JP2001216220A - 電子メールシステム及び電子メール処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体通信事業者のメールシステムと企業内
イントラネットのメールシステムを連携させ、データ変
換の待機時間を排除する。 【解決手段】 メール一覧及び処理内容作成部５１１
が、社内メールサーバ１１２内のメールのメール一覧及
び処理内容５０７を携帯端末１０１の依頼なく作成し、
メール一覧及び処理内容５０７を移動体通信事業者のメ
ールアカウントを経由して携帯端末１０１に送信し、携
帯端末１０１は処理内容を返信し、ＨＴＴＰリクエスト
処理部５１２が携帯端末１０１にレスポンスを送信し、
メール本文の詳細閲覧の依頼ではメール形式変換・保存
部５１０がメール本文を変換し、メール一覧及び処理内
容作成部５１１が変換済メール一覧５０８を携帯端末１
０１に送信し、携帯端末１０１は変換済メール一覧５０
８上のＵＲＬに基づき、変換済メールを参照する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールを移動
体通信網や公衆回線等のネットワークを介して接続され
ている携帯端末装置で閲覧し、一括処理する装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、セルラ電話やＰＨＳに代表される
移動体通信システムが急速に普及している。そして、こ
れらのシステムの中には、音声通信サービスに加え、イ
ンターネットに接続されたテキストベースのデータ交換
を支援するためのメールシステムやＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ
Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）アクセスを実現する移動体通信サ
ービスが存在する。図１６を用いて、一般的な移動体通
信サービスを説明する。

【０００３】まず、移動体通信サービスにおけるメール
システムの説明を行う。ＩＳＰ（インターネットサービ
スプロバイダ）の提供するアクセスポイントからダイア
ルアップを用いてインターネットに接続したある個人の
ＰＣ１０９は、ＩＳＰサーバ１０８から移動体通信サー
ビス業者が用意するメールサーバ１０４に登録されたユ
ーザに対してメールを送信する。移動体通信サービス業
者のメールサーバ１０４に送信されたメールは、ゲート
ウェイ１０５に移動体通信専用のトランスポートプロト
コルを用いて移動通信交換機１０３と基地局１０２を介
して携帯端末１０１に自動的に送られる。移動体通信事
業者では、携帯端末に送付されるメールの長さ及び内容
に制限を加えており、移動体通信事業者のメールサーバ
１０４では、受信したメールに含まれる規定された長さ
以上のデータは廃棄し、インターネット上の電子メール
の一般的な添付ファイルの形式であるＭＩＭＥパートデ
ータも削除して保存される。

【０００４】次に、移動体通信サービスにおけるＷＷＷ
アクセスについて説明する。ユーザがＵＲＬ（Ｕｎｉｆ
ｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）を指定す
ることにより携帯端末１０１に組み込まれたＷｅｂブラ
ウザから、移動体通信専用のトランスポートプロトコル
を用いてＨＴＴＰリクエストがゲートウェイ１０５に送
信される。ゲートウェイ１０５では、移動体通信専用の
トランスポートプロトコルからインターネットで使用さ
れるトランスポートプロトコルであるＴＣＰに変換し
て、ＵＲＬに指定されたインターネット上のサービスプ
ロバイダのＨＴＴＰサーバにＨＴＴＰリクエストが送信
される。インターネットプロバイダ側からのＨＴＴＰレ
スポンスは、ゲートウェイ１０５でプロトコル変換を行
って、移動端末交換機１０３と基地局１０２を介して携
帯端末１０１に送られる。ＨＴＴＰレスポンスに含まれ
るデータを携帯端末１０１に組み込まれたＷｅｂブラウ
ザが表示する。Ｗｅｂブラウザが表示できるデータは、
移動体通信サービス業者により様々な標準が採用されて
おり、コンテンツ記述言語では、Ｃｏｍｐａｃｔ ＨＴ
ＭＬ（Ｃｏｍｐａｃｔ ＨｙｐｅｒＴｅｘｔ Ｍａｒｋ
ｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＷＭＬ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ
Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）、ＭＭＬ（Ｍｏｂ
ｉｌｅ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）がある。ま
た、表示できる静止画も２階調ＧＩＦ（Ｇｒａｐｈｉｃ
Ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ Ｆｏｒｍａｔ）に限定され
ている。

【０００５】上記に説明した移動体通信サービスのメー
ルシステムやＷＷＷアクセス機能を利用して、企業内イ
ントラネットに送付されたメールを、携帯端末により閲
覧、管理するメール管理機能の提供が行われている。当
メール管理機能では、企業内イントラネットに送付され
たメールを、移動体通信サービス業者のメールシステム
に転送する方法、移動体通信サービス業者のＷＷＷアク
セス機能を利用し、企業内イントラネットに設置された
メール処理サーバを介して、企業内イントラネットのメ
ールサーバにアクセスする二つの方法が行われている。

【０００６】最初に、移動体通信事業者のメールシステ
ムに転送する方法（メール転送）について説明する。図
１６に示すようにファイアウォール１１０により、イン
ターネット１０７と社内イントラネット１１１が接続さ
れている。会社ＰＣ１１５から社内メールサーバ１１２
に送付されたメールは、社内メールサーバにより転送先
が判断され、メールのデータを複製し移動体通信サービ
ス業者のメールサーバに送信する。移動体通信サービス
業者のメールサーバに送信されたメールは、上記に説明
した機構により自動的に携帯端末に送信される。また、
メール転送に関連した従来技術として、メール転送の際
に、メールの題名、送信元や緊急性を示すヘッダや内容
を解析し、転送の有無を確認するシステムなどが知られ
ている（特開平９−１３０４２４ 電子メール転送シス
テム）。

【０００７】次に、移動体事業者のＷＷＷアクセス機能
を利用し、企業内イントラネット１１１に設置されたメ
ールフィルタ（図示せず）を介して、企業内イントラネ
ット１１１のメールサーバ１１２にアクセスする方法に
ついて説明する。以下に説明するメールフィルタを介し
てメールサーバ１１２にアクセスする方法は、特開平１
１−２０３２１６ 電子メールシステム及び電子メール
補助装置として知られている。会社ＰＣ１１５から社内
メールサーバ１１２に送付されたメールは、社内メール
サーバ１１２に蓄積される。携帯端末１０１は、上述し
た移動体通信サービスのＷＷＷアクセス機能を用いて企
業内イントラネットのメールフィルタに対して社内メー
ル一覧を取得するためのＵＲＬを記述したＨＴＴＰリク
エストを送付する。メールフィルタでは、社内メール一
覧を取得するためのＵＲＬに対して、前記依頼を処理す
るスクリプト言語や高級プログラム言語により記述され
た社内メール一覧取得プログラムが対応付けられてい
る。社内メール一覧取得プログラムは、社内メールサー
バ１１２からメールの送信元、題名等を取得し、取得内
容を携帯端末１０１が表示可能なコンテンツ記述言語で
記述された送信データを作成し、ＨＴＴＰレスポンスと
して携帯端末１０１に返す。携帯端末１０１のＷｅｂブ
ラウザでは、ＨＴＴＰレスポンスに含まれる社内メール
一覧を示す送信データ（図２）を表示する。社内メール
一覧には、各メール毎に携帯端末１０１のＷｅｂブラウ
ザにメールの内容を表示させるＵＲＬが含まれている。
メールの内容を表示させるためのＵＲＬは、携帯端末１
０１のボタン等を操作することにより選択が可能であ
り、ユーザが選択することによりメールフィルタに対し
て、メールの表示を行うためのＵＲＬを記述したＨＴＴ
Ｐリクエストが送付される。メールフィルタでは、ＨＴ
ＴＰリクエストに対してメール取得プログラムが対応付
けられており、社内メールサーバ１１２から選択された
メールを取得する。取得内容を携帯端末１０１が表示可
能なコンテンツ記述言語で記述された送信データを作成
する。メールに添付ファイルがある場合には、例えば、
ＭＩＭＥパートデータが含まれる場合には、ＭＩＭＥパ
ートデータを展開、変換処理を行い、メール本文ととも
にコンテンツ記述言語で作成された送信データを作成す
る。つまり、メールにＭＩＭＥパートデータを指定され
たエンコード形式でエンコードし、さらに、エンコード
したデータを携帯端末が表示可能なデータに変換する処
理を行う。メールフィルタは、メール取得プログラムが
作成した送信データを、ＨＴＴＰレスポンスとして携帯
端末に返す。携帯端末のＷｅｂブラウザでは、ＨＴＴＰ
レスポンスに含まれるメール本文や静止画（図３）を示
す送信データ３００を表示する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、移動
体通信サービスのメールシステムやＷＷＷアクセス機能
を利用して、企業内イントラネットに送付されたメール
を、携帯端末により閲覧するメール管理機能の提供が行
われている。メール転送機能を用いた方法とＷＷＷアク
セス機能を利用した方法について、それぞれ課題を記述
する。

