JP2001209370A - 画像データ転送方法及び装置並びに画像表示処理システム - Google Patents

画像データ転送方法及び装置並びに画像表示処理システム

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JP2001209370A
JP2001209370A JP2000017522A JP2000017522A JP2001209370A JP 2001209370 A JP2001209370 A JP 2001209370A JP 2000017522 A JP2000017522 A JP 2000017522A JP 2000017522 A JP2000017522 A JP 2000017522A JP 2001209370 A JP2001209370 A JP 2001209370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率的に画像処理及び転送データ制御等を行う
ことで、画像データの高速転送が可能な画像データ転送
方法及び装置並びに画像表示処理システムを提供する。 【解決手段】 画像データ転送装置は、指定された転送
元領域及び転送先領域に関するパラメータに基づいて画
像データ記憶装置に記憶された前記転送元領域の画像デ
ータと前記転送先領域の画像データとを演算処理した後
に前記転送先領域に転送する装置であり、1ピクセルが
1又は複数のバイトで構成された画像データを、前記1
ピクセルの画像データよりも大きい複数バイトからなる
ブロック単位で転送し、且つ転送元領域と転送先領域と
でブロック内における位置合わせを行って前記演算処理
を実行する。画像表示処理システムは、画像データを記
憶する画像データ記憶装置と、画像データの転送元領域
及び転送先領域に関するパラメータを出力する中央処理
装置と、このパラメータに基づいて前記転送元領域の画
像データと前記転送先領域の画像データとを演算処理し
た後に前記転送先領域に転送する画像データ転送装置
と、画像データを表示する画像表示装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はCRT(Cathode
Ray Tube)等のラスタースキャン型表示装置において、
平面上に表現された画像を構成するデータの画像表示処
理システムに関し、特に特定領域の画像データを転送す
る画像データ転送方法及び装置並びに画像表示処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CRT等のラスタースキャン
型表示装置を使用した2次元画像データ処理装置として
は、例えば特開昭60−214392号公報に開示され
ているものなどが知られている。
【0003】この種の画像表示処理システムは、中央演
算処理装置(CPU)の負担を軽減するため、画像表示
処理のためのディスプレイコントローラが備えられる。
【0004】このような装置の構成は、例えば図30に
示すようなものになる。同図に示すディスプレイコント
ローラ(以下、DCと略称する。)101内部の画像デ
ータ処理回路110は、CRT表示装置105の画面の
走査速度に対応してビデオRAM(以下、VRAMと呼
ぶ。)104内に記憶されている静止画像データ及び動
画像データ等をインターフェイス111を介して読み出
すと共に、CRT表示装置105へ画像の走査に必要な
同期信号SYNCを出力する。
【0005】この場合の静止画及び動画像データは、表
示画面上のドットの色を指定する2,4又は8ビットの
カラーコードからなり、画像データ処理回路110は、
読み出したカラーコードをカラーパレット112に出力
する。カラーパレット112は、読み出したカラーコー
ドをRGB(赤,緑,青)信号に変換してCRT表示装
置に供給する。
【0006】また、画像データ処理回路110は、CP
U102からインターフェイス113を介して供給され
る画像データを、画面の非表示期間(垂直帰線期間等)
にVRAM104に書き込む。更に、VRAM104を
アクセスしているとき(書き込み及び読み出し時)は、
信号S1をコマンド処理回路115に供給してアクセス
中であることを知らせる。
【0007】コマンド処理回路115は、CPU2から
インターフェイス113を介して供給される各種のコマ
ンドに対応する処理を行う回路である。
【0008】上記の構成の画像表示処理システムにおい
ては、静止画像を含む矩形領域の移動を短時間でCPU
を介さずに行うことや、上述したカラーコードの転送に
際して、転送すべきドットのカラーコードの各ビットと
転送先のドットのカラーコードの各ビットとの間の論理
演算を行い、この結果を転送先のドットに対応するVR
AM104の記憶エリアへ書き込む論理演算処理及び転
送元領域の各ドットのカラーコードのうち透明のカラー
コードについてはカラーコードの転送を行わず、それ以
外のカラーコードについてのみ転送を行う透明処理(ト
ランスペアレント処理)等を行うことができる。
【0009】また、このシステムでは、カラーコードを
ドット単位で転送するドット単位転送モードと、カラー
コードをバイト単位で転送するバイト単位転送モードと
を備えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像表示処理システムでは、高速転送を実現し
つつ所定の論理演算処理や透明処理を実行することがで
きなかった。特に現在では画像処理技術の著しい向上や
それに伴う画像データ転送量の急激な増大等によって、
上述したような装置ではもはや高速転送と細かな画像処
理の要請に答えることが困難になってきた。
【0011】この発明は、このような問題点に鑑みてな
されたもので、更に効率的に画像処理及び転送データ制
御等を行うことができる画像データ転送方法及び装置並
びに画像表示処理システムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像データ
転送方法及び装置は、指定された転送元領域及び転送先
領域に関するパラメータに基づいて画像データ記憶装置
に記憶された前記転送元領域の画像データと前記転送先
領域の画像データとを演算処理した後に前記転送先領域
に転送する画像データ転送装置において、前記画像デー
タは、1ピクセルが1又は複数バイトで構成された画像
データであり、前記1ピクセルの画像データよりも大き
い複数バイトからなるブロック単位で画像データを転送
し、且つ転送元領域と転送先領域とでブロック内におけ
る位置合わせを行って前記演算処理を実行することを特
徴とする。
【0013】また、本発明に係る画像表示処理システム
は、画像データを記憶する画像データ記憶装置と、この
画像データ記憶装置内に記憶された画像データの転送元
領域及び転送先領域に関するパラメータを出力する中央
処理装置と、この中央処理装置から出力された転送元領
域及び転送先領域に関するパラメータに基づいて画像デ
ータ記憶装置に記憶された前記転送元領域の画像データ
と前記転送先領域の画像データとを演算処理した後に前
記転送先領域に転送する画像データ転送装置と、前記画
像データ記憶装置に記憶された画像データを表示する画
像表示装置とを備えた画像表示処理システムにおいて、
前記画像データは、1ピクセルが1又は複数のバイトで
構成された画像データであり、前記中央処理装置は、前
記1ピクセルを構成するバイト数を前記画像データ転送
装置に出力し、前記画像データ転送装置は、前記1ピク
セルの画像データよりも大きい複数バイトからなるブロ
ック単位で画像データを転送し、且つ転送元領域と転送
先領域とでブロック内における位置合わせを行って前記
演算処理を実行したのち、前記画像データ記憶装置に格
納するものであることを特徴とする。
【0014】画像データ転送装置は、好ましくは前記指
定された転送元領域及び転送先領域に関するパラメータ
及び1ピクセル当たりのバイト数に基づいて、前記転送
元領域及び転送先領域を含む各走査ライン毎に転送開始
ブロックアドレス及び転送終了ブロックアドレスを算出
し、前記転送開始ブロックアドレスを含む転送開始ブロ
ックから前記転送終了ブロックアドレスを含む転送終了
ブロックまで連続的に前記画像データを転送するもので
ある。
【0015】また、画像データ転送方法及び装置におい
ては、好ましくは前記各ブロック内の転送画像開始バイ
トアドレス及び転送画像終了バイトアドレスに基づいて
前記転送元領域及び転送先領域以外の領域をマスクする
マスクパターンを生成すると共に、このマスクパターン
を使用して前記転送元領域と転送先領域とでブロック内
