JP2001213510A

JP2001213510A - 卵回転装置

Info

Publication number: JP2001213510A
Application number: JP2000338118A
Authority: JP
Inventors: Willem Veldhuizen; ベルヅイッツェン，ウイレム
Original assignee: FPS Food Processing Systems BV
Current assignee: FPS Food Processing Systems BV
Priority date: 1999-11-05
Filing date: 2000-11-06
Publication date: 2001-08-07

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】包装と保存のため、卵を均一配置になるよう整
列させるための手段を提供する。【解決手段】卵Ｅをローラコンベヤ２で運搬中に、卵Ｅ
の配置方向を検出する検知装置を備え、エンドレスチェ
ーン４に取り付けられたグリッパー６と方向変換部によ
り、検知装置からの信号を受けて予め定められた方向に
向いていない卵Ｅだけを回転させる。方向変換部は、回
転シャフト２１の一端に取り付けられている星形車２０
と、他端に取り付けられたグリッパーサスペンションフ
レーム１８から成る。連結装置１９が中間に設けられ、
アクチュエータ２２により星形車２０とグリッパーサス
ペンションフレーム１８を係脱可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、卵のように、実質
的に球対称の物体を回転させる装置に関する。特に、ロ
ーラコンベヤの軸に取り付けられているローラ上に卵が
置かれ、ローラコンベヤで運搬中、それぞれの卵の配置
方向を検出する検知装置と、エンドレスチェーンに取り
付けられている方向変換部とを有する卵回転装置に関す
るものであり、方向変換部は、ローラコンベヤで運搬
中、ローラコンベヤから卵を拾い上げ、先端が予め定め
られた方向を向くように卵を回転させ、その後次の運搬
装置に卵を置く。

【０００２】

【従来の技術】卵を均一に配置することは、卵の保存期
間と卵の安全な包装を保証するために必要であることが
一般に知られている。そのような均一の配置にするため
に、過去に様々な装置が発明され、実施されてきた。

【０００３】そのような装置は、例えば、米国特許第５
７４９４５３号として知られており、それには、いわゆ
る回転機械に卵を配給する方法が記されている。ローラ
コンベヤのローラ上に置かれた卵は、回転機械の上流側
の鞍上の停止部に到達する。停止部はその大きな端部に
より、常に卵をローラコンベヤの移動方向に押しやる。
その直後、卵は回転機械のグリッパーに拾い上げられ、
機械の回転中に所望の方向に回転され、その後、さらな
る過程を経るために次のローラコンベヤに置かれる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】新世代の卵分類機に
は、充分なる衛生上の要求が課せられる。このため、よ
り小さなローラの使用が必要となり、それにより、例え
ば、割れた卵を取り除く装置を挿入することが可能とな
る。

【０００５】停止部で止められる卵は、常に正しい方向
を向いているとは限らないため、これらの小さなローラ
に起因して、上述した装置の使用にあたってその信頼性
が損なわれる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この欠点を解消するた
め、本発明に関する装置は、方向変換部が、予め定めら
れた方向に向いていない卵だけを、すなわち、検知装置
から発信された回転信号により指示されている卵だけを
回転させることを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下で説明する具体的な実施形態
では、それぞれの方向変換部は回転シャフトの一端に取
り付けられている回転部と、回転シャフトの他端に接続
されているグリッパーサスペンションフレームとから成
る。このシャフトは、回転部とフレームを連結したり、
解放したりする連結部を有するハウジング内で支持され
ている。方向変換部は、連結部を操作するアクチュエー
タも有する。そして、装置はさらに回転駆動部を備え
る。

【０００８】これにより、すべての卵が同じ方向に向け
られるだけでなく、効果的な方法により、高い処理速度
が達成される。上述した機械的な取り扱いでは、一時間
に10000個の卵を上限とする速度でしか処理することが
できなかった。

【０００９】本発明に関する装置のさらなる具体的な実
施形態では、回転部は４枚の星形車の羽を有する星形車
から成る。向かい合う羽は互いに影響を及ぼすことな
く、一組となって回転シャフトに取り付けられており、
チェーンが前進すると、一組となる星形車は案内され、
曲線経路の曲線に沿って回転される。曲線経路のそれぞ
れの曲線は、互いに影響を及ぼすことなく、配置されて
いる。