【０００９】メール転送機能を利用した社内イントラネ
ットのメール閲覧では、新着メールの受信等に対して機
敏に対応することができる。しかし、メール転送機能を
利用した社内メールの閲覧では、メールの既読や削除を
行うことができず、社内イントラネット内で再度、閲覧
したメールを読まなければならないという問題があっ
た。

【００１０】ＷＷＷアクセス機能を利用した方法では、
移動体通信サービスのメールシステムの制限であるメー
ルの長さやＭＩＭＥパートによる添付ファイルの閲覧が
できないことを解決し、さらに、メールの既読や削除等
の社内メールシステムの管理機能を実現した。しかしな
がら、ＷＷＷアクセス機能を利用した方法では、携帯端
末からの依頼があった後に社内メール一覧の作成は行わ
れていた。このため、ユーザは社内メール一覧の作成依
頼を送信し、メールフィルタによる社内メール一覧の作
成及び社内メール一覧の送付が完了した後でなければ、
メール処理の依頼ができなかった。従って、ユーザは、
社内メール一覧作成の依頼の送信から社内メール一覧の
受領までの時間を無駄に待たなければならなかった。更
に、ＷＷＷアクセス機能を利用したＨＴＴＰリクエスト
によるメールの閲覧要求では、ＨＴＴＰレスポンスとし
て携帯端末に返すデータを作成していた。このため、Ｈ
ＴＴＰリクエスト受信後にメール添付ファイルの展開や
変換を行う必要があり、ユーザに対して応答性能を劣化
させるという問題があった。従って、ユーザは貴重な時
間をデータ受信待ちに費やすことになる。また、移動体
通信サービスが接続時間による従量制であれば課金が過
大となる問題がある。また、移動体通信事業者にとって
回線利用率の低下が問題となる。

【００１１】ＷＷＷアクセス機能を利用したＨＴＴＰリ
クエストによるメール閲覧要求に対して、添付ファイル
の展開や変換を事前に行い、ＨＴＴＰレスポンスの応答
時間を短くする方法も考えられる。しかし、新たにシス
テムのディスク容量の増大の問題が発生する。さらに、
携帯端末において添付ファイルの閲覧が無意味である場
合、つまり、ユーザ自身が閲覧する必要がないと判断し
た時には、ディスク資源を無駄に使用することとなる。
また、ユーザが携帯端末によりメールを閲覧する場合に
は、メール閲覧要求やその回答であるメール内容を送付
するＨＴＴＰ通信処理が何度も発生するため、通信デー
タにはＨＴＴＰによる通信処理によるオーバヘッドが多
く含まれることになる。

【００１２】本発明は上記の問題を解消することを目的
の一つとするものであり、移動体通信事業者のメールシ
ステムと企業内イントラネットのメールシステムを連携
させて、効率的なメールの閲覧、管理を実現しデータ変
換による待機時間を排除することを目的の一つとする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明に係る電子メール
システム及び電子メール処理方法は、移動体通信事業者
のメールシステムと企業内イントラネットのメールシス
テムを連携させたものである。企業内イントラネット外
の携帯端末を操作するユーザに対して、社内メールサー
バに送付されたメールの処置を問い合わせ、その回答に
より社内メールサーバに送付されたメールを処理し、ユ
ーザがメールの詳細閲覧を希望したメールについては、
携帯端末に合わせた添付ファイルの展開やデータ変換を
行わせる。これらにより、効率的なメールの閲覧、管理
を実現しデータ変換による待機時間を排除することがで
き、ディスク資源の利用にも無駄が発生しない。具体的
には、本発明は、以下の手段により実現される。

【００１４】本発明に係る電子メールシステムは、電子
メールを蓄積するメールサーバと、前記メールサーバに
蓄積された電子メールを受信する電子メール通信端末
と、前記電子メール通信端末からの依頼に従って前記メ
ールサーバに蓄積された電子メールの処理を行うメール
処理サーバとを有する電子メールシステムにおいて、前
記メール処理サーバは、前記メールサーバに蓄積された
電子メールを示すメール一覧と前記電子メール通信端末
が前記電子メールについていかなる処理を依頼するのか
を問い合わせるメール処理内容問い合わせ項目とを作成
し、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項
目とを前記電子メール通信端末に送信するメール一覧及
び処理内容問い合わせ作成部を有することを特徴とす
る。

【００１５】また、前記メール一覧及び処理内容問い合
わせ作成部は、前記電子メール通信端末からの作成依頼
なく前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項
目とを作成することを特徴とする。

【００１６】更に、前記メール一覧及び処理内容問い合
わせ作成部は、前記電子メール通信端末からの送信依頼
なく、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ
項目とを前記電子メール通信端末に送信することを特徴
とする。

【００１７】前記メール一覧及び処理内容問い合わせ作
成部は、前記メール一覧及びメール処理内容問い合わせ
項目とを電子メールとして前記電子メール通信端末に送
信することを特徴とする。

【００１８】前記メール一覧及び処理内容問い合わせ作
成部は、前記メールサーバに蓄積された電子メールの中
から緊急に処理すべき電子メールを選択し、前記選択さ
れた電子メールについてのみ前記メール一覧と前記メー
ル処理内容問い合わせ項目を作成することを特徴とす
る。

【００１９】前記メール一覧及び処理内容問い合わせ作
成部は、前記メールサーバに蓄積された電子メールの中
から一部の電子メールを選択し、前記選択された電子メ
ールについてのみ前記メール一覧及び前記メール処理内
容問い合わせ項目を作成することを特徴とする。

【００２０】本発明に係る電子メールシステムは、複数
のメールサーバを有しており、前記メール一覧及びメー
ル処理内容問い合わせ作成部は、前記複数のメールサー
バに蓄積された電子メールについて前記メール一覧及び
前記メール処理内容問い合わせ項目を作成することを特
徴とする。

【００２１】また、本発明に係る電子メールシステム
は、電子メールを蓄積するメールサーバと、前記メール
サーバに蓄積された電子メールを受信する電子メール通
信端末と、前記電子メール通信端末からの依頼に従って
前記メールサーバに蓄積された電子メールの処理を行う
メール処理サーバとを有する電子メールシステムにおい
て、前記メール処理サーバは、前記電子メール通信端末
からの処理依頼に従ってメール処理を行うメール処理依
頼処理部を有し、前記メール処理依頼処理部は、前記電
子メール通信端末からの処理依頼を受け取ったことを示
すレスポンスを前記電子メール通信端末に送信した後、
前記電子メール通信端末からの処理依頼に従って前記メ
ールサーバに蓄積された電子メールに対して処理を行う
ことを特徴とする。

【００２２】更に、本発明に係る電子メールシステム
は、複数のメールサーバを有しており、前記メール処理
依頼処理部は前記複数のメールサーバに蓄積されている
電子メールに対して処理を行うことを特徴とする。

【００２３】前記メール処理サーバは、前記電子メール
通信端末からの依頼が前記メールサーバに蓄積された電
子メールの本文の詳細閲覧である場合に、当該電子メー
ルの本文を前記電子メール通信端末が表示できる形式に
変換し変換済み電子メールの本文を保存するメール形式
変換及び保存部を有し、前記メール形式変換及び保存部
は、前記メール処理依頼処理部が前記電子メール通信端
末に前記レスポンスを送信した後に、メール形式変換及
び変換済みメール本文の保存を行うことを特徴とする。