における位置合わせを行う。
【0016】画像データ転送装置の前記1ピクセル分の
画像データは、バイト毎にカラータグが設定されたもの
であり、前記ブロック内の転送画像開始バイトアドレス
に基づいて各バイトのカラータグが設定されるものであ
ることが望ましい。
【0017】この発明によれば、指定された転送元及び
転送先領域(以下、この段落のみ「転送領域」とす
る。)に関するパラメータに基づき、画像データ記憶装
置に記憶された転送領域の画像データを演算処理し転送
する際に、画像データを1ピクセルが1又は複数のバイ
トで構成された画像データであるとして、この1ピクセ
ルの画像データよりも大きい複数バイトからなるブロッ
ク単位で画像データを転送し、転送領域でブロック内に
おける位置合わせを行い演算処理を実行する画像データ
転送方法及び装置を採用することで、画像データの高速
転送をすることができる。また、この画像データ転送装
置は、各走査ライン毎に転送開始及び転送終了ブロック
アドレスを算出し、転送開始ブロックから転送終了ブロ
ックまで連続的に画像データを転送するので、画像デー
タを高速に転送することができる。更に、この画像デー
タ転送方法及び装置では、各ブロック内の転送画像開始
及び終了バイトアドレスに基づき転送領域以外をマスク
するマスクパターンを生成し、転送領域でブロック内に
おける位置合わせを行うので、高速に画像データを転送
することができる。また、画像データ1ピクセル分のバ
イト毎にカラータグが設定されブロック内の転送画像開
始バイトアドレスに基づき各バイトのカラータグが設定
されることにより、画像表示処理効率が向上する。従っ
て、画像表示処理システムにこの画像データ転送装置を
組み込むことで、画像表示処理の高速化及び高効率化を
図ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
に係る画像表示処理システムの実施例を説明する。
【0019】図1は、この発明の一実施例に係る画像表
示処理システムの基本構成を説明するためのブロック図
である。
【0020】この画像表示処理システムは、表示すべき
画像データが記憶されるDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)等からなるローカルメモリ4と、このロー
カルメモリ4に記憶された画像データの任意の矩形領域
を転送するための種々のパラメータを出力するCPU1
と、このCPU1から与えられるパラメータに基づいて
前記ローカルメモリ4上の矩形領域の画像データを転送
処理する画像データ転送装置2と、この画像データ転送
装置2とローカルメモリ4との間のインターフェイスで
あって画像データのアクセスを制御するメモリコントロ
ーラ3と、ローカルメモリ4のスクリーンエリアの画像
データを表示するCRTディスプレイ、液晶ディスプレ
イ等の表示装置5とを備えて構成されている。
【0021】このうち画像データ転送装置2は、図2に
その機能を概略的に示すように、CPU1から与えられ
る転送元データ(以下、ソースデータと呼ぶ。)Sの矩
形領域及び転送元データ(以下、デスティネーションデ
ータと呼ぶ。)Dの矩形領域をそれぞれ定義するパラメ
ータ、並びにソースデータSに付加される任意のパター
ンデータPの矩形領域を定義するパラメータを受け取
り、ローカルメモリ4からソース、デスティネーション
及びパターンの各データを取り込み、これらのデータ間
で所定のラスタ演算処理を施してデスティネーションエ
リアに書き込む処理を実行する。
【0022】以下、この画像データ転送装置2について
詳細に説明する。図3は、この画像データ転送装置2の
詳細な構成を示すブロック図である。
【0023】CPU1から送られてくるデスティネーシ
ョンエリア、ソースエリア及びパターンエリアに特定す
るパラメータは、インターフェイス11を介してデステ
ィネーションアドレス計算回路12、ソースアドレス計
算回路13及びパターンアドレス計算回路14にそれぞ
れ供給される。これらのアドレス計算回路12,13,
14では、1スキャンライン毎にデスティネーションエ
リア、ソースエリア及びパターンエリアのローカルメモ
リ4上での転送開始を示すスタートアドレスと転送終了
を示すエンドアドレスとを次のように計算する。
【0024】即ち、図4(a)は、転送矩形領域を含む
画像データの矩形(表示)領域を更に詳細に示す図であ
る。この矩形領域は、ソースデータS及びデスティネー
ションデータDについてはスクリーン領域、パターンデ
ータPについてはオフスクリーン領域に対応する。この
例では、1ピクセルが1〜4バイトから構成される。こ
の1ピクセルを構成するバイト数を、ここではBPP
(バイト・パー・ピクセル)と呼ぶ。ここに表示された
各パラメータは、前述したようにCPU1から画像デー
タ転送装置2に与えられるものであって、次の通りであ
る。
【0025】BASE:転送矩形領域を含む矩形領域の
基準位置(通常は領域の最も左上の画素の位置)に対応
するローカルメモリ4上の座標値をバイトで表したデー
タ。スクリーンエリアの基点を示す場合もあれば、オフ
スクリーンエリアの基点を示す場合もある。PTCH:
転送矩形領域を含む矩形領域の1ラインの幅をバイト数
で表したデータ。 XS:転送矩形領域の転送開始X座標値をピクセルで表
したデータ。 YS:転送矩形領域の転送開始Y座標値をスキャンライ
ンで表したデータ。 XEXT:転送矩形領域のX方向の幅をピクセル数で表
したデータ。 YEXT:転送矩形領域のY方向の幅をスキャンライン
数で表したデータ。 XDIR:転送がXの正・負のいずれの方向から行われ
るかを示したデータで、0のとき正(右向き)で、1の
とき負(左向き)。即ち、図5に示すように、XDIR
が0の場合、XSは転送矩形領域の左端となり、XはX
Sから正の方向に更新される。また、XDIRが1の場
合、XSは転送矩形領域の右端となり、XはXSから負
の方向に更新される。 YDIR:転送がYの正・負のいずれの方向から行われ
るかを示したデータで、0のとき正(下向き)で、1の
とき負(上向き)。即ち、図5に示すように、YDIR
が0の場合、YSは転送矩形領域の上端となり、YはY
Sから正の方向に更新される。また、YDIRが1の場
合、YSは転送矩形領域の下端となり、YはYSから負
の方向に更新される。
【0026】なお、XDIR/YDIRは、図5にも示
すように、ソースエリアSとデスティネーションエリア
Dとが重なる場合に、転送すべきピクセルが転送前に書
き替えられないように転送順序を指定するために必要に
なる。
【0027】ここで、スキャンラインY=nで与えられ
たときの第nライン内のスタートアドレス(FBSP
n)及びエンドアドレス(FBEPn)は、XDIR=
0のとき、次式で与えられる。
【0028】
【数1】FBSPn=BASE+n×PTCH+XS×
BPP FBEPn=BASE+n×PTCH+(XS+XEX
T)×BPP−1
【0029】また、XDIR=1のときは、次式で与え
られる。
【0030】
【数2】FBSPn=BASE+n×PTCH+(XS
+1)×BPP−1 FBEPn=BASE+n×PTCH+(XS−XEX
T+1)×BPP
【0031】図4(b)は、BASE=0としたときの
Y=Ynにおけるスタートアドレス(FBSPn)及び
エンドアドレス(FBEPn)をローカルメモリ4上の
連続したデータとして示した図である。
【0032】このように、デスティネーションアドレス
計算回路12、ソースアドレス計算回路13及びパター
ンアドレス計算回路14でそれぞれ計算されたスタート
アドレスとエンドアドレスとは、デスティネーションア
ドレスカウンタ15、ソースアドレスカウンタ16及び
パターンアドレスカウンタ17に1スキャンライン毎に
セットされる。
【0033】一方、この画像データ転送装置2には、ロ
ーカルメモリ4から転送された画像データを一時格納す
るための3つのSRAM(Static Random Access Memor
y)、即ち、デスティネーションSRAM18、ソース
SRAM19及びパターンSRAM20が備えられてい
る。各アドレスカウンタ15,16,17は、ローカル
メモリ4を階層化し、画像データ転送装置2とローカル
メモリ4とのインターフェイスを、メモリコントローラ
3を経由して一連の連続したデータ単位毎に行うこと
で、効率的にデータを転送する。このため、アドレスを
次のように分解する。
【0034】即ち、各アドレスカウンタ15,16,1
7は、受け取ったスタートアドレス(FBSPn)とエ
ンドアドレス(FBEPn)とを、図6(a)に示すよ
