JP2001213378A - 自動二輪車への後付け式スロットル開度保持ユニット - Google Patents

自動二輪車への後付け式スロットル開度保持ユニット

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JP2001213378A
JP2001213378A JP2000026204A JP2000026204A JP2001213378A JP 2001213378 A JP2001213378 A JP 2001213378A JP 2000026204 A JP2000026204 A JP 2000026204A JP 2000026204 A JP2000026204 A JP 2000026204A JP 2001213378 A JP2001213378 A JP 2001213378A
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  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車二輪車のハンドルバーへ、ユーザー側で
の自由自在に後付け使用できる便利なスロットル開度保
持ユニットを提供する。 【解決手段】ハンドルバー(10)の先端部へ差し込み
固定される取付基体(B)と、その取付基体(B)へ複
数のスライドピン(33)を介して保持された制動シュ
ー(34)と、その制動シュー(34)をスロットルグ
リップ(G)からの後退方向へ付勢するリターンバネ
(35)と、上記制動シュー(34)をリターンバネ
(35)に抗してスロットルグリップ(G)の先端面へ
押し進めるべく、上記取付基体(B)へ進退自在に螺合
締結された回動操作カバー(37)とから成り、上記操
作カバー(37)の螺進操作により制動シュー(34)
をグリップ(G)の先端面へ押し付けて、スロットルバ
ルブの開度を一定に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車へ後付け
使用可能なスロットル開度の保持ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車二輪車のハンドルバーには、搭載
エンジンのスロットルバルブを遠隔的に開閉制御するス
ロットルグリップが差し込み套嵌されており、そのスロ
ットルグリップの回動量に応じた加・減速を得られるよ
うになっているが、特に高速道路の走行中そのスロット
ルバルブの開度を一定に保持することは、操縦者にとっ
て疲労の原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この点、操縦者を疲労
から解放する自動二輪車用の定速保持装置としては、例
えば特開昭61−6032号や特開昭62−77293
〜5号、特開昭63−162339号、特開昭63−3
12241号、特開平4−306134号などが提案さ
れているが、その何れも所謂メーカー付けのオプション
として、自動二輪車の製造当初から専用に装備されてい
るため、操縦するユーザー側での自由自在に後付け使用
することが不可能であり、各種自動二輪車への汎用性や
互換性に劣るほか、不便でもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の抜本的な解決を企図しており、そのための構成上搭載
エンジンのスロットルバルブを開閉制御するスロットル
グリップが回動操作自在に套嵌されたハンドルバーの先
端部へ、取付ボルトを介して抜き差し自在に差し込み固
定される取付基体と、
【0005】上記スロットルグリップの先端面に対して
進退スライドのみを行なえるように、その取付基体へ上
記取付ボルトと平行な複数のスライドピンを介して保持
された制動シューと、
【0006】その制動シューを常に上記スロットルグリ
ップからの後退方向へ弾圧付勢するリターンバネと、
【0007】上記制動シューをそのリターンバネに抗し
つつスロットルグリップの先端面に向かって押し進める
べく、上記取付基体へ進退自在に螺合締結された回動操
作カバーとから成り、
【0008】その回動操作カバーの螺進操作により、制
