JP2001217773A - 無線通信システム、基地局制御局、基地局及び送信電力制御方法 - Google Patents
無線通信システム、基地局制御局、基地局及び送信電力制御方法Info
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- JP2001217773A JP2001217773A JP2000027547A JP2000027547A JP2001217773A JP 2001217773 A JP2001217773 A JP 2001217773A JP 2000027547 A JP2000027547 A JP 2000027547A JP 2000027547 A JP2000027547 A JP 2000027547A JP 2001217773 A JP2001217773 A JP 2001217773A
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Abstract
も、選択合成後の品質を早急に回復させる。 【解決手段】 ソフトハンドオーバ中の間、基地局制御
局は、該基地局から受信する複数の伝送信号の信号品質
により、最良の回線品質を提供する基地局を決定し、最
良の回線品質を提供する基地局(BTS_A)に、基地局
に対する基準品質の増減指示を通知する。基地局は、増
減指示の有無を判断し、増減指示を受け取らない該基地
局(BTS−_B)は、システム設定値をもとに送信電力
制御を行う。
Description
ム、基地局制御局、基地局及び送信電力制御方法に係
る。本発明は特に、符号分割多元接続方式(以下、CD
MA(code division multiple access)と略称する)の
移動通信システムにおいて移動局が複数の基地局に同時
に接続されるソフトハンドオーバ中に基準無線回線の受
信品質を所定の受信品質を満たすように送信電力制御す
る無線通信システム、基地局制御局、基地局及び送信電
力制御方法に関する。
けるCDMA方式では、複数の移動端末が同じ周波数帯
域を共有して基地局と通信を行っている。従って、ある
移動端末と基地局が通信を行う場合、移動端末が基地局
に対して発信した信号(希望信号)にとって、他の移動
端末が基地局に対して発信した信号(非希望信号)は干
渉となり、希望の移動端末と基地局の通信の妨げになる
場合がある。干渉レベルは基地局が受信する非希望信号
波の受信レベルに比例して大きくなり、その非希望信号
の受信レベルは、非希望移動端末から送信される送信電
力に比例する。従って干渉レベルを最小限に抑えるため
には、移動端末からの送信電力を基地局が制御し、基地
局での受信レベルが常に必要最小限となるような送信電
力制御が必要となる。
た信号対干渉比SIR(Signal toInterference Ratio)
や、受信電力といった受信品質を所定の目標値と比較し
て、その結果に基づいて送信電力を増加又は減少するよ
うに基地局から移動局に通知し、移動局では、基地局か
らの通知をもとに送信電力を決定するといった閉ループ
電力制御が知られており、更に基地局と基地局制御局と
の間においても、基地局制御局での受信品質が目標値に
等しくなるように基地局の閉ループ電力制御の品質目標
値を制御することが知られている。
れるソフトハンドオーバ中の送信電力制御では、「特開
平10−13922号公報」に示されるように、複数の
基地局と接続される基地局制御局において、選択合成さ
れた後のデータ品質と所定目標値を比較し、その結果に
基づいて、接続されている全基地局に対して、閉ループ
電力制御の目標値に対する補正値を通知し、基地局にお
いては、補正された目標値で送信電力制御することで、
移動局の送信電力をより低減させることが知られてい
る。
際の外部障害(基地局や基地局制御局の故障、他の干渉
波、天気、建築物、機械・重機)によるシャドーの変動
等、基地局での受信電力が急に減少する場合を考慮にい
れていない。以下に、シャドー効果のように、直接波、
反射波の電波が遮られ電界伝度が変動する場合について
説明する。
ハンドーバ中の構成を表した図である。例えば、図17
に示すように、移動局(MS)800が基地局A(BTS
_A)850と基地局B(BTS_B)870に同時に通
信しているソフトハンドオーバ中において、基地局制御
局(BSC)860での選択合成後の信号のほとんどが、
BTS_A850経由の信号であるようなBTS_A8
50とBTS_B870との信号品質に格差がある場合
を考える。
x804)、可変利得増幅器803、送信電力制御を行
う送信電力制御判定部(TPC(transfer power contro
l)判定部)805、サーキュレータ802、送受信アン
テナの801、受信処理を行う受信器(Rx806)を備
える。BTS_A850は、送受信アンテナ851とサ
ーキュレータ852、受信処理するRx853、受信信
号のSIRを測定するSIR854、目標SIRを設定
及び記憶する目標SIR設定部856、目標SIRと受
信SIRとを比較する比較部855、送信信号に送電力
制御信号を付加する加算器857、送信処理を行うTx
858を備える。又、BTS_B870も、BTS_A
850と同様な構成である。更にBSC860は、選択
合成を行う選択合成部861と選択合成後の受信FER
(frame error rate)を測定するFER部862、目標F
ERを記憶する目標FER記憶部864、受信FERと
目標FERとを比較する比較部863、送信電力制御信
号を制御信号に乗せる加算器865を備える。
閉ループ送信電力制御について説明する。MS800か
ら送信された上り信号(上り信号とは、MSからBSC
860へ送信される信号である)は、BTS_A850
のアンテナ851で受信される。アンテナから受信され
た信号は、サーキュレータ852を介した後、Rx85
3で受信処理を施され、SIR測定部854とBSC8
60へと送信される。SIR測定部854では、入力さ
れた受信信号のSIR(Signal Information Ratio)を測
定して、比較部855に転送する。比較部855では、
入力された受信SIRと予め決められた目標SIRとを
比較し、その結果、受信SIRが目標SIRより小さい
場合には、送信電力増加を意味する送信電力制御信号
を、比較結果が受信SIRが目標SIRより大きい場合
には、送信電力減少を意味する送信電力制御信号を加算
器857によって下り信号(下り信号とは、BSC86
0からMSへ送信される信号)に付加する。送信電力制
御信号を付加された送信信号は、サーキュレータ852
を介した後、アンテナ851からMS800に対して送
信する。
MSのアンテナ801より受信され、サーキュレータ8
02を介してRx806へと転送される。Rxでは、受
信信号から送信電力制御信号を取り出し、TPC判定部
805へと転送する。TPC判定部850では、送信電
力制御信号の意味を判定し、判定結果が送信電力増加指
示であれば、可変利得増加器803に対して利得増加の
制御を行う。又、判定結果が送信電力制御減少指示であ
れば、可変利得増加器803に対して利得減少の制御を
行う。MSの送信信号は、Tx804で送信処理された
後、TPC判定部805により制御された可変利得増加
器803によって所定の利得に増減化した上でアンテナ
801から送信される。この動作を繰り返すことによっ
てBTS_A850での受信SIRは、目標SIRに収
束する。
説明すると、MS800は、BTS_A850とBTS
_B870との間で通信を行うので、MS800より送
信された上り信号は、BTS_A850および、BTS
_B870のアンテナで受信され、各々のBTSは、上
記の動作を行い、送信電力制御信号を付加した送信信号
を各々のアンテナより送信する。BTS_A850とB
TS_B870の送信電力制御の増減指示は、無線回線
の違いと目標SIRの初期値の違いから、必ずしも一致
するとは限らない。
びBTS_B870からの送信信号を受信して最大比合
成で受信処理を行い、TPC判定部805での判定で
は、一つでも送信電力制御信号に減少指示があれば可変
利得増幅器803に対して利得減少制御を行う。逆に利
得増幅と判定する為には、例えば、全ての送信電力制御
信号が増加指示でなくてはならない。この動作は、受信
品質が良い受信信号を基準に判定を行うことを意味す
る。
の目標SIR更新制御について説明する。BTS_A8
50、BTS_B870により受信処理された上り信号
は、BSC860に送られる。BSC860では、BT
S_A850、およびBTS_B870の受信信号を選
択合成部861により選択合成を行い、品質の良い信号
を上位局へと転送する。又、選択合成された信号は、F
ER部862へと入力され、FER部では入力された信
号のFERを測定し、比較部863へと転送する。比較
部863では、システムにより決められている目標FE
