JP2001219225A - ベンディングロール - Google Patents
ベンディングロールInfo
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Abstract
ールの間のスリップの発生を防止する。 【解決手段】 送りロール2と従動ロール1の間に金属
板3を挟み、この金属板3を送りロール2の回転駆動に
伴い送りつつ曲げるベンディングロールにおいて、従動
ロール1の回転軸に油圧モータ23を接続し、この油圧
モータ23の吸込側に油圧ポンプ16から油を送り込む
と共に、油圧モータ16の吐出し側に繋がるタンクライ
ンに抵抗を付与して一定の圧力を発生させ、この圧力に
より油圧モータ16の吸込側に油を補給して、従動ロー
ル1を送りロール2に従動回転させる。金属板3の送り
速度に応じてタンクラインから油圧モータ16に油が補
給され、従動ロール1の回転数が調整されるので、金属
板3と従動ロール1の間のスリップの発生が防止され
る。
Description
工に使用するベンディングロールにおいて、金属板と従
動ロールの間に生じるスリップを防止する対策に関する
ものである。
に、トップロール1とその両側下方のボトムロール2の
間に挟んだ金属板3を、ボトムロール2の回転駆動に伴
い送りつつ、トップロール1を下降させ、金属板3に曲
げ加工を施すベンディングロールが使用されている。
金属板3が薄板であるときには、金属板3のスプリング
バック力が弱いため、トップロール1が回転せず、金属
板3とトップロール1との間にスリップが発生すること
がある。
厚の15倍程度以下になると、内外径差が大きくなるた
め、この場合にもスリップが発生することがある。
プロール1を金属板3の送り速度に合わせて低速(1r
pm〜10rpm程度)で回転させなければならない。
減速機を組み合わせたものや、油圧モータに減速機を組
み合わせたものを適用できるが、この場合、ボトムロー
ル2の速度変化や金属板3の板厚及び巻径による内外径
差に対応するため、インバータや油圧サーボ等による複
雑な制御が必要となる。
に減速機を介して従動させようとしても、この減速機が
抵抗となって、スリップの発生を完全に防止することは
できない。
は、トップロール1の駆動装置が邪魔になるため、その
駆動装置をクラッチ等でトップロール1から切り離さな
ければならない。
み、この発明は、複雑な制御をすることなく、金属板と
の間にスリップが生じないように従動ロールを送りロー
ルに従動させることができ、その切り離しも簡単に行え
るベンディングロールを提供しようとするものである。
め、この発明は、送りロールと従動ロールの間に金属板
を挟み、この金属板を送りロールの回転駆動に伴い送り
つつ曲げるベンディングロールにおいて、前記従動ロー
ルの回転軸に油圧モータを接続し、この油圧モータの吸
込側に油圧ポンプから油を送り込むと共に、油圧モータ
の吐出し側に繋がるタンクラインに抵抗を付与して一定
の圧力を発生させ、この圧力により油圧モータの吸込側
に油を補給して、前記従動ロールを送りロールに従動回
転させるようにしたのである。
に応じてタンクラインから油圧モータに油が補給され、
従動ロールの回転数が調整されるので、金属板と従動ロ
ールの間にスリップが生じることがない。
流量を流量調整弁で調整して、従動ロールの周速が送り
ロールの最低回転数における金属板の送り速度に一致す
るように設定しておくと、運転時には、従動ロールを送
りロールのあらゆる速度に従動させることができる。
換弁で切り換えるようにすると、金属板の送り方向の変
化に対応できる。
とき、前記従動ロールが自由に回転できるようにしてお
くと、従動ロールの駆動が不要な通常の金属板加工に際
し、クラッチ等で従動ロールからその駆動装置を切り離
す必要がない。
付図面に基づいて説明する。
うに、トップロール1の両側下方にボトムロール2を備
えた3本ロール式のものであり、金属板3の厚さをtと
したとき、薄板の場合には曲率半径≧100t、厚板の
場合には曲率半径≦15tとなるような曲げ加工に適し
たものである。
は、図2に示すように、ベースフレーム4からシリンダ
5が立ち上がり、このシリンダ5内をスライドするピス
トン6の下方にロッド7を介して玉軸受8が設けられ、
この玉軸受8によりトップロール1が回動自在に支持さ
れている。
9が設けられ、このすべり軸受9によりボトムロール2
が回動自在に支持されている。すべり軸受9から突出す
るボトムロール2の端部にはギヤ10a、10bを介し
て減速機11が接続され、この減速機11はプーリ12
及びVベルト13を介して電動機14に接続されてい
