JP2001209041A - 電気光学装置 - Google Patents
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Abstract
素電極間の隙間寸法よりも小さい任意の寸法に設定し、
幅寸法の自由度を高める。 【解決手段】 第2の層間絶縁膜14上には走査線に沿
って並ぶ画素電極50,50が形成され、この画素電極
50,50の隙間にはデータ線30が配置され、その下
側には遮光膜70が第1の層間絶縁膜13を介して隙間
を覆うように形成されている。また、データ線30と遮
光膜70との容量Cc1、遮光膜70と画素電極50との
容量Cc2がCc1≫Cc2となるから、容量Cc1は、データ
線30による寄生容量、遮光膜70による寄生容量に影
響を与えることがない。これにより、データ線30の幅
寸法を任意に設定することができる。
Description
ックス型の液晶表示パネル等の電気光学装置に関する。
トリックス型の液晶パネルは、ガラス板または石英板か
らなる素子基板および対向基板と、これらの基板の間に
封入された電気光学物質としての液晶とから大略構成さ
れる。この場合、素子基板には、それぞれ平行でほぼ直
交するように形成された複数本の走査線及び複数本のデ
ータ線と、各走査線と各データ線に接続された複数のス
イッチング手段と、前記各スイッチング手段にそれぞれ
接続された画素電極と、を備えている。
リシリコンにより形成された薄膜トランジスタ(Thin-F
ilm-Transistor(以下、TFTという))であり、該T
FTは、そのゲート電極が走査線に接続され、ソース領
域がデータ線に接続され、さらにドレイン領域が画素電
極に接続されている。さらに、各TFTには、各走査線
を介して走査信号が、各データ線を介して画像信号が、
外部からそれぞれ入力される。
信号及び画像信号に応じて画素電極と対向電極との間に
電界を発生させ、各基板間に封入された液晶の偏光率を
変えることによって、画像表示が行われる。
基板におけるデータ線の寄生容量を低減させるため、画
素電極とデータ線とが重なり合わないように両者の間に
隙間を設けていた。しかし、この隙間から光が漏れてし
まいコントラストを高めることができないという問題が
あった。
ば特開昭61−235820号公報(以下、従来技術と
いう)では、素子基板上に光の漏れを防止するための遮
光膜を形成した電気光学装置を提案している。この技術
に関し、図26を参照して説明すると次の通りである。
んだ画素電極100間の隙間にデータ線110が形成さ
れている。そして、このデータ線110とその左側の画
素電極100との間に隙間があり、さらにデータ線11
0とその右側の画素電極100との間に隙間がある。そ
こで、この図26に示す構成では、これらの各隙間を覆
うように遮光膜120A,120Bを形成している。
0Bとデータ線110とが重なる部分、遮光膜120と
画素電極100とが重なる部分を少なくすることによっ
てデータ線110に寄生する容量を低減し、遮光膜12
0A,120Bを通して隣り合う画素電極100同士の
結合容量を低減することができる。
来の電気光学装置において光漏れを防ぐためには、図2
6における遮光膜120Aの左側端部を画素電極100
の右側端部に所定幅だけオーバラップさせるとともに、
同遮光膜120Bの右側端部をデータ線110の左側端
部に所定幅(例えば幅d1とする)だけオーバラップさ
せる必要がある。データ線110の右側の遮光膜120
Bについても同様である。また、製造技術上の制約によ
り、遮光膜120Aおよび120Bとの間は一定距離
(例えば距離d2とする)以上離間させる必要がある。
このような制約があることから、図26に示す構成を採
用した場合には、画素電極100間におけるデータ線1
00の幅を2d1+d2以上にしなければならないという
問題が生じる。
線110と画素電極100との間に介在する寄生容量の
大きさは、データ線110と遮光膜120Aまたは遮光
膜120Bとのオーバラップ長d1(幅d1)、遮光膜1
20Aまたは遮光膜120Bと画素電極100とのオー
バラップ長に依存するが、これらの各オーバラップ長
は、電気光学装置の製造時にばらつくこととなる。この
ため、縦表示むらが発生する場合がある。