Rと比較して、受信FERが目標FERより大きい場合
には、BTSの目標SIRの増加を意味する目標SIR
更新御信号を、また、比較結果が受信FERが目標FE
Rより小さい場合には、目標SIRの減少を意味する目
標SIR更新信号を加算器865に送信する。加算器8
65では、比較部863より入力された信号をBTS−
BSC間の制御信号に乗せて、ハンドオーバ中のBTS
_A850とBTS_B870に対して送信する。BT
S_A850とBTS_B870は、BSC860から
受信した制御信号を解読して目標SIR更新信号が目標
SIRの増加指示であるか、減少指示であるか解読す
る。解読結果が増加指示であれば、目標SIRを増加さ
せ、解読結果が減少指示であれば、目標SIRを減少さ
せる。この動作を繰り返すことによってBSC860で
の選択合成後の信号を目標FERの品質に収束させるこ
とができる。従来技術では、BTS−BSC間の目標S
IR更新周期Tは、BTS−MS間の閉ループ送信電力
制御周期τより十分長いことが知られている。
送信電力制御を表したグラフである。次に、図18のグ
ラフを用いてハンドオーバ中において、無線回線品質が
BTS_B−MS間よりBTS_A−MS間の方が十分
に高い場合について説明する。ここで、図18(A)は、
MSでの送信電力の遷移を表すグラフ、図18(B)は、
各BTSでの目標SIRの遷移と受信SIRの遷移を表
すグラフ、図18(C)は、BSCでの選択合成後の受信
FERの遷移を表すものである。
標SIRは、ハンドオーバ追加時の初期値の違いから異
なっている。MS800から送信された上り信号は、B
TS_A850とBTS_B870で受信され、各々の
受信SIRを測定して閉ループ送信電力制御が行われ
る。MS800では、受信信号の最大比合成で受信処
理、送信電力制御判定を行うので、送信電力制御判定結
果は無線通路の品質が良いBTS_A850の信号を基
に可変利得増加器803の制御を行うことになる。従っ
て、t0〜t2時間のMS800の送信電力901は、BT
S_A850の受信SIR903がBTS_A850の
目標SIR902に収束するように制御される。一方、
BTS_B870の受信SIR905は、無線回線品質
が悪いため目標SIR904より低くなり、送信電力制
御信号を通して送信電力増加を促すが、MS800での
送信電力制御判定ではBTS_A850の送信電力制御
信号を採用するために、BTS_B870の目標SIR
は、収束することができない。
FER908を見ると目標FER907より品質が良
い。これは、選択合成後の信号のほとんどが品質の良い
BTS_A850からの受信信号であることを意味し、
目標SIR更新制御は、実質的にBTS_A850の信
号のFERを基に目標SIRを決めていくことになる。
このグラフの場合には、受信FER908が目標FER
907より良いので目標SIRを下げるように、目標S
IR更新周期T910の間隔で制御され、受信FER9
08は、目標FER907に収束していく。また、BT
S_A850およびBTS_B870の目標SIRが下
がることによって、MS800の送信電力901も下が
るのがわかる。
A850との間に障害物が現れたこと等により受信電力
が急に減少した場合を想定すると、BTS_A850の
受信SIR903は、グラフのt2〜t3時間に急激に低下
し、それに伴ってBSC860の受信FER908も急
激に悪くなる。BTS_A850の受信SIR903が
低下していくと、BTS_B870の受信SIR905
との交点tAがありこのtAを過ぎると、BSC860の選
択合成部861での選択信号先がBTS_A850の信
号からBTS_B870の信号へと移ることになる。
又、MS800においてもBTS_A850850の下
りの信号の品質の低下に伴い、送信電力制御判定がBT
S_B870の送信電力制御信号を基に判定するように
変わり、tA〜t3の間でMS800は、BTS_B870
の目標SIR904を満たすように送信電力を上げてい
く。この閉ループ送信電力制御によってBSC860で
の受信FER908は、あるFER909に収束する。
しかし、この時の受信FER908は、目標FER90
7を満たすものではない。何故ならば、この時に収束し
たBTS_B870の目標SIR904は、MS800
とBTS_A850の無線回線品質が良好であり、BS
C860での選択合成後信号が、ほとんどBTS_A8
50の信号であった場合において制御され決定された値
だからである。
08が目標FER907より悪いので、BTS_A85
0及びBTS_B870の目標SIRは、増加するよう
に制御され、目標SIR更新周期T910で徐々に目標
FERに近づいていく。しかしながら、目標SIR更新
周期Tは、非常に長いので、目標FERまで落ち着くま
でには時間がかかり、かなりの時間、品質を保てない状
態が続いてしまう。更に、BSC860の選択合成部8
61での選択先がBTS_A850の信号からBTS_
B870の信号に移った後の受信FER909が、呼解
放が生じるFER906を超えてしまい、かつ同期が維
持できない時間、保持されると呼切断が生じる問題が発
生してしまう。
ハンドオーバー中にシャドウ効果等のように急激にデー
タ品質が劣化した場合にでも、早急に目標となる信号品
質に収束させ回復させることができる無線通信システ
ム、基地局制御局、基地局及び送信電力制御方法を提供
することにある。更に、本発明の目的は、外部障害によ
るシャドー変動に対して、呼切断が減少するセルラー移
動通信システムを提供することにある。
め、本発明は、符号分割多元接続方式の移動通信システ
ムにおいて通話中の移動局および基地局は、各々の無線
回線の受信品質が所定の基準品質に等しくなるように送
信電力制御を行い、移動局が複数の基地局に同時に接続
されるソフトハンドオーバ中において複数の基地局は、
有線回線を介して基地局制御局に接続され、複数の基地
局から基地局制御局への複数の伝送信号は、基地局制御
局において選択合成される移動通信システムにおいて、
基地局制御局は、選択合成後の信号品質が所定の品質と
等しくなるように、該基地局に対して、ある周期で送信
電力制御で用いる基準品質値を更新する機能を有し、こ
の制御する更新は、短い周期時間であることを、ひとつ
の特徴とした。
システムにおいて、基地局制御局が、該基地局の送信電
力制御で用いる基準品質値を更新する周期は、送信電力
制御周期時間と同じにすることを、他の特徴とした。
多元接続方式の移動通信システムにおいて通話中の移動
局および基地局は、各々の無線回線の受信品質が所定の
基準品質に等しくなるように送信電力制御を行い、移動
局が複数の基地局に同時に接続されるソフトハンドオー
バ中において複数の基地局は、有線回線を介して基地局
制御局に接続され、複数の基地局から基地局制御局への
複数の伝送信号は、基地局制御局において選択合成され
る移動通信システムにおいて、ソフトハンドオーバ中の
間、基地局制御局は、該基地局から受信する複数の伝送
信号の信号品質により、最良の回線品質を提供する基地
局を決定する手段と、最良の回線品質を提供する基地局
に、基地局に対する基準品質の増減指示を通知する機能
を具備し、基地局は、増減指示の有無を判断する手段
と、増減指示を受け取らない該基地局は、システム設定
値をもとに送信電力を行うことを、他の特徴とした。
御局において、最良の回線品質を提供する基地局を決定
する手段は、選択合成前のハンドオーバ中の該基地局か
ら受信した信号と選択合成によって選択された信号との
割合を測定することによって決定することを、他の特徴
とした。
おいて、基地局制御局からの基準品質増減指示の有無を
判断する手段は、待ち受け時間を管理する機能を具備す
ることによって実現することを、他の特徴とした。
おいて、基地局制御局からの基準品質増減指示を受けと
らない該基地局は、送信電力制御の基準品質値をシステ
ム初期設定値に設定することを、他の特徴とした。
多元接続方式の移動通信システムにおいて通話中の移動
局および基地局は、各々の無線回線の受信品質が所定の
基準品質に等しくなるように送信電力制御を行い、移動
局が複数の基地局に同時に接続されるソフトハンドオー
バ中において複数の基地局は、有線回線を介して基地局
制御局に接続され、複数の基地局から基地局制御局への
複数の伝送信号は、基地局制御局において選択合成され
る移動通信システムにおいて、基地局は、基準品質と受
信品質との差と、所定の閾値とを比較する手段を具備
し、比較結果によって、該基地局は、自立的に最良の回
線品質を提供している基地局であるか否かを判断する機
能を具備し、該基地局が最良の回線品質を提供している
基地局でないと判断した場合には、システム初期設定値
をもとに送信電力制御をおこなうことを、他の特徴とし
た。
おいて、基準品質と受信品質との差と、所定の閾値とを
比較した結果が、基準品質と受信品質との差が閾値より
