JP2001217481A - スピンバルブ膜、並びに、その反強磁性体層の最適組成比の選定方法 - Google Patents

スピンバルブ膜、並びに、その反強磁性体層の最適組成比の選定方法

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JP2001217481A JP2000025905A JP2000025905A JP2001217481A JP 2001217481 A JP2001217481 A JP 2001217481A JP 2000025905 A JP2000025905 A JP 2000025905A JP 2000025905 A JP2000025905 A JP 2000025905A JP 2001217481 A JP2001217481 A JP 2001217481A
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film
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立雄 沢崎
Kiyotaka Tabuchi
清隆 田渕
Harunami To
治涛 刀
Masanori Ueno
昌紀 上野
Tomoki Fukagawa
智機 深川
Atsushi Kojo
篤志 古城
Hiroshi Nishida
宏 西田
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3268Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn
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    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反強磁性体層の膜厚の狭小化を図りつつも、
ピン層の交換異方性を大きくしてピン層の磁化の安定化
を図り、さらに経時変化による交換結合磁界並びにMR
比が大きく低減しないようにして、良好な出力特性と耐
久性とを得ることのできるスピンバルブ膜を提供し、ひ
いては磁気記録装置における線記録密度の更なる向上を
図る。 【解決手段】 自由側強磁性体層、非磁性導電体層、固
定側強磁性体層及び反強磁性体層を備えるスピンバルブ
膜であって、膜面内での磁気トルク測定より得ることの
できる単位面積当たりの回転ヒステリシス損失をWrと
し、膜面内での磁気トルク測定より得ることのできる固
定側強磁性体層の単位面積当たりの一方向異方性エネル
ギーをKuaとした場合、Wr/(Wr+Kua)が0.6
5未満となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置の磁気ヘッド等の感磁素子として用いられるスピンバ
ルブ膜に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の更なる高密度化を達成するた
めに、近年、例えば特開平11-330587号公報、特開平11-
328625号公報、特開平11-250420号公報、特開平11-2326
17号公報、特開平11-175923号公報、特開平11-126932号
公報、特開平11-121832号公報、特開平11-097765号公
報、特開平11-097763号公報、特開平11-096519号公報、
特開平11-086228号公報、特開平10-294506号公報、特開
平10-177706号公報並びに特開平10-154618号公報等の多
数の刊行物に開示されているように、スピンバルブ膜を
感磁素子として備える磁束感知型の磁気抵抗効果ヘッド
の研究・開発が盛んに行われている。
【0003】上記スピンバルブ膜は、対の強磁性体層の
間に非磁性導電体層を挟んで一体化し、一方の強磁性体
層の磁化方向を反強磁性体層との交換結合によって固定
し、他方の強磁性体層の磁化方向は、外部磁界に応じて
自由に回転し得るように構成したものである。なお、反
強磁性体層との交換結合によって磁化方向が固定された
固定側強磁性体層はピン層或いは固定磁性層とも称さ
