JP2001219462A - ブロー成形製品の肉厚分布制御方法 - Google Patents

ブロー成形製品の肉厚分布制御方法

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JP2001219462A
JP2001219462A JP2000030476A JP2000030476A JP2001219462A JP 2001219462 A JP2001219462 A JP 2001219462A JP 2000030476 A JP2000030476 A JP 2000030476A JP 2000030476 A JP2000030476 A JP 2000030476A JP 2001219462 A JP2001219462 A JP 2001219462A
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Shunichi Okabe
俊一 岡部
Mitsuru Nagayama
満 長山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Seikei Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Seikei Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標の製品肉厚分布となるパリソンコントロ
ール条件を得る。 【解決手段】 入力したパリソン肉厚分布から製品肉厚
分布を予測するシミュレーション手法により、製品肉厚
分布が目標値と一致するまで、入力するパリソン肉厚分
布を変更してシミュレーションを繰り返し実行する。そ
して、開口量制御データをパリソンコントロール条件と
して入力し、この入力したパリソンコントロール条件に
基づき、パリソンのドローダウンおよび/または開口量
制御機器の応答遅れを考慮して、パリソンの押出方向の
肉厚分布を予測する手法により、パリソンの押出方向の
肉厚分布が、上記シミュレーションで得られたパリソン
肉厚分布と一致するパリソンコントロール条件を求める
(ステップS1〜ステップS12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最適肉厚分布を有
するブロー成形製品を得るためのブロー成形製品の肉厚
分布制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブロー成形は、押出機により押し出され
たパリソンを金型で挟み、空気圧で膨張させることによ
り金型形状に成形し、冷却固化して製品を得る方法であ
る。そのため、均一な肉厚のパリソンでは、空気圧で膨
張させるときの膨張率の差により、製品肉厚に大きな差
が生じ、目標の製品肉厚分布を得ることが困難である。
【0003】そこで、従来は成形作業者が成形現場でパ
リソンコントロール条件を検討し、パリソンに肉厚分布
を付けることで目標の製品肉厚を得る方法が行われてい
た。しかし、この方法では、目標に達するまでに多くの
試行錯誤を要し、多くの作業工数と材料費を要するのみ
ならず、目標に100%到達することも困難であった。
【0004】そこで、パリソン肉厚分布から製品肉厚分
布を予測するシミュレーション手法により製品肉厚分布
を求め、この製品肉厚分布をパリソン肉厚分布に転写し
て目標との差を読み取り、肉厚修正量をマンドレルが単
位距離移動した場合の肉厚変化量の比例量と考えて、パ
リソンコントロール条件を決定するといった方法が提案
されている(特開平5−301274号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の方法では、次のような問題を生じる。
【0006】すなわち、パリソン肉厚分布が変わった場
合、パリソンと製品との位置関係も変わるため、転写情
報が不正確となり、求めたパリソンコントロール条件で
成形した製品肉厚分布が目標と一致しなくなる。
【0007】また、パリソンの押出方向の肉厚分布はド
ローダウンや制御機器の応答遅れの影響を受けるため、
ドローダウンが発生する樹脂や、制御機器の応答遅れの
影響を受ける成形機での成形では、求めたパリソンコン
トロール条件で成形した製品肉厚分布が目標と一致しな
い。
【0008】また、肉厚分布を自由に設計できるブロー
成形製品には、近年、製品の薄肉化が要求されており、
製品重量の管理が重要となるが、目標重量の製品を得る
ためのパリソンコントロール条件を設定することができ
ない。
【0009】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、最適肉厚分布を有するブロー成
形製品を得ることのできるパリソンコントロール条件を