されたものであり、その第1の目的は、データ線の幅に
関する設計の自由度を犠牲にすることなく、遮光膜によ
る光漏れ防止を行うことができる電気光学装置を提供す
ることにある。また、この発明の第2の目的は、製造時
のパターンのばらつきによるデータ線及び画素電極容量
のばらつきがなく、縦むらを抑えた電気光学装置を提供
することにある。
ため、第1の発明は、複数本の走査線と、該各走査線と
交差する複数本のデータ線と、前記各走査線と前記各デ
ータ線との各交差位置に対応して設けられた複数のスイ
ッチング手段と、前記各スイッチング手段にそれぞれ接
続された画素電極と、蓄積容量と、を備えてなる電気光
学装置において、前記走査線に沿って並んだ各画素電極
間の隙間には前記データ線が配置されると共に、該隙間
を覆うように不透明な導電性の遮光膜と、前記蓄積容量
の電極となる容量線とが配置され、前記遮光膜と前記容
量線とは同一材料からなると共に、互いに電気的に絶縁
されてなり、該遮光膜と前記データ線との間の容量より
も前記遮光膜と前記画素電極との間の容量は小さいこと
を特徴としている。
は画素電極間の隙間を覆って隙間から漏れる光をなくし
て漏れた光によるコントラストの低下を防止し、画像の
コントラストを高めることができる。
おける容量を考えると、遮光膜による寄生容量は、遮光
膜とデータ線との間に形成される容量Cc1に前記遮光膜
と前記画素電極との間に形成される容量Cc2を合わせた
ものとなり、データ線による寄生容量Cdは、データ線
と画素電極との間に形成される容量Cd0に前記遮光膜の
寄生容量Ccを合わせたものとなる。
列接続したものと見なした上で、条件Cc1≫Cc2を適用
すると、遮光膜による寄生容量Cc≒Cc2となるため、
遮光膜による寄生容量Ccは、遮光膜とデータ線との間
に形成される容量Cc1を無視することができる。
タ線と画素電極との間の容量Cd0に遮光膜と画素電極と
の間の容量Cc2を合わせたものとなり、遮光膜とデータ
線との間の容量Cc1を無視することができる。これによ
り、上記条件を満足している場合、データ線による寄生
容量がデータ線の幅の影響を受けなくなる。このため、
データ線の幅についての設計の自由度を従来技術よりも
高めることができる。
該各走査線と交差する複数本のデータ線と、前記各走査
線と前記各データ線との各交差位置に対応して設けられ
た複数のスイッチング手段と、前記各スイッチング手段
にそれぞれ接続された画素電極と、蓄積容量と、を備え
てなる電気光学装置において、前記走査線に沿って並ん
だ各画素電極間の隙間には前記データ線が配置されると
共に、該隙間を覆うように不透明な導電性の遮光膜と、
前記蓄積容量の電極となる容量線とが配置され、前記遮
光膜と前記容量線とは同一材料からなると共に、互いに
電気的に絶縁されてなり、前記遮光膜はその両端が前記
画素電極と重なり、前記データ線は前記遮光膜と重なり
合った領域に各画素電極間の隙間よりも幅の狭くなった
部分を有し、該遮光膜と前記データ線との間の容量より
も前記遮光膜と前記画素電極との間の容量は小さいこと
を特徴としている。
ても、第1の発明と同様の効果を奏する。
るデータ線と画素電極間の寄生容量のばらつきがなく、
縦むらの発生を抑えることができる。
の間の容量よりも遮光膜と画素電極との間の容量を小さ
くする実施態様としては、前記遮光膜と前データ線とが
重なり合う面積が、前記遮光膜と前記画素電極とが重な
り合う面積よりも大きいことが好ましい。
層間絶縁膜の比誘電率が、前記データ線と前記画素電極
との間の層間絶縁膜の比誘電率よりも大きいことが好ま
しい。
の層間絶縁膜厚が、前記データ線と前記画素電極との間
の層間絶縁膜厚よりも小さいことが好ましい。
とデータ線との間の容量よりも遮光膜と画素電極との間
の容量を小さくすることができる。
材料により同一工程で形成することが好ましい。
a、Cr、Al等のいずれかからなることが好ましい。
る電気光学装置として、アクティブマトリックス型液晶
パネルを例に挙げて説明する。
成された回路の構成を示す等価回路図である。図1にお
いて、本実施形態による液晶装置の画像表示領域を構成
するマトリクス状に形成された複数の画素は、マトリク
ス状に複数形成された画素電極50と、画素電極50を
制御するためのTFT40からなり、画像信号が供給さ
