JP2001217801A - 伝送チャネルの評価方法およびその装置 - Google Patents

伝送チャネルの評価方法およびその装置

Info

Publication number
JP2001217801A
JP2001217801A JP2000395402A JP2000395402A JP2001217801A JP 2001217801 A JP2001217801 A JP 2001217801A JP 2000395402 A JP2000395402 A JP 2000395402A JP 2000395402 A JP2000395402 A JP 2000395402A JP 2001217801 A JP2001217801 A JP 2001217801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission channel
adder
phase shift
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000395402A
Other languages
English (en)
Inventor
Marian Rudolf
マリアン・ルドルフ
Bruno Jechoux
ブルーノ・ジョショー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI ELECTRIC INF TECHNOL CENTER EUROP BV
Mitsubishi Electric Information Technology Corp
Original Assignee
MITSUBISHI ELECTRIC INF TECHNOL CENTER EUROP BV
Mitsubishi Electric Information Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI ELECTRIC INF TECHNOL CENTER EUROP BV, Mitsubishi Electric Information Technology Corp filed Critical MITSUBISHI ELECTRIC INF TECHNOL CENTER EUROP BV
Publication of JP2001217801A publication Critical patent/JP2001217801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0226Channel estimation using sounding signals sounding signals per se

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 相補シーケンスを用いる送信チャネルまたは
遠隔通信チャネル等の伝送チャネルの評価方法および装
置を提供する。 【解決手段】 伝送チャネルの評価方法において、 に従った相補シーケンスからなる合成信号が用いられ、
一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位相につい
て多重化された後に送信される。また、前記合成信号が
14対の位相について多重化された相補シーケンスs
(n)とg(n)から構成され、前記関係式(1)の属
性Φs,s(n)+Φg,g(n)の利用が可能であ
り、さらに前記合成信号が、相互に90°移相されて伝
送された2つの多相相補シーケンスs(n)とg(n)
から構成され、伝送される合成信号e(n)が初期値と
して固定した既知の移相φを有する下記の関係式(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は相補シーケンスを用
いる送信チャネルあるいは遠隔通信チャネル等の伝送チ
ャネルの評価方法およびその装置に関する。本方法によ
って、信号の到着時間が既知である場合に、単一パスチ
ャネルの場合の位相及び減衰についての最適な評価関
数、あるいは、多重パスチャンネルの場合のそれぞれの
パスの遅延、位相及び減衰についての非常に有効な評価
関数のいずれかが結果として得られる。また本方法によ
って、それぞれのパスを区別することが不可能なチャネ
ルの場合や、あるいは、他のすべてのパスと比較して非
常に強力な1つのパスを有する多重パスチャンネルの場
合でも、信号の到着時間が既知であれば評価関数の取得
が可能となる。
【0002】
【従来の技術】通信システムでは、情報はチャネルを通
って送信装置と受信装置との間で循環する。この点につ
いて、図6は、送信チャネル3を介する送信装置1と受
信装置2の間の送信連鎖の時間的に不連続な1つのモデ
ルを例示している。一般に、送信チャネルは、様々な物
理媒体、無線媒体、有線媒体、光媒体などに対応するこ
とが可能であり、また、様々な環境、固定通信や移動通
信、衛星、海底ケーブルなどに対応することが可能であ
る。
【0003】送信装置1が発生する波が対象となる多重
反射の結果、チャネル3は図6に示すような一般的にモ
デル化される多重パスチャンネルとなる。この場合、チ
ャネル3は、L個の連続セル(1とLとの間の値をとり
得る添え字kによって参照される)を有するシフトレジ
スタ30であると考えられ、このシフトレジスタの内容
は、ある記号がシフトレジスタの入力部に到来する毎に
図6の右側へスライドする。添え字kを持つ各セルの出
力がフィルタ31に印加され、フィルタ31はこの出力
が受ける干渉を表し、振幅akの減衰、移相αkと遅延r
kを導く。フィルタの出力はアナログ加算器32で加算
