JP2001222099A - 荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法 - Google Patents

荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法

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JP2001222099A
JP2001222099A JP2000033268A JP2000033268A JP2001222099A JP 2001222099 A JP2001222099 A JP 2001222099A JP 2000033268 A JP2000033268 A JP 2000033268A JP 2000033268 A JP2000033268 A JP 2000033268A JP 2001222099 A JP2001222099 A JP 2001222099A
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substrate
temperature
processing chamber
chamber
container
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JP2000033268A
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English (en)
Inventor
Munehiro Ogasawara
宗博 小笠原
Hitoshi Sunaoshi
仁 砂押
Seiji Hattori
清司 服部
Masanobu Akeno
公信 明野
Jun Takamatsu
潤 高松
Naoharu Shimomura
尚治 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板1の温度を試料室5内温度と同一
にするための待機時間を低減する荷電ビーム描画装置及
び方法の提供を目的とする。 【解決手段】 荷電ビーム描画装置50は、ガラス基板
1が搬送される方向に、ガラス基板1が複数収納される
カセットストッカ2と、内部に温度制御手段14を有す
る予備室12と、排気可能なロードロックチャンバ3
と、装置運転中は内部が真空化されているロボット室4
と、装置が運転中は内部が真空化され、ガラス基板1に
描画が行われる試料室5とからなる。試料室5内には、
ガラス基板1を載置可能なステージ10が設けられ、試
料室5上部には電子ビームを発する電子銃や電子ビーム
をパタン形状に成形する各種アパーチャ、レンズ、偏向
器などを備えた鏡筒11が設けられる。このような予備
室12の構成により、ガラス基板1の温度を速やかに試
料室5内の温度と同一にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板表面にパタン
が描画される荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画
方法に係り、特に、電子ビームをレジストを塗布したガ
ラスレチクル上に照射しレチクル上にパタンを形成する
荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光リソグラフィにおいて、パタン形成精
度は使用される光マスクのパタンの精度に大きく依存す
る。
【0003】近年、パタン形成の際に要求精度が厳しく
なるに伴い、描画されている間にマスク基板のガラスの
温度が変化し、この温度変化に伴ってマスク基板の寸法
が変化し、結果として描画されたパタンの位置精度が劣
化するといった恐れが高まってきた。
【0004】図5の従来の電子ビーム描画装置の一部切
欠上面図を参照して、従来の構成、動作について説明す
る。
【0005】荷電ビーム描画装置50は、ガラス基板1
が積層された積層体が複数収納されるカセットストッカ
2と、給排気により大気化、真空化が可能なロードロッ
クチャンバ3と、装置運転中は内部が真空化されている
ロボット室4と、装置が運転中は内部が真空化され、ガ
ラス基板1に描画が行われる試料室5とからなる。尚、
荷電ビーム描画装置50は、温度湿度がほぼ一定に制御
されたクリーンルーム内に設けられている。
【0006】カセットストッカ2とロードロックチャン
バ3とは、ゲートバルブ6にて接続され、ロードロック
チャンバ3とロボット室4とはゲートバルブ7にて接続
され、ロボット室4と試料室5とはゲートバルブ8にて
接続されている。
【0007】ロボット室4内には、真空中でガラス基板
1を搬送するロボット9が設けられている。カセットス
トッカ2とロードロックチャンバ3との間でガラス基板