れ、磁化方向が自由に回転し得る自由側強磁性体層はフ
リー層或いは自由磁性層とも称されている。
【0004】かかるスピンバルブ膜からなる感磁素子
(スピンバルブ素子)では、外部磁界の強弱により電気
抵抗が10数%変化し、旧来から磁気抵抗効果を示す材
料として知られているNiFe合金等の単層膜の抵抗変
化率(2〜3%程度)に比して非常に大きいことから、
巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)の一つとして位置
づけられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ハードディスク装置の
更なる面記録密度の向上の方向性の一つとして、線記録
密度の更なる向上を挙げることができる。線記録密度の
向上は、スピンバルブ膜全体の膜厚を更に狭小化し、上
下の磁気シールド間の間隔を狭小化することにより達成
することができる。しかし、近年のスピンバルブ膜を構
成する各層の膜厚は、各層が果たす作用、物性等に基い
て厳密に規定されており、膜厚の単なる変更は、素子の
出力特性の劣化をもたらす。
【0006】スピンバルブ膜の出力特性は、反強磁性体
層によるピン層の磁化の固着が重要であり、十分大きな
交換結合磁場Huaを得るために他の層に比して反強磁性
体層の膜厚は非常に大きく、従来製品では20nm以上
とされている。従来より、反強磁性体層の膜厚は大きい
程、ピン層の磁化が安定し、20nmを下回ると急激に
交換結合磁場Huaが減少し、大きなMR比(磁気抵抗効
果比=ΔR/R)が得られず、スピンバルブ素子として
良好な特性が得られない。
【0007】また、製造直後において大きなMR比と大
きな交換結合磁場Huaが得られたスピンバルブ素子であ
っても、実際にその素子を繰り返し使用していくに従っ
てMR比及び交換結合磁場Huaの双方が減少していくこ
とを本願発明者らは知見している。特に、反強磁性体層
の膜厚が20nmを下回る場合、経時変化によるMR比
の出力低下が大きくなる。このように耐久性が良好では
ないスピンバルブ素子は、試作品においては見かけ上、
高性能を発揮するが、実製品に採用することはできな
い。
【0008】そこで、本発明は、反強磁性体層の膜厚の
狭小化を図りつつも、ピン層の交換異方性を大きくして
ピン層の磁化の安定化を図り、さらに経時変化による交
換結合磁界並びにMR比が大きく低減しないようにし
て、良好な出力特性と耐久性とを得ることのできるスピ
ンバルブ膜、並びに、その反強磁性体層の最適組成比の
選定方法を提供し、ひいては磁気記録装置における線記
録密度の更なる向上を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、スピン
バルブ膜の構成層のうち反強磁性体層の膜厚の更なる狭
小化を図りつつも、大きな交換結合磁界Hua並びに大き
なMR比が得られるスピンバルブ膜の構造を探求すべ
く、鋭意研究を行った。上記したように、スピンバルブ
膜の出力特性の安定性は、反強磁性体層によるピン層の
磁化の固着がポイントであり、安定性の高い反強磁性体
の合金組成若しくは化合物組成を解明することが重要で
ある。例えば、PtMn合金においてはMn組成比が5
2at%前後で良好な性能を示すことが知見されている
が、PtMn膜をスパッタリング法により成膜する際に
用いるターゲットの種類などの種々の要因により、最適
なMn組成比が微妙に変動する。反強磁性体層の膜厚が
20nm以上の場合には、Mn組成比に±1at%のば
らつきがあっても所望の性能を得ることができたが、今
後、更なる薄膜化を図るためには、成膜されたスピンバ
ルブ膜の各層間、特に反強磁性体層とピン層との間の界
面状態などを考慮し、成膜条件に応じた最適な反強磁性
体の合金組成比若しくは化合物組成比を特定することが
必要である。
【0010】本願発明者らは、反強磁性体層の膜厚と組
成比の異なる多数のスピンバルブ膜試料を作成し、各試
料について種々のデータを採取した。図2は、試料とし
て用いたスピンバルブ膜の膜構成を模式的に示したもの
であり、非磁性材料からなる基板1上に、Ta膜2から
なる下地層、NiFeCr膜3からなる配向制御層、P