される。このようにして得られる総インパルス応答はh
(n)として示される。
【0004】アナログ加算器32の出力は、ランダムな
信号をさらに受ける加算器33の入力部に印加され、ガ
ウス白色ノイズw(n)によってモデル化される。このガ
ウス白色ノイズw(n)は通信システム内に存在する熱騒
音に対応するものである。
【0005】図6では、レジスタ30、フィルタ31お
よびアナログ加算器32用としてチャネル3でラベルh
(n)が使用されており、次いで、ノイズw(n)を加える
加算器33が後続する。
【0006】送信装置1が信号e(n)を送信した場合、
受信装置2で受信された信号r(n)は以下のようになる
と理解される。
【0007】
【数6】
【0008】これらの数式において、
【0009】
【数7】
【0010】はチャネルのインパルス応答を示し、δ
(n)はディラック・インパルス関数である。演算子*は
以下の関係式によって定義される畳み込みの積(convolu
tion product)を示す。
【0011】
【数8】
【0012】したがって、所定の時点においてチャネル
3の特性を判定して、誘発された送信信号e(n)の歪み
を避けるようにすることが一般に必要となる。評価関数
h(n)、すなわちチャネル3のモデルの係数ak、rk
よびαkを得るために、チャネルの特性が変化する速度
に依存して大小の頻度でこの演算を繰り返す必要があ
る。
【0013】広く普及しているチャネルの評価方法は、
所定の既知の信号e(n)を送信装置1によって受信装置
2に送信すること、および、周期的あるいは非周期的相
関によって、受信装置2で受信した信号r(n)を該受信
装置で予想される信号と比較して、それらの信号からチ
ャネルの特性を推論するようにすることから成る。長さ
Nからなる2つの信号の非周期的相関は合計の長さ2N
−1を持ち、畳み込みの積から得られる次の関係式によ
って表現される。
【0014】
【数9】
【0015】上式は、有限の長さNからなる2つの信号
a(n)とb(n)(但し、演算子*は複素共役演算を示す)
について表現されたものである。
【0016】受信信号r(n)の、既知の送信信号e(n)
との相関は以下のようになる。
【0017】
【数10】
【0018】相関演算の結果はチャネルのインパルス応
答の評価関数を構成する。この品質すなわち評価関数の
精度はΦe,r(n)(Φは数式中では筆記体)がh(n)へ
収束すればより向上する。後者h(n)は、送信シーケン
スe(n)の選択に直接依存し、評価処理の最適化を行う
ために、Φe,e(n)がk・δ(n)(kは実数)へ収束する
ように、また、Φe,w(n)/Φe,e(n)が0へ収束す
るように信号e(n)を選択することが望ましい。実際に
は、この場合、チャネルの評価関数は以下のようにな
る。
【0019】
【数11】
【0020】非周期的自己相関関数Φe,e=k・δ(n)
となる単一のシーケンスは存在しないことが証明されて
いる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、その自己相関の和が完全なディラック関数である属
性(property)を有する複数の対の相補シーケンスを利用
することにある。s(n)とg(n)(n=0,1,....,N−
1)を一対の相補シーケンスとすると、
【0022】
【数12】
【0023】このような相補シーケンスを構成するいく
つかの方法が文献(Golay相補シーケンス、多相相補シー
ケンス、Weltiシーケンスなど)で知られている。このシ
ーケンスに関する参考文献として、相補シーケンスの導
入を扱っている下記の技術文献、特に、Golay相補シー
ケンス並びにGolay相関器を参照することができる。
【0024】1) “非周期的および周期的相補シーケ
ンス”(Feng K., Shiue P.J. -S., andXiang Q., the t
echnical journal IEEE Transactions on Information
Theory, Vol. 45, No. 1, January 1999,) 2) “Korrelationssignale"(Luke H.-D, the technic
al journal ISBN 3-540-54579-4, Springer-Verlag Hei
delberg New York, 1992,) 3) "多相相補コード”(R.L. Frank, the technical j
ournal IEEE Transactions on Information Theory, No
vember 1980, Vol. IT26, No. 6,) 4) “多相相補コード”(R. Sivaswamy, the technica
l journal IEEE Transactions on Information Theory,
September 1978, Vol. IT-24, No. 5,) 5) “Golay相補シーケンス用の効果的なパルス
圧縮装置”(S.Z. Budisin, the technical journal Ele
ctronics Letters, Vol. 27, No. 3, January 1991,) 6) “補系列”(M.J. Golay, the technical journal
IRE Trans; on Information Theory" Vol. IT-7, April
1961,) 7) “効率的Golay相関器”(B.M. Popovic, the
technical journal IEEEElectronics Letters, Vol. 3
5, No. 17, August 1999.)
