JP2001220165A - 微細構造光ファイバ用母材及び微細構造光ファイバの製造方法 - Google Patents
微細構造光ファイバ用母材及び微細構造光ファイバの製造方法Info
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Abstract
びその周囲のガラスパイプの層状配列を精密に行い、そ
の母材から製造される微細構造光ファイバのコア領域及
び中空部の配列精度を向上させる。 【解決手段】 円盤部2とその片面の中心にガラスロッ
ド配置部2aとそれを取り囲むように円周上に等間隔で
層をなして配列され円盤部2の面に直立して固定された
複数の針状部3とからなる配列用治具1を1つ又は2つ
使って、円盤部2の中心にガラスロッド5を直立させ、
併せて複数のガラスパイプ4の孔4aの片側又は両側か
らそれぞれ前記針状部3を差し込んで保持してガラスパ
イプ4の束となし、次いでガラスパイプ4の束上を外周
ガラスパイプ6で覆ってその後配列用治具1を抜き去っ
て、外周ガラスパイプ6の両端面をガラス封止部材7で
封止して微細構造光ファイバ用母材8となす。
Description
延びる中空部を有する微細構造光ファイバの製造方法と
その製造に使用する微細構造光ファイバ用母材の製造方
法に関する。
に平行して延びる多数の微細な中空部を有する光ファイ
バが、通常の充実したガラス構造の光ファイバよりもコ
ア領域とクラッド領域との比屈折率差を大きくし得る光
ファイバとして注目されている。SCIENCE VO
L285 3 SEPTEMBER 1999 153
7頁〜1539頁「Single−Mode Phot
onic Band Gap Guidance of
Light in Air」、あるいは特開平10−
95628号公報に記載された微細構造の光ファイバは
それらの一例である。
記載された微細構造光ファイバの一例を示す光ファイバ
内部の横断面図である。なお、図5で描かれた同心円状
の破線はコア領域、内部クラッド領域、外部クラッド領
域の境界を示す。また、図5において、11はコア領
域、12は内部クラッド領域、13は外部クラッド領
域、14は内部クラッドボイド、15は外部クラッドボ
イドである。
造される。外径0.718mmのシリカロッドの周囲
に、外径0.718mm、内径0.615mmのシリカ
管を6本並べて、更にその周囲を外径0.718mm、
内径0.508mmのシリカ管で少なくとも4層に囲ん
で、それらシリカロッドとシリカ管からなる束を作り、
その束をオーバクラッド管で覆って、両端を閉じてプリ
フォームとする。そのプリフォームを線引き機にかけ
て、その片方の端部を加熱溶融して線引きすることによ
って、コア領域11の外径が1.017μm、内部クラ
ッドボイド14の内径が0.833μm、外部クラッド
ボイド15の内径が0.688μm、光ファイバ外径1
25μmの光ファイバを得ることが出来る。
の内径と外部クラッドボイド15の内径が異なる例を示
したが、内部クラッド領域12と外部クラッド領域13
との区別をつけず、両者の中空部の内径を同じにするこ
ともある。なお、線引きの作業中、各シリカ管の両端を
封止してシリカ管の孔内の空気を閉じ込め、プリフォー
ムのオーバクラッド管内部の空気は外に排出することに
よって、内径の大きい方のシリカ管の孔が比較的大きい
内径の内部クラッドボイド14に、内径の小さい方のシ
リカ管の孔が比較的小さい内径の外部クラッドボイド1
5になる。
製造方法では、外径0.718mmのシリカロッドの周
囲に外径0.717mmのシリカ管を5層以上にわたっ
て少なくとも計94本のシリカ管を平行に配列してシリ
カロッドとシリカ管からなる束を構成することになる。
同じ外径のシリカロッド及びシリカ管を密接して配列す
