JP2001222230A - 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置 - Google Patents

表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置

Info

Publication number
JP2001222230A
JP2001222230A JP2000033796A JP2000033796A JP2001222230A JP 2001222230 A JP2001222230 A JP 2001222230A JP 2000033796 A JP2000033796 A JP 2000033796A JP 2000033796 A JP2000033796 A JP 2000033796A JP 2001222230 A JP2001222230 A JP 2001222230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover lens
elastic body
transparent elastic
display device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000033796A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Hiuga
章二 日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000033796A priority Critical patent/JP2001222230A/ja
Publication of JP2001222230A publication Critical patent/JP2001222230A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーレンズと透明弾性体とを高い位置精度
かつ短い工数で接着でき、カバーレンズと透明弾性体と
の間にゴミなどが混入する可能性を低下させ、透明弾性
体の厚み均一性を向上させることができるカバーレンズ
付表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 電子機器の筐体表面に配置される透明部
材であるカバーレンズ18と、カバーレンズ18に接着
された透明弾性体と、透明弾性体に接着されて保持され
た表示パネルとを備えるカバーレンズ付表示装置の製造
方法である。この製造方法においては、金型70内にお
ける射出成形によりカバーレンズ18を形成し、カバー
レンズ18の成形に用いた金型70とそれに対向する新
たな金型74とを用いてカバーレンズ18に付着するよ
うに透明弾性体を射出成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置用のカバ
ーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバー
レンズ付表示装置の製造方法、及びそれにより製造され
たカバーレンズ付表示装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】近年、
携帯電話、ページャー、パーソナル・デジタル・アシス
タント(PDA)、ノートパソコンといった携帯用の情
報通信機器の普及が著しい。また、このような機器にお
ける表示装置として、例えば液晶パネルが一般的に用い
られている。特に、液晶パネルは、小型軽量であり、消
費電力が小さいなどの特性を備えているため、携帯用の
情報通信機器への利用が特に進んでいる。
【0003】携帯用の情報通信機器においては、小型、
軽量でありながら、耐衝撃性を持ち、しかも高い表示品
質を備えることが特に強く求められる。衝撃によって液
晶パネルが損傷を受けないようにするために、液晶パネ
ルの前面側に配置される透明部材であるカバーレンズと
表示パネルとの間に空間を設けて、カバーレンズを介し
て直に表示パネルに力が加わり液晶パネルが損傷を受け
ることを避ける構造がある。しかしながら、そのような
空間を設けると、カバーレンズと空気、および、空気と
液晶パネルとの間の屈折率差が大きいため、それぞれの
界面で反射が起きてしまい、表示品質が低下してしま
う。
【0004】そこで、耐衝撃性に優れ、しかも高い表示
品質を持つ構造として、本願発明者は、電子機器の筐体
の表面に配置される透明部材であるカバーレンズの内側
に接着される透明弾性体を介して液晶パネルをカバーレ
ンズに保持させ、表示パネルに殆ど力を及ぼさない状態
で接続される配線部を除いて、液晶パネルがこの透明弾
性体とのみ接触する保持構造を特開平11−17441
7号として既に出願している。
【0005】ところで、このような液晶パネルの保持構
造は、通常の製造方法によると、カバーレンズと透明弾
性体とをそれぞれ別個に製造し、カバーレンズと透明弾
性体との間の接着、および、透明弾性体と液晶パネルと
の間の接着を行うことになる。しかし、そのような製造
方法によると、貼り付け位置精度の問題により表示領域
がずれて一部の表示が欠けてしまったり、貼り付け部分
にゴミが混入したりして、表示品質が低下することがあ
った。また、微妙な位置合わせを伴うそれらの貼り付け
作業には工数がかさみコスト増の要因ともなっていた。
また、カバーレンズと液晶パネルとの間に配置される透
明弾性体は、接着面に気泡が混入したり液晶パネルに不
均一な力が加わったりして表示品質が低下することを防
ぐために、厚みの均一性が求められるが、そのような均
一性を確保することは容易ではなかった。さらに、透明
弾性体を独立した部材として形成すると、使用するまで
の間にゴミなどが付着しないように両表面を保護フィル
ムで覆う必要があった。
【0006】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、下記の少なくとも1つの課
題を解決することができる、表示装置用カバーレンズの
製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表
示装置の製造方法、及び表示装置を提供することにあ
る。 1) カバーレンズに対して透明弾性体を高い位置精度
かつ短い工数で装着できる。 2) カバーレンズと透明弾性体との間に混入するゴミ
を減少させる。 3) 透明弾性体の厚み均一性を向上させる。 4) 透明弾性体を保護フィルムで被覆するための工程
数を削減する。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明に係る表
示装置用カバーレンズの製造方法は、透明部材であるカ
バーレンズに透明弾性体が装着されてなる表示装置用カ
バーレンズの製造方法であって、前記カバーレンズに付
着するように前記透明弾性体を射出成形する透明弾性体
形成工程を有することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、透明弾性体がカバーレン
ズに付着するように射出成形されるため、カバーレンズ
と透明弾性体とを短い工数でかつ高い位置精度で接着す
ることができる。しかも、透明弾性体が射出成形によっ
て形成されるため、形状精度が高い透明弾性体を形成す
ることができる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカ
バーレンズに付着されるため、透明弾性体をカバーレン
ズに貼付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことがで
き工数削減ができる。
【0009】(2) 本発明に係る表示装置用カバーレ
ンズの製造方法は、透明部材であるカバーレンズに透明
弾性体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造
方法であって、射出成形型を用いた射出成形により前記
カバーレンズを形成するカバーレンズ形成工程と、前記
カバーレンズに付着するように前記透明弾性体を射出成
形する透明弾性体形成工程と、を有することを特徴とす
る。
【0010】本発明によれば、射出成形によるカバーレ
ンズの形成に続いて透明弾性体がカバーレンズに付着す
るように射出成形されるため、カバーレンズと透明弾性
体とを短い工数でかつ高い位置精度で接着することがで
きる。また、カバーレンズと透明弾性体との間にゴミな
どが混入する可能性を低下させることができる。しか
も、透明弾性体が射出成形によって形成されるため、形
状精度が高い透明弾性体を形成することができる。さら
に、透明弾性体は形成と同時にカバーレンズに付着され
るため、透明弾性体をカバーレンズに貼付ける工程を透
明弾性体形成工程で行うことができ工数削減ができる。
【0011】(3) 本発明に係る表示装置用カバーレ
ンズの製造方法は、透明部材であるカバーレンズに透明
弾性体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造
方法であって、樹脂シートから前記カバーレンズを形成
するカバーレンズ形成工程と、前記カバーレンズを射出
成形型の内側に配置し、当該射出成形型を用いて前記カ
バーレンズに付着するように前記透明弾性体を射出成形
により形成する透明弾性体形成工程と、を有することを
特徴とする。
【0012】本発明によれば、樹脂シートから形成され
たカバーレンズを射出成形型に配置して透明弾性体がカ
バーレンズに付着するように射出成形されるため、カバ
ーレンズと透明弾性体とを短い工数かつ高い位置精度で
接着することができる。また、カバーレンズと透明弾性
