JP2001214792A - 内燃機関の出力制御装置 - Google Patents

内燃機関の出力制御装置

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JP2001214792A
JP2001214792A JP2000025351A JP2000025351A JP2001214792A JP 2001214792 A JP2001214792 A JP 2001214792A JP 2000025351 A JP2000025351 A JP 2000025351A JP 2000025351 A JP2000025351 A JP 2000025351A JP 2001214792 A JP2001214792 A JP 2001214792A
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control
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Takayoshi Honda
隆芳 本多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 早期に気筒の判別が可能で、しかも、現状の
内燃機関にも容易に適用可能な内燃機関の出力制御装置
を提供すること。 【解決手段】 トランジスタ93及びトランジスタ85
をワイヤードORで接続したことにより、点火振り分け
回路92から第1気筒#1に対して信号が出力される
か、ホストマイコン7のOUT1側の出力信号がONと
なるかすると第1気筒#1に点火がなされる。また、ト
ランジスタ96及びトランジスタ87をワイヤードOR
で接続したことにより、点火振り分け回路92から第4
気筒#4に対して信号が出力されるか、OUT2側の出
力信号がONとなるかすると第4気筒#4に点火がなさ
れる。点火振り分け回路92では、TDC信号及びG2
信号が生成されてからしか点火制御ができないが、ホス
トマイコン7では、NE−in信号及びG−in信号を
用いて早期に点火気筒を判別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の気筒を有す
る内燃機関に設けられ、気筒判別を行って信号の出力制
御を実行する内燃機関の出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の出力制御装置としては、360
°CA周期で信号を発生する回転角センサと、720°
CA周期で信号を発生する気筒判別センサとを備えた装
置が考えられている。例えば、回転角センサとしては、
10°CA毎にパルス信号を発生すると共に、特定のク
ランク角ではそのパルス信号に欠落部(以下、欠け歯と
いう)を有するものを採用し、気筒判別センサとして
は、240°CA毎に気筒判別信号を発生するものを採
用することが考えられている。
【0003】この場合、上記欠け歯の検出時には、特定
の気筒のピストンが上死点、或いはその上死点から所定
CA前または後に配設されていることが分かる。また、
その気筒が圧縮行程から爆発行程に移行しつつあるのか
排気行程から吸気行程に移行しつつあるのかは、上記欠
け歯を検出してから上記パルス信号が所定回発生する間
に上記気筒判別信号が発生するか否かに基づいて検出可
能となる。
【0004】また、近年、点火気筒の判別に関わる上記
出力制御装置では、エアフロメータ等からの信号に基づ
いて適切な点火時期を算出するホストマイコンと、圧縮
行程から爆発行程に移行しつつある気筒を判別して上記
ホストマイコンからの信号をその気筒の点火コイルに入
力する点火振り分け回路及びバックアップ回路とを設け
ることが考えられている(例えば、特開平9−1446
35号公報)。この種の装置では、点火気筒の振り分け
と詳細な点火時期算出とを異なる処理装置で分担して、
処理を軽減すると共に出力ポート等の構成を簡略化する
ことができる。
【0005】更に、この種の装置では、内燃機関の始動
後、上記欠け歯を最初に検出した後は上記パルス信号を
分周した信号(以下、NE12信号という)を生成し、
そのNE12信号が所定回発生するまでに上記気筒判別
信号が発生したか否かに基づいて気筒を判別している。
そして、気筒の判別後は360°CA毎に反転する信号
(以下、G2信号という)等を生成し、NE12信号と
G2信号等とを参照することによって点火振り分け回路
及びバックアップ回路による点火気筒の振り分けを行っ
ている。このため、処理の負荷を極めて良好に軽減する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置で
は、最初に欠け歯を検出して更にNE12信号が所定回
発生するまで、気筒の判別を行うことができない。この
ため、内燃機関の始動時には、場合によっては360°
CA以上も点火を行わずに内燃機関が回転されることが
ある。この場合、内燃機関の始動時には、燃料が良好に
燃焼されないため始動性が悪化する。また、スタータを
駆動しなければならない期間が長くなるため、それに備
えて大型のスタータを使用する必要が生じ、延いては、
内燃機関の重量が増大して燃費が悪化する。
【0007】このため、特開平6−213058号公報
でも指摘されているように、内燃機関の始動時に少しで
も早期に気筒の判別を行うことが要請されている。特
