JP2001214194A - 粉末洗剤組成物 - Google Patents

粉末洗剤組成物

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JP2001214194A JP2000025312A JP2000025312A JP2001214194A JP 2001214194 A JP2001214194 A JP 2001214194A JP 2000025312 A JP2000025312 A JP 2000025312A JP 2000025312 A JP2000025312 A JP 2000025312A JP 2001214194 A JP2001214194 A JP 2001214194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌効果に優れ、流動性及び耐ケーキング性
の良好な粉末洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)融点30℃以下の非イオン界面活
性剤、(b)陰イオン界面活性剤、(c)水溶性カチオ
ン系抗菌剤及び(d)40℃における(a)成分の粘度
を増加させる増粘剤を、それぞれ特定比率で含有する粉
末洗剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末洗剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛生に対する意識が高まってお
り、洗濯用洗剤分野においても、洗濯後衣料の生乾き臭
や洗濯後長期貯蔵による異臭の発生を抑制するという、
抗菌による効果を奏した製品が上市されている。また、
漂白剤の多くは抗菌効果を有することから、洗濯用洗剤
に塩素系や酸素系の漂白剤を添加する試みは以前からな
されていた。しかし、抗菌効果の高いことが知られてい
る塩素系漂白剤は色柄物の色落ちの問題が広く知られて
おり、酸素系の漂白剤についても色落ちの問題があり、
金属等の存在下における脱色が知られている。
【0003】一方、衛生分野の洗浄剤に広く使用されて
いるカチオン系の抗菌剤は、抗菌スペクトル帯が広く速
効性に特徴があることから衣料用洗剤に配合する試みが
なされている。しかし、界面活性剤として陰イオン界面
活性剤を使用した場合や、タンパク等の陰イオン電荷を
有する物質の存在下においては、カチオン系抗菌剤の活
性は大幅に低下してしまうという問題があった。
【0004】非イオン界面活性剤を配合した粉末洗剤
は、保存等において非イオン界面活性剤のしみ出しによ
るケーキングや流動性の劣化という問題があり、非イオ
ン界面活性剤のしみ出し防止技術が開発されてきた。例
えばステアリン酸リチウムといった非イオン界面活性剤
のゲル化剤を配合する試みが知られているが、カチオン
系抗菌剤の活性を大幅に低下させる問題があった。
【0005】すなわち、抗菌効果を維持しつつ、流動性
や耐ケーキング性のよい粉末洗剤組成物を得ることは困
難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、抗菌
効果に優れ、流動性及び耐ケーキング性の良好な粉末洗
剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)融点3
0℃以下の非イオン界面活性剤10〜40重量%、
(b)陰イオン界面活性剤0〜5重量%、(c)抗菌剤
0.1〜20重量%及び(d)40℃における(a)成
分の粘度を増加させる増粘剤0.1〜20重量%(但し
(d)成分として陰イオン界面活性剤を用いる場合、陰
イオン界面活性剤は(b)成分と合計して5重量%以下
である)を含有する粉末洗剤組成物に関する。
【0008】また、本発明は、(a)融点30℃以下の
非イオン界面活性剤10〜40重量%、(b)陰イオン
界面活性剤0〜5重量%、(c)抗菌剤0.1〜20重
量%並びに(d)ポリエチレングリコール及び石鹸から
選ばれる1種以上0.1〜20重量%(但し石鹸は5重
量%以下)を含有する粉末洗剤組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】(a)融点30℃以下の非イオン
界面活性剤は、本発明の粉末洗剤組成物中に10〜40
重量%、好ましくは10〜30重量%、より好ましくは
12〜30重量%、更に好ましくは12〜25重量%配
合される。粉末洗剤組成物の洗浄性能の点で10重量%
以上、粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケーキング性の点
で40重量%以下である。
【0010】(a)融点30℃以下の非イオン界面活性
剤として、高級アルコールのエチレンオキシド(以下
「EO」という)付加物、若しくはEO/プロピレンオ
キシド(以下「PO」という)付加物、脂肪酸アルカノ
ールアミド、アルキルポリグリコシド等が挙げられる。