【0025】また、公報(US-A-3 800 248, US-A-4 743
753, US-A-4 968 880, US-A-7 729612, US-A-5 841 81
3, US-A-5 862 182 and US-A-5 961 463)の記載を参照
することもできる。
【0026】完全な自己相関の和を持つ相補シーケンス
の属性が、長さN=16ビットの一対のGolay相補
シーケンスを例として図7に例示されている。
【0027】図7には、完全な同期に関する時間推移が
x座標上にプロットされている。この起り得る推移に
は、一対のシーケンスs(n)とg(n)を表す1から31
までの数字がふられている。また、−5から+35の相
関を示す数字がy座標上にふられている。破線の曲線は
シーケンスs(n)の自己相関関数Φs,s(n)に対応し、
一点鎖線の曲線はシーケンスg(n)の自己相関関数Φg,
g(n)に対応し、実線の曲線は自己相関Φs,s(n)とΦg,
g(n)の和に対応する。実線の曲線が点0と15および
点17と31の間でx座標の軸と重なっているが、この
曲線は、点15から17の間ではディラック関数に実際
に対応していることがわかる。
【0028】しかし、相互相関関数(inter-correlatio
n)Φs,g(n)及び/又はΦg,s(n)の発生を回避するよう
に相補シーケンスの送信を保証できれば、これらの相補
的なシーケンスの理論的に完全な自己相関属性を利用す
ることが可能となる。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、伝送チャネルの評価方法において、
【0030】
【数13】
【0031】に従った相補シーケンスからなる合成信号
が用いられ、一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位
相について多重化された後に送信されることを特徴とす
る評価方法にある。
【0032】また、前記合成信号が14対の位相につい
て多重化された相補シーケンスs(n)とg(n)から構成
され、前記関係式(1)の属性Φs,s(n)+Φg,g(n)の利
用が可能であることを特徴とする請求項1に記載の伝送
チャネルの評価方法にある。
【0033】また、前記合成信号が、相互に90°移相
されて伝送された2つの多相相補シーケンスs(n)とg
(n)から構成され、伝送される合成信号e(n)が初期値
として固定した既知の移相φを有する下記の関係式(2)
【0034】
【数14】
【0035】の形をしていることを特徴とする請求項1
に記載の伝送チャネルの評価方法にある。
【0036】また、下記の式
【0037】
【数15】
【0038】に基づく合成信号の生成を行う、
【0039】
【数16】
【0040】に従った相補シーケンスからなる合成信号
が用いられ、一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位
相について多重化された後に送信される伝送チャネルの
評価方法を行う伝送チャネルの評価装置であって、第1
および第2の発生器、加算器および第1および第2の位
相回路を備え、前記第1の発生器がnが0からN−1ま
で変動する第1のシーケンスs(n)を発生可能で、出力
が加算器の第1の入力に接続されており、前記第2の発
生器がnが0からN−1まで変動する第2のシーケンス
g(n)を発生可能で、出力が90°の移相を設ける前記
第1の移相回路の入力に接続され、前記第1の移相回路
の出力は前記加算器の第2の入力に接続され、前記加算
器の出力は、φだけ移相を設け、合成信号e(n)を出力
する前記第2の移相回路の入力に接続されていることを
特徴とする伝送チャネルの評価装置にある。
【0041】また、下記の式
【0042】
【数17】
【0043】に従った相補シーケンスからなる合成信号
に相当する受信信号r(n)を受ける伝送チャネルの評価
装置であって、2つの相関器および評価装置から構成さ
れる処理回路を備え、前記処理回路の入力が信号r(n)
を受け、シーケンスs(n)とg(n)との同時相関を行う
一方の相関器へ信号r(n)の実数部分rI(n)を印加
し、前記2つのシーケンスs(n)とg(n)との同様の相
関を行う他方の相関器へ信号r(n)の虚数部分rQ(n)
を印加することを特徴とする伝送チャネルの評価装置に
ある。
【0044】また、前記評価装置が、4つのFIFOメ
モリ、加算器、減算器および計算回路を備え、第1のメ
モリは信号cI s(n)を、第2のメモリは信号cI g(n)
を、第3のメモリは信号cQ s(n)を、第4のメモリは信
号cQ g(n)をそれぞれ受け、前記第1と第4のメモリの
出力は前記加算器の2つの入力にそれぞれ接続され、前