体との間にゴミなどが混入する可能性を低下させること
ができる。しかも、透明弾性体が射出成形によって形成
されるため、形状精度が高い透明弾性体を形成すること
ができる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカバーレ
ンズに付着されるため、透明弾性体をカバーレンズに貼
付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことができ工数
削減ができる。
【0013】(4) 本発明に係る表示装置用カバーレ
ンズの製造方法は、透明部材であるカバーレンズに透明
弾性体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造
方法であって、前記カバーレンズは、カバーレンズ前面
部とカバーレンズ背面部とを備え、樹脂シートから前記
カバーレンズ前面部を形成するカバーレンズ前面部形成
工程と、前記カバーレンズ前面部を射出成形型の内側に
配置し、当該射出成形型を用いて、前記カバーレンズ前
面部に付着するように前記カバーレンズ背面部を射出成
形するカバーレンズ背面部形成工程と、前記カバーレン
ズ前面部および前記カバーレンズ背面部を射出成形型の
内側に配置し、当該射出成形型を用いて前記カバーレン
ズ背面部に付着するように前記透明弾性体を射出成形す
る透明弾性体形成工程と、を有することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、樹脂シートから形成され
たカバーレンズ前面部を射出成形型の内側に配置してカ
バーレンズ前面部に付着するようにカバーレンズ背面部
が射出成形される。そして、カバーレンズ前面部および
カバーレンズ背面部を射出成形型の内側に配置してカバ
ーレンズ背面部に付着するように透明弾性体が射出成形
により形成される。したがって、カバーレンズ前面部、
カバーレンズ背面部、および透明弾性体を短い工数かつ
高い位置精度で接着することができる。また、カバーレ
ンズ前面部、カバーレンズ背面部、および透明弾性体の
それぞれの間にゴミなどが混入する可能性を低下させる
ことができる。しかも、カバーレンズ前面部、カバーレ
ンズ背面部、および透明弾性体が射出成形によって形成
されるため、それぞれを高い形状精度で形成することが
できる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカバーレン
ズ背面部に付着されるため、透明弾性体をカバーレンズ
に貼付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことができ
工数削減ができる。
【0015】(5) 本発明に係る表示装置用カバーレ
ンズの製造方法は、(1)ないし(4)のいずれかにお
いて、前記透明弾性体を射出成形する射出成形型の内面
には、射出成形前に、射出成形された透明弾性体を保護
するための保護フィルムが配置されることを特徴とす
る。
【0016】本発明によれば、射出成形型には透明弾性
体に接する部分に予め保護フィルムが配置されるため、
透明弾性体を射出成形するとともにその表面を保護フィ
ルムで覆うことができる。それによって、透明弾性体表
面を保護フィルムで被覆するための工数を削減すること
ができる。また、透明弾性体と保護フィルムとの間にゴ
ミなどが混入する可能性を低下させることができる。特
に、透明弾性体は粘着性を有するために、その後の取扱
い上で汚れやゴミの付着が無いように表面を保護しなけ
ればならないが、その工程を透明弾性体形成工程と兼ね
ることができるので、製造工程が簡易となる。
【0017】(6) 本発明に係る表示装置用カバーレ
ンズは、透明部材であるカバーレンズと、前記カバーレ
ンズに付着するように射出成形によって形成され、表示
装置と接着される透明弾性体とを有することを特徴とす
る。
【0018】本発明によれば、透明弾性体がカバーレン
ズに付着するように射出成形されて形成されているた
め、カバーレンズと透明弾性体とを短い工数でかつ高い
位置精度で接着した表示装置用カバーレンズを提供でき
る。しかも、透明弾性体が射出成形によって形成される
ため、透明弾性体の形状精度が高くなっている。さら
に、透明弾性体は形成と同時にカバーレンズに付着され
ているため、カバーレンズと透明弾性体との間に混入す
るゴミの少ない表示装置用カバーレンズとなる。
【0019】(7) 本発明に係るカバーレンズ付表示
装置の製造方法は、透明部材であるカバーレンズと、前
記カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾
性体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表
示装置の製造方法であって、前記カバーレンズに付着す
るように前記透明弾性体を射出成形する透明弾性体形成
工程を有することを特徴とする。
【0020】本発明によれば、透明弾性体がカバーレン
ズに付着するように射出成形されるため、カバーレンズ
と透明弾性体とを短い工数でかつ高い位置精度で接着す
ることができる。しかも、透明弾性体が射出成形によっ
て形成されるため、形状精度が高い透明弾性体を形成す
ることができる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカ
バーレンズに付着されるため、透明弾性体をカバーレン
ズに貼付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことがで
き工数削減ができる。
【0021】(8) 本発明に係るカバーレンズ付表示
装置の製造方法は、透明部材であるカバーレンズと、前
記カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾
性体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表
示装置の製造方法であって、射出成形型を用いた射出成
形により前記カバーレンズを形成するカバーレンズ形成
工程と、前記カバーレンズに付着するように前記透明弾
性体を射出成形する透明弾性体形成工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0022】本発明によれば、射出成形によるカバーレ
ンズの形成に続いて透明弾性体がカバーレンズに付着す
るように射出成形されるため、カバーレンズと透明弾性
体とを短い工数でかつ高い位置精度で接着することがで
きる。また、カバーレンズと透明弾性体との間にゴミな
どが混入する可能性を低下させることができる。しか
も、透明弾性体が射出成形によって形成されるため、形
状精度が高い透明弾性体を形成することができる。さら
に、透明弾性体は形成と同時にカバーレンズに付着され
るため、透明弾性体をカバーレンズに貼付ける工程を透
明弾性体形成工程で行うことができ工数削減ができる。
【0023】(9) 本発明に係るカバーレンズ付表示
装置の製造方法は、(8)において、前記透明弾性体形
成工程においては、前記カバーレンズの形成に用いた前
記射出成形型の少なくとも一方を用いて射出成形を行う
ことを特徴とする。
【0024】本発明によれば、カバーレンズの形成に用
いた一方の射出成形型を用いて透明弾性体の射出成形に
よる形成が行われるため、片方の射出成形型のみを取り
替えて透明弾性体の射出成形による形成が可能であり、
透明弾性体の製造における工程数を削減できる。また、
一方の射出成形型がカバーレンズの射出成形と透明弾性
体の射出成形とにおいて共通に用いられるため、カバー
レンズと透明弾性体との間の高い位置合わせ精度を得る
ことができる。
【0025】(10) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、(8)または(9)において、前
記透明弾性体形成工程では、前記カバーレンズ形成工程
において用いた前記射出成形型のうちの一部を、前記カ
バーレンズを取り外すことなくそのまま用い、他方を新
たな射出成形型に取り替えて、透明弾性体形成用の射出
形成型を構成することを特徴とする。
【0026】本発明によれば、カバーレンズの形成に用
いた一方の射出成形型を弾性体形成工程においても共通
化して用いており、カバーレンズ形成工程において形成
したカバーレンズを取り外すことなく、他方の射出成形
型を取り替えて透明弾性体の射出成形による形成が可能
であり、透明弾性体の製造における工程数を削減でき
る。
【0027】(11) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、透明部材であるカバーレンズと、
前記カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明
弾性体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付
表示装置の製造方法であって、樹脂シートから前記カバ
ーレンズを形成するカバーレンズ形成工程と、前記カバ
ーレンズを射出成形型の内側に配置し、当該射出成形型
を用いて前記カバーレンズに付着するように前記透明弾
性体を射出成形により形成する透明弾性体形成工程と、
を有することを特徴とする。
【0028】本発明によれば、樹脂シートから形成され
たカバーレンズを射出成形型に配置して透明弾性体がカ
バーレンズに付着するように射出成形されるため、カバ
ーレンズと透明弾性体とを短い工数かつ高い位置精度で
接着することができる。また、カバーレンズと透明弾性
体との間にゴミなどが混入する可能性を低下させること
ができる。しかも、透明弾性体が射出成形によって形成
