JP2001215134A - 記録・表示システム - Google Patents

記録・表示システム

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JP2001215134A
JP2001215134A JP2000022952A JP2000022952A JP2001215134A JP 2001215134 A JP2001215134 A JP 2001215134A JP 2000022952 A JP2000022952 A JP 2000022952A JP 2000022952 A JP2000022952 A JP 2000022952A JP 2001215134 A JP2001215134 A JP 2001215134A
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temperature
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JP2000022952A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kurihara
弘行 栗原
Isao Shibata
勲男 柴田
Tsutomu Ishikura
勉 石倉
Moichi Kawai
茂一 川合
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Recording Measured Values (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録対象の状態を正確に把握し、高度なデー
タ解析を可能とした記録・表示システムを提供する。 【解決手段】 記録・表示システムは、時刻に対応させ
て記録された記録対象の測定データをCRTディスプレ
イ6に表示するパソコン1を備え、このパソコン1は、
測定データを時間軸と共にCRTディスプレイ6にグラ
フ表示する機能と、CRTディスプレイ6における所定
箇所を任意に指定し、当該指定箇所を起点として時間軸
に経過時間を表示する機能とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品などの監視対
象の温度や湿度、圧力などの状態を検出し、記録・表示
から解析を行うために用いられる記録・表示システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の物流システムの進歩により、冷
蔵、或いは、冷凍された食品の輸送が活発化している
が、これまでは輸送中の食品などの温度変化に関してま
で注意が払われていなかったのが実状である。そのた
め、例えば冷凍車で冷凍食品を輸送している間に解凍さ
れてしまい、その後、再び凍結された場合などには、事
後にそれを把握することは困難であった。
【0003】また、近年調理食品による殺菌感染が問題
とされており、調理から包装、冷蔵・冷凍までの一環し
た食品の温度管理も重要視されるに至っている。他方、
宇宙食などの場合の如く、食品の温度管理は温度と時間
が重要とされている(NASAで開発されたHACCP
(Hazard Analysis Critic−a
l Control Point)方式など)。
【0004】そこで、このような食品の輸送或いは保
管、若しくは、調理時における経時的な温度変化の履歴
を検出し、記録しておくための温度記録装置が提案され
ている。この温度記録装置は温度センサやメモリを有
し、内蔵電池を電源として長期的に温度を測定可能なも
のであり、尚かつ小型であるので、食品の容器内或いは
梱包容器内などに収納して置くことにより、食品の輸送
後、或いは、調理後などに取り出してデータを出力させ
ることで、食品の温度変化の履歴を把握することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
記録装置(温度記録装置)は測定データを記録するのみ
であるから、記録されたデータを解析するためには、パ
ソコンなどを使用して記録装置から測定データを読み出
し、ディスプレイに表示させることになる。
【0006】係る場合に、記録装置から読み出した測定
データを、ディスプレイ上にてより解析しやすいように
表示することができれば、高度且つ的確なデータ解析が
可能となる。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、記録対象の状態を正確に
把握し、高度なデータ解析を可能とした記録・表示シス
テムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の記録・
表示システムは、時刻に対応させて記録された記録対象
の測定データを表示手段に表示する表示装置を備え、こ
の表示装置は、測定データを時間軸と共に表示手段にグ
ラフ表示する機能と、表示手段における所定箇所を任意
に指定し、当該指定箇所を起点として時間軸に経過時間
を表示する機能とを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明の記録・表示システムは、
記録対象の状態を検出する検出手段と、時計手段と、検
出手段にて検出された測定データを時刻に対応させて記
録する記録手段とを備えた記録装置と、この記録装置が
記録した測定データを読み出す読出手段と、表示手段
と、読出手段にて読み出された測定データを表示手段に
表示する表示制御手段とを有する表示装置とを備え、こ
の表示装置は、記録装置から読み出された測定データを
時間軸と共に表示手段にグラフ表示する機能と、表示手
段における所定箇所を任意に指定し、当該指定箇所を起
点として時間軸に経過時間を表示する機能とを備えてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明の記録・表示システムは、
上記各発明において表示装置は記憶手段を備え、時間軸
に関するデータを測定データと共に記憶手段に保存する
機能を備えていることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明の記録・表示システムは、
