JP2001220891A - スパイラル式スリップフォーム工法における型枠構造 - Google Patents

スパイラル式スリップフォーム工法における型枠構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイラル式スリップフォーム工法に用いら
れるスリップ型枠の上端開口部からコンクリートが溢出
するのを阻止し、かつ、配筋に邪魔されることなくスリ
ップ型枠の移動を可能とする。 【解決手段】 構築しようとする環状壁体13の両側に
配置される1対の内外型枠17a,17bを備えたスリ
ップ型枠17を設ける。スリップ型枠17は、これにコ
ンクリート19を打設しつつ螺旋状に移動し、もってス
リップ型枠17で成形されるコンクリート壁20を螺旋
状に連続させて環状壁体13を構築するようになってい
る。スリップ型枠17の上端開口部17cに、コンクリ
ート壁20から上方に突出する配筋18の通過を許容し
つつ、スリップ型枠17内に打設したコンクリート19
の溢出を阻止する蓋体22,22aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、螺旋状に移動する
スリップ型枠によって成形されるコンクリート壁を、螺
旋状に連続させて環状壁体を構築するスパイラル式スリ
ップフォーム工法にあって、とりわけ、上記スリップ型
枠の上端開口部から打設したコンクリートが溢出するの
を阻止するようにしたスパイラル式スリップフォーム工
法における型枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、サイロや煙突などの筒状や塔
状となる環状壁体を構築する方法としてスリップフォー
ム工法が提案されている。このスリップフォーム工法
は、環状に形成された型枠を用いて、この型枠を上昇し
つつ現場で環状壁体を構築するようになっている。即
ち、上記型枠は、構築しようとする環状壁体の内外側に
配置される同心円状又は角状の内外型枠で構成され、ま
ず、該型枠を所定位置に設置した後にその型枠内にコン
クリートを打設する。そして、打設したコンクリートを
所定期間養生して環状のコンクリートブロックを成形
し、その後、型枠を脱型してそのコンクリートブロック
の上側まで上昇し、その上昇した型枠内に再度コンクリ
ートを打設して上層部分のコンクリートブロックを成形
する。そして、これらコンクリートの打設と型枠の上昇
とを所定高さに達するまで繰り返すことにより、目的の
環状壁体が構築されるようになっている。
【0003】ところが、かかる従来のスリップフォーム
工法に用いられる型枠は、構築しようとする環状壁体の
全周を囲うため大型化し、その型枠のコストアップが来
されて、これが建設費に影響して工費が高騰することに
なる。また、大型化した型枠の姿勢制御が難しい。
【0004】そこで、本出願人は、コンクリートが打設
される型枠を螺旋(スパイラル)状に移動させることに
より、環状壁体の径にかかわりなく型枠を小型化できる
ようにしたスパイラル式スリップフォーム工法を提案し
ている。即ち、スパイラル式スリップフォーム工法と
は、図5に示すように螺旋状に移動(移動方向X)され
る型枠(スリップ型枠と称する)1によって成形される
コンクリート壁2を螺旋状に連続させ、この連続する螺
旋状のコンクリート壁2を所定の高さまで巻回して、目
的の環状壁体を構築するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにスパイラル式スリップフォーム工法では、該高流動
コンクリート3の粘度が低いため、連続する螺旋状のコ
ンクリート壁2を成形することが困難であり、目的の環
状壁体を精度よく構築することが難しいといった課題が
ある。このため、成形されるコンクリート壁2が螺旋状
となるようにスリップ型枠1の上端開口部を閉塞するこ
とも考えられるが、該スリップ型枠1内には、コンクリ
ート壁2に埋設される配筋(縦鉄筋)4が上方に突出さ
れている。従って、スリップ型枠1の上端開口部を閉塞
しようとした場合には、上記配筋4が邪魔となって当該