に、車両の移動中に内燃機関の始動,停止を繰り返して
バッテリを利用した走行を併用するいわゆるハイブリッ
ド車や、車両の停止時には内燃機関を停止させるいわゆ
るエコラン車では、内燃機関の始動頻度が多くなるた
め、特に早期気筒判別の要請が強くなっている。
【0008】早期気筒判別を行うためには、前述の点火
振り分け回路及びバックアップ回路等、気筒判別を行う
手段そのものを新規のものに変更し、早期気筒判別が可
能なロジックを追加することも考えられるが、この場
合、回路処理が複雑となる。そこで、本発明は、早期に
気筒判別を行って信号の出力制御を実行することが可能
で、しかも、現状の内燃機関にも容易に適用可能な内燃
機関の出力制御装置を提供することを目的としてなされ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、複数の
気筒を有する内燃機関の回転角度を示し、かつ、所定の
回転角度に基準部を有する第1回転角信号と、該第1回
転角信号とは異なる回転角度に基準部を有する第2回転
角信号とが入力される内燃機関の出力制御装置であっ
て、次のような第1制御手段,第2制御手段,及び論理
和手段を備えたことを特徴としている。
【0010】すなわち、第1制御手段は、上記第1回転
角信号と上記第2回転角信号とに基づいて気筒判別を行
い、上記各気筒の内の上記気筒判別がなされた気筒に対
応して第1制御信号の出力制御を行う。第2制御手段
は、上記第1回転角信号の出力が開始された後、上記第
1制御信号が最初に出力されるまでの間に、上記第1回
転角信号及び上記第2回転角信号に基づいて気筒判別を
行い、少なくとも一つの上記気筒に対応して第2制御信
号の出力制御を行う。そして、論理和手段は、上記第1
制御信号または上記第2制御信号の少なくともいずれか
一方が出力されたことに基づいて、上記各気筒に対応す
る信号の出力制御を行う。
【0011】ここで、第1制御手段としては、例えば、
従来技術で説明した出力制御装置の点火振り分け回路及
びバックアップ回路が挙げられる。第2制御手段は、少
なくとも上記一つの気筒に対しては、上記第1制御信号
が最初に出力されるまでに気筒判別を行って第2制御信
号の出力制御を行う。このため、第1制御信号の出力よ
りも先に第2制御信号の出力が可能となる場合がある。
そこで、本発明では、第1制御信号または第2制御信号
の少なくともいずれか一方が出力されたことに基づい
て、各気筒に対応する信号の出力制御を行っている。
【0012】このため、本発明では、早期に気筒の判別
を行って信号の出力制御を実行することが可能となる。
また、本発明では、現状の内燃機関にも一般的に設けら
れている第1制御手段に、上記第2制御手段と論理和手
段とを付加的に設けるだけで構成することができる。従
って、本発明は現状の内燃機関にも容易に適用すること
ができる。しかも、第2制御手段による制御は始動時に
のみ、すなわち内燃機関の低回転時にのみ実行すればよ
いので、処理的負荷の増大も殆ど問題にならない。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記第1制御手段が、上記第1回転角信号の
基準部から上記第2回転角信号の基準部に到るまでの、
上記内燃機関の回転角度に基づいて上記気筒判別を行
い、上記第2制御手段が、上記第2回転角信号の基準部
から上記第1回転角信号の基準部に到るまでの、上記内
燃機関の回転角度に基づいて上記気筒判別を行うことを
特徴としている。
【0014】第2回転角信号の基準部から第1回転角信
号の基準部に到るまでの内燃機関の回転角度が大きい
(小さい)場合は、その第1回転角信号の基準部から次
の第2回転角信号の基準部に到るまでの内燃機関の回転
角度は小さく(大きく)なることが分かる。このよう
に、第1回転角信号の基準部よりも第2回転角信号の基
準部の方が先に表れた場合は第2制御手段による気筒判
別の方が第1制御手段による気筒判別よりも先に実行可
能となる。特に、第2回転角信号の基準部が前述の気筒
判別信号のように720°CA当たりに3回以上発生
し、第1回転角信号が前述の欠け歯のように360°C
A毎に発生する場合は、第2制御信号が先に出力される
可能性が高くなる。従って、本発明は、請求項1記載の
発明の効果に加えて、一層早期に気筒を判別して出力制
御を実行することができるといった効果が生じる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記第1制御手段が、上記各気筒に
対して上記第1制御信号としての点火信号を出力する点
火振り分け回路であって、上記第2制御手段が、ソフト
ウェアプログラムに基づいて特定の上記気筒のみに対し
て上記第2制御信号としての点火信号を出力し、上記論
理和手段が、上記第1制御手段または上記第2制御手段
から上記点火信号が出力されたとき、その点火信号を対
応する気筒に入力することを特徴としている。
【0016】このため、本発明では、早期に点火気筒を
判別して内燃機関を良好に始動することができる。ま
た、これによって、スタータを大型化する必要もなく、
内燃機関の燃費を良好に向上させることができる。従っ
て、本発明では、請求項1または2記載の発明の効果に
加えて、内燃機関の始動性及び燃費を良好に向上させる
ことができるといった効果が生じる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記内燃機関の停止または
