JP2001214774A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JP2001214774A
JP2001214774A JP2000026063A JP2000026063A JP2001214774A JP 2001214774 A JP2001214774 A JP 2001214774A JP 2000026063 A JP2000026063 A JP 2000026063A JP 2000026063 A JP2000026063 A JP 2000026063A JP 2001214774 A JP2001214774 A JP 2001214774A
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control
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切でかつ応答の良いTCS作動開始タイミ
ングによりTCS早期作動を防止することができる車両
用駆動力制御装置を提供すること。 【解決手段】 駆動スリップ算出手段aからの駆動スリ
ップ算出値がTCS制御開始しきい値設定手段bに設定
されているTCS制御開始しきい値以上になると駆動力
の低減制御を開始する指令を出力する駆動力制御手段c
と、を備えた車両用駆動力制御装置において、アクセル
開度検出手段dからのアクセル開度検出値により決まる
目標エンジントルクを算出する目標エンジントルク算出
手段eと、目標エンジントルクが大きいほど設定されて
いるTCS制御開始しきい値を大きくする補正を行うT
CS制御開始しきい値補正手段fを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動力制御
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来技術】従来、車両用駆動力制御装置としては、例
えば、特開平9−4484号公報に記載のものが知られ
ている。
【0003】この従来公報には、アクセル開度により、
また、アクセル開度とエンジン回転数により運転者の加
速意志を検出し、検出された加速意志に応じてTCS制
御開始しきい値を変更する技術が記載されている。
【0004】そこで、この従来技術を流用し、低速ギア
での発進時や走行時にTCS早期作動を防止するため
に、アクセル開度に応じTCS制御開始しきい値を変更
する、つまり、アクセル開度が大きいほどTCS制御開
始しきい値を大きくし、TCS制御に入るのを遅らせて
駆動力を確保することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアクセル開度に応じたTCS制御開始しきい値変更
技術にあっては、アクセル開度のみによってエンジント
ルクを推定するものであるため、エンジン回転数の条件
によっては適切なTCS制御開始しきい値にならないと
いう問題がある。
【0006】すなわち、エンジントルク特性は、図9に
示すように、アクセル開度だけでなくエンジン回転数に
よっても異なってくる。したがって、アクセル開度だけ
でTCS制御開始しきい値を変更する場合、エンジン回
転数の条件によっては適切なしきい値にならない。例え
ば、同じアクセル開度(4/8開度)であるがエンジン
回転数が異なるA点とB点とを比較した場合、A点のエ
ンジン回転数Ne1で発生するエンジントルクTe1に
基づいてしきい値を決定した場合、B点ではより大きな
エンジントルクTe2が発生するため、TCS制御作動
の開始が早過ぎる等、といった問題が発生する。
【0007】さらに、制御スロットル(ETC)付車の
場合、スイッチによるエンジントルク特性の切り替え機
能を持つため、アクセル開度とエンジン回転数だけでは
エンジントルクが定まらず、より不適切なTCS制御し
きい値となる場合がある。
【0008】これに対し、アクセル開度とエンジン回転
数により決まる推定エンジントルクもしくは実エンジン
トルクによりTCS制御開始しきい値を変更することが
考えられる。
【0009】しかし、実エンジントルクの場合、目標エ
ンジントルクに対して遅れがある(空気系の応答分遅れ
る)。また、推定エンジントルクの場合、図5に示すよ
うに、目標エンジントルクに対して遅れがあると共に、
精度が悪い(気圧の違いや燃料の違い等)。つまり、T
CS早期作動の対策に入力情報として用いた場合、TC
S制御開始しきい値の変更応答性に劣るという問題があ
る。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、適切で
かつ応答の良いTCS作動開始タイミングによりTCS
早期作動を防止することができる車両用駆動力制御装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明では、駆動輪のスリップ状況を示す値を算出す
る駆動スリップ算出手段と、駆動力の低減制御を開始す