上記各発明において記録装置は、ケース内に、検出手段
と、時計手段と、自らのIDコードを保有する記録側記
憶手段と、外部との間でデータの授受を行う送受信手段
と、記録手段と、電源とを収納して構成されると共に、
表示装置は、記録装置を着脱自在に接続する接続部を備
え、この接続部に記録装置が接続された状態で、当該記
録装置との間でデータの授受を行うことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、時刻に対応させて記録さ
れた記録対象の測定データを表示手段に表示する表示装
置を備え、この表示装置は、測定データを時間軸と共に
表示手段にグラフ表示する機能と、表示手段における所
定箇所を任意に指定し、当該指定箇所を起点として時間
軸に経過時間を表示する機能とを備えているので、請求
項2や請求項4の記録装置などにより時刻に対応させて
記録された記録対象の測定データを解析するに当たっ
て、グラフ表示の任意の箇所を起点として時間軸に経過
時間を表示することができるようになる。
【0013】これにより、任意に選択した特定の時点を
基準とした経過時間に対応するかたちでデータの推移を
表示することができるようになり、測定データを多方面
から解析してより高度な分析を実行することが可能とな
るものである。
【0014】また、請求項3の発明の如く表示装置が記
憶手段を備え、時間軸に関するデータを測定データと共
に記憶手段に保存する機能を備えるようにすれば、時間
軸に関するデータと共に測定データを記憶手段に保存し
ておいて、後から解析を行うことも可能となり、測定デ
ータの解析・管理作業性が一層良好となるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の記録
・表示システムの実施形態を詳述する。実施例では例え
ばコンビニエンスストアチェーンにおいて低温物品を低
温配送車で配送する際に使用される温度記録システム
(記録・表示システム)を例に採って説明する。この場
合、システムは表示装置としてのパーソナルコンピュー
タ(以下、単にパソコンと称する)1と、記録装置とし
てのボタン型温度メモリ(以下、クールメモリと称す
る)3などから構築される。
【0016】即ち、図1はパソコン1と、読出手段を構
成するボタンリーダ2の斜視図、図2はパソコン1の機
能ブロック図、図3はクールメモリ3の斜視図、図4は
クールメモリ3の機能ブロック図をそれぞれ示してい
る。図1において、パソコン1は本体に入力手段として
のキーボード4及びマウス9(図2)と、表示手段とし
てのCRTディスプレイ6、プリンタ5(図2)を備え
て構成されている。
【0017】このパソコン1には信号線17がコネクタ
により接続されており、この信号線17にはカプラによ
り前記ボタンリーダ2が接続されている。このボタンリ
ーダ2には後述するクールメモリ3を着脱自在に収納し
て接続する接続部としての収納部11・・・が複数(実
施例では四箇所)形成されている。そして、実施例のボ
タンリーダ2には一箇所をパソコン1の接続部として一
度に三個のクールメモリ3を装着することができる。
【0018】次に、図2においてパソコン1は例えばコ
ンビニエンスストアチェーンの配送基地となる本部に設
置されたパーソナルコンピュータであり、表示制御手段
を構成するCPU(マイクロコンピュータ)31と、R
AMなどから構成されるメモリ32やハードディスク7
(これはフラッシュメモリなどでも良い。また、これら
メモリ32やハードディスク7が何れも記憶手段とな
る)と、I/Oインターフェース33、及び、前記ボタ
ンリーダ2と共に読出手段を構成するバスI/Oインタ
ーフェース34などから構成されている。そして、前記
CRTディスプレイ6、プリンタ5、キーボード4、マ
ウス9はI/Oインターフェース33に接続される。
【0019】バスI/Oインターフェース34は信号線
17に接続されており、この信号線17を介して前記ボ
タンリーダ2(実際には後述するクールメモリ3)とデ
ータの授受を行う。パソコン1のハードディスク7には
前記ボタンリーダ2(クールメモリ3)とデータ通信を
行うためのプロトコル及び当該データをCRTディスプ
レイ6に表示するソフトウエア、プリンタ5を制御する
ソフトウエア、後述する警報確認や入力・表示制御の各
ソフトウエア、クールメモリ3を識別するためのソフト
ウエアなどの制御プログラムが設定されている。
【0020】次に、図3、図4を参照してボタンリーダ
2に取り付けられるクールメモリ3について説明する。
クールメモリ3は図3に示す如くボタン電池形状を呈し
たケース3Aを備え、このケース3A内部には記録側の
送受信手段となるインターフェース132、自らのID
コードを保持するID部133(記録側記憶手段)、メ
モリ制御部136、メモリ137、138、発信器13
9、時計制御部141(時計手段)およびそのレジスタ
142、書き込み及び読み出し可能なヒストグラムメモ
リ144、温度履歴メモリ146(これらで記録手段が
構築される)、温度警報メモリ143、電源としての電
池(リチウム電池)147、計測制御部148及びセン
サ部(検出手段)149が内蔵されている。
【0021】このクールメモリ3は、例えばコンビニエ
ンスストアに配送される弁当や飲料などの冷蔵食品を収
納したコンテナ(記録対象)内に投入され、当該食品の
温度を検出して記録するために用いられる。この場合、
計測制御部148はセンサ部149により所定のサンプ
リング周期(測定間隔)で上記食品温度(コンテナ内の
温度)を計測する。この場合、計測制御部148はセン
サ部149からのアナログデータをA/D変換して測定
データとしての温度データとすることになる。そして、
計測制御部148はこのように計測された温度データ
を、時計制御部141から送られる時刻データと共に三
種類の形式で記録する。
【0022】即ち、計測制御部148は温度データを温
度履歴メモリ146に書き込む。この温度履歴メモリ1
46内の温度データには、後述する如くパソコン1によ
りクールメモリ3からデータが読み出される際に、測定
