JP2001208353A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JP2001208353A JP2001208353A JP2000016249A JP2000016249A JP2001208353A JP 2001208353 A JP2001208353 A JP 2001208353A JP 2000016249 A JP2000016249 A JP 2000016249A JP 2000016249 A JP2000016249 A JP 2000016249A JP 2001208353 A JP2001208353 A JP 2001208353A
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- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マイクロ波の出力レベルの変更設定を容易に
行うことができ、かつ出力レベルの時間的変化を目視に
より把握することができる加熱調理器を提供する。 【解決手段】 電子レンジは、マイクロコンピュータ3
0、調理データなどを入力するキー入力部14、スライ
ド操作位置によりマイクロ波出力のレベルを設定するス
ライド入力部15、表示部16、及びマグネトロン制御
部31を備え、スライド入力部15は、最大調理時間
(10分)を1分間隔で等分するように、10個のスラ
イド抵抗41を水平方向に複数並べたスライド抵抗41
を有し、複数のスライド抵抗41をスライド操作して調
理時間及び加熱出力レベルを設定する。
行うことができ、かつ出力レベルの時間的変化を目視に
より把握することができる加熱調理器を提供する。 【解決手段】 電子レンジは、マイクロコンピュータ3
0、調理データなどを入力するキー入力部14、スライ
ド操作位置によりマイクロ波出力のレベルを設定するス
ライド入力部15、表示部16、及びマグネトロン制御
部31を備え、スライド入力部15は、最大調理時間
(10分)を1分間隔で等分するように、10個のスラ
イド抵抗41を水平方向に複数並べたスライド抵抗41
を有し、複数のスライド抵抗41をスライド操作して調
理時間及び加熱出力レベルを設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理器に係
り、詳細には、食品をマイクロ波で加熱調理する電子レ
ンジ等の加熱調理器に関する。
り、詳細には、食品をマイクロ波で加熱調理する電子レ
ンジ等の加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジは、商用交流電源等からの交
流電源をインバータ回路などを介してマグネトロンに与
えて、このマグネトロンによって発生させた高周波数の
マイクロ波を用いて食品を誘電加熱する。その際におけ
る加熱時間及びマグネトロンの出力レベルについてはユ
ーザが食品や調理メニューに応じて設定するようになっ
ている。
流電源をインバータ回路などを介してマグネトロンに与
えて、このマグネトロンによって発生させた高周波数の
マイクロ波を用いて食品を誘電加熱する。その際におけ
る加熱時間及びマグネトロンの出力レベルについてはユ
ーザが食品や調理メニューに応じて設定するようになっ
ている。
【0003】従来の電子レンジには、ユーザが入力を行
うための操作パネルと、入力された指示に従って加熱制
御を行う制御部と、頻繁に加熱調理する食品の加熱時間
及びマグネトロンの出力レベルを記憶する記憶部とを有
している。ユーザが、この記憶部に加熱時間及び出力レ
ベルを記憶させる場合、まず、電子レンジに付属した調
理ブックを参考にして設定内容を決めて入力部からキー
入力して仮記憶する。そして、この仮記憶した加熱時間
及び出力レベルによって実際に食品を調理し、仕上がり
具合に応じて次回の調理に備えてユーザが記憶内容をキ
ー入力して記憶部に記憶させる。
うための操作パネルと、入力された指示に従って加熱制
御を行う制御部と、頻繁に加熱調理する食品の加熱時間
及びマグネトロンの出力レベルを記憶する記憶部とを有
している。ユーザが、この記憶部に加熱時間及び出力レ
ベルを記憶させる場合、まず、電子レンジに付属した調
理ブックを参考にして設定内容を決めて入力部からキー
入力して仮記憶する。そして、この仮記憶した加熱時間
及び出力レベルによって実際に食品を調理し、仕上がり
具合に応じて次回の調理に備えてユーザが記憶内容をキ
ー入力して記憶部に記憶させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の電子レンジにあっては、調理開始後にマグネト
ロンの出力レベルを変更する場合、調理開始前に出力レ
ベルや加熱時間の変更点をあらかじめ設定しておく必要
がある。これらの設定は、キー入力によって行われるの
が一般的であるが、複雑なキー入力が要求されるととも
に、キーを押す回数が増え、設定に時間がかかるという
問題点があった。
な従来の電子レンジにあっては、調理開始後にマグネト
ロンの出力レベルを変更する場合、調理開始前に出力レ
ベルや加熱時間の変更点をあらかじめ設定しておく必要
がある。これらの設定は、キー入力によって行われるの
が一般的であるが、複雑なキー入力が要求されるととも
に、キーを押す回数が増え、設定に時間がかかるという
問題点があった。
【0005】また、実際に電子レンジを使用して目的と
する食品を調理し、最適調理状態が得られる出力レベル
や加熱時間をユーザ自ら見付け出し、この見付け出した
最適出力レベルや最適加熱時間をキー入力により記憶部
に記憶させなければならない。この場合、ユーザは、電
子レンジによる調理の状態(特に、調理開始からの出力
レベルの時間的変化)についてはなんら報知されること
なく、上記設定を行わなければならない。すなわち、ユ
ーザは、調理開始からの出力レベルの時間的変化がどの
ようになっているか、視覚的イメージで理解することが
できないので、、調理状態を把握して最適な設定を行う
のは容易ではないという問題点があった。本発明は、こ
のような課題に鑑みてなされたものであって、マイクロ
波の出力レベルの変更設定を容易に行うことができ、か
つ出力レベルの時間的変化を目視により把握することが
できる加熱調理器を提供することを目的としている。
する食品を調理し、最適調理状態が得られる出力レベル
や加熱時間をユーザ自ら見付け出し、この見付け出した
最適出力レベルや最適加熱時間をキー入力により記憶部
に記憶させなければならない。この場合、ユーザは、電
子レンジによる調理の状態(特に、調理開始からの出力
レベルの時間的変化)についてはなんら報知されること
なく、上記設定を行わなければならない。すなわち、ユ
ーザは、調理開始からの出力レベルの時間的変化がどの
ようになっているか、視覚的イメージで理解することが
できないので、、調理状態を把握して最適な設定を行う
のは容易ではないという問題点があった。本発明は、こ
のような課題に鑑みてなされたものであって、マイクロ
波の出力レベルの変更設定を容易に行うことができ、か
つ出力レベルの時間的変化を目視により把握することが
できる加熱調理器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
調理物を加熱する加熱手段と、調理時間及び加熱出力レ