1を搬送する搬送ロボット(図示しない)もある。
【0008】試料室5内には、ガラス基板1を載置可能
なステージ10と、内部に電子ビームを発する電子銃や
電子ビームをパタン形状に成形する各種アパーチャ、レ
ンズ、偏向器などを備えた鏡筒11が試料室5の上方に
接続され、設けられる。
【0009】なお、ガラス基板1は、SiO層とCr
層とレジスト層の順に3層が積層されてなるものであ
る。
【0010】カセットストッカ2に載置されるガラス基
板1は、搬送ロボットによりロードロックチェンバ3に
運ばれ、真空排気された後に、真空ロボット9により試
料室5のステージ10に運ばれ、ガラス基板1表面にパ
タンの描画が行われる。
【0011】例えば、正方形のガラス基板1の初期温度
と、描画が実際に行われる試料室5の内壁の温度とが1
度異なるとすると、6インチレチクルの溶融石英の線膨
張率を0.4×10−6/Kとした場合、ガラス基板1
の各辺に平行な方向に約60[nm]寸法が変化する。従
って、描画されたパタンは最大60[nm]程度のパタ
ン位置のずれが生ずることになる。荷電ビーム描画装置
が内部に配置されたクリーンルーム内の温度は一定に保
持されているが、この寸法変動は、先端デバイスの製造
に用いられるマスクには到底受け入れられる値ではな
い。
【0012】このような問題を解決する方法として、例
えば試料室5にガラス基板1を搬送した後で、ガラス基
板1の温度が試料室5と同程度になるまで待ってから描
画することが考えられる。この場合、試料室5とガラス
基板1との熱のやりとりは輻射によるものが主である。
【0013】今、ガラスの物性値として、熱伝導係数k
=14.2e−1[J/msK],石英の密度ρ=2.2
2e[g/m],低積比熱cv=0.84[J・g
K],レチクル厚さ6[mm],外気温T=300
[K],エミッシビティf=1.0とし、ステファンボル
ツマン定数σ=5.67e−8[W/m],試料室
5内温度を300[K]と仮定する。
【0014】ガラス表面に垂直な方向をx軸とすれば、
温度分布が一様であると近似して、ガラス表面の温度と
試料室5内壁との温度差をuとし、ガラス表面での境界
条件は両面で近似的にkdu/dx=−4σT0×u
で与えられる。
【0015】この場合の温度緩和の時定数は約1000
秒となる。例えば、初期に温度差が1度あったとすれ
ば、温度差が0.1度にまで緩和するまでにかかる時間
は、この2.3倍かかる。
【0016】実際にはエミッシビティはこれよりも小さ
いので温度の緩和には、これ以上の時間を要する。
【0017】一方、温度が一定に保たれた流れの無い空
気雰囲気を考えると、この場合は熱輻射に加えて熱伝導
による熱の交換が起こりうるが、空気の熱伝導率k
高々2.41×10−4[W/cm/K],低圧比熱は1
[J/g/K],密度は1.3×10−3[g/cm]で
あるので、熱拡散の係数は約、0.186[cm/s
ec]と小さい。
【0018】従って、試料室5の内壁との距離が1[c
m]であったとしても、温度分布が線形と仮定すると、
温度の交換率は高々、2.41[W/m/K]となり、
4σT0≒6[W/m/K]となり、効率は非常に低
い。
【0019】従って、クリーンルーム内などの制御され
た空間であっても、空気中においてはガラス基板1が試
料室5内の温度と一定になるまでには1時間近い時間を
とらなければならなかった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上記のような構成をした従来の荷電ビーム描画装置で
は、クリーンルーム内で温度を一定に制御している場合
でも、ガラス基板1と試料室5内の温度には相違があ
り、ガラス基板1の温度を、寸法誤差が生じない試料室
5内の温度と実質的に同一温度になるまで待機してい
た。このため、ガラス基板1表面にパタンを描画するま
での待機時間が長く処理効率が低いという問題点があっ
た。
【0021】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、待機時間を短くし、処理効率を向上
させる荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法の
提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の荷電ビーム描画装置は、真空化された内
部に、表面にパタンが描画される基板が搬送され、前記
基板表面に前記パタンの描画をなす処理室と、真空化さ
れた内部に前記処理室に搬送される前記基板が搬送さ
れ、搬送された前記基板の温度を実質的に前記処理室内
の温度と同一温度に制御する温度制御手段を有する予備
室と、前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画され