【００２４】詳細閲覧の対象となる前記電子メールの本
文に添付ファイルが含まれている場合に、前記メール形
式変換及び保存部は、前記メール処理依頼処理部が前記
電子メール通信端末に前記レスポンスを送信した後に、
前記添付ファイルのデータを前記電子メール通信端末が
表示できる形式に変換し変換済み添付ファイルを保存す
ることを特徴とする。

【００２５】本発明に係る電子メールシステムは、複数
のメールサーバを有しており、前記メール形式変換及び
保存部は前記複数のメールサーバに蓄積されている電子
メールの本文の変換を行い、前記変換済み電子メールの
本文を保存することを特徴とする。

【００２６】本発明に係る電子メールシステムは、複数
のメールサーバを有しており、前記メール形式変換及び
保存部は前記複数のメールサーバに蓄積されている電子
メールの前記添付ファイルの変換を行い、前記変換済み
添付ファイルを保存することを特徴とする。

【００２７】前記メール処理依頼処理部は、前記変換済
み電子メールが保存された領域が書き込まれた変換済み
メール一覧を作成し、前記メール処理サーバは前記変換
済みメール一覧を前記電子メール通信端末に送信するこ
とを特徴とする。

【００２８】前記メール処理依頼処理部は、前記変換済
み添付ファイルが保存された領域が書き込まれた変換済
みメール一覧を作成し、前記メール処理サーバは前記変
換済みメール一覧を前記電子メール通信端末に送信する
ことを特徴とする。

【００２９】前記メール処理サーバは、変換済みメール
一覧を電子メールとして前記電子メール通信端末に送信
することを特徴とする。

【００３０】本発明は、電子メールを蓄積するメールサ
ーバと、前記メールサーバに蓄積された電子メールを受
信する電子メール通信端末と、前記電子メール通信端末
からの依頼に従って前記メールサーバに蓄積された電子
メールの処理を行うメール処理サーバとを有する電子メ
ール処理方法において、前記メール処理サーバが、前記
メールサーバに蓄積された電子メールを示すメール一覧
と前記電子メール通信端末が前記電子メールについてい
かなる処理を依頼するのかを問い合わせるメール処理内
容問い合わせ項目とを作成するメール一覧及び処理内容
問い合わせ作成ステップと、前記メール処理サーバが前
記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項目とを
前記電子メール通信端末に送信するメール一覧及び処理
内容問い合わせ送信ステップとを有することを特徴とす
る。

【００３１】前記メール一覧及び処理内容問い合わせ作
成ステップは、前記電子メール通信端末からの作成依頼
なく前記メール処理サーバが前記メール一覧と前記メー
ル処理内容問い合わせ項目とを作成する。

【００３２】前記メール一覧及び処理内容問い合わせ送
信ステップは、前記電子メール通信端末からの送信依頼
なく、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ
項目とを前記電子メール通信端末に送信することを特徴
とする。

【００３３】更に、本発明は、電子メールを蓄積するメ
ールサーバと、前記メールサーバに蓄積された電子メー
ルを受信する電子メール通信端末と、前記電子メール通
信端末からの依頼に従って前記メールサーバに蓄積され
た電子メールの処理を行うメール処理サーバとを有する
電子メール処理方法において、前記メール処理サーバ
が、前記電子メール通信端末からの処理依頼を受け取っ
たことを示すレスポンスを前記電子メール通信端末に送
信するレスポンス送信ステップと、前記レスポンス送信
ステップによるレスポンス送信後に、メール処理サーバ
が、前記電子メール通信端末からの処理依頼に従って前
記メールサーバに蓄積された電子メールに対して処理を
行うメール処理ステップとを有することを特徴とする。

【００３４】前記メール処理ステップは、前記電子メー
ル通信端末からの依頼が前記メールサーバに蓄積された
電子メールの本文の詳細閲覧である場合に、当該電子メ
ールの本文を前記電子メール通信端末が表示できる形式
に変換し変換済み電子メールの本文を保存するメール形
式変換及び保存ステップを有し、前記メール形式変換及
び保存ステップは、前記レスポンス送信ステップによる
前記レスポンス送信後に、メール形式変換及び変換済み
メール本文の保存を行うことを特徴とする。

【００３５】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１は本発明の電
子メールシステム及び電子メール処理方法の一実施形態
を示す構成図である。図中の１１３はメール処理サーバ
であり、社内イントラネット１１１を介して社内メール
サーバ１１２や会社ＰＣ１１５、会社ＰＣ１１４と接続
されている。メール処理サーバ１１３は、社内メールサ
ーバ１１２に蓄積された電子メールの一覧を作成した
り、ユーザからの依頼を受付け、ユーザの依頼に従って
社内メールサーバ１１２の処理を行う。なお、本発明で
は、メール処理サーバ１１３として独立して存在しなく
てもよく、メール処理サーバの処理を行うプログラムを
メールサーバ１１２に配置することにより実現すること
ができる。また、社内イントラネット１１１は、ファイ
アウォール１１０に隔てられており、インターネット１
０７側から直接、社内メールサーバにアクセスできな
い。ただし、メール送信のためのプロトコル、例えばＳ
ＭＴＰ（Ｓｉｍｐｌｅ Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｆｅｒ
Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＷＷＷサーバのアクセスし情報を
取得するためのプロトコルＨＴＴＰについては用途に応
じたセキュリティが設定されており、通信を行うことが
できる。１０１は携帯端末であり、移動体通信サービス
事業者が提供する移動体通信網１０６によりゲートウェ
イ１０５を介して、インターネット１０７に接続されて
いる。インターネット１０７には、多くのＩＳＰのサー
バが接続されている。また、ＩＳＰの接続ポイントにダ
イアルアップを行うことにより個人が使用するＰＣ等
が、直接、インターネット１０７に接続することが可能
である。

【００３６】図５は、本実施の形態に係る携帯端末１０
１、メール処理サーバ１１３及び社内メールサーバ１１
２の機能ブロック図である。携帯端末１０１には、移動
体通信事業者のメールサーバ１０４から送付されるメー
ルの受信を行うメール受信部５０２、インターネットに
接続されたＩＳＰサーバ１０８等に配置されたＷＷＷサ
ーバとＨＴＴＰを用いた通信処理（ＨＴＴＰリクエスト
の送付とＨＴＴＰレスポンスの受信）を行うＨＴＴＰ通
信処理部５０５がある。メール受信部５０２やＨＴＴＰ
通信処理部５０５が取得したテキストやコンテンツ記述
言語で記述されたＨＴＴＰデータは、コンテンツ表示部
５０３により携帯端末上のディスプレイに表示される。
携帯端末を利用するユーザは、ユーザ入力処理部５０４
を介して入力処理を行い、メール受信部５０２により受
信したメールの表示や削除等の操作、メールに含まれる
コンテンツ記述言語により記述された手続きを行うこと
ができる。また、携帯端末を利用するユーザは、ユーザ
入力処理部５０４を介して入力処理を行い、ＵＲＬを指
定することによりＨＴＴＰ通信処理部５０５からＨＴＴ
Ｐリクエストを送付し、ＨＴＴＰレスポンスを受信す
る。即ち、ユーザは携帯端末１０１を通じてインターネ
ット上のコンテンツの読込みやコンテンツ記述言語によ
り記述された手続きを行うことができる。つまり、携帯
端末１０１では、コンテンツ表示部５０３、ユーザ入力
処理部５０４、ＨＴＴＰ通信処理部５０５によりＷｅｂ
ブラウザの機能を実現している。