【００１０】このようにして、高精度に均一性が保た
れ、確実な回転が行われるので、卵のようにこわれやす
い物品を事故や損傷から防ぐことができる。

【００１１】添付図面を参照して、個々の構成とその詳
細について明確にしていく。図の中で、同一の部品には
同一の符号を用いて示されている。

【００１２】図１では、回転装置１は、卵Ｅを分類する
機械の一部分を構成し、卵Ｅは、一般に知られているロ
ーラコンベヤ２上でＡ１の方向に供給され、エンドレス
チェーン４に取り付けられているグリッパー６により拾
い上げられる。エンドレスチェーン４は、ギアホイール
５ａ，ｂにより順番に駆動され、ギアホイール５ａ，ｂ
のうちの一つ（もしくは両方）は、駆動機械装置（図示
しない）により駆動され、そしてＢの方向に回転され
る。卵Ｅが移動過程の上昇領域に到達した後、卵はグリ
ッパーから開放されて次の運搬装置３上に置かれる。運
搬装置３は、この場合、ローラコンベヤのようなもので
ある。この図では、上昇中に、卵が最初に放出ステーシ
ョン８を通過し、その後回転ステーション７で回転され
る方法が示されている。放出ステーション８にて放出さ
れた卵は、放出装置９、例えば、放出コンベヤ上に集め
られる。

【００１３】図２では、回転装置の一部が詳細に示され
ている。方向変換部は、クロスビーム１１の脚１２ａ，
ｂを介して取り付けられているハウジング１０から構成
される。このクロスビーム１１は、チェーン４（図示し
ない）を横切る方向に延びており、幾つかのハウジング
１０を運搬する。この数は、例えば、６個であり、分類
機のこの部分を構成する供給列の数に相当するものであ
る。矢印Ｂは、先ほどと同様に、移動方向を示してい
る。

【００１４】グリッパー６のグリッパーアーム６ａ，ｂ
は、不図示のバネにより結合されている。ハンドル１３
により、駆動歯１４は、グリッパーアームの一つと接続
されているグリッパー駆動歯１５を順番に回転させる。
ハンドル１３は、シャフト（紙面と直交している）を介
して駆動歯１４と接続されており、駆動歯１４は、図中
のハウジング１０の後ろ側に位置している。グリッパー
アーム６ａ，ｂは、グリッパー回転ピン１６ａ，ｂのグ
リッパー回転歯１７ａ，ｂとそれぞれ接続されている。
カム（図１では示していない）が通過する時に、ハンド
ルが時計回りの方向に押し下げられ、その後すぐに、上
述した歯とその歯にかみ合う歯とによって回転が伝達さ
れ、グリッパーアーム６ａ，ｂは離れる。グリッパーア
ームが離れるのは、ローラコンベヤ１（図１参照）から
卵を拾い始めるか、放出ステーション８に卵を放し始め
るためである。同様に、グリッパーアームは、卵をさら
に運搬するために閉じるか、もしくは、例えば図１に示
すコンベヤ２上に置いた後には、閉じることもできる。

【００１５】グリッパーアーム６ａ，ｂは、ハウジング
１０と回転可能に接続されているグリッパーサスペンシ
ョンフレーム１８に支えられている。フレームと接続さ
れている回転シャフト２１によりサスペンションフレー
ム１８が回転して、卵が回転する。この回転シャフトの
上端には、星形車２０が取り付けられている。図２と図
３に示すように、星形車２０は、互いに影響を及ぼすこ
となく回転シャフトに配置されている星形車の羽２０
ａ，ｂの組から構成される。星形車の羽が曲線経路２４
の曲線２４ａ，ｂに沿って進むことにより、シャフトが
回転し、これにより掴まれている卵Ｅも回転する。

【００１６】一般的にすべての卵が回転される必要は無
く、ハウジング１０のシャフト連結装置１９（不図示）
を操作することができるアクチュエータ２２が備えられ
ている。このシャフト連結装置は、同じシャフトに取り
付けられている星形車とフレームを回転させないように
することができる。回転させなければ、曲線経路を進む
時は、星形車は回転するがフレームは回転しない。この
場合、卵は回転しない。明確にさせるために言及してお
くと、‘回転’は１８０°向きを変えることを意味す
る。そのようなシャフト連結装置は、一般的に知られて
いるものであり、ここでは詳述しない。

