JP2001214447A - 緑化パネルおよび緑化工法 - Google Patents

緑化パネルおよび緑化工法

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JP2001214447A
JP2001214447A JP2000022586A JP2000022586A JP2001214447A JP 2001214447 A JP2001214447 A JP 2001214447A JP 2000022586 A JP2000022586 A JP 2000022586A JP 2000022586 A JP2000022586 A JP 2000022586A JP 2001214447 A JP2001214447 A JP 2001214447A
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vermiculite
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Yoshi Kudo
善 工藤
Masayuki Yanagi
雅之 柳
Tadaharu Toriyama
忠治 通山
Kenji Sato
健司 佐藤
Minoru Kodama
実 小玉
Kouichi Sumita
公一 墨田
Kazuaki Toshikura
一彰 利倉
Nobuhiko Awaya
信彦 粟屋
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NIKKO KASEI KK
Kajima Corp
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NIKKO KASEI KK
Kajima Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急斜面や垂直面の緑化をも容易に行うことが
でき、特にバーミキュライトによる緑化工法の利用拡大
を可能にした緑化パネルおよび緑化工法を提供する。 【解決手段】 箱1の中に植栽パネル2を入れ、その周
囲を箱1に固定具で固定する。固定具として天井部分に
大きな開口部3aを有する蓋3をする。植栽パネル2は
バーミキュライトパネル6に植栽して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は緑化パネルおよび
緑化工法に関し、建物の屋上や壁面、ベランダ、アトリ
ウム、または擁壁や橋脚などの構造物の壁面など、特に
急斜面や垂直面のコンクリート壁面の緑化に利用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年の環境保全や自然嗜好の風潮にとも
なって鉄筋コンクリート建物の壁面や屋上、さらには擁
壁や橋脚などのコンクリート構造物の壁面を積極的に緑
化することにより自然的潤いのある景観を創出する試み
がなされ、このような緑化は今後益々重要度を増しつつ
ある。
【0003】この種の緑化は、これまでも様々な方法で
おこなわれてきており、例えば肥料と種子を含んだ客土
を袋などに詰め、これを壁面に取りつけたり、升状の箱
を作りこの箱に土を入れ芝などを植栽したりする方法が
知られている。ところで、当出願人は先に、耐水性のつ
なぎ材(バインダー)でブロック状に固めたもので、密
度が200〜500kg/m3 程度と軽く、植物の生育
にきわめて適した通気性と保水性を備えた緑化用人工土
壌成形体(以下「バーミキュライト」という)を開発し
た。
【0004】このバーミキュライトは、コンクリートの
ような強度はないものの、持ち運び時に曲がったり、た
わんだり、または崩れたりしない程度の強度は十分に有
するものである。このため、厚さ50mmでサイズ30
0mm角程度のパネル状に加工したものにマンネン草な
どを植栽して緑化パネルとし、これを複数コンクリート
面にすき間なく敷きつめることで屋上などの平坦な部分
やゆるやかな斜面の緑化は十分可能であることがわかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、急な斜面、建
物の外壁などの垂直な壁面では、バーミキュライトを利
用しても、緑化パネルが自重で剥がれ落ちたり風などで
簡単に吹き飛ばされるおそれがあることから、緑化パネ
ルの保持方法が検討されていた。
【0006】緑化パネルを壁面に保持する方法として、
例えば、図7(a),(b)に図示するように、バーミ
キュライトをパネル状に成形する製造過程で、バーミキ
ュライトパネル20に取付け治具21を埋め込み、これ
を支点にネジ22等を利用して壁面23に固定する方法
などが提案されている。
【0007】しかし、この方法はバーミキュライトパネ
ル20の製造工程を複雑にし、またバーミキュライトパ
ネル20に切り欠き24を設ける必要から、緑化パネル
の運搬時や取り付けの際に、この切り欠き部分24が崩
れることがあり、さらには取り付けられた後に長期間風
雨にさらされる等した場合、この切り欠き24の部分か
ら崩れ始めるおそれがあり、耐久性に大きな課題があ
る。
【0008】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、急斜面や垂直面の緑化をも容易に行う