るパタン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビー
ム発生部と、前記処理室内に設けられ、前記予備室から
搬送された前記基板を保持する保持台とから構成され
る。
【0023】また、本発明の荷電ビーム描画装置は、真
空化された内部に、表面にパタンが描画される基板が搬
送され、前記基板表面に前記パタンの描画をなす処理室
と、真空化された内部に前記処理室に搬送される前記基
板が搬送され、搬送された前記基板の温度を前記処理室
内の温度に対して±0.1度以内に制御する温度制御手
段を有する予備室と、前記処理室に設けられ、前記基板
表面に描画されるパタン形状に形成された荷電ビームを
発する荷電ビーム発生部と、前記処理室内に設けられ、
前記予備室から搬送された前記基板を保持する保持台と
から構成される。
【0024】また、本発明の荷電ビーム描画装置は、真
空化された内部に、表面にパタンが描画される基板が搬
送され、前記基板表面に前記パタンの描画をなす処理室
と、真空化された内部に前記処理室に搬送される前記基
板が搬送され、搬送された前記基板の温度を実質的に前
記処理室内の温度と同一温度にするために、内部に載置
された前記基板の少なくとも一面に対し離間して設けら
れる保温手段と、前記温度伝達手段の前記基板に対向し
ていない側に設けられる断熱手段と、内部を媒体が通流
することで前記温度伝達手段と熱の授受を行う熱授受手
段と、前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画され
るパタン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビー
ム発生部と、前記処理室内に設けられ、前記予備室から
搬送された前記基板を保持する保持台とを有する予備室
とから構成される。
【0025】また、本発明の荷電ビーム描画装置は、真
空化された内部に、表面にパタンが描画される基板が搬
送され、前記基板表面に前記パタンの描画をなす処理室
と、真空化された内部に不活性ガスが導入され、前記処
理室に搬送される前記基板が搬送され、前記基板の温度
を実質的に前記処理室内の温度と同一温度に制御する温
度制御手段を有する予備室と、前記処理室に設けられ、
前記基板表面に描画されるパタン形状に形成された荷電
ビームを発する荷電ビーム発生部と、前記処理室内に設
けられ、前記予備室から搬送された前記基板を保持する
保持台とから構成される。
【0026】また、本発明の荷電ビーム描画装置は、真
空化された内部に、表面にパタンが描画される基板が搬
送され、前記基板表面に前記パタンの描画をなす処理室
と、真空化された内部に前記基板が搬送され、前記基板
の温度を実質的に前記処理室内の温度と同一温度に制御
する温度制御手段を有する第1の容器と、前記第1の容
器に接続され、内部が排気可能な第2の容器と、前記第
2の容器と前記処理室とに接続され、前記第2の容器か
ら前記処理室へ前記基板を搬送する搬送手段を有し、内
部が真空化された第3の容器と、前記処理室に設けら
れ、前記基板表面に描画されるパタン形状に形成された
荷電ビームを発する荷電ビーム発生部と、前記処理室内
に設けられ、前記第3の容器から搬送された前記基板を
保持する保持台とから構成される。
【0027】次に、上記の目的と達成するための、本発
明の荷電ビーム描画方法は、荷電ビームを照射すること
により、処理室内に載置される基板の表面にパタンを描
画する荷電ビーム描画方法において、第1の容器に前記
基板を搬送する工程と、前記第1の容器内に搬送された
前記基板の温度を実質的に前記処理室内の温度と同一温
度に制御する温度制御工程と、内部が排気可能な第2の
容器に、前記温度制御された基板を搬送する工程と、前
記第2の容器内を排気する工程と、内部が排気された第
3の容器に、内部が排気された前記第2の容器から前記
基板を搬送する工程と、内部が排気された前記処理室
に、前記第3の容器から前記基板を搬送する工程と、前
記処理室内に搬送された前記基板表面にパタンを描画す
る行程とを有する。
【0028】また、本発明の荷電ビーム描画方法は、荷
電ビームを照射することにより、処理室内に載置される
基板の表面にパタンを描画する荷電ビーム描画方法にお
いて、第1の容器に前記基板を搬送する工程と、前記第
1の容器内に搬送された前記基板の温度を前記処理室内
の温度に対して0.1度以内の温度に制御する温度制御
工程と、内部が排気可能な第2の容器に、前記温度制御
された基板を搬送する工程と、前記第2の容器内を排気
する工程と、内部が真空化された第3の容器に、内部が
排気された前記第2の容器から前記基板を搬送する工程
と、内部が排気された前記処理室に、前記第3の容器か