るTCS制御開始しきい値を設定するTCS制御開始し
きい値設定手段と、駆動スリップ算出値がTCS制御開
始しきい値以上になると駆動力の低減制御を開始する指
令を出力する駆動力制御手段と、を備えた車両用駆動力
制御装置において、アクセル開度検出手段からのアクセ
ル開度検出値により決まる目標エンジントルクを算出す
る目標エンジントルク算出手段と、目標エンジントルク
が大きいほど設定されているTCS制御開始しきい値を
大きくする補正を行うTCS制御開始しきい値補正手段
を設けたことを特徴とする。
【0012】本発明のうち請求項2記載の発明では、請
求項1記載の車両用駆動力制御装置において、前記TC
S制御開始しきい値補正手段を、目標エンジントルクに
トランスミッションギア比と終減速ギア比を考慮して目
標駆動輪トルクを求め、目標駆動輪トルクが大きいほど
設定されているTCS制御開始しきい値を大きくする補
正を行う手段としたことを特徴とする。
【0013】本発明のうち請求項3記載の発明では、請
求項1記載の車両用駆動力制御装置において、前記TC
S制御開始しきい値補正手段を、目標エンジントルクに
トランスミッションギア比と終減速ギア比とトルクコン
バータ特性を考慮して目標駆動輪トルクを求め、目標駆
動輪トルクが大きいほど設定されているTCS制御開始
しきい値を大きくする補正を行う手段としたことを特徴
とする。
【0014】本発明のうち請求項4記載の発明では、請
求項1ないし請求項3記載の車両用駆動力制御装置にお
いて、
【0015】前記目標エンジントルク算出手段を、制御
スロットル付車両の制御スロットルロジックに含まれる
手段としたことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】本発明のうち請求項1記載の
発明にあっては、駆動スリップ算出手段において、駆動
輪のスリップ状況を示す値が算出され、TCS制御開始
しきい値設定手段において、駆動力の低減制御を開始す
るTCS制御開始しきい値が設定され、駆動力制御手段
において、駆動スリップ算出値がTCS制御開始しきい
値以上になると駆動力の低減制御を開始する指令が出力
される。この駆動力制御中、目標エンジントルク算出手
段において、アクセル開度検出手段からのアクセル開度
検出値により決まる目標エンジントルクが算出され、T
CS制御開始しきい値補正手段において、目標エンジン
トルクが大きいほど設定されているTCS制御開始しき
い値を大きくする補正が行われる。このように、アクセ
ル開度により決まる目標エンジントルクによってTCS
制御開始しきい値を補正するようにしたため、アクセル
開度に応じてしきい値を変更する場合に比べ適切で、か
つ、推定エンジントルクや実エンジントルクに応じてし
きい値を変更する場合に比べ応答の良いTCS作動開始
タイミングによりTCS早期作動を防止することができ
る。
【0017】本発明のうち請求項2記載の発明にあって
は、TCS制御開始しきい値補正手段において、目標エ
ンジントルクにトランスミッションギア比と終減速ギア
比を考慮して目標駆動輪トルクが求められ、求められた
目標駆動輪トルクが大きいほど設定されているTCS制
御開始しきい値を大きくする補正が行われる。よって、
駆動輪スリップを支配する目標駆動輪トルクに応じてT
CS制御開始しきい値を補正するようにしたため、特に
マニュアルトランスミッション車において、低速ギア比
が選択されていても高速ギア比が選択されていても適切
なTCS作動開始タイミングによりTCS早期作動を防
止することができる。
【0018】本発明のうち請求項3記載の発明にあって
は、TCS制御開始しきい値補正手段において、目標エ
ンジントルクにトランスミッションギア比と終減速ギア
比とトルクコンバータ特性を考慮して目標駆動輪トルク
が求められ、求められた目標駆動輪トルクが大きいほど
設定されているTCS制御開始しきい値を大きくする補
正が行われる。よって、駆動輪スリップを支配する目標
駆動輪トルクに応じてTCS制御開始しきい値を補正す
るようにしたため、特にオートマチックトランスミッシ
ョン車において、トルクコンバータ状態や変速段にかか
わらず適切なTCS作動開始タイミングによりTCS早
期作動を防止することができる。
【0019】本発明のうち請求項4記載の発明にあって
は、制御スロットル付車両の制御スロットルロジックに
含まれる目標エンジントルク算出手段により目標エンジ
ントルクが算出される。よって、目標エンジントルク算
出手段を新たに付加する必要がないばかりでなく、スイ
ッチによる目標エンジントルク特性の切り換えにも対応
して適切なTCS作動開始タイミングによりTCS早期
作動を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1及び請求項4に記載の発明に対応する車両用駆
動力制御装置である。
【0021】まず、構成を説明する。図1は実施の形態
1における車両用駆動力制御装置の要部を示す概念図