始動時にリセット信号が入力され、上記第2制御手段
が、上記第1制御手段の気筒判別後は上記第2制御信号
の出力を停止し、上記リセット信号が入力されると、再
度、上記第2制御信号を出力可能となることを特徴とし
ている。
【0018】このため、本発明では、第1制御手段の気
筒判別後は第2制御信号の出力が停止されるので、余分
な処理を省略して処理的負荷を軽減することができる。
また、このように第2制御信号の出力を停止しても、次
の始動時までには、リセット信号によって再び第2制御
信号の出力が可能とされる。従って、本発明では、請求
項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、処理
的負荷を一層軽減することができるといった効果が生じ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面と共に説明する。図1は、本発明が適用された車両用
の6気筒内燃機関の制御システムの構成を表す概略ブロ
ック図である。この6気筒内燃機関はV型エンジンで、
一方のバンクには第1気筒#1,第3気筒#3,第5気
筒#5が、他方のバンクには第2気筒#2,第4気筒#
4,第6気筒#6が配設されており、ディストリビュー
タを使わないディストリビュータ・レス・イグニッショ
ンを採用している。また、点火順序は気筒番号の順とな
っており、バンク毎に交互に点火される。
【0020】電子制御装置1は内燃機関の点火時期、燃
料噴射量等を制御するものであって、後述の気筒判別に
おいて参照される回転角センサ3及び気筒判別センサ5
の検出信号の他、燃料噴射量や詳細な点火時期(進角量
等)の算出において参照されるエアフロメータ,スロッ
トルセンサ,冷却水温センサ等の検出信号がアナログ入
力され、更に、各種スイッチ入力がなされている。回転
角センサ3は図示しないクランク軸に取り付けられ、1
0°CA毎にパルス信号(以下、クランク角信号とい
う:第1回転信号に相当)を出力するもので、特定のク
ランク角ではそのクランク角信号に欠落部(基準部に相
当)を有している。なお、上記欠落部は、クランク角信
号の3パルス分の長さを有する。また、気筒判別センサ
5は図示しないカム軸に取り付けられ、240°CA毎
にパルス状の気筒判別信号(第2回転信号の基準部に相
当)を発生するものである。
【0021】電子制御装置1は、上記アナログ入力を含
む各センサの検出信号に基づいて内燃機関の各部を制御
するホストマイコン7と、主として各気筒への点火信号
の振り分けを行う点火振り分け回路及びバックアップ回
路9とを備えている。前述の回転角センサ3が発生する
クランク角信号はフィルタ13を、気筒判別センサ5が
発生する気筒判別信号はフィルタ15を、それぞれ経由
して波形成形回路17へ入力される。波形成形回路17
は、このクランク角信号及び気筒判別信号を成形して、
上記欠落部に応じた欠け歯K(図2参照)を有するNE
−in信号、及びG−in信号としてホストマイコン7
へ入力する。また、後述のように気筒判別を行った後
は、波形成形回路17は更に、NE−in信号を3分周
したNE12信号(気筒信号に相当)と、第1気筒#1
または第4気筒#4が上死点に達したことを表すTDC
信号と、360°CA毎に出力が反転するG2信号と
を、ホストマイコン7と点火振り分け回路及びバックア
ップ回路9とに入力する。
【0022】上記各アナログ入力は、ホストマイコン7
のマルチプレクサ71を介してA/D変換器72に入力
され、デジタル信号に変換される。また、上記各スイッ
チ入力は、ホストマイコン7の入力バッファ73に入力
される。ホストマイコン7は、この他、各種演算を実行
するCPU74、後述の各種割り込み処理等のプログラ
ムを記憶したROM75、各種データを一時的に記憶す
るRAM76、後述の点火制御信号(以下、IGT信号
という)を出力するIGT出力バッファ77、並びに、
後述のOUT1信号,OUT2信号の他、インジェク
タ,ランプ,ソレノイドバルブ等の駆動信号も出力可能
な汎用出力バッファ78を備え、これらの各部はバス7
9によって互いに電気的に接続されている。
【0023】なお、汎用出力バッファ78から出力され
たランプ,ソレノイドバルブ等の駆動信号は駆動回路8
1を介して対応する各部に向けて出力され、インジェク
タの駆動信号は駆動回路83を介して対応する気筒のイ
ンジェクタ(図示せず)に向けて出力される。また、O
UT1信号はトランジスタ85のベースに、OUT2信
号はトランジスタ87のベースに、それぞれ入力され
る。
【0024】IGT出力バッファ77から出力されるI
GT信号(IGT1I信号,IGT2I信号,IGT3
I信号の3種)は、上記アナログ入力等に対応して周知
の処理によって算出された点火時期を指示するもので、
点火振り分け回路及びバックアップ回路9のバックアッ
プ回路91を介して点火振り分け回路92に入力され
る。点火振り分け回路92は、バックアップ回路91を
介して入力されたIGT信号を、波形成形回路17から
入力されるNE12信号,TDC信号,及びG2信号に
応じて各気筒#1〜#6に振り分け、トランジスタ93
〜98のいずれかを介して対応する気筒に向けて出力す
る。また、点火振り分け回路92は、IGT信号をモニ
タしており、IGT信号が異常の場合は、バックアップ