開始日時と測定間隔から演算されたタイムスタンプが付
加される。また、計測制御部148は食品温度をゾーン
分けし(例えば、0℃以下のゾーン、0℃〜+5℃のゾ
ーン、+5℃〜+10℃のゾーン、+10℃〜+15℃
のゾーン、+20℃以上のゾーンなど)、計測した温度
データを各ゾーンに振り分けて計数化することにより、
ヒストグラムを作成してヒストグラムメモリ144に書
き込む。
【0023】この場合、例えば食品温度が0℃以下とな
ったことが1回あれば0℃以下のゾーンを1とし、0℃
〜+5℃であったことが100回あれば0℃〜+5℃の
ゾーンを100とし、+5℃〜+10℃であったことが
10000回あれば+5℃〜+10℃のゾーンを100
00とし、+10℃〜+15℃であったことが10回あ
れば+10℃〜+15℃のゾーンを10とし、+20℃
以上となったことが1回あれば+20℃以上のゾーンを
1とする。
【0024】また、温度警報メモリ143には、温度警
報のデータが記録される。この場合の温度警報には温度
警報上限を越えた場合の高温警報と温度警報下限を下回
った場合の低温警報とがあり、温度警報メモリ143に
は各警報が発生した日時と終了した日時が記録される。
【0025】そして、店舗に食品が配送された場合、ク
ールメモリ3をコンテナから取り出してボタンリーダ2
の収納部11・・に収納装着する。これによって、クー
ルメモリ3は信号線17に接続され、パソコン1との間
でデータの送受信が可能となる。
【0026】このクールメモリ3に内蔵されているID
部133にはクールメモリ3自体のIDコードやクール
メモリ3である旨の識別データが書き込まれ、メモリ1
38にはパソコン1との間でデータ通信を行うための通
信プロトコルなどが記憶されている。また、例えばメモ
リ137には後述する各種設定データが書き込まれる。
尚、メモリ138はユーザーが使用できるメモリであ
り、このメモリ138に上記各メモリ143、144、
146内のデータをパソコン1に表示させるためのソフ
トウエアを予め書き込んでおいても良く、その場合には
パソコン1側の負担が軽減される。
【0027】ここで、クールメモリ3のセンサ部149
の温度特性は、図21の如きものであり、同図に示され
るような測定誤差が各測定温度によって発生するものと
すると、係る測定誤差は予め実験により求められる。そ
して、ユーザーメモリであるメモリ138内には、係る
センサ部149による測定時に生じる誤差を示す測定誤
差データがデータテーブル形式で予め書き込まれてい
る。
【0028】以上の構成で、上記パソコン1とクールメ
モリ3間における実際のデータの読み出し及びデータの
設定手順について説明する。先ず、クールメモリ3から
のデータの読み出し作業の開始に当たって、パソコン1
の制御プログラムを起動する。その後の待機状態でCR
Tディプレイ6には図示しないメニューバーやツールボ
タンが表示される。次に、CRTディスプレイ6に表示
されたクールメモリ3を使用する図示しない前記ツール
ボタンをマウス9でクリックすると、CPU31はCR
Tディスプレイ6に図5に示す状態表示画面を表示す
る。
【0029】次に、ボタンリーダ2の各収納部11・・
にクールメモリ3・・を例えば三個装着して、図5の状
態表示画面の「検索」枠をマウス9でクリックすると、
CPU31はボタンリーダ2に接続されたクールメモリ
3・・をスキャン(検索)する。
【0030】このスキャン動作は各クールメモリ3・・
のID部133に書き込まれたIDコードを読み出すこ
とによって行われる。CPU31はスキャンして収集し
たIDコードにより、三個のクールメモリ3・・の接続
状況を識別し、これらIDコードを一旦メモリ32に保
有すると共に、以後はこのIDコードを用いて各クール
メモリ3・・との間でデータの送受信を行う。また、収
集されたIDコードは図5の状態表示画面の「クールメ
モリの選択」欄にリストアップ表示される。
【0031】そして、この「クールメモリの選択」欄の
下矢印ボタンをマウス9でクリックすれば、図6に示す
如く検索された各クールメモリ3・・のIDコードが並
べてウィンドウ表示されるので、このIDコードをクリ
ックすることにより、データの読み取り、書き込みを行
うクールメモリ3を選択できる。
【0032】このようにしてボタンリーダ2に接続され
た何れかのクールメモリ3を選択すると、CPU31は
図5の表示画面の「稼動状態」枠に当該クールメモリ3
の稼働状態を表示する。このとき、CPU31は選択さ
れたクールメモリ3にポーリングを行い、当該クールメ
モリ3の動作に関する各種設定データの送信を要求す
る。
【0033】クールメモリ3のメモリ制御部136は、
係るパソコン1からのポーリングに応えてメモリ137
内に書き込まれている各種設定データや時計制御部14
1の時刻データをインターフェース132により信号線
17を介し、パソコン1に送信する。
【0034】パソコン1のCPU31はクールメモリ3
から送信されたデータを一旦メモリ32に書き込んだ
後、CRTディスプレイ6に表示された図5の状態表示
画面の「稼動状態」枠に当該クールメモリ3の稼動状態
を表示する。この場合、CPU31は「稼動状態」枠の
「稼動状態」欄に現在クールメモリ3が稼動中か停止中
かを表示する。
【0035】また、「残り待機時間」欄には温度測定を
開始するまでの残り待機時間を表示すると共に、「測定
開始時間」欄には温度の測定開始日時を表示する。ま
た、「測定間隔」欄には温度測定の間隔(サンプリング
周期)を表示すると共に、「測定データ数」欄には測定
を開始してから現在までに測定したデータの総数を表示
し、「保持データ数」欄には各メモリ146に保存され
ているデータの個数を表示する。
【0036】更に、「メモリ上書き」欄には、上記各メ
モリのデータ量が飽和した場合に新たなデータを上書き
するか(或いは、しないか)の設定状態を表示する。即
ち、上書き「する」と設定されると、データ量が満杯と
なった場合には古いデータは捨てていき、新しいデータ
を書き込んで行く動作となり、「しない」と設定される
と、満杯となった時点でクールメモリ3は記録動作を停
止することになる。そして、「メモリ上書き発生」欄に