る場合、幾何学的には各シリカ管の中心がそれぞれ正三
角形の頂点に位置するようにハニカム状に精密に配列さ
せることが可能であるが、実際にシリカロッドとシリカ
管からなる束を幾何学的に精密に中心対称となるように
同心円の円周上に配置するのは難しい。
内径の小さい方のシリカ管だけの束を作って、中心部の
シリカ管7本をシリカロッドと内径の大きい方のシリカ
管6本に置き換えるといった方法でシリカロッドと2種
類のシリカ管からなる束を作っているようであるが、シ
リカロッド及びシリカ管には長手方向及びシリカ管毎の
外径変動があるため、各層のシリカ管の配列が幾何学的
に中心の周りに等間隔で精密に配列されるとは限らな
い。各層の位置も精密に円周上に位置するとは限らな
い。また、中心であるはずのシリカロッドの中心が幾何
学的な中心からずれることもある。また、このようなシ
リカロッド及びシリカ管の配置のずれは、シリカ管の集
合体の長手方向にもばらつくことがある。
びその周りのシリカ管の配列のずれは、光ファイバとな
った時のコア領域の大きさ及び位置のずれ、並びにその
周囲の内部クラッドボイドの位置及び相互間隔のずれ、
となって現れる。このコア領域及び内部クラッドボイド
等の中空部の位置のずれは、光ファイバの伝送特性の設
計値からのずれとなって偏波依存性その他の特性に影響
をもたらす。特に、コア領域及びそれに近いところは外
部クラッド領域よりも光のエネルギーが集中する部分で
あるため、そこでの位置のずれによる伝送特性への影響
は大きい。
列させて束を作る作業は手作業で行われるが、シリカロ
ッドとシリカ管の見分けが困難であること、また束を構
成するに当たっての中心の見間違い等によって、シリカ
ロッドが中心以外の箇所に間違って配列されることもあ
る。
ずれを小さくし、かつ中心となるガラス部材の位置を正
確に配置することが出来る微細構造光ファイバ用母材及
び光ファイバの製造方法を提供するものである。
イバ用母材の製造方法では、まず、円盤部と該円盤部の
片方の面にその中心にガラスロッド配置部を有しそれを
取り囲むように同心円の円周上に間隔をおいてかつ多層
に配列され該円盤部の面に対して直立し互いに平行にな
るようにして固定された複数の針状部とを有する配列用
治具を準備する。そして、該配列用治具のガラスロッド
配置部にガラスロッドを直立させて、併せて複数の針状
部をそれぞれガラスパイプの孔の片方の端から差し込ん
で該複数の針状部にて該複数の各ガラスパイプをそれぞ
れ保持してガラスパイプの束となす。続いて、前記複数
のガラスパイプの束上を外周ガラスパイプにて覆って該
外周ガラスパイプをガラスパイプの束上に固定し、その
後前記配列用治具を抜き去って、前記外周ガラスパイプ
の両端を圧力調整用開口部付き又は圧力調整用開口部無
しのガラス封止部材にて封止して微細構造光ファイバ用
母材とする。
ラスパイプのそれぞれ孔の両端側から2つの配列用治具
のそれぞれの針状部を差し込んでそれぞれ複数のガラス
パイプを保持してガラスパイプの束を形成することにす
れば、ガラスロッド及び複数のガラスパイプの直線性及
び相互位置精度をより一層高めることが出来るので、更
に長手方向に断面が均一な微細構造光ファイバ用母材を
製造することが出来る。
方法は、上記微細構造光ファイバ用母材の製造方法にて
製造した微細構造光ファイバ用母材を使って、その一端
を加熱溶融して線引きすることによって、光ファイバの
ガラス中に複数の長手方向に延びる中空部が中心のコア
領域の周囲に間隔をおいてかつ多層に配列された光ファ
イバを得るものである。
ァイバの製造方法によれば、予め円盤部と複数の針状部
とからなる配列用治具を作るので、円盤部の片方の面に
精密に複数の針状部を配置し固定することによって、複