ら前記基板を搬送する工程と前記処理室内に搬送された
前記基板表面にパタンを描画する工程とを有する。
【0029】このような構成により、基板の温度を実質
的に処理室内の温度と同一温度に制御することにより、
処理室内の温度に達するまでの時間を短縮することがで
き、もって高精度な描画時の無駄時間を省くことができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の構成
を図面を参照しながら説明する。
【0031】図1乃至図2は、本発明の第1の実施の形
態を示すものである。
【0032】図1は、第1の実施の形態の一部切欠上面
図であり、荷電ビーム描画装置50は、ガラス基板1
(基板)が積層された積層体が複数収納されるカセット
ストッカ2(基板収納部)と、内部に温度制御手段14
を有する予備室12(第1の容器)と、内部の気体を排
気することにより大気化、真空化が可能なロードロック
チャンバ3(第2の容器)と、装置運転中は内部が排気
され真空化されているロボット室4(第3の容器)と、
装置運転中は内部が排気され真空化されて、ガラス基板
1に描画が行われる試料室5(処理室)とからなる。な
お、ガラス基板1とは描画・現像・エッチングプロセス
を経てマスクとなるレチクルを指す。予備室12は、カ
セットストッカ2と試料室5との間であってガラス基板
1が搬送される搬送過程に設けられている。
【0033】カセットストッカ2と予備室12とはゲー
トバルブ13にて接続され、予備室12とロードロック
チャンバ3とは、ゲートバルブ6にて接続され、ロード
ロックチャンバ3とロボット室4とはゲートバルブ7に
て接続され、ロボット室4と試料室5とはゲートバルブ
8にて接続されている。なお、ゲートバルブ13は必要
に応じて設けることができる。各ゲートバルブが閉じて
いれば各部屋は隔離され、開いていれば各部屋は連通し
て同一雰囲気となる。
【0034】ロボット室4内には、真空下でガラス基板
1を搬送するロボット9(搬送手段)が設けられてい
る。カセットストッカ2とロードロックチャンバ3との
間でガラス基板1を搬送する搬送ロボット(図示しな
い)もある。
【0035】試料室5内には、ガラス基板1を載置可能
なステージ10(保持台)が設けられ、試料室5の上部
には、電子ビームを発する電子銃(荷電ビーム発生部)
や電子ビームをパタン形状に成形する各種アパーチャ、
レンズ、偏向器などを備えた鏡筒11が設けられる。
【0036】なお、ガラス基板1は、SiO層と遮光
膜層とレジスト層の順に3層が積層されてなるものであ
る。遮光膜としてはCr層の上にCrの酸化物の層を形
成したものが用いられており、MoSi膜やSiN膜な
どが用いられる場合もある。
【0037】また、ロードロックチャンバ3、ロボット
室4、試料室5は、温度・湿度がほぼ一定に保たれ、単
位体積辺りに存在する塵などの異物が規定値以下になっ
ているクリーンルーム内に設けられている。カセットス
トッカ2、予備室12は、設計によってクリーンルーム
内に設けることも、クリーンルーム外に設けることもで
きる。
【0038】ここで、予備室12内の温度制御手段14
の構成について図2を参照して説明する。
【0039】図2(a)は、温度制御手段14の縦断面
図であり、図2(b)は温度制御手段14の横断面図で
ある。
【0040】ガラス基板1表面と距離hだけ離間して、
ガラス基板1を挟むように平板状の恒温板15a(保温
手段)、15b(保温手段)が、ガラス基板1の表面に
対して略平行に設けられる。なお、恒温板15のx方向
の長さは、ガラス基板1のx方向の長さよりも長く、良
熱伝導性の材料から形成されている。また、恒温板15
aのz方向の長さはガラス基板1のz方向の長さよりも
大きく、恒温板15bのz方向の長さは構成上ガラス基
板1よりも短くなっている。
【0041】ここで、好ましくは、ガラス基板1と恒温
板15との距離hは熱伝導による熱の交換効率が熱輻射
による熱交換よりも大きくなるようにka/h>4σT
となる様にすれば良い。この式の関係を満たすため
には距離hを約4[mm]よりも小さくすることが必要
である。例えば、h〜1[mm]の場合には熱輻射によ
る熱交換と合わせて、熱輻射のみによる場合よりも約5
倍効率が良くなる。hが〜1[mm]の場合には、温度
緩和の時定数は100秒程度のオーダとなり、ガラス基
板1が恒温化される時間が大幅に短縮される。
【0042】また、恒温板15aと熱的に接続されて、
ガラス基板1と対向していない面側に断熱板16a(断
熱手段)が設けられる。断熱板16b(断熱手段)はガ
ラス基板1を挟んで断熱板16aと略対称なる位置に配
置される。
【0043】断熱板16aの内部には、例えばz軸方向
に貫通孔17a(熱授受手段)が形成され所定の温度に
