JP2001218881A - 投球練習具 - Google Patents

投球練習具

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JP2001218881A JP2000034034A JP2000034034A JP2001218881A JP 2001218881 A JP2001218881 A JP 2001218881A JP 2000034034 A JP2000034034 A JP 2000034034A JP 2000034034 A JP2000034034 A JP 2000034034A JP 2001218881 A JP2001218881 A JP 2001218881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自己の投球動作を容易に確認しながら理想的な
投球フォームを健康的かつ楽に修得する。 【解決手段】野球用公認硬球よりも軽量で軸横断面形状
が任意の棒状体と、棒状体2の一端部に形成された握り
部3と、棒状体の握り部側に内蔵されてこの棒状体が振
り回されたときの回転数を検出する回転数検出器と、棒
状体の握り部側に配設されて回転数検出器により検出さ
れた回転数を表示する表示器6と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に野球をする際の
投手や内,外野手等選手に理想的な投球フォームを健康
的かつ楽に修得させるための投球練習具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野球のピッチャー(投手)がピッ
チングフォームを作るための方法として、例えば何百
球,何千球もの大量のボールを投げ込みする方法があ
る。
【0003】しかし、この方法では、投げ込みに使用す
る例えばプロ公認の硬球の重さが約140〜142g程
度あるので、利腕や肩,肘およびこれらの関節に大きな
負担が負荷される。このために、上記過酷な投げ込みに
より肩が消耗し、投手生命を短かくするこという課題が
ある。
【0004】そこで、従来から硬球の代りに洗顔用等の
通常の細長タオルの一端を持ってシャドーピッチングを
する方法も知られている。このタオルシャドーピッチン
グによれば、タオルが極めて軽量であるので、利腕や
肩,肘およびこれらの関節の消耗も軽く、投手生命を短
かくするという不具合は殆どない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のタオルシャドーピッチングでは、タオルが柔
らかく腰がないので、タオルが握った手から下に垂れて
手に絡んでしまう。このために、任意の投球フォームに
よりタオルを握って振り回すために、利手を投球フォー
ムのトップの位置に持ち上げたときに、その利腕と手の
トップの位置、例えば利腕の肘が肩より上の所定の位置
にあるか否かや、利手の手首が外側に捻転させているか
否かやその状態、あるいは利手や腕の軌道等を自覚ない
し確認しながらシャドーピッチングをし難いという課題
がある。
【0006】また、利腕を振り下ろしたときのタオルの
風切り音が鈍く不鮮明であるので、例えばボールのリリ
ースポイント等、所要のチェック箇所で振り回し速度に
応じて風切り音が変化するのを容易に聴き分けることが
極めて困難である。このために、腕の振り回しのスピー
ド感を自覚し難いという課題がある。
【0007】したがって、自己の投球フォームを自らチ
ェックしながら作ったり、新しい投球フォームを修得す
るには効果が低いという課題がある。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、自己の投球動作を容易に確認し
ながら理想的な投球フォームを健康的かつ楽に修得する
ことができるようにした投球練習具を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る発明
は、野球用公認硬球よりも軽量で軸横断面形状が任意の
棒状体と、この棒状体の一端部に形成された握り部と、
上記棒状体の握り部側に内蔵されてこの棒状体が振り回
されたときの回転数を検出する回転数検出器と、上記棒
状体の握り部側に配設されて上記回転数検出器により検
出された回転数を表示する表示器と、を具備しているこ
とを特徴とする投球練習具である。
【0010】この発明によれば、この投球練習具の握り
部を利手で握り、任意の投球フォームにより振り回すシ
ャドーピッチングを行うと、この投球練習具があたかも
利腕の肩関節,肘関節,手首関節の3つの関節に続く第
4の関節の如くに自覚させられる。
【0011】このために、利腕や手のトップの位置や、
手首の捻転やその状態、利腕や手の軌道等を自覚しなが
らシャドーピッチングを行なうことができる。
【0012】また、利腕を振り回した際に、撓る棒状体
が鋭い風切り音を発生するので、その風切り音の高低等
の音色により腕の振り下ろし速度を自覚できる。このた
めに、投球のリリースポイント等要所要所でのスピード
を自覚しながらシャドーピッチングを行なうことができ
る。さらに、投球練習具の振り回し回数は表示器に表示
されるので、その回数も確認できる。
【0013】このために、自己の投球動作ないしフォー
