JP2001222605A - 価値授受方法、価値計算装置、及び記録媒体 - Google Patents

価値授受方法、価値計算装置、及び記録媒体

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JP2001222605A
JP2001222605A JP2000032509A JP2000032509A JP2001222605A JP 2001222605 A JP2001222605 A JP 2001222605A JP 2000032509 A JP2000032509 A JP 2000032509A JP 2000032509 A JP2000032509 A JP 2000032509A JP 2001222605 A JP2001222605 A JP 2001222605A
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Japan
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JP2000032509A
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English (en)
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Shinichi Kawamura
真一 河村
Sunao Tsumura
直 津村
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 天候の変動により事業収入及び事業価値等の
事業価値が変動する事業体において、天候の変動により
生ずる事業価値の変動を低減し、損失を回避することが
可能な価値授受方法、価値授受装置、及び記録媒体を提
供する。 【解決手段】 天候指標(平均気温)Tに対して、正の
相関で事業価値が変動する第1事業体と、負の相関で事
業価値が変動する第2事業体との間で、第1天候基準値
T1及び第2天候基準値T2を設定し、T>T1の場合
に第1事業体から第2事業体へ価値を供与し、T<T2
の場合に逆に供与する。このとき第1及び第2事業体間
で授受される価値の期待値を等しくすべく、各条件下で
授受される価値の期待値を算出し、その中で最小の期待
値を基準に補正を行う計算方法により価値を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガス及び電
気等のエネルギ事業者及び該事業者からエネルギを購入
する事業者のような第1の事業体及び第2の事業体間に
おいて、天候の変動により発生する事業上の損失を相互
に補填することを目的として、気温、暖房度日及び冷房
度日、並びに降水量等の天候指標に基づいて相互補填の
ために授受する価値を計算し、計算した価値を授受する
価値授受方法、その方法で授受される価値を計算する価
値計算装置、及びその装置を実現するためのプログラム
が記録されている記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】エネルギ事業者、農業経営者、家電製造
業者、飲食業者、及びレジャー業者等の事業体では、事
業収入及び事業利益等の事業価値が天候により大きく変
動する。例えば夏期における冷房のための電気料金、冷
房器具売り上げ、及びビール消費量、並びに冬季におけ
る暖房のためのガス料金は、気温による影響が大きく、
遊園地及びスキー場関連施設の集客力は降水量(積雪
量)による影響が大きい。
【0003】また農業においては、気温、降水量、及び
日照時間等の様々な天候の要因が収穫量に影響し、更に
異常気象で国内の穀物が不作になると外国からの穀物輸
送が活発になるため、造船業の収益が向上するといわれ
ている。
【0004】このような天候の変動による事業価値への
悪影響を回避するため、予め金融事業者及び投機家等の
直接天候に左右されない事業体と契約しておき、天候を
気温、降水量、積雪量、及び日照時間等の天候指標で示
し、一定期間の天候指標に応じて損失を補填するための
金銭を受け取ることで収益を安定化させる天候デリバテ
ィブと呼ばれるシステムが商品化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の天
候デリバティブは、事業価値が天候の影響を受ける事業
体と、直接天候の影響を受けない事業体との間の取引で
あり、前者は損失を回避したい事業体、後者はその損失
を請け負う事業体という立場であるため、損失を回避し
たい事業体が損失を請け負う事業体に契約に伴う保険料
を支払う必要があり、損失を回避したい事業体にとって
はリスク回避に費用がかかっていた。
【0006】またこのような取引形態では、リスクが一
方から他方へ移動するだけであり、結果として両者全体
の保有リスクが必ずしも減少する訳ではないという問題
がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、天候指標の変化に対して、正の相関で事業価値
が変動する事業体と、負の相関で事業価値が変動する事
業体とが、相互に損失を補填し、また例えば補填のため
に授受する金額の期待値が等しくなるように補正するこ
とにより、保険料等の費用が発生することなくリスクを
回避することができると共に、全体の保有リスクを効果
的に減少させて、事業価値の天候による変動を低減する
ことが可能な価値授受方法、価値計算装置、及び記録媒
体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る価値授受
方法は、天候指標に基づいて、第1及び第2の事業体間
で授受する価値を計算し、計算した価値を授受する価値
授受方法において、天候指標が予め定めている第1基準
値より大きい場合に、天候指標により変化する第1及び
第2の事業体の夫々の事業価値の推定値を示す第1事業
価値関数及び第2事業価値関数、並びに天候指標の推定
値の確率分布を示す天候指標関数に基づいて、第1事業
体から第2事業体へ供与すべき第1価値を計算し、天候
指標が第1基準値以下である第2基準値より小さい場合
に、第1及び第2事業価値関数、並びに天候指標価値関
数に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与すべき
第2価値を計算し、前記第1価値の期待値及び前記第2
価値の期待値が等しくなるように補正することを特徴と
する。
【0009】第1発明に係る価値授受方法では、天候指
標の変化に対して、正の相関で事業価値が変動する第1
事業体と、負の相関で事業価値が変動する第2事業体と
において、例えば事業価値の変動が顕著になる天候指標
の値を第1及び第2基準値として設定しておき、天候指
標が第1基準値より大きい場合に、第1事業体から第2
事業体へ天候指標に伴う損失を補填する金額となる第1
価値を供与し、天候指標が第2基準値より小さい場合
に、第2事業体から第1事業体へ第2価値を供与するこ
とにより、天候の影響を受ける事業体間で相互に損失を
補填することになるので、保険料等の費用が発生するこ
となく、しかも天候指標の変化に伴う第1及び第2事業
体両者を合わせた全体としてのリスクを軽減することが
可能である。
【0010】また第1価値及び第2価値の期待値が等し
くなるように補正しているので、第1及び第2事業体の