保たれた液体、例えば水が媒体として通流している。貫
通孔17b(熱授受手段)は、貫通孔17aが断熱板1
6a設けられたと同様に、断熱板16bに設けられる。
【0044】断熱板16a、16bには、それぞれの温
度を検知するための熱電対や放射温度計などの温度セン
サ18a、18bが設けられている。また、ガラス基板
1が載置されるであろう恒温板15a、15bから略等
距離の位置の温度を測定するために、温度センサ18c
が設けられる。温度センサ18a、18b、18cは、
制御部18dに接続される。
【0045】また、ガラス基板1は、予備室12内で
は、x方向に移動可能な支持部19a、19bにて両端
が支持されている。
【0046】このような構成からなる第1の実施の形態
の動作について説明する。
【0047】(1)ゲートバルブ6が閉じていることを
確認して、ゲートバルブ13を開き、カセットストッカ
2に載置されるガラス基板1をロボット(図示しない)
にて予備室12内の支持部19上に搬送し載置する。載
置後ゲートバルブ13を閉じる。
【0048】ガラス基板1を予備室12内に搬送する場
合には、支持部19をカセットストッカ2側に移動さ
せ、カセットストッカ2に載置した後、元の位置(恒温
板15に挟持される位置)にカセットストッカ2を移動
させることにより行う。
【0049】(2)ゲートバルブ13を閉じ、ガラス基
板1が試料室5内部の温度と実質的に同一温度になるよ
う温度制御手段によって制御される。なお、予備室12
では、ガラス基板1の温度を試料室5内の温度に対し±
0.1度以内となるよう制御する。
【0050】予備室12内の少なくともガラス基板1が
載置される恒温板15で挟まれた空間は、貫通孔17を
通流する媒体が恒温板15と熱の授受を行うことにより
略一定の温度(試料室5内の温度に対し±0.1度以
内)に保たれている。貫通孔17を流れる媒体の温度
は、ガラス基板1が載置される空間が所定温度となるよ
う常に一定である。ガラス基板1は、恒温板15からの
輻射により所定温度に近づいていく。
【0051】恒温板15に挟まれた空間は、恒温板15
を覆う断熱板16により、より効果的に所定温度に保持
されている。
【0052】また、温度センサ18cによりガラス基板
1近傍の温度が測定され、ガラス基板1の温度が最適な
温度範囲になるまで適宜検知されている。温度センサ1
8a、bは各貫通孔17を流れる媒体の温度を測定して
おり、ガラス基板1が載置される空間が所定温度領域か
ら外れた場合には、媒体の温度を制御する制御部18d
に信号を送る。
【0053】また、予備室12内は通常空気雰囲気であ
るが、適宜、不活性ガス、例えばヘリウム、窒素、アル
ゴンなどの気体を導入することでガラス基板1の恒温化
を促進することができる。尚、不活性ガスの中でも熱伝
導率が空気よりも小さい、ヘリウム、窒素が特に好まし
く、ヘリウムのみ、窒素のみ、ヘリウムと窒素の混合ガ
スであっても良い。また、ヘリウムを本実施の形態の予
備室12に導入する場合には、予備室12の内部の圧力
は1トール以上であればヘリウムの平均自由行程が0.
15[mm]となり好ましく、特に0.1トールであれ
ば1.5[mm]となり更に好ましい雰囲気となる。
【0054】例えば予備室12の雰囲気としてヘリウム
ガスを用いた場合には、ヘリウムの熱伝導率は約14.
15×10−4[W/cm/K]と、空気の熱伝導率と比
べて約6倍も大きいため、熱交換に必要な時間を更に短
縮できる。
【0055】(3)ロードロックチャンバ3内が大気化
されていること、ゲートバルブ7が閉じていることを確
認した後、ゲートバルブ6を開き、ロードロックチャン
バ3内へガラス基板1をロボット(図示しない)にて搬
送する。搬送後ゲートバルブ6を閉じる。
【0056】ロードロックチャンバ3では、内部が真空
化されつつ、ガラス基板1がアースされて除電が行われ
る。
【0057】(4)ロードロックチャンバ3内がロボッ
ト室4の真空度と実質的に同一となった後、ゲートバル
ブ8が閉じていることを確認して、ゲートバルブ7を開
き、ロボット室4へガラス基板1をロボット9にて搬送
する。搬送後ゲートバルブ7を閉じる。
【0058】(5)ゲートバルブ8を開き、ロボット9
にてガラス基板1を試料室5のステージ10上に搬送す
る。搬送後、ゲートバルブ8を閉じる。
【0059】(6)ガラス基板1表面に描画される所定
パタン形状に成形された荷電ビームがガラス基板1表面
に照射されて、所望パタンが描画される。
【0060】(7)描画後、ゲートバルブ8を開き、ロ
ボット9にてガラス基板1をロボット室4に搬送する。
搬送後ゲートバルブ8を閉じる。
【0061】(8)ゲートバルブ7を開き、ロボット9
にてガラス基板1をロードロックチャンバ3へ搬送す
る。搬送後ゲートバルブ7を閉じる。