求めることができるブロー成形製品の肉厚分布制御方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わるブロー成形製品の肉厚分布制御方法
は、入力したパリソン肉厚分布から製品肉厚分布を予測
するシミュレーション手法により、製品肉厚分布が目標
値と一致するまで、入力するパリソン肉厚分布を変更し
てシミュレーションを繰り返し実行することを特徴とす
る。このような特徴を有する本発明によれば、製品肉厚
分布が目標値と一致するまで、入力するパリソン肉厚分
布を変更してシミュレーションを繰り返し実行すること
により、パリソン位置と製品位置との関係が常に正確な
ものとなる。
【0011】また、本発明に係わるブロー成形製品の肉
厚分布制御方法は、パリソン吐出口となるダイとマンド
レルとの隙間の開口量制御データをパリソンコントロー
ル条件として入力し、この入力したパリソンコントロー
ル条件に基づき、パリソンのドローダウンおよび/また
は開口量制御機器の応答遅れを考慮して、パリソンの押
出方向の肉厚分布を予測する手法により、パリソンの押
出方向の肉厚分布が請求項1で求めたパリソン肉厚分布
と一致するパリソンコントロール条件を求めることを特
徴とする。このような特徴を有する本発明によれば、ド
ローダウンが発生する樹脂や、制御機器の応答遅れの影
響を受ける成形機での成形においても、パリソンコント
ロール条件とパリソン肉厚分布との関係が常に正確とな
る。
【0012】また、本発明に係わるブロー成形製品の肉
厚分布制御方法は、パリソン吐出口となるダイとマンド
レルとの隙間の開口量制御データをパリソンコントロー
ル条件として入力し、この入力したパリソンコントロー
ル条件に基づき、パリソンのドローダウンおよび/また
は開口量制御機器の応答遅れと、製品重量とを考慮し
て、パリソンの押出方向の肉厚分布を予測する手法によ
り、パリソンの押出方向の肉厚分布が請求項1で求めた
パリソン肉厚分布と一致し、かつ目標の製品重量となる
パリソンコントロール条件を求めることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、ドローダウン
が発生する樹脂や、制御機器の応答遅れの影響を受ける
成形機での成形においても、パリソンコントロール条件
とパリソン肉厚分布との関係が常に正確となる。また、
入力したパリソンコントロール条件で成形した場合の製
品重量も分かるため、目標重量の製品を得ることができ
る。
【0013】なお、上記のシミュレーション手法として
有限要素解析等を用いることが可能であり、上記の手法
として表計算等を用いることが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明に係わるブロー成形製品の
肉厚分布制御方法を用いて制御するブロー成形機の主要
部の構造を示す概略図であり、このブロー成形機は、ダ
イ1、マンドレル2、このマンドレル2を上下動させる
アクチュエータ3、金型4、および金型4内にエアーを
吹き込むエアーノズル5によって構成されている。アク
チュエータ3は、入力されたパリソンコントロール条件
に従ってマンドレル2を上下動させるように動作する。
【0016】すなわち、パリソンコントロール条件に従
ってマンドレル2を上下動させることで、ダイ1とマン
ドレル2との間に形成される樹脂の吐出口1aの開口量
を変化させ、その開口量の変化に追従して、吐出口1a
を通って押し出されるパリソンPの肉厚が、押出方向
(図中、下方向)に沿って所望の肉厚分布に形成され
る。所望の肉厚分布で押し出されたパリソンPは金型4
で挟まれ、エアノズル5からの空気圧により金型形状に
成形され、冷却固化後に金型4から製品として取り出さ
れる。
【0017】次に、このような構造のブロー成形機を用
いて、図2に示す形状のブロー成形製品を目標の肉厚分
布で成形するための本発明の方法について、図3に示す
フローチャートを参照して説明する。なお、図2に示す
ブロー成形製品を成形する樹脂として、ここでは市販の
HDPE(high density polyethylene )を使用してい
る。
【0018】まず、ステップS1では、パリソン肉厚分
布以外の有限要素シミュレーション入力を行う。入力項
目としては、金型形状、パリソン形状、エア吹き込みの
圧力履歴、材料物性データなどである。
【0019】ステップS2では、パリソン押出方向の肉
厚分布の初期値を入力する。初期値としては、肉厚一定
が推奨される。
【0020】ステップS3では、入力されたデータから
有限要素シミュレーションを実行する。本実施形態で
は、市販のブロー有限要素シミュレーションソフト(S
IMBLOW)を使用したが、これに限定されるもので
はない。
【0021】ステップS4では、シミュレーション結果
として製品肉厚分布を求める。図4は、パリソン肉厚分