うに、上位側からセクタアドレスUビット、ブロックア
ドレスVビット及びバイトアドレスWビットに分解する
ことで、ローカルメモリ4を階層化する。全体のビット
数は、同図(b)に示すように、U+V+Wビットとな
り、ローカルメモリ4の容量は、最大2U+V+Wバイトと
なる。換言すると、ローカルメモリ4は、2U個のセク
タで構成され、1セクタは2V個のブロックで構成され
る。1ブロックは、2Wバイトから構成される。図6
(a)の例は、V=3,W=3の例である。
【0035】1ブロックのバイト数2Wバイトは、ロー
カルメモリ4のデータバス幅と等しい。即ち、ローカル
メモリ4への1アドレスのアクセスで2Wバイト(1ブ
ロック)分のデータを転送することができる。ローカル
メモリ4へのアクセスは、2 Wバイト(1ブロック)を
単位として連続的に行われる。2Wバイト(1ブロッ
ク)分のデータ転送が最小で1回、最大で2V回連続
し、最大の場合には、1セクタ分のデータが連続して転
送されることになる。各SRAMのデータバス幅は、ロ
ーカルメモリ4のバス幅と等しい2Wバイトであり、ア
ドレスはVビットとなる。これは1セクタ分のデータの
サイズと等しい。
【0036】図6(b)に示すように、ローカルメモリ
4のアドレスの上位をローアドレス、下位をカラムアド
レスとし、ローアドレスを固定、カラムアドレスのみを
連続的に変化させるページモード伝送によって更に高速
のデータ転送が実現される。
【0037】また、転送開始と転送終了の際の1ブロッ
クの転送データには、転送すべきピクセルデータ以外の
データが含まれることがあるので、各アドレスカウンタ
15,16,17は、これらのデータをマスクするため
のマスクデータを生成し、マスク演算回路23に供給す
る。マスク演算回路23は、入力されたマスクデータに
基づいて、各SRAM18,19,20からデータを読
み出して、ラスタ演算回路21にデータを送るための計
算を実行する。ラスタ演算回路21は、各SRAM1
8,19,20からセクタデータを1ブロック単位で読
み出し、マスク演算回路23からの演算結果も読み出し
てラスタ演算を行い、その演算結果を出力FIFO22
に格納する。コントローラ24は、CPU1からの制御
命令に従い、各回路をコントロールする。
【0038】図7は、画像データ転送装置2の処理の流
れを示すフローチャートである。まず、各アドレス計算
回路12,13,14の内部に設定される転送スキャン
ラインYの初期値としてY=YSがロードされる(S
1)。次に、そのスキャンラインのスタートアドレス
(FBSPn)とエンドアドレス(FBEPn)とが、
それぞれアドレス計算回路12,13,14で計算され
(S2)、その値がそれぞれアドレスカウンタ15,1
6,17に渡される。各アドレスカウンタ15,16,
17で生成されるアドレスに従ってローカルメモリ4か
ら各SRAM18,19,20に1セクタ分のデスティ
ネーションデータD、ソースデータS及びパターンデー
タPがそれぞれ転送される(S3,S4)。SRAM1
8,19,20への転送後は、1ブロック単位で、各S
RAM18,19,20からデータを読み出す。読み出
されたデータは、マスク演算回路23による演算結果に
従い、ラスタ演算回路21にてラスタ演算され、出力F
IFO22にストアされる(S5)。
【0039】もし、ソースSRAM19にストアさてい
るセクタデータの処理が終了した場合には(S7)、次
のセクタデータを転送する(S4)。また、デスティネ
ーションSRAM18にストアされているセクタデータ
の処理が終了した場合には、ラスタ演算終了後、出力F
IFO22にストアされたデータをローカルメモリ4に
書き込み(S8)、新たなセクタデータをデスティネー
ションSRAM18に転送する(S2)。また、パター
ンSRAM20にストアされているセクタデータの処理
が終了した場合には(S7)、次のセクタデータを転送
する(S4)。
【0040】以上の処理を繰り返し、1ライン分のデー
タの処理が終了したら(S9)、Yを更新し(S1
0)、次のラインの処理に移る。そして、最後のライン
の処理を終了したら、矩形領域の処理は終了する(S1
1)。
【0041】図8は、アドレスカウンタ15〜17内の
基本構成を示す図である。なお、パターンアドレスカウ
ンタ17においてのみ、カラータグ計算用カウンタ40
はないものとする。
【0042】スタートアドレス(FBSP)は、スター
トアドレスレジスタ30にロードされる。同時にFBS
Pは、アドレス更新回路31を経由して、上位Uビット
(FBSP[U+V+W−1:V+W])がセクタアド
レスレジスタ32に、中央のVビット(FBSP[V+
W−1:W])がブロックアドレスレジスタ33に、下
位Wビット(FBSP[W−1:0])がバイトアドレ
スレジスタ34にそれぞれロードされる。エンドアドレ
ス(FBEP)は、エンドアドレスレジスタ35にロー
ドされる。
【0043】最初に、デスティネーションSRAM1
8,ソースSRAM19,パターンSRAM20にロー
カルメモリ4内のデータを転送するために、レジスタ3
2に格納されたローカルメモリ4のセクタのアドレスを
示すセクタアドレス(SEC)がメモリコントローラ3
に出力されると共に、そのセクタにおいて転送すべきブ
ロック数(BLKCNT)及びセクタ内の転送すべき最
初のブロックのアドレス(セクタ内のブロックがスター
トするアドレス)を示すブロックスタートアドレス(B
LKSTR)がセクタ内ブロック演算回路45等で計算
され、メモリコントローラ3に送られる。また、セクタ
内ブロック演算回路45は、上述したブロック数(BL
KCNT)及びブロックスタートアドレス(BLKST
R)の他、セクタ内のブロックが終了するアドレスを示
すブロックエンドアドレス(BLKEND)も計算す
る。
【0044】このセクタ内ブロック演算回路45での計
算には、セクタスタートコンパレータ37の出力である
セクタスタートフラグ(SECSTRF)、セクタエン
ドコンパレータ36の出力であるセクタエンドフラグ
(SECENDF)、スタートアドレスレジスタ30に
格納されたブロックスタートアドレス(FBSP[V+
W−1:W])、エンドアドレスレジスタ35に格納さ
れたブロックアドレス(FBEP[V+W−1:W])
及び転送のXの方向を表すXDIR等が入力され用いら
れる。
【0045】セクタスタートコンパレータ37はスター
トアドレスレジスタ30からのスタートアドレスのセク
タアドレス(FBSP[U+V+W−1:V+W])と
セクタアドレスレジスタ32からのセクタアドレス(S
EC)とを比較し、等しいときはその出力データ(SE
CSTRF)を1とし、等しくないときは0とする。ま
た、セクタエンドコンパレータ36はエンドアドレスレ
ジスタ35からのエンドアドレスのセクタアドレス(F
BEP[U+V+W−1:V+W])とセクタアドレス
レジスタ32からのセクタアドレス(SEC)とを比較
し、等しいときはその出力データ(SECENDF)を
1とし、等しくないときは0とする。
【0046】図9は、セクタアドレスレジスタ32に格
納されているセクタデータを説明するための図である。
【0047】例えば、XDIR=0と定義され、SEC
STRF,SECENDFが0のとき、セクタアドレス
レジスタ32に格納されているセクタアドレスは、図9
(a)に示すように、矩形領域を構成するラインの最初
のセクタではなく、最後のセクタでもないことがわか
る。この場合、セクタ内にあるブロックの数(BLKC
NT)は2V個で、ブロックのスタートアドレス(BL
KSTR)は0、エンドアドレス(BLKEND)は2
V−1となる。
【0048】SECSTRFが1でSECENDFが0
のとき、セクタアドレスレジスタ32に格納されている
セクタは、矩形領域を構成するラインの最初のセクタで
あることが同図(b)から分かる。この場合、セクタ内
にあるブロックの数は、2V−FBSP[V+W−1:
W]個となり、ブロックのスタートアドレスはFBSP
[V+W−1:W]、エンドアドレスは2V−1とな
る。
【0049】また、SECSTRFが0でSECEND
Fが1のとき、セクタアドレスレジスタ32に格納され
ているセクタは、矩形領域を構成するラインの最後のセ
クタであることが同図(c)から分かる。この場合、セ
クタ内にあるブロックの数はFBEP[V+W−1:
W]+1個となり、ブロックのスタートアドレスは0で
エンドアドレスはFBEP[V+W−1:W]となる。
【0050】更に、SECSTRF,SECENDFと
もに1のとき、セクタアドレスレジスタ32に格納され
ているセクタは、矩形領域を構成するラインの最初のセ