tMn膜4からなる反強磁性体層、CoFe膜5からな
る固定側強磁性体層、Cu膜6からなる非磁性導電体
層、CoFe膜7及びNiFe膜8の二層膜からなる自
由側強磁性体層、Ta膜9からなる保護層を順次積層形
成したものである。これを1cm四方の正方形板状に切
り出して試料とした。また、PtMn膜4の膜厚dが
7.5nm、10nm、15nm、20nm及び25n
mである5種の試料を作成するとともに、各膜厚dの試
料について、さらにPtMn膜の成膜条件を変えること
によりMn組成比の微妙に異なる5種の試料(計25種
の試料)を作成した。
【0011】これら各試料につき、アニール処理後、図
3に示すように磁場を3000Oeから−3000Oeまでの間
で交互に変化させ、この交番磁場中で磁気抵抗効果比M
R(=ΔR/R)を3回測定した。スピンバルブ膜のM
R−H曲線は図4に示すようなヒステリシス曲線とな
り、この曲線の最大値MRmaxが、各試料の磁気抵抗効
果比MRとなる。また、このMR−H曲線から交換結合
磁界Huaが求められる。この測定結果を表1に示す。な
お、表において、例えば、試料2−3は、試料2におけ
る3度目の測定であることを示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1中、PowerはPtMn層の成膜に用い
たスパッタリング装置の放電電力、Ar圧は放電ガスで
あるアルゴンガスの真空圧であり、これら成膜条件を適
宜変更することによって表に示されるようにMn組成比
を微妙に変化させている。
【0014】次に、大きな交番磁場に曝されることによ
る各試料のMR並びにHuaの低減率を見るため、表1の
測定データを加工し、第n回目(n=1,2,3)の測
定データの第1回目の測定データに対する比を算出し
た。これを表2に示す。なお、3回で測定を終了してい
るのは、3回測定すると試料のMR並びにHuaはほぼ飽
和し、4回目以降の測定データは3回目の測定データに
比して殆ど変動しないからである。なお、以下、MR1
及びHua1は1回目の測定データであり、これをMR
initial及びHuainitialと定義する。また、MR3及び
Hua3は3回目の測定データであり、かかる飽和状態の
磁気抵抗効果比をMRsaturationと、飽和状態の交換結
合磁界をHuasaturationとする。また、表中、MRn
Huanはそれぞれn回目の測定データであり、MRi,H
uaiはそれぞれMRinitial,Huainiti alの略である。
【0015】
【表2】
【0016】表1及び表2から、上記測定試験において
は、MR及びHuaの絶対値が比較的大きいのはMn組成
比が50.2at%若しくは51.11at%の場合である
が、一方、繰り返し測定によるMR及びHuaの低減率が
小さい(耐久性が大きい)のはMn組成比が53.02
at%若しくは51.69at%の場合であることが判る。
しかし、本願発明者らは、PtMn膜の成膜時に用いる
ターゲットの種類などの種々の成膜環境や成膜条件によ
り、PtMn膜が同じ組成比であっても膜特性が変化す
る可能性があることを知見している。したがって、反強
磁性体層を構成する合金若しくは化合物の組成比や、上
記MR、Hua及びこれらの低減率以外に、スピンバルブ
膜の耐久性や出力特性を評価するための一般的な指標を
新たに見出すことが有効である。
【0017】そこで、本願発明者らは、反強磁性体層と
の交換結合によるピン層の磁化固着の安定性を示す指標
として、膜面内での磁気トルク測定により得られる単位
面積あたりの回転ヒステリシス損失Wr及び一方向異方
性エネルギーKuaに着眼した。
【0018】膜面内での磁気トルク測定は、非磁性材料
からなる基板上にスピンバルブ膜を成膜し、これを切り
出して試料とする。なお、一般に、形状異方性の効果を
排除するために試料を円形状に切り出すが、スピンバル
ブ膜の場合、膜全体で50nm以下程度の超薄膜である
から、形状異方性エネルギーは反強磁性体層の交換異方
性エネルギーに比して非常に小さく、形状異方性の効果
は無視できるから、例えば1cm四方の正方形状に切り
出した試料を用いることも可能である。
【0019】スピンバルブ膜試料のピン層の磁化容易方