ムの良否を容易に確認(チェック)することができるの
で、このシャドーピッチングを繰り返すことにより自己
の投球動作ないしフォームを修正しながら自己のピッチ
ング等の投球フォームを容易に作り、あるいは任意の投
球フォームを容易に修得することができる。
【0014】しかも、この投球練習具の全体の重さは、
プロまたはアマチュア公認硬球よりも軽量であるので、
利腕や肩,肘およびこれらの関節に負荷される負担を大
幅に軽減することができる。このために、利腕や肩,肘
およびこれらの関節を消耗することもなく、また投手生
命を短かくすることなく、健康的かつ楽にシャドーピッ
チングを行なうことができる。
【0015】また、利腕や肩,肘およびこれらの負荷が
軽いうえに、投球動作は全身運動であるので、肩凝りや
四十肩,五十肩の防止効果も有し、健康を増進させるこ
とができる。
【0016】さらにまた、回転数検出器と表示器とを棒
状体の先端部側に設けずに、握り部側に配設しているの
で、投球練習具を振り下ろしたときに、万一棒状体先端
部が地面等に衝突しても、これら回転数検出器と表示器
の破損を防止できる。
【0017】請求項2に係る発明は、上記棒状体の握り
部側には、その棒状体の回転速度を検出し、この回転速
度およびこの回転速度に基づき換算された投球速度の少
なくとも一方を上記表示器に表示させる回転速度検出器
を配設していることを特徴とする請求項1記載の投球練
習具である。
【0018】この発明によれば、シャドーピッチング等
により投球練習具を振り回したときの回転速度を、表示
器により棒状体の風切り音の音色の相違を聴き分けるよ
りも正確に確認することができる。また、この回転速度
検出器は、その回転速度検出値を、その腕の振り回し速
度で仮にボールを投げたときの当該ボールの投球速度を
表示器に表示するので、シャドーピッチングの楽しさを
増大させることができる。
【0019】請求項3に係る発明は、上記棒状体の握り
部側には、上記回転検出器により検出された回転速度の
複数段階に応じて音色がそれぞれ相違する音響をそれぞ
れ出力する音響出力装置を内蔵していることを特徴とす
る請求項1または2記載の投球練習具である。
【0020】この発明によれば、棒状体の風切り音とは
別途に、投球練習具の回転速度に応じて相違する複数の
音色の音が音響出力装置から出力されるので、その音色
を聴くことにより風切り音よりも正確に棒状体の振り回
し速度ないし投球速度をシャドーピッチング等をしなが
ら知ることができる。
【0021】このために、投球練習具の回転速度を表示
する表示器を見るために、その都度シャドーピッチング
を途中で中断させる必要がないので、練習の効果を向上
させることができる。
【0022】請求項4に係る発明は、棒状体は伸縮自在
に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項記載の投球練習具である。
【0023】この発明によれば、ユーザーの身体の大き
さ、特に身長や練習方法等に応じて投球練習具の棒状体
の長さを適宜調節できるので、1本の投球練習具を大人
から子供まで幅広く使用することができる。
【0024】請求項5に係る発明は、握り部は、棒状体
の一端部外周に、握り手の滑りを防止する滑り止め部を
形成すると共に、この滑り止め部の外端部に、上記滑り
止め部よりも大径の大径端部を形成していることを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項記載の投球練習具で
ある。
【0025】この発明によれば、ユーザーが投球練習具
の握り部を握ったときの滑りを滑り止め部と大径端部と
により防止することができる。このために、投球練習具
の振り下ろし時に、この投球練習具が握り手からすっぽ
抜けるのを防止することができるので、周囲の安全性を
向上させることができる。
【0026】請求項6に係る発明は、握り部は、野球用
公認硬球よりも軽量で棒状体よりも大径の球体または棒
状体の軸直角方向長さよりも大形の三角形等任意形状体
を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
1項記載の投球練習具である。
【0027】この発明によれば、投球練習具の握り部が
公認硬球に類似の球体または任意の形状体を備えている
ので、これら握り部を公認硬球とほぼ同様に確実に握る
ことができる一方、すっぽ抜けを防止することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図13に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0029】図1は本発明の第1の実施形態に係る投球
練習具1の正面図である。この投球練習具1は棒状体で
ある若干撓曲性を有する中空円筒状のシャフト2の一端
部に、握り部であるグリップ3を形成し、このグリップ
3の一端部には、その外径よりも若干大径のグリップエ
ンド4を一体ないし一体的に形成し、このグリップエン
ド4の外端からシャフト2の先端までの長さを例えばピ
ッチングプレートの長さとほぼ等しい長さの約610m
m程度または約450mm程度に形成している。
【0030】シャフト2は例えばグラスファイバーやチ
