JP2001214475A - 地下貯水槽の構築方法 - Google Patents

地下貯水槽の構築方法

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JP2001214475A
JP2001214475A JP2000025663A JP2000025663A JP2001214475A JP 2001214475 A JP2001214475 A JP 2001214475A JP 2000025663 A JP2000025663 A JP 2000025663A JP 2000025663 A JP2000025663 A JP 2000025663A JP 2001214475 A JP2001214475 A JP 2001214475A
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water storage
underground water
auxiliary ring
ring
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JP2000025663A
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Munetaka Ozeki
宗孝 大関
Hirohide Hashimoto
博英 橋本
Yasuyuki Matsunami
康行 松浪
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟弱地盤上での組立施工性を向上させること
ができる地下貯水槽の構築方法の提供。 【解決手段】 筒状に形成された外周壁12と該外周壁
12の底部に設けられた底版13と外周壁12の上部に
設けられた頂版14とを具備し地盤中に埋設される地下
貯水槽11の構築方法であって、金属製の円環状の補助
リング70を構築し、該補助リング70上に、複数の円
弧状の側版16,17を載置させて外周壁12を構築す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防火用貯水槽や受
水槽等として使用される地下貯水槽を構築するための地
下貯水槽用側版およびこれを用いた地下貯水槽に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、防火用貯水槽や受水槽等として
使用される地下貯水槽は、軸線方向から見て長方形状を
なす円弧状の側版を組み立てて円筒状の外周壁とし、該
外周壁を、潜函工法によって地盤に沈設し、その後、底
部にコンクリートを打設して底版を施工し、その後、上
部に頂版を配設して、さらに埋め戻しを行うことによっ
て地盤中に構築されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に側版を組み立てて円筒状の外周壁とするのでは、側版
の工場からの運搬は容易であるものの、軟弱地盤上で組
立を行う場合に、側版の重量が大きく組立が困難である
という問題があった。
【0004】したがって、本発明は、軟弱地盤上での組
立施工性を向上させることができる地下貯水槽の構築方
法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の地下貯水槽の構築方法
は、筒状に形成された外周壁と該外周壁の底部に設けら
れた底版と前記外周壁の上部に設けられた頂版とを具備
し地盤中に埋設される方法であって、金属製の円環状の
補助リングを構築し、該補助リング上に、複数の円弧状
の側版を載置させて前記外周壁を構築することを特徴と
している。
【0006】このように、金属製の円環状の補助リング
を予め構築し、該補助リング上に、複数の円弧状の側版
を載置させて外周壁を構築するため、軟弱地盤上であっ
ても、側版の載置面である補助リングが載置面を安定さ
せることになる。
【0007】本発明の請求項2に記載の地下貯水槽の構
築方法は、請求項1に記載の方法に関して、前記側版と
して、半径方向から見て台形状に形成されたものを用
い、これら側版を、周方向に隣り合うもの同士で短辺側
および長辺側を互いに逆にした状態で前記補助リング上
に載置させることを特徴としている。
【0008】このように、側版として、半径方向から見
て台形状に形成されたものを用い、これら側版を、周方
向に隣り合うもの同士で短辺側および長辺側を互いに逆
にした状態で補助リング上に載置させるため、このよう
にして接合された隣り合うもの同士を、上側から挿通さ
れる連結部材で連結させることができる。
【0009】本発明の請求項3に記載の地下貯水槽の構
築方法は、請求項2に記載の方法に関して、周方向に隣
り合う前記側版同士を、軸線方向に対し傾斜する傾斜連
結部材で連結させることを特徴としている。
【0010】このように、軸線方向に対し傾斜する傾斜
連結部材で、周方向に隣り合う側版同士を連結させるこ
とになるため、傾斜連結部材の角度を、隣り合う側版の
連結方向に、より近くすることができる。
【0011】本発明の請求項4に記載の地下貯水槽の構
築方法は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法
に関して、前記側版として下部にインサートが埋設され
たものを用い、前記補助リング側から前記インサートに
ボルトを螺合させることにより前記側版を前記補助リン
グに支持させることを特徴している。
【0012】このように、側版として下部にインサート
が埋設されたものを用い、補助リング側からインサート
にボルトを螺合させることにより側版を補助リングに支
持させるため、側版を補助リング上で安定させることが
できる。
【0013】本発明の請求項5記載の地下貯水槽の構築
方法は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法に
関して、前記側版を軸線方向においても複数重ね合わ
せ、前記補助リングおよび軸線方向に隣り合う前記側版
同士を、軸線方向に貫通する軸線方向連結部材で連結さ
せることを特徴としている。
【0014】このように軸線方向に貫通する軸線方向連
結部材で、軸線方向に隣り合う側版同士を連結させるこ
とになるため、連結方向と軸線方向連結部材の方向とが
一致することになる。
【0015】本発明の請求項6記載の地下貯水槽の構築
方法は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法に
関して、前記外周壁の外径よりも大きな外径の前記補助
リングを用いることを特徴としている。
【0016】このように、外周壁の外径よりも大きな外
径の補助リングを用いるため、潜函工法で補助リングと
ともに外周壁を地盤中に沈設する際に、外周壁の地盤と
の間のフリクションを大幅に低減することができる。
【0017】本発明の請求項7記載の地下貯水槽の構築
方法は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法に
関し、前記補助リングと一体になるようにコンクリート
を打設することにより前記底版を形成することを特徴と
している。
【0018】このように、補助リングと一体になるよう
にコンクリートを打設することにより底版を形成するた
め、底版と外周壁との連結が容易かつ確実にできる。
【0019】本発明の請求項8記載の地下貯水槽の構築
方法は、請求項7に記載の方法に関して、前記補助リン
グの下部に、周方向にわたってシール材を設け、その
後、前記コンクリートを打設することを特徴としてい
る。
【0020】このように、補助リングの下部に、周方向
にわたってシール材を設け、その後にコンクリートを打
設するため、補助リングとコンクリートとの間を確実に
シールすることができる。
【0021】本発明の請求項9記載の地下貯水槽の構築
方法は、請求項7または8に記載の方法に関して、前記
補助リングに鉄筋を配筋し、その後、該鉄筋を埋設させ
るように前記コンクリートを打設することを特徴として
いる。
【0022】このように、補助リングに鉄筋を配筋し、
その後、該鉄筋を埋設させるようにコンクリートを打設
するため、補助リングで鉄筋の位置決め固定を容易に行
うことができ、配筋を容易に行うことができる。