れるデータ線30が当該TFT40のソースに電気的に
接続されている。データ線30に書き込む画像信号S
1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されても
構わないし、相隣接する複数のデータ線30同士に対し
て、グループ毎に供給するようにしてもよい。また、T
FT40のゲート電極には走査線20が電気的に接続さ
れており、所定のタイミングで、走査線20にパルス的
に走査信号G1、G2、…、Gmがこの順に線順次で印
加するように構成されている。画素電極50は、TFT
40のドレインに電気的に接続されており、TFT40
を所定期間だけそのスイッチを閉じることにより、デー
タ線30から供給される画像信号S1、S2、…、Sn
を所定のタイミングで書き込む。画素電極50を介して
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、
…、Snは、対向基板(後述する)に形成された対向電
極(後述する)との間で一定期間保持する。ここで、保
持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電
極50と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に
蓄積容量Csを設ける。これにより、保持特性は改善さ
れ、コントラスト比の高い液晶装置が実現できる。
の画素の構成について説明する。なお、図2は素子基板
1上の画素の平面図、図3は図2中の矢視III−III’
(注:図面にIII'と修正をお願いします。)方向から見
た変形断面図、図4は図2中の矢視IV−IV方向から見た
断面図である。
ける左右方向に隣り合った各画素電極50の間を通過す
るように、上下方向に配線されている。走査線20は、
各々左右方向に並んだ一行分の画素電極50の下層に形
成されている。
に、データ線30と走査線20との各交差位置に対応し
て設けられている。このTFT40は、半導体層41を
有している。そして、この半導体層41と、走査線20
から突出したゲート電極21との交差領域が、TFT4
0のチャネル形成領域41dとなっている。また、半導
体層41のうちゲート電極21に対して、図中左側にあ
る部分はTFT40のソース領域41aである。ソース
領域41a上には、層間絶縁膜13が形成されている。
ソース領域41aは、層間絶縁膜13に形成されたスル
ーホール13aを介してデータ線30に接続されてい
る。
に対して、図中右側にある部分はTFT40のドレイン
領域41bである。ドレイン領域41bは、ソース領域
41aと同様に、第1の層間絶縁膜13に形成されたス
ルーホール13bを介して、データ線30と同一材料で
同時に形成された接続導電層52に接続されている。さ
らに、データ線30及び接続導電層52上には、第1の
層間絶縁膜14が形成されている。接続導電層52は、
第1の層間絶縁膜14に形成されたスルーホール14a
を介して、画素電極50に接続されている。
に、走査線20と同一材料で形成されている。容量線6
0及び走査線20は、例えば、Ta、Cr、Al等の金
属で形成されている。蓄積容量Csは、この容量線60
と、半導体層41のドレイン領域41bから延在する領
域41cとの間にゲート絶縁膜12と同一膜からなる誘
電体膜を有することにより構成されている。
におけるデータ線30は、その線幅が一定ではなく、幅
の広い部分と幅の狭い部分とにより構成されている。さ
らに詳述すると、平面的に見て、データ線30の左右両
側には、2列の画素電極50が上下方向に配置されてい
るが、データ線30のうち、各画素電極50の側部の上
端部近傍から下端部近傍までの所定の区間と対向してい
る部分は、左右方向の画素電極50の間隔よりも幅が狭
くなっている。
における幅の狭くなった部分を狭幅部31と呼ぶ。そし
て、データ線30における狭幅部31以外の区間の幅は
広く、この区間におけるデータ線30はその左右両側端
部が画素電極50の側端部とオーバラップしている。
とその左側の画素電極50との間に生じた隙間および同
狭幅部31とその右側の画素電極50との間に生じた隙
間の両方を塞いで光漏れ防止を行う導電性の不透明膜で
あり、これらの2個の隙間を包含する連続した島状の形
状を有している。