されるため、形状精度が高い透明弾性体を形成すること
ができる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカバーレ
ンズに付着されるため、透明弾性体をカバーレンズに貼
付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことができ工数
削減ができる。
【0029】(12) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、透明部材であるカバーレンズと、
前記カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明
弾性体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付
表示装置の製造方法であって、前記カバーレンズは、カ
バーレンズ前面部とカバーレンズ背面部とを備え、樹脂
シートから前記カバーレンズ前面部を形成するカバーレ
ンズ前面部形成工程と、前記カバーレンズ前面部を射出
成形型の内側に配置し、当該射出成形型を用いて前記カ
バーレンズ前面部に付着するように前記カバーレンズ背
面部を射出成形する透明弾性体形成工程と、前記カバー
レンズ前面部および前記カバーレンズ背面部を射出成形
型の内側に配置し、当該射出成形型を用いて前記カバー
レンズ背面部に付着するように前記透明弾性体を射出成
形する透明弾性体形成工程と、を有することを特徴とす
る。
【0030】本発明によれば、樹脂シートから形成され
たカバーレンズ前面部を射出成形型の内側に配置してカ
バーレンズ前面部に付着するようにカバーレンズ背面部
が射出成形される。そして、カバーレンズ前面部および
カバーレンズ背面部を射出成形型の内側に配置してカバ
ーレンズ背面部に付着するように透明弾性体が射出成形
により形成される。したがって、カバーレンズ前面部、
カバーレンズ背面部、および透明弾性体を短い工数かつ
高い位置精度で接着することができる。また、カバーレ
ンズ前面部、カバーレンズ背面部、および透明弾性体の
それぞれの間にゴミなどが混入する可能性を低下させる
ことができる。しかも、カバーレンズ前面部、カバーレ
ンズ背面部、および透明弾性体が射出成形によって形成
されるため、それぞれを高い形状精度で形成することが
できる。さらに、透明弾性体は形成と同時にカバーレン
ズ背面部に付着されるため、透明弾性体をカバーレンズ
に貼付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことができ
工数削減ができる。
【0031】(13) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、透明部材であるカバーレンズと、
前記カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明
弾性体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付
表示装置の製造方法であって、第1の射出成形型の内側
に前記カバーレンズを配置し、前記第1の射出成形型と
対向させる第2の射出成形型に前記表示装置を配置し、
対向する前記第1の射出成形型と前記第2の射出成形型
の間に、前記カバーレンズと前記表示装置に付着するよ
うに前記透明弾性体を射出成形する工程を有することを
特徴とする。
【0032】本発明によれば、透明弾性体がカバーレン
ズと表示装置に付着するように射出成形されるため、カ
バーレンズおよび表示装置と透明弾性体とを短い工数で
かつ高い位置精度で接着することができる。しかも、透
明弾性体が射出成形によって形成されるため、形状精度
が高い透明弾性体を形成することができる。さらに、透
明弾性体は形成と同時にカバーレンズおよび表示装置に
付着されるため、透明弾性体をカバーレンズおよび表示
装置に貼付ける工程を透明弾性体形成工程で行うことが
でき工数削減ができる。
【0033】(14) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、(7)ないし(12)のいずれか
において、前記透明弾性体形成工程においては、前記射
出成形型の前記透明弾性体に接する部分に予め保護フィ
ルムを配置することを特徴とする。
【0034】本発明によれば、透明弾性体に接する部分
に予め保護フィルムが配置されているため、透明弾性体
を射出成形するとともにその表面を保護フィルムで覆う
ことができる。それによって、保護フィルムで被覆する
ための工数を削減することができる。また、透明弾性体
と保護フィルムとの間にゴミなどが混入する可能性を低
下させることができる。
【0035】(15) 本発明に係るカバーレンズ付表
示装置の製造方法は、(11)ないし(14)のいずれ
かにおいて、前記樹脂シートに印刷を施す印刷工程をさ
らに有することを特徴とする。
【0036】本発明によれば、樹脂シートの状態で印刷
が行われるため、複数のカバーシートに対応する印刷
を、例えばロール・ツー・ロールなどの方法で、正確な
位置に効率よく行うことができる。
【0037】(16) 本発明に係る表示装置は、透明
部材であるカバーレンズと、前記カバーレンズに付着す
るように射出成形によって形成される透明弾性体と、前
記透明弾性体に接着される液晶パネルとを有することを
特徴とする。
【0038】本発明によれば、透明弾性体がカバーレン
ズに付着するように射出成形されて形成されているた
め、カバーレンズと透明弾性体とを短い工数でかつ高い
位置精度で接着されてなる表示装置を提供できる。しか
も、透明弾性体が射出成形によって形成されるため、透
明弾性体の形状精度が高くなっている。さらに、透明弾
性体は形成と同時にカバーレンズに付着されているた
め、カバーレンズと透明弾性体との間に混入するゴミの
少ない表示装置となり、表示品質を向上することができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
【0040】1. <第1実施形態> 1.1 カバーレンズ付表示装置 本実施形態においては、カバーレンズ付表示装置の一例
として、表示装置として液晶装置を用いた構成を例にと
って説明を行なう。
【0041】図1は、本実施形態に係るカバーレンズ付
表示装置であるカバーレンズ付液晶装置16を備えた電
子機器である携帯電話機10を示す模式的な斜視図であ
る。また、図2は、カバーレンズ付液晶装置16を備え
る部分における携帯電話機10の模式的な横断面図であ
る。そして、図3は、カバーレンズ付液晶装置16を示
す模式的な断面図である。
【0042】これらの図に示すように、本実施形態のカ
バーレンズ付液晶装置16は、液晶装置を構成する液晶
パネル28の表示側面全面にわたって透明弾性体24が
密着して装着され、その透明弾性体24は電子機器とし
ての携帯電話機10の筐体14表面に配置されるカバー
レンズ18に密着して装着して形成されている。なお、
液晶パネル28は、この透明弾性体24との接着によっ
て保持されており、回路基板44などとの接続に用いら
れて液晶パネル28に殆ど力を及ぼさない配線部材(図
示せず)を除き携帯電話機の筐体14や他の部分には接
触してない。例えば、図2に示したバックライト40
も、液晶パネル28には接触しない状態となっている。
なお、バックライト40は、例えば、図2に示すよう
に、携帯電話機10の筐体14に保持される回路基板4
4によって支持され、液晶パネル28の全表示領域に向
けて光を放射する。なお、バックライト40は、LED
等の光源と、光源から放射される光を側面から入射して
その入射光を液晶パネル28に向けて放射する透明な導
光板とからなるものである。バックライト40と液晶パ
ネル28との隙間は、カバーレンズ18が外部応力によ
って押されたときに、液晶パネル28がカバーレンズ1
8とバックライト40の導光板とにサンドイッチされ
て、液晶パネル28の基板が割れてしまうことを防ぐこ
とにある。なお、バックライト40は回路基板44に保
持されなくともよい。例えば、液晶パネル28の背面に
バックライト40を保持させるように配置し、バックラ
イト40と回路基板44との間にスペースを空けて、外
部からの衝撃があっても回路基板44とバックライト4
0が当らないようにしても、液晶パネル28を保護する
ことができる。
【0043】液晶パネル28は、図3に示すように、所
定間隔を保って対向する2枚の透明な基板30a,30
bと、それぞれの基板30a,30bの外面側に装着さ
れた偏光板31a,31bと、基板30a,30bの周
縁領域間に配置されて一対の基板同士を接着するシール
材32と、基板31a,31bおよびシール材32によ
り形成される間隙に封入された液晶34を含んで構成さ
れる。2枚の基板30は、それぞれガラスまたは樹脂で
形成され、内面には液晶を駆動するための電極が形成さ
れ、その上に配向膜などが形成されている。なお、液晶
パネル28は、駆動方式で言えば、パネル自体にスイッ
チング素子を用いない単純マトリックス型液晶表示パネ
ルやスタティック型駆動液晶表示パネル、また薄膜トラ
ンジスタ(Thin Film Transistor:TFT)で代表され
る三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(Th
in Film Diode:TFD)で代表される二端子スイッチ
ング素子を用いたアクティブマトリクス型液晶表示パネ
ルとして構成することができる。単純マトリクス型で
は、一対の基板30a,30bにおいて、一方の内面に
走査電極、他方の内面に信号電極を互いに交差するよう