特に炭素数が10〜16のアルコールのEO平均1〜1
5モル付加物が皮脂汚れの除去、耐硬水性、生分解性の
点で好ましい。好ましくはEO平均1〜10モル付加
物、より好ましくはEO平均3〜10モル付加物であ
る。
【0011】(b)陰イオン界面活性剤は、本発明の粉
末洗剤組成物中に0〜5重量%配合される。好ましくは
0〜3重量%、より好ましくは0〜1重量%である。粉
末洗剤組成物の抗菌性の点で5重量%以下である。
【0012】(b)陰イオン界面活性剤としては、高級
アルコールの硫酸エステル塩、高級アルコールのエトキ
シル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩若しくはそのアルキルエス
テル塩、脂肪酸塩が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭
素数が10〜18の、より好ましくは12〜14の直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数が10〜20の
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が好ましい。ま
た、対イオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニア、アルカノールアミン等が挙げられる。
【0013】(c)抗菌剤、好ましくは水溶性カチオン
系抗菌剤は、本発明の粉末洗剤組成物中に0.1〜20
重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好ましく
は1〜10重量%、更に好ましくは2〜8重量%配合さ
れる。粉末洗剤組成物の抗菌性の点で0.1重量%以
上、粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケーキング性の点で
20重量%以下である。
【0014】本発明における水溶性とは、20℃におけ
る水100gへの溶解度が1g以上、好ましくは2g以
上であることをいう。更に抗菌剤としては、木綿金巾♯
2003に該抗菌剤の1重量%以上を均一に付着させた
布を用いJIS L 1902「繊維製品の抗菌性試験
法」に準じた方法で試験を行い、阻止帯が見られる化合
物が好ましい。
【0015】本発明の(c)成分としては、一般式
(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる1種以
上、特に一般式(1)の化合物が殺菌効果の点で好まし
い。
【0016】
【化4】
【0017】〔式中、R1及びR6は炭素数5〜19のア
ルキル基又はアルケニル基であり、R 2、R3は炭素数1
〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。X
は−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO
−又は
【0018】
【化5】
【0019】である。R4は炭素数1〜3のアルキレン
基であり、R5は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O
−R7)n−である。ここでR7はエチレン基又はプロピレ
ン基であり、nは1〜10の数である。mは0又は1で
ある。Y-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、
炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン又は脂肪酸イオンで
ある。〕
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素
数8〜10のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜
3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基好ましくはメ
チル基、エチル基、ヒドロキシエチル基である。Y-
陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3
のアルキル硫酸イオン又は脂肪酸イオンである。〕。
【0022】一般式(1)において、Xがパラフェニ
レン基(−C64−)でm=1の場合、R1は好ましく
は炭素数5〜16、更に好ましくは炭素数6〜13、最
も好ましくは炭素数7〜10のアルキル基であり、R5
は好ましくは−(O−R7)n−基であり、R7は好ましく
はエチレン基であり、nは好ましくは1〜5の数であ
り、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエ
チル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。ま
