JP2001210203A - 加速度応動スイッチ - Google Patents

加速度応動スイッチ

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JP2001210203A JP2000018798A JP2000018798A JP2001210203A JP 2001210203 A JP2001210203 A JP 2001210203A JP 2000018798 A JP2000018798 A JP 2000018798A JP 2000018798 A JP2000018798 A JP 2000018798A JP 2001210203 A JP2001210203 A JP 2001210203A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小形で加速度の大きさに応じて段階的な出力が
可能な加速度応動スイッチを得る。 【構成】導電リード端子6を貫通固定した蓋板3と有底
筒形の導電性ハウジング2により容器が構成される。こ
の容器中にはしなやかな弾性を有する複数の羽根状部7
Aを持つ接点部材7と、高抵抗の導電体からなる慣性球
9が収納される。所定の第一の加速度を受けると慣性球
9は転動して羽根状部7Aと接触しハウジング2の内面
と接点部材7との間を、慣性球9を介して接続する。第
一の加速度より大きい第二の加速度を受けると慣性球9
が羽根状部7Aを変位させ、羽根状部の先端が直接ハウ
ジングの内面に接触して低い電気抵抗で接続する。 【効果】上記手段によれば、ひとつのスイッチでありな
がら、加速度の大きさにより段階的に抵抗値が変化し、
この抵抗値変化から加速度応動スイッチにかかる加速度
の大きさを段階的に知る事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】小形で且つ加速度の大きさに応じ
て段階的な出力が可能な加速度応動スイッチを得る。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度応動スイッチとして種々の
ものが提案されているが、360°全方向に対して同一
の特性を示すものとしては、例えば特開昭64−796
24号公報に記載されているように、容器内に水銀粒を
封入し、加速度によって水銀粒が移動すると電極と接触
または開離して電路を開閉するものがある。
【0003】しかし近年、環境上の観点から水銀の使用
が制限されてきた。そのため、本出願人は特開平6−9
4510号公報等で金属球を使用する加速度応動スイッ
チを提案している。このスイッチは導電性の容器の内部
に容器と絶縁固定された電極と導電性の慣性球を有し、
加速度によって転動する慣性球が電極と接触−開離する
ことにより、前記電極と容器間の電路を開閉するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな加速度応動スイッチにおいては接点機構が一つしか
なく、所定の加速度を越えたかどうかを判定することし
かできないため、加速度の大きさによって信号の区別を
したい場合には動作加速度が違う2つの加速度応動スイ
ッチを使用する必要があった。また一つのスイッチの内
部に2つの接点機構を設ける方法も考えられるが、特に
スイッチを小型化する場合には従来のものと比較して製
造が容易ではなくなるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の加速度応動ス
イッチは、円形板のほぼ中心に穿たれた孔に導電リード
端子を貫通固定した蓋板と、有底筒形の導電性ハウジン
グを有し、このハウジングの底部にはほぼ中心部から外
側に向かって同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形成
され、前記蓋板の周縁部にハウジングの開口端が固定さ
れて容器を形成し、蓋板の容器内側の前記リード端子端
部には導電端子ピンを中心としてほぼ同心円状に接触部
を配設する複数のしなやかな弾性を有した羽根状部を持
つ導電材製の接点部材を導電的に固着し、前記容器の内
部には高抵抗の導電体からなる固体の慣性球を正規姿勢
において静止時には重力によりハウジング底部のほぼ中
央部に位置するように収納され、所定の第一の加速度を
受ける事により慣性球が転動してまず接点部材と接触し
てその羽根状部を変位させるとともに摺動し同時に慣性
球を介してハウジング内面と接点部材との間を高抵抗の
状態で導電的に接続され、第一の加速度より大きい第二
の加速度を受ける事により慣性球の移動がより外周方向