回路91がNE−in信号やG−in信号からフェール
セーフ処理としてハードウェアによって生成する固定時
期の信号を、前述のように各気筒に向けて出力する。
【0025】このように、点火振り分け回路及びバック
アップ回路9内のトランジスタ93〜98のいずれかを
介して出力された信号は、点火振り分け回路及びバック
アップ回路9の外部に設けられたトランジスタ99を介
して増幅され、対応する気筒の点火コイルL(図9参
照)を駆動する。また、第1気筒#1に対応するトラン
ジスタ93のコレクタと前述のトランジスタ85のコレ
クタ、並びに、第4気筒#4に対応するトランジスタ9
6のコレクタと前述のトランジスタ87のコレクタは、
トランジスタ99の手前で互いに接続され、いわゆるワ
イヤードORの論理回路を構成している。
【0026】このため、点火振り分け回路92から第1
気筒#1に対して信号が出力されるか、汎用出力バッフ
ァ78のOUT1側の出力信号がONとなるかの、少な
くともいずれか一方の条件が成立すれば、第1気筒#1
の点火コイルLが駆動される。第4気筒#4も同様に、
点火振り分け回路92から第4気筒#4に対して信号が
出力されるか、OUT2側の出力信号がONとなるかす
れば点火コイルLが駆動される。その他の気筒の点火コ
イルLは、点火振り分け回路92から対応する気筒に対
して信号が出力されたときにのみ駆動される。
【0027】次に、ホストマイコン7及び点火振り分け
回路92の基本的な動作、並びに本実施の形態特有の動
作について、図2及び図3のタイムチャートを参照して
説明する。イグニッションスイッチがSTART位置ま
で回動されるとパルス状のSTA信号(クリア信号)が
発生し、続いて、クランキングが開始されることによっ
てNE−in信号及びG−in信号がホストマイコン7
に入力される。NE−in信号の欠け歯Kは、第1気筒
#1及び第4気筒#4が共に上死点(TDC)に達する
約180°CA(図の点線は120°CA間隔)前に発
生するように構成されており、この欠け歯Kを検出した
ときには第1気筒#1または第4気筒#4が圧縮行程に
あり、点火の準備をする必要があることが分かる。
【0028】しかしながら、NE−inは360°CA
周期で同じ波形を繰り返すので、第1気筒#1または第
4気筒#4のいずれが圧縮行程にあるかをNE−inの
みに基づいて判断することはできない。そこで一般的に
は、240°CA毎に発生するG−in信号が、欠け歯
Kから所定CAの間に発生したか否かに基づいて両者の
振り分けを行う。本実施の形態では、欠け歯Kを検出し
た後はその欠け歯Kの立ち上がりに同期してNE−in
を3分周したNE12信号を発生し、そのNE12が所
定パルス数(ここでは5パルス)発生する間にG−in
信号が発生したか否かに基づいて、G2信号及びTDC
信号を生成している。
【0029】すなわち、NE12信号が上記パルス数発
生する間にG−in信号が発生した場合は、G2信号を
ONに、発生しなかった場合はOFFに、それぞれセッ
トし、以後、NE12信号に基づいて360°CA毎に
G2信号を反転させると共にTDC信号を発生させてい
る。このように、G2信号,TDC信号,及びNE12
信号が生成された後は、点火振り分け回路92による点
火気筒の判別が可能となる。また、前述のIGT1I信
号〜IGT3I信号も、G2信号,TDC信号,及びN
E12信号が生成された後に出力される。
【0030】しかしながら、G2信号,TDC信号,及
びNE12信号が生成されるまでには、内燃機関が36
0°CA以上回転してしまう可能性がある。そこで、本
実施の形態では、次のような原理によって点火気筒を早
期に判別することを可能にしている。図2に楕円Aで示
すように、G−in信号が発生して長い間(CA)を置
いてから欠け歯Kを検出した場合、その欠け歯Kの直後
にG−in信号Gaが発生することが分かる。そこで、
このような場合は、第1気筒#1側を点火させる必要が
あると判断する。逆に、図3に楕円Bで示すように、G
−in信号が発生した直後に欠け歯Kを検出した場合、
その欠け歯Kの直後にはG−in信号が発生しないこと
が分かる。そこで、このような場合は、第4気筒#4側
を点火させる必要があると判断する。更に、図2の時点
t0 からクランキングが始まった場合等は、G−in信
号よりも先に欠け歯Kが検出され、その欠け歯Kが検出
されるまでに長い期間(CA)を要するが、この場合
も、欠け歯Kの直後にG−in信号Gaが発生すること
が分かる。そこで、このような場合は、第1気筒#1側
を点火させる必要があると判断する。
【0031】本実施の形態では、このような原理によっ
て点火気筒を早期に判別し、早期点火制御を可能にして
いる。続いて、この早期点火制御に関わるホストマイコ
ン7の処理を、図4〜図7のフローチャートを用いて詳
細に説明する。図4は、ホストマイコン7がSTA信号
の立ち上がりエッジに同期して実行するSTA−ONエ
ッジ割り込み処理を表すフローチャートである。図4に
示すように、処理を開始するとホストマイコン7は、先
ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、始動
点火フラグ(始動点火_flg)をOFFにセットす
る。続いて、NEカウンタ(NE_cnt)を0に(S
2)、欠け歯フラグ(欠け歯_flg)をOFFに(S