クタであり、最後のセクタでもあることが同図(d)か
ら分かる。この場合、ブロックの数は、FBEP[V+
W−1:W]−FBSP[V+W−1:W]+1個とな
り、ブロックのスタートアドレスはFBSP[V+W−
1:W]、エンドアドレスはFBEP[V+W−1:
W]となるのである。上記の結果と、新たにXDIR=
1のときのそれぞれの場合を追加した形で表にまとめる
と、図10に示すようなものになる。
【0051】ブロックスタートコンパレータ39は、ス
タートアドレスレジスタ30のブロックアドレス(FB
SP[V+W−1:W])部分とブロックアドレスレジ
スタ33に格納されたブロックアドレス(BLK)とを
比較し、等しいときはその出力データ(BLKSTR
F)を1、等しくないときは0として出力するものであ
る。また、ブロックエンドコンパレータ38は、エンド
アドレスレジスタ35のブロックアドレス(FBEP
[V+W−1:W])部分とブロックアドレスレジスタ
33に格納されたブロックアドレス(BLK)とを比較
し、等しいときはその出力データ(BLKENDF)を
1、等しくないときは0として出力するものである。
【0052】上述の各コンパレータ36〜39の出力S
ECENDF,SECSTRF,BLKENDF,BL
KSTRFに基づき、スタートマスク演算回路46でス
タートマスク(STRMSK)、エンドマスク演算回路
47でエンドマスク(ENDMSK)がそれぞれ計算さ
れる。図11に示すように、スタート及びエンドマスク
は共に0又は1のデータからなる連続した2Wビットの
パターンであり、各マスクの1ビットが各SRAM1
8,19,20から読み出された1バイト分のデータに
対応し、2Wビットのパターンは1ブロック分のデータ
に対応するものである。
【0053】マスク論理積演算回路48は、スタート及
びエンドマスク演算回路46,47からの出力データで
あるスタート及びエンドマスクを入力し、これらの論理
積データ(AMSK)を計算することで、スタートアド
レス(FBSP)とエンドアドレス(FBEP)との間
に存在するバイトには1を、それ以外には0をフラグと
して与える役割を担っている。
【0054】例えば、図12(a)に示すように、スタ
ートマスク演算回路46でのスタートマスクの計算は、
XDIR=0のときは、Wビット内のすべて1である2
進数パターン(2W−1)をバイトアドレスレジスタ3
4内のバイトアドレス(BYT)だけ右にシフトして左
から0を詰めることで行われる。同様に、同図(b)に
示すように、XDIR=1のときのスタートマスクの計
算は、Wビット内のすべて1である2進数パターン(2
W−1)を2W−1−BYT(バイトアドレス)だけ左に
シフトし、右から0を詰めることで行われる。この場
合、スタートアドレス(FBSP)がブロック内にある
ときはSECSTRF及びBLKSTRFが共に1とな
る。また、ブロック内スタートアドレス演算回路49
は、このときのマスクがスタートするブロック内のアド
レス(BYTSTR)を計算する。
【0055】一方、同図(c)に示すように、エンドマ
スク演算回路47でのエンドマスクの計算は、XDIR
=0のとき、エンドアドレス(FBEP)のバイトアド
レスがFBEP[W−1:0]とすると、Wビット内の
すべて1である2進数パターン(2W−1)を2W−1−
FBEP[W−1:0]だけ左にシフトし、右から0を
詰めることで行われる。同様に、同図(d)に示すよう
に、XDIR=1のときのエンドマスクの計算は、Wビ
ット内のすべて1である2進数パターン(2W−1)を
FBEP[W−1:0]だけ右にシフトし、左から0を
詰めることで行われる。この場合もスタートアドレスが
ブロック内にあるときはSECSTRF及びBLKST
RFが共に1であるときといえる。このようにして計算
された各マスクは、ブロック毎にマスク演算回路23に
送られるのである。
【0056】スタートフラグ回路50は、セクタスター
トコンパレータ37の出力SECSTRF及びブロック
スタートコンパレータ39の出力BLKSTRFを入力
してスタートフラグXSTRFを出力する。エンドフラ
グ回路51は、セクタエンドコンパレータ36の出力S
ECENDF及びブロックエンドコンパレータ38の出
力BLKENDFを入力してエンドフラグXENDFを
出力する。
【0057】次に、カラータグ計算用カウンタ40とア
ドレス更新回路31について説明する。カラータグ計算
用カウンタ40は、トランスペアレント処理(透明処
理)の計算のために後段で用いられるものであり、スタ
ートアドレス(FBSP)及びエンドアドレス(FBE
P)が入力されるときに初期化するように設定されてい
る。このカラータグ計算用カウンタ40は、ブロックア
ドレスレジスタ33からの出力BLKが更新されるのに
同期して、その出力タグブロックアドレス(TGBL
K)を更新する。
【0058】その更新パターンは、BBPとXDIRと
によって決まるもので、初期値と更新パターンとは、図
13に示すようなものになる。例えば、1ピクセル当た
り2バイト(BBPが2)でXDIRが0のときは、T
GBLKは0,1,0,1…を繰り返すように更新され
る。なお、デスティネーションアドレスカウンタ15及
びソースアドレスカウンタ16内のカラータグ計算用カ
ウンタ40の出力TGBLKは、後述するように、それ
ぞれデスティネーションSRAM18,ソースSRAM
19へ送られ、各SRAM内にあるタグ選択回路93の
出力を選択するのに利用される。
【0059】アドレス更新回路31は、セクタアドレス
レジスタ32からの出力セクタアドレス(SEC)とブ
ロックアドレスレジスタ33からの出力ブロックアドレ
ス(BLK)とを一連の値として捉え、コントローラ2
4からの指示によりエンドアドレスレジスタ35内の値
と一致するまでBLK単位でアドレスをインクリメント
し、上記セクタアドレス(SEC)とブロックアドレス
(BLK)を更新する。この場合、エンドアドレスレジ
スタ35内の値と一致するかどうかは、エンドフラグ回
路51にてSECENDF及びBLKENDFが共に1
であることにより検出される。
【0060】次に、この画像データ転送装置2内のマス
ク演算回路23について説明する。
【0061】マスク演算回路23は、主に各アドレスカ
ウンタ15,16,17から送られてきたデスティネー
ション,ソース,パターンの各マスクデータAMSK
(以下、これをそれぞれDSTMSK,SRCMSK,
PATMSKと呼ぶ。)及び各ブロック内スタートアド
レスBYTSTR(以下、これをそれぞれDBYTST
R,SBYTSTR,PBYTSTRと呼ぶ。)等に基
づき、画像表示装置5のデータ転送を制御するための計
算を行うものである。なお、各スタートアドレスは、そ
のときのマスクがスタートするアドレスを表しているも
のである。
【0062】図14に示すように、デスティネーショ
ン,ソース,パターンの各スタートアドレス(FBS
P)は、ローカルメモリ4内の任意のアドレスを指して
いる。マスク演算回路23は、これらのアドレスに基づ
いて、データ転送時にデスティネーション,ソース,パ
ターンの各バイトが転送のスタートバイトからそれぞれ
1対1で転送されるように対応させ、転送を制御してい
る。
【0063】図15は、このマスク演算回路23の内部
構成を示すブロック図である。マスク演算回路23は、
ローカルメモリ4からSRAM18〜20にそれぞれ転
送されたデスティネーション,ソース,パターンのいず
れかのセクタデータがなくなるまで、各SRAM18,
19,20からそのデータを読み出してラスタ演算回路
21に出力するための計算を行う。
【0064】はじめに、図16(a)に示すように、デ
スティネーションアドレスカウンタ15からのDSTM
SKと、ソースアドレスカウンタ16からのSRCMS
Kと、パターンアドレスカウンタ17からのPATMS
Kとがマスク演算回路23に入力され、各マスクセレク
タ53,54,55を通過し、それぞれのレジスタ5
6,57,58に格納される。一方、上記各アドレスカ
ウンタ15,16,17からの各ブロック内スタートア
ドレスDBYTSTR,SBYTSTR,PBYTST
Rは、各アドレスセレクタ60,61,62を通って後
段の減算器63,64,65,66に入力される。
【0065】減算器63は、DSTMSKとSRCMS
Kのマスクがスタートする1ブロック内のアドレス差
(SRCSFT)を計算しレジスタ67に出力する。同
様に減算器65は、DSATMSKとPATMSKのマ
スクがスタートする1ブロック内のアドレス差(PAT
SFT)を計算しレジスタ69に出力する。減算器6
