JP2001219926A - 容器包装用カートンおよびその製造方法 - Google Patents
容器包装用カートンおよびその製造方法Info
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Abstract
ることを課題とする。 【解決手段】 容器の蓋部に取付けられたタブ3を操作
することによりスコア部が破断されて開口する容器を所
定本数包装するためのカートンであって、該カートンの
天面部17下面の前記タブ3全体を覆う領域を前記タブ
に非接触となるよう構成し、運搬時の振動により前記天
面部17下面がタブ3に接触しないようにしたことを特
徴とする。
Description
ンに係り、特に容器の蓋部に取付けられたタブを操作す
ることによりスコア部が破断されて開口する容器包装用
カートン、およびそのカートンの製造方法に関する。
図8にその上部のみを示すように、缶胴1の上端に巻締
められる缶蓋2にタブ3がリベット4により固着され、
このタブ3の手掛け部3aに指を掛けて引き上げること
によりその反対端のノーズ部5で缶蓋2を押し下げ、そ
の押し下げられる部位の缶蓋2に形成されたスコア6を
破断させることにより飲み口が開口されるように構成さ
れたイージーオープン方式の缶が用いられている。上記
タブ3は缶胴1に対する缶蓋2の巻締め部7の頂点部7
aより若干下位(頂点部7aとノーズ部5との差は品温
35℃で通常0.16〜0.45mm)に位置されてい
る。
ールを充填して缶蓋2を巻締めて封止したのち最終段階
で所定本数(通常4列6行の24本)をカートン(段ボ
ール製カートン)に整列状態に詰納し、トラックに積載
して出荷される。
としては、飲料缶のほかに各種食品、化粧品、薬品等の
容器として用いられており、その容器の材質もアルミニ
ウム、スチールなどの金属缶のほか、プラスチック、
紙、ガラス等を用いたものがある。また容器の形状につ
いても、丸形、角形、多角形などの種類がある。さらに
カートンの材料としては、段ボールカートン、プラスチ
ックカートンがある。
容器を詰納したカートンをトラックに積載して運搬する
際に、フォークリフトによる積み込み時の振動や、トラ
ックに積載したのちの静荷重およびトラックの走行によ
る動荷重が加わることによってカートンの天面部の下面
でタブ3のノーズ部5やこのタブ3を缶蓋2に固着して
いるリベット4部分が押圧され、これにより缶蓋2のス
コア6部に亀裂が発生することがある。これは特に炭酸
ガス入りの陽圧缶の場合に多く発生する。
対策として缶蓋2の強度およびスコア6の残厚(スコア
レシジユアル)の見直しを行なってきたが、これらにつ
いては物性的に限界に近いのが事情であって、これらの
手段に基づいて亀裂の発生を回避することは事実上不可
能である。
に鉄板等の剛性のある板材を介在させればスコア切れの
発生を防ぐことが可能であることは実験結果からも明ら
かになってはいるが、カートンの積載時に各段ごとに板
材を敷くことは容易でないばかりでなく、運搬用の資材
が増えて輸送費が嵩むことになるなど、実務上好ましい
ものではない。
れを改善することを課題としてなされたもので、特別な
運搬用資材を用いることなく輸送時におけるスコア切れ
の発生を皆無とする容器包装用カートン、およびびその
製造方法を提供することにある。
として本発明は、容器の蓋部に取付けられたタブを操作
することによりスコア部が破断されて開口する容器を所
定本数包装するためのカートンであって、該カートンの
天面部下面の前記タブ全体を覆う領域を前記タブに非接
触となるよう構成し、運搬時の振動により前記天面部下
面がタブに接触しないようにしたものである。
の非接触構造を、前記天面部下面の前記タブ全体を覆う
領域に凹部を形成することにより非接触とすることがで
きる。
タブとの非接触構造を、前記カートンの天面部下面と容
器上端との間に前記タブを避けるスペーサを介在させる
ことにより非接触とすることができる。
して段ボールを用い、前記天面部の自由端を側面部上端
に接着固定するためのフラップの下面に前記凹部の一部
を形成することが望ましい。
カートンの構造工程にプレス型により詰納容器数と同数
の凹部を形成する凹部形成プレス工程を介在させること
によって容易に得ることができる。
形態を参照して説明する。
段ボール製とした場合の一実施形態の展開した斜視図
を、図2は同展開平面図を、そして図3はこのカートン
に飲料缶10を整列詰納した場合の状態をカートンの短
手方向断面図として示しており、この実施形態では50