双方に不公平感を感じさせないように授受する価値を計
算することが可能である。
【0011】そして第1及び第2基準値を等しくするこ
とで、即ち一つの天候基準値より天候指標が大きいか小
さいかにより価値の授受を決定することで、価値の授受
が行われない緩衝領域を設ける必要がない事業体間、例
えば軽微な損失も含め、全ての損失を補填すべき事業体
間においても、効果的に互いの損失を補填することが可
能である。
【0012】第2発明に係る価値授受方法では、天候指
標に基づいて、第1及び第2の事業体間で授受する価値
を計算し、計算した価値を授受する価値授受方法におい
て、天候指標により変化する第1の事業体の事業価値の
推定値を示す第1事業価値関数に基づいて、天候指標が
予め定められている第1基準値の場合の事業価値、及び
第1基準値以下である第2基準値の場合の事業価値を、
夫々第1及び第2事業価値基準値として算出し、天候指
標により変化する第2の事業体の事業価値の推定値を示
す第2事業価値関数に基づいて、天候指標が第1及び第
2基準値の場合の事業価値を、夫々第3及び第4事業価
値基準値として算出し、天候指標が第1基準値より大き
い場合での、第1事業価値関数及び第1事業価値基準値
の差の絶対値、並びに天候指標の推定値の確率分布を示
す天候指標関数に基づいて、第1期待値を算出し、天候
指標が第2基準値より小さい場合での、第1事業価値関
数及び第2事業価値基準値の差の絶対値、並びに天候指
標関数に基づいて、第2期待値を算出し、天候指標が第
1基準値より大きい場合での、第2事業価値関数及び第
3事業価値基準値の差の絶対値、並びに天候指標関数に
基づいて、第3期待値を算出し、天候指標が第2基準値
より小さい場合での、第2事業価値関数及び第4事業価
値基準値の差の絶対値、並びに天候指標関数に基づい
て、第4期待値を算出し、算出した第1、第2、第3、
及び第4期待値の中で、最も値が小さい期待値を最小期
待値として抽出し、該最小期待値が、第1又は第3期待
値である場合、天候指標が第1基準値より大きいとき、
最小期待値に対応する事業価値関数及び第1事業価値基
準値の差の絶対値に基づいて、第1事業体から第2事業
体へ供与すべき価値を計算し、天候指標が第2基準値よ
り小さいとき、最小期待値、第2及び第4期待値の中で
値が小さい方の期待値、並びに該期待値に対応する事業
価値関数及び第2事業価値基準値の差の絶対値に基づい
て、第2事業体から第1事業体へ供与すべき価値を計算
し、最小期待値が、第2又は第4期待値である場合、天
候指標が第2基準値より小さいとき、最小期待値に対応
する事業価値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対値
に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与すべき価
値を計算し、天候指標が第1基準値より大きいとき、最
小期待値、第1及び第3期待値の中で値が小さい方の期
待値、並びに該期待値に対応する事業価値関数及び第4
事業価値基準値の差の絶対値に基づいて、第1事業体か
ら第2事業体へ供与すべき価値を計算することを特徴と
する。
【0013】第2発明に係る価値授受方法では、第1及
び第2事業体間で相互に補填する価値を計算する場合
に、先ず天候指標等の条件別に算出した第1、第2、第
3、及び第4期待値中で、最も小さい期待値を基準とし
て、授受する価値を計算する関数を補正することによ
り、補填されるべき価値が過剰に大きくなることがない
ので、例えば天候指標が本来損失を被るべき値であるに
もかかわらず、過剰な補填のため利益を得るといった現
象が発生しないように授受する価値を計算することが可
能である。
【0014】さらに第1及び第2事業体間において過剰
な補償を行わないで、授受される価値の期待値を等しく
することが、天候指標の変化に伴うリスクを効果的に軽
減することができる条件であると考えた場合、この方法
にて授受する価値を計算することにより、最大のリスク
ヘッジ効果を得ることが可能である。
【0015】第3発明に係る価値授受方法は、第1発明
又は第2発明において、前記第1及び第2の事業体は、
一方から他方へ供給物を供給する関係にあり、該供給物
の供給量に相当する価値、及び前記第1事業体から第2
事業体へ供与すべき価値又は前記第2事業体から第1事
業体へ供与すべき価値に基づいて、授受する価値を計算
することを特徴とする。
【0016】第3発明に係る価値授受方法では、ガス及
び電気等の供給物を供給する関係にある事業体間におい
て、例えば気温が低くガス暖房器具の使用頻度が高い場
合、ガスを供給する事業体では事業価値が上がり、需要
する事業体では事業価値が下がるというように、天候に
基づく事業価値の変動が相反する傾向を示し易いので、
本発明を効果的に適用することが可能であり、しかも供
給物を需要する事業体から供給する事業体へ支払うべき
供給物の供給量に相当する価値に、補償すべき価値を加
味して授受すべき価値を計算し、計算した価値の授受を
行うことにより異なる価値の授受が一度でできるので、
価値の授受に関する作業を削減することが可能である。
【0017】第4発明に係る価値計算装置は、天候指標
に基づいて、第1及び第2の事業体間で授受する価値を
計算する価値計算装置において、天候指標が予め定めて
いる第1基準値より大きい場合に、天候指標により変化
する第1及び第2の事業体の夫々の事業価値の推定値を
示す第1事業価値関数及び第2事業価値関数、並びに天
候指標の推定値の確率分布を示す天候指標関数に基づい
て、第1事業体から第2事業体へ供与すべき第1価値を
計算する第1価値計算手段と、天候指標が第1基準値以
下である第2基準値より小さい場合に、第1及び第2事
業価値関数、並びに天候指標価値関数に基づいて、第2
事業体から第1事業体へ供与すべき第2価値を計算する
第2価値計算手段と、前記第1価値の期待値及び前記第
2価値の期待値を等しくすべく補正する手段とを備える
ことを特徴とする。
【0018】第4発明に係る価値計算装置では、天候指
標の変化に対して、正の相関で事業価値が変動する第1
事業体と、負の相関で事業価値が変動する第2事業体と
において、例えば事業価値の変動が顕著になる天候指標
の値を第1及び第2基準値として設定しておき、天候指
標が第1基準値より大きい場合に、第1事業体から第2
事業体へ天候指標に伴う損失を補填する金額となる第1
価値を供与し、天候指標が第2基準値より小さい場合
に、第2事業体から第1事業体へ第2価値を供与するこ
とにより、天候の影響を受ける事業体間で相互に損失を
補填することになるので、保険料等の費用が発生するこ
となく、しかも天候指標の変化に伴う第1及び第2事業
体両者を合わせた全体としてのリスクを軽減することが
可能である。
【0019】また第1価値及び第2価値の期待値が等し
くなるように補正しているので、第1及び第2事業体の
双方に不公平感を感じさせないように授受する価値を計
算することが可能である。
【0020】そして第1及び第2基準値を等しくするこ
とで、即ち一つの天候基準値より天候指標が大きいか小
さいかにより価値の授受を決定することで、価値の授受
が行われない緩衝領域を設ける必要がない事業体間、例
えば軽微な損失も含め、全ての損失を補填すべき事業体
間においても、効果的に互いの損失を補填することが可
能である。
【0021】第5発明に係る価値計算装置は、天候指標
に基づいて、第1及び第2の事業体間で授受する価値を