小さいと判断された場合は、該基地局が最良の回線品質
を提供している基地局であると判断することを、他の特
徴とした。また、上記目的を達成するため、記載の基地
局において、基準品質と受信品質との差と、所定の閾値
とを比較した結果が、基準品質と受信品質との差が閾値
より大きいと判断された場合は、該基地局が最良の回線
品質を提供している基地局ではないと判断する特徴を備
えることができる。
おいて、基準品質と受信品質との差と、所定の閾値とを
比較した結果が、基準品質と受信品質との差が閾値より
小さいと判断された場合にのみ、基地局制御局からの基
準品質増減指示に従う特徴を備えることができる。
おいて、基準品質と受信品質との差と、所定の閾値とを
比較した結果が、基準品質と受信品質との差が閾値より
小さいと判断された場合には、基地局の基準品質をシス
テム初期設定値に設定して送信電力制御を行う特徴を備
えることができる。
明する。 (1)実施の形態1の説明 図1は、本発明を適用したセルラー移動通信システムに
おいて、ハンドオーバ中の構成を表した図である。すな
わち、図1は、本発明の送信電力制御方式を適用したC
DMA移動通信システムにおいて、ソフトハンドオーバ
中にあるMS400とハンドオーバ接続先であるBTS
_A100、およびBTS_B200、BSC300を
示した図である。MS400は、BTS_A100から
の下り無線回線、およびBTS_B200からの下り無
線回線を受信するとともに、両BTSに対して共通の上
り無線回線を送信している。
間、BTS_B200とMS400との間には送信電力
制御によってMS400、および各BTSの送信電力が
制御されている。送信電力制御は、例えば、ヘッダ、T
PCビット、ユーザ情報を含む個別物理チャネル250
のTPCビットを使うことによって実現される。このと
き、一例として、BTS_A100、および、BTS_
B200がMS400に対して送信電力を上げる指示を
する場合には、TPCビットを“11”とし、逆に送信
電力を下げる指示をする場合には、TPCビットを“0
0”として下りの御別物理チャネルに付加して送信す
る。MS400は、個別物理チャネル250を受信する
とTPCビットを見て、“11”と判断するとBTSへ
の送信電力を上げ、逆に“00”と判断すると送信電力
を下げる。また、上り方向に対しても同様なデータ形式
であり、TPCビットによってBTSの送信電力が制御
される。
0を介してBSC300に接続され、BTS_B200
は、有線回線420を介してBSC300に接続され、
BSC300において、上り信号を選択合成すること
で、より品質の高い上り信号を上位局へ送信することが
できる。この各BTSとBSC300との間には、BS
C300でのFERと目標FERとの比較結果に基づき
BTSの目標SIRを更新する制御があり、この制御
は、BTSとBSC300間の局間制御チャネル252
を使うことによって実現される。BSC300がBTS
に対して目標SIR更新を指示したい場合には、局間制
御チャネル252のデータ部に目標SIR更新信号を乗
せて送信し、BTSでは目標SIR更新信号の中身を解
読して、解読結果に従い目標SIRを更新する。
オーバ中の無線回線品質は、 BTS_B200とMS
400との間の無線回線品質より、BTS_A100と
MS400との無線回線品質の方が高いものとする。
又、各々の実施の形態では、基地局での基準品質にはS
IRを、基地局制御局での信号品質には、FERを用い
て説明するが、これに限らず、基準品質、信号品質を表
す適宜のパラメータを用いることができる、例えば、1
Bit当りの信号比干渉電力Eb/No(Bit Energyper Noi
se)、ビット誤り率(Bit Error Rate)、フレーム誤り
率、搬送波対干渉電力CIR(carrier interference rati
o)、呼損率等を用いることができる。
の従来の構成と同様であるが、BTSとBSC300と
の間の目標SIR更新周期T510を従来のものより短
く設定していることが、主な特徴である。この実施の形
態1の動作をグラフを用いて説明する。
の送信電力制御を表したグラフである。図2(A)は、上
からMS400の送信電力、図2(B)は、BTS_A1
00とBTS_B200の目標SIRと受信SIR、図
2(C)は、BSCでの受信FERをそれぞれ示すグラフ
であり、図18の従来のグラフと比べると、特に、目標
SIR更新周期T510が短く設定されている。
00との無線回線品質が良好な場合である。MS400
がハンドオーバ中の閉ループ送信電力制御は、品質の良
い送信電力制御信号を選択することから、BTS_A1
00の送信電力制御信号をもとに閉ループ送信電力制御
を行い、BTS_A100での受信SIR503は、目
標SIR502に収束する。逆に、BTS_B200で
の受信SIR505は、MS400がBTS_B200
の送信電力制御信号を基に閉ループ送信電力制御をして
いないことから目標SIR504より低くなる。t1で
の受信FER508は、目標FER507より品質が良
いので、BSC300は、t1での目標SIR更新時間に
目標SIRを下げる制御信号をBTS_A100とBT
S_B200に対して出す。その制御信号を受け取った
BTS_A100とBTS_B200は、制御信号に従
い目標SIRを下げる。目標SIRが下がると、t1での
BTS_A100の受信SIR503は、目標SIR5
02より高くなり、MS400は、閉ループ送信電力制
御によって送信電力501を下げ、BTS_A100の
受信SIR503は、目標SIR502に収束してい
く。更にBSC300での受信FER508も目標FE
R507に収束していく。
S400との無線回線間に障害物が入ること等により、
無線回線品質が低下したとすると、BTS_A100で
の受信SIR503は、急激に低下する。それに伴っ
て、BSC300の受信FER508も急激に悪くな
り、MS400の送信電力501は、閉ループ送信電力
制御によって上がっていく。BSC300では、BTS
_A100の受信SIR503がBTS_B200の受
信SIR505より低くなった時点で、選択合成部での
選択する信号がBTS_A100経由の信号からBTS
_B200経由の信号へと変わり、受信FER508の
上昇が止まる。次にt4では、目標SIR更新制御により
目標SIRが上げられ、早急にFERが改善される。更
に呼解放FER506を超える時間が短くなるので、同
期外れが生じなくなり、呼解放が発生しなくなる。この
動作を繰り返すとt7以降に受信FERが目標FERに収
束して、品質を満たすことになる。このように目標SI
R更新周期T510を短くすることで、受信FER50
8が悪くなった場合でも、早急に目標FER507に近
づけることが出来る。
00の構成を示すブロック図である。図中において、無
線信号の送受信を行うアンテナ101、上りと下り信号
を分配するサーキュレータ102、高周波・中間周波数
での受信処理を行う受信部(RxRF)103、逆拡散処
理を行う逆拡散回路104a〜104n、上り信号の復
号化処理を行う復号部105a〜105n、上り信号か
ら通話信号と制御信号を挿入分離する上り情報部10
6、BSC300への送信インタフェースを持つ上りL
IF部107、上り信号のSIRを測定する上りチャネ
ルSIR測定部108、受信SIRと制御部150より
指定された目標SIRとを比較し、比較結果により送信
電力制御信号を作成する比較器109、BSC300か
らの受信インタフェースを持つ下りLIF部111、下
り信号から通話信号と制御信号を分離、挿入する下り情
報部111、下り信号を符号化する符号化部112a〜
112n、下り信号に比較器から入力された送信電力制
御信号を付加してフレームを作成するフレーム作成部1
13a〜113n、拡散処理を行う拡散回路114a〜
114n、拡散回路から入力された上り信号を加算する
加算回路115、下り信号の高周波数・中間周波数処理
を行う送信部(TxRF)116、BSC300からの制
御信号により目標SIRを更新させる制御部150を備
える。
ブロック図である。図中において、BTSとのインタフ
ェースを持つラインインタフェース部(LIF部)30
1a〜301n、信号の交換処理を行うスイッチ(SW)
302、ハンドーバ中に選択合成処理を行う選択合成部
320、上位局への送信インタフェースを持つ上位局I
F部304、選択合成後の上り信号のFERを測定する
上りFER測定部305、測定したFERと制御部より
入力された目標FERとを比較する比較器306、比較
器での比較結果を基に制御信号を作成する制御信号作成
部307、上位局への受信インタフェースを持つ上位局
IF308、下り信号に制御信号を挿入する加算器30
9、下り信号をハンドオーバ中のBTSへ複製する選択
分離部310、メインパスを推定する目標SIR制御部
350を備える。