ベル等の調理条件を入力する入力手段と、前記入力手段
からの入力信号に基づいて前記加熱手段を制御する制御
手段と、を備える加熱調理器であって、前記入力手段
は、スライド操作位置により加熱出力レベルを設定する
スライド入力手段を備えるものである。
調理物を加熱する加熱手段と、調理時間及び加熱出力レ
ベル等の調理条件を入力する入力手段と、前記入力手段
からの入力信号に基づいて前記加熱手段を制御する制御
手段と、を備える加熱調理器であって、前記入力手段
は、スライド操作位置により加熱出力レベルを設定する
スライド入力手段を備えるものである。
【0007】また、前記スライド入力手段は、調理時間
を等分するように配置された複数のスライド入力部を有
し、前記複数のスライド入力部を用いて調理時間及び加
熱出力レベルを設定するものであることで、マイクロ波
出力のレベルを変更の設定が容易でかつ、その時間的変
化を目視により把握することが可能になる。
を等分するように配置された複数のスライド入力部を有
し、前記複数のスライド入力部を用いて調理時間及び加
熱出力レベルを設定するものであることで、マイクロ波
出力のレベルを変更の設定が容易でかつ、その時間的変
化を目視により把握することが可能になる。
【0008】また、前記スライド入力手段は、調理ステ
ージに対応して配置された複数のスライド入力部を有
し、前記複数のスライド入力部を用いて前記調理ステー
ジの加熱出力レベルを設定するものであることで、加熱
調理すべき食品の加熱調理特性に合った最適な調理を容
易に行うことができる。
ージに対応して配置された複数のスライド入力部を有
し、前記複数のスライド入力部を用いて前記調理ステー
ジの加熱出力レベルを設定するものであることで、加熱
調理すべき食品の加熱調理特性に合った最適な調理を容
易に行うことができる。
【0009】また、本発明の加熱調理器は、前記調理ス
テージの加熱出力レベル設定時、前記入力手段は、前記
調理ステージに対応する調理時間を設定するものである
ことで、調理ステージにおいて、マイクロ波の出力レベ
ルの変更設定を容易に行うことができ、かつ出力レベル
の時間的変化を目視により把握することができる。
テージの加熱出力レベル設定時、前記入力手段は、前記
調理ステージに対応する調理時間を設定するものである
ことで、調理ステージにおいて、マイクロ波の出力レベ
ルの変更設定を容易に行うことができ、かつ出力レベル
の時間的変化を目視により把握することができる。
【0010】また、前記スライド入力部は、スライド操
作位置に対応した電圧値を出力するスライド抵抗である
もので、スライド抵抗をスライドさせるという簡単な操
作でマイクロ波出力のレベル及び調理時間を設定するこ
とができる。また、前記入力手段は、タッチ操作により
加熱出力レベルを設定するタッチパネルであるもので、
信頼性及びメンテナンス性を向上させることができると
ともに、多機能化を図ることが可能になる。
作位置に対応した電圧値を出力するスライド抵抗である
もので、スライド抵抗をスライドさせるという簡単な操
作でマイクロ波出力のレベル及び調理時間を設定するこ
とができる。また、前記入力手段は、タッチ操作により
加熱出力レベルを設定するタッチパネルであるもので、
信頼性及びメンテナンス性を向上させることができると
ともに、多機能化を図ることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な加熱調理器の実施の形態について詳細に説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の加熱調理
器の外観形状を示す斜視図である。本実施の形態は、加
熱調理器として、電子レンジに適用した例である。
発明の好適な加熱調理器の実施の形態について詳細に説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の加熱調理
器の外観形状を示す斜視図である。本実施の形態は、加
熱調理器として、電子レンジに適用した例である。
【0012】図1において、電子レンジは、調理室を内
蔵する箱状の電子レンジ本体11を備えている。電子レ
ンジ本体11の前面には、食品等の被加熱物を出し入れ
するための開閉ドア12と、このドア12の横に操作パ
ネル13とが設けられている。操作パネル13は、種々
の調理データなどを入力するキー入力部14(入力手
段)と、スライド操作位置によりマイクロ波出力のレベ
ルを設定するスライド入力部15(入力手段,スライド
入力手段)と、キー入力部14及びスライド入力部15
により入力された調理条件や被加熱物の調理状況を表示
する表示部16と、加熱調理を開始するためのスタート
スイッチ17と、加熱調理の停止又は各種設定のキャン
セル機能を有する取消しスイッチ18とを備えている。
蔵する箱状の電子レンジ本体11を備えている。電子レ
ンジ本体11の前面には、食品等の被加熱物を出し入れ
するための開閉ドア12と、このドア12の横に操作パ
ネル13とが設けられている。操作パネル13は、種々
の調理データなどを入力するキー入力部14(入力手
段)と、スライド操作位置によりマイクロ波出力のレベ
ルを設定するスライド入力部15(入力手段,スライド
入力手段)と、キー入力部14及びスライド入力部15
により入力された調理条件や被加熱物の調理状況を表示
する表示部16と、加熱調理を開始するためのスタート
スイッチ17と、加熱調理の停止又は各種設定のキャン
セル機能を有する取消しスイッチ18とを備えている。
【0013】電子レンジ本体11内には、加熱すべき食
品が収容される加熱室が規定され、この加熱室内に所定
方向に回転するターンテーブルが設けられ、加熱すべき
食品はこのターンテーブルに載置される。また、この加
熱室に隣接して熱源としてのマグネトロン(不図示)が
配置され、このマグネトロンから被加熱物に向けてマイ
クロ波が放射されることにより被加熱物が誘電加熱され
る。
品が収容される加熱室が規定され、この加熱室内に所定
方向に回転するターンテーブルが設けられ、加熱すべき
食品はこのターンテーブルに載置される。また、この加
熱室に隣接して熱源としてのマグネトロン(不図示)が
配置され、このマグネトロンから被加熱物に向けてマイ
クロ波が放射されることにより被加熱物が誘電加熱され
る。
【0014】開閉ドア12は、電子レンジ本体11に開
閉自在に装着され、開閉ドア12の一端部には、開閉ド
ア12を開閉操作するための把持部材19が設けられて
いる。表示部16は、バックライト付きLCDディスプ
レイからなり、調理時には調理時間及び調理条件が表示
され、設定時には設定をガイドするメッセージが表示さ
れる。また、待機時は省電力のためLCDディスプレイ
のバックライトの通電はOFFされ、時刻等が表示され
る。
閉自在に装着され、開閉ドア12の一端部には、開閉ド
ア12を開閉操作するための把持部材19が設けられて
いる。表示部16は、バックライト付きLCDディスプ
レイからなり、調理時には調理時間及び調理条件が表示
され、設定時には設定をガイドするメッセージが表示さ
れる。また、待機時は省電力のためLCDディスプレイ
のバックライトの通電はOFFされ、時刻等が表示され
る。
【0015】キー入力部14は、調理条件等を入力する
ために設けられており、樹脂性のフィルムの可撓性を利