は測定中に上記各メモリのデータの上書きが発生したか
否か(有・無)を表示する。
【0037】更にまた、「温度警報上限」欄には温度警
報の上限温度を表示すると共に、「温度警報下限」欄に
は温度警報の下限温度を表示する。そして、「現在の時
間」欄にはクールメモリ3の時計制御部141が保持し
ている時刻データ(日時と時刻)を表示すると共に、
「トータル測定カウント」欄には現在までのトータルの
温度測定回数を表示する。
【0038】ここで、クールメモリ3による温度測定に
おいて、最も電力を消費する作業は計測制御部148に
おけるA/D変換である。従って、このトータルの測定
回数によって電池147の寿命を判断することができ
る。
【0039】即ち、電池147の寿命が測定可能回数に
換算して例えば50万回に規定されているものとすると
(実際には更に多くの回数使用可能とされる)、このC
RTディスプレイ6の「トータル測定カウント」欄に表
示されたトータルの測定回数がこの50万回に近いか遠
いかによって、後どの位当該クールメモリ3を使用でき
るか(使用限界)を判断することができる。
【0040】そして、CPU31は、トータルの測定回
数が例えば49万回を越えると、「トータル測定カウン
ト」欄の数字を例えば黄色で表示すると共に、更に50
万回を越えた場合には、当該数字を例えば赤色でCRT
ディスプレイ6に表示する。これによって、使用者はク
ールメモリ3の電池147の寿命が末期に近づいたこと
を確実且つ的確に判断できるようになる。
【0041】ここで、例えば周囲温度+50℃以上の高
温度環境でクールメモリ3が使用されると、電池147
の自己放電によって寿命が短くなる可能性が生じる。そ
こで、クールメモリ3の計測制御部148は、+50℃
以上の温度の測定回数をメモリ138に書き込む。そし
て、CPU31はクールメモリ3のメモリ138に+5
0℃以上の温度の測定回数が一回でも書き込まれている
場合には、「トータル測定カウント」欄の数字に隣接し
て例えば「!」を表示する。
【0042】これによって、使用者は規定の上記50万
回の測定回数分クールメモリ3が使用できない可能性が
生じていることを的確に認識することができるようにな
る。尚、この表示記号に関しては他の記号でも良く、ま
た、記号に限らず表示色で識別できるようにしても良
い。また、「メモ」欄には後述する如く書き込まれた測
定個所などの所定のメモ内容を表示する。
【0043】次に、図5の表示画面において「測定結
果」枠をクリックすると、CPU31はCRTディスプ
レイ6に図8の稼動結果表示画面をダイアログで表示す
る。このとき、CPU31は選択されたクールメモリ3
にポーリングを行い、当該クールメモリ3が記録した温
度データの送信を要求する。クールメモリ3のメモリ制
御部136は、係るパソコン1からのポーリングに応え
て温度警報メモリ143、ヒストグラムメモリ144、
温度履歴メモリ146内の温度データと、メモリ138
内の測定誤差データをインターフェース132により信
号線17を介し、パソコン1に送信する。
【0044】パソコン1のCPU31はクールメモリ3
から送信されたデータを一旦メモリ32に書き込んだ
後、CRTディスプレイ6に表示された図8の稼動結果
表示画面に表示する。この場合、CPU31は温度履歴
メモリ146内の温度データ(前述の如くタイムスタン
プが付加されたデータ)を「温度データ」欄に数値で表
示すると共に、ヒストグラムメモリ144内のヒストグ
ラムデータを「温度分布」欄に数値で表示し、温度警報
メモリ143内のデータも警報欄に表示(高温と低温の
開始日時と終了日時で表示)する。
【0045】このとき、CPU31はクールメモリ3か
ら読み取った測定誤差データを用い、温度データを補正
してCRTディスプレイ6に表示する。即ち、前述の如
くクールメモリ3からの温度データが例えば−40℃で
あった場合、表示する温度は−40.5℃、−20℃で
あった場合には表示する温度もそのまま−20℃、0℃
であった場合には表示する温度は+0.4℃、+20℃
であった場合には表示する温度は+20.3℃、そし
て、+40℃であった場合には表示する温度は+40.
1℃とする。
【0046】これにより、パソコン1においてはコンビ
ニエンスストアに配送されるコンテナ内の弁当や飲料な
どの冷蔵食品(記録対象)の温度履歴をより正確に表示
することができるようになり、食品の温度記録と管理を
より一層正確且つ的確に行うことができるようになる。
特に、実施例ではクールメモリ3のメモリ138に測定
誤差データを書き込んでおくので、クールメモリ3が複
数用いられる場合に、パソコン1側で各クールメモリ3
の測定誤差データを保有する必要が無くなり、誤差修正
に要する作業がより簡素化できるようになる。
【0047】次に、図8の「温度分布」欄の「グラフ」
枠をマウス9でクリックすると、CPU31はCRTデ
ィスプレイ6に図9に示す温度分布グラフ表示画面を表
示する。この画面では横軸が温度(実施例では−40℃
〜+70℃)、縦軸が回数(実施例では0回〜200
回)の棒グラフで、記録されたヒストグラムが表示され
る。これにより、クールメモリ3が投入された搬送食品
などの温度履歴をヒストグラムにて把握できる。
【0048】次に、図9の表示画面の「縦軸変更」枠を
クリックすると、CPU31は図10の縦軸変更画面を
CRTディスプレイ6に表示する。この画面では図9の
画面に加えて「縦軸変更:最大値位置指定」の表示が成
される。この図10の画面で例えば100回付近をクリ
ックすると、CPU31は図11の画面をCRTディス
プレイ6に表示する。この図11の画面では縦軸の最大
値が100回(最小値は0回)として表示される。これ
により、図9に表示された棒グラフの0回〜100回の
範囲が拡大されて表示されることになる。尚、図11の
画面表示の「初期描画に戻す」の枠をクリックすればC
PU31は画面表示を図9に戻す。
【0049】このように、時刻に対応させて記録された
温度データをCRTディスプレイ6に表示する際、グラ
フ表示の任意の範囲を指定して拡大表示できるので、モ
バイルパソコンの如くCRTディスプレイ6が小さい場