【００１７】図２では、アクチュエータ２２が概略的に
描かれている。ここでの具体的な実施形態で意図されて
いる動作は、矢印Ｖで示されている方向への星形車の下
方の動きを含む。この動きは、星形車がカム２３を通過
するときに起こるものであり、カム２３は、シャフト２
２ａの回転を通してアクチュエータにより、星形車の経
路上にもたらされる。この結果、スナップ連結装置１９
（不図示）により連結されている回転シャフト２１のシ
ャフト部分は、連結を解かれる。利点として、このアク
チュエータは電磁石のカップリングを含む。特に、双安
定スイッチを使用することによって、電気パルスによる
下方への動きが磁石をトグル吸着させる。復帰動作は、
機械的に行われる。図のI、II、III、IVは、グリッパー
とフレームの種々の位置を示す。番号Iは、コンベヤ２
から卵を拾い上げる状態を、IIは、卵がなく、回転しな
いフレームを、IIIは、９０°回転されたフレームを、I
Vは、完全に回転されたか、もしくは回転していないグ
リッパー対を示す。

【００１８】図３では、通過するグリッパー６の各列の
上部に備えられた曲線経路２４が示されている。曲線経
路２４は、下側の曲線２４ａと上側の曲線２４ｂを含
む。これらに応じて、回転シャフト２１に互いに影響す
ることなく取り付けられている星形車の羽２０ａと２０
ｂの組が案内される。異なる段階での案内状態が図２で
明示されており、図２では、星形車は、連結状態でも非
連結状態でも回転しうることも明らかにされている。分
かりやすいように、星形車の羽の組のうち上側の組が細
い線で描かれ、下側の組は太い線で描かれている。‘上
側’と‘下側’は図２で示す相対的な位置を示してい
る。

【００１９】当業者にとって、多少の改良や変形が本発
明の請求項の範囲内であることは、明らかであろう。こ
のように、星形車を使用する時、種々の曲線経路が使用
可能であり、例えば、一定の回転速度を得るために使用
され得る。さらに、フレームの回転は、全て電気的に、
もしくは、電磁石により行い、星形車を必要としないよ
うにすることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による卵回転装置を含む卵分類装置列の
一般的な図

【図２】本発明による装置の詳細側面図

【図３】図２で示す装置の部分上面図

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ローラコンベヤで運搬中にそれぞれの卵の
配置方向を検出する検知装置と、エンドレスチェーンに取り付けられている方向変換部で
あって、前記ローラコンベヤで運搬中に、前記ローラコ
ンベヤから卵を拾い上げ、先端が予め定められた方向を
向くように卵を回転させ、その後、次の運搬装置に卵を
置く方向変換部とを有し、前記ローラコンベヤの軸に取り付けられているローラ上
に置かれている卵を回転させる卵回転装置において、前記方向変換部は、前記検知装置から発信された回転信
号により示されている、予め定められた方向に向いてい
ない卵だけを回転させることを特徴とする卵回転装置。
【請求項２】請求項１の装置において、前記各方向変換部は、回転シャフトの一端に取り付けら
れている回転部と、前記回転シャフトの他端に連結されているグリッパーサ
スペンションフレームと、前記回転部と前記フレームとを連結したり解放する連結
部を操作するアクチュエータとから構成され、前記連結部は、前記シャフトを収容するハウジングの中
に設けられ、前記装置は、さらに回転駆動部を含むこと
を特徴とする卵回転装置。
【請求項３】請求項２の装置において、前記回転部は、４枚の星形車の羽を有する星形車から構
成され、前記４枚の星形車の羽のうち、向かい合う羽は、互いに
影響を及ぼすことなく一組となって前記回転シャフトに
取り付けられており、前記チェーンの移動方向により、独立して配置されてい
る曲線経路の曲線に沿って一組の前記星形車は案内され
て、回転されることを特徴とする卵回転装置。