に進むと上記羽根状部の先端が直接ハウジング内面に接
触して低い抵抗で電気的に接続されるように構成された
ことを特徴としている。
【0006】上記手段によれば、導電リード端子とハウ
ジングとの間の電路は加速度の大きさに応じて慣性球を
介する電路と、慣性球を介さない電路の2つの電路を有
することになる。そのためひとつのスイッチでありなが
ら、加速度の大きさにより段階的に抵抗値が変化し、こ
の抵抗値変化から加速度応動スイッチにかかる加速度の
大きさを段階的に知る事ができる。さらに慣性球の抵抗
を比較的高く変えると共に接点部材の羽根状部の形状を
ハウジングに直接接離可能にするのみで、その構成要素
数も従来の慣性球を使用したものと変わらず、また形状
についても従来の慣性球を使用したものとほとんど変え
る必要がないので製造上も有利である。
【0007】請求項2の加速度応動スイッチは、円形板
のほぼ中心に穿たれた孔に導電リード端子を貫通固定し
た蓋板と、有底筒形の導電性ハウジングを有し、該ハウ
ジングの底部にはほぼ中心部から外側に向かって同心円
状に緩やかに上昇する傾斜面が形成され、前記蓋板の周
縁部にハウジングの開口端が固定されて容器を形成し、
蓋板の容器内側の前記リード端子端部にはリード端子を
中心としてほぼ同心円状に接触部を配設する複数のしな
やかな弾性を有した羽根状部を持つ導電材製の接点部材
を導電的に固着し、前記容器の内部には導電性の固体の
慣性球を正規姿勢において静止時には重力によりハウジ
ング底部のほぼ中央部に位置するように収納し、ハウジ
ング底部の少なくとも慣性球が転動時に接触する部分は
高い抵抗値とされており、所定の第一の加速度を受ける
事により慣性球が転動してまず接点部材と接触してその
羽根状部を変位させるとともに摺動し同時に慣性球とハ
ウジング底部の高抵抗部分とを介してハウジングと接点
部材との間が高抵抗の状態で導電的に接続され、第一の
加速度より大きい第二の加速度を受ける事により慣性球
の移動がより外周方向に進むと上記羽根状部の先端が直
接ハウジング内面に接触して低い抵抗で電気的に接続さ
れるように構成されたことを特徴としている。
【0008】上記手段によれば、導電リード端子とハウ
ジングとの間の電路は加速度の大きさに応じてハウジン
グ底部の高抵抗部分を介する電路と、この高抵抗部分を
介さない電路の2つの電路を有することになる。そのた
めひとつのスイッチでありながら、加速度の大きさによ
り段階的に抵抗値が変化させることができる。さらに僅
かな構成の追加でその他の構成要素は従来のものをほと
んど変えることなく製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の加速度応動スイッチについて説明する。この加速度応
動スイッチ1は金属製の有底筒形ハウジング2とこのハ
ウジングの開口端に固定された蓋板3によって容器を構
成している。
【0010】蓋板3は金属製の円板4とこの円板の中心
に穿たれた貫通孔4Aに電気絶縁性の充填材5によって
挿通固定された導電リード端子6とで構成されている。
リード端子6の容器内側先端には、リン青銅などの薄い
金属製でしなやかな弾性を有する複数の羽根状部7Aを
中心から放射状に備えた接点部材7が導電的に固定され
ている。本実施例の場合は接点部材7の中央に貫通孔を
設け(図示せず)この貫通孔を介して保護板8をリード
端子6の端面に溶接等の方法で固定している。そのため
接点部材7は保護板8とリード端子6で挟み込まれるよ
うにして固定される。こうすることにより接点部材7に
は溶接時にも不所望な変形を伴うような熱は加えられ
ず、この熱による歪みや溶融による塑性変形は起こらな
い。また強度のある保護板8に慣性球9が直接衝接する
ことにより、接点部材7の固定部分に慣性球9が直接当
たることはなく、衝撃加速度を受けた場合などにもこの
慣性球9によって接点部材が塑性変形から保護される様
に配慮されている。
【0011】ハウジングの底部2Aは中心部から外側に
向かって所定の角度をもって同心円状に上昇する傾斜面
とされており、加速度応動スイッチが正規姿勢であり尚
且つ加速度を受けていない時、図示の如く導電性の慣性
球9はハウジング底部2Aの中心に位置している。ハウ
ジング2の側壁部分には衝撃加速度や連続的な振動を受
けた場合にも慣性球9が振動の分力や外乱によって側壁
に沿った回転運動に移行して連続的な信号を出力するこ
とのないように、慣性球の上記回転運動を防止するため
の複数の突起2Bが等間隔で設けられている。なお本図
面では説明の都合上、ハウジング2の図示右側の突起は
省略されている。この突起2Bによって加速度応動スイ
ッチの信号は常に断続的なものになり、判定装置により