タン、カーボン等により直径が例えば約10mm〜30
mm程度のいずれかで、長さが例えば300mm〜70
0mm程度のいずれかの中空円筒状に形成され、両端部
は一体的に密閉されている。但し、シャフト2は、三,
四,五,六角筒やこれ以上の多角筒でもよい。
【0031】図2に示すようにグリップ3は、ユーザー
の手5により握ることができるのに十分な長さを有し、
グリップ3の外周にラバー等を巻き付け固着して滑り止
め部を形成している。この滑り止め部としては、ラバー
に代えてグリップ3の外周面に複数の溝を所定のピッチ
で直接形成し、またはグリップ3の外周面全体に握り用
の凹部を形成してもよい。そして、グリップエンド4に
は、所持用のループ状のストラップを取り付けている。
【0032】そして、このグリップ3側のシャフト2の
外表面には、LED(発光ダイオード)7セグメントや
小型液晶ディスプレイ(LCD)等よりなる表示器6
を、その外表面がシャフト2の外周面とほぼ面一になる
ように下部を埋設しており、この表示器6の近傍のシャ
フト2内には図示しない筒状のケーシングが配設され固
定されている。このケーシング内には、表示器6にそれ
ぞれ電気的に接続されている図示しない回転回数検出器
および回転速度検出器と、この回転速度検出器に電気的
に接続されている図示しない音響出力装置と、これら各
検出器や装置に電力を給電する図示しない小型電池とが
収容され、かつ固着されている。小型電池は交換可能に
ケーシング内に配設されている。
【0033】回転回数検出器はユーザーがグリップ3を
握って所要の投球フォーム等により振り回したときに、
その回転数を検出し、表示器6に表示するものであり、
例えば投球練習具1の振り回しに応じて揺動する図示し
ない小型振り子の揺動回数や投球練習具1の振り回しに
応じて往復動する小球の往復回数のカウント等に基づい
て投球練習具1の回転(振り回し)回数をカウントする
ように構成されているが、この構成には限定されない。
なお、ここで投球練習具1の振り回しとは、純オーバー
スローにおける振り下ろしや、スリークォータ,サイド
スロー,アンダースロー等各種投球法における利腕の振
り回しをいう。
【0034】一方、回転速度検出器は、投球練習具1の
振り回し速度を検出するものであり、例えば上記回転回
数検出器と同様の小型の振り子の揺動速度や小球の往復
速度等に基づいて検出するように構成されているが、そ
の構成には限定されない。
【0035】また、この回転速度検出器は、その回転速
度検出値を、その回転速度で仮に公認硬球や軟式ボール
等のボールが投じられた時の投球速度に換算して表示器
6に表示させるように構成されている。また表示器6
は、表示モードを選択するための表示モード選択スイッ
チを備えており、投球速度の表示と共に、初級,中級,
上級等の到達度を表示し得るように構成されている。
【0036】一方、音響出力装置は、回転速度検出器に
より検出された投球練習具1の回転速度検出値を複数段
階に区分し、その区分に応じて音色を変えて音響を出力
するものである。例えば、ピー音の単位時間当りの長さ
を順次変えてピー音からピッピ音まで制御するように構
成してもよく、その音色の制御方法には限定されない。
なお、上記シャフト2を伸縮自在に構成すると共に、そ
の伸縮させた長さを適宜保持し得るように構成してもよ
い。また、投球練習具1,1A,1Bを投球速度に応じ
て初級,中級,上級用にそれぞれ構成してもよい。
【0037】このように構成される投球練習具1の全体
の重量は、例えば約141.1〜141.8gの公認硬
球よりも軽量であればよいが、例えばその1/2ないし
1/3、または1/4以下が望ましい。これはユーザー
の利腕や肩,肘、これらの関節に負荷される負担を軽減
するためである。
【0038】なお、図3に示す投球練習具1Aのように
上記図1で示すグリップ3を、球体であるボール状グリ
ップ7に形成し、あるいは図5に示す投球練習具1Bの
ように三角状グリップ8に形成してもよく、グリップ3
の形状は任意でよい。
【0039】ボール状グリップ7は、中空球体等により
公認硬球とほぼ同形同大同質状に形成されるが、公認硬
球よりも軽量に形成されている。
【0040】図4と図6に示すようにボール状グリップ
7と三角状グリップ8は、例えばユーザーの手5の人差
し指と中指と親指とにより握られ、その人差し指と中指
との間にシャフト2の根元部が位置するように握られ
る。但し、その握り方は任意でよい。
【0041】そして、このように構成された投球練習具
1,1A,1Bは、ユーザーが自己のピッチンクフォー
ムを作るため、あるいは本発明者が開発した、いわゆる
今任式投球理論に基づく理想的なピッチングフォームを
習得するためのシャドーピッチングに使用されるもので
あるので、次に、この今任式投球理論を説明する。
【0042】(1)この理論は、主にピッチャーの投球
の際の身体の動きを、腰の回転(小さな円)と腕の回転
(大きな円)の2つの円運動と、3つの三角形としてと
らえ、この「2つの円運動」と「3つの三角形」とがタ
イミングよく噛み合ったときに、ほぼ思い通りの投球コ
ースに投げ、しかも、球威を落さずに理想の投球ができ
るというものであり、以下概説する。
【0043】(2)「2つの円」 ここで2つの円とは、左右の腰骨を両端にして体軸回