布一定の場合の製品肉厚分布のシミュレーション結果例
を示している。このシミュレーション結果では、最も膨
張する製品の肩の部分の肉厚が特に薄くなっていること
が分かる。
【0022】ステップS5では、ステップS4で求めた
製品肉厚分布と目標との比較を行う。その結果、ステッ
プS4で求めた製品肉厚分布が許容されない場合(目標
の範囲内に入らない場合)には、ステップS2に戻って
パリソン肉厚分布を修正する。このときの修正の目安と
しては、上記従来技術の公報に記載されている方法と同
様に、パリソンの位置と製品の位置との対応を取り、製
品肉厚の薄い部分はパリソン肉厚を厚く、製品肉厚の厚
い部分はパリソン肉厚を薄くする。ただし、パリソン肉
厚分布を変更すれば、パリソン位置と製品位置との関係
は崩れるため、あくまでも目安であり、細かな調整は経
験と勘によることとなる。一方、ステップS5で許容さ
れた場合(OKと判断された場合)には、ステップS6
へと動作を進める。
【0023】ステップS6では、ステップS2からステ
ップS5までの繰り返しの最終となるステップS2のパ
リソン肉厚分布の入力を、目標とするパリソン肉厚分布
として決定する。最終のパリソン肉厚分布の入力値と、
これによって得られた製品肉厚分布の一例を図5に示
す。図4に示す製品肉厚分布に比べ、図5(b)に示す
製品肉厚分布では、薄かった製品の肩の部分の肉厚が目
標の肉厚となっている。
【0024】このようにして、目標とするパリソン肉厚
分布(図5(a)に示す分布)を決定すると、これを入
力条件の1つとして、ステップS7では、パリソンコン
トロール条件以外の表計算入力を行う。ここでは、表計
算ソフトとして、マイクロソフト社の「Excel」を
用いている。入力項目としては、パリソン長さ、パリソ
ン中の製品位置、マンドレル移動量のフルストローク
量、ダイ径、スウェル比、肉厚比係数、ドローダウン肉
厚係数、ドローダウン分布係数、制御機器の応答係数な
どである。これらのうち、スウェル比、肉厚比係数、ド
ローダウン係数、制御機器応答係数は実験で求める必要
がある。
【0025】図6にスウェル比、図7に肉厚比係数、図
8に応答係数のそれぞれの実験結果を示す。
【0026】図6は、横軸にマンドレル移動量、縦軸に
パリソン径をとったグラフである。つまり、マンドレル
2がとれだけ移動したら、どれだけのパリソン径になる
かといった実験の結果であり、この実験結果では、マン
ドレル2の移動量に対してパリソン径はほぼ一定である
ことを示している。因みに、このときの実験に使ったダ
イ径は110mmであり、パリソン径は約168mmで
あるので、スウェル比は約1.53(≒168/11
0)である。
【0027】図7は、横軸にマンドレル移動量、縦軸に
肉厚比係数(実測肉厚/マンドレル移動量)をとったグ
ラフである。ここで言う肉厚比係数とは、マンドレル2
が移動することによって樹脂の吐出口1aの開口量が変
化し、これによってパリソンPの肉厚が変化するが、こ
のときのマンドレル2の移動量とパリソンPの実測の肉
厚との比のことである。図7に示す実験結果から、肉厚
比yの計算式は、 y=−0.0995x+1.89(x<4) y=1.49(x≧4) となる。
【0028】図8は、横軸にマンドレル移動量の差、縦
軸に応答係数(実測肉厚/計算肉厚)をとったグラフで
ある。計算肉厚とは、応答係数を考慮しないで計算によ
って求めた肉厚である。例えば、マンドレル2を、2m
m(パリソン肉厚薄い)、4mm(パリソン肉厚厚
い)、2mm(パリソン肉厚薄い)、4mm(パリソン
肉厚厚い)と動かしたときに、応答遅れがないとして計
算した計算肉厚と、マンドレル2に対して移動を指示し
た直後に吐出口1aから実際に押し出されたパリソンP
の実測肉厚とから、応答係数を求めている。グラフ中に
記載の最小肉厚とは、マンドレル2を4mmから2mm
に動かした(吐出口1aを狭くする方向に動かした)場
合のパリソンの最小肉厚であり、グラフ中に記載の最大
肉厚とは、これとは逆にマンドレル2を2mmから4m
mに動かした(吐出口1aを広くする方向に動かした)
場合のパリソンの最大肉厚である。この実験結果から、
最大肉厚は追従している(すなわち、入力した通りにな
っている)のに対し、最小肉厚は追従しない(すなわ
ち、入力した通りになっていない)ことが分かる。この
結果から、最小肉厚の応答係数yは、 y=0.086x+1(x≦3) y=1.26(x>3) となり、最大肉厚の応答係数yは、 y=1 となる。
【0029】図9は、横軸にパリソン位置、縦軸にパリ
ソン肉厚をとったグラフである。このグラフ中に破線で
示す曲線は、図6に示すスウェル比、図7に示す肉厚比
係数、図8に示す応答係数を考慮し、ドローダウンを考
慮しなかった場合のパリソン肉厚分布の計算結果を示し
ている。これに対し、グラフ中に実線で示す曲線は、図