【0023】本発明の請求項10記載の地下貯水槽の構
築方法は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法
に関して、前記側版として上部にインサートが埋設され
たものを用い、前記頂版側から前記インサートにボルト
を螺合させることにより前記頂版を前記側版に連結させ
ることを特徴としている。
【0024】このように、頂版側から側版のインサート
にボルトを螺合させることにより頂版を側版に連結させ
るため、側版に容易に頂版を連結させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態を図面を
参照して以下に説明する。地下貯水槽11は、図1およ
び図2に示すように、円筒状に形成された外周壁12と
該外周壁12の底部に設けられた底版13と外周壁12
の上部に設けられた頂版14とを具備し地盤中に埋設さ
れるものである。
【0026】まず、外周壁12について説明する。外周
壁12は、図1〜図3に示すように、円弧状の複数具体
的には二種類の側版(地下貯水槽用側版)16,17が
複数接合されて構成されている。
【0027】ここでは、二種類の側版16,17として
コンクリート製のものが用いられている。なお、以下の
側版16,17の説明における「軸線方向」は側版1
6,17の円弧の中心軸線の方向であり、「半径方向」
は側版16,17の円弧の半径方向(言い換えれば厚さ
方向)であり、「周方向」は側版16,17の円弧の円
周方向である。
【0028】一種類目の側版16は、図3および図4に
示すように、半径方向から見て等脚台形状をなすととも
に、長辺側を下側に短辺側を上側にして配設されるもの
で、長辺側の下面部(接合面)20に対する周方向の両
側の側面部(接合面)21,21の角度が等しくされて
いる(具体的には60°)。
【0029】この側版16には、半径方向における中央
の所定位置に、短辺側の上面部(接合面)22から長辺
側の下面部20まで軸線方向に平行に貫通する貫通孔2
3が、3箇所周方向に所定の等ピッチで形成されてい
る。
【0030】また、この側版16の両側面部21,21
には、それぞれ、半径方向における中央の所定位置に、
2箇所、軸線方向に対し所定の角度で斜めをなしてイン
サート(傾斜連結部材)24a,24bが、周方向にお
ける位置をずらして埋設されている。
【0031】加えて、この側版16の上面部22の半径
方向における中央であって、周方向においてすべての貫
通孔23のそれぞれの同側に隣り合う所定位置に、軸線
方向に平行をなしてインサート25が埋設されている。
【0032】さらに、この側版16の上面部22の半径
方向における中央であって、周方向において貫通孔23
同士の間となる所定位置に凹部27が形成されており、
各凹部27の底部にはそれぞれ軸線方向に平行をなして
インサート28が埋設されている。
【0033】加えて、この側版16の下面部20の半径
方向における中央であって、周方向において両外側の貫
通孔23のそれぞれの内側となる所定位置に、軸線方向
に平行をなしてインサート29が埋設されている。
【0034】さらに、この側版16の下面部20の半径
方向における中央であって、両インサート29のそれぞ
れの内側となる所定位置に凹部30が形成されている。
なお、凹部30と上面部22の凹部27とはそれぞれ対
応するもの同士が軸線方向に平行な同一直線状に配置さ
れている。
【0035】加えて、この側版16の上面部22、両側
面部21および下面部20には、図4に示すように、連
続するシール溝32が複数具体的には二本、半径方向に
おける上記した貫通孔23、インサート24a,24
b,25,29および凹部27,30の両外側位置に形
成されている。ここで、これらシール溝32には、図5
に示すように、それぞれ環状の水膨張ゴム等からなるシ
ール材33が配置されることになる。すなわち、これら
シール材33は、それぞれ全長にわたってシール溝32
に配置された状態で側版16に巻回されることになり、
その結果、側版16には、シール材33が半径方向に複
数具体的には二本設けられることになる。なお、シール
材33は、シール溝32に配置された状態で該シール溝
32よりも所定量(例えば1mm程度)突出する厚さと
されている。
【0036】もう一種類の側版17は、図3および図6
に示すように、半径方向から見て等脚台形状をなすとと
もに、短辺側を下側に長辺側を上側にして配設されるも
ので、長辺側の上面部(接合面)35に対する周方向の
各側面部(接合面)36の角度が互いに等しくかつ上記
側版16の下面部20に対する側面部21の角度と等し
くされている。
【0037】この側版17には、側版16と同様、半径
方向における中央の所定位置に、長辺側の上面部35か
ら短辺側の下面部(接合面)37まで軸線方向に平行に
貫通する貫通孔23が、3箇所周方向に所定の等ピッチ
で形成されている。
【0038】また、この側版17の両側面部36には、
それぞれ、半径方向における中央の所定位置に2箇所、
軸線方向に対し所定の角度で斜めをなして上面部35ま
で貫通する斜貫通孔39a,39bが、周方向における
位置をずらして形成されている。両側面部36のそれぞ
れの斜貫通孔39a,39bの上面部35側には、半径
方向における中央に凹部40a,40bが形成されてい
る。
【0039】加えて、この側版17の上面部35の半径
方向における中央であって、周方向においてすべての貫
通孔23のそれぞれの同側に隣り合う所定位置に、側版
16と同様、軸線方向に平行をなしてインサート25が
埋設されている。
【0040】さらに、この側版17の上面部35の半径
方向における中央であって、周方向において貫通孔23
同士の間となる所定位置には、それぞれ、側版16と同
様、凹部27が形成されており、これら凹部27のそれ
ぞれの底部には、側版16と同様、軸線方向に平行をな
してインサート28が埋設されている。
【0041】加えて、この側版17の下面部37の半径
方向における中央であって、周方向において両外側の貫
通孔23のそれぞれの内側となる所定位置に、側版16
と同様、軸線方向に平行をなしてインサート29が埋設
されている。
【0042】さらに、この側版17の下面部37の半径
方向における中央であって、両インサート29のそれぞ
れの内側となる所定位置に、側版16と同様、凹部30
が形成されている。なお、これら凹部30と上面部35
の凹部27とはそれぞれ対応するもの同士が軸線方向に
平行な同一直線状に配置されている。
【0043】加えて、この側版17の上面部35、両側
面部36および下面部37には、側版16と同様、図6
に示すように、連続するシール溝32が複数具体的には
二本、半径方向における上記した貫通孔23、インサー
ト25,29および凹部40a,40b,27,30の
両外側位置に形成されている。ここで、これらシール溝
32にも、上記と同様、それぞれ環状の水膨張ゴム等か
らなるシール材33が配置されることになる(図5参
照)。すなわち、これらシール材33は、それぞれ全長
にわたってシール溝32に配置された状態で側版17に
巻回されることになり、その結果、側版17には、半径
方向に複数のシール部材33が設けられることになる。
【0044】なお、図3に示すように、長辺側が下面部
20とされ短辺側が上面部22とされた側版16と、こ
れとは逆に長辺側が上面部35とされ短辺側が下面部3
7とされた側版17とが周方向に交互に配置されて円筒
状となることになり、この場合は、具体的には二つの側
版16と二つの側版17の合計四つで下側の円筒状の下
段リング51が形成されるようになっている。そして、
このような下段リング51の上側に、同様に二つの側版
16と二つの側版17の合計四つで円筒状の上段リング
52が形成されるようになっている。このように軸線方
向に複数具体的に二段の下段リング51および上段リン
グ52が重ね合わせられることにより、外周壁12が構
成される。
【0045】このとき、同じ段を構成する周方向に隣り
合う側版16と側版17とが側面部21,36同士を当
接させると、側版16のインサート24aと側版17の
斜貫通孔39aとが互いに同一直線上に配置されること
になり、側版16,17の軸線方向に対し傾斜するよう
にPC鋼棒からなる斜ボルト(傾斜連結部材)54a