動シューをスロットルグリップの先端面へ押し付けて、
スロットルバルブの開度を一定に保持することを特徴と
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、図1〜19はその本発明の第1実
施形態を示しており、(10)は自動二輪車のハンドル
バー、(G)はこれに回動操作自在として差し込み套嵌
されたスロットルグリップであり、その基端部から一体
的に張り出すスロットルケーブル係止用プーリー(1
1)が、ハンドルスイッチハウジング(12)によって
被覆されている。
【0010】そして、スロットルグリップ(G)の回動
量が上記プーリー(11)に係止されたスロットルケー
ブル(13)により、自動二輪車の搭載エンジンにおけ
るスロットルバルブ(図示省略)の開度として、車速の
加・減速を得られるようになっている。つまり、操縦者
がスロットルグリップ(G)を側面視での反時計方向
(内方)へ回動操作した時には加速され、逆に側面視で
の時計方向(外方)へ回動操作した時には減速されると
共に、その操作手を離せば、スロットルグリップ(G)
が自づと回動復帰して、エンジンのアイドリング状態と
なる。
【0011】上記スロットルグリップ(G)におけるハ
ンドルスイッチハウジング(12)から露出した胴部に
は、ゴムや合成樹脂などの弾性材から成るグリップカバ
ー(14)が被着一体化されている。そのグリップカバ
ー(14)の直径(D1)は例えば約40mmである。
(15)(16)はそのグリップカバー(14)の基端
部と先端部から連続的に張り出す径大な一対の操作手滑
り止め用フランジを示している。
【0012】上記ハンドルバー(10)の先端部は径小
な延長管部(17)として、図2〜4のようにスロット
ルグリップ(G)の先端面から一定長さ(L1)(例え
ば約23mm)だけ露出しており、その延長管部(1
7)にはハンドルウエイト(図示省略)を取り付けるた
めの雌ネジ(18)が刻設されている。
【0013】(U)は本発明に係るスロットル開度保持
ユニットの総称であり、上記延長管部(17)に既設の
雌ネジ(18)を利用して、そのハンドルバー(10)
の先端部へ後付け使用できるように、次の通り構成され
ている。
【0014】即ち、そのスロットル開度保持ユニット
(U)を拡大して示した図4〜19において、(B)は
アルミニウム合金や銅などの金属材から一定長さ(L
2)(例えば約30mm)のほぼボックスコネクター型
に造形された取付基体であり、その基端側をなす差込み
口筒部(19)と、これから連続的に延長された先端側
のボルト頭部逃し入れ口筒部(20)と、更に上記差込
み口筒部(19)の基端位置から連続的に張り出された
径大な円盤型のフランジ部(21)とを備えている。
【0015】そして、その基端側の差込み口筒部(1
9)と先端側のボルト頭部逃し入れ口筒部(20)とを
仕切る隔壁(22)には、上記ハンドルバー(10)に
おける延長管部(17)の雌ネジ(18)と対応連通す
る取付ボルト挿通孔(23)が開口形成されており、そ
の挿通孔(23)から上記延長管部(17)の雌ネジ
(18)へ螺入締結される取付ボルト(24)によっ
て、上記スロットル開度保持ユニット(U)の取付基体
(B)がハンドルバー(10)の延長管部(17)へ固
定一体化されるようになっている。
【0016】そのスロットル開度保持ユニット(U)の
取付状態では図3、4のように、上記取付基体(B)の
差込み口筒部(19)がハンドルバー(10)の延長管
部(17)へ差し込み套嵌され、同じく取付基体(B)
のボルト頭部逃し入れ口筒部(20)へ取付ボルト(2
4)の径大な頭部(25)が逃し入れられることにな
る。(26)はその取付ボルト(24)の頭部(25)
に切り欠かれた回動操作工具用の係止凹溝である。
【0017】上記取付基体(B)の先端側をなすボルト
頭部逃し入れ口筒部(20)の外周面には、後述する回
動操作カバーとの螺合締結用となる雄ネジ(27)が刻
設されている。(D2)(T)は同じく取付基体(B)
の基端部から張り出す上記円盤型フランジ部(21)の
一定な直径(例えば約36mm)と厚み(例えば約9m