【００３７】次に、メール処理サーバ１１３の主要な構
成要素について説明する。メール形式変換・保存部５１
０はメール本文や添付ファイルの内容を携帯端末が表示
可能な形式に変換し、変換したデータを保存する。即
ち、本発明に係る電子メール処理方法におけるメール形
式変換及び保存ステップを実現する。メール一覧及び処
理内容問い合わせ作成部たるメール一覧及び処理内容作
成部５１１は、社内メールサーバに蓄積されたメールの
メール一覧及び携帯端末がメールについてどのような処
理を希望するのかを問い合わせるためにメール処理内容
問い合わせ項目（以下、両者を併せて「メール一覧及び
処理内容５０７」ともいう）を作成し、作成したメール
一覧及び処理内容５０７を携帯端末に送付する。即ち、
本発明に係る電子メール処理方法におけるメール一覧及
び処理内容問い合わせ作成ステップとメール一覧及び処
理内容問い合わせ送信ステップとを実現する。ＨＴＴＰ
リクエスト処理部５１２は、携帯端末からのメール処理
依頼を受付け、メール処理依頼処理部５１３にメール処
理依頼データを引き渡す。ＨＴＴＰレスポンス送信部５
１４は、携帯端末１０１からのＨＴＴＰリクエストに対
してＨＴＴＰレスポンスを返信する。即ち、本発明に係
る電子メール処理方法におけるレスポンス送信ステップ
を実現する。メール処理依頼処理部５１３は、ＨＴＴＰ
リクエスト処理部よりメール処理依頼データを受領し、
携帯端末の処理依頼に従って、社内メールサーバに蓄積
されたメールに対して処理を行う。即ち、本発明に係る
電子メール処理方法におけるメール処理ステップを実現
する。

【００３８】次に、本実施の形態に係る電子メールシス
テム及び電子メール処理方法の動作及び手順について説
明する。まず、社内イントラネット内で、ユーザは会社
ＰＣ１１５のＷｅｂブラウザを用いてＵＲＬを指定して
メール処理サーバ１１３内の個人情報管理部５０９に接
続し、メール処理サーバを管理するためのアカウント名
及びパスワードを用いて、メール処理サーバ１１３内の
ユーザ毎の個人の情報管理を行うためのＨＴＭＬ等のコ
ンテンツ記述言語で作成されたＧＵＩ（Ｇｒａｐｈｉｃ
Ｕｓｅｒ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を取得する。そし
て、ＧＵＩに含まれるテキスト入力領域やボタン等を押
すことにより、メール処理サーバ１１３内の個人情報保
存領域５０６に格納されている各ユーザ毎にユーザ自身
を設定したり、本発明が提供するメール処理を開始する
ことが可能である。個人情報保存領域５０６に格納され
ている各ユーザ毎の個人情報テーブルの項目の例を図４
に示す。各ユーザ毎の個人情報テーブルには、社内メー
ルサーバ１１２の社内メールアカウント４００及びその
パスワード４０１、ユーザが使用する携帯端末の移動体
通信サービスのメールサーバのメールアカウント４０２
が含まれている。その他にも、社内メール一覧に含まれ
るメールの情報量を設定するための、最大メールデータ
量４０３、メールヘッダの内容４０４（送信時間、送信
元名、題名、写送信先）の文字数（４１１、４１２、４
１３、４１４）、要約に含まれる文字数（４１５）が含
まれる。

【００３９】通常業務において、社内イントラネット１
１１内の会社ＰＣ１１５を使用しているユーザは、出張
やその他の理由により外出する際に、上述したメール処
理サーバ１１３の設定手続きと同様にメール処理サーバ
１１３の個人情報管理部５０９に対して本発明が提供す
るメール処理の実行を開始を依頼する。メール処理の開
始を依頼された個人情報管理部５０９は、メール処理サ
ーバ１１３のメール一覧及び処理内容作成部５１１の処
理を開始させる。ユーザが社内に戻った際には、上述し
たメール処理サーバ１１３の設定手続きと同様に、個人
情報管理部５０９に対してメール処理を停止させる要求
を行う。メール処理の停止を依頼された個人情報管理部
５０９は、メール一覧及び処理内容作成部５１１の処理
を停止させる。

【００４０】処理を開始したメール一覧及び処理内容作
成部５１１は、個人情報保存領域５０６に保存されたユ
ーザの個人情報テーブル（図４）の内容を利用し、社内
メールサーバ１１２のメール内容提供部５１６と接続す
る。そして、メール一覧及び処理内容作成部５１１は、
社内メールサーバ１１２の処理対象のユーザのメールア
カウントに対するメールの到着を定期的に確認し、到着
したメールのヘッダや内容をメール内容提供部５１６か
ら取得する。取得したメールのヘッダや内容の一部の一
覧とメールの処理問い合わせ内容の一覧であるメール一
覧及び処理内容５０７をユーザ（携帯端末）からの依頼
なしに作成する。そして、メール一覧及び処理内容作成
部５１１は、作成したメール一覧及び処理内容５０７
を、個人情報テーブル（図４）の内容を参照して、社内
メールサーバ１１２のメール送信部５１７を介し、また
携帯端末事業者のメールアカウントを経由して携帯端末
１０１に送付する。つまり、メール一覧及び処理内容作
成部５１１は、ユーザ（携帯端末）からの依頼なしにメ
ール一覧及び処理内容５０７を携帯端末１０１に送付す
る。

【００４１】図６は、メール一覧及び処理内容作成部５
１１が行う処理のフロー図の一例である。また、この図
６は本発明に係る電子メール処理方法におけるメール一
覧及び処理内容問い合わせ作成ステップとメール一覧及
び処理内容問い合わせ送信ステップに相当する。メール
一覧及び処理内容作成部５１１は、ステップＳ６０１に
おいてユーザの個人情報テーブル（図４）の社内メール
アカウント４００と社内メールパスワード４０１を用い
て、社内メールサーバ１１２に接続し、メール内容提供
部５１６と通信し、社内メールサーバ１１２に送信され
たメールを定期的に確認する。メール一覧及び処理内容
作成部５１１は、ステップＳ６０２においてユーザにメ
ールが届いているか判断する。もし、届いていなければ
ステップＳ６０１を再度行い、届いていればステップＳ
６０３に進む。ステップＳ６０３では、ユーザの個人情
報テーブル（図４）のメールヘッダの内容４０４に含ま
れる項目である送信元名４０６、送信時間４０７、題名
４０８、写送信元４０９、要約４１０のそれぞれ指定さ
れた文字数４１１、４１２、４１３、４１４、４１５を
参照し、メール内容提供部５１６からメール題名、送信
元、送信時間、内容の一部を指定した文字数だけ取得す
る。写送信元の文字数４１４には０が設定されているた
め、メール内容提供部５１６から写送信元のデータは取
得しない。ステップＳ６０４では、取得したメールの内
容の一部とメール処理のための問い合わせ内容を、コン
テンツ記述言語によりメール一覧及び処理内容５０７に
書き込む（メール一覧及び処理内容問い合わせ作成ステ
ップ）。ステップＳ６０４では、個人情報テーブル（図
４）に格納されたメール一覧に含む最大データ量４０３
の内容を参照し、ユーザが指定した情報量に達していれ
ば、ステップＳ６０５に進む。まだ、最大メールデータ
量に達していなければステップＳ６０１を再度行う。ス
テップＳ６０５では、メール一覧及び処理内容５０７
を、社内メールサーバ１１２のメール送信部５１７と通
信し、ユーザの個人情報テーブル（図４）のメール処理
用メールアカウント４０２、つまり、ユーザが使用する
携帯端末の携帯端末事業者のメールアカウントに送付す
る（メール一覧及び処理内容問い合わせ送信ステッ
プ）。このメール一覧及び処理内容５０７の携帯端末事
業者のメールアカウントへの送付は、前述したようにユ
ーザ（携帯端末）からの要求なしに行われる。次に、ス
テップＳ６０６に進み、個人情報管理部５０９がメール
処理の終了を通知していた場合には、メール一覧及び処
理内容作成部５１１の処理は終了する。

【００４２】メール一覧及び処理内容作成部５１１によ
り作成されたメール一覧及び処理内容５０７は、社内メ
ールサーバ１１２、携帯端末の事業者のメールアカウン
トに送付され、最終的に電子メールとして携帯端末１０
１に送付される。図１０は、携帯端末１０１のディスプ
レイ９００に表示されたメール一覧及び処理内容５０７
を示している。また、表示９０１の部分は、画面をスク
ロールすることにより得られる画面を連続的に示したも
のである。図１１は、図１０の表示内容がコンテンツ記
述言語ＨＴＭＬで記述された例である。ＨＴＭＬでは、
ユーザに対する処理を記述することが可能であり、表示
されるテキストデータ以外にユーザが入力を行うことが
できるチェックボックス（図１０の９０２、９０３、９
０５）や、テキストを入力することができるテキストボ
ックス（図１０の９０４）や、設定内容をクリアするボ
タン（図１０の９０７）と設定内容を送信して新たに情
報を取得するボタン（図１０の９０６）を記述すること
が可能である。