【0062】(9)ロードロックチャンバ3内、予備室
12内が大気化された後、ゲートバルブ6を開いて、ロ
ボット(図示しない)にてガラス基板1を予備室12へ
搬送する。搬送後ゲートバルブ6を閉じる。
【0063】(10)ゲートバルブ13を開いて、カセ
ットストッカ2に、ロボット(図示しない)にてガラス
基板1を搬送する。
【0064】(11)カセットストッカ2から新たな未
処理のガラス基板1を処理するために、工程(1)に戻
る。
【0065】以上述べたような第1の実施の形態では、
予備室12内でガラス基板1を恒温化することにより、
試料室5内で描画可能な所定温度になるまでの待機時間
を大幅に減少させることができ、これをもって処理効率
が向上する。
【0066】次に、本発明の第2の実施の形態の構成に
ついて図3を参照して説明する。
【0067】尚、以下の各実施の形態において、第1の
実施の形態と同一構成要素は同一符号を付し、重複する
説明は省略する。
【0068】第2の実施の形態の特徴は、予備室12内
の恒温板15をガラス基板1の一方にのみ配置させたこ
とである。
【0069】図3は、本発明の第2の実施の形態の予備
室内のガラス基板近傍の概略構成図である。
【0070】ガラス基板1の一方の面側にのみ恒温板1
5を、所定距離離して設ける。恒温板15のx、z方向
の長さはガラス基板1のx、z方向の長さよりも長くし
ている。
【0071】このような構成により、第2の実施の形態
では、予備室12内でガラス基板1を恒温化することに
より、試料室5内で描画可能な所定温度になるまでの待
機時間を大幅に減少させることができ、もって処理効率
が向上する。
【0072】また、恒温板15を設置する個数が少ない
ため費用低減に寄与するとともに、予備室12内に設置
される各種部材が少なくなるため、各種部材から発生す
る恐れがあるガラス基板1へ付着する可能性を有する異
物の生成を抑制することができる。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態の構成に
ついて、図4を参照して説明する。
【0074】第3の実施の形態の特徴は、ロードロック
チャンバ3内に温度制御手段14が設けられていること
である。
【0075】荷電ビーム描画装置は、ガラス基板1が搬
送される方向に、カセットストッカと、ロードロックチ
ャンバ3と、ロボット室と、試料室とからなり、ロード
ロックチャンバ3の構成、動作以外は第1の実施の計態
と同様である。
【0076】ロードロックチャンバ3は、壁が二重構造
となっており、内側が恒温板15、外側が断熱板16と
なっている。また断熱板16内には水などの媒体が通流
可能な貫通孔17が穿設される。
【0077】ロードロックチャンバ3の内部空間と真空
排気系の装置(ポンプなど)とが接続される位置にはバ
ルブ20が、内部空間と不活性ガスが貯蔵されるタンク
とが接続される位置にはバルブ21、22が設けられ
る。バルブ21にはヘリウムのタンクが、バルブ22に
は窒素のタンクが接続される。内部空間とバルブ21と
の間にはフィルタ23が、内部空間とバルブ22との間
にはフィルタ24が設けられる。
【0078】また、ガラス基板1が載置される内部空間
の圧力を測定するための圧力計25が設けられる。
【0079】このような構成からなる第3の実施の形態
の動作について説明する。ガラス基板1が恒温化される
工程以外は、第1の実施の形態の工程と同一であるた
め、恒温化の過程のみ説明する。
【0080】ガラス基板1がロードロックチャンバ3内
の支持部19に載置された後、バルブ21,22が閉じ
ていることを確認しバルブ20を開いて、内部を真空排
気する。
【0081】貫通孔17を通流する媒体と熱の授受を行
う恒温板15により、内部は試料室内部の温度と実質的
に同一温度となるよう制御されている。
【0082】真空排気後バルブ20を閉じて、バルブ2
1、22を開き、内部へヘリウムガスを導入する。
【0083】恒温板15とガラス基板1との間にヘリウ
ムガスが介在することにより、恒温板15からの輻射に
よる温度制御の効率が向上する。またこの時ロードロッ
クチャンバ3内部は減圧下にあるため導入される大気圧
下に比べてヘリウムガス流量を少なくすることができ
る。
【0084】ここで、ヘリウムガスの平均自由行程につ
いて説明する。ガラス基板1表面と、ロードロックチェ
ンバ3内壁との平均的な距離をdとすると、内部の圧力
を低くすることにより、ヘリウムの平均自由行程を大き
くすることができる。この負圧下での平均自由行程では
熱伝導率は圧力に依存しない。
【0085】「真空の物理と応用」(熊谷寛夫 他著
昭和45年、裳華房より出版)によれば、例えば、25
度、1トールでのヘリウム(He)の平均自由行程は
0.15[mm]となり、酸素の平均自由行程は約0.