その開閉周期から振動加速度の周波数を検出して地震と
その他の外乱信号を判別することが可能になる。また例
えばこのような処理を必要とせず信号が連続的に出力さ
れてもかまわない場合には突起を省略してもよい。
【0012】慣性球9は、図2の如く1枚以上の羽根状
部7Aと接触した状態での導電リード端子と容器間の慣
性球を介した第一の電路の抵抗値が、図3の如く羽根状
部7Aが直接ハウジング2の内面と接触した状態での導
電リード端子と容器間の第二の電路が有する抵抗値と比
較して有意な差となる様に材質や表面処理方法などが選
定される。
【0013】次にこの加速度応動スイッチ1の動作につ
いて感震スイッチとして使用する場合を例に説明する。
接点部材7は図に示すように羽根状部7Aが傘状となる
ように整形されており、加速度応動スイッチ1が正規姿
勢で且つ所定の動作値以上の加速度がかかっていない場
合などには、慣性球9がハウジング2の中心に位置して
いる時には羽根状部7Aは慣性球9とは接触せず導電リ
ード端子6とハウジング2の間の電路は形成されない。
【0014】加速度応動スイッチ1に所定の値以上の加
速度がかかると慣性球9はハウジング2の中心から離れ
てハウジング底部2Aに沿って転動し、第一の加速度に
達すると図2に示す様に慣性球9は羽根状部7Aの少な
くとも1枚に接触する。感震スイッチとしては例えば震
度5に相当する150ガルを第一の加速度として、この加
速度に達すると慣性球9が羽根状部7Aに接触するよう
に設定される。この時点では慣性球9と羽根状部7Aは
接触するが、羽根状部7Aの先端はハウジング内部には
接触していない。この状態になると羽根状部7Aとハウ
ジング底部2Aの間は慣性球9によって電気的に接続さ
れるので、導電リード端子6とハウジング2の間に導電
リード端子6−接点部材7−羽根状部7A−慣性球9−
ハウジング2の経路で第一の電路が構成される。
【0015】さらにスイッチにかかる加速度が大きい場
合には慣性球9は羽根状部7Aに接触摺動しながらハウ
ジング底部2A上をさらに外側に向かって転動し、ハウ
ジング側壁近傍にまで達し衝接する。この時、所定の第
二の加速度に達した時点で、接点部材7の羽根状部7A
の先端は慣性球9がハウジング2の側壁に衝接する以前
にハウジング2の内面と直接接触する。感震スイッチと
してはこの第二の加速度を例えば震度7に相当する500
ガルと設定して、加速度がこの値に達すると羽根状部7
Aの先端がハウジング2の内面に接触するようにハウジ
ング底部の勾配などが設定される。ここで、導電リード
端子6−接点部材7−羽根状部7A−ハウジング2の経
路で第二の電路が形成される。この第二の電路は途中に
抵抗値の高い慣性球9が介在しないから、電路の両端の
抵抗値は第一の電路と比較して低くなる。また、この状
態でも慣性球を介する第一の電路は保たれるので両電路
が並列に存在することとなり導電リード端子とハウジン
グ間の抵抗値はより低くなる。このように慣性球9の移
動量、つまり加速度応動スイッチ1にかかる加速度の大
きさによって導電リード端子6とハウジング2との間の
抵抗値は二段階に切り替わる。この抵抗値の違いによっ
て本発明の加速度応動スイッチは、ひとつのスイッチで
加速度の大きさに応じた異なる抵抗値での接続状態を得
ることができる。
【0016】実施例においては、例えば慣性球9を固有
抵抗値の高い導電性の球とした場合に、図2に示す様に
慣性球を介する第一の電路の抵抗値に比較して、図3に
示す如き第二の電路での抵抗値が有意な差をもって低く
なる様に慣性球の固有抵抗値や接触抵抗値、羽根状部の
寸法及び導電率を選定する。また図3の状態では導電リ
ード端子とハウジングとの間には慣性球を介する第一の
電路と介さない第二の電路が並列に存在することになる
ため、その抵抗値はより低くなる。
【0017】ここで慣性球に低炭素鋼の球を使用した場
合でも慣性球を介した第一の電路の抵抗値と、これと並
列に慣性球を介さない第二の電路が構成された場合の合
成抵抗値とは相違するので数値上は二段階の値を得られ
るが、実際にはその抵抗値の差は僅かしかなく、また各
部の接触抵抗等がノイズとして影響するので明確かつ有
意な差としては得られにくい。そこで本実施例では慣性
球9の材質として鋼の5倍程度の比抵抗値を有するステ
ンレス鋼を使用して、第一の電路と第二の電路との抵抗
値の差を大きくして明確に判断できるようにしている。
さらに大きな差を得たい場合には慣性球として鉄−クロ
ム合金やニッケル−クロム合金のような高抵抗材を用い
たり、より高い固有抵抗値を有する炭化珪素(SiC)
のような導電性セラミックス製の導電球を使用すること