た、一般式(1)において、m=0の場合あるいは
Xが−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHC
O−でm=1の場合、R1は好ましくは炭素数7〜1
8、更に好ましくは炭素数9〜17、最も好ましくは炭
素数11〜16のアルキル基であり、R5は好ましくは
メチレン基であり、R2及びR3は好ましくはメチル基又
はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメチレ
ン基である。
【0023】一般式(2)において、R6は好ましくは
炭素数8〜18、更に好ましくは炭素数11〜17のア
ルキル基である。
【0024】また、一般式(3)において、好ましくは
8〜R11のうち2つが炭素数8〜10のアルキル基で
あり、残りの2つがメチル基又はヒドロキシエチル基で
ある。
【0025】本発明では、一般式(3)の化合物を単独
でも使用できるが、一般式(1)及び一般式(2)の少
なくとも1つの化合物と併用することが効果の点で好ま
しく、重量比は〔一般式(3)の化合物〕/〔一般式
(1)の化合物+一般式(2)の化合物〕=1/10〜
10/1、特に1/5〜5/1が好ましい。
【0026】(d)成分としては、40℃における
(a)成分の粘度を増加させる増粘剤を挙げることがで
きる。該増粘剤は、本発明の粉末洗剤組成物中に0.1
〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好
ましくは1〜10重量%配合される。(d)成分として
陰イオン界面活性剤を用いる場合、陰イオン界面活性剤
は(b)成分との合計が5重量%以下、好ましくは3重
量%以下、より好ましくは1重量%以下となる量で配合
する。粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケーキング性の点
で0.1重量%以上、粉末洗剤組成物の溶解性及び洗浄
性能の点で20重量%以下である。粉末洗剤組成物の流
動性及び耐ケーキング性の点で予め(a)成分と(d)
成分を混合して用いることが好ましい。
【0027】本発明における増粘剤とは、(a)成分1
00重量部に対して20重量部を均一に混合した時の4
0℃における粘度を、混合前に比べて高くできる有機物
質である。好ましくは粘度を1.1倍以上、より好まし
くは1.5倍以上、更に好ましくは2倍以上高くできる
有機物質である((d)成分を溶剤に溶解し、(a)成
分と混合後、溶剤を除く作業を含む)。
【0028】また、(d)成分としては、ポリエチレン
グリコール及び石鹸から選ばれる1種以上を挙げること
ができるが、特にポリエチレングリコールが好ましい。
【0029】ポリエチレングリコールは、好ましくは平
均分子量1000〜50000、より好ましくは平均分
子量2000〜30000、更に好ましくは3000〜
20000である。粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケー
キング性の点で平均分子量1000以上、粉末洗剤組成
物の溶解性及び洗浄性能の点で平均分子量50000以
下である。
【0030】石鹸は、アルキル鎖の炭素数が好ましくは
10〜22、より好ましくは12〜20、更に好ましく
は14〜18、特に好ましくは16である。また、対イ
オンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニア、アルカノールアミン等が挙げられ、ナトリウム
塩、カリウム塩が好ましい。粉末洗剤組成物の流動性及
び耐ケーキング性の点でアルキル鎖の炭素数は10以
上、粉末洗剤組成物の溶解性及び洗浄性能の点でアルキ
ル鎖の炭素数は22以下である。非イオン界面活性剤に
予め石鹸の酸前駆体を混合し、その後、炭酸ナトリウム
等のアルカリ剤で中和してもよい。
【0031】本発明の粉末洗剤組成物には、衣料用洗剤
の分野で公知のビルダー、吸油性担体、漂白剤(過炭酸
塩、過ホウ酸塩、漂白活性化剤等)、再汚染防止剤(カ
ルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤、還元剤(亜
硫酸塩等)、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコーン等)、酵
素(プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ
等)香料等を含有させることができる。
【0032】吸油性担体は、非イオン界面活性剤を吸着
・保持するのに十分な多孔性微粉体が好ましく、非イオ
ン界面活性剤を物理的に吸着し、一方、これにより膨潤
しないものが好ましい。吸油性担体は、粉末洗剤組成物
中に好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは
0.5〜15重量%、特に好ましくは1〜10重量%配