記第2と第3のメモリの出力は前記減算器の2つの入力
にそれぞれ接続され、前記加算器の出力は信号w1を出
力し、減算器の出力は信号w2を出力し、これら2つの
信号がaとαを計算するための前記計算回路に印加され
ることを特徴とする請求項5に記載の伝送チャネルの評
価装置にある。
【0045】本発明の1つの特徴によれば、送信チャネ
ルまたは遠隔通信チャネル等の伝送チャネルを評価する
方法および装置が提供され、該方法および装置では、相
補シーケンスからなる合成信号が使用され、一対の相補
シーケンスs(n)とg(n)がこれらが位相について多重
化(位相多重)された後に送信される。
【0046】本発明の別の特徴によれば、位相多重され
た一対の多相相補シーケンスs(n)とg(n)とから合成
信号を構成する方法が提供される。該方法によって、上
記関係式(1)に記述されている属性Φs,s(n)+Φg,g
(n)の利用が可能となる。
【0047】別の特徴によれば、この合成信号は、互い
の間で90°移相して送信される2つの多相相補シーケ
ンスs(n)とg(n)から構成される。すなわち送信され
る合成信号e(n)は初期として既知の固定移相φをもつ
下記の関係式(2)の形をしている。
【0048】
【数18】
【0049】2に等しいいくつかの位相Pを有する2進
相補シーケンスs(n)とg(n)の場合、すなわちGol
ay相補シーケンスの場合、送信信号e(n)は図1が複
素平面に示すような信号2P−PSKまたは4−PSK
の形となる。図1は複素平面(R,I)に送信された合成
信号e(n)を表すものであり、該合成信号e(n)の各成
分s(n),g(n)がとる値0または1は対応する線分S
とGの端によって表される。線分SとGはΠ/2だけ互
いに位相を異にする。
【0050】2より大きいいくつかの位相Pを持つ多相
相補シーケンスのさらに一般的なケースでは、送信信号
e(n)は信号(2P)−PSKの形をとる。
【0051】別の特徴によれば、関係式(2)に従う合成
信号の生成を意図する装置であって、nが0からN−1
へ変動する第1のシーケンスs(n)の発生が可能で、加
算器の第1の入力部と接続する出力部を有する第1の発
生器と、nが0からN−1へ変動する第2のシーケンス
g(n)の発生が可能で、出力部が加算器の第2の入力部
と接続し、90°だけ移相を行う第1の回路の入力部と
接続する出力部を有する第2の発生器と、を具備する装
置が提供される。該加算器の出力部は、合成信号を出力
する、φだけ移相を行う第2の回路の入力部と接続す
る。
【0052】
【発明の実施の形態】上述の本発明の特徴並びにその他
の特徴は、実施の形態についての説明を読むことにより
さらに明瞭になる。この説明は添付図面と関連させて行
われる。
【0053】図2に図示の装置は、関係式(2)に従って
合成信号の生成を行うことを意図するものである。すな
わち
【0054】
【数19】
【0055】この装置は、nが0からN−1まで変動す
る第1のシーケンスs(n)の生成が可能で、加算器5の
第1の入力部と接続する出力部を持つ第1の発生器4、
さらに、nが0からN−1まで変動する第2のシーケン
スg(n)の生成が可能で、90°の移相を与える第1の
移相回路7の入力部と接続する出力部を持つ第2の生成
装置6とを具備する。移相回路7の出力部は加算器5の
第2の入力部と接続し、加算器5の出力部は、移相φを
与え合成信号e(n)を出力する第2の移相回路8の入力
部と接続する。
【0056】図3は信号処理回路9の一般的構造を図示
し、この入力には受信装置2(図6)で受信した、送信チ
ャネル3から到来する信号r(n)が印加される。
【0057】多重パスチャンネルの中を通過する場合イ
ンパルス応答の合計は
【0058】
【数20】
【0059】となり、受信信号r(n)は以下のようにな
る。
【0060】
【数21】
【0061】受信信号r(n)の実数部分並びに虚数部分
は以下のように表現される。
【0062】
【数22】
【0063】処理回路9は2つの相関器10と11及び
評価装置12から成る。処理回路9の入力部は信号r
(n)を受信し、実数部分rI(n)が相関器10に印加さ
れ、該相関器10によって2つのシーケンスs(n)とg
(n)の相関が別々に行われる。また、虚数部分rQ(n)
が相関器11に印加され、該相関器11によって、2つ
のシーケンスs(n)とg(n)の相関が上記同様別々に行
われる。
【0064】したがって、相関器10と11のそれぞれ
の出力部において、s(n)とg(n)の自己相関の寄与を
含む信号が得られる。これらの信号は以下の式で記述さ
れる。
【0065】
【数23】
【0066】この中で、最初の2つのcI s(n)とc
I g(n)は相関器10によって出力され、後の2つのcQ s