線の両側に生じた2つの隙間の各々を相互に分離された
各遮光膜により塞いでいたのに対し、本実施形態では、
データ線30における狭幅部31の両側に生じた2つの
隙間を、そのデータ線30の左側の画素電極50の側端
部から同データ線30の右側の画素電極50の側端部に
まで至る1個の島状の遮光膜によって塞いでいる。
20及び容量線60とともに、同一材料で同一の工程に
より形成することができる。また、遮光膜70は、他か
ら独立した島状の不透明膜であり、容量線60から電気
的に絶縁されている。
しつつ、素子基板1を構成する他の部材について説明す
る。
ス(例えば、無アルカリ、石英等)の絶縁性材料によっ
て形成されている。また、該基板11の表面には、半導
体層41が形成されている。半導体層41の表面にはゲ
ート絶縁膜12が被膜形成されている。
線60および遮光膜70が形成され、これらを覆うよう
に第1の層間絶縁膜13が形成されている。
ホール13aを介して、半導体層41のソース領域41
aに接続されるようにデータ線30が形成されるととも
に、ドレイン領域41bに接続されるように接続導電層
52が形成されている。
ように第2の層間絶縁膜14が形成されている。なお、
第1の層間絶縁膜13、第2の層間絶縁膜14は、それ
ぞれNSG膜(酸化シリコン膜)やBPSG膜(ボロン
およびリンを含むシリケートガラス膜)等の絶縁材料に
よって形成されている。第2の層間絶縁膜14に形成さ
れたスルーホール14aを介して、接続導電層52に接
続されるように画素電極50が形成されている。このよ
うに、画素電極52は、接続導電層52を介してドレイ
ン領域41bに接続されている。
に、画素電極50のうち列方向に隣り合う画素電極50
間の隙間を覆うように走査線20と同じ不透明な導電性
材料によって形成されている。
述するイオン打込み処理によって、ソース・ドレイン・
チャネル領域がそれぞれ形成されている。
について着目すると、図2に示すように、データ線30
は狭幅部31となっているため、データ線30と画素電
極50とは殆ど重ならず、遮光膜70と画素電極50と
は重なることによって、走査線20に沿って並ぶ画素電
極50の隙間を遮光膜70によって覆っている。
法について説明する。図5乃至図10、図13乃至図1
7、図19、図20は図2のIII−III断面図に相当す
る。
シリコン層42を、例えば減圧CVD法等によって50
〜200nmの厚さで、好ましくは100nm弱の厚さ
で堆積させる。または、アモルファスシリコンを形成し
た後に、熱処理あるいはレーザーアニール処理を行うこ
とによって、ポリシリコン層を形成してもよい。
リシリコン層42をフォトエッチングによってパターン
ニングして、TFT40のソース・ドレイン・チャネル
となる半導体層41を形成する。図7はパターニングさ
れた半導体層41を平面的に示す図であり、略L字状の
半導体層41を各画素に対応した部分に形成する。半導
体層41により、ソース・ドレイン・チャネルとなる領
域と、蓄積容量Csの一方の電極となる領域41c
(注:図示されていないので、図面に記載をお願いしま
す。)が形成される。
面にゲート絶縁膜12を形成する。ゲート絶縁膜は、熱
酸化処理によって形成してもよいし、プラズマCVD法
によりTEOS(テトラエチルオルソシリケート)と酸
素ガスとの混合ガスを原料ガスとして形成してもよい。
ゲート絶縁膜12は、2〜50nm、ここでは20nm
の膜厚の酸化シリコン膜である。次に、図示を省略する
が、蓄積容量Csの一方の電極となる領域41cにイオ
ン注入法により不純物としてリンイオンを5×1014
〜1016個/cm3のドーズ量で注入して低抵抗化す
ることにより、一方の電極を形成する。
2上に、走査線20、容量線60および遮光膜70とな
る低抵抗なMo、Ta、Ti、W、Cr、Al等の金
属、或いはこれらのメタルシリサイド、あるいはポリシ
リコン膜からなる導電膜22を形成する。
を、フォトエッチングによりパターンニングして、ゲー
ト電極21を含む走査線20、容量線60を形成する。
ここで、図11は、図10に示す工程を終えた後の図2
の矢視IV−IV’(注:図面にV’を記載していただきま
すようお願いします。)方向から見た断面図であり、図
12は、図2の平面図である。図11及び図12に示さ