計算する価値計算装置において、天候指標により変化す
る第1の事業体の事業価値の推定値を示す第1事業価値
関数に基づいて、天候指標が予め定めている第1基準値
の場合の事業価値、及び第1基準値以下である第2基準
値の場合の事業価値を、夫々第1及び第2事業価値基準
値として算出する手段と、天候指標により変化する第2
の事業体の事業価値の推定値を示す第2事業価値関数に
基づいて、天候指標が第1及び第2基準値の場合の事業
価値を、夫々第3及び第4事業価値基準値として算出す
る手段と、天候指標が第1基準値より大きい場合での、
第1事業価値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対
値、並びに天候指標の推定値の確率分布を示す天候指標
関数に基づいて、第1期待値を算出する手段と、天候指
標が第2基準値より小さい場合での、第1事業価値関数
及び第2事業価値基準値の差の絶対値、並びに天候指標
関数に基づいて、第2期待値を算出する手段と、天候指
標が第1基準値より大きい場合での、第2事業価値関数
及び第3事業価値基準値の差の絶対値、並びに天候指標
関数に基づいて、第3期待値を算出する手段と、天候指
標が第2基準値より小さい場合での、第2事業価値関数
及び第4事業価値基準値の差の絶対値、並びに天候指標
関数に基づいて、第4期待値を算出する手段と、算出し
た第1、第2、第3、及び第4期待値の中で、最も値が
小さい期待値を最小期待値として抽出する手段と、該最
小期待値が、第1又は第3期待値である場合、天候指標
が第1基準値より大きいとき、最小期待値に対応する事
業価値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対値に基づ
いて、第1事業体から第2事業体へ供与すべき価値を計
算する手段と、天候指標が第2基準値より小さいとき、
最小期待値、第2及び第4期待値の中で値が小さい方の
期待値、並びに該期待値に対応する事業価値関数及び第
2事業価値基準値の差の絶対値に基づいて、第2事業体
から第1事業体へ供与すべき価値を計算する手段と、最
小期待値が、第2又は第4期待値である場合、天候指標
が第2基準値より小さいとき、最小期待値に対応する事
業価値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対値に基づ
いて、第2事業体から第1事業体へ供与すべき価値を計
算する手段と、天候指標が第1基準値より大きいとき、
最小期待値、第1及び第3期待値の中で値が小さい方の
期待値、並びに該期待値に対応する事業価値関数及び第
4事業価値基準値の差の絶対値に基づいて、第1事業体
から第2事業体へ供与すべき価値を計算する手段とを備
えることを特徴とする。
【0022】第5発明に係る価値計算装置では、第1及
び第2事業体間で相互に補填する価値を計算する場合
に、先ず天候指標等の条件別に算出した第1、第2、第
3、及び第4期待値中で、最も小さい期待値を基準とし
て、授受する価値を計算する関数を補正することによ
り、補填されるべき価値が過剰に大きくなることがない
ので、例えば天候指標が本来損失を被るべき値であるに
もかかわらず、過剰な補填のため利益を得るといった現
象が発生しないように授受する価値を計算することが可
能である。
【0023】さらに第1及び第2事業体間において、過
剰な補償を行わない範囲で授受される価値の期待値を等
しくすることが、天候指標の変化に伴うリスクを効果的
に軽減することができる条件であると考えた場合、この
方法にて授受する価値を計算することにより、最大のリ
スクヘッジ効果を得ることが可能である。
【0024】第6発明に係る価値計算装置では、第4発
明又は第5発明において、前記第1及び第2の事業体
は、一方から他方へ供給物を供給する関係にあり、該供
給物の供給量に相当する価値、及び前記第1事業体から
第2事業体へ供与すべき価値又は前記第2事業体から第
1事業体へ供与すべき価値に基づいて、授受する価値を
計算する手段を備えることを特徴とする。
【0025】第6発明に係る価値計算装置では、ガス及
び電気等の供給物を供給する関係にある事業体間におい
て、例えば気温が低くガス暖房器具の使用頻度が高い場
合、ガスを供給する事業体では事業価値が上がり、需要
する事業体では事業価値が下がるというように、天候に
基づく事業価値の変動が相反する傾向を示し易いので、
本発明を効果的に適用することが可能であり、しかも供
給物を需要する事業体から供給する事業体へ支払うべき
供給物の供給量に相当する価値に、補填すべき価値を加
味して授受すべき価値を計算し、計算した価値の授受を
行うことにより、異なる価値の授受が一度でできるの
で、価値の授受に関する作業を削減することが可能であ
る。
【0026】第7発明に係るコンピュータでの読み取り
が可能な記録媒体は、与えられた天候指標に基づいて、
第1及び第2の事業体間で授受する価値を、コンピュー
タに計算させるプログラムを記録してある、コンピュー
タでの読み取りが可能な記録媒体において、コンピュー
タに、天候指標が予め定められている第1基準値より大
きい場合に、天候指標により変化する第1及び第2の事
業体の夫々の事業価値の推定値を示す第1事業価値関数
及び第2事業価値関数、並びに天候指標の推定値の確率
分布を示す天候指標関数に基づいて、第1事業体から第
2事業体へ供与する価値を、第1価値として計算させる
プログラムコード手段と、コンピュータに、天候指標が
第1基準値以下である第2基準値より小さい場合に、第
1及び第2事業価値関数、並びに天候指標関数に基づい
て、第2事業体から第1事業体へ供与する価値を、第2
価値として計算させるプログラムコード手段と、コンピ
ュータに、前記第1価値の期待値及び前記第2価値の期
待値を等しくすべく補正させるプログラムコード手段と
を含むコンピュータプログラムを記録してあることを特
徴とする。
【0027】第7発明に係るコンピュータでの読み取り
が可能な記録媒体では、記録されているプログラムをコ
ンピュータにて実行することで、天候指標の変化に対し
て、正の相関で事業価値が変動する第1事業体と、負の
相関で事業価値が変動する第2事業体とにおいて、例え
ば事業価値の変動が顕著になる天候指標の値を第1及び
第2基準値として設定しておき、天候指標が第1基準値
より大きい場合に、第1事業体から第2事業体へ天候指
標に伴う損失を補填する金額となる第1価値を供与し、
天候指標が第2基準値より小さい場合に、第2事業体か
ら第1事業体へ第2価値を供与することにより、天候の
影響を受ける事業体間で相互に損失を補填することにな
るので、保険料等の費用が発生することなく、しかも天
候指標の変化に伴う第1及び第2事業体両者を合わせた
全体としてのリスクを軽減することが可能である。
【0028】また第1価値及び第2価値の期待値が等し
くなるように補正しているので、第1及び第2事業体の
双方に不公平感を感じさせないように授受する価値を計
算することが可能である。
【0029】そして第1及び第2基準値を等しくするこ
とで、即ち一つの天候基準値より天候指標が大きいか小
さいかにより価値の授受を決定することで、価値の授受
が行われない緩衝領域を設ける必要がない事業体間、例
えば軽微な損失も含め、全ての損失を補填すべき事業体
間においても、効果的に互いの損失を補填することが可