で、aは駆動スリップ算出手段、bはTCS制御開始し
きい値設定手段、cは駆動力制御手段、dはアクセル開
度検出手段、eは目標エンジントルク算出手段、fはT
CS制御開始しきい値補正手段であり、TCS制御開始
しきい値補正手段fでは、アクセル開度検出値により決
まる目標エンジントルクが大きいほど設定されているT
CS制御開始しきい値を大きくする補正が行われ、低速
ギアでのTCS早期作動を防止することができる。
【0022】図2は実施の形態1の車両用駆動力制御装
置を示す全体システム図で、1はエンジン、2は吸気通
路、3はアクセルペダル、4はスロットル弁、5はアク
セル開度センサ、6Aは左前輪速センサ、6Bは右前輪
速センサ、7Aは左後輪速センサ、7Bは右後輪速セン
サ、8はエンジン回転数センサ、9はETC/TCSコ
ントロールユニット、10はスロットルアクチュエー
タ、11は特性切り替えスイッチである。
【0023】前記スロットル弁4は、アクセルペダル3
への踏み込み量であるアクセル開度に応じてスロットル
アクチュエータ10により開閉制御される弁であり、エ
ンジン1の吸気通路2に配置されている。
【0024】前記ETC/TCSコントロールユニット
9は、アクセル開度センサ5、前輪速センサ6A,6
B、後輪速センサ7A,7B、エンジン回転数センサ
8、特性切り替えスイッチ11からの信号を入力し、T
CS非作動時にはアクセル開度に応じた目標エンジント
ルクを得るスロットル開度とする制御指令をスロットル
アクチュエータ10に出力し、TCS作動時には駆動輪
スリップを抑制するスロットル開度とする制御指令をス
ロットルアクチュエータ10に出力する制御が行われ
る。
【0025】図3はETC/TCSコントロールユニッ
ト9を中心とする制御スロットルロジック及びTCSロ
ジックを示す制御ブロック図である。
【0026】前記ETC/TCSコントロールユニット
9の制御スロットルロジックには、アクセル開度センサ
5からのアクセル開度ACCと車速VFFと特性切り替えス
イッチ11からの選択特性に応じて目標エンジントルク
TRQDROを算出する目標エンジントルク算出部20
と、目標エンジントルクTRQDROとエンジン回転数
センサ8からのエンジン回転数NEに基づいて目標空気
量(目標吸入空気量)を算出する空気量算出部21と、
目標空気量とエンジン回転数NEに基づいて目標スロッ
トル開度を算出するスロットル開度算出部22とを有す
る。なお、車速VFFは、左右前輪速の平均値により算出
される。
【0027】前記ETC/TCSコントロールユニット
9のTCSロジックには、車速VFFに応じてTCS制御
基準しきい値VRRSOを算出するTCS制御基準しき
い値算出部30と、目標エンジントルクTRQDROに
応じてTCS制御しきい値補正値SLPACを算出する
TCS制御しきい値補正値算出部31と、TCS制御基
準しきい値VRRSOとTCS制御しきい値補正値SL
PACとを加算してTCS制御しきい値VRRSTを算
出する加算器32と、左右後輪速の平均値により駆動輪
速VRRを算出する駆動輪速算出部33と、TCS制御
しきい値VRRSTと駆動輪速VRRとの大小を比較す
る比較器34とを有する。
【0028】次に、作用を説明する。
【0029】[TCSロジック動作]
【0030】図4はETC/TCSコントロールユニッ
ト9のTCSロジック動作の流れを示すフローチャート
で、以下、各ステップについて説明する。
【0031】ステップ40では、目標エンジントルクT
RQDROが制御スロットルロジックから読み込まれ
る。この目標エンジントルクTRQDROは、図5の実
線で示すような目標エンジントルク特性が得られるよう
に、そのときのアクセル開度ACCの大きさにより決めら
れる。
【0032】ステップ41では、TCS制御しきい値補
正値算出部31において、目標エンジントルクTRQD
ROに応じてTCS制御しきい値補正値SLPACが算
出される。つまり、図6の(ロ)に示すように、目標エ
ンジントルクTRQDROとゲインKとオフセット値O
FFSETACを用いた下記の式にてTCS制御しきい
値補正値SLPACが算出される。 SLPAC=K×TRQDRO+OFFSETAC
【0033】ステップ42では、加算器32において、
TCS制御基準しきい値VRRSOとTCS制御しきい
値補正値SLPACとを加算する下記の式によりTCS
制御しきい値VRRSTが算出される。 VRRST=VRRSO+SLPAC なお、TCS制御基準しきい値VRRSOは、TCS制
御基準しきい値算出部30において、図6の(イ)に示
すように、車速VFFに応じて算出される。
【0034】ステップ43では、比較器34において、
駆動輪速VRRがTCS制御しきい値VRRSTより大
きいかどうかが比較判断される。
【0035】ステップ44では、ステップ43の判断
で、VRR>VRRSTの場合、TCSフラグFTCS
がセットFTCS=1される。
【0036】ステップ45では、TCSフラグのセット