m)を示しているが、そのフランジ部(21)における
先端部の外周面にはOリング受け入れ用の凹周溝(2
8)が切り欠かれている。
【0018】(29)はそのフランジ部(21)の凹周
溝(28)に嵌め付けられたOリングであって、ゴムや
合成樹脂などの弾性材から成り、これによって取付基体
(B)のフランジ部(21)と、後述する回動操作カバ
ーとの嵌合面を防水状態に保つと共に、その取付基体
(B)に対する回動操作カバーの不慮な自然回動を防止
している。
【0019】又、上記取付基体(B)におけるフランジ
部(21)の周縁部からは、庇状のカバーリング(3
0)がスロットルグリップ(G)の存在する基端方向へ
一定長さ(L3)(例えば約7mm)だけ連続的に張り
出し延長されており、これによって後述する制動シュー
の外周面を包囲している。
【0020】その場合、カバーリング(30)の直径
(D3)は特に上記スロットルグリップ(G)をなすグ
リップカバー(14)の直径(D1)とほぼ等しい寸法
(例えば約40mm)として、上記フランジ部(21)
の外周面から若干径大に張り出し形成されることによ
り、その段差部を回動操作カバー用受け止めストッパー
(31)として、後述する回動操作カバーの螺進を受け
止めることができるようになっている。
【0021】(32)は上記取付基体(B)の基端部か
ら張り出す円盤型のフランジ部(21)へ、全体的な放
射対称分布型として貫通形成された複数(図例では合計
6個)のスライドピン挿通孔であり、その各挿通孔(3
2)には制動シュー保持用のスライドピン(33)がス
ライド自在に挿通されている。図示実施形態のスライド
ピン(33)は頭付きのビスから成るが、これに代るリ
ベットなどを採用しても良い。何れにしても、スライド
ピン(33)は悉く上記取付ボルト(24)との平行状
態に延在している。
【0022】そして、これらが取付基体(B)のフラン
ジ部(21)からスロットルグリップ(G)に向かって
露出する一端部(ビスのネジ先端部)には、制動シュー
(34)が螺合締結状態に取り付け固定されている。そ
のため、制動シュー(34)がスロットルグリップ
(G)と一緒に連れ廻るおそれはない。
【0023】その制動シュー(34)は硬質な合成樹脂
材(好ましくは商品名「ジュラコン」)から、上記スロ
ットルグリップ(G)とほぼ対応する直径のリング型に
成形されており、その制動作用面がスロットルグリップ
(G)の先端面と正しく向かい合う位置関係にあって、
相互の全面的に摩擦接触し得るようになっている。
【0024】他方、同じく各スライドピン(33)が上
記取付基体(B)のフランジ部(21)から逆方向へ露
出する他端部(ビスの首部)には、リターンバネ(3
5)が捲き付けられている。そのスライドピン(33)
の径大な頭部(36)をバネリテーナーとして、これと
上記フランジ部(21)のフラットな先端面との相互間
に、リターンバネ(35)が介挿設置されているわけで
あり、これによって上記スライドピン(33)をその制
動シュー(34)がフランジ部(21)のフラットな基
端面に受け止められるまで、常にスロットルグリップ
(G)から後退する方向へ弾圧付勢している。
【0025】又、(37)は上記スライドピン(33)
の複数を押し進めるための回動操作カバーであって、取
付基体(B)と同じ金属材から図14〜16のような一
定長さ(L4)(例えば約30mm)の断面ほぼコ字型
に造形されており、その先端ボス部の中心に加工された
雌ネジ(38)が、上記取付基体(B)の雄ネジ(2
7)へ進退自在に螺合締結されている一方、残る基端カ
バー部によって取付基体(B)のフランジ部(21)も
含む外周面を包囲している。その取付基体(B)のフラ
ンジ部(21)と、これを包囲する回動操作カバー(3
7)との嵌合面に、上記Oリング(29)が介在してい
るのである。
【0026】その場合、回動操作カバー(37)を上記
スライドピン(33)の径大な頭部(36)と直かに接
触させて、これによりスライドピン(33)を押し進め
てもさしつかえないが、そのスライドピン(33)の頭
部(36)と回動操作カバー(37)との向かい合う相