数のガラスパイプのそれぞれの位置を設計通りの精密な
位置に合わせることが出来る。従って、光ファイバとな
った時のコア領域及びクラッド領域の中空部の位置の配
置精度を高めることが出来る。
光ファイバ用母材の製造方法を説明する図であって、図
1(A)(B)は微細構造光ファイバ用母材の製造に使
用する配列用治具の斜視図と正面図、図1(C)は配列
用治具にてガラスパイプを保持させ外周ガラスパイプで
覆った状態を示す拡大縦断面図、図1(D)は微細構造
光ファイバ用母材の縦断面図である。図1において、1
は配列用治具、2は円盤部、2aはガラスロッド配置部
(凹部)、3は針状部、4はガラスパイプ、4aは孔、
5はガラスロッド、6は外周ガラスパイプ、7はガラス
封止部材、7aは圧力調整用開口部、8は微細構造光フ
ァイバ用母材である。
用治具1を準備する。配列用治具1は、円盤部2とその
円盤部2の片方の面の中心にガラスロッド配置部2aを
有し円盤部2に対して直立するように配列し固定された
複数の針状部3とからなり、アルミニウム、ステンレス
スチール等の金属等変形し難い材料で作る。複数の各針
状部3は、細長い円柱状物体とし、円盤部2の中心周り
の同心円の円周上に間隔をおいてかつ層状に配列する。
同一同心円の円周上の針状部3の間隔は一般には等間隔
とするが、微細構造光ファイバの種類によっては間隔を
変えることもある。また、複数の針状部3は、互いに平
行にかつ円盤部2に対して垂直に配置する。また、針状
部3のそれぞれの外径は、後述するガラスパイプの内径
に合せた寸法とする。なお、針状部3は、ガラスパイプ
の孔へ針状部を挿抜するときの容易性を考慮して、円盤
部2側から先端側に向かってわずかに細くなるような抜
き勾配を付けることが望ましい。
て内径が変わる場合があるが、その場合は、ガラスパイ
プの内径に合わせて針状部の外径を層によって変える。
また、針状部3の長さは全て同じとする必要はなく、後
述するガラスパイプの差し込みの容易性等を考慮して、
配列される層によって長さを変えるようにすることも可
能である。例えば中心に近い層の方を長くし、外周に向
かって各層毎に短くなるようにしておけば、中心に近い
層から順にガラスパイプへの針状部の差し込み作業を行
なうことが容易になる。
る針状部3の配列の事例をあげると次の通りである。ガ
ラスパイプの内径が1.0mmの場合、針状部3の外径
は、先端部側で0.95mm程度、円盤部側で0.98
mm程度とし、針状部3の長さは30mm〜50mm程
度とすることが望ましい。また、針状部3は、円盤部2
の片方の面上に、その中心から半径2mm、4mm、6
mm、8mm、10mm、12mm、14mmの各円周
を層としてその上に、互いに等間隔に、6本、12本、
18本、24本、30本、36本、42本をそれぞれ層
毎に配置する。また、円盤部2の中心のガラスロッド配
置部2aは後述するガラスロッドを保持し易くするた
め、内径2mm、深さ1mm〜2mm程度の凹部とする
ことが望ましい。
持について説明する。純粋なシリカガラス等のガラスで
出来たガラスパイプ4を針状部の数だけ準備し、併せて
純粋なシリカガラス等のガラスで出来たガラスロッド5
を1本準備する。先に例示した寸法の配列用治具を使用
する場合、ガラスパイプ4は外径が2.0mm、内径が
1.0mm、長さが約300mm、ガラスロッド5の外
径は2.0mm、長さは約302mmとする。なお、ガ
ラスパイプ4の外径はマイナス公差とする。
列用治具1をその針状部3同士が向き合うように対向し
て配置し、その間に複数のガラスパイプ4を配置してそ
の孔4aの両端側からそれぞれに各針状部3を差し込
む。なお、ガラスパイプの孔に両端側から針状部を同時
に差し込むのは難しいので、次のようにすることが望ま