向と磁場のなす角度θを0から2πまで徐々に大きくし
つつ試料に作用するトルクを測定することにより得られ
たトルク曲線Lforward(θ)と、角度θを2πから0ま
で徐々に小さくしつつ試料に作用するトルクを測定する
ことにより得られたトルク曲線Lbackward(θ)にはヒス
テリシス現象が見られる。上記単位面積あたりの回転ヒ
ステリシス損失Wrは、
【数1】 で定義される。ここでAは試料であるスピンバルブ膜の
膜面積である。上記ヒステリシス現象が生じる原理は必
ずしも明らかになっていないが、反強磁性体層とピン層
との界面において、トルク測定の際に印加される大きな
磁界により、局所的にピン層の磁気モーメントが固定さ
れずに磁場の変化とともに回転し、この際に生じるエネ
ルギー損失がヒステリシス現象として現れるものと考え
られる。上記回転ヒステリシス損失Wrは、ピン層の磁
化回転に伴うエネルギー損失であるから、この値が大き
い程、ピン層の磁気モーメントは回転し易くなると考え
られる。
【0020】一方、単位面積あたりの一方向異方性エネ
ルギーKuaは、 L(θ)=−A・Kua・sinθ で定義される。ここで、Aは試料であるスピンバルブ膜
の膜面積である。しかし、実際に測定されたL(θ)には
一軸異方性成分(Ku)も含まれているため、正確には
L(θ)は、 L(θ)=−A・Kua・sinθ − A・Ku・sin2θ で表される。本発明では、この式に従い、測定されたL
forward(θ)をフーリエ変換することで、Kuaを導出し
た。
【0021】上記のようにして得られた一方向異方性エ
ネルギーKuaは、ピン層の磁気モーメントの回転しにく
さを示す指標となる。したがって、これらWrとKua
とを引数とする所定の評価関数により導出された評価値
がある一定基準を満たすものであれば、非常に安定した
出力特性が得られると考えられる。この考察を実証する
ために、上記MR測定に用いた試料と同じ試料1〜25
について、上記磁気トルク測定を行った。そのトルク試
験データを表3に示す。ここで、評価関数は、f=Wr
/(Wr+Kua)とした。
【0022】
【表3】
【0023】理解の容易の為、PtMn膜厚が15nm
及び25nmである各試料について、評価値Wr/(W
r+Kua)と、MR低減率(MR3/MR1)及びHua
低減率(Hua3/Hua1)との関係を表すグラフを図5
に示す。このグラフから明らかなように、上記評価値
は、MR低減率及びHua低減率と密接な関係があり、か
かる評価値が所定範囲となるように成膜すれば、良好な
出力安定性と高出力とを達成できると考えられる。特
に、上記評価関数f=Wr/(Wr+Kua)で求められ
る評価値の場合、図5から、評価値が0.65未満、よ
り好ましくは0,6未満、さらに好ましくは0.5未満
で優れた安定性を示す。
【0024】かかる知見に基づいてなされた本発明は、
自由側強磁性体層、非磁性導電体層、固定側強磁性体層
及び反強磁性体層を備えるスピンバルブ膜であって、膜
面内での磁気トルク測定より得ることのできる単位面積
当たりの回転ヒステリシス損失をWrとし、膜面内での
磁気トルク測定より得ることのできる固定側強磁性体層
の単位面積当たりの一方向異方性エネルギーをKuaとし
た場合、Wr/(Wr+Kua)が0.65未満であるこ
とを特徴とするものである。かかるスピンバルブ膜によ
れば、反強磁性体層の膜厚が20nm以下の場合であっ
ても、大きな交換結合磁界Huaと大きな磁気抵抗効果比
MRを得られるので、耐久性の向上が図らる。さらに、
上記スピンバルブ膜は、製造完了時点の磁気抵抗効果比
をMRin itialとし、固定側強磁性体層の磁化方向を反
転させるに必要かつ十分な大きさ(例えば、200kA
/m以上)の振幅を有する交番磁場に曝された後の磁気
抵抗効果比をMRsaturationとした場合、MR
saturation/MRinitialが0.97以上となる高い耐
久性を示しつつも、反強磁性体層の膜厚を10nm以下
にまで低減させることができ、磁気センサの狭小化によ
るさらなる記録密度の向上と耐久性の向上とを達成する
ことが可能である。
【0025】さらに、上記スピンバルブ膜において、製