能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の価値計算
装置の構成を示すブロック図である。図中10はパーソ
ナルコンピュータ等の汎用型コンピュータを用いた本発
明の価値計算装置であり、価値計算装置10は、本発明
の価値計算装置用のプログラム及びデータ等の情報を記
録したCD−ROM等の記録媒体20から、プログラム
及びデータ等の情報を読み取るCD−ROMドライブ等
の補助記憶手段12、並びに補助記憶手段12により読
み取られたプログラム及びデータ等の情報を記録するハ
ードディスク等の記録手段13を備えている。
【0031】そして記録手段13からプログラム及びデ
ータ等の情報を読み取り、情報を記憶するRAM14に
記憶して、CPU11により実行することで、汎用型コ
ンピュータは、本発明の価値計算装置10として動作す
る。
【0032】さらに価値計算装置10は、キーボード及
びマウス等の入力手段15、並びにモニタ及びプリンタ
等の出力手段16を備えている。
【0033】次に本発明の価値計算装置10にて用いら
れる計算方法について説明する。本発明では、気温及び
降水量等の天候の変化により事業収入及び事業利益等の
事業価値が変動する第1及び第2事業体の間で、保険料
等の費用を発生させることなく、相互に天候の変化によ
る損失を補填し合うことを目的とするため、授受する金
額の期待値が等しくなるように計算することを前提とす
る。
【0034】即ち天候指標として所定期間の平均気温T
を選択し、平均気温Tにおいて授受される金額を示す関
数をM(T)、そして平均気温がTとなると推定される
確率の分布を示す関数をP(T)とすると、基準値T0
より平均気温が高い場合に第1事業体から第2事業体へ
渡す補填金額の期待値E1(式1)と、低い場合に第2
事業体から第1事業体へ渡す補填金額の期待値E2(式
2)とが等しくならなければならない。
【0035】
【数1】
【0036】期待値E1及びE2を等しくするための計
算を、例を上げて説明する。先ず事業価値関数及び天候
指標関数を理想的に単純化した関数として示す場合の例
について説明する。図2(a),(b),(c)は本発
明の価値計算装置10での計算に使用される平均気温と
各種価値との関係を示すグラフである。図2(a)は、
横軸に平均気温をとり、縦軸に第1事業体の事業価値を
とって、これらの関係を示したものであり、図2(b)
は、横軸に平均気温をとり、縦軸に第2事業体の事業価
値をとって、これらの関係を示したものである。また図
2(c)は、横軸に平均気温をとり、縦軸に第1及び第
2事業体間で授受されるべき補填金額(価値)をとっ
て、これらの関係を示したものである。
【0037】図3は所定期間の平均気温の確率分布を示
すグラフであり、横軸に平均気温をとり、縦軸に推定さ
れる確率をとって、これらの関係を示したものである。
【0038】そして図4は平均気温と授受されるべき補
填金額(価値)及び確率Pの積との関係を示すグラフで
あり、横軸に平均気温をとり、縦軸に授受されるべき補
填金額(価値)及び確率Pの積をとって、平均気温及び
積の関係を示したものであり、この関係の積分値(面
積)は授受されるべき補填金額の期待値となる。
【0039】図2(a)及び(b)に示すように、この
例では第1及び第2事業体の事業価値が平均気温Tに対
する一次関数として示され、しかもその傾きの絶対値が
等しく、符号が逆である。
【0040】また図2(c)に示すように、授受される
べき補填金額は、平均気温がT0である場合の事業価値
を事業価値基準値として、事業価値基準値より事業価値
が大きいときに、その差を供与すべき補填金額とし、小
さいときに、その差を供与されるべき補填金額としてい
る。
【0041】このため図2(a),(b),(c)に示
すように、この例では第1及び第2事業体において、一
方が供与すべき補填金額と、他方が供与されるべき補填
金額とは、平均気温がどのような値をとる場合でも一致
しており、しかも図3に示すように、この例では平均気
温T0を中心として左右対称に推定される確率が分布し
ているので、授受すべき補填金額の期待値は等しくな
る。
【0042】しかしながら一般的には、必ずしも第1及
び第2事業体の事業価値を示す関数が、平均気温Tに対
する一次関数として示され、しかもその傾きの絶対値が
等しく、符号が逆である関数として示される訳ではな
く、また必ずしも天候指標の確率分布が左右対称になる
訳ではない。そこで次に各種関数を一般化した関数とし
て示す場合の例について説明する。
【0043】図5(a),(b)及び図6(a),
(b),(c),(d)は本発明の価値計算装置10で
の計算に使用される平均気温と各種価値との関係を示す
グラフである。図5(a)は、横軸に平均気温をとり、
縦軸に第1事業体の事業価値をとって、これらの関係を
示したものであり、図5(b)は、横軸に平均気温をと
り、縦軸に第2事業体の事業価値をとって、これらの関
係を示したものである。
【0044】図6(a)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT0より高い領域において、平均気温が
T0である場合の第1事業体の事業価値を示す第1事業
体事業価値基準値と関数により示される事業価値との差
の絶対値をとって、これらの関係を価値差関数K1aと
して示したものである。
【0045】図6(b)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT0より低い領域において、第1事業体
事業価値基準値と事業価値との差の絶対値をとって、こ
れらの関係を価値差関数K1bとして示したものであ
る。
【0046】図6(c)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT0より高い領域において、第2事業体
の事業価値を示す第2事業体事業価値基準値と事業価値
との差の絶対値をとって、これらの関係を価値差関数K
2aとして示したものである。
【0047】そして図6(d)は、横軸に平均気温をと
り、縦軸に平均気温がT0より低い領域において、第2
事業体事業価値基準値と事業価値との差の絶対値をとっ
て、これらの関係を価値差関数K2bとして示したもの
である。
【0048】図7(a),(b),(c),(d)は本
発明の価値計算装置10での計算に使用される平均気温
と、価値差関数K1a,K1b,K2a,K2b及び平
均気温の確率Pの積との関係を示すグラフである。なお
確率Pは一般的なものであるとして、そのグラフ及び説
明を省略する。図7(a)は横軸に平均気温をとり、縦
軸に価値差関数K1a及び確率Pとの積をとって、これ
らの関係を示したものであり、この関係の積分値(面
積)を第1期待値L1とする。
【0049】図7(b)は横軸に平均気温をとり、縦軸
に価値差関数K1b及び確率Pとの積をとって、これら
の関係を示したものであり、この関係の積分値を第2期
待値L2とする。
【0050】図7(c)は横軸に平均気温をとり、縦軸
に価値差関数K2a及び確率Pとの積をとって、これら
の関係を示したものであり、この関係の積分値を第3期
待値L3とする。
【0051】そして図7(d)は横軸に平均気温をと
り、縦軸に価値差関数K2b及び確率Pとの積をとっ
て、これらの関係を示したものであり、この関係の積分
値を第4期待値L4とする。
【0052】そして各期待値L1、L2、L3、及びL
4の中で最小である期待値を最小期待値Lmin1とし