互間へ、別個なスライドリング(40)を介挿設置する
ことが好ましい。
【0027】つまり、上記制動シュー(34)と同様な
硬質の合成樹脂材からリング型に成形されたスライドリ
ング(40)を、上記取付基体(B)におけるフランジ
部(21)の直径(D2)とほぼ等しい直径寸法とし
て、その取付基体(B)のボルト頭部逃し入れ口筒部
(20)へスライドと回動の自由自在に差し込み套嵌す
るのである。
【0028】そうすれば、回動操作カバー(37)の回
動操作を受けるも、上記スライドピン(33)に無理な
回動力が波及せず、その回動力をフリー状態のスライド
リング(40)によって断つことができるからであり、
耐久性の向上にも役立つ。
【0029】上記回動操作カバー(37)の直径(D
4)はスロットルグリップ(G)におけるグリップカバ
ー(14)の直径(D1)とほぼ等しく寸法化されてお
り、そのグリップカバー(14)を把持した操作手によ
って、回動操作カバー(37)も円滑に便利良く回動さ
せることができるようになっている。(41)は上記回
動操作カバー(37)の外周面に付与されたローレット
加工などの操作手滑り止め用凹凸、(42)は同じく回
動操作カバー(37)の先端面に切り欠かれたカラー受
け止め段部を示している。
【0030】(43)は回動操作カバー(37)の金属
製抜け止めカラーであって、図17、18のような横向
きハット型をなし、上記取付基体(B)のボルト頭部逃
し入れ口筒部(20)と取付ボルト(24)の頭部(2
5)との相互間に挟み付け固定され、その先端部から連
続的に張り出す径大なストッパーフランジ(44)が、
上記回動操作カバー(37)のカラー受け止め段部(4
2)へ係止することにより、その回動操作カバー(3
7)を抜け止め状態に保っている。(45)は上記抜け
止めカラー(43)の基端部に開口形成された取付ボル
ト逃し入れ孔である。
【0031】本発明の上記スロットル開度保持ユニット
(U)は図3、4のように、自動二輪車におけるハンド
ルバー(10)の延長管部(17)へ差し込み套嵌され
た取付状態にあるため、操縦者としてはスロットルグリ
ップ(G)を把持した操作手により、その保持ユニット
(U)の回動操作カバー(37)も円滑にすばやく回動
させることができる。
【0032】そして、通常の走行時には図4から明白な
通り、上記回動操作カバー(37)を取付基体(B)の
先端方向(R)へ螺退させる。そうすれば、リターンバ
ネ(35)の付勢力を受けたスライドピン(33)も後
退するため、制動シュー(34)がスロットルグリップ
(G)の先端面からすばやく確実に後退し、そのスロッ
トルグリップ(G)はフリー状態に保たれる結果、これ
を自由自在に回動操作して、自動二輪車の加・減速を行
なうことができる。
【0033】その走行中、スロットルバルブの開度を希
望の一定に保持する時には、上記回動操作カバー(3
7)を図4の状態から図19のように、スロットルグリ
ップ(G)が存在する取付基体(B)の基端方向(F)
へ螺進させるのである。そうすれば、上記スライドピン
(33)がリターンバネ(35)の付勢力に抗して前進
し、制動シュー(34)をスロットルグリップ(G)の
先端面へ押し付けることとなる結果、そのスロットルグ
リップ(G)から操作手を離しても、これがエンジンの
アイドリング状態まで回動復帰せず、そのスロットルバ
ルブの一定な開度に安定良く保持されるのである。
(S)は上記制動シュー(34)の進退ストロークを示
している。
【0034】そのスロットルバルブの開度を一定に保持
した走行中、上記制動シュー(34)はスロットルグリ
ップ(G)との全面的な摩擦接触状態にあり、しかもそ
の制動シュー(34)にはリターンバネ(35)の付勢
力が作用してもいる。そのため、上記スロットルグリッ
プ(G)を人為強制的に操作して、これに操縦者が所定
レベル以上のトルクを加えるならば、そのグリップ
(G)を加速方向と減速方向との何れにも回動させるこ
とができるのであり、緊急停止時の危険は一切ない。
【0035】上記制動シュー(34)をスロットルグリ
ップ(G)へ押し付けるために必要な回動操作カバー
(37)の回動度合いは、その取付基体(B)と螺合締