用したメンブレンキー(Membrane key)が使用される。
キー入力部14は、4個の選択キー21,22,23,
24と、加熱調理時間を10分,1分,1秒の時間キー
群25とを備える。
ために設けられており、樹脂性のフィルムの可撓性を利
用したメンブレンキー(Membrane key)が使用される。
キー入力部14は、4個の選択キー21,22,23,
24と、加熱調理時間を10分,1分,1秒の時間キー
群25とを備える。
【0016】選択キー21,22,23,24は、調理
する食品の加熱調理条件をワンタッチで選択するワンキ
ーであり、選択キー21のキートップには「レンジ」と
表示され、この選択キー(レンジキー)21を押圧する
ことによって通常の加熱調理が選択される。また、選択
キー22のキートップには「解凍」と表示されており、
この選択キー(解凍キー)22を押圧することによって
冷凍食品、肉類などを解凍するに適した加熱調理が選択
される。また、選択キー23のキートップには「牛乳」
と表示されており、この選択キー(牛乳キー)23を押
圧することによって牛乳、酒などを所望の温度に加熱す
るに適した加熱調理が選択される。また、選択キー24
のキートップには「あたため」と表示され、この選択キ
ー(あたためキー)24を押圧することによって冷えた
ご飯、料理などを温めるに適した加熱調理が選択され
る。
する食品の加熱調理条件をワンタッチで選択するワンキ
ーであり、選択キー21のキートップには「レンジ」と
表示され、この選択キー(レンジキー)21を押圧する
ことによって通常の加熱調理が選択される。また、選択
キー22のキートップには「解凍」と表示されており、
この選択キー(解凍キー)22を押圧することによって
冷凍食品、肉類などを解凍するに適した加熱調理が選択
される。また、選択キー23のキートップには「牛乳」
と表示されており、この選択キー(牛乳キー)23を押
圧することによって牛乳、酒などを所望の温度に加熱す
るに適した加熱調理が選択される。また、選択キー24
のキートップには「あたため」と表示され、この選択キ
ー(あたためキー)24を押圧することによって冷えた
ご飯、料理などを温めるに適した加熱調理が選択され
る。
【0017】上記選択キー(レンジキー)21以外の選
択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あた
ためキー24)は、自動調理メニューを設定するための
キーである。また、これらの選択キー22〜24の押圧
回数は、加熱する食品の数量に対応しており、選択キー
22〜24の押圧回数により加熱調理時間が設定可能で
ある。例えば、牛乳キー23を押圧すると、規定本数の
牛乳、酒などを加熱するに適した加熱調理温度及び加熱
時間が設定され、続いて牛乳キー23を押圧すると上記
規定本数を2倍にした加熱調理時間が設定される。
択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あた
ためキー24)は、自動調理メニューを設定するための
キーである。また、これらの選択キー22〜24の押圧
回数は、加熱する食品の数量に対応しており、選択キー
22〜24の押圧回数により加熱調理時間が設定可能で
ある。例えば、牛乳キー23を押圧すると、規定本数の
牛乳、酒などを加熱するに適した加熱調理温度及び加熱
時間が設定され、続いて牛乳キー23を押圧すると上記
規定本数を2倍にした加熱調理時間が設定される。
【0018】また、時間キー群25は、10分,1分,
1秒の各時間キーを押圧操作して直接的に加熱調理時間
を設定する。この場合、キーの押圧回数が各キーの設定
時間となる。例えば、「1分」の時間キーを2回押圧
し、「1秒」の時間キーを30回押圧すれば(又は30
秒が表示部16に表示されるまで押圧し続ければ)、2
分30秒の加熱時間が設定され、設定された加熱時間は
表示部16の該当位置に表示される。なお、上記時間キ
ー群25に代えて、回動自在の操作ダイヤル及び該操作
ダイヤルの回転軸に装着されたロータリエンコーダを設
け、この操作ダイヤルを回動することによって加熱調理
時間を設定する構成でもよい。このように構成した場
合、操作ダイヤルの回動量を示すために、操作ダイヤル
の周囲に設定時間を表示する目盛を形成する。
1秒の各時間キーを押圧操作して直接的に加熱調理時間
を設定する。この場合、キーの押圧回数が各キーの設定
時間となる。例えば、「1分」の時間キーを2回押圧
し、「1秒」の時間キーを30回押圧すれば(又は30
秒が表示部16に表示されるまで押圧し続ければ)、2
分30秒の加熱時間が設定され、設定された加熱時間は
表示部16の該当位置に表示される。なお、上記時間キ
ー群25に代えて、回動自在の操作ダイヤル及び該操作
ダイヤルの回転軸に装着されたロータリエンコーダを設
け、この操作ダイヤルを回動することによって加熱調理
時間を設定する構成でもよい。このように構成した場
合、操作ダイヤルの回動量を示すために、操作ダイヤル
の周囲に設定時間を表示する目盛を形成する。
【0019】スライド入力部15は、マグネトロンの出
力レベルの設定をスライド形可変抵抗器(以下、スライ
ド抵抗と呼ぶ)を用いて行うものであり、このスライド
抵抗が、調理時間を等分するように横方向に整列して複
数個(ここでは、10個)配置されている。これら複数
のスライド抵抗を用いて調理時間を決定することができ
る。スライド入力部15の詳細な構成については、図3
及び図4により後述する。
力レベルの設定をスライド形可変抵抗器(以下、スライ
ド抵抗と呼ぶ)を用いて行うものであり、このスライド
抵抗が、調理時間を等分するように横方向に整列して複
数個(ここでは、10個)配置されている。これら複数
のスライド抵抗を用いて調理時間を決定することができ
る。スライド入力部15の詳細な構成については、図3
及び図4により後述する。
【0020】図2は、上記電子レンジの構成を示すブロ
ック図である。図2において、電子レンジは、マイクロ
コンピュータ30(制御手段)、キー入力部14、スラ
イド入力部15、表示部16、及びマグネトロン制御部
31を含んで構成される。また、図示されていないが、
スタートスイッチ17及び取消しスイッチ18等のスイ
ッチや各種リレー、電源部などが接続されている。
ック図である。図2において、電子レンジは、マイクロ
コンピュータ30(制御手段)、キー入力部14、スラ
イド入力部15、表示部16、及びマグネトロン制御部
31を含んで構成される。また、図示されていないが、
スタートスイッチ17及び取消しスイッチ18等のスイ
ッチや各種リレー、電源部などが接続されている。
【0021】マイクロコンピュータ30は、各部に指示
を出し加熱調理の処理等を行う制御部であり、特に、ス
ライド入力部15からのスライド入力によりマグネトロ
ン(加熱手段)の出力レベルを設定し、マグネトロンを
調理時間ごとに設定出力レベルで制御する処理を行う。
を出し加熱調理の処理等を行う制御部であり、特に、ス
ライド入力部15からのスライド入力によりマグネトロ
ン(加熱手段)の出力レベルを設定し、マグネトロンを
調理時間ごとに設定出力レベルで制御する処理を行う。
【0022】マイクロコンピュータ30には、ROM、
RAM及び電気的に書換可能な不揮発性メモリであるE
EPROM(electrically erasable programmable RO