3)、振り分けカウンタ(振り分け_cnt)を不定に
(S4)、それぞれセットして処理を終了する。なお、
本処理は、前述のようにイグニッションスイッチがST
ART位置まで回動された時点に限らず、電源ON等の
パワーON時に実行してもよい。
【0032】次に、図5は、ホストマイコン7がG−i
n信号の立ち上がりエッジに同期して実行するG立ち上
がりエッジ割り込み処理を表すフローチャートである。
この処理では、ホストマイコン7は、先ずS6にて欠け
歯フラグがOFFであるか否かを判断する。始動直後に
は欠け歯フラグがOFFであるので(S3参照)、この
場合(S6:YES)、NE−in信号を計数するため
のNEカウンタを0にセットし(S7)、早期点火制御
が可能であることを示す始動点火フラグをONにセット
して(S8)、処理を終了する。一方、後述のように欠
け歯Kを検出して、欠け歯フラグがONとなっている場
合は(S6:NO)、S9にて通常通りのG−in信号
の取り込み処理を実行して処理を終了する。
【0033】図6,図7は、ホストマイコン7がNE−
in信号の立ち上がりエッジに同期して実行するNE立
ち上がりエッジ割り込み処理を表すフローチャートであ
る。処理を開始するとホストマイコン7は、先ず、S1
1にて欠け歯フラグがOFFであるか否かを判断する。
前述のように、始動直後にはここで肯定判断してS13
へ移行する。S13では、前回に検出された立ち上がり
エッジとの間隔(時間ΔT)を算出し、続くS15で
は、今回算出されたΔTを前回算出されたΔTで割った
値が2.4以上であるか否かを判断する。すなわち、欠
け歯KはNE−in信号の3パルス分の長さを有するの
で、欠け歯Kの終了直後におけるNE−inの立ち上が
りでは、今回のΔTが前回のΔTの優に2.4倍はある
はずである(図8参照)。そこで、S15では、両ΔT
の比に基づいて欠け歯Kを検出するのである。
【0034】今回のΔT/前回のΔT<2.4の場合
(S15:NO)、すなわち、欠け歯Kを検出していな
い場合は、S17にてNEカウンタを一つインクリメン
トし、一旦処理を終了する。以後、NE−inが立ち上
がる毎にこの処理を実行し、欠け歯Kを検出するまでN
Eカウンタ一つずつインクリメントし続ける。但し、G
−in信号を検出したときは、NEカウンタを一旦0に
セットし(S7参照)、再びインクリメントを行う。
【0035】今回のΔT/前回のΔT≧2.4となって
欠け歯Kを検出すると(S15:YES)、S21にて
始動点火フラグがONとなっているか否か、すなわち、
G−in信号が既に検出されているか否か(S8参照)
を判断する。始動点火フラグがONとなっている場合
は、S23へ移行し、NEカウンタの値が判定値1より
も大きいか否かを判断する。この判定値1は、図2の楕
円Aで示すケースと図3の楕円Bで示すケースとを区別
するためのしきい値である。そして、NEカウンタの値
が判定値1より大きい場合は(S23:YES)、S2
5にて振り分けカウンタをOUT1にセットし、小さい
場合(S23:NO)はS27にて振り分けカウンタを
OUT2にセットして、S31へ移行する。S31で
は、カウンタNE_Cを1にセットし、続くS33では
欠け歯フラグをONにセットして、処理を一旦終了す
る。
【0036】一方、始動点火フラグがOFFの場合(S
21:NO)、すなわち、G−in信号を検出する(S
8)前に欠け歯Kを検出した(S15:YES)場合、
S35にてNEカウンタが判定値2よりも大きいか否か
を判断する。この判定値2は、図2の時点t0 からクラ
ンキングが始まった場合等を区別するためのしきい値で
ある。そして、NEカウンタの値が判定値2よりも大き
い場合は(S35:YES)、S37にて始動点火フラ
グをONにセットした後、前述のS25へ移行する。ま
た、NEカウンタの値が判定値2以下の場合は(S3
5:NO)、前述のS31へ直接移行する。
【0037】以上の処理により、前述の各ケース、すな
わち、G−in信号が発生して長い間(CA)を置いて
から欠け歯Kを検出した場合(S23,YES)、G−
in信号が発生した直後に欠け歯Kを検出した場合(S
23:NO)、及び、G−in信号よりも先に欠け歯K
が検出され、クランキングが始まってからその欠け歯K
を検出するまでに長い期間(CA)を要した場合に(S
35:YES)、それぞれ、振り分けカウンタをOUT
1,OUT2,OUT1にセットすることができる。ま
た、このとき、始動点火フラグはON、カウンタNE_
Cは1、欠け歯フラグはONに、それぞれセットされて
いる。一方、上記のいずれのケースにも当てはまらない
場合は(S35:NO)、振り分けカウンタは不定のま
ま、始動点火フラグはOFFのままで、欠け歯フラグを
ONにする(S33)。
【0038】そして、次にNE−in信号を検出してこ
のNE立ち上がりエッジ割り込み処理を実行したとき
は、欠け歯フラグがONであるので(S11:NO)、
処理はS51へ移行する。S51では、30°CAのタ
イミングであるか否かを判断し、30°CAのタイミン
グのときはS53以降の処理へ移行し(S51:YE
S)、30°CAのタイミングでないときはそのまま一
旦処理を終了する(S51:NO)。なお、前述のよう
に、欠け歯Kの検出後は30°CA毎のNE12信号が
生成される。そこで、S53以降の処理はNE12信号
の立ち上がりに同期した別ルーチンの処理としてもよ