3,65から出力されレジスタ67,69に格納された
アドレス差SRCSFT,PATSFTとXDIRとを
シフタ71,72は入力し、シフタ71がソースマスク
データSRCMSKを、シフタ72がパターンマスクデ
ータPATMSKをそれぞれそのマスクのスタートがD
STMSKに一致するまでシフトする。このときのシフ
トは、DSTMSKに対して正・負の両方向に可能なも
のである。そして、その結果は、マスクデータ(SRC
ADJ,PATADJ)としてそれぞれシフタ71,7
2から論理演算回路73に出力される。論理演算回路7
3は、これらのマスクデータの他、DSTMSKを入力
し論理積を計算することでDSTMSK内で処理すべき
バイトを決定する役割を担っている。
【0066】同時に、減算器64,66は、シフタ7
1,72がアドレス差SRCSFT,PATSFTに基
づきシフトした方向と反対の方向へのシフトにあたるシ
フト数(SRCREV,PATREV)を計算してレジ
スタ68,70に出力する。シフタ74,75は、レジ
スタ68,70から格納されたシフト数SRCREV,
PATREVを入力し、論理演算回路73からの出力マ
スクデータ(PRCMSK)をそれぞれ上記シフト数だ
けシフトしてマスク(SRCRMV,PATRMV)を
算出しソースマスク論理演算回路77,パターンマスク
論理演算回路79にそれぞれ出力している。このマスク
SRCRMV,PATRMVは、ソースマスクSRCM
SKとパターンマスクPATMSKのうち、デスティネ
ーションマスクDSTMSKとの計算に寄与した部分を
示している。
【0067】図16(c)及び(d)に示すように、ソ
ースマスク論理演算回路77及びパターンマスク論理演
算回路79は、ソースマスクSRCMSK,パターンマ
スクPATMSKから、それぞれマスクSRCREV及
びPATREVに対応する部分のマスクを取り除く演算
をする。その結果、取り除かれ出力されたマスク(SR
CUDT,PATUDT)が次に計算すべきSRCMS
K,PATMSKとして更新されると共に、これらはそ
れぞれソースマスクセレクタ54及びパターンマスクセ
レクタ55を通り、レジスタ57,58に格納される。
また、両論理演算回路77,79は、マスクが存在しな
いことが分かった時点でマスクがゼロとなったことを表
す信号(SRCZR,PATZR)をそれぞれコントロ
ーラ24に対して出力する。この信号SRCZR及びP
ATZRを受けたコントローラ24は、新たな1ブロッ
ク分のマスクデータをソース及びパターンマスクセレク
タ54,55を通してレジスタ57,58に格納するよ
うに制御を行う。
【0068】また、このときコントローラ24は、ソー
ス及びパターンアドレスカウンタ16,17にブロック
を更新するように指示を出し、各アドレスカウンタ1
6,17から出力された新たな1ブロック分のマスクデ
ータがレジスタ57,58に格納される。このマスクデ
ータがレジスタ57,58に格納されるのと同時に、新
たなスタートアドレスSBYTSTR,PBYTSTR
が各アドレスカウンタ16,17からソース及びパター
ンアドレスセレクタに入力され、その後マスクスタート
アドレス(SSTAD,PSTAD)として前述のよう
に減算器63〜66に出力される。
【0069】このように更新されたソース及びパターン
マスク(SRCMSK,PATMSK)は、それぞれソ
ースプライオリティエンコーダ(SPRIENC)8
1,パターンプライオリティエンコーダ(PPRIEN
C)80に入力され、マスクがスタートするアドレスS
XUDT,PXUDTが計算される。また、更新された
マスクがゼロでない場合、ソース及びパターンアドレス
セレクタ61,62は、先に計算されたアドレスSXU
DT,PXUDTをマスクスタートアドレスSSTA
D,PSTADとして、SSTADは減算器63,64
へ、PSTADは減算器65,66へとそれぞれ出力す
る。
【0070】一方、図16(b)に示すように、デステ
ィネーションマスク論理演算回路76は、入力したデス
ティネーションマスクデータDSTMSKの論理演算回
路73からのPRCMSKと一致する部分を取り除く処
理をする。その出力である取り除かれたマスクDSTU
DTは、次に計算すべきDSTMSKとして更新され、
デスティネーションマスクセレクタ53を通ってレジス
タ56に格納されるものである。この論理演算回路76
もまた、マスクが存在しないとわかった場合、マスクが
ゼロとなったことを表す信号DSTZRをコントローラ
24に出力する。この信号DSTZRを受けたコントロ
ーラ24は、デスティネーションアドレスカウンタ15
にブロックを更新させ、新たな1ブロック分のマスクデ
ータを出力させる。このマスクデータは、デスティネー
ションマスクセレクタ53に入力され、レジスタ56に
格納される。
【0071】この更新されたデスティネーションマスク
DSTMSKは、デスティネーションプライオリティエ
ンコーダ(DPRIENC)82に入力され、そこでマ
スクがスタートするアドレスDXUDTが計算される。
更新されたマスクがゼロでない場合、デスティネーショ
ンアドレスセレクタ60は、先に計算されたアドレスD
XUDTをマスクスタートアドレスDSTADとして、
減算器63〜66へとそれぞれ出力する。
【0072】上述のようなマスク演算処理過程におい
て、例えばソースのマスクがゼロとなり、且つソースS
RAM19にローカルメモリ4から転送された1セクタ
内の全ブロックの更新が終了した場合、コントローラ2
4は、次のセクタデータをソースSRAM19に転送す
るように制御を行う。また、デスティネーションのマス
クがゼロとなり、且つデスティネーションSRAM18
にローカルメモリ4から転送された1セクタ内の全ブロ
ックの更新が終了した場合、コントローラ24は、ラス
タ演算回路21によるラスタ演算の終了を待って出力F
IFO22に格納された更新後のデスティネーションデ
ータをローカルメモリ4に書き込み、次のセクタデータ
をデスティネーションSRAM18に転送する制御を行
う。更に、パターンのマスクがゼロとなり、且つパター
ンSRAM20にローカルメモリ4から転送された1セ
クタ内の全ブロックの更新が終了した場合、コントロー
ラ24は、次のセクタデータをパターンSRAM20に
転送するように制御を行う。
【0073】また、このとき論理演算回路78は、ソー
スデータのバイトパターンの中で、PRCMSKに寄与
のある部分を示すマスク(SRCPRC)を計算する。
このマスクSRCPRCは、以下のような計算によって
得ることができる。即ち、SRCPRCがゼロのバイト
はPRCMSKに対して寄与しないが、SRCPRCが
1のバイトはPRCMSKに対して寄与することが前提
としてある場合は、SRCPRC=SRCMSK&SR
CRMVとして求めることができる。これは、後段のラ
スタ演算回路21にて、イネーブルフラグの計算に用い
られるものである。
【0074】次に、この画像データ転送装置2内の各S
RAM18〜20で行われるカラータグ演算処理につい
て、各SRAM18〜20の内部構成を示す図である図
17を参照しながら説明する。但し、パターンSRAM
20内には、スタートバイトレジスタ90,タグブロッ
クレジスタ91,タグ計算回路92,タグ選択回路93
及びトランスペアレントフラグ計算回路(TRP)95
はないものとする。
【0075】デスティネーション,ソース及びパターン
SRAM18〜20内のラインアドレスカウンタ(CN
TR)85は、それぞれ対応するデスティネーション,
ソース及びパターンアドレスカウンタ15,16,17
からブロックスタート信号(BLKSTR)及びブロッ
クカウンタ信号(BLKCNT)を受け取る。これらの
信号は、同時にメモリコントローラ3へも出力される。
【0076】メモリコントローラ3は、ローカルメモリ
4からセクタアドレスSECと、BLKSTRにより指
定されるアドレスからBLKCNTで指定されるだけの
データを読み出し、画像表示装置5内にあるSRAM等
のメモリ(図示せず)にこのデータを転送する。このB
LKSTRは、SRAM88のライトアドレスのスター
トとなり、そのアドレスからBLKCNTで与えられる
アドレス分だけローカルメモリ4からデータが転送さ
れ、その転送されたデータがSRAM88に書き込まれ
る。データがSRAM88に転送された後に、今度はデ
ータの読み出しが行われる。このデータは、各アドレス
カウンタ15,16,17から送られるそれぞれの対応
するブロックアドレス(BLK)により読み出される。
【0077】このとき、SRAM88のアドレスは、コ
ントローラ24からの指示により、セレクタ86で各ア