に配置してその交差部分で画素を形成し、TFTを用い
たアクティブマトリクス型では、一対の基板30a,3
0bの一方の内面に走査線とデータ線を交差配置し、そ
の交差部に対応してTFT及びこれに接続された画素電
極や蓄積容量を形成してなる。また、TFDを用いたク
ティブマトリクス型では、一対の基板30a,30bの
一方の内面に走査線又はデータ線の一方を配置し、各画
素毎にTFD及びTFDに接続された画素電極を形成
し、他方の基板には走査線又はデータ線の他方を画素電
極と対向するように形成してなる。液晶34としては、
Twisted Nematic(TN)型、Supper Twisted Nematic
(STN)型、ゲストホスト型、相転移型、強誘電型、
双安定(Bi-stable Twisted Nematic:BTN)型な
ど、種々のタイプの液晶材料を用いることができる。な
お、基板30aと偏光板31aの間、基板30bと偏光
板31bの間には、必要に応じて位相差板が配置され
る。また、液晶パネル28を反射型表示や半透過反射型
表示で用いる場合には、基板30b側の電極を反射や半
透過反射の電極にするか、又は基板30b内面や偏光板
30bの背面に反射膜や半透過反射膜を形成する。
【0044】次に、透明弾性体24は、十分な弾性を有
し可視光を十分透過するほぼ透明な樹脂、例えばアクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂、またはウレタン樹脂の少なくともいずれか一
つ或いはそれらの積層体で形成されている。なお、透明
弾性体の屈折率としては、1.4〜1.7程度が好まし
い。また、透明弾性体24は、粘着性を持ち、その粘着
力によって、液晶パネル28が透明弾性体24に固着さ
れた状態を保つことができる。このように、透明弾性体
24は、粘着性を持つため、接着剤等を用いることな
く、液晶パネル28に密着した状態を保つことができ
る。また、透明弾性体24は、紫外線硬化性を備えてい
るが、硬化後も十分な弾性を備えている。
【0045】カバーレンズ18は、筐体表面の一部を形
成するカバーレンズ前面部20と、カバーレンズ前面部
20の背面側に位置するカバーレンズ背面部22とを備
えている。カバーレンズ前面部20およびカバーレンズ
背面部22は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
エポキシ樹脂、またはシリコーン樹脂の少なくともいず
れか一つ又はそれらの積層体で形成され、可視光を十分
透過するとともに、電子機器の落下衝撃等に耐えうるよ
うに十分な強度を備えている。なお、カバーレンズ前面
部20の前面側には表面における反射を大幅に減少させ
るために反射防止膜(アンチリフレクション(AR)ハ
ードコート)が予め施され、カバーレンズ前面部20の
背面側には例えば液晶パネルの額縁領域を隠すためのフ
レーム(マスク)21が予め印刷され、その液晶パネル
28の表示領域の周囲が黒色等に見えるように縁取りさ
れている。
【0046】上記のような構造を持つ本実施形態のカバ
ーレンズ付液晶装置16は、液晶パネル28が、カバー
レンズ18の内面側に接着された透明弾性体24を介し
て、電子機器である携帯電話機10の筐体14表面に配
置されるカバーレンズ18によって保持される。液晶パ
ネル28は透明弾性体24と接触し、筐体14に対して
は透明弾性体24を介して接触する。なお、液晶パネル
28に対して表示に必要な信号や電圧を供給するための
配線部材(図示せず)は、液晶パネル28に接触する
が、液晶パネル28に殆ど力を及ぼさない状態で筐体1
4内に組み込まれている。
【0047】したがって、携帯電話機10の筐体14に
外力が加わっても、液晶パネル28はカバーレンズ18
側において透明弾性体24を介して保持されているた
め、筐体14やカバーレンズ18の変形に伴って液晶パ
ネル28に押圧力や張力が加わることが殆どない。しか
も、外力や衝撃などによるカバーレンズ18の変形やゆ
がみは透明弾性体24を介して伝わるため、透明弾性体
24の弾性によって変形やゆがみが大幅に緩和されて液
晶パネル28に伝わる。そのため、携帯電話機10に加
わった外力や衝撃によって液晶パネル28が破損する可
能性が低い。
【0048】また、液晶パネル28は、弾性を有する透
明弾性体24を介してカバーレンズ18に保持され、液
晶パネル28に殆ど力を及ぼさない状態で接続される配
線部材を除いて透明弾性体24にのみ接触するため、携
帯電話機10すなわちカバーレンズ18に加わった衝撃
は、透明弾性体24のみを介して液晶パネル28に伝わ
る。しかも、液晶パネル28は、その衝撃によって筐体
14など他の部分と干渉することがない。その結果、透
明弾性体24が緩衝材として確実に作用し、液晶パネル
28に伝わる衝撃を和らげる。それによって、耐衝撃性
の強いカバーレンズ付液晶装置16が得られる。透明弾
性樹脂の厚さは、カバーレンズ18の剛性や厚さにもよ
るが、カバーレンズ18としてアクリル樹脂を用いた場
合には、例えば厚さ1〜2mm程度、あるいはポリカー
ボネート樹脂を用いた場合には、例えば厚さ0.2mm
〜1.0mm程度とすると、携帯電話機10に用いた液
晶パネル28が実用上十分な耐衝撃性を備えることがで
きることを本願発明者は確認している。
【0049】しかも、耐衝撃性を得るために用いる部材
は、一片の透明弾性体24のみであり、多くの部品を必
要としないため、小型軽量でありながら高い耐衝撃性を
有するカバーレンズ付液晶装置16を形成することがで
きる。
【0050】さらに、本実施形態のカバーレンズ付液晶
装置16は、透明弾性体24が、液晶パネル28の表示
側の全面と密着し、かつ、表示側面側に対応した窓とな
るカバーレンズ18の裏側面(凸状の曲面とは反対側の
平面)にも密着するため、液晶パネル28とカバーレン
ズ18との間に空気層が存在しない。したがって、液晶
パネル28表示側面とカバーレンズ18との間に、カバ
ーレンズ18や液晶パネル28を形成するプラスチック
やガラスとの屈折率差が大きい空気層は存在せず、カバ
ーレンズ18や液晶パネル28を形成するプラスチック
やガラスとの屈折率が近い透明弾性体24のみが存在す
る。その結果、反射等の原因となる大きな屈折率差を持
つ境界面が介在しない構造となる。それによって、液晶
パネル28とカバーレンズ18との間に空気層がある場
合に比べて光線透過率が6%程度向上することを本願発
明者は確認している。その結果として、高い表示品質を
確保し、かつ、前述したように高い耐衝撃性を持つカバ
ーレンズ付液晶装置16が得られる。
【0051】1.2 カバーレンズ付表示装置の製造方
法 次に、本実施形態に係るカバーレンズ付表示装置である
カバーレンズ付液晶装置16の製造方法について述べ
る。
【0052】まず、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、エポキシ樹脂、またはシリコーン樹脂の少なくとも
いずれか一つで形成された樹脂シートを、図示しないプ
レス機により打ち抜いてカバーレンズ前面部20を加工
形成する。このカバーレンズ前面部20は液晶パネル2
8より大きく、これを包含するように形成される。な
お、打ち抜き前の樹脂シートには、カバーレンズ前面部
20の前面となる側には表面における反射を大幅に減少
させるために反射防止膜(アンチリフレクション(A
R)ハードコート)が予め施され、カバーレンズ前面部
20の背面となる側には液晶パネルの額縁領域を隠すた
めのフレーム(マスク)21が予め印刷されている。こ
のように、プレス機によって打ち抜かれる前の樹脂シー
トの状態で印刷が行われるため、複数のカバーシートに
対応する印刷を、例えばロール・ツー・ロールなどの方
法で、正確な位置に効率よく行うことが可能となる。カ
バーレンズ前面部20の曲面のカーブは、携帯電話機1
0の表示部周辺における筐体14のカーブに合わせて設
定される。
【0053】次に、カバーレンズ背面部22を射出成形
型によって、カバーレンズ前面部20に密着するように
形成する。図4に模式的な断面図として示すように、射
出成形型である金型70の内面側にカバーレンズ前面部
20を装着し、金型70と、他方の金型72とを対向さ
せて、カバーレンズ前面部20に付着するように、例え
ばポリカーボネート樹脂のペレットを用いて形成した溶
融状態の樹脂を注入口80から空間81に注入して、カ
バーレンズ背面部22を射出成形により形成する。付着
は溶着とも表現することができる。このようにすると、
カバーレンズ前面部20の背面部に貼り付いたようにカ
バーレンズ背面部22が形成される。ここで、金型70
および金型72は、空間81がカバーレンズ背面部22
の形状となるように形成されている。射出成形したカバ
ーレンズ背面部22にはバリが付いているが、これは金
型72を取り外して除去するとよい。
【0054】次いで、透明弾性体24をカバーレンズ背
面部22に密着するように射出成形型を用いて形成す
る。図5に模式的な断面図として示すように、カバーレ
ンズ前面部20とカバーレンズ背面部22とが装着され
た金型70と、金型70に対向する金型74とを用い
て、溶融状態の樹脂を注入口80から空間82に注入し
て、カバーレンズ背面部22に付着するように透明弾性
体24を射出成形により形成する。ここで、金型70お
よび金型74は、空間82が透明弾性体24の形状とな
るように形成されている。なお、この射出成形に用いら
れる金型であって、カバーレンズ前面部20とカバーレ
ンズ背面部22とが装着された一方の金型70は、カバ
ーレンズ背面部22を形成する際に用いた金型70であ
る。また、この射出成形に用いられる金型であって、透
明弾性体に直に接する側の金型74は、この工程におい