りに回転する円(小さな円または下の円)と、胸の檀
中(だんちゅう)から左右の腕へ広がる中心線が描く円
(大きな円または上の円)とをいう。ちなみに檀中と
は、両胸の間のみぞおち近くにあるツボである。
【0044】これら2つの円は頭の頂上にある「百会」
から「檀中」(中丹田)「下丹田」「膝」そして「足
底」に至る「センターライン(体軸)」を中心軸として
回転する。オーバー、サイド、アンダーとそれぞれの投
法によって腕の出口の角度は変わるが、いずれも2つの
円は、同じ角度を保ち、平行して回転しなければならな
い。
【0045】ところで、2つの円運動によって「球威と
コントロール」が共にアップするための大切なことがあ
る。従来の技術書では身体の回転を「コマが回転するよ
うに」との表現を使っているが、本理論では、むしろ2
つの「時差」を基本にしている。すなわち、その第1
は、「下の円」が先に回転を始め、それにつられるよう
に「上の円」が回転するという「時差」の存在である。
その第2は、これら2つの円の回転をより加速させるた
めの踏みだし動作、つまり重心移動に伴う「時差」であ
る。バットスイングやゴルフスイングなども同じである
が、この「2つの時差」による身体の「ねじれ」と「し
なり」が反発力を生み、投球に力を与えるのである。仮
に、投球で「2つの円」が同時に回転したら、右投手な
ら左肩の開きが早くなり、それにつられて投球のリリー
スも早くなるために、ボールは力がなくシュート回転し
てしまうだろうし、コントロールも甘くなる。
【0046】(3)下の円の優越性と2つの円軌道の角
度 2つの円のうち、「下の円」をより正しく回転させるこ
とを意識する必要がある。これは「下の円」の方が身体
の「重心」に近いため、軌道を崩せば投球の根幹である
バランスにまで影響を与えるからである。極論すれば、
「センターライン(体軸)」を意識して「下の円」を正
確に回転させ、余計な力みを与えなければ、上の円は自
然に「同じ角度で回転」するものである。
【0047】投手によっては、オーバースローであるの
に「下の円」が横に回転している場合を数多く目にする
ことがある。この場合、後述する「3つの三角形」の最
初の三角形を高くする、つまり、着地側の脚をより高く
上げることによって、腰を斜めの回転に変えることがで
きる。しかし、先にも述べたが、「下の円」の軌道を変
えると、その投手が持っている基礎的なバランスそのも
のを崩し易い。また、腰を中心とした運動は個人の身体
の特性(柔軟性や筋力)を反映している場合が多く、無
理な矯正は故障につながり易い。したがって、この場
合、思い切って「腰の回転角度に合せた」投法、つまり
サイドスローへ転向した方がよい場合がある。
【0048】このように2つの円は、「上の円」に対し
て「下の円」の方が優位性を持っている運動構造である
とともに、「2つの円起動の角度」を一致させることが
大切である。
【0049】(4)3つの三角形 上記「3つの三角形」とは図7の(A),(B),
(C)に示す三角形α,β,γである。なお、図7は左
投げオーバースローの場合を示しているが、この投法に
は限定されない。
【0050】 図7(A)で示す第1の三角形αはス
テップ側の脚を上げた時、プレート(ピッチングプレー
ト)P側の足の踵をA、ステップ側脚の膝をB、着地点
をCとしたA,B,C3点を結ぶ三角形である。 図7(B)で示す第2の三角形βは、利腕の「トッ
プの位置」でつくる三角形である。ここで、「トップの
位置」とは、体重心がプレートP側の脚から着地側の脚
に移動する途中において、腕の円運動によってつくられ
る軌道のトップにできる三角形のことである。 図7(C)で示す第3の三角形γは、上記下の円を
回転させながら体重心が乗っていく着地側の膝がつくる
三角形である。
【0051】次に、この「3つの三角形」の理想的な形
をそれぞれ解説する。
【0052】(a)第1の三角形α セットポジションにしろワインドアップにしろ、着地側
の脚が最も高い位置にきて一本足になった時、上記A,
B,Cを結ぶ三角形αの面積が大きくなればなるほど、
制球力・球威ともに増す力を生み出す。三角形αの底辺
にあたるスライドの幅はスパイクの5足半〜6足半と不
変のため、足は高く上がれば上がるほど三角形αの面積
が大きくなる。
【0053】また、着地側の膝をトップにもってきた時
に、次の2つの点に注意する必要がある。1つは、プレ
ートP側の足に重心をきちんと乗せること。この乗り方
によって前方移動の際、「タメ」をつくるがその正否を
決定する。タメがないと身体が開く原因となる。2つ目
は、「胸の十字架(センターラインと「上の円」の中心
点)が、正しく三塁ベース方向に向いているか、であ
る。
【0054】上の2点が守られていない場合は、着地側
の膝がトップの位置にきて、多少の間ができた時にバラ
ンスを整え矯正する。
【0055】(b)第2の三角形β 利腕がつくる「第2の三角形β」は、できるだけ「セン
ターライン」に近い所につくる。この三角形βが身体か
ら離れてしまうと腕のスイングの加速がつかず制球力も
乱れてしまうからである。
【0056】次に、「第2の三角形β」をつくるタイミ
ングについて述べる。
【0057】「第2の三角形β」をつくるタイミング
は、重心移動との関係で決まる。つまり、着地側の脚が