い。
【0039】30°CAのタイミングとなって(S5
1:YES)、S53へ移行すると、カウンタNE_C
を一つインクリメントする。続くS55では、始動点火
フラグがONであるか否かを判断し、ONである場合は
(S55:YES)、続くS57にてカウンタNE_C
の値が3であるか否かを判断する。最初にこのステップ
へ移行したときは、S31にてカウンタNE_Cが1に
セットされた後、S53にてその値が一つインクリメン
トされており、NE_C=2(≠3)となっている。そ
こで、最初はS57にて否定判断して、S59へ移行す
る。S59では、通常通りの点火処理を実行して一旦処
理を終了する。早期点火制御を行わない通常通りの点火
処理(S59)では、多くの場合、まだこの時点ではい
ずれの気筒に対する点火も行わず、そのまま処理を終了
する。
【0040】一方、始動点火フラグがONでない場合は
(S55:NO)、S57を経ずに直接S59へ移行し
て、通常通りの点火処理を実行する。前述のように、始
動点火フラグがOFFである場合は、前述のいずれのケ
ースに当てはまらない場合である。そこで、この場合
は、早期点火制御を行わず、通常通りに点火を行うので
ある。
【0041】始動点火フラグがONである場合は(S5
5:YES)、次の30°CAタイミング(S51:Y
ES)でNE_C=3となり(S53)、S57にて肯
定判断してS61へ移行する。S61では、振り分けカ
ウンタの設定を判断し、OUT1にセットされている場
合はS63へ、OUT2にセットされている場合はS6
5へ、それぞれ移行する。S63では、汎用出力バッフ
ァ78のOUT1側の出力信号を一定角度(時間)ON
させる処理を実行してS67へ移行し、S65では、汎
用出力バッファ78のOUT2側の出力信号を一定角度
(時間)ONさせる処理を実行してS67へ移行する。
S67では、始動点火フラグをOFFにセットして一旦
処理を終了する。すると、以後は、S59による通常通
りの点火処理が実行される。
【0042】なお、通常の点火時間は、各センサ値によ
って最適な値が設定されるが、OUT1及びOUT2に
よる点火時間は、予め決められた時間(または角度)と
している。処理負荷的にいえば、NE12に同期させた
30°CAとするのがよい。次に、上記処理の具体例を
図8のタイムチャートを用いて説明する。なお、図8は
図2の楕円Aで示すケースに対応している。図8に示す
ように、始動直後には、欠け歯フラグがOFFに(S
3)、始動点火フラグがOFFに(S1)、NEカウン
タが0に(S2)、振り分けカウンタが不定に(S
4)、それぞれセットされている。クランキングにより
NE−in信号が入力されると、そのNE−in信号が
立ち上がる毎にNEカウンタは一つずつインクリメント
される(S17)。また、時点t1 にてG−in信号が
立ち上がると、NEカウンタは再び0にセットされ(S
7)、始動点火フラグはONにセットされる(S8)。
【0043】続いて、時点t2 にて、今回のΔT/前回
のΔT≧2.4となって欠け歯Kが検出されると(S1
5:YES)、欠け歯フラグがONにセットされる(S
33)。また、この時点におけるNEカウンタの値に応
じて振り分けカウンタがOUT1またはOUT2にセッ
トされるのであるが(S23〜S27)、図8の例では
NEカウンタが判定値1を超えているので振り分けカウ
ンタはOUT1にセットされる(S25)。また、時点
t2 における欠け歯Kの検出後は、前述のようにNE−
inを3分周したNE12信号が生成され、30°CA
毎にカウンタNE_Cの値がインクリメントされる(S
31,S53)そして、時点t3 にてカウンタNE_C
の値が3に達すると(S57:YES)、始動点火フラ
グがOFFにセットされると共に(S67)、振り分け
カウンタの値に応じて早期点火制御が実行される(S6
1〜S65)。この例では、振り分けカウンタがOUT
1にセットされているので、OUT1側の出力信号が一
定角度(時間)ONとなる。この後、NE12信号の6
回目の立ち上がりに同期して前述のTDC信号及びG2
信号が生成され、以後は通常通りに点火振り分け回路9
2による気筒判別が可能となる。この場合、図2,図3
に示すIGT1I信号〜IGT3I信号に対応した点火
が実行される。
【0044】前述のように、電子制御装置1では、トラ
ンジスタ93及びトランジスタ85をワイヤードORで
接続したことにより、点火振り分け回路92から第1気
筒#1に対して信号が出力されるか、上記OUT1側の
出力信号がONとなるかすると第1気筒#1に点火する
ことができる。また、トランジスタ96及びトランジス
タ87をワイヤードORで接続したことにより、点火振
り分け回路92から第4気筒#4に対して信号が出力さ
れるか、上記OUT2側の出力信号がONとなるかする
と第4気筒#4に点火することができる。従って、本実
施の形態では、TDC信号及びG2信号が生成されて通
常通りの点火制御が可能となる前に、第1気筒#1また
は第4気筒#4に対する早期点火制御を実行することが
できる。しかも、前述のように、NE−in信号及びG
−in信号を用いて点火気筒を判別するホストマイコン
7の処理では、極めて早期に上記判別を行うことができ
る。従って、本実施の形態では、早期点火制御を極めて
良好に実行できる。
【0045】すなわち、本実施の形態は、内燃機関のク
ランク角度を示すクランク信号(NE−in)信号を発