て新たに用いられた金型74である。したがって、図4
の金型70、72によって、カバーレンズ背面部22が
形成された後に、金型72を取り外して、金型74と交
換するようにすればよい。カバーレンズ18の部分につ
いては金型70から取り外さなくともよい。
【0055】また、金型74の内面には、図示しないが
予め保護フィルムが配置(ライニング)されている。こ
の保護フィルムは、例えばシリコン樹脂が塗布されたポ
リエチレンテレフタレート樹脂で形成されている。透明
弾性体が射出成形されるとこの保護フィルムは、透明弾
性体24の露出している表面を被覆して、粘着性を持つ
透明弾性体24を汚れやゴミなどから保護する。ただ
し、保護フィルムはカバーレンズ18と密着する側の面
には配置されない。このようにして、形成されたカバー
レンズ18と透明弾性体24との一体物は必要に応じ
て、この状態で一時的に保管しておいてもよい。
【0056】そして、透明弾性体24の表面を被覆して
いる保護フィルムを剥がした後、透明弾性体24の一面
を液晶パネル28の表示側の全面に接着する。この接着
は、透明弾性体24として紫外線硬化型の樹脂を用いれ
ば、液晶パネル28と透明弾性体24を互いに押し付け
た状態で透明弾性体24に紫外線を照射し、透明弾性体
24を硬化させることによって行うことができる。すな
わち、透明弾性体24は、その粘着性によって液晶パネ
ル28に仮接着され、その後、透明弾性体24を硬化さ
せることによって、液晶パネル28とさらに強固に接着
される。したがって、透明弾性体24が液晶パネル28
に仮接着された段階で接着面等にゴミ等が介在している
ことが判明した場合は、仮接着を剥がしてゴミ等を取り
除いた後、再度、仮接着し、さらに透明弾性体24に紫
外線を照射して強固に接着することができる。そのた
め、ゴミ等の介在がないことが確認された状態で、透明
弾性体24を液晶パネル28およびカバーレンズ18に
強固に接着することができ、ゴミ等の介在が原因となっ
て不良品が発生することを防ぐことができる。
【0057】上述のようにして、本実施形態のカバーレ
ンズ付液晶装置16が形成される。
【0058】本実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置
16の製造方法によれば、射出成形によるカバーレンズ
背面部22の形成に続いて透明弾性体24がカバーレン
ズ背面部22に付着するように射出成形されるため、カ
バーレンズ背面部22と透明弾性体24とを短い工数か
つ高い位置精度で接着することができる。また、カバー
レンズ背面部22と透明弾性体24との間にゴミなどが
混入する可能性を低下させることができる。しかも、カ
バーレンズ背面部22と透明弾性体24が射出成形によ
って形成されるため、形状精度の高いカバーレンズ背面
部22と透明弾性体24を形成することができ、透明弾
性体24の場合は厚みを均一化できる。したがって、カ
バーレンズ18の形成バラツキや液晶パネル28に密着
する透明弾性体24の厚さむらに起因する表示むらや色
むらがカバーレンズ付液晶装置16の表示に発生する可
能性が大幅に低下する。さらに、透明弾性体24は形成
と同時にカバーレンズ背面部22に付着されるため、カ
バーレンズ18に対して透明弾性体24を接着する工程
を射出成形工程で兼ねることができ、透明弾性体シート
から、個々の透明弾性体24の所定形状に切り出して、
それをカバーレンズに接着する工程も必要ない。
【0059】また、本実施形態に係るカバーレンズ付液
晶装置16の製造方法によれば、カバーレンズ背面部2
2の成形に用いた一方の金型70を用いて透明弾性体2
4の射出成形による形成が行われるため、片方の金型の
みを取り替えて透明弾性体24の射出成形による形成が
可能であり、透明弾性体24の製造における工程数を削
減できる。そして、一方の金型70がカバーレンズ背面
部22の射出成形と透明弾性体24の射出成形とにおい
て共通に用いられるため、カバーレンズ背面部22と透
明弾性体24との間の高い位置合わせ精度を得ることが
できる。
【0060】さらに、本実施形態に係るカバーレンズ付
液晶装置16の製造方法によれば、透明弾性体24の射
出成形において新たに用いられる金型74の内面側に予
め保護フィルムが配置(ライニング)されているため、
透明弾性体24を射出成形するとともにその表面を保護
フィルムで覆うことができる。したがって、保護フィル
ムで被覆するための工数を削減することができる。ま
た、透明弾性体24と保護フィルムとの間にゴミなどが
混入する可能性を低下させることができる。
【0061】そして、本実施形態に係るカバーレンズ付
液晶装置16の製造方法によれば、プレス機の打ち抜き
によるカバーレンズ前面部20の形成に続いて、カバー
レンズ前面部20を装着した金型を用いてカバーレンズ
前面部20に付着するようにカバーレンズ背面部22が
射出成形される。そして、カバーレンズ前面部20およ
びカバーレンズ背面部22を装着した金型70を用いて
カバーレンズ背面部22に付着するように透明弾性体2
4が射出成形により形成される。したがって、カバーレ
ンズ前面部20、カバーレンズ背面部22、および透明
弾性体24を短い工数かつ高い位置精度で接着すること
ができる。また、カバーレンズ前面部20、カバーレン
ズ背面部22、および透明弾性体24のそれぞれの間に
ゴミなどが混入する可能性を低下させることができる。
しかも、カバーレンズ前面部20、カバーレンズ背面部
22、および透明弾性体24が射出成形によって形成さ
れるため、それぞれを高い形状精度で形成することがで
きる。
【0062】2. <第2実施形態> 第2実施形態は、カバーレンズが樹脂シートの打ち抜き
によって形成される一つの層のみからなる点が第1実施
形態とは異なる。それ以外については、第1実施形態と
同様に構成されており、その説明を省略する。また、図
面において、第1実施形態と同様な各部には、第1実施
形態と同一の符号を付す。
【0063】図6は、本実施形態のカバーレンズ付液晶
装置50を示す模式的な断面図であり、第1実施形態に
おける図3に対応する。この図に示すように、カバーレ
ンズ付液晶装置50は、カバーレンズ52が一つの層の
みから形成されている。カバーレンズ52は、第1実施
形態の場合と同様な透明樹脂材料からなり、樹脂シート
の打ち抜きによって加工形成されている。カバーレンズ
52は、組み込まれる電子機器例えば携帯電話の筐体の
一部を形成するように、その周辺の筐体のカーブに合わ
せて凸側の曲面形状が設定される。また、カバーレンズ
52の前面側には表面における反射を大幅に減少させる
ために反射防止膜(アンチリフレクション(AR)ハー
ドコート)が予め施され、カバーレンズ52の背面側に
は液晶パネル28の額縁領域を隠すためのフレーム(マ
スク)21が予め印刷されている。
【0064】また、透明弾性体54は、背面側が円弧状
に形成されているカバーレンズ52の形状に沿った形状
となっているが、その他の点は、第1実施形態における
透明弾性体24と同様に形成されている。
【0065】カバーレンズ付液晶装置50の製造におい
ては、カバーレンズ52が一方の金型の内側に装着され
た状態で、対向する金型との間における射出成形によっ
て透明弾性体54がカバーレンズ52に付着するように
形成される。透明弾性体54の材料は第1実施形態と同
様である。第1実施形態における凹部の空間を有する側
の金型74を、図6の透明弾性体54の形状となるよう
に形成しておくことにより、第1実施形態におけるカバ
ーレンズ背面部22の射出成形工程を除くことができ
る。
【0066】すなわち、本実施形態のカバーレンズ付液
晶装置50は、カバーレンズが1つの層のみからなるた
め、第1実施形態のカバーレンズ付液晶装置16に比べ
製造工程を簡略化できる。なお、第1実施形態と同様
に、透明弾性体54の形状を形成するための金型74の
内側には、予め保護フィルムが配置(ライニング)され
ているので、射出成形後の透明弾性体54は、カバーレ
ンズ52側の面を除いてその表面が保護フィルムで覆わ
れることになる。
【0067】また、本実施形態のカバーレンズ付液晶装
置50の製造においては、樹脂シートをプレス機で打ち
抜いて形成されたカバーレンズ52を一方の金型に装着
し、対向する金型との間に透明弾性体54の形状に相当
する空間を形成させ、その空間に第1の実施形態と同様
に樹脂を注入して透明弾性体54がカバーレンズ52に
付着するように射出成形される。したがって、カバーレ
ンズ52と透明弾性体54とを短い工数かつ高い位置精
度で接着することができる。そして、カバーレンズ52
と透明弾性体54との間にゴミなどが混入する可能性を
低下させることができる。しかも、透明弾性体54が射
出成形によって形成されるため、形状精度が高い透明弾
性体54を形成することができる。さらに、透明弾性体
54は形成と同時にカバーレンズ52に付着されるた
め、カバーレンズ52に対して透明弾性体24を接着す
る工程を射出成形工程で兼ねることができ、透明弾性体
シートから、個々の透明弾性体24の所定形状に切り出
して、それをカバーレンズに接着する工程も必要ない。
さらに、カバーレンズ52の側となる透明弾性体54の
表面を保護フィルムで覆う必要がなく、透明弾性体54
全体を保護フィルムで被覆するための工程数を削減する
ことができる。
【0068】3. <第3実施形態> 第3実施形態は、カバーレンズが射出成形によって形成
される一つの層のみからなる点が第1実施形態とは異な
る。それ以外については、第1実施形態と同様に構成さ
れており、その説明を省略する。また、図面において、
第1実施形態と同様な各部には、第1実施形態と同一の
符号を付す。