着地したと同時に利腕は「トップの位置」にくる。「第
1の三角形α」の状態からの重心移動が早すぎると、こ
の「第2の三角形β」(「トップの位置」)はつくり切
れずに、センターラインから離れてしまう。
【0058】したがって、上記(a)で説明した通り、
プレートP側の軸足にしっかり重心を乗せ、前方移動時
に「タメて残しておく」ことがグットタイミングで「第
2の三角形β」をつくる条件である。
【0059】(c)第3の三角形γ 着地側の脚の膝は、「90度を保つ」(当然だが、膝か
ら下は地面に対して垂直になる)。この膝の角度は、
「高低の制球力」を司り、90度以上の鈍角になるとつ
っかえ棒のように重心を後ろに跳ね返してボールは高め
に浮かせてしまう。逆に90度以下の鋭角だと重心を支
えきれずに状態は前屈みになってボールは沈んでしま
う。また、身体の「しなりの度合い」を決め「球威の有
無」をも左右する。
【0060】また、「着地側の膝が90度」となった
時、そこを回転軸の起点にして「上の円」が回転してい
く。この時に「胸の十字架」が膝の上に乗るようにし
て、投球方向と正対する。こうして、「第3の三角形
γ」を使って、先の「2つの円」は回転速度を高め、つ
られて腕の振りも速くなり、球威を増していく。
【0061】以上のように、「3つの三角形α〜γ」が
上手くつくれないと、「2つの円」も正しく回転しな
い。両者は不可分の存在である。この5つの図形ができ
ないと、球威、制球力ともにつかず、変化球も切れな
い。
【0062】(5)2つの投球リズム 投球のリズムは、重心を何処に置くかによって二つに分
けられる。一つは「上半身に重心」を置き、そこを中心
に投球する「高重心投法」と、もう一つは「下半身に重
心」を置き、そこを中心に投球する「低重心投法」であ
る。前者は、「1,2,3」という等間隔の投球リズム
となり、後者は「1,2〜,3」と間にタメが入る投球
リズムになる。
【0063】(a)「高重心投法」の投球リズム 等間隔のリズムである投球法は、「胸の位置に重心」を
置き、上半身が下半身をリードして「大木が倒れる」よ
うに投げ下ろす投げ方になる。この投法は、上半身の強
い者がその筋力を主導的に利用して下半身の力を従的に
しか使わない、いわゆる身体全体のしなりが少ないフォ
ームとなる。米大リーグに代表されるアメリカの投手の
多くはこのような直線的なフォームである。
【0064】この投法を分析すると、ステップした足が
着地した時に既にボールを持った腕は、「トップの位
置」(腕の円運動によって描かれる軌跡の頂点)になっ
ており、そのまま「大木が倒れるように投げ下ろしてい
る。この投法はボールを持つ側の腕とグラブを持つ腕が
離れるタイミング、いわゆる「両腕の割れ」が早く「胸
の位置で割れる」のも特徴の一つである。
【0065】また、上半身が強いという特性を生かして
いるため「さらに速い球を投げよう」と意識すると、肩
や腕に力が入り投球が高めに浮くという短所が出易い。
さらに、ボールが浮くだけでなく、打者から見ると非常
にタイミングがとり易いリズムとも言える。打者のタイ
ミングの取り方は、投手が左脚を上げ前方移動に合せて
テイクバックを開始し投球を待ち構える。打者の球を待
つまでのリズムが「1,2」であるからそのタイミング
で投手が同じ「1,2」のリズムで投げれば、打者のス
イングのタイミング「3」にピッタリと合ってしまい、
いとも簡単に弾き返されるのは目に見えている。
【0066】この投法では、如何にボールに変化を与え
るかが重要になってくる。アメリカの野球を見ても分か
る通り、直球でもボールが沈んだり左右に変化する「ム
ービングファストボール」や、チェンジアップを多投す
る投手が増えているのも頷ける。それはおろか、ワセリ
ン(油脂)を手に付けたり、やすりでボールに傷を付け
て変化を大きくするといった不正投球にまでエスカレー
トしているのも事実である。
【0067】(b)「低重心投法」の投球リズム 反対に、重心の位置が低く、間に「タメ」が入る「1,
2〜,3」のリズムの投法は、下半身の円運動に対して
上半身の円運動がついてくるものである。また、身体全
体の筋力や身長で劣る日本人の投手に適した投げ方でも
ある。
【0068】このフォームではワインドアップでもセッ
トポジションでも、ボールを握る手とグラブを持つ手が
プレートの上で、しかも「丹田(たんでん)の位置」で
割れる。先のフォームでは両手が「胸の位置」で割れて
いたが、このフォームでは「丹田の位置」までゆっくり
と落としてくる。この方がボールをできるだけ長く持つ
ことができ、下半身主導の投球となる最も大切なチェッ
クポイントである。
【0069】特徴としては、右投手なら左足が着地直前
までボールを持った右手は右膝の下、つまり「トップの
位置」に対して「アンダーの位置」(テイクバックの一
番深い位置)にあることが挙げられる。
【0070】この「2〜」のリズムの投法は、下半身の
円運動が主導で上半身の円運動をリードして身体の「し
なり」を利用しているため、低めにボールが集まり易
く、制球力がつき球威も出てくる。バッターにとっても
球の出所が見えにくい、いわゆる「ボールを長く持つ」
フォームとなる。
【0071】(c)何故「2」でなく、「2〜」のリズ
ムなのか その前に「球威」について述べる。球威とは、字の如く
球の「威力」のことだが、大切なことは打者に対して威