結する雌ネジ(38)と雄ネジ(27)を、荒いピッチ
の多条ネジなどに刻設することにより、例えば約180
度〜270度の一定回動角として、そのスロットルグリ
ップ(G)を可及的にすばやく制動できるように設定す
ることが好ましい。
【0036】又、同じく制動シュー(34)をスロット
ルグリップ(G)へ押し付ける回動操作カバー(37)
の螺進回動方向は、これをスロットルグリップ(G)の
加速する回動方向と同一として、側面視での反時計方向
(内方)に指定することが望ましい。その方が操縦者の
誤操作を起さず、使用上の利便性も向上できるからであ
る。
【0037】更に、図示省略してあるが、回動操作カバ
ー(37)の外周面には上記制動シュー(34)をスロ
ットルグリップ(G)へ押し付ける螺進方向と、その解
除の螺退方向とを示す相反する矢印などの案内指標を施
す一方、これと隣り合う上記取付基体(B)におけるカ
バーリング(30)の外周面には、その回動操作カバー
(37)の回動量を示す案内目盛を施すことが好まし
い。
【0038】図1〜19の上記第1実施形態では、自動
二輪車のスロットルグリップ(G)から一定長さ(L
1)だけ露出するハンドルバー(10)の延長管部(1
7)へ、その既設のハンドルウエイトと置換して後付け
使用できる構成のスロットル開度保持ユニット(U)を
説明したが、図20、21の第2実施形態に示す如く、
自動二輪車のハンドルバー(10)が上記延長管部(1
7)を具備しない単純な金属管材から成る形態の場合に
は、本発明に係るスロットル開度保持ユニット(U)の
取付基体(B)を次のような構成として、そのハンドル
バー(10)の先端部へ後付け使用できるように定め
る。
【0039】即ち、上記取付基体(B)における基端側
の差込み口筒部(19)を、ハンドルバー(10)の中
空内部へ差し込める直径として長く延長すると共に、そ
の全体長さに亘って取付ボルト挿通孔(23)を貫通形
成し、これに取付基体(B)の先端側から長い取付ボル
ト(24)を串刺し貫通させる。その取付ボルト(2
4)の径大な頭部(25)が取付基体(B)の先端側を
なすボルト頭部逃し入れ口筒部(20)へ逃し入れられ
ることは、上記第1実施形態と同じである。
【0040】更に、上記取付ボルト(24)が取付基体
(B)の差込み口筒部(19)から露出する基端部に
は、埋込みアンカーとなるゴム製のカラー(46)を套
嵌させ、引き続きそのカラー(46)の抜け止め用とな
る座付きナット(47)も上記取付ボルト(24)の基
端部へ螺合締結して、これをその凹凸座面(48)が予
じめカラー(46)と喰い付く仮り止め状態に保つ。
【0041】そして、上記取付基体(B)の差込み口筒
部(19)をハンドルバー(10)の中空内部へ差し込
んだ後、上記取付ボルト(24)をその頭部(25)か
ら回動操作して、強く締め上げる。
【0042】そうすれば、上記差込み口筒部(19)と
ナット(47)との相互間に挟まれたカラー(46)
が、その取付ボルト(24)の締め上げに連れて径大に
拡張変形し、ハンドルバー(10)の内周面へ圧迫状態
に固定一体化されることとなり、このようにしてハンド
ルバー(10)へ取り付けられた取付基体(B)の制動
シュー(34)は、上記第1実施形態と同じくスロット
ルグリップ(G)の先端面と向かい合うのである。
【0043】尚、第2実施形態におけるその他の構成と
使用法は、上記第1実施形態と実質的に同一であるた
め、その図20、21に図1〜19との対応符号を記入
するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0044】上記第1、2実施形態の何れにあっても、
自動二輪車のハンドルバー(10)はその既設状態のま
まとして、これに改造などの特別な加工を一切施す必要
なく、そのスロットル開度保持ユニット(U)をユーザ
ー側での自由自在に、且つ簡便に後付け使用することが
でき、その取付ボルト(24)を緩めることにより、上
記保持ユニット(U)の取付基体(B)をハンドルバー
(10)から抜き取ることも可能であるため、各種自動
二輪車への汎用性や互換性に著しく優れる。