【0069】図7は、本実施形態のカバーレンズ付液晶
装置60を示す模式的な断面図であり、第1実施形態に
おける図3に対応する。この図に示すように、カバーレ
ンズ付液晶装置60は、カバーレンズ62が一つの層の
みから形成されている。カバーレンズ62は、第1実施
形態の場合と同様な透明樹脂材料からなり、例えばポリ
カーボネート樹脂ペレットを用いた射出成形によって形
成されている。また、カバーレンズ62は、組み込まれ
る電子機器例えば携帯電話機10の筐体の一部を形成す
るように、その周辺の筐体のカーブに合わせて凸側の曲
面形状が設定される。
【0070】本実施形態のカバーレンズ付液晶装置60
の製造においては、金型を用いて、第1の実施形態にお
けるカバーレンズ背面部22の製造方法と同様に、まず
カバーレンズ62が射出成形により形成される。そし
て、図5に示した金型70,74と同様な金型を用い、
射出成形によるカバーレンズ62の形成に用いられた一
方の金型70にカバーレンズ62が装着された状態で、
対向する金型74との間における射出成形によって透明
弾性体24がカバーレンズ62に付着するように形成さ
れる。なお、この対向する金型74は、内側に予め保護
フィルムが配置(ライニング)されている。透明弾性体
24が射出成形されると、この保護フィルムは透明弾性
体24の表面を被覆して、粘着性を持つ透明弾性体24
をゴミなどから保護する。このように、透明弾性体24
の射出成形において新たに用いられる金型に予め保護フ
ィルムが配置(ライニング)されているため、透明弾性
体24を射出成形するとともにその表面を保護フィルム
で覆うことができる。したがって、保護フィルムで透明
弾性体24の全体を被覆するための工数を削減すること
ができる。また、透明弾性体24と保護フィルムとの間
にゴミなどが混入する可能性を低下させることができ
る。
【0071】本実施形態のカバーレンズ付液晶装置60
は、カバーレンズ62が1つの層のみからなるため、第
1実施形態のカバーレンズ付液晶装置16に比べ製造工
程を簡略化できる。
【0072】また、本実施形態のカバーレンズ付液晶装
置60の製造においては、射出成形によるカバーレンズ
62の形成に続いて透明弾性体24がカバーレンズ62
に付着するように射出成形されるため、カバーレンズ6
2と透明弾性体24とを短い工数かつ高い位置精度で接
着することができる。また、カバーレンズ62と透明弾
性体24との間にゴミなどが混入する可能性を低下させ
ることができる。しかも、透明弾性体24が射出成形に
よって形成されるため、形状精度の高い透明弾性体24
が高く、特に厚み均一性が高い透明弾性体24を形成す
ることができる。さらに、透明弾性体24は形成と同時
にカバーレンズ62に付着されるため、カバーレンズ6
2に対して透明弾性体24を接着する工程を射出成形工
程で兼ねることができ、透明弾性体シートから、個々の
透明弾性体24の所定形状に切り出して、それをカバー
レンズに接着する工程も必要ない。さらに、カバーレン
ズ62の側となる透明弾性体24の表面を保護フィルム
で覆う必要がなく、透明弾性体24を保護フィルムで被
覆するための工程数を削減することができる。
【0073】さらに、本実施形態のカバーレンズ付液晶
装置60の製造においては、カバーレンズ62の形成に
用いた一方の金型70を用いて透明弾性体24の射出成
形による形成が行われるため、片方の金型(72を74
へ取り替え)のみを取り替えて透明弾性体24の射出成
形による形成が可能であり、透明弾性体24の製造にお
ける工程数を削減できる。また、一方の金型70がカバ
ーレンズ62の射出成形と透明弾性体24の射出成形と
において共通に用いられるため、カバーレンズ62と透
明弾性体24との間の高い位置合わせ精度を得ることが
できる。
【0074】なお、カバーレンズ62の前面側には表面
における反射を大幅に減少させるために反射防止膜(ア
ンチリフレクション(AR)ハードコート)が施さる必
要があるが、カバーレンズ62を射出形成した後あるい
はカバーレンズ62に密着するように透明弾性体24を
射出成形した後に、前面側に反射防止膜を形成するよう
にしてもよい。また、カバーレンズ62の背面側には液
晶パネル28の額縁領域を隠すためのフレーム(マス
ク)21の印刷が施される必要があるが、これはカバー
レンズ62を射出成形した後に、透明弾性体24を密着
させる前に、カバーレンズ62の背面側の面に透明弾性
体24の密着部分より内側まで入り込むように形成する
ことが好ましい。また、射出成形後にカバーレンズ62
に付いたバリは金型を取り替える際に除去するとよく、
その後にフレーム21を印刷してから、透明弾性体24
の射出成形に移行することが好ましい。
【0075】4. <第4実施形態> 前述の各実施形態では、カバーレンズが装着された金型
と、その金型に対向する金型を用いて、カバーレンズに
付着するように透明弾性体を射出成形する例を示した。
しかしながら、第4実施形態においては、カバーレンズ
が装着された金型と、その金型に対向し液晶パネルが装
着された金型とを用いて、透明弾性体を射出成形するこ
とによって、カバーレンズと液晶パネルの両方に透明弾
性体が同時に付着されるようにして透明弾性体が形成さ
れる点が前述の各実施形態とは異なる。それ以外につい
ては、第1実施形態と同様に構成されており、その説明
を省略する。また、図面において、第1実施形態と同様
な各部には、第1実施形態と同一の符号を付す。
【0076】本実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置
16の製造においては、まず、第1実施形態の場合と同
様にしてカバーレンズ前面部20とカバーレンズ背面部
22とを形成する。
【0077】そして、図8に模式的な断面図として示す
ように、カバーレンズ前面部20とカバーレンズ背面部
22とが装着された金型70と、金型70に対向し液晶
パネル28が装着された金型75とを用いて、溶融状態
の樹脂を注入口80から空間83に注入して、カバーレ
ンズ背面部22と液晶パネル28とに付着するように透
明弾性体24を射出成形により形成する。ここで、金型
70および金型75は、空間83が透明弾性体24の形
状となるように形成されている。なお、この射出成形に
用いられる金型であって、カバーレンズ前面部20とカ
バーレンズ背面部22とが装着された一方の金型70
は、カバーレンズ背面部22を形成する際に用いた金型
70である。また、この射出成形に用いられる金型であ
って、透明弾性体24に直に接する側の金型75は、こ
の工程において新たに用いられた金型75である。
【0078】なお、第1実施形態と異なり、本実施形態
においては、透明弾性体24を一時的に被覆するための
保護フィルムは用いられない。
【0079】また、カバーレンズとしては、必ずしも第
1実施形態のカバーレンズ18に限らず、第2実施形態
におけるカバーレンズ52であっても良いし、第3実施
形態におけるカバーレンズ62であっても良い。そし
て、そのような場合には、金型70に替えて、カバーレ
ンズ52またはカバーレンズ62に対応した形状を持つ
金型を用いる。
【0080】本実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置
の製造方法によれば、第1実施形態の製造方法における
作用効果に加えて以下のような作用効果を奏することが
できる。
【0081】透明弾性体24を射出成形する際に透明弾
性体24が液晶パネル28に付着されるため、透明弾性
体24を液晶パネル28に接着する工程を別工程として
行う必要がなくなる。
【0082】液晶パネル28が装着された金型75を用
いて透明弾性体24が射出成形されるため、液晶パネル
28と透明弾性体24との間の高い位置合わせ精度を得
ることができる。
【0083】なお、本実施形態においては、第1の実施
形態におけるカバーレンズを用いて説明したが、第2乃
至第3の実施形態におけるカバーレンズ52,62を用
いる実施形態に変更してもよい。
【0084】5. <変形例> 5.1 上記各実施形態では、粘着性および紫外線硬
化性を持つ透明弾性体を、液晶パネルに粘着させた後、
紫外線の照射によって透明弾性体を適度に硬化させるこ
とによって、透明弾性体を液晶パネルに接着する例を示
した。しかしながら、透明弾性体と液晶パネルとの接着
は、硬化剤が予め塗布された液晶パネルに、未硬化の透
明弾性体を密着させて、透明弾性体を硬化させることに
よっても行うことができる。
【0085】5.2 上記各実施形態では、射出成形
型として金型を用いて説明したが、射出成形をするため
の型としては、この他にセラミックの型であっても構わ
ず、金型に限定されるものではない。また、射出成形型
としての金型は一対の金型でなく、3つ以上の金型の組
み合わによって、射出成形型を構成してもよい。
【0086】5.3 さらに、本発明に用いられる表
示パネルは液晶パネルに限らず、他の表示パネル、例え
ば、EL(Electro-Luminescence)表示パネルや、PD
P(Plasma Display Panel)表示パネル、FED(Field
Emission Display)パネルなどであってもよい。
【0087】5.4 そして、本実施形態にかかるカ
バーレンズ付液晶装置が組み込まれる電子機器は、携帯
電話機に限らず、腕時計、携帯情報機器、ノート型パソ
コン、電子手帳、ページャ、電卓、POS端末、ICカ
ード、ミニディスクプレーヤなど様々な電子機器が考え
られる。
【0088】5.5 さらに、本発明は前述した各実
施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲
内、または、特許請求の範囲の均等範囲内で、各種の変