(n)とcQ g(n)は相関器11によって出力される。これ
ら4つの信号は評価装置12に印加される。
【0067】図4の評価装置12の第1のケースの場
合、図6の送信チャネル3は、それぞれのパスを区別す
ることが不可能な単一のパスチャネル、あるいは、他の
すべてのパスと比較して非常に強力な1つのパスを有す
るマルチパス・チャネルであると考えられていた。この
場合、序文の関係式
【0068】
【数24】
【0069】で用いられている係数Lは1に等しく、到
着時間r1が既知である場合、上記関係式(4)によって
取得される相関値を簡単な方法で合成することができ
る。これによって図4に図示の評価装置12を介してa
IとαIの計算を行うことが可能となる。
【0070】図4の評価装置は4つのFIFOメモリ1
3〜16を具備し、メモリ13は信号cI s(n)を、メモ
リ14は信号cI g(n)を、メモリ15は信号cQ s(n)
を、メモリ16は信号cQ g(n)を受信する。これらの信
号の各々について、信号r(n)の周知の到着時間を中心
としたすべての2N−1個の相関値が計算されメモリに
保存される。メモリ13と16の出力部は加算器17の
それぞれ2つの入力部と接続し、メモリ14と15の出
力部はそれぞれ減算器18の2つの入力部と接続する。
加算器17の出力部は信号w1を出力し、一方、減算器
18の出力部は信号w2を出力する。これら2つの信号
はaとαを計算するための計算回路19に印加される。
【0071】信号w1とw2は下記の関係式(5)によっ
て計算される。
【0072】
【数25】
【0073】ここで、m=−N+1,−N+2,…N−
2,N−1が計算された相関値を表すインデックスとし
て選択され、このソート順でメモリに保存される。次の
2つの関係式を用いて
【0074】
【数26】
【0075】これらの関係式はすべてのs(n)とg(n)
シーケンスについて有効であり、式(5)が単純化され、
以下の式が得られる。
【0076】
【数27】
【0077】これら2つの信号はチャネル係数による重
み付きのディラック関数の形をしており、これら2つの
信号から、初期値として固定した既知の移相φを有する
次の関係式によって計算回路19で減衰と移相を得るこ
とができる。
【0078】
【数28】
【0079】図5に図示のもっと一般的な場合、信号c
I s(n),cI g(n),cQ s(n),cQ g(n)は、それぞれの
係数akとαkを計算し、rkを決定し、それらの係数を
その出力部へ出力する回路20の4つの入力部へそれぞ
れ印加される。
【0080】実際、マルチパス送信チャネルの場合、上
記関係式(4)に存在した相互相関項(inter-correlation
term)を取り除くことは不可能である。それにもかかわ
らず、適切な回路20を設けて送信チャネルの係数の評
価を得ることは可能である。
【0081】式(4)から計算すると
【0082】
【数29】
【0083】これら2つの信号はチャネル係数と相補シ
ーケンスs(n)とg(n)の間の相互相関の他の項によっ
て重み付けされたディラック関数の形をしている。
【0084】
【数30】
【0085】により自明の方法で遅延rkが導き出さ
れ、次の関係式によって減衰と移相を決定することがで
きる。
【0086】
【数31】
【0087】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、伝送チ
ャネルの評価方法およびその装置であって、
【0088】
【数32】
【0089】に従った相補シーケンスからなる合成信号
が用いられ、一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位
相について多重化された後に送信されるようにしたの
で、良好な伝送チャネルの評価が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2つの相補シーケンスを同相多重送信する本
発明による方法を例示する図である。
【図2】 本発明の合成シーケンスを生成するために提
供される装置の一例を示す図である。
【図3】 本発明に基づく完全な相関によるチャネル評
価を行う方法を示す図である。
【図4】 本発明に基づく単一パスチャネルの評価を行
うための装置の一例を示すブロック図である。
【図5】 本発明に基づく多重パスチャンネルの評価を
行うための装置の別の例を示すブロック図である。
【図6】 送信チャネルの離散モデルを示す公知の図で
ある。
【図7】 2つのGolay相補シーケンスの自己相関
関数とそれらの自己相関関数の和とを例示する公知の曲
線を示す図である。
【符号の説明】
4 第1の発生器、5,17 加算器、6 第2の発生
器、7 第1の移相回路、8 第2の移相回路、9 信