力があるかどうかである。球速だけでなく、「キレ」、
つまり打者の手元でホップする(伸びる)球質こそ「威
力」の本質である。投球速度が時速140km台後半の
スピードがあっても打たれてマウンドを降りる投手と、
時速120km台でも通用する投手がいるという事例
は、「キレという威力」があるかないかということなの
である。
【0072】一般的には制球力をつけようとすれば、球
速を落とさなければならなく、球速を上げようとすると
制球力が乱れるというように「制球力と球速は相反する
関係」にある。本投球理論は、「キレと制球力は相乗効
果」の関係という前提に成り立っている。何故そうなの
かという前に実際にキレのある投手を見て分かるように
総じてコントロールがいい。球速のみ上げようとしてい
る投手はノーコントロールなのである。「キレ」、「コ
ントロール」そして「スピード」の三つが揃ってこそ真
の意味の「球威」であり、マウンドに立ち続けることが
できるのである。
【0073】そのための欠かすことができない条件が
「2〜」リズムであり、この中に「球威」を生み出す秘
密が隠されている。なお念のため「2〜」のリズムをつ
くるための三つのチェックポイントは次の3点にある。
【0074】 丹田の位置で両腕が割れているか。 着地寸前に投球側のスナップが「アンダーの位置」
にあるか。 「重心の位置」に伴ってタイミングよく「アンダー
の位置」から「トップの位置」まで加速的に腕がスイン
グアップされているか。
【0075】(6)「1,2〜,3」のリズムを身につ
ける練習 (a)クイック投法 セットポジションをとって「1」を省き、クイックモー
ションで「2〜,3」で投球練習を続ける。ステップ側
の脚は上に上げずに素早く前へ移動する「素早い重心移
動」に連動させて、「ダウンの位置」から「トップの位
置」に腕を「加速的にスイングアップさせるタイミン
グ」を掴む。あとは身体をピボットさせ、投球するだけ
である。
【0076】このスピーディーな投球動作においても、
「2〜」のリズムを保持していることが「球威とコント
ロール」を統一的に得ることになる。脚を上げるという
モーションを省くのは、意識が「2〜」のリズム感に集
中し易くなるためである。
【0077】(b)「2〜」のリズム感を掴むために 常日頃から「良いテンポで投げる」ことを念頭に置く。
練習でも試合でも捕手がボールを捕ったら直ぐに返して
もらい、即座に投球に入る。1日の投球練習が50球と
決まっていたら、かかる時間をできるだけ短くする。こ
のような短い投球テンポの投球練習によって「1,2
〜,3」のリズムが掴めれば、約5〜10%の球威を極
く短時間に増すことができる。
【0078】実際にこのような練習をしてみれば、惰性
で何百球投げるよりも肉体的にかなりキツイことが分か
る筈である。この練習は投球のスタミナもつけてくれ
る。
【0079】図8〜図13はこのような今任式投球理論
に基づく理想的な投球フォームを健康的かつ楽に修得さ
せるための上記投球練習具1,1A,1Bのいずれか、
例えば1の使用方法を左投手の場合について第1〜第4
段階に分けて図示している。なお、これらの各図中各
(A)はホームベース側から見たときの正面図、各図
(B)は同各図(A)の側面図である。
【0080】(第1段階)まず、図2に示すように、ユ
ーザーuは、その利手5により投球練習具1のグリップ
3を握り、図8(A),(B)に示すように、両足をプ
レート(ピッチングプレート)Pの両端に乗せ、左膝は
伸ばして左足の方に重心をかけ、その状態で上半身を9
0度オープンにすると、自然に右足はつま先だけがプレ
ートP上に残る(この時の軸足は左ということにな
る)。投球練習具1を持つ方の腕(左腕)は肘が直角に
なるように上げる。肘はあくまで肩の延長線上である。
かつ、投球練習具1のシャフト2の先端は真上に向け、
それを握る手首は掌を外側に捻転させる。
【0081】次に、図9(A),(B)に示すように、
そのフォームより今度は重心を右に移動し同時に投球練
習具1を振り下ろしながら肩は重心が乗った右の方へ回
転する。
【0082】(第2段階)次に図10(A),(B)に
示すように、ユーザーuは、まず、軸足の左足をプレー
トP上にほぼ平行に置き、右足はプレートPの長手方向
中央部から直角にプレートP方向に三足分ほどの離れた
所に置く。このとき、腕は上記第1段階と同じで振り下
ろすときには右に重心を移し、右膝はほぼ90度に曲
げ、左腕の振り下ろした肘が右膝に着く状態にする。
【0083】(第3段階)図12(A),(B)に示す
ようにユーザーuは、まず、左足(軸足)を、プレート
P上の中央部にほぼ平行に置いて、真直ぐにバランス良
く立ち、反対の右足は膝を高く上げ、次に図13
(A),(B)に示すように上げた右足を5足位前方の
所でステップし、投球練習具1は上記第2段階と同じフ
ォームで振り下ろす。その時の右足つま先はプレートP
に接し、膝が伸びた状態が望ましい。
【0084】(第4段階)図12(A),(B)に示す
ように上記第3段階のフォームから始まり、図13
(A),(B)に示すフィニッシュの時に軸足の右足で
立ち、左足のスパイクの底が上を向いている状態を所要
時間保持して、バランス感覚を養う。
【0085】(第5段階)以上の第1〜第4段階を連動
させて行なってから、最後に両足の着地は両肩より少々
