却するためのヒー
トシンクによって形成することも可能であり、そのよう
にすることで、ファンによって取り入れた風を効率良く
入力回路の発熱部品の冷却に利用することが可能とな
る。
【0017】また、前記電力変換領域に、前記入力領域
にて規制された風の流れを撹乱する撹乱体を設け、この
撹乱体を前記トランスを用いて構成するとともに、前記
通風経路の排出口付近に配置させることも可能であり、
そのようにすることで、発熱部品となるトランスを効率
良く冷却することができるうえ、入力領域からの風を撹
乱し、乱流にすることで、前記電力変換領域内の風の速
度分布や温度分布を均一にした後に前記出力領域に送出
することが可能となる。
【0018】また、前記出力領域に位置する前記出力モ
ジュールの各々に、これらの出力モジュールの出力回路
に設けられた発熱部品を冷却し、前記出力領域内の風の
流れを規制するベースを設けるとともに、前記出力モジ
ュールに、前記電力変換領域の空気を分配する気流分配
板を設け、この気流分配板の電力変換領域側の端部を前
記ベースの電力変換領域側の端部より電力変換領域側に
突出させることも可能であり、そのようにすることで、
電力変換領域にて撹乱された風を効率的に各出力モジュ
ールへ分配することができる。
【0019】また、前記ケースの出力領域に、出力モジ
ュールを複数装着するためのモジュール取付部を設ける
とともに、前記出力領域に、前記出力モジュールが装着
されない空モジュール部分からの空気の放出を防止する
防止手段を設けることも可能であり、そのようにするこ
とで、前記出力モジュールのケースに対する着脱が容易
になり、生産性や仕様の変更等に対する柔軟性が向上す
るとともに、出力領域を通過する空気を空スペースから
外部に逃がすことがなくなり、取り入れた風を効率良く
発熱部品の冷却に使用することが可能となる。
【0020】また、前記入力モジュールの入力回路に、
入力力率改善回路を設けることも可能であり、そのよう
にすることで、入力モジュールの電力損失が減少し、電
源装置の効率を向上させることが可能となる。
【0021】本発明の他の目的、構成及び効果は、図面
を参照して行う以下の実施形態の説明から、より明らか
となるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明における電源装置の
一実施形態を、添付図面を参照しながら詳述する。
【0023】図1は、本発明の電源装置1の全体構造を
示す分解斜視図であり、図2ないし図5は、該電源装置
1の一実施形態の平面図、側板4側からの側面図、開口
8側からの側面図、側板4側からの部分切欠側面図であ
る。また、図6は、この電源装置1のケース2内にファ
ン9を用いて風を取り入れた場合の風向及び風量を矢印
にて模式的に示した平面図である。また、図7は、この
電源装置1に使用されているトランス14の分解斜視図
である。なお、上記図8に示した従来の電源装置1Aと
同様の機能を有する構成部材には同一の番号を付記す
る。
【0024】まず、本発明の電源装置1の全体構成を図
2ないし図6に基づいて説明する。この電源装置1は、
図1及び図2に示すように、電源装置1の外殻をなすケ
ース2と、外部からの入力電流をトランス14に供給す
る入力モジュール13と、この入力モジュール13に接
続されている入力巻線18(図7参照)及び出力モジュ
ール15に接続されている出力巻線19を電磁的に結合
し、入力モジュール13から出力モジュール15へと電
力を伝達する電力変換モジュールとしてのトランス14
と、このトランス14によって伝達された電力を所望の
電圧にて出力する出力モジュール15と、これらのモジ
ュールに載置された発熱部品32を冷却するためのファ
ン9とを有している。そして、各モジュールに設けられ
た発熱部品32(図5参照)を冷却するため、入力モジ
ュール13と出力モジュール15には、それぞれ、ヒー
トシンク29とベース30が設けらている。
【0025】ケース2は、図1に示されているように、
各々がアルミニウムなどの金属材料で形成されているシ
ャーシ2aとカバー2bの2部材にて構成されている。
【0026】シャーシ2aは、電源装置1の各モジュー
ルが装着される底板3と、底板3に対し垂直になるよう
折り曲げられた側板4及び側板5とを有している。側板
4には、図3に示すように、入力モジュール13に電力
を供給するための入力端子36が位置する端子孔35
と、ファン9によって外部からケース内に風を供給する
ための空気取入孔33とが設けられており、この空気取
入孔33の位置に合わせてファン9が側板4の内側に取