しい。まず、一方の配列用治具1を針状部3側を上側と
なるようにして保持し、各針状部3にガラスパイプ4の
片端側の孔4aを挿入する。また、円盤部2の中心のガ
ラスロッド配置部2aの凹部にガラスパイプ5を挿入す
る。それによって、ガラスロッド5及び複数のガラスパ
イプ4を円盤部2上に直立させる。
下側にしてガラスパイプ4の他端側の上方から降下さ
せ、各針状部3をそれぞれガラスパイプ4の他端側の孔
4aに差し込む。この時、上方から降下させる配列用治
具1は、各針状部の長さを中心に近い層から周辺に近い
層に向かって順次長さを短くしておけば、中心に近い層
の針状部から順に差し込まれるので、組立作業が容易で
ある。
配置部2aの凹部に挿入して支持することにしたが、ガ
ラスパイプ4の外径とガラスロッド5の外径が等しい場
合は、中心に最も近い第1層のガラスパイプの表面で出
来る内接円がガラスロッドの外周円と同じになるので、
針状部で保持された第1層のガラスパイプの隙間にガラ
スロッドを差し込むだけで、ガラスパイプでもってガラ
スロッドを保持させることも可能である。その場合は、
ガラスロッド配置部2aの凹部の形成は不要である。
ロッド5の束の組立が終われば、図1(C)に示すよう
にガラスパイプ4の束を覆うようにシリカガラス等から
なる外周ガラスパイプ6を通してガラスパイプ4の束上
に外周ガラスパイプ6を固定する。外周ガラスパイプの
内径がガラスパイプの束の外径とほぼ同じである場合
は、外周ガラスパイプの孔に配列用治具1とガラスパイ
プ4及びガラスロッド5の組立体を通すだけでよいが、
外周ガラスパイプの内径がガラスパイプの束の外径より
も大きい場合は、外周ガラスパイプの周囲を加熱してコ
ラプスさせ、外周ガラスパイプの内壁面をガラスパイプ
の束に密着させることが望ましい。
去し、外周ガラスパイプ6の両端の開口をシリカガラス
等からなるガラス封止部材7で封止する。その時、外周
ガラスパイプの内側の圧力を調整するための圧力調整開
口部7aをいずれかの端側のガラス封止部材7又はその
近傍に設けることがある。以上にようにして、図1
(D)に示すように、複数のガラスパイプ4、1本のガ
ラスロッド5、外周ガラスパイプ6及びガラス封止部材
7からなる本発明の微細構造光ファイバ用母材8を製造
することが出来る。
状部をガラスパイプの両側の孔に差し込んで両側からガ
ラスパイプを保持する例を示したが、ガラスパイプの長
さがあまり長くない場合は、1つの配列用治具の針状部
をガラスパイプの片方の孔に差し込んで保持するだけで
複数のガラスパイプ及びその中央に配置したガラスロッ
ドを平行に保持することが可能である。この場合は外周
ガラスパイプでガラスパイプを覆うに当たっては、外周
ガラスパイプをガラスパイプのある側から通すことが出
来るので、配列用治具の円盤部が大きくてもそれが外周
ガラスパイプの挿通の障害になることがない。従って、
外周ガラスパイプの内径をガラスパイプの束の外径に合
わせることが容易である。但し、ガラスパイプの長手方
向の配列精度を高める上では、2つの配列用治具によっ
てガラスパイプを保持することが好ましい。
組み合わせる前又は後で、少なくともガラスパイプ4の
外表面、ガラスロッド5の外表面及び外周ガラスパイプ
6の内壁面をふっ酸等によってエッチング処理し、壁面
等に付着した不純物を除去することが望ましい。エッチ
ング処理によって、微細構造光ファイバのガラス中に閉
じ込められる不純物を少なくすることが出来るので、製
造される微細構造光ファイバの伝送損失の低損失化を図
ることが出来る。
よる外周ガラスパイプ6の封止に先立って、図4に示す
ように各ガラスパイプ4の少なくとも片方の端部4dの
孔を封止し他方の端部4cの孔は開放したままとする場
合と、図示しないが各ガラスパイプ4の両端の孔を開放