0mlの缶ビールを4列6行の計24本用の場合を示し
ている。
る底面部11と、この底面部11の長手方向両側に折曲
線12,13を介して連設される側面部14,15と、
一方の側面部14に折曲線16を介して連設され前記底
面部11と同大の天面部17と、他方の側面部15に折
曲線18を介して連設され前記天面部17の自由端17
aの下面に接着して天面部17を固着するためのフラッ
プ19と、前記底面部11、天面部17、側面部14,
15の各長手方向両端部に連設され端部を封止するため
の端面部20,21,22とで構成され、使用している
段ボールはBフルートで、厚さTは2.9mmである。
ラップ19の下面となる面の一部には、詰納される飲料
缶10(缶ビール)の本数と同数で詰納時に各飲料缶1
0の上端と対応する位置に凹部24,24′が形成され
ている。上記フラップ19に形成される凹部24′は、
フラップ19が天面部17の自由端17aの下面に接着
されたときその自由端17aにそう1列分の凹部24と
一部重複してこれを補填するように形成されている。
面図として示すように、その直径が前述の缶の巻締め部
7の頂点部7aの直径よりも小さく、かつ缶蓋2上のリ
ベット4を中心とするタブ3全体を包含する領域に形成
されるもので、飲料缶10の頂点部7aの直径が57φ
であるとき凹部24の直径は40φ程度とされ、飲料缶
10が横方向に多少ずれ動いてもタブ3全体が常に凹部
24により覆われているようになっている。
mmとされる。この深さに関しては実験結果に基づくも
ので、飲料缶10を詰納した段ボールカートンをパレッ
ト4段積み(パレット1段につき7カートン積み)とす
ると、最下段のパレットの飲料缶に加わる荷重は約14
7Nであり、500mlの缶ビールで品温35℃の条件
下での載荷時における巻締め部7の頂点部7aとタブ3
のノーズ部5との高さの差が0.16〜0.45mmで
あることから、凹部24の深さDを0.5±0.1mm
とすればノーズ部5を含むタブ3全体が天面部17の下
面に接触しないことになる。
は、該カートンを構成する前述の底面部11、側面部1
4,15、天面部17、フラップ19、端面部20,2
1,22を裁断する工程に加え、前記天面部17および
フラップ19の下面側となる面に凹部24,24′をプ
レス加工する工程を介挿することによって前記段ボール
カートンを製造することができる。
は40φ×5mm厚のプレス型を用いて約150℃で加
熱プレスすることによる。このプレス型は24個を用い
て一斉に凹部24を成形してもよいが、1列分のプレス
型6個を用い、列ごとに段ボールを移動させてプレス加
工するようにしてもよい。
ンの底面部11上に所定本数の飲料缶10(24本)を
整列状態として置き、通常のケーサーにより側面部1
4,15を折り立て、フラップ19を端列の飲料缶上に
折り曲げた上に天面部11を折り重ねて接着するととも
に端面部20,21,22を折り曲げて封止する。
10の上端はフラップ19に形成されている凹部24′
に一部が位置し、他の列の飲料缶10の上端は天面部1
1の凹部24,24…と対応した位置におかれる(図3
示)。
ル製カートンを段積みして荷重が加わると、下段のカー
トンにおいては図5に示すように缶の巻締め部7の頂点
部7aが天面部17の下面にくい込むが、このときのく
い込み量は実験の結果通常の段積み量において0.45
〜0.59mmであることからタブ3のリベット4やノ
ーズ部5が天面部17に接触することがなく、これらが
天面部17により押されてスコア6部に亀裂や破断を生
じることが回避される。
図5に示したカートンにより包装したものと従来のカー
トンにより包装したものとをJISZ0232にそった
方法でトラック輸送シュミレーションにより試験を行な
った結果を表1に示す。なお表1における数値の分母は
総本数、分子はスコア切れ(漏れ)を生じた本数を示し
ている。
最下段の192本についてチェックした。
来のカートンでは3本にスコア切れが発生し、5000
km走行相当では7本にスコア切れが発生したのに対
し、本発明品ではいずれも0本であった。
タブとの非接触構造を、前記凹部24に代えて実質的に
凹部によるものと同等の機能を持たせるスペーサ23、
およびこれを用いた場合の図4相当図を示すもので、こ
の図4と共通の部分にはこれと同一符号を付してある。
mm以上の厚みを有する板紙、プラスチック板、その他
の資材からなっていて、カートンの内のり寸法に一致す
る大きさのシート材に前記凹部24の直径に相当する内
径の孔25、25…(または凹部)が前記凹部24の配