05[mm]である。
【0086】ロードロックチャンバ3とガラス基板1表
面との距離dは通常、数〜10[mm]程度であるか
ら、ヘリウムガスの圧力は高々数トールで良いことにな
る。この数値からも分かるように、高価なヘリウムガス
の消費量を低くすることができる。
【0087】また、ヘリウムガス導入量が少ないため、
ガス導入時のロードロックチャンバ3内に存在する粒子
の舞い上がりを抑制することができる。
【0088】なお、空気を用いる場合は上の例で述べた
如く、dを1[mm]程度になる様な構成とすることが
必要である。
【0089】以上述べたような第3の実施の形態では、
不活性ガスを温度制御手段が設けられるロードロックチ
ャンバ3内に導入することにより、熱輻射のみの場合よ
りも格段に高効率でガラス基板1の温度を所定値にする
ことができる。よって、高精度の描画を行う場合の同一
温度への待機による無駄時間を省くことができる。
【0090】尚、本発明は上記実施の形態には限定され
ず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施でき
ることは言うまでもない。例えば、断熱板内を通流する
媒体は液体でなくとも、恒温板と熱の授受が可能であれ
ば、気体であっても構わず、その場合には恒温板に吹き
付け用の貫通孔を設けて対応するもできる。
【0091】また、媒体が通流する流路は、断熱板内に
形成された貫通孔でなくとも、恒温板と熱の授受が可能
であれば恒温板と断熱板との間に媒体が通流する流路が
形成された板を挟み込んで設けても良い。
【0092】また、ガラス基板の恒温化ができれば、恒
温板を使わなくとも、恒温化された気体例えば空気をガ
ラス基板に吹き付けて行うことも可能である。
【0093】また、貫通孔には一定温度の媒体が通流し
ガラス基板の恒温化を行っているが、更に恒温化される
時間を短縮する場合や試料室内の温度とガラス基板の温
度差が大きい場合には、媒体の温度を一時的に適宜上下
させてガラス基板の温度制御を行うこともできる。
【0094】また、マスク基板の予備室内への載置は、
ロボットではなく使用者自らが載置することも可能であ
る。
【0095】また、マスク基板の予備室内への搬送は、
恒温板、断熱板がマスク基板の厚み方向に移動し、移動
後にマスク基板を搬送し、搬送後恒温板、断熱板を元の
位置に戻ることによって行うことも可能である。
【0096】また、カセットストッカに温度制御手段を
設けることも可能である。
【0097】また、補助的に荷電ビーム描画装置が設け
られる雰囲気を試料室内の温度と実質的に同一となるよ
う温度制御を行うこともできる。
【0098】また、荷電ビーム描画装置について述べて
きたが、基板表面を処理する装置であれば、レーザビー
ムやイオンビームを用いて表面に処理を施す装置であれ
ば各種適用できる。
【0099】また、基板は、ガラス基板には限定され
ず、表面が処理される例えばX線マスク、EUV(Ex
tream Ultra Violet)マスクや、ウ
ェハ、EB(Electron Beam)ステッパ用
マスクなどに対しても適用できる。
【0100】また、恒温板の大きさは、マスク基板を一
定の温度に保温することができれば、少なくともマスク
基板と同じ、もしくはそれ以上の大きさであれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の荷電ビーム描画装置の第1の実施の
形態の一部切欠上面図。
【図2】 本発明の荷電ビーム描画装置の第1の実施の
形態の温度制御手段の断面図。
【図3】 本発明の荷電ビーム描画装置の第2の実施の
形態の温度制御手段の縦断面図と横断面図。
【図4】 本発明の荷電ビーム描画装置の第3の実施の
形態の温度制御手段の断面図。
【図5】 従来の荷電ビーム描画装置の一部切欠上面
図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 カセットストッカ 3 ロードロックチャンバ 4 ロボット室 5 試料室 6、7、8、13 ゲートバルブ 9 ロボット 10 ステージ 11 鏡筒 12 予備室 14 温度制御手段 15、15a、15b 恒温板 16、16a、16b 断熱板 17、17a、17b 貫通孔 18a、18b、18c 温度センサ 19a、19b 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 清司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 明野 公信 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 高松 潤 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 下村 尚治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 2H095 BA08 BB09 BB10 BB34 BB37 BB38 5C001 AA07 AA08 BB01 CC06 DD02 5C034 BB05 BB06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空化された内部に、表面にパタンが描画
    される基板が搬送され、前記基板表面に前記パタンの描
    画をなす処理室と、 真空化された内部に前記処理室に搬送される前記基板が
    搬送され、搬送された前記基板の温度を実質的に前記処
    理室内の温度と同一温度に制御する温度制御手段を有す
    る予備室と、 前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画されるパタ
    ン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビーム発生
    部と、 前記処理室内に設けられ、前記予備室から搬送された前
    記基板を保持する保持台とを具備することを特徴とする
    荷電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】真空化された内部に、表面にパタンが描画
    される基板が搬送され、前記基板表面に前記パタンの描
    画をなす処理室と、 真空化された内部に前記処理室に搬送される前記基板が
    搬送され、搬送された前記基板の温度を前記処理室内の
    温度に対して±0.1度以内に制御する温度制御手段を