が、斜貫通孔39aに挿通されてその一端部がインサー
ト24aに螺合される。さらに、この状態で斜ボルト5
4aの他端側は凹部40a内で上側に突出することにな
り、この部分にはナット(傾斜連結部材)56が螺合さ
れる。なお、凹部40aは、底面が斜ボルト54aの軸
線方向に直交形成されており、斜ボルト54aに螺合さ
れたナット56はこの底面に当接する。
【0046】同様に、側版16のインサート24bと側
版17の貫通孔39bとについても互いに同一直線上に
配置されることになるため、PC鋼棒からなる斜ボルト
(傾斜連結部材)54bが、この貫通孔39bを通って
その一端部がインサート24bに螺合される。さらに、
この状態で斜ボルト54bの他端側は凹部40b内にお
いて上側に突出することになり、この部分には上記と同
様のナット56が螺合される。なお、凹部40bは、底
面が斜ボルト54bの軸線方向に直交形成されており、
斜ボルト54bに螺合されたナット56はこの底面に当
接する。
【0047】以上により、周方向に隣り合う側版16と
側版17とが軸線方向に対し傾斜するインサート24
a、斜ボルト54aおよびナット56と、同様に軸線方
向に対し傾斜するインサート24b、斜ボルト54bお
よびナット56とで連結される。
【0048】なお、側版16,17で下段リング51が
形成された後に、該下段リング51の上側に側版16,
17で上段リング52が形成されることになるが、上述
した側版17の上面部35の凹部40a,40bは、上
段リング52を形成するために側版16を下段リング5
1の上側に重ねる際にじゃまにならないように、斜ボル
ト54a,54bおよびナット56を下段リング51内
に収容させるためのものである。
【0049】また、下段リング51に上段リング52を
形成する際には、図3および図7に示すように、その前
に下段リング51の凹部27に駒部材58がそのボルト
部59を凹部27のインサート28に螺合させることで
取り付けられることになる。この駒部材58は、小径側
を切断した円錐状の一対の切頭円錐部61,62が大径
側を接合させた形状をなしている。そして、下側の切頭
円錐部62で下段リング51の相補形状の凹部27に嵌
合されることになり、この状態で上側の切頭円錐部61
が下段リング51の同一平面の上面部22,35から上
側に突出する形状をなしている。
【0050】そして、下段リング51の側版16,17
のすべての凹部27に取り付けられた駒部材58の頭部
60の切頭円錐部61を、相補形状をなす上段リング5
2の側版16,17の凹部30に嵌め合わせることで上
段リング52の側版16,17を下段リング51に対し
位置決めすることになる。
【0051】以上により、下段リング51の側版16,
17の凹部27とこれに対向する上段リング52の側版
16,17の凹部30とで形成される空間64に駒部材
58が配置されることになり、しかもこの駒部材58
は、凹部27に埋め込まれたインサート28にボルト部
59で締結可能となっている。なお、駒部材58は、必
ずしもボルト部59で側版16,17に締結する必要は
なく、図8に示すように、ボルト部59のない頭部60
のみのものがインサート28のない空間64内に載置さ
れるのみでもよい。
【0052】このように位置決めしつつ重ね合わせられ
た下段リング51の側版16,17および上段リング5
2の側版16,17は、図3に示すように、下段リング
51の側版16の貫通孔23と上段リング52の側版1
7の貫通孔23とがそれぞれ対応するもの同士同一直線
上に配置させられることになり、下段リング51の側版
17の貫通孔23と上段リング52の側版16の貫通孔
23とがそれぞれ対応するもの同士同一直線上に配置さ
せられることになる。
【0053】そして、上記のようにして、各同一直線上
に配置された貫通孔23に上段リング52側からPC鋼
棒からなる縦ボルト(軸線方向連結部材)67が軸線方
向に挿通されることになり、この縦ボルト67は、上段
リング52および下段リング51を貫通して該下段リン
グ51の下側に配置される後述する補助リング70の定
着ナット(軸線方向連結部材)71に下端部が螺合され
る。さらに、上段リング52から上方に突出する上端部
にもナット(軸線方向連結部材)72が螺合され、これ
により、補助リング70と下段リング51と上段リング
52とが連結されることになる。この結果、上下すなわ
ち軸線方向に隣り合う側版16,17同士が、軸線方向
に貫通する縦ボルト67、定着ナット71およびナット
72で連結されることになる。
【0054】次に、底版13について説明する。底版1
3は、図2に示すように、外周壁12の下端を下から支
持する金属製(具体的には鋼製)の円環状の補助リング
70と、該補助リング70を一体化しつつ打設される底
版コンクリート(コンクリート)74と、該底版コンク
リート74内に配設される補強用の鉄筋75(図10参
照)と、プレハブピット76とを有している。
【0055】補助リング70は、図9に示す円弧状のリ
ング形成体78を周方向に連結させて構成されるもので
その中心軸線を上下方向に沿わせて配設される。
【0056】リング形成体78は、円弧状の平板からな
る上板部79および下板部80とこれら上板部79およ
び下板部80を平行をなすようにそれぞれの外径側で固
定支持する円弧状に湾曲された側板部81とが一体化さ
れた断面コ字状の円弧状の基部材77と、該基部材77
の周方向における両端部にそれぞれ取り付けられた継手
板82と、基部材77の側板部81に所定のピッチで接
合される複数具体的には二つの補強板83と、基部材7
7の内側に側板部81と同心状なしかつ上板部79から
所定距離下側に配置された状態で両継手板82および二
つの補強板83の各間に固定されたガイド板84とを有
する形状に鋼材を溶接固定したものである。
【0057】そして、リング形成体78は、図3に示す
ように、隣り合うもの同士が継手板82同士を接合させ
継手板82のそれぞれ四隅に形成された取付孔86を介
して高張力ボルト等のボルト87およびナット88で互
いに連結されて全体として円環状になることになる。こ
の場合は、具体的には90度ずつの四つのリング形成体
78で一つの補助リング70を形成するようになってい
る。
【0058】なお、図10に示すように、補助リング7
0の下部、具体的には基部材77の下板部80と側板部
81との間の内側の角部に、底版コンクリート74との
間に介在するように流動性シール材(シール材)90が
全周にわたり連続して塗布されることになる。このた
め、補強板83および継手板82には、このような流動
性シール材90の連続塗布を可能とするためのスカラッ
プ91が周方向に貫通形成されている。ここで、この流
動性シール材90は、側板部81と上板部79との間の
内側の角部や、側板部81の中間部分の内側に塗布して
もよく、このような塗布位置に応じて、全周の連続塗布
を可能とするスカラップ91を補強板83および継手板
82に形成することになる。
【0059】また、鉄筋75は、円環状とされたリング
形成体78の上述したガイド板84上に載置され必要に
より固定されることで位置決めがなされ配筋されること
になる。加えて、補助リング70の外径は、外周壁12
の外径よりも若干大径とされている。
【0060】リング形成体78の上板部79には、図9
および図10に示すように、半径方向における中央の所
定位置に、軸線方向に平行に貫通する貫通孔93が、3
箇所周方向に所定の等ピッチで形成されている。そし
て、上板部79の各貫通孔93の形成位置の下面には、
それぞれ、中央に板厚方向に貫通する貫通孔94が形成
された支圧板95がその貫通孔94を上板部79の貫通
孔93に合わせて溶接固定されており、すべての支圧板
95の下面には、定着ナット71が支圧板95の貫通孔
94に合わせて溶接固定されている。そして、上述した
縦ボルト67が、上板部79の貫通孔93および支圧板
95の貫通孔94に挿通されて定着ナット71に螺合さ
れるのである。
【0061】さらに、図9に示すように、リング形成体
78の上板部79の半径方向における中央であって、周
方向において両外側の貫通孔93のそれぞれの内側とな
る所定位置に、軸線方向に平行をなして貫通孔97が形
成されている。この貫通孔97は外周壁12の下段リン