M)からなる記憶部が内蔵され、マイクロコンピュータ
30のプログラム、制御データ、さらに調理メニューに
基づく設定時間及び出力レベル情報等の種々のデータを
記憶する。
RAM及び電気的に書換可能な不揮発性メモリであるE
EPROM(electrically erasable programmable RO
M)からなる記憶部が内蔵され、マイクロコンピュータ
30のプログラム、制御データ、さらに調理メニューに
基づく設定時間及び出力レベル情報等の種々のデータを
記憶する。
【0023】マグネトロン制御部31は、マイクロコン
ピュータ30からの指示に従ってマグネトロンを駆動す
る。このマグネトロンによって発生させた高周波数のマ
イクロ波により食品が加熱調理される。このとき、マイ
クロコンピュータ30は、被加熱物を均一に加熱するよ
うに、該被加熱物を載置したターンテーブルのモータを
制御してターンテーブルを回転させ、また、作動中には
高温となるマグネトロンを冷却するクーリングファン
(不図示)を回転させるように制御する。
ピュータ30からの指示に従ってマグネトロンを駆動す
る。このマグネトロンによって発生させた高周波数のマ
イクロ波により食品が加熱調理される。このとき、マイ
クロコンピュータ30は、被加熱物を均一に加熱するよ
うに、該被加熱物を載置したターンテーブルのモータを
制御してターンテーブルを回転させ、また、作動中には
高温となるマグネトロンを冷却するクーリングファン
(不図示)を回転させるように制御する。
【0024】また、本電子レンジに用いられるマグネト
ロンは、マグネトロン制御部31からの制御信号に従っ
てマイクロ波出力レベルを例えば1000Wまで可変さ
せることができる。なお、マイクロ波出力のレベルを変
化させることができるものであればよく、例えば100
0W、700W、450W、300W、250Wと段階
的に変化できるものでもよい。図3及び図4は、スライ
ド入力部15の構成を示す図であり、図3は複数のスラ
イド抵抗のうちの1つを拡大して示す図、図4は複数の
スライド抵抗の配置を説明する図である。
ロンは、マグネトロン制御部31からの制御信号に従っ
てマイクロ波出力レベルを例えば1000Wまで可変さ
せることができる。なお、マイクロ波出力のレベルを変
化させることができるものであればよく、例えば100
0W、700W、450W、300W、250Wと段階
的に変化できるものでもよい。図3及び図4は、スライ
ド入力部15の構成を示す図であり、図3は複数のスラ
イド抵抗のうちの1つを拡大して示す図、図4は複数の
スライド抵抗の配置を説明する図である。
【0025】これらの図において、スライド入力部15
は、調理時間を等分するように横方向に整列して配置さ
れた複数のスライド抵抗41と、スライド抵抗41の摺
動領域の上端と下端の間を等分して表示され、マグネト
ロンの出力レベルを示す出力目盛42と、各スライド抵
抗41の下側において、調理時間の経過を所定時間毎
(ここでは1分)に示す調理時間目盛43(図4)とか
ら構成され、さらにスライド抵抗41は、スライド抵抗
体44、スライド抵抗体44の表面を摺動する摺動接点
に連結した操作つまみ45、及び操作つまみ45を摺動
面に沿って上下方向にガイドする摺動溝46から構成さ
れる。
は、調理時間を等分するように横方向に整列して配置さ
れた複数のスライド抵抗41と、スライド抵抗41の摺
動領域の上端と下端の間を等分して表示され、マグネト
ロンの出力レベルを示す出力目盛42と、各スライド抵
抗41の下側において、調理時間の経過を所定時間毎
(ここでは1分)に示す調理時間目盛43(図4)とか
ら構成され、さらにスライド抵抗41は、スライド抵抗
体44、スライド抵抗体44の表面を摺動する摺動接点
に連結した操作つまみ45、及び操作つまみ45を摺動
面に沿って上下方向にガイドする摺動溝46から構成さ
れる。
【0026】スライド抵抗41は、操作部である操作つ
まみ45を直線摺動することにより、操作つまみ45に
連結した摺動接点がスライド抵抗体44の表面を摺動
し、抵抗体44の両端部と摺動接点間の抵抗値がそれぞ
れ変化する。例えば、スライド抵抗41の下端に摺動接
点がある場合の抵抗値を基準抵抗値とすれば、操作つま
み45を上方に摺動することによってその抵抗値が大き
くなるように変化する。したがって、操作つまみ45の
操作距離が大きくなるに従って、抵抗体44の端部と摺
動接点間の電圧が大きくなる。
まみ45を直線摺動することにより、操作つまみ45に
連結した摺動接点がスライド抵抗体44の表面を摺動
し、抵抗体44の両端部と摺動接点間の抵抗値がそれぞ
れ変化する。例えば、スライド抵抗41の下端に摺動接
点がある場合の抵抗値を基準抵抗値とすれば、操作つま
み45を上方に摺動することによってその抵抗値が大き
くなるように変化する。したがって、操作つまみ45の
操作距離が大きくなるに従って、抵抗体44の端部と摺
動接点間の電圧が大きくなる。
【0027】上記摺動操作によるスライド抵抗41の抵
抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュ
ータ30に入力する。この摺動操作によるスライド抵抗
41の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、マグネトロ
ンの出力レベル(W:ワット)に対応している。具体的
には、図3に示すように、スライド抵抗41の下端にマ
グネトロンの最小出力レベル「OFF」を設定するとと
もに、スライド抵抗41の最大摺動位置(スライド抵抗
41の上端)にマグネトロンの最大出力レベル「100
0W」を設定し、以下、この摺動領域を等分するように
順次、マグネトロンの出力レベル「250W」,「50
0W」,「750W」を設定する。図3では、操作つま
み45は、出力目盛42の「750W」位置にあり、こ
のスライド抵抗41の位置に応じた電圧が発生する。そ
して、この電圧は、あらかじめマイクロ波出力のレベル
と関連づけされており、スライド抵抗41の位置からマ
グネトロン出力レベルを特定することが可能になってい
る。ここでは、スライド抵抗41の「750W」位置に
より、マグネトロンのマイクロ波出力のレベルは750
Wとなる。
抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュ
ータ30に入力する。この摺動操作によるスライド抵抗
41の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、マグネトロ
ンの出力レベル(W:ワット)に対応している。具体的
には、図3に示すように、スライド抵抗41の下端にマ
グネトロンの最小出力レベル「OFF」を設定するとと
もに、スライド抵抗41の最大摺動位置(スライド抵抗
41の上端)にマグネトロンの最大出力レベル「100
0W」を設定し、以下、この摺動領域を等分するように
順次、マグネトロンの出力レベル「250W」,「50
0W」,「750W」を設定する。図3では、操作つま
み45は、出力目盛42の「750W」位置にあり、こ
のスライド抵抗41の位置に応じた電圧が発生する。そ
して、この電圧は、あらかじめマイクロ波出力のレベル
と関連づけされており、スライド抵抗41の位置からマ
グネトロン出力レベルを特定することが可能になってい
る。ここでは、スライド抵抗41の「750W」位置に
