JP2001216817A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2001216817A JP2000028272A JP2000028272A JP2001216817A JP 2001216817 A JP2001216817 A JP 2001216817A JP 2000028272 A JP2000028272 A JP 2000028272A JP 2000028272 A JP2000028272 A JP 2000028272A JP 2001216817 A JP2001216817 A JP 2001216817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のLEDランプを光源とする車両用灯具
においては、ランプの発光が点光源状であるので、発光
面の全面を光輝させるためには多数のLEDランプが必
要となりコストアップする問題点を生じていた。 【解決手段】 本発明により、主照射方向を車両用灯具
1の照射方向Xと略一致させたLED光源2と、このL
ED光源2を焦点とし軸Yを照射方向Xと略直交する方
向とした回転放物面のLED光源を覆う側を扇状に切り
取った反射面ユニット31の適宜数を放射状となるよう
に組合わせた第一反射面と、第一反射面からの反射光を
照射方向側に反射させる反射カットが施されて短冊状と
された第二反射面4とから成る車両用灯具1としたこと
で、LEDランプの点光源状の光を面光源状に変換し課
題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用灯具に関する
ものであり、詳細にはテールランプ、ストップランプ或
いはターンシグナルランプなど、他車、歩行者など外部
に対して自車の意志、行動を告知するために用いられる
信号用の車両用灯具に係る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用灯具90の構成の
例を示すものが図4であり、基板91上に複数のLED
ランプ92を光源として、例えばマトリクス状に配置す
ると共に、1つのLEDランプ92に対応して1つのレ
ンズカット93aが設けられたレンズ93をこの車両用
灯具90の観視方向に設け、それぞれのLEDランプ9
2からの光をそれぞれのレンズカット93aで拡散して
適宜の放射角を有する配光特性を得るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の信号用とする
車両用灯具90においては、配光特性も重要であるが、
発光面の表面積も大きいものであることから車体のデザ
インの一部を担うものとして美観も重視されるものとな
っている。しかしながら、上記に説明した従来の構成の
車両用灯具90においては、特に点灯時にはレンズカッ
ト93aの部分が光輝するものとなるので、外観が平面
的な画一的なものとなり、車両デザイン上での美観の演
出が困難となる問題点を生じている。
【0004】また、前記レンズ93のレンズカット93
aで捕捉し、照射光として使用可能となる光量は、前記
LEDランプ92の総光量に比較すると極めて一部であ
り、この理由により、車両用灯具90として規定の照度
を得ようとするときには、前記LEDランプ92の数を
増やし光量を確保するものとなり、消費電力の増加、コ
ストアップなどの問題点も生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的手段として、主照射方向を
車両用灯具の照射方向と略一致させたLED光源と、前
記LED光源を焦点とし軸を前記車両用灯具の照射方向
と略直交する方向とした回転放物面の前記LED光源を
前記照射方向側から覆う側を前記LED光源を中心とす
る扇状に切り取った反射面ユニットの適宜数を前記軸が
放射状となるように組合わせた第一反射面と、前記第一
反射面からの反射光を照射方向側に反射させる反射カッ
トが施されて略短冊状とされた第二反射面とから成るこ
とを特徴とする車両用灯具を提供することで課題を解決
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1および図2に符号1
で示すものは本発明に係る車両用灯具であり、この車両
用灯具1はLEDランプ2を光源とするものである点は
従来例のものと同様であるが、本発明により第一反射面
3と第二反射面4とが設けられ、前記LEDランプ2か
らの点発光状の光を面発光状に変換可能なものとしてい
る。尚、図中に符号6で示すものは前記LEDランプ2
などを保持するための基板、若しくは、ハウジングであ
る。
【0007】前記LEDランプ2は前記基板6上に主照