造完了時点の反強磁性体層の交換結合磁界をHua
initialとし、固定側強磁性体層の磁化方向を反転させ
るに必要かつ十分な大きさの振幅を有する交番磁場に曝
された後の反強磁性体層の交換結合磁界をHua
saturationとした場合、Huasaturation/Huainitial
が0.85以上であるものとするのが好ましい。
【0026】また、本発明は、自由側強磁性体層、非磁
性導電体層、固定側強磁性体層及び反強磁性体層を備え
るスピンバルブ膜の前記反強磁性体層の最適組成比を選
定する方法であって、反強磁性体層を構成する合金若し
くは化合物の組成比のみ異なる複数種のスピンバルブ膜
を成膜し、これを所定形状に切り出すことにより複数の
試料を作成し、各試料毎に膜面内での磁気トルク測定を
行い、該測定結果を用いて各試料の固定側強磁性体層の
一方向異方性エネルギーと回転ヒステリシス損失とを導
出し、これら一方向異方性エネルギーと回転ヒステリシ
ス損失とを引数とする所定の評価関数を用いて各試料毎
に評価値を導出し、該評価値が所定範囲内にある試料の
反強磁性体層の合金組成比若しくは化合物組成比を、量
産時に用いる反強磁性体層の合金組成比若しくは化合物
組成比として選定することを特徴とするものである。か
かる本発明は、すでに説明したように反強磁性体層の成
膜環境や成膜条件によって反強磁性体の最適組成比が変
化し、量産時の成膜環境や成膜条件に応じた組成比を予
め導出しておくことで、高い耐久性と大きな出力とが得
られるスピンバルブ膜を歩留まり良く量産できるという
新たな知見に基づいてなされたものである。
【0027】上記本発明の選定方法において、スピンバ
ルブ膜の反強磁性体としてはPtMn規則合金を用いる
のが好適である。PtMn規則合金は、ブロッキング温
度が380℃と高く、熱安定性にも優れ、成膜条件によ
って30〜40A/mm以上の大きな交換結合磁界が得
られる。したがって、本発明方法により、PtMn規則
合金を反強磁性体層とするスピンバルブ膜のさらなる性
能向上を図ることが可能となる。
【0028】上記本発明の選定方法により選定される組
成比の合金若しくは化合物により反強磁性体層が成膜さ
れたスピンバルブ膜は、大きな出力と高い耐久性を安定
的に発揮し、その製造時の歩留まりの向上と、さらなる
コスト低減にも寄与し得るものである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明は、自由側強磁性体層、非
磁性導電体層、固定側強磁性体層並びに反強磁性体層を
備える如何なる形態のスピンバルブ膜に採用することも
でき、いわゆるボトムスピンバルブ、反強磁性体層が両
強磁性体層を介して基板の反対側にあるトップスピンバ
ルブのいずれに採用することもできる。また、本発明の
スピンバルブ膜は、ハードディスクなどの磁気記録装置
の磁気ヘッドに用いることもでき、その他の各種装置の
感磁素子として使用できる。
【0030】ここで自由側強磁性体層としては、NiF
eやCoFeなどの強磁性体合金を用いることができ、
最も好ましくはNiFe/CoFe二層膜を用いてCo
Feを非磁性導電体層に積層させるのが良い。これは、
非磁性導電体層にCuを用い且つ磁性体層にNiFeを
用いたスピンバルブ膜の場合、製造工程中の熱処理や動
作時の発熱等により膜が200℃以上に加熱されると、
NiFe中のNiとCuとが混ざり合い、多層構造が乱
れてしまうためである。一方、CoFeは保磁力が比較
的大きく、自由側強磁性体層の磁化が回転し難くなるた
め、上記したように保磁力の小さいNiFeをCoFe
に積層させ、NiFe膜の膜厚をある程度以上厚くする
ことにより、保磁力の大きいCoFe膜の磁化方向を回
転しやすくすることが可能となる。
【0031】非磁性導電体層としては、Cu、Ag、A
uなどのIB遷移金属を用いることができる。
【0032】反強磁性体としては、Mn系反強磁性体、
Cr系反強磁性体及び酸化物系反強磁性体など、種々の
材料を用いることができる。
【0033】Mn系反強磁性体であるPtMn、PdM
n及びNiMnはCuAu−Iタイプの結晶構造を持つ
反強磁性規則合金であり、これらはMn組成比が約50