より、マグネトロンのマイクロ波出力のレベルは750
Wとなる。
【0028】このように、スライド抵抗41の位置に対
応した電圧値を用いてマイクロ波出力のレベルが決定さ
れるので、調理開始後であってもスライド抵抗41の操
作つまみ45をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
応した電圧値を用いてマイクロ波出力のレベルが決定さ
れるので、調理開始後であってもスライド抵抗41の操
作つまみ45をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
【0029】さらに、本実施の形態では、上述したスラ
イド抵抗41が、図4に示すように最大調理時間(ここ
では10分)を1分間隔で等分するように、10個のス
ライド抵抗41を水平方向に複数並べた構造になってい
る。この並びは、左端が調理開始点を表しており、右に
行くに従って調理開始からの経過時間を表している。す
なわち、各スライド抵抗41は、調理開始からの経過時
間に対応して設けられており、経過時間に応じてマイク
ロ波出力のレベルを決定することが可能になっている。
以下、上述のように構成された電子レンジの加熱動作に
ついて説明する。
イド抵抗41が、図4に示すように最大調理時間(ここ
では10分)を1分間隔で等分するように、10個のス
ライド抵抗41を水平方向に複数並べた構造になってい
る。この並びは、左端が調理開始点を表しており、右に
行くに従って調理開始からの経過時間を表している。す
なわち、各スライド抵抗41は、調理開始からの経過時
間に対応して設けられており、経過時間に応じてマイク
ロ波出力のレベルを決定することが可能になっている。
以下、上述のように構成された電子レンジの加熱動作に
ついて説明する。
【0030】加熱時間の設定方法には、次の2通りがあ
る。 (1)自動加熱による加熱時間設定方法 食品を加熱する場合、まず、開閉ドア12を解放して加
熱すべき食品を加熱室内のターンテーブルに載置し、そ
の後開閉ドア12を閉状態にして加熱室を閉塞する。
る。 (1)自動加熱による加熱時間設定方法 食品を加熱する場合、まず、開閉ドア12を解放して加
熱すべき食品を加熱室内のターンテーブルに載置し、そ
の後開閉ドア12を閉状態にして加熱室を閉塞する。
【0031】次いで、加熱すべき食品に対する調理メニ
ューを選択する。加熱すべき食品が冷凍食品、冷凍の肉
類などのとき解凍キー22が押圧され、食品が牛乳、酒
などのとき牛乳キー23が押圧され、食品が冷えたご
飯、冷えた料理などのときあたためキー24が押圧さ
れ、加熱調理メニューを特に選択しないときレンジキー
21が押圧される。解凍キー22(又は牛乳キー23,
あたためキー24、レンジキー21)を押圧すると、生
成された解凍調理信号(又は牛乳調理信号、あたため調
理信号、レンジ調理信号)がマイクロコンピュータ30
に出力され、解凍加熱調理(又は牛乳加熱調理、あたた
め加熱調理、レンジ加熱調理)が選択される。選択した
調理メニューは、表示部16に表示される。
ューを選択する。加熱すべき食品が冷凍食品、冷凍の肉
類などのとき解凍キー22が押圧され、食品が牛乳、酒
などのとき牛乳キー23が押圧され、食品が冷えたご
飯、冷えた料理などのときあたためキー24が押圧さ
れ、加熱調理メニューを特に選択しないときレンジキー
21が押圧される。解凍キー22(又は牛乳キー23,
あたためキー24、レンジキー21)を押圧すると、生
成された解凍調理信号(又は牛乳調理信号、あたため調
理信号、レンジ調理信号)がマイクロコンピュータ30
に出力され、解凍加熱調理(又は牛乳加熱調理、あたた
め加熱調理、レンジ加熱調理)が選択される。選択した
調理メニューは、表示部16に表示される。
【0032】このようにして加熱調理が選択されると、
選択された解凍加熱調理(又は牛乳加熱調理、あたため
加熱調理、レンジ加熱調理)に対応する加熱調理時間及
び調理温度がマイクロコンピュータ30の記憶部から読
み出される。その後、スタートスイッチ17を押すと、
調理開始信号がマイクロコンピュータ30に送出され、
マイクロコンピュータ30はこの調理開始信号を受け
て、選択された調理メニューの設定条件に基づく調理信
号をマグネトロン制御部31に出力する。マグネトロン
制御部31は、マイクロコンピュータ30からの調理信
号によりリレーがONとなり、図示しないマグネトロン
に電力を供給し、加熱室に収容された食品に対する加熱
が開始される。例えば、調理メニューとして牛乳キー2
3が押圧され、その後スタートスイッチ17が押された
場合、牛乳等を調理するのに適した設定条件、すなわち
加熱時間及び調理温度がマイクロコンピュータ30の記
憶部から読み出され、この設定条件で加熱調理が行われ
る。
選択された解凍加熱調理(又は牛乳加熱調理、あたため
加熱調理、レンジ加熱調理)に対応する加熱調理時間及
び調理温度がマイクロコンピュータ30の記憶部から読
み出される。その後、スタートスイッチ17を押すと、
調理開始信号がマイクロコンピュータ30に送出され、
マイクロコンピュータ30はこの調理開始信号を受け
て、選択された調理メニューの設定条件に基づく調理信
号をマグネトロン制御部31に出力する。マグネトロン
制御部31は、マイクロコンピュータ30からの調理信
号によりリレーがONとなり、図示しないマグネトロン
に電力を供給し、加熱室に収容された食品に対する加熱
が開始される。例えば、調理メニューとして牛乳キー2
3が押圧され、その後スタートスイッチ17が押された
場合、牛乳等を調理するのに適した設定条件、すなわち
加熱時間及び調理温度がマイクロコンピュータ30の記
憶部から読み出され、この設定条件で加熱調理が行われ
る。
【0033】マイクロコンピュータ30は、設定された
加熱調理時間を計時すると、上記調理信号の出力を停止
し、これによってマグネトロン制御部31のリレーがO
FFとなり、マグネトロンによるマイクロ波加熱が終了
する。以上が選択キー22〜24による自動調理である
が、加熱すべき食品の分量に異動がある場合など、上記
自動調理において加熱調理時間を変更することもでき
る。この場合は、選択キー21〜24による調理メニュ
ー選択の後、スタートスイッチ17を押す前に、時間キ
ー群25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作
し、加熱調理時間を設定する。例えば、1分の時間キー
を2回押して2分を設定し、1秒の時間キーを30回押
して30秒を設定すると、表示部16には2分30秒が
表示され、希望の加熱調理時間となる。なお、設定を間
違えた場合は、取消しスイッチ18を押すことによって
設定操作前の状態に順次戻すことができる。
加熱調理時間を計時すると、上記調理信号の出力を停止
し、これによってマグネトロン制御部31のリレーがO
FFとなり、マグネトロンによるマイクロ波加熱が終了
する。以上が選択キー22〜24による自動調理である
が、加熱すべき食品の分量に異動がある場合など、上記
自動調理において加熱調理時間を変更することもでき
る。この場合は、選択キー21〜24による調理メニュ
ー選択の後、スタートスイッチ17を押す前に、時間キ
ー群25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作