号処理回路、10,11 相関器、12 評価装置、1
3〜16 FIFOメモリ、18 減算器、19 計算
回路、20 回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送チャネルの評価方法において、 【数1】 に従った相補シーケンスからなる合成信号が用いられ、
    一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位相について多
    重化された後に送信されることを特徴とする評価方法。
  2. 【請求項2】 前記合成信号が14対の位相について多
    重化された相補シーケンスs(n)とg(n)から構成さ
    れ、前記関係式(1)の属性Φs,s(n)+Φg,g(n)の利用
    が可能であることを特徴とする請求項1に記載の伝送チ
    ャネルの評価方法。
  3. 【請求項3】 前記合成信号が、相互に90°移相され
    て伝送された2つの多相相補シーケンスs(n)とg(n)
    から構成され、伝送される合成信号e(n)が初期値とし
    て固定した既知の移相φを有する下記の関係式(2) 【数2】 の形をしていることを特徴とする請求項1に記載の伝送
    チャネルの評価方法。
  4. 【請求項4】 下記の式 【数3】 に基づく合成信号の生成を行う、 【数4】 に従った相補シーケンスからなる合成信号が用いられ、
    一対の相補シーケンスs(n)とg(n)が位相について多
    重化された後に送信される伝送チャネルの評価方法を行
    う伝送チャネルの評価装置であって、 第1および第2の発生器、加算器および第1および第2
    の位相回路を備え、 前記第1の発生器がnが0からN−1まで変動する第1
    のシーケンスs(n)を発生可能で、出力が加算器の第1
    の入力に接続されており、 前記第2の発生器がnが0からN−1まで変動する第2
    のシーケンスg(n)を発生可能で、出力が90°の移相
    を設ける前記第1の移相回路の入力に接続され、 前記第1の移相回路の出力は前記加算器の第2の入力に
    接続され、 前記加算器の出力は、φだけ移相を設け、合成信号e
    (n)を出力する前記第2の移相回路の入力に接続されて
    いることを特徴とする伝送チャネルの評価装置。
  5. 【請求項5】 下記の式 【数5】 に従った相補シーケンスからなる合成信号に相当する受
    信信号r(n)を受ける伝送チャネルの評価装置であっ
    て、 2つの相関器および評価装置から構成される処理回路を
    備え、 前記処理回路の入力が信号r(n)を受け、シーケンスs
    (n)とg(n)との同時相関を行う一方の相関器へ信号r
    (n)の実数部分rI(n)を印加し、前記2つのシーケン
    スs(n)とg(n)との同様の相関を行う他方の相関器へ
    信号r(n)の虚数部分rQ(n)を印加することを特徴と
    する伝送チャネルの評価装置。
  6. 【請求項6】 前記評価装置が、4つのFIFOメモ
    リ、加算器、減算器および計算回路を備え、第1のメモ
    リは信号cI s(n)を、第2のメモリは信号cI g(n)を、
    第3のメモリは信号cQ s(n)を、第4のメモリは信号c
    Q g(n)をそれぞれ受け、前記第1と第4のメモリの出力
    は前記加算器の2つの入力にそれぞれ接続され、前記第
    2と第3のメモリの出力は前記減算器の2つの入力にそ
    れぞれ接続され、前記加算器の出力は信号w1を出力
    し、減算器の出力は信号w2を出力し、これら2つの信
    号がaとαを計算するための前記計算回路に印加される
    ことを特徴とする請求項5に記載の伝送チャネルの評価
    装置。
JP2000395402A 1999-12-30 2000-12-26 伝送チャネルの評価方法およびその装置 Pending JP2001217801A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9916849A FR2803467B1 (fr) 1999-12-30 1999-12-30 Methode d'estimation d'un canal de transmission ou de telecommunication
FR9916849 1999-12-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001217801A true JP2001217801A (ja) 2001-08-10

Family