形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置を
備えた携帯電話機を示す模式的な斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置を
備える部分における携帯電話機の模式的な横断面図であ
る。
【図3】第1実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置を
示す模式的な断面図である。
【図4】第1実施形態のカバーレンズ付液晶装置の製造
において、カバーレンズ前面部に付着するようにカバー
レンズ背面部を射出成形する状態を模式的に示す断面図
である。
【図5】第1実施形態のカバーレンズ付液晶装置の製造
において、カバーレンズ背面部に付着するように透明弾
性体を射出成形する状態を模式的に示す断面図である。
【図6】第2実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置を
示す模式的な断面図である。
【図7】第3実施形態に係るカバーレンズ付液晶装置を
示す模式的な断面図である。
【図8】第4実施形態のカバーレンズ付液晶装置の製造
において、カバーレンズおよび液晶パネルに付着するよ
うに透明弾性体を射出成形する状態を模式的に示す断面
図である。
【符号の説明】
16,50,60 カバーレンズ付液晶装置 18,52,62 カバーレンズ 20 カバーレンズ前面部 22 カバーレンズ背面部 24,54 透明弾性体 28 液晶パネル 70,72,74,75 金型

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材であるカバーレンズに透明弾性
    体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造方法
    であって、 前記カバーレンズに付着するように前記透明弾性体を射
    出成形する透明弾性体形成工程を有することを特徴とす
    る表示装置用カバーレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】 透明部材であるカバーレンズに透明弾性
    体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造方法
    であって、 射出成形型を用いた射出成形により前記カバーレンズを
    形成するカバーレンズ形成工程と、 前記カバーレンズに付着するように前記透明弾性体を射
    出成形する透明弾性体形成工程と、 を有することを特徴とする表示装置用カバーレンズの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 透明部材であるカバーレンズに透明弾性
    体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造方法
    であって、 樹脂シートから前記カバーレンズを形成するカバーレン
    ズ形成工程と、 前記カバーレンズを射出成形型の内側に配置し、当該射
    出成形型を用いて前記カバーレンズに付着するように前
    記透明弾性体を射出成形により形成する透明弾性体形成
    工程と、 を有することを特徴とする表示装置用カバーレンズの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 透明部材であるカバーレンズに透明弾性
    体が装着されてなる表示装置用カバーレンズの製造方法
    であって、 前記カバーレンズは、カバーレンズ前面部とカバーレン
    ズ背面部とを備え、 樹脂シートから前記カバーレンズ前面部を形成するカバ
    ーレンズ前面部形成工程と、 前記カバーレンズ前面部を射出成形型の内側に配置し、
    当該射出成形型を用いて、前記カバーレンズ前面部に付
    着するように前記カバーレンズ背面部を射出成形するカ
    バーレンズ背面部形成工程と、 前記カバーレンズ前面部および前記カバーレンズ背面部
    を射出成形型の内側に配置し、当該射出成形型を用いて
    前記カバーレンズ背面部に付着するように前記透明弾性
    体を射出成形する透明弾性体形成工程と、 を有することを特徴とする表示装置用カバーレンズの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記透明弾性体を射出成形する射出成形
    型の内面には、射出成形前に、射出成形された透明弾性
    体を保護するための保護フィルムが配置されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の表示
    装置用カバーレンズの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明部材であるカバーレンズと、前記カ
    バーレンズに付着するように射出成形によって形成さ
    れ、表示装置と接着される透明弾性体とを有することを
    特徴とする表示装置用カバーレンズ。
  7. 【請求項7】 透明部材であるカバーレンズと、前記カ
    バーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾性体
    に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表示装
    置の製造方法であって、 前記カバーレンズに付着するように前記透明弾性体を射
    出成形する透明弾性体形成工程を有することを特徴とす
    るカバーレンズ付表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 透明部材であるカバーレンズと、前記カ
    バーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾性体
    に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表示装
    置の製造方法であって、 射出成形型を用いた射出成形により前記カバーレンズを
    形成するカバーレンズ形成工程と、 前記カバーレンズに付着するように前記透明弾性体を射
    出成形する透明弾性体形成工程と、 を有することを特徴とするカバーレンズ付表示装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記透明弾性体形成工程においては、前記カバーレンズ
    の形成に用いた前記射出成形型の少なくとも一方を用い
    て射出成形を行うことを特徴とするカバーレンズ付表示
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9において、 前記透明弾性体形成工程では、前記カバーレンズ形成工
    程において用いた前記射出成形型のうちの一部を、前記
    カバーレンズを取り外すことなくそのまま用い、他方を
    新たな射出成形型に取り替えて、透明弾性体形成用の射
    出形成型を構成することを特徴とするカバーレンズ付表
    示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 透明部材であるカバーレンズと、前記
    カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾性
    体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表示
    装置の製造方法であって、 樹脂シートから前記カバーレンズを形成するカバーレン
    ズ形成工程と、 前記カバーレンズを射出成形型の内側に配置し、当該射
    出成形型を用いて前記カバーレンズに付着するように前
    記透明弾性体を射出成形により形成する透明弾性体形成
    工程と、 を有することを特徴とするカバーレンズ付表示装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 透明部材であるカバーレンズと、前記
    カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾性
    体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表示
    装置の製造方法であって、 前記カバーレンズは、カバーレンズ前面部とカバーレン
    ズ背面部とを備え、 樹脂シートから前記カバーレンズ前面部を形成するカバ
    ーレンズ前面部形成工程と、 前記カバーレンズ前面部を射出成形型の内側に配置し、
    当該射出成形型を用いて前記カバーレンズ前面部に付着
    するように前記カバーレンズ背面部を射出成形する透明
    弾性体形成工程と、 前記カバーレンズ前面部および前記カバーレンズ背面部
    を射出成形型の内側に配置し、当該射出成形型を用いて
    前記カバーレンズ背面部に付着するように前記透明弾性
    体を射出成形する透明弾性体形成工程と、 を有することを特徴とするカバーレンズ付表示装置の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 透明部材であるカバーレンズと、前記
    カバーレンズに装着された透明弾性体と、前記透明弾性
    体に装着された表示装置とを備えるカバーレンズ付表示
    装置の製造方法であって、 第1の射出成形型の内側に前記カバーレンズを配置し、