もできる。
【0018】慣性球9が羽根状部7Aに接触する第一の
加速度、及びその状態から慣性球9が羽根状部7Aをさ
らに外周方向へ押してハウジング側壁に接触させる第二
の加速度はハウジング底部の勾配等の形状、及び羽根状
部の弾性、及び慣性球の質量などによって決定される。
図1の例ではハウジング底部2Aはその傾斜角度が一定
とされたものを例に説明しているが、例えばハウジング
内の慣性球が転動する部分の傾斜角度を段階的、または
連続的に徐々に上昇させて勾配を変化させるなどとする
ことで慣性球の転動を調整して希望する特性を得ること
ができる。
【0019】また、上述した例においては慣性球の抵抗
値を高くしたものについて説明したが、例えば慣性球を
従来同様のものとする代わりに慣性球とハウジングの間
に高抵抗の部材が介在するようにして第一の電路と第二
の電路の抵抗値に差をつけるようにしてもよい。この例
について図4を参照しながら説明する。なお、前述の加
速度応動スイッチと同様の部品には同一の番号を付して
それぞれの詳細な説明は省略する。この加速度応動スイ
ッチ11の慣性球19は、その材質としては従来のもの
と同様に鉄が使用されている。この場合、慣性球19の
表面には腐食などを防止するために銀メッキなどの表面
処理が行われていてもよい。
【0020】ハウジング12はその底部に高抵抗の転動
部12Aが固定されたものである。この転動部12Aは
例えば炭化珪素のような高抵抗の導電性セラミックが使
用される。また使用温度範囲内で慣性球が転がるための
硬度や強度などの条件を満たせばカーボンを基材中に適
量分散させた導電性高分子材料の被膜を図1に示したハ
ウジングの底部内面に塗布した構造としてもよい。な
お、ここで言う高抵抗とは、通常の部分に使用される導
電性金属、実施例ではハウジングの材質である低炭素鋼
板や接点部材の材質である銅合金と比較して充分に固有
抵抗が高く後述する第一の電路と第二の電路で有意な抵
抗差を生ずることのできる程度のものを言う。
【0021】転動部12Aの上面には前述した加速度応
動スイッチ1のハウジング底部2Aと同様に、中心部か
ら外側に向かって所定の角度をもって同心円状に上昇す
る傾斜面12Bが設けられており、加速度応動スイッチ
11が正規姿勢で且つ加速度を受けていない時には慣性
球19はこの傾斜面12Bの中心に位置している。この
状態では慣性球19は羽根状部7Aと接触せず導電リー
ド端子6とハウジング12の間の電路は形成されない。
【0022】加速度応動スイッチ11に加速度が加えら
れると慣性球19が転動して中心から離れ、この加速度
が所定の第一の加速度に達すると慣性球19は羽根状部
7Aに接触する。こうして導電リード端子6とハウジン
グ12の間に導電リード端子6−接点部材7−羽根状部
7A−慣性球19−転動部12A−ハウジング12の経
路で第一の電路が構成される。
【0023】加えられた加速度がさらに大きい場合は慣
性球19が羽根状部7Aを押しながら転動部12Aの傾
斜面12B上をさらに移動し、この加速度が第二の加速
度以上である場合には羽根状部7Aの先端はハウジング
12の内面に接触する。こうして、導電リード端子6−
接点部材7−羽根状部7A−ハウジング12の経路で第
二の電路が形成される。この第二の電路は途中に慣性球
19及び抵抗値の高い転動部12Aが直列に介在せず並
列的となるため、電路の両端の抵抗値は第一の電路と比
較して当然低くなる。
【0024】このように本実施例によれば、前述の例と
同様に加速度応動スイッチ11に加えられた加速度の大
きさに応じてスイッチ内部の電路が抵抗値の異なる電路
に切りかえられることにより、2段階の信号を得ること
ができる。よって加速度の大きさに応じて警報の種類を
変えたり、接続された保護対象機器の保護処理動作を使
い分けることができる。
【0025】なお、上述の説明は振動などの加速度が与
えられた場合を例に述べたが、慣性球の転動面の傾斜角
度を選定することにより、スイッチに対する重力加速度
の相対的な角度変化を検出する加速度応動スイッチとし
ても使用できる。つまりスイッチが取付けられた機器等
の傾きを検出し、第一の傾斜角度と第二の傾斜角度で出
力信号を変化させることにより、機器の傾きに対する適
切な警報や保護処理を自動的に使い分けることができ
る。
【0026】なお上述の第二の実施例に使用するハウジ
ングとして、導電性ハウジングの底部に高抵抗体を固定
または塗布したものを例に説明したが、例えばハウジン
グの底部自体を導電性セラミックスなどの高抵抗材質で
作り、その上に金属製の筒状部材を一体に接続固定する