ことができ、特にバーミキュライトによる緑化工法の利
用拡大を可能にした緑化パネルおよび緑化工法を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る緑化パネルは、請求項
1として箱の中に植栽パネルを入れ、その周囲を箱に固
定具で固定して形成する。
【0010】請求項2として、請求項1の緑化パネルに
おいて、箱に固定具として天井部分が大きく開口した蓋
をする。請求項3として、請求項1の緑化パネルにおい
て、箱の中に植栽パネルを入れ、その四隅または対向す
る両側を箱に固定具で固定する。
【0011】請求項4として、請求項1の緑化パネルに
おいて、箱の四隅または対向する両側の内側に、固定具
としてくさびを挿入する。請求項5として、請求項1,
2,3または4の緑化パネルにおいて、植栽パネルはバ
ーミキュライトパネルに植栽して形成する。
【0012】この発明に係る緑化工法は、請求項1,
2,3,4または5記載の緑化パネルを複数、壁面に接
着剤で接着する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1と図2はこの発明に係る緑化
パネルの一例を示し、図において、矩形状にかつ浅めに
箱1が形成され、この箱1に植栽パネル2が入れられ、
その上に固定具として蓋3が植栽パネル2が箱1の外に
出ないように被せられている。こうして、緑化パネル4
が形成されている。
【0014】箱1と蓋3はともに木製またはプラスチッ
ク製であり、また蓋3は天井部分に大きな開口部3aを
有し、かつ箱1の外周に嵌まって箱1から簡単には外れ
ないようになっている。また、周縁部が植栽パネル2の
周囲を上から押さえて植栽パネル2が箱1の外にでない
ようにするためのツバ3aになっている。ツバ3aは蓋
3の周方向に水平に連続して形成されている。
【0015】さらに、例えば図2に図示するように植栽
パネル2が箱1の中により確実に固定されるように、網
目の大きい網または線材5が必要に応じて張られてい
る。線材5は金属線または合成樹脂線などで、所定の間
隔で縦横に張られている。植栽パネル2は、箱1の中に
入れられる大きさに成形したバーミキュライトパネル6
にマンネン草などを植栽したものであり、成形に際して
は箱1内にバーミキュライトパネル6を入れ、その後か
らマンネン草を植栽し数週間養生するか、あるいは先に
バーミキュライトパネル6にマンネン草などを植栽し、
数週間養生した後、箱1に入れてもよい。
【0016】なお、植栽パネル2としては、特にバーミ
キュライトパネルを使用せず、箱1の中に入れられる大
きさに形成した芝草などでもよい。こうして植栽パネル
2を箱1の中に入れ、その上に固定具として天井部分に
大きな開口部3aを有する蓋3を被せることで、植栽パ
ネル2の形態が保持され、耐久性は著しく向上する。
【0017】また、こうして形成された緑化パネル4を
複数、例えば図3(a),(b)に図示するように箱1
の底にエポキシ樹脂系接着剤などの接着剤を塗布し、擁
壁7や橋脚8のコンクリート壁面に直接貼り付けること
により、これらの構造物の壁面を容易に緑化することが
できる。
【0018】図4(a),(b)は緑化パネルの他の例
を示し、箱1の中に植栽パネル2が入れられ、かつ箱1
の四隅の外側に固定具9が取り付けられていることで、
植栽パネル2が箱1の外にでないようになっている。固
定具9は、箱1の各コーナ部の外側に当接する平面L字
形の垂直部9aとその上端部に水平に突出し、植栽パネ
ル2のコーナ部を上から押さえる平面三角形状の水平部
9bとから形成されている。
【0019】また、箱1のコーナ部の外側には垂直部9
aの厚さに相当する深さの切り込み1aが形成されてい
る。そして、垂直部9aが切り込み1aにきつく係合す
ることで、固定具9は箱1の各コーナ部に固着され、ま
た水平部9bが植栽パネル2のコーナ部に水平に突出し
ていることで、植栽パネル2は箱1内に保持されてい
る。
【0020】こうして、植栽パネル2の四隅が固定され
ていることで植栽パネル2の形態が保持され、耐久性は
向上する。なお、固定具9は箱1などと同様に木や合成
樹脂材などで形成されている。図5(a),(b)は同
じく緑化パネルの他の例を示し、箱1の中に植栽パネル
2が入れられ、かつ箱1の四隅の内側に固定具としてく
さび10が挿入されていることで、植栽パネル2が箱1
の外にでないようになっている。くさび10は、先端方
向に除々に先細りをなす脚部10aとこの脚部10aの
上端部に水平に突設された平面三角形状のつば部10b
とから形成されている。
【0021】図6は同じく緑化パネルの他の例を示し、
このうち図6(a),(b)に図示する緑化パネルは、
箱1の中に植栽パネル2が入れられ、かつ箱1の対向す
る両側の内側に固定治具としてくさび10が挿入されて
いることで、植栽パネル2が箱1の外にでないようにな
っている。また、図6(c)に図示する緑化パネルは、
箱1の中に植栽パネル2が入れられ、かつ箱1の対向す
る両側の内側に固定治具としてくさび10が挿入され、
さらにくさび10,10間に植栽パネル2が箱1内によ
り確実に保持するように金属線または合成樹脂線などか
らなる線材11が縦横に張られている。
【0022】