at%で大きな交換結合磁界を示すことが知られている。
また、IrMn、RhMn及びFeMnはfcc構造を
持つ反強磁性不規則合金であり、熱処理なしで一方向異
方性をピン層に付与できることが知られている。また、
CrMnはbcc構造を持つ反強磁性合金である。その
他、PdPtMn合金、CrPtMn合金なども大きな
交換結合磁界を示し、ブロッキング温度が高く、良好な
耐食性を示すことが知られている。
【0034】Cr系反強磁性体としては、CrAlを挙
げることができる。CrAlはbcc構造を持つ反強磁
性不規則合金であり、高いネール温度、高電気抵抗率、
高耐食性を示し、熱処理なしで一方向異方性が生じる。
【0035】酸化物系反強磁性体には、α−Fe23
NiO及びCoOなどの酸素化合物を挙げることがで
き、NiO/CoOの二層膜などを利用することもでき
る。これらは耐食性に優れるとともに、絶縁体であるか
ら比抵抗が大きく、センス電流の分流損がないため高出
力化に有利である。
【0036】反強磁性体層は、スパッタリング法、プラ
ズマCVD法、真空蒸着法などの従来公知の適宜の真空
薄膜形成法によって成膜することができ、各反強磁性体
における合金組成比若しくは化合物組成比は、プラズマ
源となるArガスなどのガス圧を増減することにより微
妙に変化させることができる。例えばスパッタリング法
によりPtMn反強磁性膜を成膜する場合、含有酸素量
の比較的少ないPtMnターゲットを使用するととも
に、成膜条件として電源電圧を下げ、Arガス圧を増加
することにより、Mn組成比を数%増加させることがで
きた。したがって、成膜条件を種々変更して成膜した
後、この成膜された複数のPtMn膜の合金組成比をそ
れぞれ測定し、成膜条件と成膜された合金膜の組成比と
の対応関係を明らかにしておくことにより、所望の組成
比の反強磁性体膜を成膜できる。
【0037】本発明の実施の形態に係るスピンバルブ膜
は、膜面内での磁気トルク測定より得ることのできる単
位面積当たりの回転ヒステリシス損失をWrとし、膜面
内での磁気トルク測定より得ることのできる固定側強磁
性体層の単位面積当たりの一方向異方性エネルギーをK
uaとした場合、Wr/(Wr+Kua)が0.65未満、
より好ましくは0.60未満、更に好ましくは0.50
未満であるものである。
【0038】上記磁気トルク測定は、従来公知の種々の
方法により行うことができ、測定試料として円形板状の
ものを用いても、方形板状のものを用いても良い。
【0039】スピンバルブ膜の薄膜化によるさらなる磁
気記録密度の向上を図るために、スピンバルブ膜の反強
磁性体層の膜厚は20nm以下、より好ましくは15n
m以下が好ましく、一方、ある程度のMR比を確保する
ためには10nm以上とするのが好ましい。
【0040】また、スピンバルブ膜のMR低減率を表す
MRsaturation/MRinitialは0.97以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.98以上のものが良
い。一方、MR低減率が1に限りなく近くても、MR比
が小さければ出力不足により高記録密度を達成すること
ができない。したがって、MR比並びにMR低減率の双
方が良好となるように反強磁性体層の組成比や膜厚を選
定することが好ましい。
【0041】また、反強磁性体層の交換結合磁界の低減
率を表すHuasaturation/Huainit ialは0.85以上
であることが好ましく、より好ましくは0.95以上の
ものが良い。
【0042】上記スピンバルブ膜の前記反強磁性体層の
最適組成比を選定する際に用いる評価関数としては、上
記したWr/(Wr+Kua)の他、少なくとも一方向異
方性エネルギーKuaと回転ヒステリシス損失Wrとを引
数とする適宜のものを採用することができる。また、磁
気トルク測定の結果から上記Kua及びWrを導出する方
法も特に限定されるものではなく、従来公知の種々の解
析法を用いて導出することが可能である。
【0043】例えば、上記したように、表1に示す試料
を用いて最適組成を選定するには、まず、評価値とMR
低減率(MRsaturation/MRinitial)との関係を見