【００４３】携帯端末１０１を使用するユーザは、電子
メールとして自動的に受信した図１０に示すメール本文
の一部の内容を参照して、社内メールサーバ１１２から
の当該メールの削除の設定（チェックボックス削除９０
３を選択）や当該メールを他のアカウントに転送する設
定（テキストボックス転送９０４に転送先アドレスを設
定）をすることができる。また、詳細な内容を参照する
ための要求設定（チェックボックス詳細９０２を選択）
をすることができる。更には、メール本文に添付された
ＭＩＭＥパートデータ、例えば静止画データを参照する
ための要求設定（チェックボックスＰｉｃｔｕｒｅ９０
５を選択）を行うことができる。そして、ユーザが送信
ボタン９０６を選択することにより、図５に示す携帯端
末１０１のＨＴＴＰ通信処理部５０５からＨＴＴＰリク
エストがメール処理サーバ１１３のＨＴＴＰリクエスト
処理部５１２に送信される。ＨＴＴＰリクエストには、
ユーザが設定したメール処理依頼データが含まれる。ユ
ーザからのメール処理依頼を含むＨＴＴＰリクエストを
受信したＨＴＴＰリクエスト処理部５１２は、メール処
理依頼処理部５１３にメール処理依頼データを引き渡
す。メール処理依頼処理部５１３では、ＨＴＴＰレスポ
ンス送信部５１４を用いて、メール処理依頼データを受
け取ったことを示すメール処理依頼回答をＨＴＴＰレス
ポンスとして、携帯端末１０１のＨＴＴＰ通信処理部５
０５に返す。ユーザは、携帯端末のディスプレイに表示
されたＨＴＴＰレスポンス（メール処理依頼回答）を参
照することにより処理依頼が受け付けられたことを確認
する。このように、ユーザは処理依頼が受け付けられた
ことを確認できたので、無線通信の接続を切断し、後述
する変換済みメール一覧５０８の受信まではユーザは時
間を自由に使うことができる。このため、ユーザはメー
ル処理サーバでのメール処理の時間を待つ必要もなく、
また過大な通話課金を支払う必要もなくなる。

【００４４】以上のように、出張やその他の理由から社
内イントラネットから離れているユーザに対して、無線
通信網内のメールシステムを用いて、社内メールサーバ
に到着するメールの一覧とその処理の問い合わせを記述
したデータを送付することにより、ユーザが社内メール
の処理を一括して行うことを実現している。このため、
特に、携帯電話機のような入力操作が困難な携帯端末に
おいても、より少ない操作で社内メールの内容の確認や
削除等の処理を設定することができる。また、メールの
一覧とそのメール一覧の各メール処理のため内容を一括
して送付し、メール処理の内容を一括して得られるた
め、各メール毎にユーザの操作を多く求める従来のシス
テムに比べて、通信量の削減が実現される。

【００４５】引き続き、ユーザから依頼されたメール処
理依頼を処理する図５に記載したメール処理依頼処理部
５１３の動作を説明する。上述した様にメール処理依頼
処理部５１３は、ＨＴＴＰリクエスト処理部５１２から
メール処理依頼データを受け取り、ＨＴＴＰレスポンス
送信部を用いて、携帯端末を持つユーザにメール処理依
頼を受け取ったことを通知する。メール処理依頼処理部
５１３は、メール処理依頼データに含まれるメールの処
理内容に応じて、社内メールサーバ１１２のメール処理
部５１８やメール送信部５１７と通信し、社内メールサ
ーバ内のメールを処理する。また、メール処理サーバ１
１３内のメール形式変換・保存部５１０を用いて、ユー
ザがメールの詳細を閲覧したい内容（メール本文、添付
ファイル）を、ユーザが使用する携帯端末が利用可能な
形式に変換してメール処理サーバ１１３に付属する記憶
媒体である変換済メール保存領域５１５に保存する。メ
ール処理依頼処理部５１３は、社内メールサーバ１１２
のメール送信部５１７を用いて、ユーザが使用する携帯
端末の移動体通信事業者のメールアカウントに、変換済
メールの一覧を送付する。

【００４６】図７及び図８は、メール処理依頼処理部５
１３の処理フロー図である。また、この図７及び図８に
記載された内容は本発明に係る電子メール処理方法にお
けるレスポンス送信ステップ及びメール処理ステップに
相当する。メール処理依頼処理部５１３は、ステップＳ
７０１において、ＨＴＴＰリクエスト処理部５１２から
ユーザの携帯端末から送付されたＨＴＴＰリクエストに
含まれるメール処理内容データを受け取る。メール処理
依頼処理部５１３は、ステップＳ７０２において、メー
ル処理内容データを受信したことを示すコンテンツ記述
言語で記述されたメール処理依頼回答を、ＨＴＴＰレス
ポンス送信部５１４を用いて携帯端末にＨＴＴＰレスポ
ンスを送付する（レスポンス送信ステップ）。メール処
理依頼処理部５１３は、処理するメールの数だけ、ステ
ップＳ７０４〜Ｓ７１０の処理を繰り返す（メール処理
ステップ）。まず、ステップＳ７０４でメール処理内容
が転送であるか判断する。もし、転送処理の要求であれ
ば、ステップＳ７００で社内メールサーバ１１２のメー
ル送信部５１７と通信し、メール処理内容データに含ま
れる転送先のメールアドレスに処理中のメールを送信す
る。次に、ステップＳ７０５で、メール処理内容データ
が詳細閲覧であるか判断する。もし、詳細閲覧であれ
ば、ステップＳ７０６で、メール形式変換・保存部に、
処理中のメールを変換・保存することを依頼し、依頼の
結果として保存した先を参照することができるＵＲＬを
受け取る。次のステップＳ７０７で、変換済メール一覧
に、メール形式変換・保存部５１０から受け取った変換
済みメールのＵＲＬ、題名、送信元、日付データを書き
込む。メール処理依頼により依頼された処理内容におい
て詳細閲覧が初めてであれば、ステップＳ７０７では変
換済メール一覧５０８を作成することになる。次のステ
ップＳ７１０において、処理するメールがあれば再度ス
テップＳ７０３の処理を行う。ステップＳ７０５におい
て、メール処理内容が詳細閲覧ではないと判断した場合
には、ステップＳ７０８において、メール処理内容が削
除であるか判断する。ステップＳ７０８において、社内
メールサーバ１１２のメール処理部５１８と通信し、処
理中のメールを削除する。対象メールを削除した後、ス
テップＳ７１０に進む。ステップＳ７１０で、処理する
メールがなければステップＳ７１１に進む。ステップＳ
７１１では、社内メールサーバ１１２のメール送信部５
１７と通信し、メール処理依頼処理部５１３が作成した
変換済メール一覧５０８を、個人情報保存領域５０６に
格納された個人情報テーブル（図４）のメール処理用メ
ールアカウント４０２に変換済メール一覧５０８を送付
する。ユーザの携帯端末に送付された変換済メール一覧
は、図１２の携帯端末表示画面１１００の様に表示され
る。