射方向が車両用灯具1の照射方向Xに略一致させて取付
けられている。そして、上記の状態として基板6に取付
けられたLEDランプ2に対して第一反射面3が上記車
両用灯具1の照射方向X側から覆うように設けられるも
のである。よって、前記LEDランプ2からの光は前記
第一反射面3に遮られ照射方向Xを照射することはない
ものとなっている。
【0008】前記第一反射面3は回転放物面Pとした反
射面ユニット31の集合として形成されるものであっ
て、1つの反射面ユニット31は回転放物面を形成する
ときの回転軸(以下に軸Yと略称する)が、前記車両用
灯具1の照射方向Xに対して略直交する方向として設定
され、そして焦点fを前記LEDランプ2に一致させて
いる。よって、上記で説明した構成の1つの反射面ユニ
ット31に達したLEDランプ2からの光は、この反射
面ユニット31により軸Yと平行な方向に進行する平行
光線に変換されるものとなる。
【0009】以上が1つの反射面ユニット31の光学的
な構成の説明であるが、本発明では、前記反射面ユニッ
ト31を前記照射方向X側から見る状態で、前記LED
ランプ2を中心とする適宜の挟角θを有する扇状に切断
するものであり、このようにすることで、基本とした回
転放物面は、LEDランプ2の照射方向側と基板6側と
に分断されるので、本発明では照射方向側にあるものを
反射面ユニット31として採用するものである。
【0010】このときに、前記反射面ユニット31にお
ける挟角θを、例えば60°として設定したときには、
この反射面ユニット31の6面を組合わせることで、第
一反射面3が得られるものとなり、45°として設定す
れば8面を組合わせることで、第一反射面3が得られる
ものとなる。尚、図1および図2においては反射面ユニ
ット31A〜反射面ユニット31Fの6個が組合わされ
た例で示してある。
【0011】よって、挟角θの決定は車両用灯具1のデ
ザインなどを考慮して、適宜なものとすればよい。また
このときに、上記のように全ての反射面ユニット31が
同じ挟角θである必要もなく、要は第一反射面3を構成
する反射面ユニット31の挟角θの総和が360°とな
ればよいものである。
【0012】前記第一反射面3を上記に説明の構成とし
たことで、この第一反射面3は、前記LEDランプ2を
中心とする60°の間隔の放射状で、且つ、照射方向X
に対して直角の方向に平行光線を放射するものとなる。
そこで設けられるのが第二反射面4であって、この第二
反射面4は前記第一反射面3からの光の方向を照射方向
Xに変換する。
【0013】従って、第二反射面4は基本的には前記第
一反射面3を構成する各反射面ユニット31の軸Yに対
して45°に傾斜した平面鏡を設ければよいものではあ
るが、本発明では上記作用に加えて、LEDランプ2の
発光面積の拡大も図るものであるので、第二反射面4は
傾斜が緩められて軸Y方向に長い短冊状として形成され
ると共に、微細な反射カット4aが設けられ、この反射
カット4aにより光を照射方向Xに変換する(図2参
照)ものとされている。
【0014】尚、図2中に符号7で示すものはアウター
レンズであり、このアウターレンズ7は実際に車両用灯
具1を構成する場合にはLEDランプ2、第一反射面
3、第二反射面4、或いは、以降に説明する中継反射面
5を風雪などから保護するために設けられるものであ
る。また加えて、このアウターレンズ7にはレンズカッ
ト(図示は省略する)を施し、このアウターレンズ7の
部分において配光特性の調整などを行っても良いもので
ある。
【0015】ここで、再び第一反射面3について考察し
てみると、この第一反射面3は1つが扇状である反射面
ユニット31の複数を組合わせたものであるので、放射
される光もまた放射状となり、そのまま第二反射面4を
組合わせたときには、図3に形状の説明図として示すよ
うに車両用灯具1としての発光形状もまた放射状、若し
くはサークル状となり、この形状がデザイン的に満足す
るものであれば図3に示す形状のままで使用しても良い
ものであるが、現実にはデザイン的な要求は多様であ
る。
【0016】そこで本発明は、上記した車両用灯具1と
しての発光形状の変更も可能とするものであり、その構
成としては第一反射面3(反射面ユニット31)と第二
反射面4との間に中継反射面5を設ける(図1参照)こ
とで、第一反射面3からの光の進行方向を変化させ、第
二反射面4に入射させるものである。従って、前記中継
反射面5は第一反射面3からの光の性質(平行光線)を
変化させることのないように平面鏡とされている。
【0017】このときに、前記中継反射面5は必ずしも
全ての反射面ユニット31に対して設ける必要はなく、
図1に示すように反射面ユニット31Bと反射面ユニッ