出す。評価関数としてWr/(Wr+Kua)を用いる場
合には、図5に示すようにほぼ一様に右下がりの曲線と
なるから、評価値がある一定の基準値(0.65など)
未満である試料の反強磁性体層の合金組成比を、量産時
のものとして選定すればよい。そして、量産時におい
て、試料作成時の同一の条件で反強磁性体層の成膜を行
うことにより、ピン層の磁化方向の安定性に優れ、耐久
性の高いスピンバルブ素子を製造することが可能とな
る。
【0044】
【実施例】上記効果を確認するために、図2に示す試料
を多数作製した。反強磁性体層としてPtMnを使用
し、7.5nm〜15nmまで変化させた。この際、P
tMn膜の薄膜形成時には、アルゴン圧、成膜時のスパ
ッタ放電電力を種々の条件をかえて、評価値Wr/(W
r+Kua)を変化させた。図1は、評価値Wr/(Wr
+Kua)が0.4以上0.6以下の範囲にある本発明の
スピンバルブ膜、並びに、評価値が0.75以上0.9
以下の範囲にある従来のスピンバルブ膜のそれぞれにつ
いて、反強磁性体層であるPtMn規則合金膜の膜厚
と、MR低減率及びHua低減率との関係を示すものであ
る。なお、上記評価値に一定の範囲を設けたのは、膜厚
変化により一方向異方性エネルギーKua並びに回転ヒス
テリシス損失Wrが一定しないためである。したがっ
て、作成した多数の試料から、適宜、上記の条件に適合
する試料を抽出した。
【0045】図1から明らかなように、評価値が0.4
〜0.6の範囲にあるスピンバルブ膜では、25nmか
ら15nmにわたってMR低減率及びHua低減率はい
ずれも1に近く、耐久性に優れていることが判る。さら
に、10nmの場合においてもある程度良好な耐久性を
示しており、このことから、本発明はスピンバルブ膜の
さらなる薄膜化を図りつつ高耐久性を実現することに大
きく貢献し得ることが判る。
【0046】一方、従来のスピンバルブ膜では、25n
mの場合には使用に耐えうる性能を示すと考えられる
が、15nmではMR低減率及びHua低減率がともに
小さくなり、耐久性に乏しく、実製品に採用することは
困難であることが判る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、スピンバルブ膜の反強
磁性体層の膜厚の狭小化を図りつつも、ピン層の交換異
方性を大きくしてピン層の磁化の安定化を図り、さらに
経時変化による交換結合磁界並びにMR比が大きく低減
しないようにして、良好な出力特性と耐久性とを得るこ
とができ、ひいては磁気記録装置における線記録密度の
更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスピンバルブ膜と従来の
スピンバルブ膜の耐久性評価結果を示すグラフであっ
て、(a)は各スピンバルブ膜の反強磁性体層の膜厚と
MR低減率との関係を示すグラフであり、(b)は各ス
ピンバルブ膜の反強磁性体層の膜厚とHua低減率との
関係を示すグラフである。
【図2】試料として用いたスピンバルブ膜の膜構成を示
す模式図である。
【図3】スピンバルブ膜試料のMR測定時に印加する磁
場の一例を示す波形図である。
【図4】スピンバルブ膜のMR−Hヒステリシス曲線を
示すグラフである。
【図5】図1に示すスピンバルブ膜の評価値Wr/(W
r+Kua)と、MR低減率及びHua低減率との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
4 反強磁性体層 5 固定側強磁性体層 6 非磁性導電体層 7,8 自由側強磁性体層 Wr 磁気トルク測定により得ることのできる単位面積
あたりの回転ヒステリシス損失 Kua 磁気トルク測定により得ることのできる単位面積