ドレスカウンタ15〜17のそれぞれが出力するBLK
側に切り換えられ、このBLKによりSRAM88から
読み出された1ブロック分のデータは、後段のラスタ演
算回路21に転送される。
【0078】またこのとき、カラータグを用いて、各S
RAM18〜20でトランスペアレント処理(透明処
理)のための計算も同時に行われる。以下にこれを説明
する。
【0079】スタートバイトレジスタ90は、矩形領域
を構成する1ラインの最初のFBSPのバイトアドレス
を1ラインの処理が継続する間中保持し続ける。タグブ
ロックレジスタ91は、各ブロックごとのタグブロック
を保持するレジスタであり、ブロックの処理ごとに更新
されるものである。このスタートバイトレジスタ90の
出力データBYTSTRは、続くタグ計算回路(TAG
TBL)92をアクセスし、タグブロックレジスタ91
の出力データTGBLKは、タグ選択回路(MUX)9
3をアクセスする。このタグ選択回路93は、タグ計算
回路92からの複数の出力データTAGTBLのうちの
1つを選択する役割を担っている。
【0080】ここで、図18に示すように、1ピクセル
は最大4バイトのデータで構成され、この最大4バイト
のピクセルデータに対して、各バイトに0から3までの
カラータグ(CT)を定義すると、1ピクセルが1バイ
トのときカラータグは0となることが分かる。同図よ
り、1ピクセルが2バイトのときは上位側のバイトが1
で下位側が0、3バイトのときは上位側から2,1,
0、4バイトのときは上位側から3,2,1,0となる
ことが分かる。
【0081】このカラータグは、図19に示すように、
スタートアドレスFBSPで指定される最初のバイトか
ら順番に割り付けられ、BPPの単位でエンドアドレス
FBEPまで繰り返される。ここで、BPPの最大が4
バイトであることから、タグ計算回路92は、最大で2
W×4バイト分のカラータグを出力することが分かる。
Wバイトのデータを同時に処理することから、2Wバイ
ト分ごとのカラータグをタグブロックTGBLKとする
と、その構成は図20に示すように定義される。
【0082】このようにして定義されたカラータグ,タ
グブロック,BPPの関係をタグ計算回路92の出力T
AGTBLとして考えると、図21〜23に示すように
なる。なお、この場合の下位ビットWは、W=3とす
る。
【0083】図21(a)に示すように、BPPが1バ
イトのときのカラータグの値は常にゼロとなる。BPP
が2バイトのときのカラータグの値は、XDIR及びス
タートアドレスのバイト部分BYTSTRのLSB(Le
ast Significant Bit/Byte)により決まる。 XDIR=0でBYTSTR[0]=0のとき、又はX
DIR=1でBYTSTR[0]=1のときは同図
(b)に示すように、XDIR=0でBYTSTR
[0]=1のとき、又はXDIR=1でBYTSTR
[0]=0のときは同図(c)に示すようになる。
【0084】また、BPPが3バイトのときのカラータ
グの値は、図22に示すようにXDIR及びスタートア
ドレスのバイト部分BYTSTRのLSB側3ビットに
より決まる。 XDIR=0でBYTSTR[2:0]=0,3,6の
とき、又はXDIR=1でBYTSTR[2:0]=
1,4,7のときは同図(a)に示すように、XDIR
=0でBYTSTR[2:0]=2,5のとき、又はX
DIR=1でBYTSTR[2:0]=0,3,6のと
きは同図(b)に示すように、XDIR=0でBYTS
TR[2:0]=1,4,7のとき、又はXDIR=1
でBYTSTR[2:0]=2,5のときは同図(C)
に示すようにそれぞれ定義される。
【0085】更に、BPPが4バイトのときのカラータ
グの値は、図23に示すようにXDIR及びBYTST
RのLSB側2ビットにより決まる。 XDIR=0でBYTSTR[1:0]=0のとき、又
はXDIR=1でBYTSTR[1:0]=3のときは
同図(a)に示すように、XDIR=0でBYTSTR
[1:0]=3のとき、又はXDIR=1でBYTST
R[1:0]=2のときは同図(b)に示すようにな
る。同様に、XDIR=0でBYTSTR[1:0]=
2のとき、又はXDIR=1でBYTSTR[1:0]
=1のときは同図(c)に示すように、XDIR=0で
BYTSTR[1:0]=1のとき、又はXDIR=1
でBYTSTR[1:0]=1のときは同図(d)に示
すようにそれぞれ定義されるのである。
【0086】タグ計算回路92の出力であるTAGTB
Lは、タグ選択回路93に入力され、そこでデスティネ
ーション及びソースアドレスカウンタ15,16内のカ
ラータグ計算用カウンタ40で計算されたTGBLKで
指定された部分が選択され、カラータグ(CT)とな
る。カラータグは、2ビットから構成される2W個のデ
ータであり、1ブロック内の各バイトデータのカラータ
グを示す。このカラータグは、トランスペアレント計算
のためにトランスペアレント計算回路(TRP)95に
出力される。
【0087】ここで、トランスペアレント計算回路(T
RP)95について説明する。図24は、このトランス
ペアレント計算回路95の内部構成を示す図である。
【0088】トランスペアレント計算回路95は、主に
FG/BGセレクタ120,2W個のセレクタ121〜
126,2W個の比較器127〜132,2W個のレジス
タ133〜138,2W個の演算器139〜144,レ
ジスタ145及びR/Lセレクタ146から構成され
る。なお、2W個からなるセレクタ,比較器,レジス
タ,演算器は、それぞれ1ブロック内にある各バイトデ
ータに対応して設けられているものである。
【0089】FG/BGセレクタ120は、図示しない
インターフェイスから送られてくる転送先領域の背景色
(FG:フォアグラウンドカラー)と転送元領域の背景
色(BG:バックグラウンドカラー)とを、同じく送ら
れてくる前トランスペアレントカラーデータ(FGT
R)を利用して選択し、どちらをトランスペアレントカ
ラーとするかを決定する。その結果、このFG/BGセ
レクタ120の出力TRCOLが、新たなトランスペア
レントカラーとなる。このトランスペアレント計算回路
95は、デスティネーション領域又はソース領域に格納
されているピクセルデータとトランスペアレントカラー
とをピクセル単位で比較し、その結果等しい場合は、そ
のピクセルデータはトランスペアレントであるとし、図
17に示すように新しいデータに書き換えないようにす
るためのフラグ(TRPF)を後段に出力する。
【0090】FG/BGセレクタ120から出力された
TRCOLは、BPPの定義より、最大で4バイトとな
る。各セレクタ121〜126は、カラータグ(CT0
〜CT2W−1)により、TRCOLを構成するバイト
成分をカラータグの値で選択し、各比較器127〜13
2に出力する。これを受けて各比較器127〜132
は、図示しないメモリからの出力データ(RDT)と選
択されたトランスペアレントカラー成分とをバイト単位
で比較し、等しいときには1、等しくないときには0と
定義して、比較結果NEQを出力する。各レジスタ13
3〜138は、各比較器127〜132で比較された結
果NEQとそれに対応するカラータグ(CT)とを一時
的に保持し、保持されたNEQとCTとをカレントデー
タのCEQ,CCTとして出力する。レジスタ145
は、このカレントの比較結果CEQを保持し、それらを
PEQとしてR/Lセレクタ146に出力する。
【0091】ここで、図25に示すように、1ブロック
内でバイトアドレスのゼロバイトに近づく方向を左、2
W−1バイトに近づく方向を右とすると、BPPの最大
が4バイトであることから、現在のカラータグを含めて
最大で左右に3バイト分の各比較器127〜132での
比較結果を参照すれば、そのピクセルがトランスペアレ
ントとして与えられたカラーと等しいかどうかを判断す
ることができる。
【0092】また、このとき、1ピクセル内のバイトデ
ータがブロック間をまたぐ場合があり、この場合、図2
6に示すように、現在処理中のブロックの一つ前又は一
つ後のブロックデータの各比較器127〜132での比
較結果を参照する。
【0093】更に、PEQは、現在の処理に対して一つ
前に処理されたブロックの各比較器127〜132での
比較結果となり、NEQは、現在の処理に対して一つ後
に処理されるブロックの各比較器127〜132での比
較結果となる。現在の処理の各比較器127〜132で
の比較結果CEQのゼロバイトから2W−1バイトまで
の各バイトに対する左右に隣接するそれぞれ3バイト
は、図27で示すように表すことができる。