り付けられている。また、ケース2を組み立てた際、こ
の側板4の対向する面は、開口8となる。
【0027】カバー2bは、図1に示すように、前記底
板3の対向する面を覆うための上板7と、前記側板5に
対向する面を覆うため、上板7と垂直になるように折り
曲げられた側板6とを有している。
【0028】ケース2内部は、図6に示すように、側板
4側から順に入力領域10、電力変換領域11、出力領
域12に区分されており、入力領域10には、入力モジ
ュール13が、電力変換領域11には、トランス14
が、出力領域12には、出力モジュール15が位置する
ようになっている。また、シャーシ2aの底板3には、
これらのモジュールをネジによって着脱することが可能
な取付部(図示せず)が設けられている。このような構
造により、これらのモジュールの各々がシャーシ2aに
対して着脱可能となるため、各モジュールの標準化が可
能となっている。なお、各モジュールと底板3との結合
方法は、各モジュールと底板3とが着脱可能であれば、
この実施形態のようにネジを用いる他、嵌合によって結
合するなど、様々な結合方法を用いることが可能であ
る。
【0029】入力モジュール13は、図5及び図7に示
すように、整流回路やノイズフィルター回路等の回路を
備えた2枚の入力基板16と、前記トランス14を介し
て前記出力モジュール15へ電力を伝達するための入力
巻線18と、この入力モジュール13に取り付けられた
発熱部品32を冷却するとともに、前記入力領域10の
風の流れを規制するヒートシンク29を備えている。
【0030】ヒートシンク29は、アルミニウム等の金
属板材を断面略L字型に折り曲げたものであり、組み立
てた際、このヒートシンク29と、図5に示すように、
相互が垂直な関係になるように配置された2枚の入力基
板16とによって筒状の通風経路38aが形成されるよ
うになっている。
【0031】この通風経路38aは、図1及び図2に示
すように前記側板4に取り付けられたファン9の直前に
近接して設けられており、ファン9によって取り入れら
れた風がこの通風経路38aを通過することにより、入
力領域10にて風量をほとんど変化させることなく前記
電力変換領域11に送出されるようになっている。ま
た、ヒートシンク29には、図5に示すように、入力基
板16に取り付けられた整流ダイオードやトランジスタ
等の発熱部品32が熱的に結合されており、通風経路3
8aを通った風が効率的に入力基板16の発熱部品32
を冷却することが可能となっている。なお、必要があれ
ばヒートシンク29と発熱部品32の間に高熱伝導性の
樹脂等によって成形されたシート等を設けることが可能
であり、そのようにすることで、発熱部品32とヒート
シンク29との熱的な結合を向上させることが可能とな
る。
【0032】なお、このヒートシンク29は、必ずしも
この実施形態のように略L字型に折り曲げる必要はな
く、ケース2の一部や、入力基板16、ヒートシンク2
9等によって略筒状の通風経路38aを形成することが
可能であれば、ケース2の上板7、入力基板16及びヒ
ートシンク29によって通風経路38aを形成したり、
ヒートシンク29のみによって通風経路38aを形成す
るなど、必要に応じて様々な形態にすることが可能であ
る。また、この入力モジュール13には、力率改善回路
を設けることが好ましく、そのようにすることで入力モ
ジュール13の電力損失が減少し、電源装置の効率を向
上させることが可能となる。さらに、入力モジュール1
3は、この実施形態のように1つに限らず、複数設ける
ことも可能である。
【0033】トランス14は、図7に示すように、樹脂
によって成形された略箱型の支持容器20と、前記入力
モジュール13に接続された入力巻線18と、前記出力
モジュール15に接続された出力巻線19と、これらの
コイルを電磁的に結合させるためのコア21と、これら
のコイル及びコアを下方に押圧するためのクランプ22
とを備えている。
【0034】入力巻線18及び出力巻線19は、図7に
示されているように、各々がユニット化され、独立した
部品となっている。また、入力巻線18には、薄型のボ
ビン23に導線24を巻回した薄型コイル25が用いら
れており、出力巻線19には、円環状のシート型に成形
したコイル部26の両面に絶縁性の被覆シート27を貼
り付けたシートコイル28が用いられている。そして、
これらの入力巻線18及び出力巻線19は、入力モジュ
ール13及び出力モジュール15に取り付けられてお
り、なおかつこれらの入力巻線18及び出力巻線19を
入力モジュール13及び出力モジュール15から取外す
ことなくコア21から着脱することが可能な構造となっ