開口部を閉塞することができなくなってしまう。つま
り、スリップ型枠1の上端開口部を単に閉塞した場合に
は、これが上記配筋4に干渉してスリップ型枠1の移動
ができないという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、配筋に邪魔されることなくスリップ
型枠の移動を可能とすることができながら、連続する螺
旋状のコンクリート壁を成形することができるスパイラ
ル式スリップフォーム工法における型枠構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明のスパイラル式スリップフォーム工法におけ
る型枠構造は、構築しようとする環状壁体の両側に配置
される1対の内外型枠を備えたスリップ型枠を設け、該
スリップ型枠にコンクリートを打設しつつ該スリップ型
枠を螺旋状に移動し、もって該スリップ型枠で成形され
るコンクリート壁を螺旋状に連続させて上記環状壁体を
構築するスパイラル式スリップフォーム工法において、
上記スリップ型枠の上端開口部(側端開口部にも設ける
ことが好ましい)に、上記コンクリート壁から上方に突
出する配筋の通過を許容しつつ、該スリップ型枠内に打
設したコンクリートの溢出を阻止する蓋体を設けた構成
とする。
【0008】この場合、スリップ型枠の上端開口部に設
けた蓋体は、該スリップ型枠内に打設したコンクリート
が該上端開口部から溢出するのを阻止することができな
がら、連続する螺旋状のコンクリート壁を成形すること
ができ、これによって該スリップ型枠のコンクリート打
設空間を有効に活用することができるとともに、上記蓋
体は蓋体の撓みによりコンクリート壁から突出する配筋
の通過が許容されるため、スリップ型枠は該配筋に邪魔
されることなくその移動が可能となる。
【0009】また、上記蓋体は、上記内外型枠のそれぞ
れの上端部から相手側に向かって、スリップ型枠の上端
開口部を閉塞するように突出する、復元力を備えた可撓
性部材で形成することが好ましい。
【0010】この場合、蓋体を形成する可撓性部材は、
これが撓むことにより配筋の通過を許容し、かつ、該配
筋が通過した後は該可撓性部材が復元して、スリップ型
枠の上端開口部を閉塞することができる。また、上記配
筋がスリップ型枠内に位置した状態でコンクリートを打
設する場合は、該配筋部分の可撓性部材のみが撓み、そ
れ以外の部分では復元力により上記上端開口部の閉塞状
態を維持することができる。従って、復元力のある可撓
性部材をスリップ型枠の上端開口部を閉塞するように取
り付けるのみで上記蓋体を構成することができるため、
この蓋体の構造を簡単にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本発明のス
パイラル式スリップフォーム工法における型枠構造の一
実施形態を示し、図1はスパイラル式スリップフォーム
工法を概略的に示す正面図、図2はスパイラル式スリッ
プフォーム工法で構築された環状壁体の正面図、図3は
コンクリート打設状態を示すスリップ型枠の斜視図、図
4は図3中A−A線からの拡大断面図である。
【0012】本発明のスパイラル式スリップフォーム工
法における型枠構造は、スパイラル式スリップフォーム
工法によりコンクリート造の環状壁体13を構築するに
あたって、スリップ型枠17に打設されるコンクリート
19に、特に高流動のものを用いた場合に、該コンクリ
ート19が傾斜されたスリップ型枠17から溢出するの
を阻止するようにしたもので、その基本とするところ
は、構築しようとする環状壁体13の両側に配置される
1対の内外型枠17a,17bを備えたスリップ型枠1
7を設け、該スリップ型枠17にコンクリート19を打
設しつつ該スリップ型枠17を螺旋状に移動し、もって
該スリップ型枠17で成形されるコンクリート壁20を
螺旋状に連続させて上記環状壁体13を構築するスパイ
ラル式スリップフォーム工法において、上記スリップ型
枠17の上端開口部17cに、上記コンクリート壁20
から上方に突出する配筋18の通過を許容しつつ、該ス
リップ型枠17内に打設したコンクリート19の溢出を