合でも、長期間記録された温度データのグラフ表示を容
易に確認・分析することができるようになり、特に、低
温食品の搬送中においては極めて利便性の大なるものと
なる。また、マウス9のクリックによって拡大する範囲
の指定や、その他の入力操作を行うことができるように
なるので、操作性が著しく向上する。
【0050】尚、前記図11の表示画面においては、同
様の操作で任意の範囲を指定することにより、CPU3
1は当該範囲を更に拡大表示する。即ち、係る拡大表示
は再帰的に実行可能である。但し、「初期画面に戻す」
の枠がマウス9でクリックされた場合には、一回で必ず
図9の画面に復帰するものである。
【0051】次に、図8の表示状態において、「温度デ
ータ」欄の「グラフ」枠をマウス9でクリックすると、
CPU31はCRTディスプレイ6に図12に示す温度
データグラフ表示画面を表示する。この画面のグラフで
は横軸が時間軸、縦軸が温度であり、記録された温度の
推移(履歴)がラインL1で表示される。これにより、
クールメモリ3が投入された搬送食品などの温度推移が
把握できる。
【0052】また、CPU31はこのグラフ表示画面に
おいて、前記温度警報上限以上の高温警報領域の背景色
を例えば赤、温度警報下限以下の低温警報領域の背景色
を例えば青とする。それによって、温度推移の過程で温
度警報上限・下限を越えた時間帯を簡単に識別可能とな
る。
【0053】この図12のグラフ表示画面において、C
RTディスプレイ6の前記メニューバーにおける図示し
ない「コメント追加モード」枠をマウス9で選択する
と、パソコン1のCRTディスプレイ6はコメント追加
モードとなる。このコメント追加モードにおいて、CR
Tディスプレイ6上の例えばラインL1の任意の箇所
(以下、指示点と云う)P(図12では二箇所選択して
いるためP1、P2で示す)をマウス9でダブルクリッ
クすると、CPU31は図13に示す如きコメントフィ
ールドCF(図12では二箇所選択しているためCF
1、CF2で示す)をCRTディスプレイ6に表示す
る。このコメントフィールドCF及び指示点Pは複数箇
所設定可能とされている。
【0054】このコメントフィールドCFは図13に示
す如く指示点Pと引出線Sで結ばれて関連付けされてお
り、その左上端をマウス9でドラッグすることによりC
RTディスプレイ6上の任意の箇所に移動可能であり、
また、同図に示す如く右端、下端或いはそれらの隅部を
ドラッグすることで上下・左右方向に拡大・縮小が可能
である。更に、指示点Pもマウス9でドラッグすること
により、例えばラインL1上の任意箇所に移動可能であ
る。
【0055】そして、このコメントフィールドCF内に
は所定文字数でコメント(注釈)を入力できる。その場
合には、先ずマウス9でコメントフィールドCF内をク
リックしてフォーカスをコメントフィールドCF内に移
動させ、そこにカーソルが表示された状態で文字の入力
を行う。
【0056】例えば、CRTディスプレイ6にグラフ表
示を行い、温度の推移を観察した場合に、ラインL1の
指示点P1及びP2で温度が急激に低下(若しくは上
昇)したなど、指示点P1、P2が特に着目すべきポイ
ントであると判断した場合には、実施例の如くコメント
フィールドCF1、CF2を作成し、そこに所要のコメ
ントを書き込んで表示させる。これによって、表示され
たグラフの解析をより容易とすることができるようにな
り、高度なデータ解析を実現することが可能となる。
【0057】尚、係るコメントフィールドCFはマウス
9で選択してキーボード4の図示しない削除キーを押す
ことにより、任意に削除できる。また、コメント追加モ
ードは所定の終了操作にて終了する。
【0058】次に、図12のグラフ表示画面において、
CRTディスプレイ6の前記メニューバーにおける図示
しない「時間軸設定」枠をマウス9で選択すると、CP
U31はパソコン1のCRTディスプレイ6に図14に
示す如き時間軸設定画面を表示する。この時間軸設定画
面の「補助時間線」欄では図12のグラフ表示に補助時
間軸を追加する否かを設定できると共に、「補助時間線
の間隔」欄ではこの補助時間軸の間隔を設定することが
できる。また、図14の画面の「軸書式」欄では横軸の
時間軸を絶対時間とするか、経過時間とするかを設定す
ることができる。
【0059】そして、絶対時間をマウス9で選択し、
「OK」ボタンを押すと、時間軸には図12に示す如く
時刻が表示される。これはラインL1上における温度値
に対応した時刻となる。一方、経過時間をマウス9で選
択し、「OK」ボタンを押すと、CRTディスプレイ6
に表示された時間軸は図15の如く経過時間を表示する
ようになる。この経過時間の「0」点はマウス9にて時
間軸上の所定箇所を選択することにより、任意に設定す
ることができる(実施例では左端が「0」点となってい
る)。
【0060】このように、グラフ表示の時間軸を絶対時
間と経過時間の二種類で選択表示できるようにしたの
で、時刻に対応した温度推移に加えて、任意に選択した
特定の時点を基準とした経過時間に対応するかたちで温
度の推移を表示することができるようになり、データを
多方面から解析してより高度な分析を実行することが可
能となる。
【0061】次に、図12のグラフ表示画面において、
CRTディスプレイ6の前記メニューバーにおける図示
しない「グラフ線種設定」枠をマウス9で選択すると、
CPU31はパソコン1のCRTディスプレイ6に図1
6に示す如きグラフ線種設定画面を表示する。このグラ
フ線種設定画面の左に並ぶ番号は複数のクールメモリ3
・・のデータを表示する際に、例えば読み出し順に各ク
ールメモリ3に割り付けられる番号であり、各番号の右
側には線種がカラーで表示され、その右側には「色選
択」ボタン及び「線種(実線か破線か、或いは、それら
の太さなど)選択」ボタンが対応して表示される。そし
て、これらのボタンをクリックして選択することによ
り、各クールメモリ3・・のデータを表示するラインの
線種と色が設定できる。
【0062】また、各番号に対応する行の右端には「凡
例入力」枠が表示される。そして、この「凡例入力」枠
をマウス9でクリックしてフォーカスを移動し、「凡例