合するのがよい。粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケーキ
ング性の点で0.1重量%以上、粉末洗剤組成物の洗浄
性能の点で20重量%以下である。
【0033】好ましい吸油性担体は、JIS−K622
0試験方法で表される吸油量が80ml/100g以
上、より好ましくは150ml/100g以上、更に好
ましくは200ml/100g以上である。更に、分散
液のpHが9以上(試験方法JIS−K6220)が好
ましい。また、珪素をSiO2として30重量%以上、
好ましくは40重量%以上、更に好ましくは70重量%
以上含有する非晶質シリカ、アルミノケイ酸塩等が挙げ
られる。このような吸油性非晶質シリカの例として、ト
クシールAL−1(徳山曹達(株))、ニップシールN
A(日本シリカ(株))、カープレックス#100(塩
野義製薬(株)、SIPERNAT D10(デグッサ
社)等が挙げられ、吸油性非晶質アルミノケイ酸塩の例
としてTIXOLEX25(コフラン・ケミカル社)の
商品名で市販されている吸油性担体が挙げられる。ま
た、これらの条件を満たす吸油性担体は粘土物質の中に
も見出され、例えば東ソー(株)製「ナトリウムモルデ
ナイトHSZ−640NAA」等が例示される。
【0034】また、陽イオン交換能を有する吸油性担体
は洗剤用ビルダーとしての働きもするので有利である。
高吸油性で且つ陽イオン交換能の高い吸油性担体として
下記一般式(4)で表される吸油性非晶質アルミノケイ
酸塩が例示される。 a(M2O)・Al23・b(SiO2)・c(H2O) (4) 〔式中、Mはアルカリ金属原子、a,b,cは各成分の
モル数を表し、一般的には0.7≦a≦2.0、0.8
≦b<4、cは任意の正数である。〕 特に次の一般式(5)で表されるものが好ましい(特開
昭62−191417号公報、特開昭62−19141
9号公報参照)。 Na2O・Al23・m(SiO2)・c(H2O) (5) 〔式中、mは1.8〜3.2、cは1〜6の数を表
す。〕。
【0035】また、水銀ポロシメータ(島津製作所
(株)製「SHIMADZU製ポアサイザ9320」)
で測定される孔径0.015〜0.5μmの容積が0〜
0.7mL/g、孔径0.5〜2μmの容積が0.30
mL/g以上のものが好適である。
【0036】吸油性担体の分散液のpHが9.0未満の
SiO2を30重量%以上、特に70重量%以上含む吸
油性担体は、特に湿度が高い状態で貯蔵された場合、洗
剤の分散溶解性を著しく悪化する。分散液のpHが9.
0未満のSiO2を含む吸油性担体は洗剤貯蔵時に生成
したアルカリ自由水により溶解し、SiO2が豊富な珪
酸ソーダが形成され、これがゼオライトのバインダーと
して作用し、洗剤の分散溶解性を阻害するためと推測さ
れる。分散液のpHが9.0以上の吸油性担体を選択す
ることにより、貯蔵時の溶解性が劣化しない粉末洗剤組
成物を得ることができる。
【0037】本発明の粉末洗剤組成物には、結晶性アル
ミノケイ酸塩を配合することが望ましく、粉末洗剤組成
物の流動性、耐ケーキング性及び洗浄性能の点で組成物
中に好ましくは5〜60重量%、より好ましくは10〜
50重量%、更に好ましくは15〜40重量%配合する
のがよい。結晶性アルミノケイ酸塩はA型、P型、X型
ゼオライトが好ましく、平均一次粒径0.1〜10μm
が好ましい。
【0038】また、本発明の粉末洗剤組成物には、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩を配合することが
望ましく、粉末洗剤組成物の流動性、耐ケーキング性及
び洗浄性能の点で洗剤組成物中に好ましくは5〜35重
量%、より好ましくは5〜25重量%配合するのがよ
い。
【0039】また、本発明の粉末洗剤組成物の流動性及
び耐ケーキング性の点から、表面被覆剤を混合して、更
に表面改質を行っても良い。表面被覆剤としては、例え
ば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ
素、ベントナイト、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導
体、結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物、が
挙げられる。
【0040】本発明の粉末洗剤組成物の嵩密度は、好ま
しくは500〜1200g/L、より好ましくは600
〜1000g/L、特に好ましくは650〜850g/
Lである。経済効率の点から嵩密度は500g/L以上
が好ましく、粉末洗剤組成物の溶解性の点から1200
g/L以下が好ましい。また、本発明の粉末洗剤組成物
の平均粒径は、好ましくは150〜800μm、より好
ましくは250〜750μm、特に好ましくは300〜
700μmである。粉末洗剤組成物の流動性及び耐ケー
キング性の点から150μm以上が好ましく、粉末洗剤