れるように、走査線20及び容量線60とともに、遮光
膜70が形成される。
は、走査線20のゲート電極21と交差する部分がチャ
ネル領域41dとなる。また、容量線60が半導体層4
1と交差する領域部分で蓄積容量Csを形成する。
1をマスクとして不純物(例えばリン)のイオン1×1
013〜2×1014個/cm3を打ち込むことにより
半導体層41のソース領域41aとドレイン領域41b
とを形成する。
1bは、不純物(リン)を1×1013〜3×1013
[atoms/cm3]のドーズ量にてライトドープして低濃度
領域を形成した後に、ゲート電極21の幅よりも広いマ
スク層を走査線20上に形成して、さらに不純物(リ
ン)を1×1015〜3×1015[atms/cm3]のド
ーズ量で打込むことによって、マスクされた領域がLD
D(Lightly Doped Drain)構造となるようにしてもよ
い。或いは、LDD構造ではなく、ゲート電極21の幅
よりも広いマスクを使用してパターンを形成し、続いて
イオンを打込んでソース領域・ドレイン領域を形成した
後に、ゲート電極21をオーバエッチングすることによ
り形成するオフセット構造としてもよい。
1及び容量線60を覆うように第1の層間絶縁膜13
を、例えばCVD法等によって約800℃の温度下で5
00〜1500nmの厚さ寸法D1で堆積させる。
縁膜13のうち半導体層41のソース領域41a,ドレ
イン領域41bに対応した位置にスルーホール13a,
13bを形成する。
0、接続導電層52となるアルミニウム等の低抵抗な導
電層33をスパッタ法により堆積する。
フォトエッチングによりパターンニングし、データ線3
0および接続導電層52を形成する。データ線30及び
接続導電層52は、それぞれ第1の層間絶縁膜13のス
ルーホール13a、13bを介してソース領域41a、
ドレイン領域41bに接続される。
えた後の画素の平面図である。図18に示すように、デ
ータ線30は遮光膜70が形成されている部分で幅寸法
が狭くなった狭幅部31となり、データ線30はスルホ
ール13aを介してソース領域41aに接続されてい
る。また、接続導電層52はスルホール13bを介して
能動層41のドレイン領域41bに接続されている。
および接続導電層52を覆うように、第2の層間絶縁膜
14を、例えばCVD法等によって約500℃の低温度
下で500〜1500nmの厚さ寸法D2(D2>D1)
で形成する。
縁膜14のうち接続導電層52に対応した位置にドライ
エッチングによってスルーホール14aを形成する。
0となるITO膜54をスパッタ法で、例えば150n
mの厚さに形成する。このとき、スルーホール14aを
介してITO膜54は接続導電層52に接続される。
をフォトエッチングによってパターニングを行うことに
より、画素電極50を形成する。そして、画素電極50
は、第2の層間絶縁膜14のスルーホール14aを介し
て接続導電層52に接続され、接続導電層52は、第1
の層間絶縁膜13のスルーホール13bを介してドレイ
ン領域41bに接続されている。
た工程によって製造することができる。
タ線30の狭幅部31との間の隙間を覆うように、導電
性の不透明膜によって形成されている。従って、この遮
光膜70は、データ線と画素電極との隙間から光が漏れ
るのを防止する遮光膜として機能させることができる。
これにより、液晶パネルのコントラストを高めることが
できる。
を、図23に示すように、便宜上規定する。なお、図2
3は図2中の矢視IV−IV方向からみた断面図を簡略化し
て図示したものである。
間W0には、隙間W0よりも小さい幅寸法W1を有するデ
ータ線30が配置され、該データ線30の下側には、該
データ線30の幅寸法W1よりも大きい幅寸法W2(W2
>W0)を有する遮光膜70が配置され、該遮光膜70
とデータ線30とが交わる面積をSとする。(注:隙間
W0よりも小さい幅寸法W1を有すれば、寄生容量を小
さくすることができる効果を記載していただきますよう
お願いします。)
は厚さ寸法D1の第1の層間絶縁膜13が介在し、デー
タ線30と画素電極50との間には厚さD2(D2>D
1)の第2の層間絶縁膜14が介在している。
ついて考えると、遮光膜70とデータ線30との間に形
成される容量をCc1、遮光膜70と画素電極50との間
に形成される容量をCc2とした場合、前述した層間絶縁