させたままとしておく場合がある。また、ガラスパイプ
4の端部4dの封止はパイプの一部を潰して溶融させる
だけで簡単に行なうことが出来る。
光ファイバ用母材8を用いて微細構造光ファイバの製造
は次の通り行なう。図2は、その線引き工程を説明する
図であって、図1と同じ符号は同じものを示す。また、
図2において、9はヒータ、10は微細構造光ファイバ
である。微細構造光ファイバ用母材8を線引き機にかけ
て、その圧力調整用開口部7aのない側の微細構造光フ
ァイバ用母材8の端部をヒータ9で加熱して溶融させ、
そこから例えば外径125μmの微細構造光ファイバ1
0を線引きする。線引き機は、通常シングルモード光フ
ァイバ等の製造に用いられているものを用いることが出
来る。この線引き時の加熱溶融によって、外周ガラスパ
イプ6、ガラスパイプ4及びガラスロッド5の各ガラス
体は溶融されて一体化し、横断面の形状が長手方向に一
定した微細構造光ファイバが引出される。
ら内部の圧力を調整して、外周ガラスパイプ7中のガラ
スパイプ4の内外の圧力を一定に保てば、ガラスパイプ
4の孔4aの内部及び隣接する配列されたガラスパイプ
4の外表面で出来る略三角形の空隙部に空気が閉じ込め
られた状態で線引きされるので、光ファイバのガラス中
にそれらの部分が長手方向に延びる中空部となって残っ
た状態で線引きされる。また、それらの中空部の内径は
閉じ込められた空気の圧力と溶融ガラスの表面張力との
関係で決まるので、所望の内径の中空部が得られるよう
に内部圧力を調整する。また、外周ガラスパイプの内部
圧力が大気圧でもよい場合は、ガラス封止部材に圧力調
整用開口部を設ける必要はない。
バ用母材8の圧力調整用開口部7aのある方の端部側に
おいて各ガラスパイプ4の孔4aを封止しておいて、内
部圧力を調整した後、その微細構造光ファイバ用母材4
の反対側の端部側を加熱溶融して線引きを開始し、その
後圧力調整用開口部から外周円筒部の空洞部が真空に近
くなるように減圧する。そうすると、加熱端側のガラス
パイプ4の孔4aは線引き開始直後溶融によって塞がれ
るので、ガラスパイプ4の孔4aには空気が閉じ込めら
れた状態のままで線引きされる。従って、その孔の部分
は光ファイバのガラス中に長手方向に延びる中空部とな
って残る。また、配列されたガラスパイプ4の外表面で
出来る略三角形の空隙部にあった空気は圧力調整用開口
部から排出されるので、その空隙部はガラスが充填さ
れ、中空部は残らない。
光ファイバ10は、図3に示す横断面を有するもので、
中心にコア領域10aを有し、それを取り囲むようにそ
れぞれ長手方向に延びる断面円形の孔からなる中空部1
0bが横断面同心円の円周上に7層に配列されてクラッ
ド領域10cが形成されており、それらの外側を外周部
10dが取り囲んでいる。
母材の製造方法によれば、配列用治具を使用してその針
状部によって各ガラスパイプの位置を固定して保持して
複数のガラスパイプを配列した束とするので、ガラスパ
イプを単に束ねるものに比べて、ガラスパイプの配列精
度を向上させることが出来る。またこの微細構造光ファ
イバ用母材から線引きされた微細構造光ファイバのコア
領域及びその周囲の中空部の配列精度を向上させ、製造
ばらつきに少ない設計通りの光ファイバを得ることが出
来る。
おいて、上述した外径2.0mmのシリカガラスからな
るガラスロッドの周囲に外径2.0mm、内径1.0m
mのシリカガラスからなるガラスパイプを168本配列
させて、外径60mm、内径30mmのシリカガラスか
らなる外周ガラスパイプで覆った微細構造光ファイバ用
母材を使って、図3に示す横断面で外径は125μmの
微細構造光ファイバ10を線引きした場合、コア領域1
0aの外径が2.1μm、各中空部10bの内径が0.