6に示すスウェル比、図7に示す肉厚比係数、図8に示
す応答係数とともに、ドローダウンをも考慮した場合の
パリソン肉厚分布の計算結果を示している。ここで、ド
ローダウンを考慮するといっても、全ての条件で計算を
行うのは処理能力や処理時間等の関係で難しいので、こ
こでは、図2に示すブロー成形製品の肉厚分布を考慮し
て、その肉厚を7mm〜3mm程度に設定し、その中で
ドローダウンを一番考慮できる条件で実験を行ってい
る。すなわち、パリソンPの付け根部分(吐出口1aか
ら押し出された直後の部分)の肉厚を薄くし、下の方を
厚くした最も厳しい条件(図9中、符号12により示す
グラフ)と、パリソンPの付け根部分(吐出口1aから
押し出された直後の部分)の肉厚を厚くし、下の方を薄
くした最も緩い条件(図9中、符号11により示すグラ
フ)とで、パリソン肉厚を測定し、ドローダウンの影響
を考慮しないときの表計算結果の肉厚分布(図9中にそ
れぞれ破線により示す)と比較する。そして、誤差が最
も少なくなるように、吐出口1aに近い程肉厚を薄くす
るドローダウン肉厚係数と、吐出口1aに近い程伸びる
ことを考慮したドローダウン分布係数とを決定する。図
9から、ドローダウンを考慮しないと実測値と計算値
(破線により示す)とが合わないことが分かる。
【0030】ステップS8では、パリソンコントロール
の初期値を入力する。
【0031】ステップS9では、入力されたこれらのデ
ータから表計算を実行する。表計算ソフトに入力する計
算式の概略は以下の通りである。
【0032】(1)入力されたパリソンコントロール条
件からマンドレル2の移動量分布を求める。
【0033】マンドレル移動量=パリソンコントロール
条件×フルストローク量/100 (8)ドローダウン分布係数分布を求める。
【0034】パリソンのダイ付け根の係数は0、最下端
の係数は入力値とし、線形補間する。
【0035】(9)高さ分布を修正する。
【0036】高さ=上記(7)で求めた高さ×ドローダ
ウン分布係数 (10)重量分布を求める。
【0037】重量=面積×高さ×密度 (11)パリソン肉厚分布をグラフ化する。
【0038】上記(9)で求めた高さ分布を横軸に、上
記(5)で求めた肉厚分布を縦軸にグラフ化する(図9
参照)。
【0039】(12)製品重量を求める。
【0040】上記(10)で求めた重量分布のうち、入
力したパリソン中の製品位置に位置している部分を総計
する。
【0041】ステップS10では、上記の計算式を入力
した表計算ソフトによって表計算を行い、その結果とし
てパリソン肉厚分布と製品重量とを求める。
【0042】ステップS11では、ステップS10で求
めたパリソン肉厚分布とステップS6で求めた目標との
比較を行い、許容されない場合(NGと判断された場
合)はステップS8に戻り、パリソンコントロール条件
を修正する。この場合、グラフで視覚的に比較できるた
め、修正の目安は必要なく、自由に修正できる。一方、
ステップS11で許容された場合(OKと判断された場
合)には、ステップS12へと動作を進める。
【0043】ステップS12では、ステップS8からス
テップS11の繰り返しの最終となるステップS8のパ
リソンコントロール条件の入力を、成形するパリソンコ
ントロール条件として決定する。このようにして決定さ
れたパリソンコントロール条件は、ドローダウンが発生
する樹脂や、制御機器の応答遅れの影響を受ける成形機
での成形においても、パリソン肉厚分布との関係が常に
正確となるパリソンコントロール条件となっている。ま
た、入力したパリソンコントロール条件で成形した場合
の製品重量も分かるため、目標重量の製品を得ることが
できる。
【0044】従って、このようにして決定されたパリソ
ンコントロール条件で実際に成形を行うことにより、成
形製品は目標の製品肉厚分布と正確に一致し、かつ目標
の製品重量となる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係わるブロー成形製品の肉厚分
布制御方法によれば、製品肉厚分布が目標値と一致する
まで、入力するパリソン肉厚分布を変更してシミュレー
ションを繰り返し実行することにより、パリソン位置と
製品位置との関係が常に正確となるので、その製品肉厚
分布となるパリソン肉厚分布を得ることができる。
【0046】また、本発明に係わるブロー成形製品の肉
厚分布制御方法によれば、ドローダウンが発生する樹脂
や、制御機器の応答遅れの影響を受ける成形機での成形
においても、パリソンコントロール条件とパリソン肉厚
分布との関係が常に正確に一致し、目標とする肉厚分布
および製品重量のブロー成形製品を成形することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるブロー成形製品の肉厚分布制御