【００４７】次に、実際にメールの解析や変換、保存処
理を行うメール形式変換・保存部５１０において行われ
る処理をフロー図９を用いて説明する。また、図９に記
載の内容は本発明に係る電子メール処理方法におけるメ
ール形式変換及び保存ステップに相当する。メール形式
変換・保存部５１０は、ステップＳ８０１において、依
頼された処理中のメールのデータ全体を、社内メールサ
ーバ１１２のメール内容提供部５１６から取得する。ス
テップＳ８０２で取得したメールのデータ全体について
のＭＩＭＥパートの数や送信元や送信日付データを解析
する。ステップＳ８０３において、社内メールサーバ１
１２から取得したメールの本文の内容を、コンテンツ記
述言語を用いて本文メールデータを作成する。メールに
含まれるＭＩＭＥパートの数だけステップＳ８０５〜Ｓ
８０９までの処理を繰り返す。ステップＳ８０５では、
ＭＩＭＥパートのデータをＭＩＭＥパートのヘッダ情報
で指定されたエンコード形式により元のデータに展開す
る。展開されたデータは、ステップＳ８０６によりＭＩ
ＭＥパートのヘッダに含まれるコンテンツタイプと図４
の個人情報に含まれる携帯端末の表示可能形式４０５の
情報により適切な変換処理を行う。ステップＳ８０７で
は、変換されたＭＩＭＥパートのデータをコンテンツ記
述言語により変換済ＭＩＭＥパートデータを作成し、変
換済メール保存領域５０６に保存する。ステップＳ８０
８では、コンテンツ記述言語を用いて、ＭＩＭＥパート
データのファイル形式とファイル名の一部、変換済ＭＩ
ＭＥパートデータを指し示すＵＲＬを、本文メールデー
タに書き込む。ステップＳ８０９では、処理するＭＩＭ
Ｅパートがあるか判断し、処理するＭＩＭＥパートがあ
れば、ステップＳ８０５の処理を再度行う。処理するＭ
ＩＭＥパートがない場合には、ステップＳ８１０に進
む。ステップＳ８１０では、コンテンツ記述言語を用い
て本文メールデータにメール処理の問い合わせ内容を書
き込む。最後に、ステップＳ８１１は、本文メールデー
タを指し示すＵＲＬを返す。

【００４８】上述したメール処理依頼処理部５１３とメ
ール形式変換・保存部５１０の処理により、携帯端末１
０１を所有するユーザは、メールとして自動的に受信し
た図１２に記載した携帯端末表示画面１１００に示す変
換済メール一覧５０８の内容を参照することができる。
図１３は変換済メール一覧５０８のコンテンツ記述言語
ＨＴＭＬによる記述内容の例を示している。ユーザは、
携帯端末を操作して携帯端末表示画面１１００内の一つ
のメール１１０２を選択する。ユーザが選択するとコン
テンツ記述言語に組み込まれたＵＲＬ（例では、ｈｔｔ
ｐ：／／ｗｗｗ． ｍｅｌｃｏ／ｍａｉｌ２）を指定し
たＨＴＴＰリクエストが、携帯端末１０１のＨＴＴＰ通
信処理部５０５から移動体通信網５０１とインターネッ
ト１０７を通り、メール処理サーバ１１３のＨＴＴＰリ
クエスト処理部５１２に送信される。ＨＴＴＰリクエス
ト処理部５１２は、指定されたＵＲＬが指し示すデータ
である変換済メール保存領域５１５に格納された本文メ
ールデータを読み出し、ＨＴＴＰレスポンス送信部５１
４を用いてＨＴＴＰレスポンスとして携帯端末１０１の
ＨＴＴＰ通信処理部５０５に送付する。ＨＴＴＰ通信処
理部５０５が受け取ったＨＴＴＰレスポンスに含まれる
本文メールデータは、コンテンツ表示部５０３により携
帯端末の表示画面に図１４の１３００に示すように表示
される。図１４の１３０１は、携帯端末をスクロールし
て得られる画面を連続的に表示したものである。ユーザ
は、携帯端末１０１を操作し、ＵＲＬが埋め込まれた添
付ファイルの形式とファイル名の一部が記述された１３
０２の部分を選択することにより、変換済メールを取得
した際と同様に携帯端末１０１のＨＴＴＰ通信処理部５
０５とメール処理サーバ１１２のＨＴＴＰリクエスト処
理部５１２、ＨＴＴＰレスポンス送信部５１４により、
ＨＴＴＰを用いた通信処理が行われＧＩＦ形式の添付フ
ァイルを図１５の携帯端末表示画面１４００に示したＧ
ＩＦ形式の添付ファイル１４０１を閲覧することができ
る。

【００４９】以上に記述したように、出張やその他の理
由から社内イントラネットから離れているユーザに対し
て送付されたメールについて、ユーザから詳細な閲覧が
依頼された場合には、それらのメールの一覧を自動的に
ユーザに送付し、各メールの本文及び添付ファイルに含
まれる変換済データを参照させるようにしている。この
ため、メールに含まれる添付ファイルの展開や変換にか
かる待ち時間がなく、ユーザが快適にメール閲覧を行う
ことが可能である。特に、プレゼンテーションデータを
複数の静止画として見せるためには、多くの変換作業が
必要であり、変換に係る待ち時間は無視できない。移動
体通信網の使用料が接続時間による従量制の料金体系で
あれば、メールの詳細な閲覧にかかる時間が減少するこ
とにより、通信費用の低減がなされる。加えて、移動体
通信事業者は、変換に係る待ち時間が無くなったことに
より、ユーザが回線を利用している時間を短くすること
ができ、より多くの利用者に回線を利用させることがで
きる。さらには、ユーザが、詳細な閲覧を希望したメー
ル及び添付ファイルのみを変換しているので、従来の技
術で実現される異なる形式を複数持つ場合よりも、メー
ル処理サーバのディスク資源利用の効率的に使用するこ
とができる。

【００５０】実施の形態２．別の実施形態として、図４
の個人情報に、緊急メールを指定する内容である、例え
ば、送信元名、題名、緊急性を示すフラグを設定する項
目を追加し、図６のメール一覧及び処理内容作成部５１
１の処理フローに、これら個人情報に追加した緊急メー
ル指定項目を参照して緊急メールの判断を行うステップ
をＳ６０１とＳ６０２の間に追加する。緊急メールと判
断した際には、ステップＳ６０３、Ｓ６０４、Ｓ６０５
を行って、緊急メール一通のみのメール一覧とメール処
理の問い合わせ内容を含んだデータを、携帯端末１０１
に送信することができる。この実施形態により、社外に
居るユーザは緊急メールに対して迅速に対応することが
できる。

【００５１】実施の形態３．その他の実施形態として、
図４の個人情報に、送付不要メールを指定する内容であ
る、例えば、送信元名、題名を設定する項目を追加し、
図６のメール一覧及び処理内容作成部５１１の処理フロ
ーに、これら個人情報に追加した項目を参照して送付不
要メールの判断を行うステップをＳ６０３とＳ６０４の
間に追加する。送付不要メールと判断した際には、ステ
ップＳ６０６に進むことにより、不要なメールを含まな
いメール一覧及びメール処理の問い合わせ内容を含んだ
データを、携帯端末１０１に送信することができる。こ
の実施形態により社外に居るユーザは、より効率よくメ
ールの処理を行うことができる。

【００５２】実施の形態４．その他の実施形態として、
図６のメール一覧及び処理内容作成部５１１の処理フロ
ーのステップＳ６０３とＳ６０４の間に、メール一覧及
び処理内容を取得する携帯端末１０１からのＨＴＴＰリ
クエストが存在するか判断させるステップを追加し、携
帯端末１０１からのＨＴＴＰリクエストがある場合に
は、ＨＴＴＰレスポンス送信部５１４を用いてメール一
覧及び処理内容を携帯端末１０１に送付するステップを
行わせることにより、携帯端末１０１を利用するユーザ
は、図４の個人情報に指定されたユーザ一覧及び処理内
容に格納する情報量の最大値を越える前に、メール一覧
及び処理内容を取得することができる。この実施形態に
より、社外に居るユーザは、時間の余裕がある際に社内
メールサーバに到着したメールを処理することができ
る。

【００５３】実施の形態５．その他の実施形態として、
ユーザが複数のメールサーバのメールアカウントを所有
する場合には、図４のユーザ個人情報をメールサーバ毎
に複数用意し、図６のメール一覧及び処理内容作成部５
１１の処理フローのステップＳ６０１からＳ６０４の処
理を、複数のメールサーバのそれぞれに対して行うこと
により、携帯端末を利用するユーザは、複数のメールサ
ーバのメールアカウントに送付されたメール一覧及び処
理内容を取得することができる。この実施形態により、
ユーザは、複数のメールサーバに到着したメールを処理
することができる。