る。この電動機14はベースフレーム4に設置され、ベ
ースフレーム4に固定された架台15上には油圧ポンプ
16が設けられている。
ケース16a上には電動機17が載置され、この電動機
17により油圧ポンプ16は駆動される。そして、油圧
ポンプ16から圧送される油によりシリンダ5が駆動さ
れ、トップロール1の昇降が行われる。トップロール1
の上昇は、ベースフレーム4から立ち上がる支柱18の
上端部のストッパ19で制限される。
向し、各支柱18にはブラケット20が取り付けられて
いる。対向するブラケット20間には、図3及び図4に
示すように横ロッド21が渡され、この横ロッド21に
取付枠22を介して油圧モータ23が取り付けられてい
る。油圧モータ23は2つのポート24を有し、油圧モ
ータ23の出力軸23aは、連結板23b及びカップリ
ング25を介してトップロール1の軸端に接続されてい
る。
に、マルチストローク・ラジアルピストンタイプ(ポク
レンハイドロリックス社製)のものであり、ケーシング
26内に多数のピストン27が放射状に配設されてい
る。ピストン27は円盤状シリンダブロック28のシリ
ンダ29に挿入され、ピストン27の先端部にはローラ
30が回動自在に設けられている。ケーシング26の内
周は波状のカム面31とされ、このカム面31に沿って
ローラ30が転動する。シリンダブロック28が嵌めら
れたボス32には、吸込み口33及び吐出し口34が交
互に放射状に形成され、これらはそれぞれ前述のポート
24に接続されている。
まれると、吸込み口33を介しこのポート24に連通す
るシリンダ29に油が流入してピストン27が押し出さ
れ、そのローラ30がカム面31沿いに転動して回転力
が生じ、その回転の進行に伴いこれらのピストン27が
押し込まれて、シリンダ29内の油が吐出し口34を介
し他方のポート24から吐き出される。このようなサイ
クルが繰り返されることにより連続的な回転駆動力が得
られる。
る回路では、図6に示すように、油圧モータ23の各ポ
ート24と、ABR接続形の4ポート3位置切換弁であ
るソレノイド弁35のA、Bポートとがそれぞれ駆動ラ
インAL、BLを介して接続され、ソレノイド弁35の
Pポートは流量調整弁36を有するポンプラインPLを
介して油圧ポンプ16に、ソレノイド弁35のRポート
はタンクラインTLを介してタンク37にそれぞれ接続
されている。
とは補給ラインSL及び制圧ラインRLを介して接続さ
れ、補給ラインSLにはタンクラインTLから駆動ライ
ンAL、BLへの流れのみを許容するチェック弁38
が、制圧ラインRLには駆動ラインAL、BLの最高圧
力を規制して油圧モータ23を保護するリリーフ弁39
がそれぞれ設けられている。
ンプ16への逆流を防止するチェック弁40が設けら
れ、油圧ポンプ16には吸い込む油を濾過するストレー
ナ41が接続されている。
ク37への流れに抵抗を与え、タンクラインTLの圧力
を保持するチェック弁42が設けられている。この圧力
は、油の粘度、温度、配管径等を考慮して決定するが、
ここでは油圧ポンプ16の仕様の関係で0.35MPa
とされている。
により金属板3を円筒又は円錐状に曲げるには、トップ
ロール1とボトムロール2の間に挟んだ金属板3をボト
ムロール2の回転駆動により送りつつ、トップロール1
を下降させる。
れるとき、ソレノイド弁35を正転状態にすると、油圧
ポンプ16から送り出された油がポンプラインPLを経
て流量調整弁36で流量調整された後、駆動ラインAL
を経て油圧モータ23に送り込まれ、油圧モータ23に
よりトップロール1が正方向に回転駆動される。そし
て、油圧モータ23から送り出された油は駆動ラインB
L及びタンクラインTLを経てタンク37に排出され
る。
ソレノイド弁35を逆転状態にすると、駆動ラインAL
と駆動ラインBLの油の流れが逆になり、油圧モータ2
3が逆転してトップロール1は逆方向に回転駆動され
る。
1の周速がボトムロール2の最低回転数における金属板
3の送り速度に一致するように設定しておく。このよう
に設定しておくと、ボトムロール2の回転が最低回転数
より速くなったとき、タンクラインTLから補給ライン
SLを経て油圧モータ23に油が補給され、トップロー
ル1の回転が速くなるように調整される。
と外径の送り速度に差が生じても、油圧モータ23への
油の補給量が変化してトップロール1の回転速度が調整
される。
は、金属板3の送り速度に応じてタンクラインTLから
補給ラインSLを経て油圧モータ23に油が補給され、
トップロール1の回転速度が調整されるので、金属板3
とトップロール1の間にスリップが生じることがなく、