グ51の側版16,17をリング形成体78に仮結合さ
せるためのものであり、具体的には、図3に示すよう
に、補助リング70のこの貫通孔97に、下段リング5
1の側版16,17のインサート29の対応するものが
位置を合わせた状態で、上板部79の下側から貫通孔9
7に挿通された仮止めボルト98がインサート29の対
応するものに螺合されるのである。
【0062】なお、この仮結合状態で、下段リング51
の側版16,17と補助リング70とは、それぞれ対応
する貫通孔23と貫通孔93,94とを同一直線上に配
置させることになる。
【0063】また、この仮結合を行う前に、必要に応じ
て、補助リング70の上板部79の半径方向における貫
通孔93よりも外側に、全周にわたって連続するように
流動性シール材が塗布されることになり、該流動性シー
ル材の上に外周壁12が構築されることになる。
【0064】プレハブピット76は、図11および図1
2に示すように、底面101に透孔102を形成した円
筒形状のピット本体103の外面に、複数本(図のもの
は16本)の鋼等の結合筋104を、上に向って開く傾
斜状態で放射状に突設し、透孔102にソケット105
を取り付けてなるものである。ピット本体103は、鉄
筋106,107を内部に埋め込んだ鉄筋コンクリート
製であり、透孔102は底面101の偏心位置に円形に
形成されている。プレハブピット76の結合筋104
は、図13に示すように、現場打ちの底版コンクリート
74の中に埋め込まれ、その結果、プレハブピット76
は底版コンクリート74に一体に結合される。
【0065】結合筋104は、ピット本体103の外周
面に形成された段部108から上に斜めに突き出して設
けられている。ソケット105は、プラグ(図示せず)
の嵌着によって透孔102を閉塞するもので、鉄筋10
6に固定され、ウレタン等のシール部材109によって
コンクリートとの間を液密にされてピット本体103に
一体に取り付けられている。
【0066】そして、プレハブピット76のピット本体
103の底部には、ポリエチレン等で製造されたメッシ
ュと不繊布とを積層したフィルタ110が金網111に
よって取り付けられるようになっている。
【0067】次に、頂版14について説明する。頂版1
4は、図14に示すように、円盤状をなすもので、その
軸線を含む面と該面から平行をなして等距離離間する二
面とで分割された形状の複数具体的には二つの外側の頂
版形成体114と二つの内側の頂版形成体115とで構
成されている。
【0068】両外側の頂版形成体114のそれぞれ内側
の頂版形成体115の対応するものとの接合面117の
上部には、凹部118が複数具体的には二箇所のそれぞ
れ形成されており、図15に示すように、凹部118に
はこれが配設された接合面117に一致して接合板11
9が埋設されている。両接合板119にはそれぞれ板厚
方向に貫通する貫通孔120が形成されている。各頂版
形成体114の内側に接合される頂版形成体115の頂
版形成体114側の接合面121には、凹部118のそ
れぞれの接合板119の貫通孔120に対向する位置に
インサート123が埋設されている。すなわち、両外側
の頂版形成体114とそれぞれの内側の頂版形成体11
5の対応するものとを位置合わせした状態で、すべての
接合板119の貫通孔120を通して内側の頂版形成体
115のインサート123にボルト124を螺合させる
ことで、両外側の頂版形成体114とそれぞれの内側の
頂版形成体115とを固定状態にすることになる。
【0069】加えて、図14に示すように、内側の両頂
版形成体115の、他方の頂版形成体115側の接合面
126の上部には、凹部127がそれぞれ一箇所ずつ形
成されている。図16に示すように、各凹部127には
これが配設された接合面126に一致して接合板128
が埋設されている。両接合板128にはそれぞれ板厚方
向に貫通する貫通孔129が形成されている。両頂版形
成体115の接合面126には、他方の頂版形成体11
5の凹部127のそれぞれの接合板128の貫通孔12
9に対向する位置にインサート131が埋設されてい
る。すなわち、内側の両頂版形成体115同士を互いに
位置合わせした状態で、両接合板128のそれぞれの貫
通孔129を通して他方の頂版形成体115のインサー
ト131にボルト132を螺合させることで、両内側の
頂版形成体115同士を固定状態にすることになる。
【0070】なお、内側の両頂版形成体115には、図
15および図16に示すように、それぞれ、他の内側の
頂版形成体115への接合面126および外側の頂版形
成体114への接合面121の両方に、シール溝134
が複数具体的には二本、凹部127より下側に形成され
ている。そして、これらシール溝134には、それぞれ
環状の水膨張ゴム等からなるシール材135が配置され
ることになる。なお、シール材135は、シール溝13
4に配置された状態で該シール溝134より所定量(例
えば1mm程度)突出する厚さとされている。
【0071】その結果、両外側の頂版形成体114とそ
れぞれの内側の頂版形成体115との間が内側の頂版形
成体115に巻回された上下二重のシール材135でシ
ールされることになり、合わせて、内側の両頂版形成体
115同士の間がそれぞれに巻回された上下二重のシー
ル材135でシールされることになる。
【0072】さらに、各頂版形成体114,115に
は、図3に示すように、軸線方向に貫通する貫通孔13
7が外周側の各所定位置に軸線方向に貫通形成されてお
り、すべての貫通孔137のそれぞれの上部側には凹部
138がそれぞれ形成されている。これら貫通孔137
は、上述した外周壁12の上段リング52のインサート
25の対応するものと位置が合うように配置されてお
り、インサート25と位置合わせされた状態の貫通孔1
37に凹部138側から長ボルト(ボルト)140を挿
入させて該長ボルト140の下端部をインサート25の
対応するものに螺合させ、該長ボルト140の凹部13
8内で突出する上端部にナット141を螺合させること
で頂版14が外周壁12に連結されることになる。
【0073】加えて、各頂版形成体114,115に
は、外周壁12側の下面の所定位置に凹部142が形成
されている。これら凹部142は、外周壁の12から上
方に突出する縦ボルト67の上端部およびこれに螺合さ
れるナット72を収容させるものである。
【0074】さらに、両外側の頂版形成体114には、
図2に示すように、それぞれ、厚さ方向に貫通する吸管
投入孔144が所定位置に形成されており、吸管投入孔
144の周囲には、円筒状の台部145が形成されてい
る。そして、この台部145に、図2および図14に示
すように、内側に吸管投入孔146が形成された円筒状
の吸管投入孔ブロック147が載置されている。ここ
で、図17に示すように、台部145には上面部149
に位置決め棒150が複数突設されており、吸管投入孔
ブロック147には、下面部152にシース管153が
複数埋設されていて、吸管投入孔ブロック147を台部
145に載置させる際にすべての位置決め棒150をす
べて対応するシース管153に嵌合させることで吸管投
入孔144,146が同軸上に配置されることになる。
【0075】ここで、吸管投入孔ブロック147の半径
方向におけるシース管153より内側には、台部145
への載置前に流動性シール材155が全周にわたって連
続するように塗布されることになり、この状態で台部1
45に載置されることでこの流動性シール材155が台
部145との接合部分をシールする。
【0076】次に、上記構成の地下貯水槽11の施工手
順について以下に説明する。図18に示すように、四つ
の鋼製のリング形成体78をそれぞれ隣り合うもの同士
で継手板82を接合させボルト87およびナット88で
連結させて円環状の補助リング70を、その上板部79
を上側に配置するように組み立てる。
【0077】そして、必要に応じて、補助リング70の
上板部79上の半径方向における貫通孔93よりも外側
の所定位置に、全周にわたって連続するように流動性シ
ール材を円周状に塗布する。
【0078】一方、運搬車上等で、使用するすべての側
版16にシール材33を、すべてのシール溝32に配置
させるようにして巻回し、かつ、使用するすべての側版
17にもシール材33を、すべてのシール溝32に配置