【0045】又、第1、2実施形態の場合、上記制動シ
ュー(34)をスロットルグリップ(G)の先端面に対
して進退スライドさせる回動操作カバー(37)が、そ
の文字通りスロットルグリップ(G)と同様に回動操作
される型式として、スロットルグリップ(G)との並列
設置状態にあるため、非常に使いやすく、しかも不慮に
螺退方向へ自然回動するおそれがない。そのスロットル
開度保持状態の安定性は上記Oリング(29)とも相俟
って、ますます昂められることになる。
【0046】上記回動操作カバー(37)が回動操作さ
れる型式であるとしても、更に制動シュー(34)がス
ロットルグリップ(G)との対応的なリング型をなすと
しても、その制動シュー(34)は取付基体(B)のス
ライドピン挿通孔(32)へ全体的な放射対称分布型と
して挿通された複数のスライドピン(33)によって、
安定良く保持された状態にあるため、これがスロットル
グリップ(G)と連れ廻るおそれはなく、その制動シュ
ー(34)をスロットルグリップ(G)の先端面へ全体
的な摩擦接触状態に押し付けることができ、その制動作
用の信頼性と耐久性にも優れる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る自動二輪車
用への後付け式スロットル開度保持ユニット(U)で
は、搭載エンジンのスロットルバルブを開閉制御するス
ロットルグリップ(G)が回動操作自在に套嵌されたハ
ンドルバー(10)の先端部へ、取付ボルト(24)を
介して抜き差し自在に差し込み固定される取付基体
(B)と、
【0048】上記スロットルグリップ(G)の先端面に
対して進退スライドのみを行なえるように、その取付基
体(B)へ上記取付ボルト(24)と平行な複数のスラ
イドピン(33)を介して保持された制動シュー(3
4)と、
【0049】その制動シュー(34)を常に上記スロッ
トルグリップ(G)からの後退方向へ弾圧付勢するリタ
ーンバネ(35)と、
【0050】上記制動シュー(34)をそのリターンバ
ネ(35)に抗しつつスロットルグリップ(G)の先端
面に向かって押し進めるべく、上記取付基体(B)へ進
退自在に螺合締結された回動操作カバー(37)とから
成り、
【0051】その回動操作カバー(37)の螺進操作に
より、制動シュー(34)をスロットルグリップ(G)
の先端面へ押し付けて、スロットルバルブの開度を一定
に保持するように設定してあるため、冒頭に述べた従来
技術の課題を完全に解決できる効果がある。
【0052】即ち、本発明の上記構成によれば、自動二
輪車のハンドルバー(10)を既設状態のままとして、
その先端部へスロットル開度保持ユニット(U)をユー
ザー側での自由自在に、且つ簡便に後付け使用すること
ができ、その保持ユニット(U)の取付基体(B)を上
記ハンドルバー(10)から抜き取ることも可能である
ため、各種自動二輪車への汎用性や互換性に著しく優れ
る。
【0053】又、上記回動操作カバー(37)はスロッ
トルグリップ(G)と同様に回動操作される型式とし
て、取付基体(B)へ進退自在に螺合締結されており、
そのスロットルグリップ(G)との並列設置状態にある
位置関係上、スロットルグリップ(G)を把持した操作
手によって、その回動操作カバー(37)もすばやく便
利に回動操作することことができ、使用上の利便性に役
立つほか、走行中の振動を受けるも、上記回動操作カバ
ー(37)が不慮に自然回動するおそれもない。
【0054】特に、請求項2の構成を採用するならば、
取付基体(B)のフランジ部(21)に挿通されたスラ
イドピン(33)をビスとして、その複数づつにより制
動シュー(34)を取付基体(B)へ安定良く保持させ
ることができ、これがスロットルグリップ(G)の制動
時に、そのスロットルグリップ(G)と連れ廻るおそれ
を確実に防止し得る効果もあり、制動シュー(34)の
耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスロットル開度保持ユニットを取
り付けた自動二輪車の概略斜面図である。
【図2】ハンドルバーから抜き取った状態の保持ユニッ
トを示す平面断面図である。