入力」枠内にカーソルが表示された状態で、この「凡例
入力」枠内には例えば10文字分の凡例を書き込むこと
ができる。
【0063】凡例として、例えば、当該クールメモリ3
の測定個所などを記入する。そして、書き込まれた凡例
は図12或いは図15グラフ表示画面の右上に線種と共
に表示される。尚、実施例では一つ(実線)のデータの
み表示しているが、二つ表示する際には各図に括弧(破
線)で示す如く線種と凡例が二つ表示されることにな
る。
【0064】このように、グラフ表示するデータに対応
して線種と凡例を入力できるようにし、且つ、この凡例
をCRTディスプレイ6にグラフと共に表示するように
しているので、複数のクールメモリ3・・のデータを同
時にCRTディスプレイ6に表示する際に、各データの
判別が極めて容易となる。これにより、より高度なデー
タ解析を実現できるようになる。
【0065】尚、図12の表示画面においてメニューバ
ーの「ファイル」枠をマウスでクリックすると、CPU
31は後述する如き「ファイル出力」枠を表示する。そ
して、この「ファイル出力」枠をクリックすると、CP
U31はCRTディスプレイ6に後述するのと同様のフ
ァイル名を付けて保存画面を表示する。この画面で保存
場所とファイル名を入力し、「保存」枠をクリックすれ
ば、CPU31は図12の如くグラフ表示にコメントが
追加され、且つ、時間軸が設定され、更に、凡例が入力
された状態のグラフ表示データをハードディスク7にフ
ァイル形式で保存する。
【0066】これにより、コメントや時間軸、凡例を設
定した測定データを後から解析することが可能となり、
測定データの解析・管理作業性が一層良好となる。ま
た、図12或いは図15の表示画面においてメニューバ
ーの「印刷」枠をマウスでクリックすると、CPU31
はプリンタ5を制御して各図に示す如きグラフ表示を印
刷する。
【0067】また、前記コメントフィールドCFを表示
していない状態では、図12及び図15の表示画面にお
いても、図9から図11と同様に縦軸の変更、横軸の変
更を行うことができる。
【0068】次に、図5の表示画面において「設定」枠
をマウス9でクリックすると、CPU31はCRTディ
スプレイ6に図7のスタート設定画面を表示する。この
とき、CPU31は前述の如く読み込んだクールメモリ
3の時刻データを図7の「現在の時間」欄に表示する。
これはクールメモリ3の時計制御部141の時刻であ
る。また、「PCの設定時間」欄にはパソコン1の時刻
を表示する。
【0069】そして、図7の表示画面の「日付と時刻」
の枠をクリックすると、クールメモリ3の時計制御部1
41の時刻をパソコン1の時刻に合わせる。ここで、ク
ールメモリ3は温度変化の激しい環境に置かれるため、
発振器139の周波数変動などにより、時刻データが狂
ってくる場合がある。そこで、新たに温度記録を開始す
る際、図7の画面に表示された「現在の時間」と「PC
の設定時間」に食い違いが生じている場合には、「日付
と時刻」の枠をマウス9でクリックすることにより、ク
ールメモリ3の時刻をパソコン1の時刻に合わせること
ができる。
【0070】また、図7の表示画面の「測定開始日時」
欄では、温度測定の開始日時を西暦何年、何月、何日、
何時、何分の数値で設定できる。この測定開始日時が設
定されると、CPU31は現在の時刻から測定開始まで
の待機時間をその下側に表示する。
【0071】更に、「測定間隔」欄では、温度測定の間
隔を分単位で設定できる。この測定間隔が設定される
と、CPU31は最大メモリ容量の右隣にクールメモリ
3のメモリ146のデータ量が飽和するまでの測定期間
を表示する。また、「メモリ上書き」欄には前述の如く
メモリの上書きを実行するかしないかをクリック設定で
きる。尚、この「メモリ上書き」欄の右隣にも前記トー
タル測定カウント数が表示される。また、「メモ入力」
欄をクリックすると、前述の如く測定個所などの所定の
メモ内容を書き込むことができる。
【0072】また、「温度警報」欄では前述の高温警報
を発する上限温度と低温警報を発する下限温度とを設定
できる。尚、係る上限温度や下限温度を設定する際に
も、CPU31は前述の測定誤差データを参照する。こ
のとき、当該クールメモリ3の測定誤差データがメモリ
32に無い場合には、クールメモリ3にポーリングして
要求する。
【0073】そして、入力された上限温度、下限温度を
内部で補正して(表示はそのまま)、後述する如くクー
ルメモリ3に送信する。即ち、入力された温度が例えば
−40℃である場合は−39.5℃、−20℃である場
合はそのまま−20℃、0℃である場合は−0.4℃、
+20℃である場合は+19.7℃、そして、+40℃
である場合は+39.9℃としてクールメモリ3に送信
することになる。これにより、正確な高温警報・低温警
報発報が成されるようになる。
【0074】そして、全ての設定項目を設定し終えた
ら、図7の表示画面の「設定終了」枠をクリックする。
CPU31はこの「設定終了」枠がクリックされると、
図7で設定された各種設定データをバスI/Oインター
フェース34により当該クールメモリ3のIDコードと
共に信号線17に送信する。
【0075】クールメモリ3はインターフェース132
により自らのIDコードを付された各種設定データを受
信すると、メモリ制御部136によってこれをメモリ1
37に書き込む。以後はこの各種設定データに従ってク
ールメモリ3は動作することになる。
【0076】ここで、この種コンビニエンスストアチェ
ーンなどにおける低温物品の配送の際には、測定開始日
時や測定間隔などの同一の設定データを複数のクールメ
モリ3・・に設定する必要が生じる。係る場合には、図
7の表示画面において「一括設定」枠をマウス9でクリ
ックする。CPU31はこの「一括設定」枠がクリック
されると、その上方の画面で設定された各種設定データ
を、予め検索されている全てのクールメモリ3・・(こ
こでは三個)に送信する。
【0077】この場合、CPU31は各クールメモリ3
・・のIDコードを順次付して各種設定データを各クー
ルメモリ3・・宛送信して行く。これにより、複数のク
ールメモリ3・・に対して同一の設定を一括して行うこ