膜13,14の厚さ寸法の関係によって、下記の条件
(1)を満足する。
間における容量のうち、遮光膜70の寄生容量Ccは、
容量Cc1に容量Cc2を直列接続したものと考えられるか
ら、下記の数式2のようになる。
画素電極50との間に形成される容量Cd0に遮光膜70
による寄生容量Ccを並列接続したものであると考えら
れるから、下記の数式3のようになる。
のと見なした上で、上記数式1の条件を適用すると、数
式2による遮光膜70の寄生容量Cc≒Cc2となる。こ
のため、遮光膜70の寄生容量Ccは、遮光膜70とデ
ータ線30との間に形成される容量Cc1に影響されるこ
とがなく、この容量Cc1を無視することができる。
0の寄生容量Cdは、データ線30と画素電極50との
間の容量Cd0と、遮光膜70の寄生容量Ccとを並列接
続したものとなり、前述した如くCc≒Cc2となってい
るから、データ線30の寄生容量Cd=Cd0+Cc2と見
なすことができる。これにより、データ線30の寄生容
量Cdは、遮光膜70とデータ線30との間に形成され
る容量Cc1に影響されることなく、この容量Cc1を無視
することができる。
て遮光膜70を形成した場合、データ線30の幅寸法W
1は、データ線30の寄生容量Cdをほとんど増減させる
ことなく規定することができる。この結果、データ線3
0の幅寸法W1は、画素電極50の隙間W0以下であれ
ば、任意に設定することができ、従来技術に比べて幅寸
法W1の自由度を大幅に高めることができる。
ると、一般に縦クロストークは画素電極50間の電気的
な影響に関与するため、縦クロストーク量Tは、下記の
数式4によって表される。 T=(Cd/Cg)×ΔV ・・・(4) 但し、Cd :データ線30による寄生容量 Cg :画素電極50による寄生容量 ΔV:画像信号の振幅 しかも、画素電極50の寄生容量Cgは数式5のように
表される。 Cg=Cs+CLC+Cc2 ・・・(5) 但し、Cs :蓄積容量 CLC:液晶を挟んだ画素電極50と対向電極との容量 ここで、数式5を数式4に代入した上で、数式1の条件
を与えると、数式4の分子は、Cd0+Cc2となり、Cd0
≫Cc2となる場合には縦クロストーク量Tの増加分を殆
ど無視することができる。
c1の影響をなくすることができ、データ線30による寄
生容量Ccがデータ線30の幅寸法W1の影響を受けるこ
とがなくなる。この結果、データ線30の幅を任意に設
定することができる。
数式1の条件を満足させているから、該遮光膜70を介
して隣り合う画素電極50同士の結合容量を低減させて
いる。また、本実施形態では、クロストークが発生しな
い条件を次の数式6によって設定することができる。 (Vmin/Vmax)>(Cd+Cc)/(Cc2+CLC+Cs)・・・(6) 但し、Vmin:最小階調を刻む時の最小電圧 Vmax:画像信号Sの絶対振幅電圧 上記の数式を満足することにより、縦クロストークの発
生を抑えることができる。
ル)の構造について、図24および図25を参照して説
明する。ここで、図24は、電気光学装置1000の構
成を示す平面図であり、図25は、図24におけるXXV
−XXV’(注:図面もXXV'としていただきますようお願
いします。)線の断面図である。
置1000は、画素電極1018などが形成された素子
基板1001と、対向電極1008などが形成された対
向基板1002とが、互いにシール材1004によって
一定の間隙を保って貼り合わせられると共に、この間隙
に電気光学材料としての液晶1005が挟持された構造
となっている。なお、実際には、シール材1004には
切欠部分があって、ここを介して液晶1005が封入さ
れた後、封止材により封止されるが、各図においては省
略されている。
うに半導体基板であるため不透明である。このため、画
素電極1018は、アルミニウムなどの反射性金属から
形成されて、電気光学装置1000は、反射型として用
いられることになる。これに対して、対向基板1002
は、ガラスなどから構成されるので透明である。
材1004の内側かつ表示領域1001aの外側領域に
は、遮光膜1006が設けられている。この遮光膜10
06が形成される領域内のうち、領域1030aには走
査線駆動回路(図示せず)が形成され、また、領域10