ID=9554149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000395402A Pending JP2001217801A (ja) 1999-12-30 2000-12-26 伝送チャネルの評価方法およびその装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6674819B2 (ja)
EP (1) EP1113634B1 (ja)
JP (1) JP2001217801A (ja)
AT (1) ATE361612T1 (ja)
DE (1) DE60034655T2 (ja)
FR (1) FR2803467B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004515935A (ja) * 2000-08-16 2004-05-27 フエンテ、ビセンテ ディアス ゴレイ相補系列変調によるスペクトラム拡散ディジタル通信方法、送信機および受信機

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2814877B1 (fr) * 2000-10-02 2003-01-03 Mitsubishi Electric Inf Tech Sequence d'estimation de canal et procede d'estimation d'un canal de transmission qui utilise une telle sequence d'estimation de canal
US20060215733A1 (en) * 2005-02-02 2006-09-28 Ngan-Cheung Pun Timing-spectrum space coding for cdma communications
US8429502B2 (en) * 2005-11-16 2013-04-23 Qualcomm Incorporated Frame format for millimeter-wave systems
US8418040B2 (en) * 2005-11-16 2013-04-09 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for single carrier and OFDM sub-block transmission
US8910027B2 (en) * 2005-11-16 2014-12-09 Qualcomm Incorporated Golay-code generation
US8583995B2 (en) * 2005-11-16 2013-11-12 Qualcomm Incorporated Multi-mode processor
US8472497B2 (en) * 2007-10-10 2013-06-25 Qualcomm Incorporated Millimeter wave beaconing with directional antennas
US7817708B2 (en) * 2007-12-14 2010-10-19 Sivaswamy Associates, Llc. Orthogonal code division multiplex CCK (OCDM-CCK) method and apparatus for high data rate wireless LAN
JP5578566B2 (ja) * 2010-12-08 2014-08-27 株式会社ワコム 指示体検出装置および指示体検出方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0379609B1 (en) * 1989-01-24 1993-07-28 Hewlett-Packard GmbH Method and apparatus for performing optical time domain reflectometry
US5361102A (en) * 1991-09-04 1994-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. System to cancel ghosts in NTSC television transmission
FR2698226B1 (fr) * 1992-11-18 1995-01-13 Alcatel Radiotelephone Séquence d'apprentissage pour l'estimation d'un canal de transmission et dispositif d'estimation correspondant.