とができるようになるので、設定作業性が著しく改善さ
れる。
【0078】また、このような低温物品の配送において
は、例えば朝・昼・晩の配送時間や配送距離、常温・冷
凍・冷蔵の保存温度によって設定内容がパターン化する
場合が多い。係る場合には、図7のスタート設定画面で
各種項目を上述の如くパターン化して設定した後、「記
憶」枠をマウス9でクリックする。CPU31はこの
「記憶」枠がクリックされた場合、設定内容をファイル
形式でハードディスク7に書き込む。このときファイル
名も付して記憶する。
【0079】そして、図7の表示画面の「参照」枠がク
リックされると、CPU31は前述の如くハードディス
ク7に書き込まれた設定内容ファイル名をCRTディス
プレイ6にウィンドウ表示するので、設定したいファイ
ル名を選択すれば、図7の表示画面には予め記憶された
各種設定内容が表示される。この状態で「一括設定」
枠、若しくは、「設定完了」枠をクリックすることによ
り、CPU31により予め記憶された設定内容が前述同
様に各クールメモリ3に送信されることになる。これに
より、クールメモリ3の設定作業性は尚一層向上する。
尚、この場合にも前記上限温度や下限温度は補正されて
送信される。
【0080】次に、図5の表示画面において「ファイ
ル」枠をマウスでクリックすると、CPU31は図17
に示す如く「ファイル出力」枠を表示する。そして、こ
の「ファイル出力」枠をクリックすると、CPU31は
CRTディスプレイ6に図18のファイル名を付けて保
存画面を表示する。この画面でファイル場所とファイル
名を入力し、「保存」枠をクリックすれば、CPU31
は選択されたクールメモリ3から読み取られた温度デー
タや警報のデータをハードディスク7にファイル形式で
保存する。
【0081】この場合にもCPU31は前記測定誤差デ
ータを参照し、前述同様に温度データを補正してハード
ディスク7に保存することになる。
【0082】ここで、パソコン1の前記警報確認のソフ
トウエアを起動すると、CPU31はCRTディスプレ
イ6に図19の警報確認ダイアログ「クールメモリをセ
ットしてください。」を表示する。この状態でボタンリ
ーダ2の収納部11にクールメモリ3を一つ収納接続す
ると、CPU31は自動的に当該クールメモリ3にポー
リングを行い、当該クールメモリ3の温度警報メモリ1
43内のデータの送信を要求する。
【0083】クールメモリ3のメモリ制御部136は、
係るパソコン1からのポーリングに応えて温度警報メモ
リ143内のデータをインターフェース132により信
号線17を介し、パソコン1に送信する。パソコン1の
CPU31はクールメモリ3から送信されたデータ中に
高温或いは低温の温度警報のデータが一つでも存在する
場合、即ち、当該クールメモリ3において温度データが
一回でも上限温度を越え、或いは、下限温度を下回った
経歴がある場合、CRTディスプレイ6の警報確認ダイ
アログに図20に示す如く当該クールメモリ3のIDコ
ード(ID番号)及びメモと共に「異常」の表示を行
う。
【0084】また、温度警報メモリ143内に温度警報
のデータが存在しない場合には、CPU31は警報確認
ダイアログに「正常」の表示を行う。これにより、使用
者は当該クールメモリ3において温度警報が生じている
ことを簡単且つ迅速に確認することが可能となる。そし
て、詳しい稼動結果は稼動結果表示画面にて確認すれば
良い。
【0085】尚、例えば低温配送車の運転開始直後など
のプルダウン中や、低温配送車に積み込んでいる最中な
どの期間には、クールメモリ3の周囲も一時的ではある
が比較的高い温度(例えば常温)となる。係る場合にも
クールメモリ3内の温度警報メモリ143には温度警報
のデータが書き込まれることになるが、上記の如き警報
確認作業において、係る状況における警報を発すること
は却って混乱を来すことになる。
【0086】そこで、図7のスタート設定の表示画面に
おいて、「警報遅延」欄に分単位で時間を設定すること
により、測定開始から、及び、異常発生からの警報遅延
時間を設定することができる。即ち、この「警報遅延」
欄にて例えば10分(1分〜10分の範囲で設定可能)
の遅延時間が設定されると、この設定値はパソコン1の
メモリ32若しくはハードディスク7に記憶される。そ
して、パソコン1はクールメモリ3からのデータを読み
出した場合、クールメモリ3の温度警報メモリ143に
温度警報のデータが書き込まれている場合にも、当該デ
ータが例えば上限温度を越え、若しくは、下限温度を下
回り、係る状態の開始から10分以内に正常範囲(上限
温度より低く、下限温度より高い温度範囲)内に復帰し
たものである場合には、CPU31は当該警報のデータ
を無視する。
【0087】これにより、前述の如きプルダウン中や積
み込み途中における温度異常や一時的な温度異常が警報
確認作業において発報されることを未然に阻止すること
ができるようになる。
【0088】尚、実施例では記録対象の温度を記録する
温度記録システムに本発明を適用したが、それに限ら
ず、記録対象の湿度や圧力などを記録装置にて記録し、
パソコンにて出力させるものにも本発明は有効である。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、時刻
に対応させて記録された記録対象の測定データを表示手
段に表示する表示装置を備え、この表示装置は、測定デ
ータを時間軸と共に表示手段にグラフ表示する機能と、
表示手段における所定箇所を任意に指定し、当該指定箇
所を起点として時間軸に経過時間を表示する機能とを備
えているので、請求項2や請求項4の記録装置などによ
り時刻に対応させて記録された記録対象の測定データを
解析するに当たって、グラフ表示の任意の箇所を起点と
して時間軸に経過時間を表示することができるようにな
る。
【0090】これにより、任意に選択した特定の時点を
基準とした経過時間に対応するかたちでデータの推移を
表示することができるようになり、測定データを多方面
から解析してより高度な分析を実行することが可能とな
るものである。
【0091】また、請求項3の発明の如く表示装置が記
憶手段を備え、時間軸に関するデータを測定データと共