し、加熱調理時間を設定する。例えば、1分の時間キー
を2回押して2分を設定し、1秒の時間キーを30回押
して30秒を設定すると、表示部16には2分30秒が
表示され、希望の加熱調理時間となる。なお、設定を間
違えた場合は、取消しスイッチ18を押すことによって
設定操作前の状態に順次戻すことができる。
【0034】その後、スタートスイッチ17を押すと、
マイクロコンピュータ30がマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して調理メ
ニュー選択された食品の加熱が開始される。この加熱調
理は、選択された調理メニューの食品に対し最適な調理
温度となるマイクロ波出力によって行われる。そして、
マイクロコンピュータ30は、上記設定した加熱調理時
間を計時すると、調理信号の出力を停止してマグネトロ
ン制御部31のリレーをOFFし、マグネトロンによる
マイクロ波加熱が終了する。
マイクロコンピュータ30がマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して調理メ
ニュー選択された食品の加熱が開始される。この加熱調
理は、選択された調理メニューの食品に対し最適な調理
温度となるマイクロ波出力によって行われる。そして、
マイクロコンピュータ30は、上記設定した加熱調理時
間を計時すると、調理信号の出力を停止してマグネトロ
ン制御部31のリレーをOFFし、マグネトロンによる
マイクロ波加熱が終了する。
【0035】このように、選択キー(レンジキー)21
以外の選択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー2
3,あたためキー24)を押圧した後、スタートスイッ
チ17を押した場合には、選択した調理メニューによる
食品を加熱するのに適した設定条件がマイクロコンピュ
ータ30の記憶部から読み出され、この設定条件で加熱
調理が行われる。一方、選択キー(レンジキー)21を
押圧した場合は、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが
詳細に設定できる手動設定となる。
以外の選択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー2
3,あたためキー24)を押圧した後、スタートスイッ
チ17を押した場合には、選択した調理メニューによる
食品を加熱するのに適した設定条件がマイクロコンピュ
ータ30の記憶部から読み出され、この設定条件で加熱
調理が行われる。一方、選択キー(レンジキー)21を
押圧した場合は、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが
詳細に設定できる手動設定となる。
【0036】(2)手動設定による加熱調理方法 食品を加熱する場合、まず、開閉ドア12を解放して加
熱すべき食品を加熱室内のターンテーブルに載置し、そ
の後開閉ドア12を閉状態にして加熱室を閉塞する。加
熱調理メニューを特に選択しないときは、調理メニュー
として選択キー(レンジキー)21が押圧され、選択し
た調理メニューである「レンジ」が表示部16に表示さ
れる。
熱すべき食品を加熱室内のターンテーブルに載置し、そ
の後開閉ドア12を閉状態にして加熱室を閉塞する。加
熱調理メニューを特に選択しないときは、調理メニュー
として選択キー(レンジキー)21が押圧され、選択し
た調理メニューである「レンジ」が表示部16に表示さ
れる。
【0037】レンジ加熱調理に対応する加熱調理時間
は、ユーザが時間キー群25の10分,1分,1秒の各
時間キーを押圧操作して設定する。なお、設定を間違え
た場合は、取消しスイッチ18を押すことによって設定
操作前の状態に順次戻すことができる。
は、ユーザが時間キー群25の10分,1分,1秒の各
時間キーを押圧操作して設定する。なお、設定を間違え
た場合は、取消しスイッチ18を押すことによって設定
操作前の状態に順次戻すことができる。
【0038】ここで、この加熱調理時間は、上記時間キ
ー群25による設定操作だけではなく、スライド入力部
15のスライド操作によっても実現できる。すなわち、
スライド入力部15のスライド抵抗41は、単独ではマ
グネトロンの出力レベルをスライド操作により容易に設
定できるようにしたものである。このような機能に加え
て、本実施の形態では、最大調理時間(10分)を1分
間隔で等分するように、10個のスライド抵抗41を水
平方向に複数並べた構造になっている。この並びは、図
4に示すように左端が調理開始点を表しており、右に行
くに従って調理開始からの経過時間を表している。した
がって、各スライド抵抗41は、調理開始からの経過時
間とその時点のマイクロ波出力のレベル(調理温度)と
を併せて設定できるようになっており、経過時間に応じ
てマイクロ波出力のレベルを決定することが可能になっ
ている。
ー群25による設定操作だけではなく、スライド入力部
15のスライド操作によっても実現できる。すなわち、
スライド入力部15のスライド抵抗41は、単独ではマ
グネトロンの出力レベルをスライド操作により容易に設
定できるようにしたものである。このような機能に加え
て、本実施の形態では、最大調理時間(10分)を1分
間隔で等分するように、10個のスライド抵抗41を水
平方向に複数並べた構造になっている。この並びは、図
4に示すように左端が調理開始点を表しており、右に行
くに従って調理開始からの経過時間を表している。した
がって、各スライド抵抗41は、調理開始からの経過時
間とその時点のマイクロ波出力のレベル(調理温度)と
を併せて設定できるようになっており、経過時間に応じ
てマイクロ波出力のレベルを決定することが可能になっ
ている。
【0039】上記のように、加熱調理時間は、時間キー
群25によるキー操作(分、秒単位)とスライド入力部
15のスライド操作(分単位)の何れによっても設定可
能であるが、以下のようなアリゴリズムを採ることによ
ってより使いやすくユーザの意図に応じた調理方法を実
現できる。
群25によるキー操作(分、秒単位)とスライド入力部
15のスライド操作(分単位)の何れによっても設定可
能であるが、以下のようなアリゴリズムを採ることによ
ってより使いやすくユーザの意図に応じた調理方法を実
現できる。
【0040】時間キー群25による時間設定がない場
合 選択キー(レンジキー)21が押圧され、時間キー群2
5による加熱時間設定が行われることなく、スタートス
イッチ17が押された場合には、スライド入力部15に
よる時間設定が優先される。この場合は、スタートスイ
ッチ17が押される前のスライド入力部15の各スライ
ド抵抗41のスライド操作位置に応じて調理終了時間が
設定される。具体的には、1分間隔で水平方向に配置さ
れた10個のスライド抵抗41のうち、出力レベルがO
FFでなく、かつ調理開始からの経過時間が最も大きい
位置にあるスライド抵抗(最も右側に出力レベルのある
スライド抵抗)が示す調理時間目盛43の時間が調理時
間となる。
合 選択キー(レンジキー)21が押圧され、時間キー群2
5による加熱時間設定が行われることなく、スタートス
イッチ17が押された場合には、スライド入力部15に
よる時間設定が優先される。この場合は、スタートスイ
ッチ17が押される前のスライド入力部15の各スライ