に基づいて駆動輪スリップを抑制するTCS制御が開始
される。
【0037】[TCS制御]
【0038】TCS制御では、駆動スリップ算出手段に
相当する駆動輪速算出部33において、左右後輪速の平
均値により駆動輪速VRRが算出され、TCS制御開始
しきい値設定手段に相当する加算器32において、TC
S制御しきい値VRRSTが算出され、駆動力制御手段
に相当する比較器34において、駆動輪速VRRがTC
S制御しきい値VRRSTより大きくなると駆動力の低
減制御を開始するTCSフラグがセットされる。
【0039】このTCS制御中、目標エンジントルク算
出部20において、アクセル開度センサ5からのアクセ
ル開度検出値により決まる目標エンジントルクTRQD
ROが算出され、TCS制御開始しきい値補正値算出部
31において、目標エンジントルクTRQDROが大き
いほどTCS制御基準しきい値VRRSOを大きくする
補正、つまり、TCS制御基準しきい値VRRSOとT
CS制御しきい値補正値SLPACとの加算によりTC
S制御しきい値VRRSTが算出される。
【0040】このように、アクセル開度ACCにより決ま
る目標エンジントルクTRQDROによってTCS制御
しきい値VRRSTを補正するようにしたため、アクセ
ル開度に応じてしきい値を変更する場合に比べ適切で、
かつ、推定エンジントルクや実エンジントルクに応じて
しきい値を変更する場合に比べ応答の良いTCS作動開
始タイミングによりTCS早期作動を防止することがで
きる。
【0041】次に、効果を説明する。
【0042】(1)アクセル開度センサ5からのアクセル
開度検出値により決まる目標エンジントルクTRQDR
Oを算出する目標エンジントルク算出部20と、目標エ
ンジントルクTRQDROが大きいほどTCS制御基準
しきい値VRRSOを大きくする補正を行うTCS制御
しきい値補正値算出部31を設けたため、適切でかつ応
答の良いTCS作動開始タイミングによりTCS早期作
動を防止することができる。
【0043】(2)目標エンジントルク算出部20を、制
御スロットル付車両の制御スロットルロジックに含まれ
る手段としたため、目標エンジントルク算出部を新たに
付加する必要がないばかりでなく、特性切り替えスイッ
チ11による目標エンジントルク特性の切り換えにも対
応して適切なTCS作動開始タイミングによりTCS早
期作動を防止することができる。
【0044】(実施の形態2)実施の形態2は請求項2
及び請求項4に記載の発明に対応する車両用駆動力制御
装置である。
【0045】図7は実施の形態2のETC/TCSコン
トロールユニット9を中心とする制御スロットルロジッ
ク及びTCSロジックを示す制御ブロック図である。
【0046】図3に示す制御ブロック図と異なる点は、
目標エンジントルクTRQDROにトランスミッション
ギア比T/Mと終減速ギア比F/Dを考慮して目標駆動
輪トルクを求める乗算器35を追加した点にあり、TC
S制御しきい値補正値算出部31も目標駆動輪トルクが
大きいほどTCS基準制御しきい値VRRSOを大きく
する補正を行うようにしている。
【0047】この実施の形態2では、上記のように、T
CS制御しきい値補正値算出部31を、目標エンジント
ルクTRQDROにトランスミッションギア比T/Mと
終減速ギア比F/Dを考慮して求められた目標駆動輪ト
ルクが大きいほどTCS基準制御しきい値VRRSOを
大きくする補正を行う手段、つまり、駆動輪スリップを
支配する目標駆動輪トルクに応じてTCS基準制御しき
い値VRRSOを補正する手段としたため、特にマニュ
アルトランスミッション車において、低速ギア比が選択
されていても高速ギア比が選択されていても適切なTC
S作動開始タイミングによりTCS早期作動を防止する
ことができる。
【0048】(実施の形態3)実施の形態3は請求項3
及び請求項4に記載の発明に対応する車両用駆動力制御
装置である。
【0049】図8は実施の形態3のETC/TCSコン
トロールユニット9を中心とする制御スロットルロジッ
ク及びTCSロジックを示す制御ブロック図である。
【0050】図3に示す制御ブロック図と異なる点は、
目標エンジントルクTRQDROにトランスミッション
ギア比T/Mと終減速ギア比F/Dとトルコン増幅率
(トルクコンバータ特性によるトルク増幅率)を考慮し
て目標駆動輪トルクを求める乗算器35,36を追加し
た点にあり、TCS制御しきい値補正値算出部31も目
標駆動輪トルクが大きいほどTCS基準制御しきい値V
RRSOを大きくする補正を行うようにしている。
【0051】この実施の形態3では、上記のように、T
CS制御しきい値補正値算出部31を、目標エンジント
ルクTRQDROにトランスミッションギア比T/Mと
終減速ギア比F/Dとトルクン増幅率を考慮して求めた
目標駆動輪トルクが大きいほどTCS基準制御しきい値
VRRSOを大きくする補正を行う手段、つまり、駆動
輪スリップを支配する目標駆動輪トルクに応じてTCS
基準制御しきい値VRRSOを補正する手段としたた