列と同様に形成され、飲料缶詰納時にその上にスペーサ
23を置いてカートンが封止される。
はスペーサ23の下面に接し、タブ3は孔25の範囲内
に位置して天面部11に非接触の状態が保たれ、荷重が
負荷された場合も前記凹部24による場合と同様に機能
する。
は包装する容器の上端の平面形状に対応した形状とされ
る。
器の蓋部に取付けられたタブを操作することによりスコ
ア部が破断されて開口する容器を所定本数包装するため
のカートンであって、該カートンの天面部下面の前記タ
ブ全体を覆う領域を前記タブに非接触となるよう構成
し、運搬時の振動により前記天面部下面がタブに接触し
ないようにしたので、運送中にタブが天面部により押圧
されてスコア部に亀裂や破断を発生することが防止さ
れ、特に炭酸入り飲料の陽圧缶のように缶蓋が膨らむ傾
向を有する容器の包装に使用したとき一層効果的であ
る。
は、カートンの製造工程中に凹部を形成するためのプレ
ス加工工程を挿入するだけでよいから、余分な構成資材
の追加もなく、コストアップを招くこともない。
スコア部の亀裂発生を防止することができるので、カー
トンの積み込みや積み下ろし時の作業性に全く影響を与
えることがない。
を示す展開斜視図。
す図4相当図。
図。
上部の斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】容器の蓋部に取付けられたタブを操作する
ことによりスコア部が破断されて開口する容器を所定本
数包装するためのカートンであって、該カートンの天面
部下面の前記タブ全体を覆う領域を前記タブに非接触と
なるよう構成し、運搬時の振動により前記天面部下面が
タブに接触しないようにしたことを特徴とする容器包装
用カートン。 - 【請求項2】前記カートンの天面部下面と容器のタブと
の非接触構造を、前記天面部下面の前記タブ全体を覆う
領域に凹部を形成することにより非接触とした請求項1
記載の容器包装用カートン。 - 【請求項3】前記カートンの天面部下面と容器のタブと
の非接触構造を、前記カートンの天面部下面と容器上端
との間に前記タブを避けるスペーサを介在させることに
より非接触とした請求項1記載の容器包装用カートン。 - 【請求項4】前記天面部の自由端を側面部上端に接着固
定するためのフラップの下面に前記凹部の一部が形成さ
れている請求項2記載の容器包装用カートン。 - 【請求項5】容器の蓋部に取付けられたタブを操作する
ことによりスコア部が切断されて開口する容器を所定本
数包装するためのカートンを段ボール製とし、該カート
ンを構成する底面部、側面部、天面部、端面部、および
前記天面部を固定するため一方の側面部に連設されるフ
ラップを裁断する工程と、前記天面部の下面または天面
部下面と前記フラップ下面で前記タブを覆う領域に凹部
をプレス型によりプレス加工するプレス加工工程とを含
む容器包装用カートンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000033118A JP3656818B2 (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 容器包装用カートンおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001219926A true JP2001219926A (ja) | 2001-08-14 |
JP3656818B2 JP3656818B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
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JP (1) | JP3656818B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005172605A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Mitsubishi Materials Corp | 内圧検査方法および内圧検査装置並びに缶収納用カートン |
-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000033118A patent/JP3656818B2/ja not_active Expired - Fee Related
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