あたりの一方向異方性エネルギー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田渕 清隆 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 刀 治涛 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 リードライト・エスエムアイ株式会社内 (72)発明者 上野 昌紀 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 リードライト・エスエムアイ株式会社内 (72)発明者 深川 智機 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 古城 篤志 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 リードライト・エスエムアイ株式会社内 (72)発明者 西田 宏 大阪府三島郡島本町江川2丁目15番17号 リードライト・エスエムアイ株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA04 BA05 CA08 5E049 AA04 AA07 AA09 AC00 AC05 BA12 DB12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由側強磁性体層、非磁性導電体層、固
    定側強磁性体層及び反強磁性体層を備えるスピンバルブ
    膜であって、膜面内での磁気トルク測定より得ることの
    できる単位面積当たりの回転ヒステリシス損失をWrと
    し、膜面内での磁気トルク測定より得ることのできる固
    定側強磁性体層の単位面積当たりの一方向異方性エネル
    ギーをKuaとした場合、Wr/(Wr+Kua)が0.6
    5未満であることを特徴とするスピンバルブ膜。
  2. 【請求項2】 反強磁性体層の膜厚が20nm以下であ
    り、製造完了時点の磁気抵抗効果比をMRinitial
    し、固定側強磁性体層の磁化方向を反転させるに必要か
    つ十分な大きさの振幅を有する交番磁場に曝された後の
    磁気抵抗効果比をMRsaturationとした場合、MR
    saturation/MRinitialが0.97以上であることを
    特徴とする請求項1に記載のスピンバルブ膜。
  3. 【請求項3】 製造完了時点の反強磁性体層の交換結合
    磁界をHuainitialとし、固定側強磁性体層の磁化方向
    を反転させるに必要かつ十分な大きさの振幅を有する交
    番磁場に曝された後の反強磁性体層の交換結合磁界をH
    uasaturationとした場合、Huasaturation/Hua
    initialが0.85以上であることを特徴とする請求項
    2に記載のスピンバルブ膜。
  4. 【請求項4】 自由側強磁性体層、非磁性導電体層、固
    定側強磁性体層及び反強磁性体層を備えるスピンバルブ
    膜の前記反強磁性体層の最適組成比を選定する方法であ
    って、 反強磁性体層を構成する合金若しくは化合物の組成比の
    み異なる複数種のスピンバルブ膜を成膜し、これを所定
    形状に切り出すことにより複数の試料を作成し、各試料
    毎に膜面内での磁気トルク測定を行い、該測定結果を用
    いて各試料の固定側強磁性体層の一方向異方性エネルギ
    ーと回転ヒステリシス損失とを導出し、これら一方向異
    方性エネルギーと回転ヒステリシス損失とを引数とする
    所定の評価関数を用いて各試料毎に評価値を導出し、該
    評価値が所定範囲内にある試料の反強磁性体層の合金組
    成比若しくは化合物組成比を、量産時に用いる反強磁性
    体層の合金組成比若しくは化合物組成比として選定する
    ことを特徴とするスピンバルブ膜の反強磁性体層の最適
    組成比の選定方法。
  5. 【請求項5】 反強磁性体としてPtMn規則合金を用
    いることを特徴とする請求項4に記載のスピンバルブ膜
    の反強磁性体層の最適組成比の選定方法。
  6. 【請求項6】 自由側強磁性体層、非磁性導電体層、固
    定側強磁性体層及び反強磁性体層を備えるスピンバルブ
    膜であって、請求項4又は5に記載の方法により選定さ
    れる組成比の合金若しくは化合物により反強磁性体層が
    成膜されていることを特徴とするスピンバルブ膜。
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