させるようにして巻回しておく。
【0079】そして、図19に示すように、補助リング
70の上板部79上に、短辺側が上面部22とされる側
版16を二つ、互いに補助リング70上で対向する位置
となる所定位置に載置させ、仮止めボルト98をそれぞ
れ補助リング70の貫通孔97の対応するものに通過さ
せた後に側版16の下面部20のインサート29の対応
するものに螺合させることで、補助リング70と側版1
6とを仮結合させる。
【0080】このとき側版16のそれぞれの二本のシー
ル材33の下面部20に配置された部分が、補助リング
70の上板部79の貫通孔93,97を挟んで径方向に
おける両側に当接しこの部分をシールすることになる
(図10参照)。これに合わせて、必要に応じて補助リ
ング70の上板部79上に塗布された流動性シール材も
側版16との当接部分をシールする。
【0081】次に、図20に示すように、これら側版1
6のそれぞれの両側面部21に潤滑剤156を塗布する
とともに、これら側版16の各側面部21とそれぞれ隣
り合う上面部22との間の角部にそれぞれ流動性シール
材157を半径方向にわたり塗布し、さらに、各側面部
21とそれぞれ隣り合う下面部20との角部にそれぞれ
流動性シール材158を半径方向にわたって塗布する。
【0082】この状態で、既設の側版16同士の両間位
置に、それぞれ長辺側が上面部35とされる側版17を
上側から半径方向における位置をあわせつつ嵌め入れ
る。このとき、上記潤滑剤156でこの嵌め入れが円滑
に行われることになる。そして、図21に示すように、
このようにして補助リング70の上板部79上に載置さ
れた側版17を、仮止めボルト98をそれぞれ補助リン
グ70の貫通孔97の対応するものに通過させた後に側
版17の下面部37のインサート29の対応するものに
螺合させることで、補助リング70に仮結合させる。
【0083】さらに、側版17のそれぞれの斜貫通孔3
9aにそれぞれ斜ボルト54aを挿通させ斜ボルト54
aの下端部を隣り合う側版16のインサート24aの対
応するものに螺合させる。そして、この状態で側版17
の凹部40a内で突出するすべての斜ボルト54aのそ
れぞれの上端部にナット56を螺合させて該ナット56
をトルクレンチにより所定のトルクで締め付ける。同様
に、側版17のそれぞれの斜貫通孔39bにそれぞれ斜
ボルト54bを挿通させ斜ボルト54bの下端部を隣り
合う側版16のインサート24bの対応するものに螺合
させる。そして、この状態で側版17の凹部40b内で
突出するすべての斜ボルト54bのそれぞれの上端部に
ナット56を螺合させて該ナット56をトルクレンチに
より所定のトルクで締め付ける。このようにして、下段
の隣り合う四つの側版16,17をすべて連結させて下
段リング51を形成する。
【0084】この状態で、側版17のそれぞれの二本の
シール材33の下面部37に配置された部分が、補助リ
ング70の上板部79の貫通孔93,97を挟んで径方
向における両側に当接しこの部分をシールすることにな
る(図10参照)。また、各側版17のそれぞれの二本
のシール材33の側面部36に配置された部分が、隣り
合う側版16のそれぞれの二本のシール材32の側面部
21に配置された部分に、インサート24a,24bお
よび貫通孔39a,39bを間に挟んで径方向における
両側となる位置で当接し、この部分をシールすることに
なる(図22参照)。これに合わせて、補助リング70
の上板部79上に必要に応じて塗布された流動性シール
材も側版17との当接部分をシールする。
【0085】なお、この時点までの適宜の時機に、下段
リング51のすべての凹部27に、それぞれ駒部材58
をそのボルト部59をインサート28の対応するものに
螺合させることにより取り付けておく。
【0086】そして、図23に示すように、下段リング
51の駒部材58に凹部30を嵌合させるようにして、
下段リング51上に、短辺側が上面部22とされる側版
16を二つ、下段リング51の各側版17上に載置さ
せ、互いに下段リング51上で対向する位置に位置させ
る。
【0087】このとき、各側版16の二本のシール材3
3の下面部20に配置された部分が、下側の側版17の
二本のシール材33の上面部35に配置された部分に、
インサート29,25、貫通孔23および凹部30,4
0a,40b,27を間に挟んで径方向における両側と
なる位置で当接しこの部分をシールすることになる。
【0088】次に、下段リング51のときと同様、これ
ら側版16のそれぞれの両側面部21に潤滑剤156を
塗布するとともに、これら側版16の各側面部21とそ
れぞれ隣り合う上面部22との間の角部にそれぞれ流動
性シール材157を半径方向にわたり塗布し、さらに各
側面部21とそれぞれ隣り合う下面部20との角部にそ
れぞれ流動性シール材158を半径方向にわたって塗布
する(図20参照)。
【0089】この状態で、図24に示すように、既設の
側版16同士の両間位置に、それぞれ長辺側が上面部3
5とされる側版17を上側から半径方向における位置を
あわせつつ嵌め入れ、下段リング51の各駒部材58に
下面部37の両凹部30を嵌合させる。このとき、上記
潤滑剤でこの嵌め入れが円滑に行われることになる。
【0090】そして、側版17のそれぞれの斜貫通孔3
9aにそれぞれ斜ボルト54aを挿通させ斜ボルト54
aの下端部を隣り合う側版16のインサート24aの対
応するものに螺合させる。そして、この状態で側版17
の凹部40a内で突出するすべての斜ボルト54aのそ
れぞれの上端部にナット56を螺合させて該ナット56
をトルクレンチにより所定のトルクで締め付ける。同様
に、側版17のそれぞれの斜貫通孔39bにそれぞれ斜
ボルト54bを挿通させ斜ボルト54bの下端部を隣り
合う側版16のインサート24bの対応するものに螺合
させる。そして、この状態で側版17の凹部40b内で
突出するすべての斜ボルト54bのそれぞれの上端部に
ナット56を螺合させて該ナット56をトルクレンチに
より所定のトルクで締め付ける。このようにして、上段
のすべての隣り合う四つの側版16,17を連結させて
上段リング52を形成する。
【0091】このとき、各側版16のそれぞれの二本の
シール材33の各側面部21に配置された部分が、隣り
合う側版17のそれぞれの二本のシール材33の各側面
部36に配置された部分に、インサート24a,24b
および貫通孔39a,39bを間に挟んで径方向におけ
る両側位置で当接しこの部分をシールする(図22参
照)。また、各側版17のそれぞれの二本のシール材3
3の下面部37に配置された部分が、下側の側版16の
それぞれの二本のシール材33の上面部22に配置され
た部分に、インサート25,29、貫通孔23および凹
部27,30を間に挟んで径方向における両側位置で当
接しこの部分をシールすることになる。
【0092】次に、この状態で、上段リング52の側版
16の貫通孔23および下段リング51の側版17の貫
通孔23の対応するもの同士と、上段リング52の側版
17の貫通孔23および下段リング51の側版16の貫
通孔23の対応するもの同士とに、それぞれ、上段リン
グ52の上側から縦ボルト67を挿入し、縦ボルト67
を補助リング70の定着ナット71に螺合させる。そし
て、上段リング52の同一平面をなす上面部22,35
から突出するすべての縦ボルト67の上端部にナット7
2を螺合させ、該ナット72をトルクレンチにより所定
のトルクで締め付ける。このようにして、補助リング7
0、下段リング51および上段リング52を一体的に連
結させる。
【0093】このとき、下段リング51の組立時に塗布
された流動性シール材158によって、下段リング51
の両側版16,17のそれぞれの側面部21,36の対
向する下端部の角部同士と補助リング70とで形成され
る隙間とがすべてパテ埋められることになり、下段リン
グ51の組立時に塗布された流動性シール材157およ
び上段リング52の組立時に塗布された流動性シール材
158によって、下段リング51の両側版16,17の
それぞれの側面部21,36の対向する上端部の角部同
士と上段リング52とで形成される隙間とがすべてパテ
埋めされることになる。
【0094】同様に、上段リング52の組立時に塗布さ
れた流動性シール材157によって、後に上段リング5