53μm、中空部10bの間隔が1.05μmの微細構
造光ファイバが得られる。また、その微細構造光ファイ
バの波長1550nmにおける波長分散は−314ps
/km/nm、実効断面積は5.6μm2であることが
計算で求められるので、通常のシングルモード光ファイ
バに比べて大きな波長分散値となり、分散補償ファイバ
等の用途に適している。
イプの孔内の空気を塩素ガス等のハロゲン系ガスで置換
し、ハロゲン系ガスの圧力調整を行いながら線引きする
ことにすれば、ガラス中の水分や不純物がハロゲン系ガ
スと反応して空気とハロゲン系ガスの置換に合わせて追
い出されて除去されるので、更に微細構造光ファイバの
伝送損失の低減化を図ることが出来る。
造方法では、円盤部とその片面に固定した複数の針状部
とからなる配列用治具を使って、各ガラスパイプを保持
してガラスパイプの束となすことにしたので、円盤部の
面に精密に複数の針状部を配置し固定することが可能
で、複数のガラスパイプのそれぞれの位置を設計通りの
精密な位置に合わせることが出来る。従って、微細構造
光ファイバとなった時のコア領域及びコア領域に近い中
空部の位置の配置精度を高めることが出来る。
ラスパイプのそれぞれ孔の両端側から針状部を差し込ん
で複数のガラスパイプを保持することにすれば、更にガ
ラスロッド及び複数のガラスパイプの直線性及び相互位
置精度をより一層高めることが出来るので、長手方向に
断面が均一な微細構造光ファイバ用母材を製造すること
が出来る。
ガラスパイプ及びガラス封止部材の材質をシリカガラス
としたものは、線引きその他の加工が容易であり、製造
された微細構造光ファイバも低損失で、かつ接続性にも
優れている。また、外周ガラスパイプの内壁面、ガラス
パイプの外表面をエッチング処理して付着した塵埃を除
去すれば、製造される微細構造光ファイバの伝送損失を
より小さくすることが出来る。また、微細構造光ファイ
バ用母材の線引きにおいて内部圧力を制御するに当たっ
て、内部の空気をハロゲン系ガスで置換して線引きする
ことにすれば、ハロゲン系ガスによって水分、不純物等
を反応させて除去することが出来るので、より伝送損失
の低下を図ることが出来る。
造方法を説明する図であって、(A)(B)は微細構造
光ファイバ用母材の製造に使用する配列用治具の斜視図
と正面図、(C)は配列用治具にてガラスパイプを保持
させ外周ガラスパイプで覆った状態を示す拡大縦断面
図、(D)は微細構造光ファイバ用母材の縦断面図であ
る。
明する図である。
る。
イプの端部を封止する例を説明する部分縦断面図であ
る。
す光ファイバ内部の横断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 円盤部と該円盤部の片方の面にその中心
にガラスロッド配置部を有しそれを取り囲むように同心
円の円周上に間隔をおいてかつ多層に配列され該円盤部
の面に対して直立し互いに平行になるようにして固定さ
れた複数の針状部とを有する配列用治具を使って、前記
ガラスロッド配置部にガラスロッドを直立させて併せて
前記複数の針状部をそれぞれガラスパイプの孔の片方の
端に差し込んで該複数の針状部にて該複数のガラスパイ
プをそれぞれ保持してガラスパイプの束となし、続いて
前記複数のガラスパイプの束上を外周ガラスパイプにて
覆って該外周ガラスパイプをガラスパイプの束上に固定
し、その後前記配列用治具を抜き去って、前記外周ガラ
スパイプの両端を圧力調整用開口部付き又は圧力調整用
開口部無しのガラス封止部材にて封止することを特徴と
する微細構造光ファイバ用母材の製造方法。 - 【請求項2】 円盤部と該円盤部の片方の面にその中心
にガラスロッド配置部を有しそれを取り囲むように同心
円の円周上に間隔をおいてかつ多層に配列され該円盤部
の面に対して直立し互いに平行になるようにして固定さ
れた複数の針状部とを有する配列用治具を2つ使って、
2つの該配列用治具のそれぞれの針状部側を向き合わせ
て対向させ、2つのガラスロッド配置部間にわたってガ
ラスロッドを配置し、併せて複数のガラスパイプのそれ
ぞれの孔の両端側から前記複数の針状部をそれぞれ差し
込むことによって該複数のガラスパイプをそれぞれ保持
してガラスパイプの束となし、続いて前記複数のガラス
パイプの束上を外周ガラスパイプにて覆って該外周ガラ
スパイプをガラスパイプの束上に固定し、その後前記2