【発明の効果】この発明は以上説明した通りであり、以
下の効果を有する。 バーミキュライトを利用した植栽パネルを升状の箱
に収納することで、バーミキュライトパネルの耐久性を
著しく向上させることができ、バーミキュライトパネル
を利用した緑化工法の利用促進を図ることができる。 緑化パネルの底に接着剤を塗布することで、急斜面
または垂直面をなす緑化面にも強固にかつ確実に固定す
ることができる。 長期間の使用で劣化した緑化パネルのみを、簡単に
修復できる。 バーミキュライトパネルの基本寸法は、厚み50m
mでサイズ300mm角のパネル状であるが、緑化面の
状況に適した厚み、サイズに対応して種々の大きさのも
のを簡単に製造することが可能であり、また緑化パネル
はバーミキュライトパネルの寸法に特に制約されず、必
要に応じて状況に対応したサイズとすることができる。 施工後の緑化パネルは、夏季などの乾燥状況に応じ
て散水が必要となるが、固定具として天井部分に大きな
開口部を有する蓋をすることで、蓋下部の一辺が水溜ま
りとなり、散水回数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】緑化パネルの一例を示し、(a)はその縦断面
図、(b)はその分解斜視図である。
【図2】緑化パネルの他の例を示す分解斜視図である。
【図3】(a)は擁壁の緑化工法を示す一部斜視図、
(b)は橋脚の緑化工法を示す一部斜視図である。
【図4】(a)は緑化パネルの他の例を示す斜視図、
(b)はコーナ部の分解斜視図である。
【図5】(a)は緑化パネルの他の例を示す斜視図、
(b)はくさびの一例を示す斜視図である。
【図6】緑化パネルの他の例を示し、(a)はその縦断
面図、(b)と(c)はその斜視図である。
【図7】(a)は従来の緑化パネルの一例を示す斜視
図、(b)はその取付方法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 箱 2 植栽パネル 3 蓋 4 緑化パネル 5 網または線材 6 バーミキュライトパネル(緑化用人工土壌成形体) 7 擁壁 8 橋脚 9 固定具 9a 脚部 9b 水平部 10 くさび 10a 脚部 10b つば部 11 線材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 雅之 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 通山 忠治 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 健司 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 小玉 実 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 墨田 公一 滋賀県甲賀郡石部町大字石部135番地 日 光化成株式会社技術研究所内 (72)発明者 利倉 一彰 大阪府大阪市北区大淀北1丁目6番41号 日光化成株式会社内 (72)発明者 粟屋 信彦 大阪府大阪市北区大淀北1丁目6番41号 日光化成株式会社内 Fターム(参考) 2D044 DA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱の中に植栽パネルを入れ、その周囲を
    箱に固定具で固定してなることを特徴とする緑化パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 箱に固定具として天井部分が大きく開口
    した蓋がしてあることを特徴とする請求項1記載の緑化
    パネル。
  3. 【請求項3】 箱の中に植栽パネルを入れ、その四隅ま
    たは対向する両側を箱に固定具で固定してなることを特
    徴とする緑化パネル。
  4. 【請求項4】 箱の四隅または対向する両側の内側に、
    固定具としてくさびが挿入してあることを特徴とする緑
    化パネル。
  5. 【請求項5】 植栽パネルはバーミキュライトパネルに
    植栽して形成してあることを特徴とする請求項1,2,
    3または4記載の緑化パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の緑
    化パネルを複数、壁面に接着剤で接着することを特徴と
    する緑化工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103102206A (zh) * 2011-11-09 2013-05-15 深圳市铁汉生态环境股份有限公司 一种墙体绿化轻型栽培基质及其制备方法
CN103098688A (zh) * 2011-11-09 2013-05-15 深圳市铁汉生态环境股份有限公司 一种墙体绿化复合栽培基质及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103102206A (zh) * 2011-11-09 2013-05-15 深圳市铁汉生态环境股份有限公司 一种墙体绿化轻型栽培基质及其制备方法
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