ボトムロール2との間に減速機も介していないので、ト
ップロール1はボトムロール2の送りにスムーズに従動
する。
と、タンクラインTLの圧力が油圧モータ23の2つの
ポート24を介し全ピストン27に均等に作用し、この
圧力が油圧モータ23のケーシング26の内圧と釣り合
う状態となり、トップロール1の外力による回転に伴い
シリンダ29に押し込まれたピストン27のローラ30
がカム面31と分離した状態が維持されるので、トップ
ロール1が自由に回転できるようになる。
がない厚さの金属板3を加工する際にも、クラッチ等で
トップロール1の駆動装置(ここでは油圧モータ23)
を切り離す必要がないので、この駆動装置は薄板加工専
用のベンディングロールだけでなく、通常のベンディン
グロールに標準装備として取り付けることができ、1台
のベンディングロールで様々な厚さの材料を加工でき
る。
ベンディングロールのトップロールを従動させる例を示
したが、トップロールを送りロールとしてボトムロール
を従動させる場合や、4本ロール式のベンディングロー
ルのいずれかのロールを従動ロールとする場合にも、上
記のような技術を適用できる。
ングロールでは、送りロールによる金属板の送り速度に
応じて、タンクラインから油圧モータに油が補給され、
従動ロールの回転が調整されるので、複雑な制御をする
ことなく、金属板と従動ロールとの間に生じるスリップ
を防止することができる。
える方向切換弁を中立位置にしたとき、従動ロールが自
由に回転できるようにすると、クラッチ等を使用せずに
従動ロールの駆動装置を切り離すことができるので、様
々な厚さの金属板を加工することができる。
の説明図
部の概略正面図
Claims (4)
- 【請求項1】 送りロールと従動ロールの間に金属板を
挟み、この金属板を送りロールの回転駆動に伴い送りつ
つ曲げるベンディングロールにおいて、前記従動ロール
の回転軸に油圧モータを接続し、この油圧モータの吸込
側に油圧ポンプから油を送り込むと共に、油圧モータの
吐出し側に繋がるタンクラインに抵抗を付与して一定の
圧力を発生させ、この圧力により油圧モータの吸込側に
油を補給して、前記従動ロールを送りロールに従動回転
させるようにしたことを特徴とするベンディングロー
ル。 - 【請求項2】 前記油圧ポンプから送られる油の流量を
流量調整弁で調整できるようにしたことを特徴とする請
求項1に記載のベンディングロール。 - 【請求項3】 前記油圧モータの回転方向を方向切換弁
で切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1又は
2に記載のベンディングロール。 - 【請求項4】 前記方向切換弁を中立位置にしたとき、
前記従動ロールが自由に回転できるようにしたことを特
徴とする請求項3に記載のベンディングロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000028788A JP3614339B2 (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | ベンディングロール |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001219225A true JP2001219225A (ja) | 2001-08-14 |
JP3614339B2 JP3614339B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009255100A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd | ベンディングロール |
CN112958632A (zh) * | 2021-01-30 | 2021-06-15 | 西安岳创机械科技有限公司 | 一种铝合金板材轧制成型方法 |
CN112958631A (zh) * | 2021-01-30 | 2021-06-15 | 西安岳创机械科技有限公司 | 一种铝合金板材轧制成型设备 |
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- 2000-02-07 JP JP2000028788A patent/JP3614339B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3614339B2 (ja) | 2005-01-26 |
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