ている。このような構造を用いることにより、予め用意
された入力モジュール13及び出力モジュール15とを
組み合わせ、所望の仕様の電源装置1を短期間で製作す
ることができる。
【0035】コア21は、磁性体で成形された2つの部
材よりなっており、支持容器20側には断面E字型の下
部片21aが、クランプ22側には、断面I字型の上部
片21bがそれぞれ位置するようになっている。これら
を組み立てる際には、支持容器20に取付けた下部片2
1aに入力巻線18及び出力巻線19を取付けた後に、
上部片21b及びクランプ22を取り付けるようになっ
ている。
【0036】また、このトランス14は、図2に示すよ
うに、前記入力基板16上に設けられ、前記通風経路3
8aの延長線上に位置するようになっている。そして、
このトランス14は、通風経路38aを通った風の温度
分布や速度分布を均一にするために通風経路38aから
吹出す風を撹乱する撹乱体としての機能を有している。
このトランス14により、前記通風経路38aから吹き
出した風は、図6に示すように撹乱されて乱流となる。
このため、前記電力変換領域11に進入した風は、乱流
の拡散作用によって温度分布や速度分布がほぼ均一な状
態で、出力領域12へ送出される。
【0037】なお、トランス14の支持容器20の表面
に凹凸を設けたり、トランス14の大きさを変化させる
ことも可能であり、そのようにすることで、このトラン
ス14の乱流促進体としての機能を向上させることが可
能である。また、トランス14は、本実施形態のよう
に、入力基板16に取り付ける他、シャーシ2aに取り
付けることも可能であり、そのようにすることで、トラ
ンス14の取付け位置の自由度を増やすことが可能とな
る。また、その際には、支持容器20を高熱伝導性の素
材で成形し、シャーシ2aと支持容器20とを熱的に結
合することが好ましく、そのようにすることで、シャー
シ2aにヒートシンクの機能を付加することができ、ト
ランス14を効率的に冷却することが可能となる。
【0038】出力モジュール15は、前記トランス14
によって変換された電力を前記出力モジュール15へ出
力するための出力巻線19と、帰還回路や過電圧・過電
流保護回路等の回路を備えた出力基板17と、この出力
基板17に取り付けられた発熱部品32を冷却し、出力
領域12の風の流れを規制するベース30と、を備えて
いる。また、この出力モジュール15にのベース30に
は、ネジ穴が設けられており、ケース2に設けられたモ
ジュール取付部(図示せず)とネジによって着脱自在に
取り付けられている。
【0039】ベース30は、前記ヒートシンク29と同
様にアルミニウム等の金属板材によって形成されてお
り、図4に示すように、断面が略コの字型になるように
折り曲げられている。また、このベース30には、前記
出力モジュール15の発熱部品32が熱的に結合されて
おり、この出力モジュール15を前記ケース2に取り付
けた際に、このベース30と、他のベース30や側板6
とによって略筒型の通風経路38bが形成されるように
なっている。
【0040】出力基板17は、図2に示すように、ベー
ス30の端部30aよりも電力変換領域11側に突出し
ており、電力変換領域11からの風を分配する気流分配
板の機能を有している。また、図1に示すように、出力
モジュール15をケース2の開口8付近に複数個並設す
ることにより、複数種の直流電圧を出力端子37からそ
れぞれ取り出すことが可能となっている。また、この出
力モジュール15には、図示していないが、複数の発熱
部品が設けられており、それらの発熱部品は、前記ベー
ス30に前記入力側モジュール13と同様に熱的に結合
されている。さらに、出力モジュール15の装着されな
い空モジュール部分40にはブランクパネル39が装着
され、ファン9によってケース2内に取り入れた風が空
モジュール部分40から放出することを防止するように
なっている。
【0041】なお、図4に示すように、該電源装置1の
出力モジュール15の幅wは、ケース2の幅Wに対して
W/n(nは整数)の大きさとなっており、各出力側モ
ジュール15の大きさが均一化されているため、出力モ
ジュール15の標準化が容易となっている。そして、出
力モジュール15の形状は、この実施形態のようにすべ
てがほぼ同一である必要はなく、必要に応じて一個のモ
ジュールに複数個分のスペースを占有させることも可能
である。そのようにすることで、出力モジュール15の
形状の柔軟性が高まる。
【0042】以下、電源装置1を用いる際にケース2内
を通過する風の流れについて詳述する。
【0043】まず、ファン9によって外部から取り入れ