システムにおいて、ハンドオーバ中のMS400および
BTSは、それぞれの無線回線の受信品質が所定の基準
品質に等しくなるように閉ループ電力制御周期τで送信
電力制御を行い、またBSC300においては、受信F
ERが所定の目標FERに等しくなるように、所定の目
標SIR更新周期Tで目標SIRを補正制御する。
100では、MS400から送信された上り信号を、ア
ンテナ101で受信し、サーキュレータ102を介して
RxRF103に転送する。RxRF103では、ベー
スバンド信号の復調と高/中間周波数での受信処理が行
われ、ベースバンド信号を逆拡散回路104a〜104
nへと転送する。逆拡散回路104a〜104nでは、
指定された拡散符号を使って上り信号に逆拡散処理を施
し、該MS400の上り信号を取り出す。取り出した該
MS400の上り信号は、上りチャネルSIR測定部1
08と復号部105a〜105nへと入力される。復号
部105a〜105nでは、入力された上り信号にデイ
ンタリーブやビタビ復号等の誤り訂正制御処理を施し、
更に無線回線の品質情報を付加して、上り信号を上り情
報部106へと送信する。上り情報部106では、上り
信号から制御信号と通話信号を分離してBSC300に
送信すべき信号を選定して上りLIF部107を介して
BSC300へと送信する。
は、入力された上り信号のSIRを測定し、受信SIR
を比較部109へと転送する。比較部109では、入力
された受信SIRと制御部150より指定された目標S
IRとを比較して、受信SIRが目標SIRより小さい
場合には、送信電力増加を意味する送信電力制御信号
を、受信SIRが目標SIRより大きい場合には、送信
電力減少を意味する送信電力制御信号を作成し、その信
号をフレーム作成部113a〜113nへと送信する。
りLIF110を介して下り情報部111へ入力され
る。下り情報部では、BTS_A100で終端する必要
がある制御信号(例えば、目標SIRの増減指示のため
の制御信号等)は、制御部150へと転送し、MS40
0へと送信すべき信号には符号化部112a〜112n
へと転送する。符号化部112a〜112nへ入力され
た下り信号は、インターリーブや符号化処理等を施さ
れ、フレーム作成部113a〜113nへと送信され
る。フレーム作成部113a〜113nでは、符号化部
112a〜112nから入力された下り信号に比較部1
09から入力された送信電力制御信号を付加して拡散回
路114a〜114nへと転送する。拡散回路114a
〜114nでは、下り信号を拡散処理した後、加算回路
115へと送信する。加算回路115では各拡散回路か
ら入力された下り信号を加算してTxRF116へと転
送する。TxRF116へと入力された下り信号は、高
/中間周波数の送信処理を施されサーキュレータ102
を介してアンテナ101からMS400へと送信され
る。又、BTS_B200でも同様な構成により同様な
処理が行われて、送信電力制御信号を付加された下り信
号がアンテナより送信される。
S_B200から受信した下り信号を、例えば、最大比
合成等にて受信処理を行うことで、結果的には、品質の
良い信号の送信電力制御信号を使って、送信電力制御判
定を行うことになる。この場合には、BTS_A100
との無線回線品質の方が良いので、BTS_A100の
送信電力制御信号を解読して、その電力増減指示に従い
MS400の送信電力を決定する。
へと送信された上り信号は、ラインインタフェース(L
IF)301aを介してSW302へと入力され、BT
S_B200からBSC300へと送信された上り信号
は、LIF301nを介してSW302へと入力され
る。SW302では、ハンドーバ中のBTS_A100
とBTS_B200の上り信号を選択合成部320へと
交換する。
ついて説明する。図7は、基地局制御局における選択合
成部のブロック構成を表した図である。選択合成部32
0は、図のような、バッファ321a〜321n、選択
判定部322、選択部323を備えており、SW302
から入力された上り信号は、信号線324a〜324n
を介して、一旦、バッファに入れられ、比較する信号の
遅延差が吸収される。選択判定部323では、BTS_
A100とBTS_B200の上り信号に付加された品
質情報を比較して、より品質の高い信号の選択判定を行
う。判定結果は、信号線325を通して、選択部323
と目標SIR更新制御部350へとに連絡される。選択
部323に判定結果が通知されると選択部323では、
判定結果に従った信号を選択判定部322より読み出
し、読み出した信号は、上りFER測定部305と上位
局IF304へと転送される。
位局へと送信される。上りFER測定部305では、入
力された選択合成後の信号のFERを測定して、受信F
ERを比較部306へと送信する。比較部306では、
入力された受信FERと予めシステムによって決められ
た目標FERとを比較して、受信FERが目標FERよ
り低い場合、BTSの目標SIRを下げる指示を、受信
FERが目標FERより高い場合には、BTSの目標S
IRを上げる指示の意味をもつ目標SIR更新信号を制
御信号作成部307に入力する。制御信号作成部307
では、比較部306より入力された目標SIR更新信号
を下りの制御信号のフォーマットに変換して、加算器3
09を介して選択分離部310へと送信する。
更新制御部のブロック構成を表した図である。目標SI
R更新制御部350は、図8のような選択合成部インタ
フェースの351とメインパス推定部の360、選択分
離部へのインタフェースの353を備え、これらは、内
部バス354で接続されている。選択合成部320によ
り入力された選択判定結果信号は、選択合成部インタフ
ェース(IF351)を介して入力され、メインパス推定
部360へと転送される。
定する手段を表したフローチャートである。メインパス
推定部360では、図10に示すようなフローチャート
でメインパスを推定する。選択合成部IF351を介し
て、選択判定結果信号が入ってくると、先ず、ステップ
361に進み、選択された信号がBTS_A100の信
号であるか否か判定する。BTS_A100の信号であ
ると判定された場合には、ステップ362に進み、BT
S_A100の信号を選択している割合を測定し、ステ
ップ363に進む。ステップ363では、ステップ36
2で測定した結果が、規定の閾値th以上であるか否か判
定する。判定結果がth以上と判定された場合には、ステ
ップ364に進み、メインパスは、BTS_A100か
らの通信路であると判定される。又、ステップ363で
判定した結果がth未満であると判定された場合には、ス
テップ367に進み、メインパスは該当なしと判定され
る。
_B200から受信した信号であると判定された場合に
は、ステップ365に進み、BTS_B200の受信信
号を選択している割合を測定する。次にステップ366
に進み、ステップ365で測定した結果が規定閾値th
以上であると判定された場合には、ステップ368に進
み、メインパスはBTS_B200からの通信路である
と判定できる。また、ステップ366での判定結果が規
定閾値th未満であると判定された場合には、ステップ
367に進み、メインパス該当なしという判定になる。
メインパスの判定が決まった後、ステップ369に進
み、目標SIR更新時間であるかの判定が行われ、更新
時間であれば、ステップ370に進み、選択分離部IF
353を介して選択分離部310へ通知する。又、ステ
ップ369での判定が目標SIR更新時間ではないと判
定された場合には、選択分離部310への通知は行われ
ず終了となる。
より入力された下り信号を複製して、ハンドオーバ中の
全BTSに対して送信するが、目標SIR更新信号を乗
せた制御信号は、制御部350より通知された信号を基
に送信するBTSを選択する。制御部350よりBTS
_A100経由の通信路がメインパスであると通知され
た場合には、目標SIR更新信号を乗せた制御信号は、
BTS_A100に接続される信号にのみに送信し、B
TS_B200には送信しない。又、制御部350より
メインパスなしと通知された場合には、ハンドーバ中の
全BTSに対して送信する。選択分離部310よりSW
302に対して送信された下り信号は、LIF301a
〜301nを介して各BTSへと送信される。
BTS_A100とBTS_B200の下りLIF11
0を介して下り情報部111へと入力される。下り情報
部111では、下り信号から制御信号を抽出すると制御
部150へと転送する。
は、基地局における制御部のブロック構成を表した図で
ある。制御部150は、図6に示すような情報部IF1
53、目標SIR制御部160、比較器IF151、タ
イマ154を備え、下り情報部111より入力された制
御信号は、情報部IF153を介して目標SIR制御部
160に入力される。
実現するフローチャートである。目標SIR制御部16
0では、このフローチャートに従った制御を行う。先