阻止する蓋体22,22aを設けることにある。
【0013】即ち、本実施形態のスパイラル式スリップ
フォーム工法では、図1に示すように基盤10が施工さ
れた後、この基盤10上に支柱11が立設される。該支
柱11の基部には回転駆動装置12が設けられ、これの
作動により支柱11は回転される。上記支柱11は構築
しようとする図2に示す環状壁体13の中心部に位置
し、該支柱11には少なくとも該環状壁体13の半径よ
り長いアーム14が水平方向に取付けられる。該アーム
14が支柱11に取り付けられる部分には上昇駆動装置
15が設けられ、これの作動によりアーム14は上記支
柱11に対して上昇される。また、該上昇駆動装置15
には下降駆動の機能をも備えている。
【0014】上記アーム14の先端部には、ワイヤー1
6を介してスリップ型枠17が吊り下げ支持される。該
ワイヤー16は一定の長さを維持してスリップ型枠17
を保持するようになっており、上記アーム14の移動に
伴ってスリップ型枠17を移動案内する。また、このよ
うにスリップ型枠17がアーム14から一定間隔を維持
して吊り下げられる場合は、上記ワイヤー16に代えて
支保工を用い、これによってスリップ型枠17を固定的
に支持させることができる。
【0015】上記スリップ型枠17は、構築しようとす
る環状壁体13の内外両側に位置して対向配置される内
型枠17aと外型枠17bとを備え、これら内外型枠1
7a,17bは所定の周方向長さおよび高さをもって形
成される。
【0016】そして、上記回転駆動装置12を作動して
支柱11を基盤10に対して回転しつつ、上昇駆動装置
15を作動してアーム14を上昇することにより、該ア
ーム14に支持されたスリップ型枠17は、図3に示す
ように所定の上昇角度θをもって周方向に移動され、結
果的に該スリップ型枠17は、上記支柱11を中心とし
て螺旋状に上昇されることになる。スリップ型枠17
は、図5に示されているように、正面から見てひし形と
なっていてもよいし、上辺及び下辺が水平である四角形
であってもよい。
【0017】また、本実施形態ではコンクリートとして
高流動コンクリート19が用いられるようになってお
り、螺旋移動される上記スリップ型枠17内に配筋(縦
鉄筋)18を施しつつ、コンクリート供給パイプ19a
から高流動コンクリート19を順次打設することによ
り、この打設された高流動コンクリート19によって連
続した螺旋状のコンクリート壁20が成形されることに
なる。このとき、上記スリップ型枠17に打設された高
流動コンクリート19が型崩れしない程度の所定硬度に
達した時点で該スリップ型枠17を脱型し、そして、こ
の脱型に伴って上記回転駆動装置12および上記上昇駆
動装置15を作動して、スリップ型枠17が移動される
ことになる。
【0018】このように、高流動コンクリート19の打
設とスリップ型枠17の脱型および移動を繰り返すこと
により、上記コンクリート壁20は螺旋状に連続して上
方に巻回されて行き、これが図2に示すように所定高さ
Hに達することにより環状壁体13が構築される。同図
中、2点鎖線21はスリップ型枠17が移動した軌跡を
示す。
【0019】従って、上記スパイラル式スリップフォー
ム工法では上記スリップ型枠17が螺旋状に移動される
ため、該スリップ型枠17を構築しようとする環状壁体
13の全周に設ける必要はなく、高流動コンクリート1
9を打設するに必要な所定区間に存在しておればよく、
つまり、構築しようとする環状壁体13の周方向の一部
に存在すればよく、該スリップ型枠17の小型化を達成
することができる。このため、スリップ型枠17を小型
化することにより、型枠自体のコストを低減できるのは
勿論のこと、その軽量化を達成してアーム14および支
柱11の支持剛性を低下できるとともに、上昇駆動装置
15および回転駆動装置12の駆動力をも減少して、よ
り小型の駆動源を用いることができる。
【0020】ここで、図3および図4に示すように上記
スリップ型枠17を構成する内外型枠17a,17bの
それぞれの内側上端部及び進行側の側端開口部(側端開
口部は図示しない)に、蓋体としての1対のワイヤブラ