つの配列用治具を抜き去って、前記外周ガラスパイプの
両端を圧力調整用開口部付き又は圧力調整用開口部無し
のガラス封止部材にて封止することを特徴とする微細構
造光ファイバ用母材の製造方法。 - 【請求項3】 前記ガラスパイプ、前記ガラスロッド、
前記外周ガラスパイプ及び前記ガラス封止部材は、シリ
カガラスからなることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の微細構造光ファイバ用母材の製造方法。 - 【請求項4】 前記針状部は、円盤部側から先端側に向
かって外径が小さくなる抜き勾配を有することを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の微細構造光ファイバ
用母材の製造方法。 - 【請求項5】 前記円盤部のガラスロッド配置部には凹
部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の微細構造光ファイバ用母材の製造方法。 - 【請求項6】 少なくとも、前記複数のガラスパイプの
外表面、前記ガラスロッドの外表面及び外周ガラスパイ
プの内面は、前記微細構造光ファイバ用母材の組立前あ
るいは組立後にエッチング処理して付着した不純物を除
去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
微細構造光ファイバ用母材の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1又は請求項2に基づいて製造し
た微細構造光ファイバ用母材の一端を加熱溶融して線引
きすることによって光ファイバのガラス中に複数の長手
方向に延びる中空部が中心のコア領域の周囲の円周上に
間隔をおいてかつ層状に配列された光ファイバを得るこ
とを特徴とする微細構造光ファイバの製造方法。 - 【請求項8】 前記圧力調整用開口部から前記微細構造
光ファイバ用母材の外周ガラスパイプ内の内部圧力を調
整しながら、前記光ファイバを線引きすることを特徴と
する請求項7に記載の微細構造光ファイバの製造方法。 - 【請求項9】 前記微細構造光ファイバ用母材の線引き
を行なう前に外周ガラスパイプ内の空気をハロゲン系ガ
スで置換し、該ハロゲン系ガスの内部圧力を調整しなが
ら線引きを行なうことを特徴とする請求項7に記載の微
細構造光ファイバの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034794A JP3815169B2 (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 微細構造光ファイバ用母材及び微細構造光ファイバの製造方法 |
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JP2000034794A JP3815169B2 (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 微細構造光ファイバ用母材及び微細構造光ファイバの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001220165A true JP2001220165A (ja) | 2001-08-14 |
JP3815169B2 JP3815169B2 (ja) | 2006-08-30 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3815169B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002024590A1 (fr) * | 2000-09-21 | 2002-03-28 | Mitsubishi Cable Industries,Ltd. | Procede de fabrication d'une fibre en cristal photonique |
-
2000
- 2000-02-14 JP JP2000034794A patent/JP3815169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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