ことでハウジングを構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の加速度応動スイッチによれば、
予め定められた第一の加速度以上の加速度が加えられる
と第一の電路が導通状態になり、さらに大きい第二の加
速度以上の加速度が加えられる第二の電路が導通状態と
なりスイッチの抵抗値が変化する。こうしてひとつの加
速度応動スイッチでありながら加速度の大きさに応じて
段階的な信号を得ることができる。そのため例えば本加
速度応動スイッチを感震器などに取り付けた場合には、
地震の大きさによって警報の種類や感震器の接続された
機器の地震に対する保護処理内容を自動的に変えること
ができる。
【0028】また従来のものと比較して、特別な部品は
ほとんど追加されていないため、従来の加速度応動スイ
ッチの製造ラインを無改造、もしくは最小限の改造を行
うだけで新規な加速度応動スイッチを製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる加速度応動スイッチの第1の実
施例
【図2】図1の加速度応動スイッチが第一の電路を構成
した状態
【図3】図1の加速度応動スイッチが第二の電路を構成
した状態
【図4】本発明にかかる加速度応動スイッチの第2の実
施例
【符号の説明】
1,11:加速度応動スイッチ 2,12:ハウジング 12A:転動部 3:蓋板 6:導電リード端子 7:接点部材 9,19:慣性球

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形板のほぼ中心に穿たれた孔に導電リ
    ード端子を貫通固定した蓋板と、有底筒形の導電性ハウ
    ジングを有し、該ハウジングの底部にはほぼ中心部から
    外側に向かって同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形
    成され、前記蓋板の周縁部にハウジングの開口端が固定
    されて容器を形成し、蓋板の容器内側の前記リード端子
    端部には導電端子ピンを中心としてほぼ同心円状に接触
    部を配設する複数のしなやかな弾性を有した羽根状部を
    持つ導電材製の接点部材が導電的に固着され、前記容器
    の内部には高抵抗の導電体からなる固体の慣性球が正規
    姿勢において静止時には重力によりハウジング底部のほ
    ぼ中央部に位置するように収納され、所定の第一の加速
    度を受ける事により慣性球が転動してまず接点部材と接
    触してその羽根状部を変位させるとともに摺動し同時に
    慣性球を介してハウジング内面と接点部材との間が高抵
    抗の状態で導電的に接続され、第一の加速度より大きい
    第二の加速度を受ける事により慣性球の移動がより外周
    方向に進むと上記羽根状部の先端が直接ハウジング内面
    に接触して低い抵抗で電気的に接続されるように構成さ
    れたことを特徴とする加速度応動スイッチ。
  2. 【請求項2】 円形板のほぼ中心に穿たれた孔に導電リ
    ード端子を貫通固定した蓋板と、有底筒形の導電性ハウ
    ジングを有し、該ハウジングの底部にはほぼ中心部から
    外側に向かって同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形
    成され、前記蓋板の周縁部にハウジングの開口端が固定
    されて容器を形成し、蓋板の容器内側の前記リード端子
    端部にはリード端子を中心としてほぼ同心円状に接触部
    を配設する複数のしなやかな弾性を有した羽根状部を持
    つ導電材製の接点部材が導電的に固着され、前記容器の
    内部には導電性の固体の慣性球が正規姿勢において静止
    時には重力によりハウジング底部のほぼ中央部に位置す
    るように収納され、ハウジング底部の少なくとも慣性球
    が転動時に接触する部分は高い抵抗値とされており、所
    定の第一の加速度を受ける事により慣性球が転動してま
    ず接点部材と接触してその羽根状部を変位させるととも
    に摺動し同時に慣性球とハウジング底部の高抵抗部分と
    を介してハウジングと接点部材との間が高抵抗の状態で
    導電的に接続され、第一の加速度より大きい第二の加速
    度を受ける事により慣性球の移動がより外周方向に進む
    と上記羽根状部の先端が直接ハウジング内面に接触して
    低い抵抗で電気的に接続されるように構成されたことを
    特徴とする加速度応動スイッチ。
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