【0094】この図27の表(a),(b)から、CE
Q0に対するleft3,left2,left1と、
CEQ1に対するleft3,left2と、CEQ2
に対するleft3と、CEQ2W−3に対するrig
ht3と、CEQ2W−2に対するright3,ri
ght2と、CEQ2W−1に対するright3,r
ight2,right1とが、XDIRにより異なっ
ているということが導き出せる。
【0095】R/Lセレクタ146は、上述のNEQ,
PEQ及びXDIRを入力して選択し、適切なものをC
EQ2W−1,CEQ2W−2,CEQ2W−3,CEQ
2,CEQ1,CEQ0の各演算器139〜144に出
力する。各演算器139〜144は、入力したCCTと
BPPにより、左右のどの各比較器127〜132での
比較結果を参照すればよいかを知ることができる。例え
ば、BPPが1のとき、ゼロバイトから2W−1バイト
までの各比較器127〜132での比較結果が、そのま
まトランスペアレントかどうかを示しているということ
ができる。このとき、0ならトランスペアレントではな
く、1ならトランスペアレントであるといえる。
【0096】例えば、図28(a)に示すように、BP
Pが2のときは、現在の処理に対して左右に1バイトず
つの各比較器127〜132での比較結果を参照すれ
ば、左右どちらかの比較結果を参照すべきかは、現在処
理中のカラータグの値により決まる。現在の処理のカラ
ータグがゼロの場合、右の1バイトが同一ピクセルであ
り、現在の処理のカラータグが1の場合、左の1バイト
が同一ピクセルであることが分かる。もし、各比較器1
27〜132での比較結果が共に1であるならば、この
ピクセルはトランスペアレントであるということができ
る。図28では、白地以外の部分が同一ピクセルである
ことを示している。
【0097】また、BBPが3のときは、現在の処理に
対して最大2バイトずつの各比較器127〜132での
比較結果を参照することができる。もし、同一ピクセル
部分の各比較器127〜132での比較結果がすべて1
ならば、このピクセルはトランスペアレントであるとい
うことができる。
【0098】更に、BPPが4のときは、現在の処理に
対して左右に最大3バイトずつの各比較器127〜13
2での比較結果を参照することができる。従って、上記
と同様に同一ピクセル部分の各比較器127〜132で
の比較結果がすべて1であるならば、このピクセルはト
ランスペアレントであるということができる。以上のよ
うに各比較器127〜132で計算された結果が、TR
PFとしてラスタ演算回路21に出力される。
【0099】最後に、この画像データ転送装置2内のラ
スタ演算回路21について簡単に説明する。図29は、
ラスタ演算回路21の内部構成を示す図であり、このラ
スタ演算回路21は、デスティネーション,ソース,パ
ターンの各SRAM18,19,20から読み出したデ
ータに対してラスタ演算するものである。
【0100】ラスタ演算回路21は、主にソースSRA
M19からの1ブロック分のデータを、バイトデータを
単位としてシフトするSBシフタ150,パターンSR
AM20からの1ブロック分のデータを、同じくバイト
データを単位としてシフトするPBシフタ151,8ビ
ットのラスタ演算を実行する2W個の8ビットラスタ演
算回路1521〜152n,書き込みイネーブルのデータ
を計算するイネーブルデータ計算回路153,このイネ
ーブルデータ計算回路153内で、ソーストランスペア
レントフラグをシフトするシフタ(図示せず),ラスタ
演算の結果を格納する2W個のレジスタ1541〜154
n等から構成されている。
【0101】まず、デスティネーションSRAM18か
ら読み出された2Wバイトのデスティネーションデータ
は、それぞれ対応する8ビットラスタ演算回路1521
〜152nに入力される。ソースSRAM19から読み
出された2Wバイトのソースデータは、マスク演算回路
23で計算されたシフト分データである1ブロック内の
アドレス差SRCSFTと等しい分だけSBシフタ15
0にてバイト単位でシフトされ、デスティネーションデ
ータと対応させられる。同様に、パターンSRAM20
から読み出された2Wバイトのパターンデータも、マス
ク演算回路23で計算されたPATSFTと等しい分だ
けPBシフタ151にてバイト単位でシフトされ、デス
ティネーションデータと対応させられる。8ビットラス
タ演算回路1521〜152nは、指定されたコードによ
り、これらのデスティネーション,ソース,パターンデ
ータでラスタ演算を行い、この結果をレジスタ1541
〜154nに格納する。このとき、マスク演算回路23
で計算されたPRCMSKを各レジスタ1541〜15
nは入力し、PRCMSKが1になるデータのみを格
納している。
【0102】イネーブルデータ計算回路153は、デス
ティネーションSRAM18からのトランスペアレント
フラグ(DTRPF),ソースSRAM19からのトラ
ンスペアレントフラグ(STRPF),マスク演算回路
23からのSRCPRC,SRCSFT,PRCMSK
等を入力する。これらの入力情報に基づき、イネーブル
データ計算回路153は、各バイトデータ毎のローカル
メモリ4への書き込みが行われるかどうかを決定するイ
ネーブルフラグENを計算する。トランスペアレントの
場合は、ローカルメモリ4への書き込みが行われず、以
前の値がそのままローカルメモリ4内で維持されるよう
に、イネーブルフラグENを変更する。
【0103】このラスタ演算回路21の後段にある出力
FIFO22は、1ブロック内のすべてのバイトデータ
のラスタ演算が終了したところで、レジスタ1541
154nに格納されている結果を自身のメモリ(図示せ
ず)に書き込む。デスティネーションの1セクタ分のデ
ータがすべて出力FIFO22内にあるメモリに書き込
まれたところで、メモリコントローラ3に1セクタ分の
データを連続的に出力し、そのデータをローカルメモリ
4に書き込むことで、データの転送を行っている。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
画像データを演算処理し転送する際に、画像データを
1ピクセルが1又は複数のバイトで構成された画像デー
タとして、この1ピクセルの画像データよりも大きい複
数バイトからなるブロック単位で画像データを転送し位
置合わせを行い演算処理を実行する、各走査ライン毎
に転送開始及び転送終了ブロックアドレスを算出し転送
開始ブロックから転送終了ブロックまで連続的に画像デ
ータを転送する、各ブロック内の転送画像開始及び終
了バイトアドレスに基づき転送領域以外をマスクするマ
スクパターンを生成し転送領域でブロック内における位
置合わせを行う、画像データ1ピクセル分のバイト毎
にカラータグが設定されブロック内の転送画像開始バイ
トアドレスに基づき各バイトのカラータグが設定され
る、という画像データ転送方法及び装置を採用し画像表
示処理システムにこの画像データ転送装置を組み込むこ
とで、画像表示処理の高速化及び高効率化を図ることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る画像表示処理シス
テムの基本構成を説明するためのブロック図である。
【図2】 同システムにおける画像データ転送装置の機
能を概略的に示す図である。
【図3】 同装置の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 同装置における転送矩形領域を含む画像デー
タの矩形(表示)領域を更に詳細に示す図である。
【図5】 同装置における転送矩形領域のXDIR,Y
DIRを概略的に示す図である。
【図6】 同装置におけるローカルメモリ内に構築され
ている画像データの構成を示す図である。
【図7】 同装置の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図8】 同装置内のアドレスカウンタ内部の基本構成
を示す図である。
【図9】 同カウンタ内部のセクタアドレスレジスタに
格納されているセクタデータを説明するための図であ
る。
【図10】 同カウンタ内部のセクタアドレスレジスタ
に格納されているセクタデータを示す図である。
【図11】 同カウンタ内部におけるマスク演算処理時
の各データの構成を説明するための図である。
【図12】 同カウンタ内部におけるマスク演算処理の
結果を説明するための図である。
【図13】 同カウンタ内部におけるカラータグ計算用
カウンタの初期値と更新パターンとを示す図である。
【図14】 同装置におけるデスティネーション,ソー
ス,パターンの各スタートアドレスのローカルメモリ内