    有する予備室と、 前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画されるパタ
    ン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビーム発生
    部と、 前記処理室内に設けられ、前記予備室から搬送された前
    記基板を保持する保持台とを具備することを特徴とする
    荷電ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】真空化された内部に、表面にパタンが描画
    される基板が搬送され、前記基板表面に前記パタンの描
    画をなす処理室と、 真空化された内部に前記処理室に搬送される前記基板が
    搬送され、搬送された前記基板の温度を実質的に前記処
    理室内の温度と同一温度にするために、内部に載置され
    た前記基板の少なくとも一面に対し離間して設けられる
    保温手段と、前記温度伝達手段の前記基板に対向してい
    ない側に設けられる断熱手段と、内部を媒体が通流する
    ことで前記温度伝達手段と熱の授受を行う熱授受手段
    と、を有する予備室と、 前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画されるパタ
    ン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビーム発生
    部と、 前記処理室内に設けられ、前記予備室から搬送された前
    記基板を保持する保持台とを具備することを特徴とする
    荷電ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】真空化された内部に、表面にパタンが描画
    される基板が搬送され、前記基板表面に前記パタンの描
    画をなす処理室と、 真空化された内部に不活性ガスが導入され、前記処理室
    に搬送される前記基板が搬送され、前記基板の温度を実
    質的に前記処理室内の温度と同一温度に制御する温度制
    御手段を有する予備室と、 前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画されるパタ
    ン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビーム発生
    部と、 前記処理室内に設けられ、前記予備室から搬送された前
    記基板を保持する保持台とを具備することを特徴とする
    荷電ビーム描画装置。
  5. 【請求項5】前記予備室は、前記予備室に搬送される基
    板が複数収納される基板収納部と、前記処理室との間の
    前記基板搬送過程に設けられることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の荷電ビーム描画装置。
  6. 【請求項6】真空化された内部に、表面にパタンが描画
    される基板が搬送され、前記基板表面に前記パタンの描
    画をなす処理室と、 真空化された内部に前記基板が搬送され、前記基板の温
    度を実質的に前記処理室内の温度と同一温度に制御する
    温度制御手段を有する第1の容器と、 前記第1の容器に接続され、内部が排気可能な第2の容
    器と、 前記第2の容器と前記処理室とに接続され、前記第2の
    容器から前記処理室へ前記基板を搬送する搬送手段を有
    し、内部が真空化された第3の容器と、 前記処理室に設けられ、前記基板表面に描画されるパタ
    ン形状に形成された荷電ビームを発する荷電ビーム発生
    部と、前記処理室内に設けられ、前記第3の容器から搬
    送された前記基板を保持する保持台とを具備することを
    特徴とする荷電ビーム描画装置。
  7. 【請求項7】前記基板はレチクルであることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の荷電ビーム描画装
    置。
  8. 【請求項8】荷電ビームを照射することにより、処理室
    内に載置される基板の表面にパタンを描画する荷電ビー
    ム描画方法において、 第1の容器に前記基板を搬送する工程と、 前記第1の容器内に搬送された前記基板の温度を実質的
    に前記処理室内の温度と同一温度に制御する温度制御工
    程と、 内部が排気可能な第2の容器に、前記温度制御された基
    板を搬送する工程と、 前記第2の容器内を排気する工程と、 内部が排気された第3の容器に、内部が排気された前記
    第2の容器から前記基板を搬送する工程と、 内部が排気された前記処理室に、前記第3の容器から前
    記基板を搬送する工程と、 前記処理室内に搬送された前記基板表面にパタンを描画
    する行程とを有することを特徴とする荷電ビーム描画方
    法。
  9. 【請求項9】荷電ビームを照射することにより、処理室
    内に載置される基板の表面にパタンを描画する荷電ビー
    ム描画方法において、 第1の容器に前記基板を搬送する工程と、 前記第1の容器内に搬送された前記基板の温度を前記処
    理室内の温度に対して0.1度以内の温度に制御する温
    度制御工程と、 内部が排気可能な第2の容器に、前記温度制御された基
    板を搬送する工程と、 前記第2の容器内を排気する工程と、 内部が真空化された第3の容器に、内部が排気された前
    記第2の容器から前記基板を搬送する工程と、 内部が排気された前記処理室に、前記第3の容器から前
    記基板を搬送する工程と、 前記処理室内に搬送された前記基板表面にパタンを描画
    する工程とを有することを特徴とする荷電ビーム描画方
    法。
  10. 【請求項10】前記基板は、レチクルであることを特徴
    とする請求項8乃至9のいずれかに記載の荷電ビーム描
    画方法。
  11. 【請求項11】前記不活性ガスは、ヘリウム、または窒
    素の少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求
    項4に記載の荷電ビーム描画装置。
  12. 【請求項12】前記予備室内の圧力が1トール以上で前
    記不活性ガスが導入されることを特徴とする請求項4に
    記載の荷電ビーム描画装置。
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