    前記第1の射出成形型と対向させる第2の射出成形型に
    前記表示装置を配置し、対向する前記第1の射出成形型
    と前記第2の射出成形型の間に、前記カバーレンズと前
    記表示装置に付着するように前記透明弾性体を射出成形
    する工程を有することを特徴とするカバーレンズ付表示
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項7乃至請求項12のいずれかに
    おいて、 前記透明弾性体形成工程においては、前記射出成形型の
    前記透明弾性体に接する部分に予め保護フィルムを配置
    することを特徴とするカバーレンズ付表示装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至請求項14のいずれか
    において、 前記樹脂シートに印刷を施す印刷工程をさらに有するこ
    とを特徴とするカバーレンズ付表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 透明部材であるカバーレンズと、前記
    カバーレンズに付着するように射出成形によって形成さ
    れる透明弾性体と、前記透明弾性体に接着される液晶パ
    ネルとを有することを特徴とする表示装置。
JP2000033796A 2000-02-10 2000-02-10 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置 Pending JP2001222230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033796A JP2001222230A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033796A JP2001222230A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001222230A true JP2001222230A (ja) 2001-08-17

Family

ID=18558228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000033796A Pending JP2001222230A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001222230A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162640A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Hitachi Ltd 表示装置及びその製造方法
WO2007055189A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Nissha Printing Co., Ltd. 意匠パネル
JP2011081414A (ja) * 2010-12-24 2011-04-21 Hitachi Ltd 表示装置
JP2011118227A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Mobile Display Co Ltd 表示装置
JP2015099375A (ja) * 2015-01-07 2015-05-28 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
US9337433B2 (en) 2012-11-19 2016-05-10 Samsung Display Co., Ltd. Method and apparatus for manufacturing flexible display device
JP2020201358A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社ニフコ ディスプレイ装置及びその製造方法並びにディスプレイ装置を備えるインストルメントパネル
WO2022065423A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 株式会社 ニフコ ディスプレイ装置及びその製造方法並びにディスプレイ装置を備えるインストルメントパネル

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162640A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Hitachi Ltd 表示装置及びその製造方法
WO2007055189A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Nissha Printing Co., Ltd. 意匠パネル
US7847877B2 (en) 2005-11-08 2010-12-07 Nissha Printing Co., Ltd. Panel
JP4987699B2 (ja) * 2005-11-08 2012-07-25 日本写真印刷株式会社 意匠パネル
JP2011118227A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Toshiba Mobile Display Co Ltd 表示装置
JP2011081414A (ja) * 2010-12-24 2011-04-21 Hitachi Ltd 表示装置
US9337433B2 (en) 2012-11-19 2016-05-10 Samsung Display Co., Ltd. Method and apparatus for manufacturing flexible display device
JP2015099375A (ja) * 2015-01-07 2015-05-28 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
JP2020201358A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社ニフコ ディスプレイ装置及びその製造方法並びにディスプレイ装置を備えるインストルメントパネル
JP7053532B2 (ja) 2019-06-07 2022-04-12 株式会社ニフコ ディスプレイ装置及びその製造方法並びにディスプレイ装置を備えるインストルメントパネル
WO2022065423A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 株式会社 ニフコ ディスプレイ装置及びその製造方法並びにディスプレイ装置を備えるインストルメントパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11150756B2 (en) Liquid crystal display device
KR101253802B1 (ko) 표시 기기 및 표시 기기의 제조 방법
JP5451711B2 (ja) 表示装置
JP4575486B2 (ja) 表示装置
JP2009163132A (ja) 液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置、及び電子機器
US9207475B2 (en) Display apparatus
CN107993567A (zh) 显示装置
US20090011197A1 (en) Electronic device
JP2007086290A (ja) 電気光学装置、保護部材、電子機器
WO2012042787A1 (ja) 液晶モジュール及び電子機器
CN101281312A (zh) 输入装置、其制造方法以及电光装置
KR20120091871A (ko) 표시 장치 및 그 제조방법
JP2007171782A (ja) 液晶表示装置および表示装置
JP2003337322A (ja) 携帯可能な媒体に搭載可能な表示装置および情報機器
KR20150006932A (ko) 표시 장치용 윈도우, 이를 포함하는 표시 장치 및 표시 장치용 윈도우의 제조 방법
KR20150059586A (ko) 아몰레드 모듈의 구조 및 조립 방법
JP2002139725A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
CN110417959B (zh) 壳体组件及其组装方法、终端
JP2012145779A (ja) 液晶表示装置
TW200903074A (en) Input device, method of manufacturing the same, and electro-optical device
US20060260168A1 (en) Display and method for manufacturing frame thereof
JP2001222230A (ja) 表示装置用カバーレンズの製造方法、表示装置用カバーレンズ、カバーレンズ付表示装置の製造方法、及び表示装置
US20200096808A1 (en) Display device and method of producing display device
JP5389712B2 (ja) 液晶表示装置及びこれを備える電子機器
KR20150000100A (ko) 평판 디스플레이 장치 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071120