【００５４】これまで述べてきたように、本発明に係る
電子メールシステム及び電子メール処理方法は、以下の
特徴を有している。

【００５５】上述の二つのメールシステム（例、移動体
通信業者のメール、企業内メール）と本発明による実現
されるメール処理サーバがインターネット等のネットワ
ークにより接続されており、メール処理サーバは、一つ
のメールシステムに到着する複数のメールから、ユーザ
がメールを処理するための情報（例、題名、送信元、送
信日付、本文の一部等）と、到着したメールの処理をユ
ーザに問い合わせる内容を含んだメール一覧とメール処
理問い合わせ内容を作成し、作成したメール一覧とメー
ル処理問い合わせ内容を、もう一つのメールシステムの
ユーザアカウントに送信する。ユーザがメール一覧の内
容を参照してメール処理内容を選択、設定し、メール処
理サーバにメール処理を一括して依頼する。メール処理
サーバは、依頼されたメール処理内容により監視対象の
メールサーバに保存されたメールを処理する。

【００５６】また、メール処理サーバは、管理するメー
ルシステム（例、企業内メール）に到着するメールに対
して、メールが緊急に処理する必要があると判断するた
めの情報（例、題名、送信元、緊急フラグ）から緊急メ
ールを判断して、緊急メールのみのメール一覧とメール
処理内容を作成し、メール一覧とメール処理問い合わせ
内容を、もう一つのメールシステムに送信する。

【００５７】更に、メール処理サーバは、管理するメー
ルシステム（例、企業内メール）に到着するメールに対
して、メールの到着を通知することが不要である判断す
るための情報（例、題名、送信元、緊急フラグ）から不
要メールを判断して、不要メールを含めないメール一覧
とメール処理内容を作成し、メール一覧とメール処理問
い合わせ内容を、もう一つのメールシステムに送信す
る。

【００５８】メール処理サーバは、ユーザからメール処
理一覧とメール処理問い合わせ内容の取得を依頼された
場合には、メール処理一覧とメール処理問い合わせ内容
を引き渡す。

【００５９】メール処理サーバは、複数のメールシステ
ムにあるユーザのアカウントに到着するメールに対して
も同様にメール処理を行う。

【００６０】メール処理サーバは、メール処理サーバ
は、依頼されたメール処理内容が詳細閲覧であれば、メ
ール全体及びメールの添付ファイルを適切な形式（ユー
ザが参照できる形式）に変換して保存し、ユーザに対し
て詳細閲覧を行うメールの一覧とメール処理問い合わせ
内容を送信する。

【００６１】

【発明の効果】本発明の実施の形態１によれば、出張や
その他の理由から社内イントラネットから離れているユ
ーザに対して、無線通信網内のメールシステムを用い
て、社内メールサーバに到着するメールの一覧とその処
理の問い合わせを記述したデータを送付することによ
り、ユーザが社内メールの処理を一括して行うことを実
現している。このため、特に、携帯電話機のような入力
操作が困難な携帯端末においても、より少ない操作で社
内メールの内容の確認や削除等の処理を設定することが
できる。また、メールの一覧とそのメール一覧の各メー
ル処理のため内容を一括して送付し、メール処理の内容
を一括して得られるため、、各メール毎にユーザの操作
を多く求める従来の電子メールシステム及び電子メール
処理方法に比べて、通信量の削減が実現される。

【００６２】本発明の実施の形態２によれば、メール処
理サーバは、個人情報に追加した緊急メール指定項目を
参照して緊急メールの判断を行い、緊急メールと判断し
た際には、緊急メール一通のみのメール一覧とメール処
理の問い合わせ内容を含んだデータを、携帯端末１０１
に送信することができる。このため、社外に居るユーザ
は緊急メールに対して迅速に対応することができる。

【００６３】本発明の実施の形態３によれば、個人情報
に送付不要メールを指定することで、メール処理サーバ
はこれら個人情報に追加した項目を参照して送付不要メ
ールの判断を行い、送付不要メールと判断した際には、
不要なメールを含まないメール一覧及びメール処理の問
い合わせ内容を含んだデータを、携帯端末１０１に送信
することができる。このため、社外に居るユーザは、よ
り効率よくメールの処理を行うことができる。

【００６４】本発明の実施の形態４によれば、メール一
覧及び処理内容作成部５１１の処理フローに、メール一
覧及び処理内容を取得する携帯端末１０１からのＨＴＴ
Ｐリクエストが存在するか判断させるステップを追加
し、携帯端末１０１からのＨＴＴＰリクエストがある場
合には、ＨＴＴＰレスポンス送信部５１４を用いてメー
ル一覧及び処理内容を携帯端末１０１に送付するステッ
プを行わせている。このため、携帯端末１０１を利用す
るユーザは、個人情報に指定されたユーザ一覧及び処理
内容に格納する情報量の最大値を越える前に、メール一
覧及び処理内容を取得することができる。従って、社外
に居るユーザは、時間の余裕がある際に社内メールサー
バに到着したメールを処理することができる。

【００６５】本発明の実施の形態５によれば、ユーザが
複数のメールサーバのメールアカウントを所有する場合
に、個人情報をメールサーバ毎に複数用意し、メール一
覧及び処理内容作成部の処理を複数のメールサーバのそ
れぞれに対して行わせることにしている。このため、携
帯端末を利用するユーザは、複数のメールサーバのメー
ルアカウントに送付されたメール一覧及び処理内容を取
得することができ、ユーザは、複数のメールサーバに到
着したメールを処理することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態におけるシステム構成を
示す図。

【図２】 従来技術における社内メール一覧を示す送信
データを示す図。

【図３】 従来技術における社内メールのメール本文及
び静止画を示す図。

【図４】 本発明のユーザ個人情報のテーブルの例を示
す図。

【図５】 本発明の実施の形態における機能ブロック
図。

【図６】 本発明のメール一覧及び処理内容作成部の処
理フロー図。

【図７】 本発明のメール処理依頼処理部の処理フロー
図。

【図８】 本発明のメール処理依頼処理部の処理フロー
図。

【図９】 本発明のメール形式変換・保存部の処理フロ
ー図。

【図１０】 本発明のメール一覧及び処理内容の表示の
例を示す図。

【図１１】 本発明のメール一覧及び内容のＨＴＭＬで
記述された例を示す図。

【図１２】 本発明の変換済メール一覧の例を示す図。

【図１３】 本発明の変換済メール一覧のＨＴＭＬで記
述した例を示す図。

【図１４】 本発明の変換済メールの表示例を示す図。

【図１５】 本発明の添付ファイルの表示例を示す図。

【図１６】 従来の移動体通信システムを説明する図。

【符号の説明】

１０１ 携帯端末、１０２ 基地局、１０３ 移動通信
交換機、１０４ 移動体通信事業者のメールサーバ、１
０５ ゲートウェイ、１０７ インターネット、１０８
ＩＳＰサーバ、１０９ 個人ＰＣ、１１０ ファイア
ウォール、１１２ メールサーバ、１１３ メール処理
サーバ、１１４ 会社ＰＣ２、１１５会社ＰＣ１、５０
２ メール受信部、５０３ コンテンツ表示部、５０４
ユーザ入力処理部、５０５ ＨＴＴＰ通信処理部、５
０６ 個人情報保存領域、５０７ メール一覧及び処理
内容、５０８ 変換済メール一覧、５０９ 個人情報管
理部、５１０ メール形式変換・保存部、５１１ メー
ル一覧及び処理内容作成部、５１２ ＨＴＴＰリクエス
ト処理部、５１３ メール処理依頼処理部、５１４ Ｈ
ＴＴＰレスポンス送信部、５１６ メール内容提供部、
５１７ メール送信部、５１８ メール処理部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B089 GA11 GA25 GB04 HB05 JA31 JB02 JB22 KA01 KA05 KC21 KC28 KH04 LA14 LA18 LB01 5K030 HA06 HC01 HC09 JT09 9A001 BB04 CC02 CC05 CC06 DZ13 EE02 JJ12 JJ14 JJ25 JJ27 KK56