広めで腰を落として構える形にする。この一連の動作を
1セットとして所要セット数を行なう。
【0086】そして、このような投球練習具1,1A,
1Bの使用方法によれば、この投球練習具1,1A,1
Bがあたかも利腕の肩関節,肘関節,手首関節の3つの
関節に続く第4の関節の如くに自覚させられる。
【0087】このために、利腕や手のトップの位置や、
手首の捻転やその状態、利腕や手の軌道等を自覚しなが
らシャドーピッチングを行なうことができる。
【0088】また、利腕を振り下ろした際に、撓るシャ
フト2が鋭い風切り音を発生するので、その風切り音の
高低等の音色により腕の振り回し速度を自覚できる。こ
のために、投球のリリースポイント等要所要所でのスピ
ードを自覚しながらシャドーピッチングを行なうことが
できる。さらに、投球練習具の振り回し回数は表示器に
表示されるので、その回数も確認できる。
【0089】このために、自己の投球動作ないしフォー
ムの良否を容易に確認(チェック)することができるの
で、このシャドーピッチングを繰り返すことにより自己
の投球動作ないしフォームを修正しながら自己のピッチ
ング等の投球フォームを容易に作り、あるいは今任式等
任意の投球フォームを容易に修得することができる。
【0090】しかも、この投球練習具1,1A,1B全
体の重さは、公認硬球よりも軽量であるので、利腕や
肩,肘およびこれらの関節に負荷される負担を大幅に軽
減することができる。このために、利腕や肩,肘および
これらの関節を消耗することもなく、また投手生命を短
かくすることなく、健康的かつ楽にシャドーピッチング
を行なうことができる。
【0091】また、利腕や肩,肘およびこれらの負荷が
軽いうえに、投球動作は全身運動であるので、肩凝りや
四十肩,五十肩の防止効果も有し、健康を増進させるこ
とができる。
【0092】さらにまた、回転数検出器と表示器とを棒
状体の先端部側に設けずに、握り部側に配設しているの
で、投球練習具を振り下ろしたときに、万一棒状体先端
部が地面等に衝突しても、これら回転数検出器と表示器
の破損を防止できる。
【0093】さらに、投球練習具1,1A,1Bを振り
回したときの回転速度を、表示器6によりシャフト2の
風切り音よりも正確に確認することができる。また、こ
の回転速度検出器は、その回転速度検出値を、その腕の
振り回し速度で仮にボールを投げたときの当該ボールの
投球速度を表示器6に表示するので、シャドーピッチン
グの楽しさを増大させることができる。
【0094】そして、シャフト2の風切り音とは別途
に、投球練習具1,1A,1Bの回転速度に応じて相違
する複数の音色の音が音響出力装置から出力されるの
で、その音を聴くことにより風切り音よりも正確にシャ
フト2の振り回し速度ないし投球速度をシャドーピッチ
ング等をしながら知ることができる。
【0095】このために、投球練習具1,1A,1Bの
回転速度を表示する表示器6を見るために、その都度シ
ャドーピッチングを途中で中断させる必要がないので、
練習の効果を向上させることができる。
【0096】また、ユーザーuの身体の大きさ、特に身
長や練習方法等に応じて投球練習具1,1A,1Bのシ
ャフト2の長さを適宜調節できるので、1本の投球練習
具1,1A,1Bを大人から子供まで幅広く使用するこ
とができる。
【0097】さらに、ユーザーuが投球練習具1,1
A,1Bの握り部3を握ったときの滑りを滑り止めとグ
リップエンド4とにより防止することができる。このた
めに、投球練習具1,1A,1Bの振り下ろし時に、こ
の投球練習具1,1A,1Bが握り手からすっぽ抜ける
のを防止することができるので、周囲の安全性を向上さ
せることができる。
【0098】さらにまた、投球練習具1,1A,1Bの
握り部3が公認硬球に類似のボール状グリップ7または
三角状グリップ8等任意の形状体に形成されているの
で、これらグリップ7,8を公認硬球とほぼ同様に確実
に握ることができる一方、すっぽ抜けを防止することが
できる。なお、上記各実施形態では、各投球練習具1,
1A,1Bをピッチャーのシャドーピッチングに使用す
る場合について説明したが、野手の投球動作のシャドー
ピッチングに使用してもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、この投球
練習具の握り部を利手で握り、任意の投球フォームによ
り振り回すシャドーピッチングを行うと、この投球練習
具があたかも利腕の肩関節,肘関節,手首関節の3つの
関節に続く第4の関節の如くに自覚させられる。
【0100】このために、利腕や手のトップの位置や、
手首の捻転やその状態、利腕や手の軌道等を自覚しなが
らシャドーピッチングを行なうことができる。
【0101】また、利腕を振り回した際に、撓る棒状体
が鋭い風切り音を発生するので、その風切り音の高低等
の音色により腕の振り回し速度を自覚できる。このため
に、投球のリリースポイント等要所要所でのスピードを
自覚しながらシャドーピッチングを行なうことができ
る。さらに、投球練習具の振り回し回数は表示器に表示
されるので、その回数も確認できる。
【0102】このために、自己の投球動作ないしフォー
ムの良否を容易に確認(チェック)することができるの
で、このシャドーピッチングを繰り返すことにより自己