て抽出し、最小期待値Lmin1に対応する気温領域と
反対側の気温領域における2つの期待値の中で、値が小
さい方の期待値を対向期待値Lmin2として抽出す
る。
【0053】各期待値の大小関係が、L2>L4>L3
>L1であると想定した場合、第1期待値L1が最小期
待値Lmin1となり、第1期待値Lに対応する気温領
域と反対側の気温領域、即ちT0より小さい領域に対応
する第2期待値L2及び第4期待値L4の中で、値が小
さい第4期待値L4が対向期待値Lmin2となる。
【0054】そして平均気温がT0より大きい場合、最
小期待値Lmin1(L1)に対応する価値差関数K1
aに基づいて、授受すべき金額を計算する。
【0055】また平均気温がT0より小さい場合は、対
向期待値Lmin2(L4)に対応する価値差関数K2
bに最小期待値Lmin1及び対向期待値Lmin2の
比(Lmin1/Lmin2)を乗じて補正した関数、
即ちK2b×(Lmin1/Lmin2)に基づいて、
授受すべき金額を計算する。
【0056】このような計算を用いることにより、授受
すべき補填金額の期待値が等しくなり、また最小期待値
を基準にすることにより、補填金額の授受が過剰な補填
となって新たな天候リスクが発生することを防止し、ま
た最大のリスクヘッジ効果を得ることができる。
【0057】ところで補填金額の授受に際しての手数を
考慮すると、天候指標の値に関わらず補填金額の授受を
行うより、事業損失が大きくなる程度に天候指標が変動
したときのみ補填金額の授受を行う方が効率的な場合が
ある。
【0058】即ち、補填金額の授受を行わない緩衝領域
の上限値として第1天候基準値T1、及び下限値として
第2天候基準値T2を設定し、天候指標(平均気温)T
がT2<T<T1となる緩衝領域内の値をとる場合は補
填金額の授受を行わず、T<T2又はT1<Tとなる場
合にのみ補填金額の授受を行うという考え方である。そ
こで次に補填金額の授受を行わない緩衝領域を設ける場
合の例について説明する。
【0059】図8(a),(b)及び図9(a),
(b),(c),(d)は本発明の価値計算装置10で
の計算に使用される平均気温と各種価値との関係を示す
グラフである。図8(a)は、横軸に平均気温をとり、
縦軸に第1事業体の事業価値をとって、これらの関係を
示したものであり、図8(b)は、横軸に平均気温をと
り、縦軸に第2事業体の事業価値をとって、これらの関
係を示したものである。
【0060】図9(a)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT1より高い領域において、平均気温が
T1である場合の第1事業体の事業価値を示す第1事業
価値基準値と、第1事業体の事業価値を示す第1事業価
値関数により示される事業価値との差の絶対値をとっ
て、これらの関係を価値差関数K1aとして示したもの
である。
【0061】図9(b)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT2より低い領域において、平均気温が
T2である場合の第1事業体の事業価値を示す第2事業
価値基準値と、第1事業価値関数により示される事業価
値との差の絶対値との関係をとって、これらの関係を価
値差関数K1bとして示したものである。
【0062】図9(c)は、横軸に平均気温をとり、縦
軸に平均気温がT1より高い領域において、平均気温が
T1である場合の第2事業体の事業価値を示す第3事業
価値基準値と、第2事業体の事業価値の推定値を示す第
2事業価値関数により示される事業価値との差の絶対値
をとってこれらの関係を価値差関数K2aとして示した
ものである。
【0063】そして図9(d)は、横軸に平均気温をと
り、縦軸に平均気温がT2より低い領域において、平均
気温がT2である場合の第2事業体の事業価値を示す第
4事業価値基準値と、第2事業価値関数により示される
事業価値との差の絶対値との関係をとって、これらの関
係を価値差関数K2bとして示したものである。
【0064】このように示される価値差関数K1a,K
1b,K2a,K2bと確率Pとの積により、各期待値
L1,L2,L3,L4を計算し、更に最小期待値Lm
in1及び対向期待値Lmin2を計算し、これらに対
応する関数に基づいて授受すべき金額を算出する。
【0065】例えば各期待値の大小関係が、L2>L4
>L3>L1であると想定した場合、平均気温がT1よ
り大きいとき、最小期待値Lmin1(L1)に対応す
る価値差関数K1aに基づいて、授受すべき金額を計算
する。
【0066】また平均気温がT2より小さいとき、対向
期待値Lmin2(L4)に対応する価値差関数K2b
に最小期待値Lmin1及び対向期待値Lmin2の比
(Lmin1/Lmin2)を乗じて補正した関数、即
ちK2b×(Lmin1/Lmin2)に基づいて授受
すべき金額を計算する。このような計算により、天候指
標(平均気温)TがT<T2又はT1<Tとなる場合の
授受金額を計算する。なおT2<T<T1となる場合、
金額の計算を行う必要はない。
【0067】次に本発明の価値計算装置10の処理を図
10及び図11に示すフローチャートを用いて説明す
る。ここで説明する処理とは、天候の影響により事業価
値が変動する第1及び第2事業体間で、契約された所定
期間における天候の影響による損失を互いに補填すべく
授受する価値(補填金額)を計算する処理である。
【0068】ここでは契約された所定期間において、天
候指標及び事業価値が正の相関を示す第1事業体と、負
の相関を示す第2事業体間で補填金額を授受する形態に
ついて説明する。この形態の例としては、天候指標を所
定期間内の平均気温とし、供給物としてガスを供給する
ガス供給会社である第2事業体と、第2事業体から暖房
用エネルギとしてガスの供給を受ける第1事業体との間
で、冬季3ヶ月間において損失を相互に補填する形態が
ある。
【0069】また価値計算装置10は、計算に要する関
数として、天候指標により変化する第1及び第2事業体
の事業価値の推定値を示す第1事業価値関数及び第2事
業価値関数、並びに所定期間における天候指標の確率P
の分布を示す確率分布関数P(T)を使用することが可
能な状態にある。
【0070】そして契約内容として、第1及び第2天候
基準値を夫々T1及びT2(T1>T2)として、平均
気温Tが、T2<T<T1である場合は、補填金額の授
受を行わず、T>T1である場合、第1事業体から第2
事業体へ補填金額を供与し、T<T2である場合、第2
事業体から第1事業体へ補填金額を供与する。但し、こ
の形態で説明するように第1及び第2事業体が、供給物
の供給者及び需要者という関係にある場合、金銭を直接
授受するのではなく、供給物の供給量に相当する代価
に、授受すべき価値を加算又は減算した補正代価計算
し、供給物の決済として価値を授受する形態でもよい。
【0071】先ず価値計算装置10では、第1事業価値
関数に基づいて、平均気温Tが第1天候基準値T1であ
る場合の事業価値、及び第2天候基準値T2である場合
の事業価値を、夫々第1及び第2事業価値基準値として
算出し(ステップS1)、第2事業価値関数に基づい
て、平均気温Tが第1天候基準値T1である場合の事業
価値、及び第2天候基準値T2である場合の事業価値
を、夫々第3及び第4事業価値基準値として算出する
(ステップS2)。
【0072】そして平均気温Tが第1天候基準値T1よ