2に取り付けられる頂版14と上段リング52の側版1
6,17の側面部21,36の対向する上端部の角部同
士とで形成される隙間もすべてパテ埋めされることにな
る。
【0095】次に、このようにして一体化された、図2
5に示すような補助リング70および外周壁12を、潜
函工法によって地盤中に沈設する。
【0096】すなわち、この補助リング70が一体化さ
れた外周壁12を構築現場の地盤上に置いた後、その内
側の土を順次掘削して外部に搬出することにより、補助
リング70が一体化された外周壁12を自重により沈下
させて地中に埋め込むのである。このとき、外周壁12
の外径が補助リング70の外径より小さくされているた
め、外周壁12の地盤に対するフリクションを小さく抑
えることができる。
【0097】上記のようにして、所定深さに沈設させた
補助リング70および外周壁12の径方向における内側
であって、該内側に形成される地盤の掘削底上に底版1
3を施工する。
【0098】すなわち、図10に示すように、まず補助
リング70の下板部80と側板部81との間の内側の角
部に、流動性シール材90を全周にわたり連続するよう
に塗布する。加えて、底版13内の鉄筋75の配筋を行
う。他方、図13に示すように、掘削底の所定位置に、
プレハブピット76の設置に必要なだけ部分的に掘り下
げてピット穴159を設けるとともに、該ピット穴15
9に再生砕石160を投入し敷き詰める。
【0099】次いで、ピット穴159に、フィルタ11
0が取り付けられたプレハブピット76を設置してその
中に排水ポンプ(図示せず)を入れ、透孔102からプ
レハブピット76内に湧き出す地下水を汲み出しなが
ら、プレハブピット76の周りを再生砕石160で固定
しまた残りの掘削底にも再生砕石160を敷き詰める。
また、適当な時機にプレハブピット76の段部108に
ベントナイト等の止水材161を取り付ける。
【0100】排水ポンプによる湧水の汲出しを中断する
ことなく継続し、上記準備作業の終了後、敷き詰められ
た砕石160上に捨てコンクリート(生コンクリート)
163を打設する。そして、捨てコンクリート163が
適度に凝結するまで排水ポンプによる湧水の汲出しを続
行し、捨てコンクリート163が適度に凝結したところ
で、捨てコンクリート163の上にさらに底版コンクリ
ート(生コンクリート)74を打設して、その上面を鏝
仕上げする。これにより、底版コンクリート74は、補
助リング70の内側に充填されるとともに外周壁12の
下段リング51の下部にも密着する。そして、底版コン
クリート74の上面が適度に凝結するまで排水ポンプに
よる湧水の汲出しを続行し、底版コンクリート74の上
面が適度に凝結したところで排水ポンプを停止させ、湧
水をプレハブピット76から凝結中の底版コンクリート
74の上に溢れさせて底版コンクリート74を水中養生
する。
【0101】水中養生中、底版コンクリート74の上に
張られた水は、底版コンクリート74下の湧水圧を相殺
する。このため、凝結中の底版コンクリート74に湧水
圧によって水道が形成されることがなく、水道に起因す
る漏水欠陥が確実に防止される。また、湧水はフィルタ
110によって濾過されているので、汚泥やごみ類によ
って養生が阻害されることもない。
【0102】底版コンクリート74が固化して強度が所
定値に達したら、排水ポンプで底版コンクリート74上
の湧水とプレハブピット76内の湧水を汲み上げてそれ
らを空にする。そしてソケット105にプラグをねじ込
んで透孔102を塞さいだ上で、モルタルで埋めて透孔
部分を平らにする。必要に応じてプレハブピット76の
底面にモルタルを打設してピットの深さ調整をする。
【0103】このようにして、底版13の構築が完了す
るが、この状態でプレハブピット76は、その複数の結
合筋104が底版コンクリート74中に埋め込まれて該
底版コンクリート74と一体に結合されてその強度を向
上させ、また止水材161が底版コンクリート74とプ
レハブピット76と間を液密に保つ。さらに、底版コン
クリート74は、鉄筋75、補助リング70および外周
壁12の下段リング51と一体化される。
【0104】そして、外周壁12の目地に必要に応じて
さらにコーキングを行った後、頂版14を施工する。
【0105】まず、運搬車上等で、内側に配置される両
頂版形成体115にそれぞれ二本のシール材135を、
各シール溝134に収まるように巻回しておく。
【0106】次に、図3に示すように、外周壁12の上
面上に、すべての頂版形成体114,115をそれぞれ
所定位置に載置させる。このとき、頂版形成体114,
115の凹部142に、外周壁の12から上方に突出す
る縦ボルト67の上端部およびこれに螺合されるナット
72を収容させることになる。また、このとき、頂版形
成体114,115のすべての貫通孔137をそれぞれ
外周壁12のインサート25の対応するものと同一直線
上に位置するように配置する。
【0107】ここで、各外側の頂版形成体114と内側
の頂版形成体115との接合箇所は、内側の頂版形成体
115のそれぞれの上下に配置された二本のシール材1
35に各外側の頂版形成体114が当接することでシー
ルされることになる(図15参照)。また、内側の頂版
形成体115同士の接合箇所は、両内側の頂版形成体1
15のそれぞれの上下に配置された二本のシール材13
5同士が当接することでシールされることになる(図1
6参照)。
【0108】また、各頂版形成体114,115と外周
壁12との接合部分は、外周壁12の上段リング52を
構成するすべての側版16,17にそれぞれ二本ずつ巻
回されたシール材33の上面部22および上面部35に
位置する部分が頂版形成体114および頂版形成体11
5に当接することでシールされることになる(図26参
照)。なお、必要に応じて、外周壁12と頂版形成体1
14,115との間の目地に流動性シール材を塗布す
る。
【0109】次に、図3に示すように、すべての長ボル
ト140を、それぞれ、頂版形成体114,115の貫
通孔137に挿通させつつその下端部を外周壁12のイ
ンサート25に螺合させ、さらに長ボルト140の凹部
138内で突出する上端部にナット141を螺合させて
締め付けることになる。合わせて、図15に示すよう
に、頂版形成体114のすべての凹部118から接合板
119の貫通孔120を介してインサート123にそれ
ぞれボルト124を螺合させるとともに、図16に示す
ように、頂版形成体115のすべての凹部127から接
合板128の貫通孔129を介してインサート131に
それぞれボルト132を螺合させる。さらに、図2およ
び図17に示すように、両外側の頂版形成体114のそ
れぞれの台部145に、流動性シール材155を塗布し
た吸管投入孔ブロック147をセットする。以上によ
り、頂版14をその形状として外周壁12に取り付ける
ことになる。
【0110】最後に、このようにして組み上がった地下
貯水槽11に対し埋め戻しを行って地下貯水槽11の施
工が完了する。
【0111】なお、以上の実施の形態においては、上下
に重なり合う側版16,17同士を一組について三本の
縦ボルト67および三箇所の定着ナット71および三つ
のナット72で連結させるため、側版16,17にそれ
ぞれ、軸線方向に平行な貫通孔23を三本形成する場合
を例にとり説明したが、この数はこれに限定されること
はない。例えば、図27に示すように側版16を、図2
8に示すように側版17を、それぞれ軸線方向に沿う貫
通孔23を二本形成し、側版16,17の一組を二本の
縦ボルト67および二箇所の定着ナット71および二つ
のナット72で連結させることも可能である。この場
合、ナット72の締結をジャッキで行うことも可能であ
る。
【0112】以上に述べた実施の形態によれば、鋼製の
円環状の補助リング70を予め構築し、該補助リング7
0上に、複数の円弧状の側版16,17を載置させて外
周壁12を構築するため、軟弱地盤上であっても、側版
16,17の載置面である補助リング70が載置面を安
定させることになる。したがって、軟弱地盤上での組立
施工性を向上させることができる。
【0113】また、側版16,17として、半径方向か
ら見て台形状に形成されたものを用い、これら側版1
6,17を、周方向に隣り合うもの同士で短辺側および