ド抵抗41のスライド操作位置に応じて調理終了時間が
設定される。具体的には、1分間隔で水平方向に配置さ
れた10個のスライド抵抗41のうち、出力レベルがO
FFでなく、かつ調理開始からの経過時間が最も大きい
位置にあるスライド抵抗(最も右側に出力レベルのある
スライド抵抗)が示す調理時間目盛43の時間が調理時
間となる。
【0041】例えば、図4では、調理時間目盛43が
「5分」のスライド抵抗41には出力レベル「250
W」が設定されており、その右に隣接するスライド抵抗
41は出力レベルが「OFF」である。したがって、上
記調理時間目盛43が「5分」で示されるスライド抵抗
41が、調理開始からの経過時間が最も大きい位置にあ
るスライド抵抗となり、この場合調理時間目盛43に示
された「5分」が調理時間となる。また、この「5分」
が表示部16に調理時間として表示される。
「5分」のスライド抵抗41には出力レベル「250
W」が設定されており、その右に隣接するスライド抵抗
41は出力レベルが「OFF」である。したがって、上
記調理時間目盛43が「5分」で示されるスライド抵抗
41が、調理開始からの経過時間が最も大きい位置にあ
るスライド抵抗となり、この場合調理時間目盛43に示
された「5分」が調理時間となる。また、この「5分」
が表示部16に調理時間として表示される。
【0042】ここで、本実施の形態では、調理開始から
みて最初にスライド抵抗の出力レベルが「OFF」に設
定されたスライド抵抗41までの経過時間を調理時間と
しており、一旦「OFF」に設定されたスライド抵抗4
1があると、その更に右にスライド抵抗41の出力レベ
ルがOFFでないものがあっても調理時間及びマイクロ
波出力とはしないように制御する。例えば、図4におい
て、仮に調理時間目盛43が「8分」のスライド抵抗4
1に、出力レベル「250W」が設定されている場合、
既に調理時間目盛43が「6分」のスライド抵抗41の
出力レベルは「OFF」となっているため、調理時間目
盛43が「8分」のスライド抵抗41の調理時間及びマ
イクロ波出力は行わないように制御する。また、各スラ
イド抵抗41のうち、途中のスライド抵抗のみがスライ
ド設定されている場合も同様である。これは、加熱調理
がOFFとなった後に、思わず再始動してしまうことを
防止するためである。このような事態は、前回のスライ
ド抵抗の設定解除が適切に行われていない場合や意図せ
ずスライド抵抗を動かしてしまった場合、子供のいたず
ら等がある。
みて最初にスライド抵抗の出力レベルが「OFF」に設
定されたスライド抵抗41までの経過時間を調理時間と
しており、一旦「OFF」に設定されたスライド抵抗4
1があると、その更に右にスライド抵抗41の出力レベ
ルがOFFでないものがあっても調理時間及びマイクロ
波出力とはしないように制御する。例えば、図4におい
て、仮に調理時間目盛43が「8分」のスライド抵抗4
1に、出力レベル「250W」が設定されている場合、
既に調理時間目盛43が「6分」のスライド抵抗41の
出力レベルは「OFF」となっているため、調理時間目
盛43が「8分」のスライド抵抗41の調理時間及びマ
イクロ波出力は行わないように制御する。また、各スラ
イド抵抗41のうち、途中のスライド抵抗のみがスライ
ド設定されている場合も同様である。これは、加熱調理
がOFFとなった後に、思わず再始動してしまうことを
防止するためである。このような事態は、前回のスライ
ド抵抗の設定解除が適切に行われていない場合や意図せ
ずスライド抵抗を動かしてしまった場合、子供のいたず
ら等がある。
【0043】また、スライド抵抗41の出力レベル「O
FF」にはマージンがとられており、操作つまみ45が
調理時間目盛43の「OFF」の位置にある場合は勿論
のこと、調理時間目盛43が「OFF」の位置から所定
位置ずれている場合も出力レベル「OFF」として調理
時間及びマイクロ波出力をOFFとする。また、各スラ
イド抵抗41の出力レベルは、スタートスイッチ17が
押され、調理開始後であってもスライド操作可能であ
る。これにより、調理途中で出力設定を容易に変えるこ
とができる。
FF」にはマージンがとられており、操作つまみ45が
調理時間目盛43の「OFF」の位置にある場合は勿論
のこと、調理時間目盛43が「OFF」の位置から所定
位置ずれている場合も出力レベル「OFF」として調理
時間及びマイクロ波出力をOFFとする。また、各スラ
イド抵抗41の出力レベルは、スタートスイッチ17が
押され、調理開始後であってもスライド操作可能であ
る。これにより、調理途中で出力設定を容易に変えるこ
とができる。
【0044】時間キー群25による時間設定がある場
合 選択キー(レンジキー)21が押圧され、時間キー群2
5による加熱時間設定が行われると、時間キー群25に
よる時間設定が優先される。加熱調理時間は、時間キー
群25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作し
て設定する。また、設定した調理時間は表示部16に表
示される。その後、スタートスイッチ17が押される
と、時間キー群25により設定された調理終了時間ま
で、各スライド抵抗41の該当する出力レベルで加熱調
理が行われる。
合 選択キー(レンジキー)21が押圧され、時間キー群2
5による加熱時間設定が行われると、時間キー群25に
よる時間設定が優先される。加熱調理時間は、時間キー
群25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作し
て設定する。また、設定した調理時間は表示部16に表
示される。その後、スタートスイッチ17が押される
と、時間キー群25により設定された調理終了時間ま
で、各スライド抵抗41の該当する出力レベルで加熱調
理が行われる。
【0045】そして、時間キー群25により設定された
調理終了時間が経過した場合、又は時間キー群25によ
り設定された調理終了時間が経過してしなくてもスライ
ド抵抗41のスライド操作位置による調理終了時間が経
過した場合は、その時点で加熱調理がOFFとなる。
調理終了時間が経過した場合、又は時間キー群25によ
り設定された調理終了時間が経過してしなくてもスライ
ド抵抗41のスライド操作位置による調理終了時間が経
過した場合は、その時点で加熱調理がOFFとなる。
【0046】例えば、時間キー群25により調理時間
「3分」が設定され、かつ各スライド抵抗41が、図4
に示すようなスライド操作位置にある状態でスタートス
イッチ17が押されると、時間キー群25により設定さ
れた調理時間「3分」が経過したとき調理終了となる。
すなわち、図4に示すスライド抵抗41のスライド操作
位置では調理時間「5分」が設定されているが、時間キ
ー群25による調理時間「3分」が経過したとき調理終
了となる。また、調理終了とともに時間キー群25によ
る調理時間設定はクリアされる。なお、この状態で、再
び、スタートスイッチ17を押すと、上記「時間キー
群25による時間設定がない場合」と同様の動作とな
り、各スライド抵抗41のスライド操作位置に応じたマ
イクロ波出力のレベル(調理温度)及び調理終了時間で
調理が再開される。この場合、各スライド抵抗41の出
力レベルは、スタートスイッチ17を押す前、押した後
の何れの時点でもスライド操作可能である。したがっ