め、特にオートマチックトランスミッション車におい
て、トルクコンバータ状態や変速段にかかわらず適切な
TCS作動開始タイミングによりTCS早期作動を防止
することができる。
【0052】(その他の実施の形態)以上、本発明を実
施の形態1〜実施の形態3により説明してきたが、具体
的な構成はこれに限られるものでなく、少なくとも図1
に示す車両用駆動力制御装置の構成を備えている限り、
様々な変更や追加が施されても請求項1に記載された発
明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用駆動力制御装置の要部を示す概
念図である。
【図2】実施の形態1の車両用駆動力制御装置を示す全
体システム図である。
【図3】実施の形態1のETC/TCSコントロールユ
ニットを中心とする制御スロットルロジック及びTCS
ロジックを示す制御ブロック図である。
【図4】実施の形態1のETC/TCSコントロールユ
ニットで行われるTCSロジック動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】目標エンジントルクと推定エンジントルクの応
答性を示す図である。
【図6】実施の形態1での車速に対する基準しきい値特
性図及び目標エンジントルクに対する補正値特性図であ
る。
【図7】実施の形態2のETC/TCSコントロールユ
ニットを中心とする制御スロットルロジック及びTCS
ロジックを示す制御ブロック図である。
【図8】実施の形態3のETC/TCSコントロールユ
ニットを中心とする制御スロットルロジック及びTCS
ロジックを示す制御ブロック図である。
【図9】従来のアクセル開度に応じてTCS制御開始し
きい値を変更する場合のエンジン回転数によるエンジン
トルク差を示すエンジントルク特性図である。
【符号の説明】 a 駆動スリップ算出手段 b TCS制御開始しきい値設定手段 c 駆動力制御手段 d アクセル開度検出手段 e 目標エンジントルク算出手段 f TCS制御開始しきい値補正手段
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA10 EA04 FA12 GA05 GA10 GA11 GA41 3G093 BA01 DA01 DA06 DA09 DB03 DB04 DB11 EA02 EA09 FA07 FA08 3G301 HA01 JA38 KA12 LA01 NA06 NA08 ND02 PA01Z PA11A PE01Z PE06A PF01Z PF03Z PF07Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪のスリップ状況を示す値を算出す
    る駆動スリップ算出手段と、 駆動力の低減制御を開始するTCS制御開始しきい値を
    設定するTCS制御開始しきい値設定手段と、 駆動スリップ算出値がTCS制御開始しきい値以上にな
    ると駆動力の低減制御を開始する指令を出力する駆動力
    制御手段と、 を備えた車両用駆動力制御装置において、 アクセル開度検出手段からのアクセル開度検出値により
    決まる目標エンジントルクを算出する目標エンジントル
    ク算出手段と、 目標エンジントルクが大きいほど設定されているTCS
    制御開始しきい値を大きくする補正を行うTCS制御開
    始しきい値補正手段を設けたことを特徴とする車両用駆
    動力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用駆動力制御装置に
    おいて、 前記TCS制御開始しきい値補正手段を、目標エンジン
    トルクにトランスミッションギア比と終減速ギア比を考
    慮して目標駆動輪トルクを求め、目標駆動輪トルクが大
    きいほど設定されているTCS制御開始しきい値を大き
    くする補正を行う手段としたことを特徴とする車両用駆
    動力制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用駆動力制御装置に
    おいて、 前記TCS制御開始しきい値補正手段を、目標エンジン
    トルクにトランスミッションギア比と終減速ギア比とト
    ルクコンバータ特性を考慮して目標駆動輪トルクを求
    め、目標駆動輪トルクが大きいほど設定されているTC
    S制御開始しきい値を大きくする補正を行う手段とした
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の車両用駆
    動力制御装置において、 前記目標エンジントルク算出手段を、制御スロットル付
    車両の制御スロットルロジックに含まれる手段としたこ
    とを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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