DE19615353C2 (de) * 1996-04-18 1998-05-20 Deutsch Zentr Luft & Raumfahrt Verfahren zum aufwandgünstigen Bestimmen einer Impulsantwort eines hochauflösenden bandbegrenzten Radarkanals
US6452958B1 (en) * 1996-07-30 2002-09-17 Agere Systems Guardian Corp Digital modulation system using extended code set
US6404732B1 (en) 1996-07-30 2002-06-11 Agere Systems Guardian Corp. Digital modulation system using modified orthogonal codes to reduce autocorrelation
US6526091B1 (en) 1998-08-17 2003-02-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Communication methods and apparatus based on orthogonal hadamard-based sequences having selected correlation properties
US6567482B1 (en) * 1999-03-05 2003-05-20 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for efficient synchronization in spread spectrum communications

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004515935A (ja) * 2000-08-16 2004-05-27 フエンテ、ビセンテ ディアス ゴレイ相補系列変調によるスペクトラム拡散ディジタル通信方法、送信機および受信機
JP4771646B2 (ja) * 2000-08-16 2011-09-14 フエンテ、ビセンテ ディアス ゴレイ相補系列変調によるスペクトラム拡散ディジタル通信方法、送信機および受信機

Also Published As

Publication number Publication date
FR2803467B1 (fr) 2002-02-08
ATE361612T1 (de) 2007-05-15
DE60034655T2 (de) 2007-08-16
DE60034655D1 (de) 2007-06-14
EP1113634A1 (fr) 2001-07-04
US6674819B2 (en) 2004-01-06
US20010024480A1 (en) 2001-09-27
FR2803467A1 (fr) 2001-07-06
EP1113634B1 (fr) 2007-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0332290B1 (en) Equaliser for radio receiver
US6553082B2 (en) Channel estimation sequence and method of estimating a transmission channel which uses such a channel estimation
JPH03208421A (ja) ディジタル送信システム用受信機
JP2003110474A (ja) 複数アンテナ時間分散システムにおける受信機による信号検出
JPH08307382A (ja) サブ・チップ分解能を持つcdmaレーキ・レシーバ
US6327315B1 (en) Method for estimating impulse response, and receiver
JP2001217801A (ja) 伝送チャネルの評価方法およびその装置
JP2001217816A (ja) 伝送チャネルの評価方法およびその装置、合成信号発生装置
US7003415B2 (en) Delay profile estimation apparatus and a correlating unit
JP3986209B2 (ja) ビットタイミング同期装置およびその方法
JPH11234190A (ja) 最大ドップラー周波数観測回路、無線チャネル推定回路及び物体移動速度観測回路
JP6581071B2 (ja) Mimo方式システムの試験装置および試験方法
US20020110199A1 (en) Method for noise energy estimation in TDMA systems
CN107846262B (zh) 一种基于差分相关运算的解调码速率检测方法
US20070002979A1 (en) Iterative channel estimation using pilot signals
JP3662483B2 (ja) フェージング補償装置
WO2005104400A1 (ja) ダイバーシチ受信機およびダイバーシチ受信方法
JP3308797B2 (ja) 同期装置
JP3197184B2 (ja) 自動周波数制御回路
JPH07326989A (ja) データ伝送装置
JPH11154928A (ja) M−aryスペクトル拡散復調器
JP3243167B2 (ja) 同期装置
JP2560911B2 (ja) 系列推定装置
JP4570557B2 (ja) 無線通信装置及び同期獲得方法
JPH0541719A (ja) 自動周波数制御回路の周波数オフセツト検出装置