方法を用いて制御するブロー成形機の主要部の構造を示
す概略図である。
【図2】ブロー成形製品の概略を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わるブロー成形製品の肉厚分布制御
方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】パリソン肉厚分布一定の場合の製品肉厚分布の
シミュレーション結果例を示す図である。
【図5】最終のパリソン肉厚分布と得られた製品肉厚分
布のシミュレーション結果例を示す図である。
【図6】実験によるスウェル比の決定方法を説明するた
めのグラフである。
【図7】実験による肉厚比係数の決定方法を説明するた
めのグラフである。
【図8】実験による制御機器の応答係数の決定方法を説
明するためのグラフである。
【図9】実験によるドローダウン係数の決定方法を説明
するためのグラフである。
【符号の説明】
1 ダイ 2 マンドレル 3 アクチュエータ 4 金型 5 エアーノズル P パリソン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長山 満 茨城県猿島郡総和町丘里3−6 積水成型 工業株式会社内 Fターム(参考) 4F201 AG06 AM23 AR12 BA03 BC01 BC12 BC21 BD06 BM11 BM20 4F208 AG06 AM23 AR12 LA01 LB01 LG22 LG25 LG39 LG42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最適肉厚分布を有するブロー成形製品を
    得るための肉厚分布制御方法であって、 入力したパリソン肉厚分布から製品肉厚分布を予測する
    シミュレーション手法により、製品肉厚分布が目標値と
    一致するまで、入力するパリソン肉厚分布を変更してシ
    ミュレーションを繰り返し実行することを特徴とするブ
    ロー成形製品の肉厚分布制御方法。
  2. 【請求項2】 パリソン吐出口となるダイとマンドレル
    との隙間の開口量制御データをパリソンコントロール条
    件として入力し、この入力したパリソンコントロール条
    件に基づき、パリソンのドローダウンおよび/または開
    口量制御機器の応答遅れを考慮して、パリソンの押出方
    向の肉厚分布を予測する手法により、パリソンの押出方
    向の肉厚分布が請求項1で得られたパリソン肉厚分布と
    一致するパリソンコントロール条件を求めることを特徴
    とするブロー成形製品の肉厚分布制御方法。
  3. 【請求項3】 パリソン吐出口となるダイとマンドレル
    との隙間の開口量制御データをパリソンコントロール条
    件として入力し、この入力したパリソンコントロール条
    件に基づき、パリソンのドローダウンおよび/または開
    口量制御機器の応答遅れと、製品重量とを考慮して、パ
    リソンの押出方向の肉厚分布を予測する手法により、パ
    リソンの押出方向の肉厚分布が請求項1で得られたパリ
    ソン肉厚分布と一致し、かつ目標の製品重量となるパリ
    ソンコントロール条件を求めることを特徴とするブロー
    成形製品の肉厚分布制御方法。
  4. 【請求項4】 前記シミュレーション手法として有限要
    素解析を用いることを特徴とする請求項1、2または3
    に記載のブロー成形製品の肉厚分布制御方法。
  5. 【請求項5】 前記シミュレーション手法として有限要
    素解析を用い、前記手法として表計算を用いることを特
    徴とする請求項1、2または3に記載のブロー成形製品
    の肉厚分布制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011023155A1 (de) * 2009-08-25 2011-03-03 Khs Corpoplast Gmbh & Co. Kg Verfahren und vorrichtung zur blasformung von behältern

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011023155A1 (de) * 2009-08-25 2011-03-03 Khs Corpoplast Gmbh & Co. Kg Verfahren und vorrichtung zur blasformung von behältern
CN102596537A (zh) * 2009-08-25 2012-07-18 Khs科波普拉斯特有限责任公司 用于吹塑成型容器的方法和设备

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