り高い領域における第1事業価値関数が示す値と、第1
事業価値関数との差の絶対値を示す第1価値差関数K1
a、第2天候基準値T2より低い領域における第1事業
価値関数が示す値と、第2事業価値基準値との差の絶対
値を示す第2価値差関数K1b、第1天候基準値T1よ
り高い領域における第2事業価値関数が示す値と、第3
事業価値基準値との差の絶対値を示す第3価値差関数K
2a、及び第2天候基準値T2より低い領域における第
2事業価値関数が示す値と、第4事業価値基準値との差
の絶対値を示す第4価値差関数K2bを求める(ステッ
プS3)。
【0073】さらに第1価値差関数K1a及び確率分布
関数P(T)に基づいて第1期待値L1を算出し(ステ
ップS4)、第2価値差関数K1b及び確率分布関数P
(T)に基づいて第2期待値L2を算出し(ステップS
5)、第3価値差関数K2a及び確率分布関数P(T)
に基づいて第3期待値L3を算出し(ステップS6)、
そして第4価値差関数K2b及び確率分布関数P(T)
に基づいて第4期待値L4を算出する(ステップS
7)。
【0074】次に第1期待値L1、第2期待値L2、第
3期待値L3、及び第4期待値L4の中で、最も値が小
さい期待値を最小期待値Lmin1として抽出する(ス
テップS8)。抽出した最小期待値Lmin1が、いず
れの期待値であるかを判別し(ステップS9)、第1期
待値L1又は第3期待値L3である場合(ステップS
9:1)、平均気温Tと第1天候基準値T1及び第2天
候基準値T2とを比較する(ステップS10)。
【0075】ステップS10の比較により、平均気温T
が第1天候基準値T1より高いと判別したとき(ステッ
プS10:1)、最小期待値Lmin1に対応する事業
価値関数K1a又はK2aに基づいて、第1事業体から
第2事業体へ供与する価値を計算し(ステップS1
1)、平均気温Tが第1天候基準値T1より低く、しか
も第2天候基準値T2より高いと判別したとき(ステッ
プS10:2)、価値の授受を行う必要がないため、授
受すべき価値の計算は行われない(ステップS12)。
【0076】そしてステップS10の比較により、平均
気温Tが第2天候基準値T2より低いと判別したとき
(ステップS10:3)、第2期待値L2及び第4期待
値L4の中で値が小さい方の期待値を対向期待値Lmi
n2として抽出し(ステップS13)、対向期待値Lm
in2に対応する事業価値関数K1b又はK2bに、最
小期待値Lmin1及び対向期待値Lmin2の比(L
min1/Lmin2)を乗じて補正した事業価値補正
関数K1b×(Lmin1/Lmin2)又はK2b×
(Lmin1/Lmin2)を求め(ステップS1
4)、求めた事業価値補正関数K1b×(Lmin1/
Lmin2)又はK2b×(Lmin1/Lmin2)
に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与する価値
を計算する(ステップS15)。
【0077】ステップS9において、最小期待値Lmi
n1が第2期待値L2又は第4期待値L4である場合
(ステップS9:2)、平均気温Tと第1天候基準値T
1及び第2天候基準値T2を比較する(ステップS1
6)。
【0078】ステップS16の比較により、平均気温T
が第1天候基準値T1より高いと判別したとき(ステッ
プS16:1)、第1期待値L1及び第3期待値L3の
中で値が小さい方の期待値を対向期待値Lmin2とし
て抽出し(ステップS17)、対向期待値Lmin2に
対応する事業価値関数K1a又はK2aに、最小期待値
Lmin1及び対向期待値Lmin2の比(Lmin1
/Lmin2)を乗じて補正した事業価値補正関数K1
a×(Lmin1/Lmin2)又はK2a×(Lmi
n1/Lmin2)を求め(ステップS18)、求めた
事業価値補正関数K1a×(Lmin1/Lmin2)
又はK2a×(Lmin1/Lmin2)に基づいて、
第1事業体から第2事業体へ供与する価値を計算する
(ステップS19)。
【0079】ステップS16の比較により、平均気温T
が第1天候基準値T1より低く、しかも第2天候基準値
T2より高いと判別したとき(ステップS16:2)、
授受すべき価値の計算は行われず(ステップS20)、
平均気温Tが第2天候基準値T2より低いと判別したと
き(ステップS16:3)、最小期待値Lmin1に対
応する事業価値関数K1b又はK2bに基づいて、第2
事業体から第1事業体へ供与する価値を計算する(ステ
ップS21)。そしてこのようにして計算した価値を授
受する。
【0080】また必要に応じて、計算した価値をそのま
ま授受するのではなく、第2事業体から第1事業体へ所
定期間に供給した供給物の代価に、ステップS11,1
2,15,19,20又は21で計算した価値を加算
(減算)した補正代価を計算し(ステップS22)、補
正代価にて供給物の供給に対する決済を行うようにして
もよい。
【0081】なお例えば軽微な損失も含め、全ての損失
を補填することを目的とする事業体間のように、価値の
授受を行わない緩衝領域(T2<T<T1)を特に設け
る必要がないと考えられる事業体間で本発明の価値授受
方法を適用する場合、第1天候基準値T1及び第2天候
基準値T2を同じ値である天候基準値T0として設定
し、上述した処理を行うことで、天候指標がT0より大
きいか小さいかにより授受すべき価値を計算できるよう
になる。
【0082】前記実施の形態では、授受すべき価値の期
待値が等しくなるように補正する方法を示したが、本発
明はこれに限らず、例えば親会社と子会社とのように密
接な関係を持つ場合には、資本力のある一方が他方を過
剰に補填し双方の経営の安定化を狙うようにする形態で
もよい。
【0083】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る価値授受
方法、価値計算装置、及び記録媒体では、天候指標の変
化に対して、正の相関で事業価値が変動する第1事業体
と、負の相関で事業価値が変動する第2事業体とにおい
て、事業価値の変動が顕著になる天候指標の値を第1及
び第2天候基準値として設定しておき、天候指標が第1
天候基準値より大きい場合に、第1事業体から第2事業
体へ天候指標に伴う損失を補填する金額となる第1価値
を供与し、天候指標が第2天候基準値より小さい場合
に、第2事業体から第1事業体へ第2価値を供与し、天
候の影響を受ける事業体間で相互に損失を補填すること
になるので、保険料等の費用が発生することなくリスク
を軽減することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0084】また第1価値及び第2価値の期待値が等し
くなるように補正しているので、第1及び第2事業体の
双方に不公平感を感じさせないように授受する価値を計
算することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0085】そして第1及び第2基準値を等しくするこ
とで、即ち一つの天候基準値より天候指標が大きいか小
さいかにより価値の授受を決定することで、価値の授受
が行われない緩衝領域を設ける必要がない事業体間、例
えば軽微な損失も含め、全ての損失を補填すべき事業体
間においても、効果的に互いの損失を補填することが可
能である等、優れた効果を奏する。
【0086】さらに第1及び第2事業体間で相互に補填
する価値を計算する場合に、先ず天候指標等の条件別に