の投球動作ないしフォームを修正しながら自己のピッチ
ング等の投球フォームを容易に作り、あるいは任意の投
球フォームを容易に修得することができる。
【0103】しかも、この投球練習具の全体の重さは、
公認硬球よりも軽量であるので、利腕や肩,肘およびこ
れらの関節に負荷される負担を大幅に軽減することがで
きる。このために、利腕や肩,肘およびこれらの関節を
消耗することもなく、また投手生命を短かくすることな
く、健康的かつ楽にシャドーピッチングを行なうことが
できる。
【0104】また、利腕や肩,肘およびこれらの負荷が
軽いうえに、投球動作は全身運動であるので、肩凝りや
四十肩,五十肩の防止効果も有し、健康を増進させるこ
とができる。
【0105】さらにまた、回転数検出器と表示器とを棒
状体の先端部側に設けずに、握り部側に配設しているの
で、投球練習具を振り回したときに、万一棒状体先端部
が地面等に衝突しても、これら回転数検出器と表示器の
破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る投球練習具の正
面図。
【図2】図1で示す投球練習具の握り部の握り状態を示
す図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る投球練習具の正
面図。
【図4】図2で示す投球練習具のボール状握り部の握り
状態を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る投球練習具の正
面図。
【図6】図5で示す投球練習具のボール状握り部の握り
状態を示す図。
【図7】(A),(B),(C)は今任式投球理論によ
る3つの三角形をそれぞれ示す図。
【図8】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の第
1段階の第1ステップの正面図、(B)は同(A)の側
面図。
【図9】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の第
1段階の第2ステップの正面図、(B)は同(A)の側
面図。
【図10】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の
第2段階の第1ステップの正面図、(B)は同(A)の
側面図。
【図11】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の
第2段階の第2ステップの正面図、(B)は同(A)の
側面図。
【図12】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の
第3段階の第1ステップの正面図、(B)は同(A)の
側面図。
【図13】(A)は図1で示す投球練習具の使用方法の
第3段階の第2ステップの正面図、(B)は同(A)の
側面図。
【符号の説明】
1,1A,1B 棒状体 2 シャフト 3 グリップ(握り部) 4 グリップエンド 6 表示器 7 ボール状グリップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野球用公認硬球よりも軽量で軸横断面形
    状が任意の棒状体と、 この棒状体の一端部に形成された握り部と、 上記棒状体の握り部側に内蔵されてこの棒状体が振り回
    されたときの回転数を検出する回転数検出器と、 上記棒状体の握り部側に配設されて上記回転数検出器に
    より検出された回転数を表示する表示器と、を具備して
    いることを特徴とする投球練習具。
  2. 【請求項2】 上記棒状体の握り部側には、その棒状体
    の回転速度を検出し、この回転速度およびこの回転速度
    に基づき換算された投球速度の少なくとも一方を上記表
    示器に表示させる回転速度検出器を配設していることを
    特徴とする請求項1記載の投球練習具。
  3. 【請求項3】 上記棒状体の握り部側には、上記回転検
    出器により検出された回転速度の複数段階に応じて音色
    がそれぞれ相違する音響をそれぞれ出力する音響出力装
    置を内蔵していることを特徴とする請求項1または2記
    載の投球練習具。
  4. 【請求項4】 棒状体は伸縮自在に構成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の投球練
    習具。
  5. 【請求項5】 握り部は、棒状体の一端部外周に、握り
    手の滑りを防止する滑り止め部を形成すると共に、この
    滑り止め部の外端部に、上記滑り止め部よりも大径の大
    径端部を形成していることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項記載の投球練習具。
  6. 【請求項6】 握り部は、野球用公認硬球よりも軽量で
    棒状体よりも大径の球体または棒状体の軸直角方向長さ
    よりも大形の三角形等任意形状体を備えていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の投球練習
    具。
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