ず、ステップ161において、制御信号が入力されてい
るかを判定する。情報部IF153より制御信号が入力
されている場合には、ステップ162に進み、タイマー
値をリセットし、ステップ163に進む。ステップ16
3では、制御信号の指示に従って目標SIRを増減す
る。次にステップ164に進み、更新された目標SIR
を比較器IF151を介して比較器109に指示して終
了である。一方、ステップ161で制御信号が無しと判
定された場合には、ステップ165に進み、タイマ値が
規定時間Thを超えているか否かを判定する。判定結果
が、規定時間Thを超えていないと判定された場合に
は、ステップ161に戻る。又、判定結果が、規定時間
Thを超えていると判定された場合には、ステップ16
6に進み、目標SIRを初期設定値に変更する。その後
は、ステップ164に進み、比較器へ通知して終了とな
る。
間の無線回線品質が良好である時に、BTS_A100
とMS400との無線回線間に障害物が入ってしまう等
により、無線回線品質が急激に低下した場合の本発明の
動作を説明する。図3は、本発明を適用した実施の形態
2の送信電力制御を表したグラフである。すなわち、図
3の(A)は、MS400の送信電力、図3(B)は、BT
S_A100とBTS_B200の目標SIRと受信S
IR、図3(C)は、BSCでの受信FERをそれぞれ示
すグラフである。
00との無線回線品質が良好な場合である。MS400
がBTS_A100の送信電力制御信号をもとに閉ルー
プ送信電力制御を行うことで、BTS_A100での受
信SIR603は、目標SIR602に収束するが、B
TS_B200での受信SIR605は、目標SIR6
04より低くなる。
607より品質が良いので、BSC300がBTS_A
100からの通信路をメインパスと判断した場合には、
t1での目標SIR更新信号には、目標SIRを下げる指
示をBTS_A100のみに送信する。BTS_A10
0の制御部150は、BSC300からの目標SIR更
新信号を受け取るとその内容に従い目標SIRを下げ
る。又、t1〜t2時間に見られるようにBTS_B200
では、t1を過ぎても制御信号が届かないので、目標SI
R制御部160での処理において、図9のステップ16
5の判定においてタイマー値が規定時間Thを超えたと
判断され、目標SIRが初期設定値609に変更され
る。
下がると、t1での受信SIR603は、目標SIRより
高くなるので、閉ループ送信電力制御によってMS40
0の送信電力601を下げ、受信SIR603は、目標
SIR602に収束していく。更にBSC300での受
信FERも目標FER607に収束していく。
0との無線回線間に障害物が入り、無線回線品質が低下
したとすると、BTS_A100での受信SIR603
は、急激に低下する。それに伴って、BSC300の受
信FER608も急激に悪くなり、MS400の送信電
力は、閉ループ送信電力制御により送信電力を上げてい
く。BTS_A100の受信SIR603がBTS_B
200の受信SIR605より低くなった時点で、BS
C300の選択合成部での選択する信号が、BTS_A
100経由の信号からBTS_B200経由の信号へと
変わり、受信FER608の上昇が止まる。MS400
においては、閉ループ送信電力制御をBTS_A100
の送信電力制御信号からBTS_B200の送信電力制
御信号を基に制御するように変わり、既に初期設定値に
なっているBTS_B200の目標SIRに向かって送
信電力を増加させる。この動作により、呼解放FER6
06を超える時間が短くなるので、同期外れが生じなく
なり、呼解放が発生しなくなる。
受信SIRが目標SIRに収束した場合にBSC300
の受信FERが目標FERより品質が高くなるように設
定される。t3以降は、目標SIR更新制御および閉ルー
プ送信電力制御によってBSC300の目標FER60
7に収束するように動作する。又、BTS_A100と
MS400の無線回線が低下したままであれば、t4での
メインパスは、BTS_B200からの通信路であると
BSC300が判定することで、BTS_A100は、
目標SIR602をBTS_A100の初期設定値に変
更する。
満たさない時間が短縮できる。なお、規定時間Thは、
例えば、SIR更新周期Tより大きい値とすることがで
きる。また、目標SIRの初期設定値は、例えば、十分
に呼接続可能な程度高い値、インフラ・環境・システム
設置状況に応じた経験値・設定値、MSが出力できる最
大値より低い値等に適宜設定することができる。
るシステムは、図1と同様であり、MS400、BSC
300は従来の装置と同様である。図11は、実施の形
態3で用いられるBTSのブロック構成図を示してい
る。
IRの更新制御を行う制御部170にある。上りチャネ
ルSIR測定部108により上り信号のSIRを測定し
た後、受信SIRを比較器109と制御部170に転送
する。比較器109は、実施の形態2で説明した動作と
同様である。
る制御部のブロック構成を表した図である。制御部17
0は、上りチャネルSIR測定108とのインタフェー
スを持つSIR測定部IF172、比較器109とのイ
ンタフェースの171、目標SIR更新の制御を行う目
標SIR制御部180、下り情報部111とのインタフ
ェースを持つ情報部IF173を備え、これらは内部バ
ス175で接続されている。
180によって制御される。図13は、実施の形態3で
の基地局での目標SIR更新制御を実現するフローチャ
ートである。目標SIR制御部180の動作を、このフ
ローチャートを用いて説明する。先ず、ステップ181
において、現在の目標SIRから、SIR測定部IF1
72を介して入力された受信SIRを減算した値をΔS
IRとして求める。次にステップ182に進み、ステッ
プ182で算出したΔSIRが予め決めていた閾値Xt
hと比較する。比較結果がΔSIRは、Xthより小さ
いと判定された場合には、ステップ183に進み、情報
部IF173に目標SIR更新信号を含む制御信号が有
るか否かを判断する。判断結果において制御信号が入力
されていると判断された場合には、ステップ184に進
み、目標SIR更新信号の指示に従い目標SIRを増減
制御する。次にステップ185に進み、ステップ184
の結果を、比較器IF171を介して比較器109に通
知する。又、ステップ183にて制御信号が入力されて
いないと判断された場合には、終了となる。一方、ステ
ップ182での比較結果がΔSIRは、閾値Xthより
大きいと判定された場合には、ステップ186に進む。
ステップ186では、目標SIRを初期設定値に変更す
る。この場合の初期設定値は、システム初期値とは限定
せず、十分品質が保てる値を設定することも出来る。目
標SIRを初期設定に変更した後は、ステップ185に
進み、比較器109に通知して終了となる。このフロー
では、ΔSIRがXthを超えた場合に、BSC300
からの目標SIR更新信号を無視する動作になる。
無線回線品質が良好である時に、BTS_A100とM
S400との無線回線間に障害物が入ってしまう等によ
り、無線回線品質が急激に低下した場合の実施の形態3
の動作を説明する。図14は、本発明を適用した実施の
形態3での送信電力制御を表したグラフである。図14
(A)は、MS400の送信電力、図14(B)は、BTS
_A100とBTS_B200の目標SIRと受信SI
R、図14(C)は、BSC300での受信FERをそれ
ぞれ示すグラフである。
00との無線回線品質が良好な場合である。MS400
がBTS_A100の送信電力制御信号をもとに閉ルー
プ送信電力制御を行うことで、BTS_A100での受
信SIR703は、目標SIR702に収束するが、B
TS_B200での受信SIR705は、目標SIR7
04より低くなる。
707より品質が良いので、t1での目標SIR更新信号
には、目標SIRを下げる指示をBTS_A100とB
TS_B200に送信する。BTS_A100の制御部
170は、BSC300からの目標SIR更新信号を受
け取ると図13のフローチャートにて目標SIRの更新
制御が決められる。ステップ181でのΔSIRの値
は、目標SIRと受信SIRの値が極めて等しいことか
ら小さな値となる。ステップ182での判定では、ΔS
IRの値は、Xthより小さいと判定され、ステップ1
83、ステップ184へと進み、BSC300から受信
した目標SIR制御信号を基に目標SIRを更新する。
この場合には、目標SIRを減少させ、比較器に通知さ
れる。
制御部180においては、目標SIRと受信SIRに格
差があるので、ステップ181のΔSIRの値が大きく
なり、ステップ182での判定では、ΔSIRは、Xt
hより大きいと判定される。判定後は、ステップ186
に進み、目標SIRが初期設定値に変更され、比較器1
09に通知される。
下がると、t1での受信SIR703は、目標SIRより