算出した第1、第2、第3、及び第4期待値中で、最も
小さい期待値を基準として、授受する価値を計算する関
数を補正することにより、補填されるべき価値が過剰に
大きくなることがないので、例えば天候指標が本来損失
を被るべき値であるにもかかわらず、過剰な補填のため
利益を得るといった現象が発生しないように授受する価
値を計算することが可能である等、優れた効果を奏す
る。
【0087】また第1及び第2事業体間において過剰な
補償を行わない範囲で授受される価値の期待値を等しく
することが、天候指標の変化に伴うリスクを効果的に軽
減することができる条件であると考えた場合、この方法
にて授受する価値を計算することにより、最大のリスク
ヘッジ効果を得ることが可能である等、優れた効果を奏
する。
【0088】そしてガス及び電気等の供給物を供給する
関係にある事業体間において、例えば気温が低くガス暖
房器具の使用頻度が高い場合、ガスを供給する事業体で
は事業価値が上がり、需要する事業体では事業価値が下
がるというように、天候に基づく事業価値の変動が相反
する傾向を示し易いので、本発明を効果的に適用するこ
とが可能であり、しかも供給物を需要する事業体から供
給する事業体へ支払うべき供給物の供給量に相当する価
値に、補填すべき価値を加味して授受すべき価値を計算
し、計算した価値の授受を行うことにより、異なる価値
の授受が一度できるので、価値の授受に関する作業を削
減することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の価値計算装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と各種価値との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の価値計算装置での計算に使用される所
定期間の平均気温の確率分布を示すグラフである。
【図4】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と授受されるべき価値及び確率の積との関係を示
すグラフである。
【図5】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と各種価値との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と各種価値との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と、価値差関数及び平均気温の確率の積との関係
を示すグラフである。
【図8】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と各種価値との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の価値計算装置での計算に使用される平
均気温と各種価値との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の価値計算装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】本発明の価値計算装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 価値計算装置 11 CPU 12 補助記憶手段 13 記録手段 14 RAM 15 入力手段 16 出力手段 20 記録媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天候指標に基づいて、第1及び第2の事
    業体間で授受する価値を計算し、計算した価値を授受す
    る価値授受方法において、 天候指標が予め定めている第1基準値より大きい場合
    に、天候指標により変化する第1及び第2の事業体の夫
    々の事業価値の推定値を示す第1事業価値関数及び第2
    事業価値関数、並びに天候指標の推定値の確率分布を示
    す天候指標関数に基づいて、第1事業体から第2事業体
    へ供与すべき第1価値を計算し、 天候指標が第1基準値以下である第2基準値より小さい
    場合に、第1及び第2事業価値関数、並びに天候指標価
    値関数に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与す
    べき第2価値を計算し、 前記第1価値の期待値及び前記第2価値の期待値が等し
    くなるように補正することを特徴とする価値授受方法。
  2. 【請求項2】 天候指標に基づいて、第1及び第2の事
    業体間で授受する価値を計算し、計算した価値を授受す
    る価値授受方法において、 天候指標により変化する第1の事業体の事業価値の推定
    値を示す第1事業価値関数に基づいて、天候指標が予め
    定められている第1基準値の場合の事業価値、及び第1
    基準値以下である第2基準値の場合の事業価値を、夫々
    第1及び第2事業価値基準値として算出し、 天候指標により変化する第2の事業体の事業価値の推定
    値を示す第2事業価値関数に基づいて、天候指標が第1
    及び第2基準値の場合の事業価値を、夫々第3及び第4
    事業価値基準値として算出し、 天候指標が第1基準値より大きい場合での、第1事業価
    値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標の推定値の確率分布を示す天候指標関数に基づい
    て、第1期待値を算出し、 天候指標が第2基準値より小さい場合での、第1事業価
    値関数及び第2事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第2期待値を算出し、 天候指標が第1基準値より大きい場合での、第2事業価
    値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第3期待値を算出し、 天候指標が第2基準値より小さい場合での、第2事業価
    値関数及び第4事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第4期待値を算出し、 算出した第1、第2、第3、及び第4期待値の中で、最
    も値が小さい期待値を最小期待値として抽出し、 該最小期待値が、第1又は第3期待値である場合、 天候指標が第1基準値より大きいとき、最小期待値に対
    応する事業価値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対
    値に基づいて、第1事業体から第2事業体へ供与すべき
    価値を計算し、 天候指標が第2基準値より小さいとき、最小期待値、第
    2及び第4期待値の中で値が小さい方の期待値、並びに
    該期待値に対応する事業価値関数及び第2事業価値基準
    値の差の絶対値に基づいて、第2事業体から第1事業体
    へ供与すべき価値を計算し、 最小期待値が、第2又は第4期待値である場合、 天候指標が第2基準値より小さいとき、最小期待値に対
    応する事業価値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対
    値に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与すべき