生するクランク信号発生手段と、気筒を判別する気筒判
別信号(G−in信号)を発生する気筒判別信号発生手
段と、を備えると共に、上記クランク信号は欠落部(欠
け歯)を有し、更に、クランク信号に従って欠落部以降
からカウントするカウンタ(NE_C)と、カウンタを
クリアするクリア信号(STA)を発生するクリア信号
発生手段(イグニッションスイッチ)と、クランク信号
と気筒判別信号とにより点火時期を計算し、点火信号を
出力する点火信号出力手段(ホストマイコン7)とを備
えた内燃機関の出力制御装置において、上記クリア信号
の出力後に、上記欠落部以前のクランク信号の数(気筒
判別信号〜欠落部、または、気筒判別信号なしの場合は
欠落部以前のクランク信号の数)を測定し、そのクラン
ク信号の数によって点火気筒を判別することを特徴とし
ており、この構成によって前述のような顕著な作用・効
果が得られる。
【0046】なお、クリア信号発生手段は、クランク信
号等によりエンジンの回転停止を検出してクリア信号を
発生するようにしてもよい。この場合も、始動時におけ
る各種フラグやカウンタの状態は上記実施の形態と同様
になり、同様に点火気筒を判別することができる。すな
わち、クリア信号の目的は、始動時にホストマイコン7
が判定を行い点火出力を行うためと、始動時には欠け歯
Kが来て気筒判別ができるまで点火振り分け回路92が
点火出力をしないため、その始動時を知らせるためであ
る。
【0047】また、本実施の形態では、上記ワイヤード
ORの接続を利用することによって従来の点火振り分け
回路及びバックアップ回路9の構成をそのまま利用可能
としている。このため、現状の内燃機関にも極めて容易
に適用することができる。しかも、バックアップ回路9
1によるバックアップ機能も通常動作中には使用可能と
なる。また、ホストマイコン7の処理も、始動時の1発
目の点火に関する処理が増えるだけであり、しかも、内
燃機関の低回転時の処理であるから、ホストマイコン7
の処理的負荷の増大も殆ど問題にならない。更に、始動
時の1発目以降はOUT1,OUT2信号を発生せず
(S67)、NE12信号,TDC信号,及びG2信号
のみを利用して点火気筒を判別しているので、装置の処
理的負荷を一層良好に軽減することができる。
【0048】また、電子制御装置1では、インジェクタ
等の他のアクチュエータも制御するホストマイコン7に
よって始動時の点火気筒を判別し、汎用出力バッファ7
8からOUT1信号またはOUT2信号を出力して点火
コイルLを駆動している。すなわち、点火気筒の判別に
使用されるNE−in信号,G−in信号等は、現状の
内燃機関にも設けられているホストマイコン7で他のア
クチュエータの制御にも利用しているので、そのホスト
マイコン7の構成をそのまま利用しているのである。こ
のため、本実施の形態は、現状の内燃機関に一層容易に
適用することができると共に、内燃機関全体としての構
成を一層簡略化することができる。
【0049】なお、上記実施の形態において、点火振り
分け回路92が第1制御手段に、ホストマイコン7が第
2制御手段に、上記ワイヤードORの構成が論理和手段
に、トランジスタ93〜98の駆動信号が第1制御信号
に、OUT1及びOUT2が第2制御信号に、それぞれ
相当する。
【0050】また、本発明は上記実施の形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施
の形態は6気筒内燃機関の制御システムであるが、S5
7においてカウンタNE_Cと比較する数値を適宜変更
することによって4気筒,8気筒等の内燃機関にも同様
に適用することができる。更に、上記説明した三つのケ
ースの内いずれか一つまたは二つのケースにのみ早期点
火制御を実行可能であってもよい。また、G−in信号
の間隔は、240°CAの等間隔に限らず、不等間隔で
あってもよいし、720°CAに3回に限らない。
【0051】また、論理和手段及び論理回路としては、
前述のようなワイヤードORに代えて、C−MOS等の
IC化されたOR回路またはAND回路を使用すること
もできる。OR回路を使用する場合は、図9(A)に示
すように、最終段のトランジスタ99としてベースにO
FFの信号が入力されたときに点火コイルLへの通電を
行うものを用いて、前述の電子制御回路(ECU)1と
同様に構成することができる。一方、AND回路を使用
する場合は、図9(B)に示すように、最終段のトラン
ジスタ99としてベースにONの信号が入力されたとき
に点火コイルLへの通電を行うものを用いると共に、図
10に示すようにG2信号,IGT信号,OUT1信
号,及びOUT2信号が反転するように構成すればよ
い。
【0052】また更に、論理和手段は、マイコン上の処
理等のソフトウェア処理によって構成してもよい。但
し、上記のような論理回路を採用した場合、構成を簡略
化することができる。また、上記論理回路はいわゆるハ
ードウェアであり、ソフトウェアによって上記論理和手
段を構成する場合に比べて誤動作が起こり難く停電等に
対する復帰も容易である。従って、上記実施の形態で
は、構成を一層簡略化すると共に一層安定して気筒の判
別を行うことができる。
【0053】更に、上記実施の形態では本発明を点火気
筒の判別に適用しているが、本発明は、気筒毎に設けら
れた燃料噴射弁(インジェクタ)の制御や、特開平7−