の構成を示す図である。
【図15】 同装置におけるマスク演算回路の内部構成
を示すブロック図である。
【図16】 同装置におけるマスク演算回路での各デー
タの処理を説明するための図である。
【図17】 同装置における各SRAMの内部構成を示
す図である。
【図18】 同装置における各SRAMでのカラータグ
演算処理のデータ構成を説明するための図である。
【図19】 同処理のデータ構成を説明するための図で
ある。
【図20】 同処理のデータ構成を説明するための図で
ある。
【図21】 同処理におけるカラータグ,タグブロッ
ク,BPPの関係を示す図である。
【図22】 同処理におけるカラータグ,タグブロッ
ク,BPPの関係を示す図である。
【図23】 同カラータグ演算処理におけるカラータ
グ,タグブロック,BPPの関係示す図である。
【図24】 同装置における各SRAMにあるトランス
ペアレント計算回路の内部構成を示す図である。
【図25】 同回路におけるトランスペアレント計算処
理のデータの構成を説明するための図である。
【図26】 同処理におけるデータの比較方法を説明す
るための図である。
【図27】 同処理におけるデータの比較結果の構成を
表した図である。
【図28】 同処理におけるデータの比較結果を表した
図である。
【図29】 同装置におけるラスタ演算回路の内部構成
を示す図である。
【図30】 従来の画像表示処理システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…画像データ転送装置、3…メモリコン
トローラ、4…ローカルメモリ、5…表示装置、11…
インターフェイス、12…デスティネーションアドレス
計算回路、13…ソースアドレス計算回路、14…パタ
ーンアドレス計算回路、15…デスティネーションアド
レスカウンタ、16…ソースアドレスカウンタ、17…
パターンアドレスカウンタ、18…デスティネーション
SRAM、19…ソースSRAM、20…パターンSR
AM、21…ラスタ演算回路、22…出力FIFO、2
3…マスク演算回路、24…コントローラ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された転送元領域及び転送先領域に
    関するパラメータに基づいて画像データ記憶装置に記憶
    された前記転送元領域の画像データと前記転送先領域の
    画像データとを演算処理した後に前記転送先領域に転送
    する画像データ転送方法において、 前記画像データは、1ピクセルが1又は複数のバイトで
    構成された画像データであり、前記1ピクセルの画像デ
    ータよりも大きい複数バイトからなるブロック単位で画
    像データを転送し、且つ転送元領域と転送先領域とでブ
    ロック内における位置合わせを行って前記演算処理を実
    行することを特徴とする画像データ転送方法。
  2. 【請求項2】 前記各ブロック内の転送画像開始バイト
    アドレス及び転送画像終了バイトアドレスに基づいて前
    記転送元領域及び転送先領域以外の領域をマスクするマ
    スクパターンを生成すると共に、このマスクパターンを
    使用して前記転送元領域と転送先領域とでブロック内に
    おける位置合わせを行うことを特徴とする請求項1記載
    の画像データ転送方法。
  3. 【請求項3】 指定された転送元領域及び転送先領域に
    関するパラメータに基づいて画像データ記憶装置に記憶
    された前記転送元領域の画像データと前記転送先領域の
    画像データとを演算処理した後に前記転送先領域に転送
    する画像データ転送装置において、 前記画像データは、1ピクセルが1又は複数のバイトで
    構成された画像データであり、前記1ピクセルの画像デ
    ータよりも大きい複数バイトからなるブロック単位で画
    像データを転送し、且つ転送元領域と転送先領域とでブ
    ロック内における位置合わせを行って前記演算処理を実
    行することを特徴とする画像データ転送装置。
  4. 【請求項4】 前記指定された転送元領域及び転送先領
    域に関するパラメータ及び1ピクセル当たりのバイト数
    に基づいて、前記転送元領域及び転送先領域を含む各走
    査ライン毎に転送開始ブロックアドレス及び転送終了ブ
    ロックアドレスを算出し、 前記転送開始ブロックアドレスを含む転送開始ブロック
    から前記転送終了ブロックアドレスを含む転送終了ブロ
    ックまで連続的に前記画像データを転送するものである
    ことを特徴とする請求項3記載の画像データ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記各ブロック内の転送画像開始バイト
    アドレス及び転送画像終了バイトアドレスに基づいて前
    記転送元領域及び転送先領域以外の領域をマスクするマ
    スクパターンを生成すると共に、このマスクパターンを
    使用して前記転送元領域と転送先領域とでブロック内に
    おける位置合わせを行うことを特徴とする請求項3又は
    4記載の画像データ転送装置。
  6. 【請求項6】 前記1ピクセル分の画像データは、バイ
    ト毎にカラータグが設定されたものであり、前記ブロッ
    ク内の転送画像開始バイトアドレスに基づいて各バイト
    のカラータグが設定されるものであることを特徴とする
    請求項3〜5のいずれか1項記載の画像データ転送装
    置。
  7. 【請求項7】 画像データを記憶する画像データ記憶装
    置と、 この画像データ記憶装置内に記憶された画像データの転
    送元領域及び転送先領域に関するパラメータを出力する
    中央処理装置と、 この中央処理装置から出力された転送元領域及び転送先
    領域に関するパラメータに基づいて画像データ記憶装置
    に記憶された前記転送元領域の画像データと前記転送先
    領域の画像データとを演算処理した後に前記転送先領域
    に転送する画像データ転送装置と、 前記画像データ記憶装置に記憶された画像データを表示
    する画像表示装置とを備えた画像表示処理システムにお
    いて、 前記画像データは、1ピクセルが1又は複数のバイトで
    構成された画像データであり、 前記中央処理装置は、前記1ピクセルを構成するバイト
    数を前記画像データ転送装置に出力し、 前記画像データ転送装置は、前記1ピクセルの画像デー
    タよりも大きい複数バイトからなるブロック単位で画像
    データを転送し、且つ転送元領域と転送先領域とでブロ
    ック内における位置合わせを行って前記演算処理を実行
    したのち、前記画像データ記憶装置に格納するものであ
    ることを特徴とする画像表示処理システム。
  8. 【請求項8】 前記画像データ転送装置は、前記指定さ
    れた転送元領域及び転送先領域に関するパラメータ及び
    1ピクセル当たりのバイト数に基づいて、前記転送元領
    域及び転送先領域を含む各走査ライン毎に転送開始ブロ
    ックアドレス及び転送終了ブロックアドレスを算出し、 前記転送開始ブロックアドレスを含む転送開始ブロック
    から前記転送終了ブロックアドレスを含む転送終了ブロ
    ックまで連続的に前記画像データを転送するものである
    ことを特徴とする請求項7記載の画像表示処理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記画像データ転送装置は、 前記各ブロック内の転送画像開始バイトアドレス及び転
    送画像終了バイトアドレスに基づいて前記転送元領域及
    び転送先領域以外の領域をマスクするマスクパターンを
    生成すると共に、このマスクパターンを使用して前記転
    送元領域と転送先領域とでブロック内における位置合わ
    せを行うものであることを特徴とする請求項7又は8記
    載の画像表示処理システム。
  10. 【請求項10】 前記1ピクセル分の画像データは、バ
    イト毎にカラータグが設定されたものであり、 前記画像データ転送装置は、前記ブロック内の転送画像
    開始バイトアドレスに基づいて各バイトのカラータグを
    設定するものであることを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれか1項記載の画像表示処理システム。
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