組成物の溶解性の点から800μm以下が好ましい。
【0041】本発明の粉末洗浄剤組成物を得るための方
法としては、引用によりその開示が本明細書に取り込ま
れる、特開昭61−69897号公報、特開昭61−6
9899号公報、特開昭61−69900号公報、特開
平5−209200号公報、DE19529298号公
報に記載の方法を使用することができる。またより粉末
の洗剤組成物を得る方法としては、引用によりその開示
が本明細書に取り込まれる、WO9526394号公報
記載の発明を参考にすることができる。 更に例示する
ならば、水不溶性無機物の一部を除いた主成分を連続ニ
ーダーを用いて捏和・混合し、得られた捏和物と残部の
水不溶性無機物とを粉砕機に投入して粉砕することによ
り得ることができる。そして、得られた洗剤組成物を篩
い分けすることによって所定の平均粒径分布を有する洗
剤組成物を得ることができる。なお、連続ニーダーとし
ては、例えば、栗本鉄工所製KRC2型、粉砕機として
はホソカワミクロン製DKASO6型等が好適例であ
る。また、別の方法としては、例えば、水不溶性無機物
等の一部を除いた主成分をスラリーにし、これを噴霧乾
燥し得られた粒子とバインダー物質等とで造粒すること
により得ることができる。得られた洗剤組成物を篩い分
けすることによって、場合によっては粉砕することによ
って、所定の平均粒径分布を有する洗剤組成物を得るこ
とができる。
【0042】
【実施例】実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示した(a)成分と(d)成分を予め75℃で混
合し、ゼオライトの5重量%相当分(組成物中の量)と
結晶性シリケートの全量を表面被覆剤として用いた他
は、定法により粉末洗剤組成物を得た。得られた粉末洗
剤組成物について、下記の方法で物性及び性能を評価し
た。
【0043】〔嵩密度〕JIS K 3362により規定
された方法で測定した。
【0044】〔平均粒子径〕JIS Z 8801の標準
篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重
量分率から求めた。
【0045】〔耐ケーキング性〕JIS P 3801に
規定される2種型ろ紙(例えば、東洋濾紙(株)製「定
性No2濾紙」)を用いて縦×横×高さ=10cm×6
cm×4cmの上面が開口した容器を作る。この箱に試
料100gを入れ、その上にアクリル樹脂板と鉛板(又
は鉄板)の合計重量15g+250gをのせる。これを
温度30℃、湿度80%の恒温恒湿器中に放置し、7日
後にケーキング状態について判定を行う。判定は、以下
のようにして通過率を求めることによって行う。通過率
が高いほど、耐ケーキング性が高く、洗剤粒子群として
好ましい物性である。なお、通過率は、試験後の試料を
篩(JIS Z 8801規定の目開き4760μm)上
に静かにあけ、通過した粉末の重量を計り、試験後の試
料に対する通過率を求める。
【0046】〔洗剤粒子の流動性試験〕JIS K33
62 合成洗剤試験法記載のスタンド及びろう斗を用
い、ASTM:B213−48に規定されているFlo
w Rate of Metal PowdersのF
low Rateに準じて洗剤粒子の流動性を測定し
た。
【0047】〔抗菌性の評価〕SCDLP培地に前培養
した菌(Staphylococcus aureus
IFO12732)を滅菌蒸留水に懸濁し、約107
〜108cells/mLを0.1mL採取し、滅菌蒸
留水で所定の濃度(抗菌剤濃度1、5、10、25、5
0、75、100、200、300、500ppm)に
希釈した液10mLに接種し、室温にて作用させた。一
定時間(5、10、15、30分)毎に菌接触液を一白
金耳量採取し、後培養用のSCDLP培地0.3mLの
入ったミクロシャーレ(CORNING社製、96−C
ells Wells)へ接種した〔各洗浄剤組成物に
ついて希釈率10種(濃度)×菌接触時間4種(時間)
=40カ所〕。37℃2日間培養し、菌の発育を肉眼で
観察し、効果の強度を殺菌エリア数で判定した。すなわ
ち、ミクロプランター上で菌の生育していない箇所を測
定することで判定した(最大40)。
【0048】
【表1】
【0049】(注)表1の成分は以下の通りである。 ・非イオン界面活性剤1:炭素数12〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの ・非イオン界面活性剤:炭素数12〜14の直鎖第1級
アルコールにEOを平均10モル付加させたもの ・非イオン界面活性剤3:炭素数12〜14の直鎖第1
級アルコールにEOを平均5モル、POを平均2モル、
EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの ・LAS−Na:ネオペレックスFS(花王(株)製)
のナトリウム塩
【0050】
【化7】
【0051】・PEG8500:ポリエチレングリコー