られた風は、図6に示すように、入力領域10に設けら
れたヒートシンク29及び入力基板16によって形成さ
れた通風経路38aを通過し、電力変換領域11へと送
出される。
【0044】その際、通風経路38aによって規制され
た風は、通風経路38a内に風の流れを阻害する大きな
回路部品が設けられていないため、この通風経路38a
内で速度をほとんど低下させることなく電力変換領域1
1へと送出される。
【0045】また、ヒートシンク29には、入力基板1
6に設けられた発熱部品32が熱的に結合され、発熱部
品32がファン9からの風によって効率的に冷却される
ようになっている。
【0046】次に、入力領域10から電力変換領域11
へと送出された風は、まず撹乱体として機能するトラン
ス14によって図6に示すように撹乱され、温度分布の
ほぼ等しい乱流となり、出力領域12へと送出される。
【0047】その際、入力領域10から送出される風は
ファン9付近の風量とほぼ等しい風量でトランス14に
衝突するようになっており、それにより発熱部品である
トランス14が効率的に冷却されるようになっている。
【0048】さらに、電力変換領域11にて撹乱され、
乱流となった風は、気流分配板として機能する出力基板
17によってそれぞれの出力モジュール15へと分配さ
れ、各出力モジュール15内を通過し、開口8より外部
へと排出される。その際、各出力モジュール15を通過
する風は、まず各ベース30の端部より電力変換領域1
1側に突出しており、気流分配板として機能する出力基
板17によって各ベース30へと分配され、図6に示し
たように、コの字型に形成されたベース30によって規
制される。ここで、各ベース30には、ヒートシンク2
9と同様に出力基板17に設けられた発熱部品(図示せ
ず)が熱的に結合されている。この構造により、出力モ
ジュール15内を通過する風は、効率的に出力モジュー
ルの発熱部品の冷却に用いられるようになっている。な
お、各出力モジュール15に分配された風は、このベー
ス30によって形成された筒型の通風経路38bをそれ
ぞれ通過するようになっているため、他の出力モジュー
ル15の風と混ざることなく開口8から外部へと排出さ
れるようになっている。それにより、出力領域12内を
通過する風は、各出力モジュール15内で淀むことなく
開口8より外部に排出されるようになっている。
【0049】最後に、本発明は、上述した実施形態に限
定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更及び改良等が可能であることは言うまでも
ない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源装置内に設けられた発熱部品をファンを用いて強制
空冷する際、ケース内にファンよって取り入れられた空
気が入力領域、電力変換領域、出力領域の順に通過する
ようになっており、前記入力領域の通風経路を通過した
風が前記電力変換領域にて撹乱され、温度分布や速度分
布が均一な状態で前記出力領域へと送出される構造とな
っているため、入力モジュール、トランス、出力モジュ
ールを効率よく冷却することが可能な電源装置が実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の全体構造を示す分解斜視図
である。
【図2】本発明の電源装置の構造を示す一実施形態の平
面図である。
【図3】本発明の電源装置の側板4側からの側面図であ
る。
【図4】本発明の電源装置の開口側からの側面図であ
る。
【図5】本発明の電源装置の側板4側からの部分切欠側
面図である。
【図6】本発明の電源装置のケース内にファンを用いて
風を取り入れた場合の風向及び風量を矢印にて模式的に
示した図である。
【図7】本発明の電源装置に使用されているトランスの
分解斜視図ある。
【図8】従来の電源装置の一例を示す部分切欠平面図で
ある。
【符号の説明】
1 電源装置 2 ケース 2a シャーシ 2b カバー 3 底板 4,5,6 側板 7 上板 8 開口 9 ファン 10 入力領域 11 電力変換領域 12 出力領域 13 入力モジュール 14 トランス 15 出力モジュール 16 入力基板 17 出力基板 18 入力巻線 19 出力巻線 20 支持容器 21 コア 21a 下部片 21b 上部片 22 クランプ 23 ボビン 24 導線 25 薄型コイル 26 コイル部 27 被覆シート 28 シートコイル 29 ヒートシンク 30 ベース 30a 端部 31 回路部品 32 発熱部品 33 空気取入孔 34 基板 35 端子孔 36 入力端子 37 出力端子 38a 通風経路(入力領域) 38b 通風経路(出力領域) 39 ブランクパネル 40 空モジュール部分