長辺側を互いに逆にした状態で補助リング70上に載置
させるため、このようにして接合された隣り合うもの同
士を、上側から挿通される斜ボルト54a,54bおよ
びこれらの上端部に螺合されるナット56で連結させる
ことができる。
【0114】したがって、外側の継手板で連結させるも
のではなく、上側から挿通される斜ボルト54a,54
bおよびこれらの上端部に螺合されるナット56で側版
16,17の周方向に隣り合うもの同士を連結させるこ
とができるものとなるため、地盤の影響で腐食等を生じ
ることがなく、耐久性を向上させることができる上、上
側から作業できるため、施工を容易に行うことができ
る。
【0115】加えて、側版16,17として下部にイン
サート29が埋設されたものを用い、補助リング70側
からインサート29にボルト98を螺合させることによ
り側版16,17を補助リング70に支持させるため、
側版16,17を補助リング70上で安定させることが
できる。
【0116】また、軸線方向に対し傾斜するインサート
24a,24b、斜ボルト54a,54bおよびナット
56で、周方向に隣り合う側版16,17同士を連結さ
せることになるため、インサート24a,24bおよび
斜ボルト54a,54bの角度を、周方向に隣り合う側
版16,17の連結方向に、より近くすることができ
る。
【0117】したがって、周方向に隣り合う側版16,
17同士をインサート24a,24b、斜ボルト54
a,54bおよびナット56でより確実に連結させるこ
とができる。
【0118】さらに、軸線方向に貫通する縦ボルト6
7、定着ナット71およびナット72で、軸線方向に隣
り合う側版16,17同士を連結させることになるた
め、連結方向と縦ボルト67の方向とが一致することに
なる。
【0119】したがって、軸線方向に隣り合う側版1
6,17同士を縦ボルト67、定着ナット71およびナ
ット72でより確実に連結させることができる。
【0120】さらに、外周壁12の外径よりも大きな外
径の補助リング70を用いるため、潜函工法で補助リン
グ70とともに外周壁12を地盤中に沈設する際に、外
周壁12の地盤との間のフリクションを大幅に低減する
ことができる。したがって、潜函工法による沈設を容易
に行うことができる。
【0121】加えて、補助リング70と一体になるよう
に底版コンクリート74を打設することにより底版13
を形成するため、底版13と外周壁12との連結が容易
かつ確実にできる。
【0122】さらに、補助リング70の下部に、周方向
にわたって流動性シール材90を設け、その後に底版コ
ンクリート74を打設するため、補助リング70と底版
コンクリート74との間を確実にシールすることができ
る。
【0123】加えて、補助リング70に鉄筋75を配筋
し、その後、該鉄筋75を埋設させるように底版コンク
リート74を打設するため、補助リング70で鉄筋75
の位置決め固定を容易に行うことができ、配筋を容易に
行うことができる。したがって、鉄筋75の配筋の施工
性を向上することができる。
【0124】さらに、頂版14側から側版16,17の
インサート25に長ボルト140を螺合させ該長ボルト
140にナット141を螺合させることにより頂版14
を側版16,17に連結させるため、側版16,17に
容易に頂版14を連結させることができる。
【0125】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に記載の地下貯水槽の構築方法によれば、金属製の円環
状の補助リングを予め構築し、該補助リング上に、複数
の円弧状の側版を載置させて外周壁を構築するため、軟
弱地盤上であっても、側版の載置面である補助リングが
載置面を安定させることになる。したがって、軟弱地盤
上での組立施工性を向上させることができる。
【0126】本発明の請求項2に記載の地下貯水槽の構
築方法によれば、側版として、半径方向から見て台形状
に形成されたものを用い、これら側版を、周方向に隣り
合うもの同士で短辺側および長辺側を互いに逆にした状
態で補助リング上に載置させるため、このようにして接
合された隣り合うもの同士を、上側から挿通される連結
部材で連結させることができる。したがって、外側の継
手板で連結させるものではなく、上側から挿通される連
結部材で隣り合うもの同士を連結させることができるも
のであるため、地盤の影響で腐食等を生じることがな
く、耐久性を向上させることができる上、上側から作業
できるため、施工を容易に行うことができる。
【0127】本発明の請求項3に記載の地下貯水槽の構
築方法によれば、軸線方向に対し傾斜する傾斜連結部材
で、周方向に隣り合う側版同士を連結させることになる
ため、傾斜連結部材の角度を、隣り合う側版の連結方向
により近くすることができる。したがって、周方向に隣
り合う側版同士を傾斜連結部材でより確実に連結させる
ことができる。
【0128】本発明の請求項4に記載の地下貯水槽の構
築方法によれば、側版として下部にインサートが埋設さ
れたものを用い、補助リング側からインサートにボルト
を螺合させることにより側版を補助リングに支持させる
ため、側版を補助リング上で安定させることができる。
【0129】本発明の請求項5記載の地下貯水槽の構築
方法によれば、軸線方向に貫通する軸線方向連結部材
で、軸線方向に隣り合う側版同士を連結させることにな
るため、連結方向と軸線方向連結部材の方向とが一致す
ることになる。したがって、軸線方向に隣り合う側版同
士を軸線方向連結部材でより確実に連結させることがで
きる。
【0130】本発明の請求項6記載の地下貯水槽の構築
方法によれば、側版からなる外周壁の外径よりも大きな
外径の補助リングを用いるため、潜函工法で補助リング
とともに外周壁を地盤中に沈設する際に、外周壁の地盤
との間のフリクションを大幅に低減することができる。
したがって、潜函工法による沈設を容易に行うことがで
きる。
【0131】本発明の請求項7記載の地下貯水槽の構築
方法によれば、補助リングと一体になるようにコンクリ
ートを打設することにより底版を形成するため、底版と
外周壁との連結が容易かつ確実にできる。
【0132】本発明の請求項8記載の地下貯水槽の構築
方法によれば、補助リングの下部に、周方向にわたって
シール材を設け、その後にコンクリートを打設するた
め、補助リングとコンクリートとの間を確実にシールす
ることができる。
【0133】本発明の請求項9記載の地下貯水槽の構築
方法によれば、補助リングに鉄筋を配筋し、その後、該
鉄筋を埋設させるようにコンクリートを打設するため、
補助リングで鉄筋の位置決め固定を容易に行うことがで
き、配筋を容易に行うことができる。したがって、鉄筋
の配筋の施工性を向上することができる。
【0134】本発明の請求項10記載の地下貯水槽の構
築方法によれば、頂版側から側版のインサートにボルト
を螺合させることにより頂版を側版に連結させるため、
側版に容易に頂版を連結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
斜視図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
断面図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
展開断面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽用
側版の一方を示すもので、(a)は便宜的に展開断面と
した正面図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)
は左側面図、(e)は右側面図である。
【図5】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽用
側版およびシール材を示す部分拡大断面図である。
【図6】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽用
側版の他方を示すもので、(a)は便宜的に展開断面と
した正面図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)
は左側面図、(e)は右側面図である。