高くなるので、閉ループ送信電力制御によってMS40
0の送信電力701を下げ、受信SIR703は、目標
SIR702に収束していく。更にBSC300での受
信FER708も目標FER707に収束していく。
0との無線回線間に障害物が入る等により、無線回線品
質が低下したとすると、BTS_A100での受信SI
R703は、急激に低下する。それに伴って、BSC3
00の受信FER708も急激に悪くなり、MS400
の送信電力は、閉ループ送信電力制御により送信電力を
上げていく。BTS_A100の受信SIR703がB
TS_B200の受信SIR705より低くなった時点
で、BSC300の選択合成部での選択する信号が、B
TS_A100経由の信号から、BTS_B200経由
の信号へと変わり、受信FER708の上昇が止まる。
MS400においては、閉ループ送信電力制御をBTS
_A100の送信電力制御信号からBTS_B200の
送信電力制御信号を基に制御するように変わり、既に初
期設定値になっているBTS_B200の目標SIRに
向かって送信電力を増加させる。この動作により呼解放
FER706を超える時間が短くなるので、同期外れが
生じなくなり、呼解放が発生しなくなる。
IRが目標SIRに収束した場合にBSC300の受信
FERが目標FERより品質が高くなるように設定され
る。t3以降は、目標SIR更新制御および閉ループ送信
電力制御によってBSC300の目標FER708に収
束するように動作する。又、BTS_A100とMS4
00の無線回線が低下したままであれば、BTS_A1
00の目標SIR702と受信SIR703の差がXt
hを超えたと判断された時点で、BTS_A100の目
標SIR702を初期設定値に変更する。
満たさない時間が短縮できる。なお、閾値Xth、目標S
IRの初期設定値は、インフラ・環境・システム設定状
況に応じた経験値・設定値等により適宜設定することが
できる。
るシステムは、図1と同様であり、MS400、BTS
100は従来の装置と同様の構成である。図15は、実
施の形態4で用いれるBSC300のブロック構成図を
示している。
更新制御を、各BTSに対して独立に行うことである。
詳細に説明すると、ハンドオーバ中のBTS100とB
TS200からの上り信号は、LIF301aとLIF
301nを介してBSC300に入力される。入力され
た上り信号は、SW302によって交換され、信号線3
24a、信号線324nを通り選択合成部380と上り
FER測定部381に転送される。選択合成部380に
入力された信号は、選択合成されて上位局へと転送され
る。一方、上りFER測定部381は、入力された各上
り信号のFERを測定して、FERを比較器382に転
送する。比較器382では、各信号に対して、上りFE
R測定部から入力されたFERと制御部から指定されて
いる目標FERとを比較して、受信FERが目標FER
より低い場合には、BTSの目標SIRを下げる指示
を、受信FERが目標FERより高い場合には、BTS
の目標SIRを上げる指示の意味をもつ目標SIR更新
信号を制御信号作成部383に送信する。制御信号作成
部383は、比較部より入力された目標SIR更新信号
を下りの制御信号フォーマットに変換して、各BTSに
対応する信号を各BTSに接続される信号に加算器38
4a、384nを介して挿入される。
無線回線品質が良好である時に、BTS_A100とM
S400との無線回線間に障害物が入ってしまう等によ
り、無線回線品質が急激に低下した場合の実施の形態4
の動作を説明する。図16は、本発明を適用した実施の
形態4での送信電力制御を表したグラフである。図16
(A)は、MS400の送信電力、図16(B)は、BTS
_A100とBTS_B200の目標SIRと受信SI
R、図16(C)は、BSC300でのBTS_A100
から受信した信号のFER759、BTS_B200か
ら受信した信号のFER761、選択合成後のFER7
58をそれぞれ示すグラフである。
00との無線回線品質が良好な場合である。MS400
がBTS_A100の送信電力制御信号をもとに閉ルー
プ送信電力制御を行うことで、BTS_A100での受
信SIR753は、目標SIR752に収束するが、B
TS_B200での受信SIR755は、目標SIR7
54より低くなる。
59は、目標FER757より品質が良いので、t1での
目標SIR更新信号には、目標SIRを下げる指示をB
TS_A100に送信する。一方、BTS_B200経
由のFER761は、目標FER757より品質が悪い
ので、t1での目標SIR更新信号には、目標SIRを上
げる指示をBTS_B200に送信する。t2においても
同様に動作する。
0との無線回線間に障害物が入る等により、無線回線品
質が低下した場合を考えると、BTS_A100での受
信SIR753は、急激に低下する。それに伴って、B
TS_A100のFER759は、急激に悪くなり、B
SC300でのBTS_A100のFER759も急激
に悪くなる。MS400の送信電力は、BTS_A10
0での受信SIRが目標SIRより低くなったことで、
閉ループ送信電力制御により送信電力を上げていく。
TS_B200の受信SIR755より低くなった時点
で、BSC300の選択合成部での選択する信号は、B
TS_A100経由の信号から、BTS_B200経由
の信号へと変わり、MS400においても、閉ループ送
信電力制御がBTS_A100の送信電力制御信号から
BTS_B200の送信電力制御信号を基に制御するよ
うに変わる。このハンドオーバによって、MS400
は、送信電力をBTS_B200の目標SIRを満たす
ように上げ、それによってBTS_B200のFER7
61も下がる。また、BSC300においても選択する
信号が変わっているので、合成後FER758の上昇が
止まり、下がっていく。
は、BTS_A100とは独立に制御されているため、
目標SIRと受信SIRに差があると、BSC300の
目標SIR更新制御により上げるように制御される。従
って、急にハンドオーバをした場合にでも、目標SIR
が高くなっているので、合成後FERを急速に下げるこ
とができる。この動作により呼解放FER756を超え
る時間が短くなるので、同期外れが生じなくなり、呼解
放が発生しなくなる。上記の動作によって、目標FER
の品質を満たさない時間が短縮できる。
によれば、上記従来の技術の課題を解決し、外部障害に
よる無線回線品質の低下に対しても、選択合成後の品質
を早急に回復させることが可能で、上位局に対しては品
質の高い信号を供給することが出来る。更に、外部障害
によるシャドー変動に対して、呼切断が減少するセルラ
ー移動通信システムが実現できる。
おいて、ハンドオーバ中の構成を表した図である。
御を表したグラフである。
を表したグラフである。
ロック構成を表した図である。
局のブロック構成を表した図である。
図である。
成を表した図である。
ブロック構成を表した図である。
目標SIR更新制御を実現するフローチャートである。
表したフローチャートである。
おける制御部のブロック構成を表した図である。
ロック構成を表した図である。
制御を実現するフローチャートである。
制御を表したグラフである。
御局のブロック構成を表した図である。
制御を表したグラフである。
の構成を表した図である。
を表したグラフである。
Claims (30)
- 【請求項1】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムにおいて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記選択合成部により選択合成された後の信号品質を測
定する信号品質測定部と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減するための制御信号を作成する制御信号作
成部とを備え、 前記第1及び第2の基地局に対して共通に前記制御信号
を送信し、比較的短い周期で前記第1及び第2の基地局
で更新されるようにし、 前記第1及び第2の基地局は、 前記基地局制御局からの前記制御信号に従い目標基準品
質を増減する制御部を備えた無線通信システム。 - 【請求項2】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムにおいて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記選択合成部により選択合成された後の信号品質を測
定する信号品質測定部と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減指示するための制御信号を作成する制御信
号作成部とを備え、 前記第1の基地局に、前記制御信号を通知し、 前記第2の基地局に、前記制御信号を通知しないように
し、また、 前記第1及び第2の基地局は、 前記基地局制御局からの制御信号に従い目標基準品質を