【図3】ハンドルバーへ取り付けた状態の保持ユニット
を示す図3に対応する平面断面図である。
【図4】図3の部分拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】保持ユニットの分解状態を示す断面図である。
【図8】取付基体を抽出して示す側面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】図8の10−10線断面図である。
【図11】図8の11−11線断面図である。
【図12】制動シューを抽出して示す正面図である。
【図13】図12の13−13線断面図である。
【図14】回動操作カバーを抽出して示す側面図であ
る。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図15の16−16線断面図である。
【図17】抜け止めストッパーを抽出して示す正面図で
ある。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】スロットルグリップの制動状態(スロットル
開度保持状態)を示す図4に対応する断面図である。
【図20】本発明の第2実施形態を示す図2に対応する
平面断面図である。
【図21】同じく第2実施形態におけるスロットルグリ
ップの制動状態(スロットル開度保持状態)を示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
(10)・ハンドルバー (21)・フランジ部 (24)・取付ボルト (33)・スライドピン (34)・制動シュー (35)・リターンバネ (36)・頭部 (37)・回動操作カバー (40)・スライドリング (B)・取付基体 (G)・スロットルグリップ (U)・スロットル開度保持ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搭載エンジンのスロットルバルブを開閉制
    御するスロットルグリップ(G)が回動操作自在に套嵌
    されたハンドルバー(10)の先端部へ、取付ボルト
    (24)を介して抜き差し自在に差し込み固定される取
    付基体(B)と、 上記スロットルグリップ(G)の先端面に対して進退ス
    ライドのみを行なえるように、その取付基体(B)へ上
    記取付ボルト(24)と平行な複数のスライドピン(3
    3)を介して保持された制動シュー(34)と、 その制動シュー(34)を常に上記スロットルグリップ
    (G)からの後退方向へ弾圧付勢するリターンバネ(3
    5)と、 上記制動シュー(34)をそのリターンバネ(35)に
    抗しつつスロットルグリップ(G)の先端面に向かって
    押し進めるべく、上記取付基体(B)へ進退自在に螺合
    締結された回動操作カバー(37)とから成り、 その回動操作カバー(37)の螺進操作により、制動シ
    ュー(34)をスロットルグリップ(G)の先端面へ押
    し付けて、スロットルバルブの開度を一定に保持するこ
    とを特徴とする自動二輪車への後付け式スロットル開度
    保持ユニット。
  2. 【請求項2】スライドピン(33)をビスとして、取付
    基体(B)から張り出した径大なフランジ部(21)へ
    スライド自在に挿通させ、 そのビスが上記取付基体(B)のフランジ部(21)か
    らスロットルグリップ(G)に向かって露出するネジ部
    には、そのスロットルグリップ(G)の制動シュー(3
    4)を締結固定する一方、 同じくビスが上記取付基体(B)のフランジ部(21)
    から回動操作カバー(37)に向かって露出する首部に
    は、上記制動シュー(34)のリターンバネ(35)を
    捲き付けると共に、 上記ビスの径大な頭部(36)と回動操作カバー(3
    7)との向かい合う相互間へ、スライドリング(40)
    を介挿設置したことを特徴とする請求項1記載の自動二
    輪車への後付け式スロットル開度保持ユニット。
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