103018号公報に記載のような吸気制御弁の制御に
関わる気筒判別にも適用することができる。特に、パル
ス信号によって駆動される燃料噴射弁の制御では、上記
実施の形態と同様に、アクチュエータ(点火コイルLま
たは燃料噴射弁)にパルス状の駆動信号を送信するだけ
でよく、この駆動信号は、上記論理回路の出力をそのま
ま、または所定の増幅を行って生成することができる。
従って、上記実施の形態及び本発明を燃料噴射弁の制御
に適用した場合は、現状の内燃機関に一層容易に適用す
ることができると共に、内燃機関全体としての構成を一
層簡略化することができるといった効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した制御システムの構成を表す
概略ブロック図である。
【図2】 早期点火制御の一つの原理を表すタイムチャ
ートである。
【図3】 早期点火制御の他の原理を表すタイムチャー
トである。
【図4】 STA−ONエッジ割り込み処理を表すフロ
ーチャートである。
【図5】 G立ち上がりエッジ割り込み処理を表すフロ
ーチャートである。
【図6】 NE立ち上がりエッジ割り込み処理を表すフ
ローチャートである。
【図7】 その処理の続きを表すフローチャートであ
る。
【図8】 上記各処理の具体例を表すタイムチャートで
ある。
【図9】 上記制御システムの電子制御装置の変形例を
表す説明図である。
【図10】 AND回路使用時の早期点火制御を表すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1…電子制御装置 3…回転角センサ 5…気
筒判別センサ 7…ホストマイコン 9…点火振り分け回路及びバッ
クアップ回路 17…波形成形回路 77…IGT出力バッファ
78…汎用出力バッファ 85,87,93,94,95,96,97,98,9
9…トランジスタ 91…バックアップ回路 92…点火振り分け回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有する内燃機関の回転角度
    を示し、かつ、所定の回転角度に基準部を有する第1回
    転角信号と、該第1回転角信号とは異なる回転角度に基
    準部を有する第2回転角信号とに基づいて気筒判別を行
    い、上記各気筒の内の上記気筒判別がなされた気筒に対
    応して第1制御信号の出力制御を行う第1制御手段と、 上記第1回転角信号の出力が開始された後、上記第1制
    御信号が最初に出力されるまでの間に、上記第1回転角
    信号及び上記第2回転角信号に基づいて気筒判別を行
    い、少なくとも一つの上記気筒に対応して第2制御信号
    の出力制御を行う第2制御手段と、 上記第1制御信号または上記第2制御信号の少なくとも
    いずれか一方が出力されたことに基づいて、上記各気筒
    に対応する信号の出力制御を行う論理和手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の出力制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第1制御手段が、上記第1回転角信
    号の基準部から上記第2回転角信号の基準部に到るまで
    の、上記内燃機関の回転角度に基づいて上記気筒判別を
    行い、 上記第2制御手段が、上記第2回転角信号の基準部から
    上記第1回転角信号の基準部に到るまでの、上記内燃機
    関の回転角度に基づいて上記気筒判別を行うことを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関の出力制御装置。
  3. 【請求項3】 上記第1制御手段が、上記各気筒に対し
    て上記第1制御信号としての点火信号を出力する点火振
    り分け回路であって、 上記第2制御手段が、ソフトウェアプログラムに基づい
    て特定の上記気筒のみに対して上記第2制御信号として
    の点火信号を出力し、 上記論理和手段が、上記第1制御手段または上記第2制
    御手段から上記点火信号が出力されたとき、その点火信
    号を対応する気筒に入力することを特徴とする請求項1
    または2記載の内燃機関の出力制御装置。
  4. 【請求項4】 上記内燃機関の停止または始動時にリセ
    ット信号が入力され、 上記第2制御手段が、上記第1制御手段の気筒判別後は
    上記第2制御信号の出力を停止し、上記リセット信号が
    入力されると、再度、上記第2制御信号を出力可能とな
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内
    燃機関の出力制御装置。
JP2000025351A 2000-02-02 2000-02-02 内燃機関の出力制御装置 Pending JP2001214792A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015014283A (ja) * 2013-06-06 2015-01-22 三菱重工業株式会社 4サイクルエンジンの制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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