【図7】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
下段リングと上段リングとの接続部分の一例を示す部分
拡大断面図である。
【図8】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
下段リングと上段リングとの接続部分の別の例を示す部
分拡大断面図である。
【図9】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽の
リング形成体を示すもので、(a)は正面図、(b)は
上面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
【図10】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の補助リングと側版との接続部分の部分拡大断面図であ
る。
【図11】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
のプレハブピットの平面図である。
【図12】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
のプレハブピットの断面図である。
【図13】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の底版の部分拡大断面図である。
【図14】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の平面図である。
【図15】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の頂版の部分拡大断面図である。
【図16】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の頂版の部分拡大断面図である。
【図17】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の頂版の部分拡大断面図である。
【図18】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す展開断面図である。
【図19】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す展開断面図である。
【図20】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す側面図である。
【図21】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す展開断面図である。
【図22】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
用側版の接合部分を示す部分拡大図である。
【図23】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す展開断面図である。
【図24】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の構築工程を示す展開断面図である。
【図25】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の補助リングおよび外周壁を示す斜視図である。
【図26】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
の頂版および外周壁の接合部分の部分拡大断面図であ
る。
【図27】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
用側版の別の例の一方を示すもので、(a)は正面図、
(b)は上面図、(c)は側面図である。
【図28】 本発明の一の実施の形態に係る地下貯水槽
用側版の別の例の他方を示すもので、(a)は正面図、
(b)は上面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
11 地下貯水槽 12 外周壁 13 底版 14 頂版 16,17 側版(地下貯水槽用側版) 20,37 下面部(接合面) 21,36 側面部(接合面) 22,35 上面部(接合面) 24a,24b インサート(傾斜連結部材) 25 インサート 27 凹部 28 インサート 33 シール材 54a,54b 斜ボルト(傾斜連結部材) 56 ナット(傾斜連結部材) 58 駒部材 67 縦ボルト(軸線方向連結部材) 70 補助リング 71 定着ナット(軸線方向連結部材) 72 ナット(軸線方向連結部材) 74 底版コンクリート(コンクリート) 75 鉄筋 90 流動性シール材(シール材) 140 長ボルト(ボルト) 157,158 流動性シール材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された外周壁と該外周壁の底
    部に設けられた底版と前記外周壁の上部に設けられた頂
    版とを具備し地盤中に埋設される地下貯水槽の構築方法
    であって、 金属製の円環状の補助リングを構築し、該補助リング上
    に、複数の円弧状の側版を載置させて前記外周壁を構築
    することを特徴とする地下貯水槽の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記側版として、半径方向から見て台形
    状に形成されたものを用い、これら側版を、周方向に隣
    り合うもの同士で短辺側および長辺側を互いに逆にした
    状態で前記補助リング上に載置させることを特徴とする
    請求項1に記載の地下貯水槽の構築方法。
  3. 【請求項3】 周方向に隣り合う前記側版同士を、軸線
    方向に対し傾斜する傾斜連結部材で連結させることを特
    徴とする請求項2に記載の地下貯水槽の構築方法。
  4. 【請求項4】 前記側版として下部にインサートが埋設
    されたものを用い、前記補助リング側から前記インサー
    トにボルトを螺合させることにより前記側版を前記補助
    リングに支持させることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか一項に記載の地下貯水槽の構築方法。
  5. 【請求項5】 前記側版を軸線方向においても複数重ね
    合わせ、前記補助リングおよび軸線方向に隣り合う前記
    側版同士を、軸線方向に貫通する軸線方向連結部材で連
    結させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    項に記載の地下貯水槽の構築方法。
  6. 【請求項6】 前記外周壁の外径よりも大きな外径の前
    記補助リングを用いることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか一項に記載の地下貯水槽の構築方法。
  7. 【請求項7】 前記補助リングと一体になるようにコン
    クリートを打設することにより前記底版を形成すること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の地
    下貯水槽の構築方法。
  8. 【請求項8】 前記補助リングの下部に、周方向にわた
    ってシール材を設け、その後、前記コンクリートを打設
    することを特徴とする請求項7に記載の地下貯水槽の構
    築方法。
  9. 【請求項9】 前記補助リングに鉄筋を配筋し、その
    後、該鉄筋を埋設させるように前記コンクリートを打設
    することを特徴とする請求項7または8に記載の地下貯
    水槽の構築方法。
  10. 【請求項10】 前記側版として上部にインサートが埋
    設されたものを用い、前記頂版側から前記インサートに
    ボルトを螺合させることにより前記頂版を前記側版に連
    結させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一
    項に記載の地下貯水槽の構築方法。
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