    価値を計算し、 天候指標が第1基準値より大きいとき、最小期待値、第
    1及び第3期待値の中で値が小さい方の期待値、並びに
    該期待値に対応する事業価値関数及び第4事業価値基準
    値の差の絶対値に基づいて、第1事業体から第2事業体
    へ供与すべき価値を計算することを特徴とする価値授受
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の事業体は、一方から
    他方へ供給物を供給する関係にあり、 該供給物の供給量に相当する価値、及び前記第1事業体
    から第2事業体へ供与すべき価値又は前記第2事業体か
    ら第1事業体へ供与すべき価値に基づいて、授受する価
    値を計算することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の価値授受方法。
  4. 【請求項4】 天候指標に基づいて、第1及び第2の事
    業体間で授受する価値を計算する価値計算装置におい
    て、 天候指標が予め定めている第1基準値より大きい場合
    に、天候指標により変化する第1及び第2の事業体の夫
    々の事業価値の推定値を示す第1事業価値関数及び第2
    事業価値関数、並びに天候指標の推定値の確率分布を示
    す天候指標関数に基づいて、第1事業体から第2事業体
    へ供与すべき第1価値を計算する第1価値計算手段と、 天候指標が第1基準値以下である第2基準値より小さい
    場合に、第1及び第2事業価値関数、並びに天候指標価
    値関数に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与す
    べき第2価値を計算する第2価値計算手段と、 前記第1価値の期待値及び前記第2価値の期待値を等し
    くすべく補正する手段とを備えることを特徴とする価値
    計算装置。
  5. 【請求項5】 天候指標に基づいて、第1及び第2の事
    業体間で授受する価値を計算する価値計算装置におい
    て、 天候指標により変化する第1の事業体の事業価値の推定
    値を示す第1事業価値関数に基づいて、天候指標が予め
    定めている第1基準値の場合の事業価値、及び第1基準
    値以下である第2基準値の場合の事業価値を、夫々第1
    及び第2事業価値基準値として算出する手段と、 天候指標により変化する第2の事業体の事業価値の推定
    値を示す第2事業価値関数に基づいて、天候指標が第1
    及び第2基準値の場合の事業価値を、夫々第3及び第4
    事業価値基準値として算出する手段と、 天候指標が第1基準値より大きい場合での、第1事業価
    値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標の推定値の確率分布を示す天候指標関数に基づい
    て、第1期待値を算出する手段と、 天候指標が第2基準値より小さい場合での、第1事業価
    値関数及び第2事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第2期待値を算出する手段と、 天候指標が第1基準値より大きい場合での、第2事業価
    値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第3期待値を算出する手段と、 天候指標が第2基準値より小さい場合での、第2事業価
    値関数及び第4事業価値基準値の差の絶対値、並びに天
    候指標関数に基づいて、第4期待値を算出する手段と、 算出した第1、第2、第3、及び第4期待値の中で、最
    も値が小さい期待値を最小期待値として抽出する手段
    と、 該最小期待値が、第1又は第3期待値である場合、 天候指標が第1基準値より大きいとき、最小期待値に対
    応する事業価値関数及び第1事業価値基準値の差の絶対
    値に基づいて、第1事業体から第2事業体へ供与すべき
    価値を計算する手段と、 天候指標が第2基準値より小さいとき、最小期待値、第
    2及び第4期待値の中で値が小さい方の期待値、並びに
    該期待値に対応する事業価値関数及び第2事業価値基準
    値の差の絶対値に基づいて、第2事業体から第1事業体
    へ供与すべき価値を計算する手段と、 最小期待値が、第2又は第4期待値である場合、 天候指標が第2基準値より小さいとき、最小期待値に対
    応する事業価値関数及び第3事業価値基準値の差の絶対
    値に基づいて、第2事業体から第1事業体へ供与すべき
    価値を計算する手段と、 天候指標が第1基準値より大きいとき、最小期待値、第
    1及び第3期待値の中で値が小さい方の期待値、並びに
    該期待値に対応する事業価値関数及び第4事業価値基準
    値の差の絶対値に基づいて、第1事業体から第2事業体
    へ供与すべき価値を計算する手段とを備えることを特徴
    とする価値計算装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の事業体は、一方から
    他方へ供給物を供給する関係にあり、 該供給物の供給量に相当する価値、及び前記第1事業体
    から第2事業体へ供与すべき価値又は前記第2事業体か
    ら第1事業体へ供与すべき価値に基づいて、授受する価
    値を計算する手段を備えることを特徴とする請求項4又
    は請求項5に記載の価値計算装置。
  7. 【請求項7】 与えられた天候指標に基づいて、第1及
    び第2の事業体間で授受する価値を、コンピュータに計
    算させるプログラムを記録してある、コンピュータでの
    読み取りが可能な記録媒体において、 コンピュータに、天候指標が予め定められている第1基
    準値より大きい場合に、天候指標により変化する第1及
    び第2の事業体の夫々の事業価値の推定値を示す第1事
    業価値関数及び第2事業価値関数、並びに天候指標の推
    定値の確率分布を示す天候指標関数に基づいて、第1事
    業体から第2事業体へ供与する価値を、第1価値として
    計算させるプログラムコード手段と、 コンピュータに、天候指標が第1基準値以下である第2
    基準値より小さい場合に、第1及び第2事業価値関数、
    並びに天候指標関数に基づいて、第2事業体から第1事
    業体へ供与する価値を、第2価値として計算させるプロ
    グラムコード手段と、 コンピュータに、前記第1価値の期待値及び前記第2価
    値の期待値を等しくすべく補正させるプログラムコード
    手段とを含むコンピュータプログラムを記録してあるこ
    とを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録
    媒体。
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US7231299B2 (en) 2004-03-02 2007-06-12 Hitachi, Ltd. Method, program, and system for estimating weather risk
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