40aにはデータ線駆動回路(図示せず)が形成されて
いる。即ち、遮光膜1006は、この領域に形成される
駆動回路に光が入射するのを防止している。この遮光膜
1006には、対向電極1008と共に、交流化駆動信
号が印加される構成となっている。このため、遮光膜1
006が形成された領域では、液晶層への印加電圧がほ
ぼゼロとなるので、画素電極1018の電圧無印加状態
と同じ表示状態となる。
線駆動回路が形成される領域1040aの外側であっ
て、シール材1004を隔てた領域1007には、複数
の接続端子(図示せず)が形成されて、外部からの制御
信号や電源などを入力する構成となっている。
8は、基板貼合部分における4隅のうち、少なくとも1
箇所において設けられた導通材(図示せず)によって、
素子基板1001における遮光膜1006および接続端
子と電気的な導通が図られている。即ち、交流化駆動信
号は、素子基板1001に設けられた接続端子を介し
て、遮光膜1006に、さらに、導通材を介して対向電
極1008に、それぞれ印加される構成となっている。
装置1000の用途に応じて、例えば、直視型であれ
ば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアン
グル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2
に、例えば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラ
ックマトリクス)が設けられる。なお、色光変調の用途
の場合には、例えば、後述するプロジェクタのライトバ
ルブとして用いる場合には、カラーフィルタは形成され
ない。また、直視型の場合、電気光学装置1000に光
を対向基板1002側から照射するフロントライトが必
要に応じて設けられる。くわえて、素子基板1001お
よび対向基板1002の電極形成面には、それぞれ所定
の方向にラビング処理された配向膜(図示省略)などが
設けられて、電圧無印加状態における液晶分子の配向方
向を規定する一方、対向基板1002側には、配向方向
に応じた偏光子(図示省略)が設けられる。ただし、液
晶1005として、高分子中に微小粒として分散させた
高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子な
どが不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度
化や低消費電力化などの点において有利である。
向に隣り合った画素電極50間の隙間を覆うように形成
することにより、該遮光膜70が光漏れを低減すること
ができ、液晶パネルのコントラストを高めることができ
る。
1のような関係(Cc1≫Cc2)を満足するように形成す
ることにより、遮光膜70による寄生容量Ccおよびデ
ータ線30による寄生容量Cdについて、データ線30
と遮光膜70との間に発生する容量Cc1を無視すること
ができる。この結果、データ線30の幅寸法は、画素電
極50間の隙間W0以下であれば、任意に設定すること
ができ、該データ線30の幅寸法の自由度を高めること
ができる。
るデータ線30と画素電極50間の寄生容量のばらつき
がなく縦むらの発生を抑えた電気光学装置を提供するこ
とができる。
第1の層間絶縁膜13の厚さ寸法D1と第2の層間絶縁
膜14の厚さ寸法D2との関係を、D1<D2としたが、
本発明はこれに限らず、第1の層間絶縁膜13の比誘電
率をε1、第2の層間絶縁膜14の比誘電率をε2とした
場合、ε1>ε2を満足するようにしてもよい。
り合う面積をS1、遮光膜70と画素電極50とが重な
り合う面積をS2とした場合、S1>S2を満足するよう
にしてもよい。
電極50を接続導電層52を介してドレイン領域41b
に接続させるようにしたが、第1の層間絶縁膜13、第
2の層間絶縁膜14に貫通する共通のスルーホールを形
成し、このスルーホールを通して画素電極50をドレイ
ン領域41bに直接接続するようにしてもよい。
材の比誘電率、重なった面積のそれぞれを設定すること
により、前記条件(Cc1≫Cc2)を満足するようにして
もよいことは勿論である。
リックス型の液晶パネルを例示して説明したが、これに
限らず、スイッチング素子としてTFD(ThinFilm Dio