ト31Eとが水平方向に光を放射するように設定された
場合などには、全ての第二反射面4が水平方向から傾い
たものとするなどデザイン上で特別な意図を有さない場
合には前記反射面ユニット31Bと反射面ユニット31
Eとに対応する中継反射面5は省略しても良いものとな
る。
【0018】次いで、上記の構成とした本発明の車両用
灯具1の作用および効果について説明を行う。先ず、第
一には、ほとんど点光源とみなせるLEDランプ2の光
を、第一反射面3で先ず平行光線とし、この平行光線を
適宜な傾斜とした第二反射面4で照射方向に反射させる
ものとしたことで、面光源状に変換し、これにより所定
の発光面積が必要となる車両用灯具1に対するLEDラ
ンプ2の使用数の低減を可能とするものである。
【0019】また、第二には、本発明においては、前記
第一反射面3を反射面ユニット31の組合せとして構成
したことで、前記挟角θを同一とすれば全ての反射面ユ
ニット31からの光量は同一となり、逆に挟角θを調整
すればそれぞれの反射面ユニット31に配布する光量は
自在のものとなる。よって、例えばデザイン上の理由で
第二反射面4に面積の相違を生じたときには、前記挟角
θの調整により全ての第二反射面4の明るさを同一とす
ることが可能である。
【0020】更に、第三には、前記第一反射面3と第二
反射面4との間に必要に応じて中継反射面5を設けるこ
とで、第一反射面3からの光を放出する方向を自在に変
更できるものとして、略短冊状とした第二反射面4の設
置方向を自在なものとし、車両用灯具1のデザインに対
し自由度を与えるものである。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、主
照射方向を車両用灯具の照射方向と略一致させたLED
光源と、このLED光源を焦点とし軸を前記車両用灯具
の照射方向と略直交する方向とした回転放物面のLED
光源を照射方向側から覆う側をLED光源を中心とする
扇状に切り取った反射ユニットの適宜数を前記軸が放射
状となるように組合わせた第一反射面と、第一反射面か
らの反射光を照射方向側に反射させる反射カットが施さ
れて略短冊状とされた第二反射面とから成る車両用灯具
としたことで、第一には、適宜な発光面積が要求される
ものとなるるこの種の車両用灯具において、発光が点光
源状であるLEDランプを光源として採用するときに
も、第一反射面と第二反射面とにより面光源状に変換
し、LEDランプの使用数の低減を可能とし、消費電力
の低減とコストダウンとに極めて優れた効果を奏するも
のである。
【0022】更には、第一反射面と第二反射面との間に
必要に応じて中継反射面を設けることで、略短冊状であ
る第二反射面の設置状態を自在なものとし、これにより
車両用灯具のデザインも斬新なものとすることを可能と
し、美観の向上にも極めて優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用灯具の実施形態を示す正
面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 同じく本発明に係る車両用灯具の別の実施形
態を示す説明図である。
【図4】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……車両用灯具 2……LEDランプ 3……第一反射面 31……反射面ユニット 4……第二反射面 5……中継反射面 6……基板 7……アウターレンズ X……照射方向 Y……軸 θ……挟角

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主照射方向を車両用灯具の照射方向と略
    一致させたLED光源と、前記LED光源を焦点とし軸
    を前記車両用灯具の照射方向と略直交する方向とした回
    転放物面の前記LED光源を前記照射方向側から覆う側
    を前記LED光源を中心とする扇状に切り取った反射面
    ユニットの適宜数を前記軸が放射状となるように組合わ
    せた第一反射面と、前記第一反射面からの反射光を照射
    方向側に反射させる反射カットが施されて略短冊状とさ
    れた第二反射面とから成ることを特徴とする車両用灯
    具。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部の前記第一反射面と前記
    第二反射面との間には平面鏡とした中継反射面が設けら
    れ、前記第一反射面の軸と前記第二反射面の軸とが折り
    曲がる状態として設定されていることを特徴とする請求
    項1記載の車両用灯具。
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