シ22,22aを、それぞれが相手側に向かって水平に
突出するように取り付けてある。該ワイヤブラシ22,
22aは、復元力を備えた可撓性の無数の線材が密に集
合されて構成され、このワイヤブラシ22,22aを全
体として所定厚みを持った平板状に形成して、それぞれ
の基端部をブラケット23を介して上記内外型枠17
a,17bに固定するとともに、それぞれ対向する先端
部を互いに重合させることにより、上記スリップ型枠1
7の上端開口部17cを閉塞するようになっている。
【0021】従って、本実施形態のスパイラル式スリッ
プフォーム工法における型枠構造では、ワイヤブラシ2
2,22aを掻き分けてコンクリート供給パイプ19a
の先端部がスリップ型枠17内に挿入され、該供給パイ
プ19aから高流動コンクリート19がスリップ型枠1
7内に打設される。このとき、高流動コンクリート19
は粘度が低いため、容易に下方位置へと流動されること
になる。このため、所定角度θをもって傾斜された本実
施形態のスリップ型枠17では、打設された高流動コン
クリート19が該スリップ型枠17の移動方向とは反対
側の下方部分へと集合されようとする。
【0022】ここで、本実施形態では上記スリップ型枠
17の上端開口部17cをワイヤブラシ22,22aに
よって閉塞してあるため、該スリップ型枠17内に打設
された高流動コンクリート19が、上端開口部17cの
下方部分(スリップ型枠17の移動方向とは反対側)か
ら溢出するのを阻止することができる。従って、打設さ
れた高流動コンクリート19は、ワイヤブラシ22,2
2aで覆われたスリップ型枠17内の空間部に効率良く
充填されて行き、該スリップ型枠17の周方向長さを有
効に利用することができる。このように、スリップ型枠
17の周方向長さが有効活用されることにより、螺旋状
のコンクリート壁20を順次延長して行く速度を高める
ことができる。
【0023】また、上記スリップ型枠17は、これの上
端開口部17cがワイヤブラシ22,22aによって閉
塞されるが、該ワイヤブラシ22,22aはその可撓性
により容易に変形して、コンクリート壁20から立設す
る配筋18の通過を許容することができる。従って、ス
リップ型枠17は、配筋18が支障となることなくその
移動が可能となって、コンクリート壁20を連続して成
形して行くことができる。
【0024】更に、図3に示したように配筋18がスリ
ップ型枠17内に位置した状態で高流動コンクリート1
9を打設する場合は、ワイヤブラシ22,22aが該配
筋18を取り込んだ状態で復元力により復帰し、該配筋
18を取り囲むようにしてその周縁部を閉塞することが
できる。このとき、配筋18のワイヤブラシ22,22
aが突出する方向の両側近傍には隙間δが設けられるこ
とになるが、この隙間δから高流動コンクリート19が
漏出した場合にも、その漏出量はスリップ型枠17に打
設される全体量からみて僅かであり、コンクリート壁2
0を成形する上で支障となることはない。
【0025】そして、このように本実施形態では、配筋
18の通過を許容しつつ、スリップ型枠17内に打設し
たコンクリート19の溢出を阻止する蓋体として、複雑
な機構や装置を用いることなく、単にワイヤブラシ2
2,22aを用いたので、その蓋体の構造を簡単にする
ことができる。
【0026】ところで、本実施形態の型枠構造にあって
は、蓋体としてワイヤブラシ22,22aを用いた場合
を開示したが、これに限ることなくその他の復元力のあ
る可撓性部材、例えばゴムや軟質系の合成樹脂で形成さ
れる板状部材を用いることができる。この場合にあって
もそれらの板状部材は1対設けられ、それぞれの基端部
を内外型枠17a,17bに固定する一方、それぞれの
先端部を相手側に突出させることになる。
【0027】また、蓋体として用いたワイヤブラシ2
2,22aなどの可撓性部材は、それぞれの先端部を互
いに重合させることなく、各先端部を突き合わせても良
く、また、高流動コンクリート19の漏出に影響のない
程度に各先端部間に隙間を設けて対向させても良い。
【0028】更に、本実施形態では高流動コンクリート
19を用いた場合を開示したが、勿論、この高流動タイ