ル、平均分子量8500 ・ゼオライト:4A型ゼオライト、平均粒子径3μm
(東ソー(株)製) ・結晶性シリケート:SKS−6(クラリアントジャパ
ン(株))製を粉砕し平均粒径50μmにしたもの ・吸油性担体:特開平6−179899号公報記載の合
成例A−1の方法で得たもの ・AA/MAコポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポ
リマーのナトリウム塩(70モル%中和)、モノマー比
はアクリル酸/マレイン酸=3/7(モル比) ・酵素:セルラーゼK(特開昭63−264699号公
報記載)とリポラーゼ100T(ノボ社製)の重量比
3:1混合物 ・蛍光染料:チノパールCBS−XとチノパールAMS
−GX(チバスペシャリティケミカルス社製)の重量比
1/1混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/48 C11D 3/48 (72)発明者 山口 修 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 AC23 AE05 AE06 AE07 AE08 BA09 DA01 EA15 EA28 EB22 EB32 EB36 EC01 EC03 FA30 FA34 FA41 4H011 AA02 BA01 BA05 BB04 BB09 BC03 BC18 BC20 DA02 DG16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)融点30℃以下の非イオン界面活
    性剤10〜40重量%、(b)陰イオン界面活性剤0〜
    5重量%、(c)抗菌剤0.1〜20重量%及び(d)
    40℃における(a)成分の粘度を増加させる増粘剤
    0.1〜20重量%(但し(d)成分として陰イオン界
    面活性剤を用いる場合、陰イオン界面活性剤は(b)成
    分と合計して5重量%以下である)を含有する粉末洗剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 (c)水溶性カチオン系抗菌剤が、下記
    一般式(1)〜(3)の化合物から選ばれる1種以上で
    ある請求項1記載の粉末洗剤組成物。 【化1】 〔式中、R1及びR6は炭素数5〜19のアルキル基又は
    アルケニル基であり、R 2、R3は炭素数1〜3のアルキ
    ル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO
    −、−OCO−、−CONH−、−NHCO−又は 【化2】 である。R4は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R5
    は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O−R7)n−であ
    る。ここでR7はエチレン基又はプロピレン基であり、
    nは1〜10の数である。mは0又は1である。Y-
    陰イオン基である。〕 【化3】 〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素数8〜10の
    アルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル
    基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオン基
    である。〕
  3. 【請求項3】 (d)増粘剤が、ポリエチレングリコー
    ル及び石鹸から選ばれる1種以上である請求項1又は2
    記載の粉末洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 (a)非イオン界面活性剤が、高級アル
    コールのアルキレンオキシド平均1〜15モル付加物で
    ある請求項1〜3の何れか1項記載の粉末洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 (a)融点30℃以下の非イオン界面活
    性剤10〜40重量%、(b)陰イオン界面活性剤0〜
    5重量%、(c)抗菌剤0.1〜20重量%並びに
    (d)ポリエチレングリコール及び石鹸から選ばれる1
    種以上0.1〜20重量%(但し石鹸は5重量%以下)
    を含有する粉末洗剤組成物。
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JP2020131354A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 株式会社ディスコ 加工液の循環システム

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