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子メールを蓄積するメールサーバと、
   前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信する電
   子メール通信端末と、前記電子メール通信端末からの依
   頼に従って前記メールサーバに蓄積された電子メールの
   処理を行うメール処理サーバとを有する電子メールシス
   テムにおいて、 前記メール処理サーバは、前記メールサーバに蓄積され
   た電子メールを示すメール一覧と前記電子メール通信端
   末が前記電子メールについていかなる処理を依頼するの
   かを問い合わせるメール処理内容問い合わせ項目とを作
   成し、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ
   項目とを前記電子メール通信端末に送信するメール一覧
   及び処理内容問い合わせ作成部を有することを特徴とす
   る電子メールシステム。
2. 【請求項２】 前記メール一覧及び処理内容問い合わせ
   作成部は、前記電子メール通信端末からの作成依頼なく
   前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項目と
   を作成することを特徴とする請求項１記載の電子メール
   システム。
3. 【請求項３】 前記メール一覧及び処理内容問い合わせ
   作成部は、前記電子メール通信端末からの送信依頼な
   く、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項
   目とを前記電子メール通信端末に送信することを特徴と
   する請求項１記載の電子メールシステム。
4. 【請求項４】 前記メール一覧及び処理内容問い合わせ
   作成部は、前記メール一覧及びメール処理内容問い合わ
   せ項目とを電子メールとして前記電子メール通信端末に
   送信することを特徴とする請求項３記載の電子メールシ
   ステム。
5. 【請求項５】 前記メール一覧及び処理内容問い合わせ
   作成部は、前記メールサーバに蓄積された電子メールの
   中から緊急に処理すべき電子メールを選択し、前記選択
   された電子メールについてのみ前記メール一覧と前記メ
   ール処理内容問い合わせ項目を作成することを特徴とす
   る請求項１又は２のいずれかに記載の電子メールシステ
   ム。
6. 【請求項６】 前記メール一覧及び処理内容問い合わせ
   作成部は、前記メールサーバに蓄積された電子メールの
   中から一部の電子メールを選択し、前記選択された電子
   メールについてのみ前記メール一覧及び前記メール処理
   内容問い合わせ項目を作成することを特徴とする請求項
   １又は２のいずれかに記載の電子メールシステム。
7. 【請求項７】 前記電子メールシステムは、複数のメー
   ルサーバを有しており、 前記メール一覧及びメール処理内容問い合わせ作成部
   は、前記複数のメールサーバに蓄積された電子メールに
   ついて前記メール一覧及び前記メール処理内容問い合わ
   せ項目を作成することを特徴とする請求項１又は２のい
   ずれかに記載の電子メールシステム。
8. 【請求項８】 電子メールを蓄積するメールサーバと、
   前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信する電
   子メール通信端末と、前記電子メール通信端末からの依
   頼に従って前記メールサーバに蓄積された電子メールの
   処理を行うメール処理サーバとを有する電子メールシス
   テムにおいて、 前記メール処理サーバは、前記電子メール通信端末から
   の処理依頼に従ってメール処理を行うメール処理依頼処
   理部を有し、 前記メール処理依頼処理部は、前記電子メール通信端末
   からの処理依頼を受け取ったことを示すレスポンスを前
   記電子メール通信端末に送信した後、前記電子メール通
   信端末からの処理依頼に従って前記メールサーバに蓄積
   された電子メールに対して処理を行うことを特徴とする
   電子メールシステム。
9. 【請求項９】 前記電子メールシステムは、複数のメー
   ルサーバを有しており、 前記メール処理依頼処理部は前記複数のメールサーバに
   蓄積されている電子メールに対して処理を行うことを特
   徴とする請求項８に記載の電子メールシステム。
10. 【請求項１０】 前記メール処理サーバは、前記電子メ
    ール通信端末からの依頼が前記メールサーバに蓄積され
    た電子メールの本文の詳細閲覧である場合に、当該電子
    メールの本文を前記電子メール通信端末が表示できる形
    式に変換し変換済み電子メールの本文を保存するメール
    形式変換及び保存部を有し、 前記メール形式変換及び保存部は、前記メール処理依頼
    処理部が前記電子メール通信端末に前記レスポンスを送
    信した後に、メール形式変換及び変換済みメール本文の
    保存を行うことを特徴とする請求項８に記載の電子メー
    ルシステム。
11. 【請求項１１】 詳細閲覧の対象となる前記電子メール
    の本文に添付ファイルが含まれている場合に、前記メー
    ル形式変換及び保存部は、前記メール処理依頼処理部が
    前記電子メール通信端末に前記レスポンスを送信した後
    に、前記添付ファイルのデータを前記電子メール通信端
    末が表示できる形式に変換し変換済み添付ファイルを保
    存することを特徴とする請求項１０に記載の電子メール
    システム。
12. 【請求項１２】 前記電子メールシステムは、複数のメ
    ールサーバを有しており、 前記メール形式変換及び保存部は前記複数のメールサー
    バに蓄積されている電子メールの本文の変換を行い、前
    記変換済み電子メールの本文を保存することを特徴とす
    る請求項１０に記載の電子メールシステム。
13. 【請求項１３】 前記電子メールシステムは、複数のメ
    ールサーバを有しており、 前記メール形式変換及び保存部は前記複数のメールサー
    バに蓄積されている電子メールの前記添付ファイルの変
    換を行い、前記変換済み添付ファイルを保存することを
    特徴とする請求項１１に記載の電子メールシステム。
14. 【請求項１４】 前記メール処理依頼処理部は、前記変
    換済み電子メールが保存された領域が書き込まれた変換
    済みメール一覧を作成し、 前記メール処理サーバは前記変換済みメール一覧を前記
    電子メール通信端末に送信することを特徴とする請求項
    １０又は１２のいずれかに記載の電子メールシステム。
15. 【請求項１５】 前記メール処理依頼処理部は、前記変
    換済み添付ファイルが保存された領域が書き込まれた変
    換済みメール一覧を作成し、 前記メール処理サーバは前記変換済みメール一覧を前記
    電子メール通信端末に送信することを特徴とする請求項
    １１又は１３のいずれかに記載の電子メールシステム。
16. 【請求項１６】 前記メール処理サーバは、変換済みメ
    ール一覧を電子メールとして前記電子メール通信端末に
    送信することを特徴とする請求項１５記載の電子メール
    システム。
17. 【請求項１７】 電子メールを蓄積するメールサーバ
    と、前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信す
    る電子メール通信端末とを有する電子メール処理方法に
    おいて、 前記メールサーバに蓄積された電子メールを示すメール
    一覧と前記電子メール通信端末が前記電子メールについ
    ていかなる処理を依頼するのかを問い合わせるメール処
    理内容問い合わせ項目とを作成するメール一覧及び処理
    内容問い合わせ作成ステップと、 前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わせ項目と
    を前記電子メール通信端末に送信するメール一覧及び処
    理内容問い合わせ送信ステップとを有することを特徴と
    する電子メール処理方法。
18. 【請求項１８】 前記メール一覧及び処理内容問い合わ
    せ作成ステップは、前記電子メール通信端末からの作成
    依頼なく前記メール一覧と前記メール処理内容問い合わ
    せ項目とを作成することを特徴とする請求項１７記載の
    電子メール処理方法。
19. 【請求項１９】 前記メール一覧及び処理内容問い合わ
    せ送信ステップは、前記電子メール通信端末からの送信
    依頼なく、前記メール一覧と前記メール処理内容問い合
    わせ項目とを前記電子メール通信端末に送信することを
    特徴とする請求項１７記載の電子メール処理方法。
20. 【請求項２０】 電子メールを蓄積するメールサーバ
    と、前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信す
    る電子メール通信端末とを有する電子メール処理方法に
    おいて、 前記電子メール通信端末からの処理依頼を受け取ったこ
    とを示すレスポンスを前記電子メール通信端末に送信す
    るレスポンス送信ステップと、 前記レスポンス送信ステップによるレスポンス送信後
    に、前記電子メール通信端末からの処理依頼に従って前
    記メールサーバに蓄積された電子メールに対して処理を
    行うメール処理ステップとを有することを特徴とする電
    子メール処理方法。
21. 【請求項２１】 前記メール処理ステップは、前記電子
    メール通信端末からの依頼が前記メールサーバに蓄積さ
    れた電子メールの本文の詳細閲覧である場合に、当該電
    子メールの本文を前記電子メール通信端末が表示できる
    形式に変換し変換済み電子メールの本文を保存するメー
    ル形式変換及び保存ステップを有し、 前記メール形式変換及び保存ステップは、前記レスポン
    ス送信ステップによる前記レスポンス送信後に、メール
    形式変換及び変換済みメール本文の保存を行うことを特
    徴とする請求項２０に記載の電子メール処理方法。