増減する制御部を備え、 前記制御信号を受信した場合、該制御信号に従い目標基
準品質を増減し、 一方、前記制御信号を所定時間受信しなかった場合、予
め定められた設定値に基づき目標基準品質を設定するよ
うにした無線通信システム。 - 【請求項3】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムにおいて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記選択合成部により選択合成された後の信号品質を測
定する信号品質測定部と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減するための制御信号を作成する制御信号作
成部とを備え、 前記第1及び第2の基地局に対して共通に前記制御信号
を送信し、比較的短い周期で前記第1及び第2の基地局
で更新されるようにし、また、 前記第1及び第2の基地局は、 基地局制御局からの制御信号に従い目標基準品質を増減
する制御部と、 目標基準品質と受信品質との差と、所定の閾値とを比較
する比較器とを備え、 前記比較器により、該差が所定の閾値より小さいと判断
された場合、前記基地局制御局からの制御信号により基
準品質を増減し、 前記比較器により、該差が所定の閾値より大きいと判断
された場合、予め定められた設定値をもとに目標基準品
質を設定するようにした無線通信システム。 - 【請求項4】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムにおいて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号の各品質を独立に測定する信号
品質測定部と、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記信号品質測定部で測定した各伝送信号の信号品質と
目標信号品質とを比較する比較器と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減指示するための制御信号を作成する制御信
号作成部とを備え、 前記比較器の比較結果に基づいて、 前記第1の基地局に、目標基準品質の減少指示のための
制御信号を通知し、 前記第2の基地局に、目標基準品質の増加指示のための
制御信号を通知するようにし、各基地局に対する目標基
準品質の増減指示を各基地局へ独立して通知するように
し、また、 前記第1及び第2の基地局は、 前記基地局制御局からの前記制御信号に従い目標基準品
質を増減する制御部を備えた無線通信システム。 - 【請求項5】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムに使用される基地局制御局にお
いて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記選択合成部により選択合成された後の信号品質を測
定する信号品質測定部と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減するための制御信号を作成する制御信号作
成部とを備え、 前記第1及び第2の基地局に対して共通に前記制御信号
を送信し、比較的短い周期で前記第1及び第2の基地局
で更新されるようにした基地局制御局。 - 【請求項6】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムに使用される基地局制御局にお
いて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記選択合成部により選択合成された後の信号品質を測
定する信号品質測定部と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減指示するための制御信号を作成する制御信
号作成部とを備え、 前記第1の基地局に、前記制御信号を通知し、 前記第2の基地局に、前記制御信号を通知しないように
した基地局制御局。 - 【請求項7】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムに使用される基地局制御局にお
いて、 前記基地局制御局は、 各基地局からの伝送信号の各品質を独立に測定する信号
品質測定部と、 各基地局からの伝送信号を合成する選択合成部と、 前記信号品質測定部で測定した各伝達信号の信号品質と
目標信号品質とを比較する比較器と、 前記信号品質測定部により測定された信号品質が所定の
品質と等しくなるように、送信電力制御で用いる目標基
準品質を増減指示するための制御信号を作成する制御信
号作成部とを備え、 前記比較器の比較結果に基づいて、 前記第1の基地局に、目標基準品質の減少指示のための
制御信号を通知し、 前記第2の基地局に、目標基準品質の増加指示のための
制御信号を通知するようにし、各基地局に対する目標基
準品質の増減指示を各基地局へ独立して通知するように
した基地局制御局。 - 【請求項8】該基地局から受信する複数の伝送信号の信
号品質により、比較的良い回線品質を提供する基地局を
決定する手段をさらに備えた請求項5乃至7のいずれか
に記載の基地局制御局。 - 【請求項9】メインパスにより無線端末と通信する第1
の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2の
基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地局
制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と前
記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受信
品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制御
を行う無線通信システムに使用される基地局において、 前記基地局は、 前記基地局制御局からの制御信号に従い目標基準品質を
増減する制御部を備え、 前記制御信号を受信した場合、該制御信号に従い目標基
準品質を増減し、 一方、前記制御信号を所定時間受信しなかった場合、予
め定められた設定値に基づき目標基準品質を設定するよ
うにした基地局。 - 【請求項10】メインパスにより無線端末と通信する第
1の基地局と、サブパスにより無線端末と通信する第2
の基地局と、前記第1及び第2の基地局を制御する基地
局制御局とを備え、ソフトハンドオーバ中の無線端末と
前記第1及び第2の基地局との間で各々の無線回線の受
信品質が所定の基準品質に等しくなるように送信電力制
御を行う無線通信システムに使用される基地局におい
て、 前記基地局は、 前記基地局制御局からの制御信号に従い目標基準品質を
増減する制御部と、 目標基準品質と受信品質との差と、所定の閾値とを比較
する比較器とを備え、 前記比較器により、誤差が所定の閾値より小さいと判断
された場合、前記基地局制御局からの制御信号により基
準品質を増減し、 前記比較器により、誤差が所定の閾値より大きいと判断
された場合、予め定められた設定値をもとに目標基準品
質を設定するようにした基地局。 - 【請求項11】目標基準品質と受信品質との差が閾値よ
り小さいと判断された場合は、該基地局が最良の回線品
質を提供している基地局であると判断するようにした請
求項9又は10に記載の基地局。 - 【請求項12】目標基準品質と受信品質との差が閾値よ
り大きいと判断された場合は、該基地局が最良の回線品
質を提供している基地局ではないと判断するようにした
請求項9又は11に記載の基地局。 - 【請求項13】移動端末が複数の基地局とハンドオーバ
する際の送信電力制御方法において、 前記複数の基地局を制御する基地局制御局は、 前記基地局が前記移動端末の送信電力を制御する際にそ
の指標となる電力制御目標値を、前記基地局が前記基地
局制御局に送信する信号の受信品質に基づいて決定し、 前記基地局ごとに決定された電力制御目標値を第1の周
期で前記各基地局に送信し、 前記電力制御目標値を受信した基地局は、 その電力制御目標値にしたがって電力制御情報を生成
し、生成した前記電力制御情報を前記移動端末に第2の
周期で送信することを特徴とするハンドオーバする際の
送信電力制御方法。 - 【請求項14】前記第1の周期は、前記移動端末あるい
は前記基地局において通信品質劣化時の呼解放期間ある
いはよりも短い周期であることを特徴とする請求項13
記載の送信電力制御方法。 - 【請求項15】前記第1の周期は、前記第2の周期以下
であることを特徴とする請求項13記載の送信電力制御
方法。 - 【請求項16】前記第1の周期を、前記受信品質に応じ
て動的に変化させることを特徴とする請求項13記載の
送信電力制御方法。 - 【請求項17】前記第1の周期を、前記受信品質が劣化