de:薄膜ダイオード)を用いたものに適用可能である。
また、液晶表示装置に限らず、エレクトロルミネッサン
ス素子など、各種の電気光学効果を用いて表示を行う電
気光学装置にも適用可能である。
に隣り合う画素電極間の隙間にはデータ線が配置される
と共に、該隙間を覆うように不透明な遮光膜を設け、該
遮光膜と前記データ線との間の容量よりも前記遮光膜と
前記画素電極との間の容量を小さくしたから、遮光膜と
データ線との間の容量が遮光膜およびデータ線による寄
生容量に影響を与えることがなくなり、データ線の幅寸
法を任意に設定することができる。
である。
図である。
面図である。
である。
形成工程を示す断面図である。
示す平面図である。
ある。
る。
遮光膜を示す断面図である。
査線、容量線、遮光膜を示す平面図である。
ある。
である。
る。
る。
線、画素電極接続部材を示す平面図である。
ある。
である。
る。
る。
係を示す概略図である。
る。
す平面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数本の走査線と、 該各走査線と交差する複数本のデータ線と、 前記各走査線と前記各データ線との各交差位置に対応し
て設けられた複数のスイッチング手段と、 前記各スイッチング手段にそれぞれ接続された画素電極
と、 蓄積容量と、 を備えてなる電気光学装置において、 前記走査線に沿って並んだ各画素電極間の隙間には前記
データ線が配置されると共に、該隙間を覆うように不透
明な導電性の遮光膜と、前記蓄積容量の電極となる容量
線とが配置され、 前記遮光膜と前記容量線とは同一材料からなると共に、
互いに電気的に絶縁されてなり、 該遮光膜と前記データ線との間の容量よりも前記遮光膜
と前記画素電極との間の容量は小さいことを特徴とする
電気光学装置。 - 【請求項2】 複数本の走査線と、 該各走査線と交差する複数本のデータ線と、 前記各走査線と前記各データ線との各交差位置に対応し
て設けられた複数のスイッチング手段と、 前記各スイッチング手段にそれぞれ接続された画素電極
と、 蓄積容量と、 を備えてなる電気光学装置において、 前記走査線に沿って並んだ各画素電極間の隙間には前記
データ線が配置されると共に、該隙間を覆うように不透
明な導電性の遮光膜と、前記蓄積容量の電極となる容量
線とが配置され、 前記遮光膜と前記容量線とは同一材料からなると共に、
互いに電気的に絶縁されてなり、 前記遮光膜はその両端が前記画素電極と重なり、前記デ
ータ線は前記遮光膜と重なり合った領域に各画素電極間
の隙間よりも幅の狭くなった部分を有し、 該遮光膜と前記データ線との間の容量よりも前記遮光膜
と前記画素電極との間の容量は小さいことを特徴とする
電気光学装置。 - 【請求項3】 前記遮光膜と前記データ線とが重なり合
う面積が、前記遮光膜と前記画素電極とが重なり合う面
積よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載
の電気光学装置。 - 【請求項4】 前記遮光膜と前記データ線との間の層間
絶縁膜の比誘電率が、前記データ線と前記画素電極との
間の層間絶縁膜の比誘電率よりも大きいことを特徴とす
る請求項1または2記載の電気光学装置。 - 【請求項5】 前記遮光膜と前記データ線との間の層間
絶縁膜厚が、前記データ線と前記画素電極との間の層間
絶縁膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項1または
2記載の電気光学装置。 - 【請求項6】 前記容量線と前記遮光膜とは、同一材料
により同一工程で形成されてなることを特徴とする請求
項1または2に記載の電気光学装置。 - 【請求項7】 前記容量線及び前記遮光膜は、Ta、C
r、Al等の導電性膜のいずれかからなることを特徴と
する請求項1または2に記載の電気光学装置。
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- 2000-01-25 JP JP2000016175A patent/JP3823655B2/ja not_active Expired - Lifetime
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