プに限ることなく通常のコンクリートをスリップ型枠1
7に打設する場合にあっても、本発明の型枠構造を適用
できることはいうまでもない。
【0029】更にまた、本発明が適用されるスパイラル
式スリップフォーム工法は、スリップ型枠17を支柱1
1廻りに回転しつつ螺旋状に移動させる場合を示した
が、このように支柱11を用いたものに限ることなく、
その他の機構または装置を用いてスリップ型枠17を螺
旋移動させる場合にも本発明を適用できることはいうま
でもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスパイラル
式スリップフォーム工法における型枠構造は、スリップ
型枠の上端開口部ないしは側端開口部に設けた蓋体は、
コンクリート壁から上方に突出する配筋の通過を許容し
つつ、該スリップ型枠内に打設したコンクリートの溢出
を阻止するようになっているので、上記配筋に邪魔され
ることなくスリップ型枠の移動を可能にするとともに、
該スリップ型枠のコンクリート打設空間を有効に活用し
て、螺旋状のコンクリート壁を順次延長して行く速度を
高めることができる。
【0031】また、上記蓋体を、スリップ型枠を構成す
る内外型枠のそれぞれの上端部から相手側に向かって、
該スリップ型枠の上端開口部を閉塞するように突出す
る、復元力を備えた可撓性部材で形成することにより、
該蓋体は複雑な機構や装置を用いることなく、その構造
を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるスパイラル式スリップフォ
ーム工法を概略的に示す正面図である。
【図2】本発明が適用されるスパイラル式スリップフォ
ーム工法で構築された環状壁体の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態にあってコンクリート打設
状態を示すスリップ型枠の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す図3中A−A線から
の拡大断面図である。
【図5】従来の型枠構造を示す正面図である。
【符号の説明】
13 環状壁体 17 スリップ型枠 17a 内型枠 17b 外型枠 18 配筋 19 高流動コンクリート(コンクリート) 19a コンクリート供給パイプ 20 コンクリート壁 22,22a ワイヤブラシ(蓋体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築しようとする環状壁体の両側に配置
    される1対の内外型枠を備えたスリップ型枠を設け、該
    スリップ型枠にコンクリートを打設しつつ該スリップ型
    枠を螺旋状に移動し、もって該スリップ型枠で成形され
    るコンクリート壁を螺旋状に連続させて上記環状壁体を
    構築するスパイラル式スリップフォーム工法において、 上記スリップ型枠の上端開口部に、上記コンクリート壁
    から上方に突出する配筋の通過を許容しつつ、該スリッ
    プ型枠内に打設したコンクリートの溢出を阻止する蓋体
    を設けたことを特徴とするスパイラル式スリップフォー
    ム工法における型枠構造。
  2. 【請求項2】 上記蓋体は、上記内外型枠のそれぞれの
    上端部から相手側に向かって、スリップ型枠の上端開口
    部を閉塞するように突出する、復元力を備えた可撓性部
    材で形成されることを特徴とする請求項1に記載のスパ
    イラル式スリップフォーム工法における型枠構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103147569A (zh) * 2013-02-27 2013-06-12 青岛一建集团有限公司 一种大直径筒仓轮辐式中心盘对拉结构滑模操作平台系统
CN105201203A (zh) * 2015-09-23 2015-12-30 中国十七冶集团有限公司 一种用于大规模滑模架空滑的加固方法

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