すると前記受信品質が良好なときよりも短い周期とする
ことを特徴とする請求項16記載の送信電力制御方法。 - 【請求項18】前記第1の周期を、前記基地局と前記基
地局制御局間の伝送路のトラヒックが疎であるときは相
対的に短周期とし、前記トラヒックが密であるときは相
対的に長周期とすることを特徴とする請求項16記載の
送信電力制御方法。 - 【請求項19】複数の基地局と該基地局を制御する基地
局制御局とを有する移動通信システムのハンドオーバの
際の送信電力制御方法において、 移動端末からの上り信号を前記ハンドオーバ中の基地局
において受信するステップと、 前記受信した上り信号を前記基地局制御局に転送するス
テップと、 前記転送された上り信号を前記基地局制御局において受
信するステップと、 前記上り信号の受信品質を測定するステップと、 前記受信品質に基づいて複数の上り信号から品質の良い
上り信号を選択するステップと、 前記選択された上り信号を転送した基地局を特定するス
テップと、 前記基地局が前記移動端末の送信電力を制御する際に基
準とする目標受信品質を更新するための更新信号を生成
するステップと、 前記更新信号を前記基地局に送信するステップと、 前記更新信号を受信した基地局が前記更新信号に基づい
て前記目標受信品質を更新するステップと、 前記目標受信品質に従って前記移動端末の送信電力を制
御するステップと、を有することを特徴とするハンドオ
ーバの際の送信電力制御方法。 - 【請求項20】前記選択された上り信号を転送した基地
局を特定するステップは、選択された割合がしきい値を
超えるた場合に前記しきい値を超えた基地局を経由基地
局として特定するステップであり、前記更新信号を送信
するステップでは、前記しきい値を越える基地局が存在
する場合には、該しきい値を越える基地局に対し更新信
号を送信し、前記しきい値を越える基地局が存在しない
場合には、ハンドオーバ中の複数の基地局に対し更新信
号を送信するステップであることを特徴とする請求項1
9に記載のハンドオーバの際の送信電力制御方法。 - 【請求項21】前記更新信号を受信しなかった基地局が
前記目標受信品質を初期化するステップと、をさらに有
することを特徴とする請求項19乃至20に記載のハン
ドオーバの際の送信電力制御方法。 - 【請求項22】移動端末が複数の基地局とハンドオーバ
する際の送信電力制御方法において、 前記移動端末からの上り信号を受信するステップと、 前記受信した上り信号の受信品質を測定するステップ
と、 前記受信品質と送信電力制御の目標となる目標受信品質
との差分の絶対値を求めるステップと、 前記差分の絶対値がしきい値を超えると前記目標受信品
質を初期化するステップと、を有することを特徴とする
送信電力制御方法。 - 【請求項23】移動端末が複数の基地局とハンドオーバ
する際の送信電力制御方法において、 前記移動端末からの上り信号を受信するステップと、 前記受信した上り信号の受信品質を測定するステップ
と、 前記複数の基地局を制御する基地局制御局が送信する目
標受信品質更新信号を受信するステップと、 前記目標受信品質更新信号にしたがって前記移動端末の
送信電力制御をするための目標受信品質を更新するステ
ップと、、 前記受信品質と前記目標受信品質との差分の絶対値を求
めるステップと、 前記差分の絶対値がしきい値を超えると前記基地局制御
局が送信する目標受信品質更新信号を廃棄し、前記目標
受信品質を初期化するステップと、 前記目標受信品質にしたがって前記移動端末の送信電力
制御するための電力制御信号を生成するステップと、 前記電力制御信号を前記移動端末に送信するステップ
と、 を有することを特徴とする送信電力制御方法。 - 【請求項24】前記初期化するステップでは、前記目標
受信品質として基地局ごとの初期値あるいは、十分に受
信品質が保てる値を設定することを特徴とする請求項2
2乃至請求項23に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項25】移動端末とハンドオフする複数の基地局
を制御する基地局制御局において、 前記移動端末からの上り信号を前記複数の基地局を経由
して受信する受信部と、 前記受信部で受信された上り信号の受信品質を測定する
受信品質測定部と、 前記基地局が前記移動端末の送信電力を制御する際にそ
の指標となる電力制御目標値を、更新するための制御信
号を前記受信品質測定部が測定した受信品質に基づいて
生成する更新制御部と、 前記更新制御部で生成された制御信号を、前記基地局が
前記移動端末の送信電力の制御を行う周期以下の周期で
もって前記基地局に送信する送信部と、を有することを
特徴とする基地局制御局。 - 【請求項26】複数の基地局と該基地局を制御する基地
局制御局とを有する移動通信システムにおいて、 前記基地局制御局は、 前記複数の基地局で受信した移動端末からの上り信号を
前記複数の基地局を介して受信する上り信号受信部と、 前記上り信号受信部が受信した上り信号の受信品質を測
定する受信品質測定部と、 前記受信品質測定部が測定した受信品質に基づいて複数
の上り信号のうち品質の良い上り信号を選択する信号選
択部と、 前記信号選択部が選択した上り信号がいずれの基地局を
経由したものであるかを推定する推定部と、 前記移動端末の送信電力制御の基準となる目標受信品質
の更新信号を生成する生成部と、 前記推定部により経由基地局であると推定された基地局
に対し、前記生成部が生成した更新信号を送信する更新
信号送信部と、を有し、 前記基地局は、 前記更新信号送信部が送信する更新信号を受信する更新
信号受信部と、 前記更新信号受信部が受信した前記更新信号に基づいて
前記目標受信品質を更新する更新部と、 前記目標受信品質に基づいて前記移動端末の送信電力を
制御する送信電力制御部と、を有し、 前記更新部は、前記更新信号受信部において更新信号を
受信しなかった場合に前記目標受信品質を初期化するこ
とを特徴とする移動通信システム。 - 【請求項27】移動端末とハンドオーバする基地局にお
いて、 前記移動端末からの上り信号を受信する受信部と、 前記受信した上り信号の受信品質を測定する測定部と、 前記受信品質と電力制御の目標となる目標受信品質との
差分の絶対値を求める差分部と、 前記差分の絶対値としきい値と比較する比較部と、 前記比較部の比較の結果に基づいて前記目標受信品質を
初期化する初期化部と、 前記目標受信品質に基づいて前記移動端末に対し電力制
御信号を生成する生成部と、 前記生成部が生成した電力制御信号を前記移動端末に送
信する送信部と、を有することを特徴とする基地局。 - 【請求項28】移動端末と通信を行う基地局であって、
前記移動端末とハンドオフする際に基地局制御局に制御
される前記基地局において、 前記基地局制御局が送信する目標受信品質更新信号を受
信する基地局制御局IFと、 前記基地局制御局IFで受信した目標受信品質更新信号
にしたがって前記移動端末の送信電力制御をするための
目標受信品質を更新する第1の更新モードと、 前記目標受信品質を初期化する第2の更新モードと、 前記第1の更新モードあるいは前記第2の更新モードに
よって更新された目標受信品質にしたがって前記移動端
末の送信電力を制御するための電力制御信号を生成する
生成回路と、 前記生成回路が生成した電力制御信号を前記移動端末に
送信する送信回路と、を有することを特徴とする基地
局。 - 【請求項29】請求項28記載の基地局において、さら
に、 前記移動端末からの上り信号を受信する受信回路と、 前記受信回路が受信した上り信号の受信品質を測定する
受信品質測定回路と、 前記受信品質測定回路で得られた受信品質と前記目標受
信品質との差分の絶対値に基づいて、前記第1の更新モ
ードまたは前記第2の更新モードのいずれかを選択する
選択回路と、 前記選択回路が選択した更新モードに従って前記目標受
信品質を更新する更新回路と、を有し、 前記生成回路は、前記更新回路が更新した目標受信品質
にしたがって前記電力制御信号を生成することを特徴と
する基地局。 - 【請求項30】移動端末が複数の基地局とハンドオーバ
する際の送信電力制御方法において、 前記複数の基地局を制御する基地局制御局は、 前記基地局が前記移動端末の送信電力を制御する際にそ
の指標となる電力制御目標値を、前記基地局が前記基地
局制御局に送信する信号の受信品質あるいは前記基地局
制御局において選択合成された後の信号品質に基づい
て、前記複数の基地局に共通に決定し、 前記複数の基地局に共通に決定された電力制御目標値を
前記各基地局に送信し、 前記電力制御目標値を受信した基地局は、 その電力制御目標値にしたがって電力制御情報を生成
し、生成した前記電力制御情報を前記移動端末に送信す
ることを特徴とする、ハンドオーバする際の送信電力制
御方法。
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