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの入力電力に対するノイズフィ
    ルター回路等を含む入力回路を有する少なくとも1つの
    入力モジュールと、前記入力モジュールからの入力電力
    を変換するための少なくとも1つのトランスと、前記ト
    ランスによって変換された電力を外部に出力するための
    出力回路を有する少なくとも1つの出力モジュールと、
    これらの外殻となり、これらを収納するケースと、該ケ
    ースの内部に設けられた発熱部品を空冷するためのファ
    ンと、を備えた電源装置において、 前記ケースは、前記入力モジュールが位置する入力領域
    と、前記トランスが位置する電力変換領域と、前記出力
    モジュールが位置する出力領域とからなる3つの領域を
    有しており、 前記ファンは、前記入力領域の内部または前記入力領域
    と隣接する位置に設けられており、 前記ファンによってケースの内部に送られる空気が、前
    記入力領域、前記電力変換領域、前記出力領域の順に通
    過するように前記3つの領域が配置されており、 前記ファンからケースの内部へ送られる風が、前記入力
    領域で乱されることなく前記電力変換領域に送出される
    ようになっていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記入力領域内の風の流れを規制する略
    筒型の通風経路が前記入力領域内に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記通風経路の少なくとも一部が前記入
    力回路に設けられた発熱部品を冷却するためのヒートシ
    ンクによって形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記電力変換領域に、前記入力領域にて
    規制された風の流れを撹乱する撹乱体が設けられてお
    り、該撹乱体が前記通風経路の排出口付近に位置してい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記撹乱体が、前記トランスであること
    を特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記出力モジュールは複数設けられてお
    り、前記出力領域に位置する前記出力モジュールの各々
    に、該出力モジュールの出力回路に設けられた発熱部品
    を冷却し、前記出力領域内の風の流れを規制するベース
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記出力モジュールのそれぞれに、前記
    電力変換領域の空気を分配する気流分配板が設けられて
    おり、該気流分配板の前記電力変換領域側の端部が前記
    ベースの該電力変換領域側の端部より該電力変換領域側
    に突出していることを特徴とする請求項6に記載の電源
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ケースの出力領域に、前記出力モジ
    ュールを複数装着するためのモジュール取付部が設けら
    れているとともに、前記出力モジュールが装着されない
    空モジュール部分からの空気の放出を防止する防止手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 前記入力モジュールの入力回路に、入力
    力率改善回路が設けられていることを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれかに記載の電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10326379B2 (en) 2015-07-03 2019-06-18 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Power conversion device
CN113752880A (zh) * 2021-10-09 2021-12-07 阳光电源股份有限公司 一种充电桩及充电站

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