に記憶手段に保存する機能を備えるようにすれば、時間
軸に関するデータと共に測定データを記憶手段に保存し
ておいて、後から解析を行うことも可能となり、測定デ
ータの解析・管理作業性が一層良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の温度記録システムを構成する
パソコンとボタンリーダの斜視図である。
【図2】パソコンの電気回路のブロック図である。
【図3】本発明の記録装置としてのクールメモリの斜視
図である。
【図4】クールメモリの電気回路のブロック図である。
【図5】パソコンのCRTディスプレイに表示された状
態表示画面を示す図である。
【図6】パソコンのCRTディスプレイに表示された状
態表示画面を示すもう一つの図である。
【図7】パソコンのCRTディスプレイに表示されたス
タート設定画面を示す図である。
【図8】パソコンのCRTディスプレイに表示された稼
動結果表示画面を示す図である。
【図9】パソコンのCRTディスプレイに表示された温
度分布グラフ表示画面を示す図である。
【図10】同じくパソコンのCRTディスプレイに表示
された温度分布グラフ表示画面を示す図である。
【図11】同じくパソコンのCRTディスプレイに表示
された温度分布グラフ表示画面を示す図である。
【図12】パソコンのCRTディスプレイに表示された
温度データグラフ表示画面(絶対時間表示)を示す図で
ある。
【図13】パソコンのCRTディスプレイに表示された
コメントフィールドを示す図である。
【図14】パソコンのCRTディスプレイに表示された
時間軸設定画面を示す図である。
【図15】パソコンのCRTディスプレイに表示された
温度データグラフ表示画面(経過時間表示)を示す図で
ある。
【図16】パソコンのCRTディスプレイに表示された
グラフ線種設定画面を示す図である。
【図17】パソコンのCRTディスプレイに表示された
状態表示画面を示す更にもう一つの図である。
【図18】パソコンのCRTディスプレイに表示された
温度データ保存表示画面を示す図である。
【図19】パソコンのCRTディスプレイに表示された
警報確認画面を示す図である。
【図20】パソコンのCRTディスプレイに表示された
警報確認画面を示すもう一つの図である。
【図21】クールメモリのセンサ部の温度特性(測定誤
差データ)を示す図である。
【符号の説明】
1 パソコン(表示装置) 2 ボタンリーダ(読出手段) 3 クールメモリ(記録装置) 4 キーボード 6 CRTディスプレイ(表示手段) 7 ハードディスク(記憶手段) 9 マウス 11 収納部(接続部) 17 信号線 31 CPU(表示制御手段) 32 メモリ 34 バスI/Oインターフェース 132 インターフェース 136 メモリ制御部 138 メモリ(記録側記憶手段) 139 発振器 141 時計制御部 143 温度警報メモリ 144 ヒストグラムメモリ 146 温度履歴メモリ 147 電池 149 センサ部(検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 勉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 川合 茂一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2F041 AA00 AA06 AA07 HA06 HA07 2F070 AA01 AA11 BB03 CC11 FF12 GG04 GG07 HH05 2F073 AA02 AA22 AB12 CC02 CC06 CC08 CC09 CC12 CC14 DD02 DE12 DE16 FF14 FG02 GG01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻に対応させて記録された記録対象の
    測定データを表示手段に表示する表示装置を備え、 この表示装置は、前記測定データを時間軸と共に前記表
    示手段にグラフ表示する機能と、前記表示手段における
    所定箇所を任意に指定し、当該指定箇所を起点として前
    記時間軸に経過時間を表示する機能とを備えていること
    を特徴とする記録・表示システム。
  2. 【請求項2】 記録対象の状態を検出する検出手段と、
    時計手段と、前記検出手段にて検出された測定データを
    時刻に対応させて記録する記録手段とを備えた記録装置
    と、 この記録装置が記録した測定データを読み出す読出手段
    と、表示手段と、前記読出手段にて読み出された測定デ
    ータを前記表示手段に表示する表示制御手段とを有する
    表示装置とを備え、 この表示装置は、前記記録装置から読み出された測定デ
    ータを時間軸と共に前記表示手段にグラフ表示する機能
    と、前記表示手段における所定箇所を任意に指定し、当
    該指定箇所を起点として前記時間軸に経過時間を表示す
    る機能とを備えていることを特徴とする記録・表示シス
    テム。
  3. 【請求項3】 表示装置は記憶手段を備え、時間軸に関
    するデータを測定データと共に前記記憶手段に保存する
    機能を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2の記録・表示システム。
  4. 【請求項4】 記録装置は、ケース内に、検出手段と、
    時計手段と、自らのIDコードを保有する記録側記憶手
    段と、外部との間でデータの授受を行う送受信手段と、
    記録手段と、電源とを収納して構成されると共に、 表示装置は、前記記録装置を着脱自在に接続する接続部
    を備え、この接続部に前記記録装置が接続された状態
    で、当該記録装置との間でデータの授受を行うことを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の記録・表示
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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