て、時間キー群25及びスライド抵抗41設定による調
理終了後、加熱調理が不足している場合などに簡単な操
作で所望の調理が可能になる。
「3分」が設定され、かつ各スライド抵抗41が、図4
に示すようなスライド操作位置にある状態でスタートス
イッチ17が押されると、時間キー群25により設定さ
れた調理時間「3分」が経過したとき調理終了となる。
すなわち、図4に示すスライド抵抗41のスライド操作
位置では調理時間「5分」が設定されているが、時間キ
ー群25による調理時間「3分」が経過したとき調理終
了となる。また、調理終了とともに時間キー群25によ
る調理時間設定はクリアされる。なお、この状態で、再
び、スタートスイッチ17を押すと、上記「時間キー
群25による時間設定がない場合」と同様の動作とな
り、各スライド抵抗41のスライド操作位置に応じたマ
イクロ波出力のレベル(調理温度)及び調理終了時間で
調理が再開される。この場合、各スライド抵抗41の出
力レベルは、スタートスイッチ17を押す前、押した後
の何れの時点でもスライド操作可能である。したがっ
て、時間キー群25及びスライド抵抗41設定による調
理終了後、加熱調理が不足している場合などに簡単な操
作で所望の調理が可能になる。
【0047】他の例として、時間キー群25により調理
時間「10分」が設定され、かつ各スライド抵抗41
が、図4に示すようなスライド操作位置にある状態でス
タートスイッチ17が押されると、時間キー群25によ
り設定された調理時間「10分」が経過する前、スライ
ド抵抗41のスライド操作位置により設定された調理時
間「5分」が経過したとき調理終了となる。上記電子レ
ンジの加熱動作についてフローを参照して更に詳細に説
明する。
時間「10分」が設定され、かつ各スライド抵抗41
が、図4に示すようなスライド操作位置にある状態でス
タートスイッチ17が押されると、時間キー群25によ
り設定された調理時間「10分」が経過する前、スライ
ド抵抗41のスライド操作位置により設定された調理時
間「5分」が経過したとき調理終了となる。上記電子レ
ンジの加熱動作についてフローを参照して更に詳細に説
明する。
【0048】図5及び図6は、電子レンジの加熱制御を
示すフローチャートであり、本フローはマイクロコンピ
ュータ30において実行される。図中、Sはフローの各
ステップを示す。まず、ステップS10でキー入力部1
4からの選択キー21〜24のうち、選択キー(レンジ
キー)21が押圧されたかそれ以外の選択キー22〜2
4(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー24)
が押圧されたかを判別する。選択キー22〜24(解凍
キー22,牛乳キー23,あたためキー24)が押圧さ
れたときは、「自動調理メニュー」が指示されたと判断
してステップS11に移行する。
示すフローチャートであり、本フローはマイクロコンピ
ュータ30において実行される。図中、Sはフローの各
ステップを示す。まず、ステップS10でキー入力部1
4からの選択キー21〜24のうち、選択キー(レンジ
キー)21が押圧されたかそれ以外の選択キー22〜2
4(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー24)
が押圧されたかを判別する。選択キー22〜24(解凍
キー22,牛乳キー23,あたためキー24)が押圧さ
れたときは、「自動調理メニュー」が指示されたと判断
してステップS11に移行する。
【0049】ステップS11では、キー入力部14から
の時間キー群25が押圧されたか否かを判別し、時間キ
ー群25が押圧されたときはステップS12で押圧され
た時間キー群25により加熱調理時間を設定する。実際
には、時間キー群25の10分,1分,1秒の各時間キ
ーを押圧操作後、以下に述べるステップS13のスター
トスイッチ17の押圧されたとき加熱調理時間が決定さ
れる。また、設定した調理時間は表示部16に表示され
る。上記ステップS11でキー入力部14からの時間キ
ー群25が押圧されなかったときはそのままステップS
13に進む。
の時間キー群25が押圧されたか否かを判別し、時間キ
ー群25が押圧されたときはステップS12で押圧され
た時間キー群25により加熱調理時間を設定する。実際
には、時間キー群25の10分,1分,1秒の各時間キ
ーを押圧操作後、以下に述べるステップS13のスター
トスイッチ17の押圧されたとき加熱調理時間が決定さ
れる。また、設定した調理時間は表示部16に表示され
る。上記ステップS11でキー入力部14からの時間キ
ー群25が押圧されなかったときはそのままステップS
13に進む。
【0050】ステップS13では、スタートスイッチ1
7が押圧されたか否かを判別し、スタートスイッチ17
が押圧されたときはステップS14でマグネトロン制御
部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して加熱出
力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開始す
る。
7が押圧されたか否かを判別し、スタートスイッチ17
が押圧されたときはステップS14でマグネトロン制御
部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して加熱出
力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開始す
る。
【0051】次いで、ステップS15でマイクロコンピ
ュータ30の記憶部から、押圧した選択キー22〜24
(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー24)に
対応した設定条件(加熱時間及び加熱温度)データを読
み出し、ステップS16で読み出した設定条件データ及
び上記ステップS12で設定された加熱調理時間に基づ
いて加熱室に収容された食品に対する所望の加熱調理を
行う。この加熱調理は、選択された調理メニューの食品
に対し最適な調理温度となるマイクロ波出力によって行
われる。例えば、牛乳キー23が押圧されてスタートス
イッチ17が押されたときは、牛乳や酒等を調理するの
に適した設定条件(加熱時間及び調理温度)データがマ
イクロコンピュータ30の記憶部から読み出され、この
設定条件で加熱調理が行われる。
ュータ30の記憶部から、押圧した選択キー22〜24
(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー24)に
対応した設定条件(加熱時間及び加熱温度)データを読
み出し、ステップS16で読み出した設定条件データ及
び上記ステップS12で設定された加熱調理時間に基づ
いて加熱室に収容された食品に対する所望の加熱調理を
行う。この加熱調理は、選択された調理メニューの食品
に対し最適な調理温度となるマイクロ波出力によって行
われる。例えば、牛乳キー23が押圧されてスタートス
イッチ17が押されたときは、牛乳や酒等を調理するの
に適した設定条件(加熱時間及び調理温度)データがマ
イクロコンピュータ30の記憶部から読み出され、この
設定条件で加熱調理が行われる。
【0052】ここで、上記ステップS12における加熱
調理時間設定は、選択キー22〜24で選択した「自動
調理メニュー」の食品の分量に増減がある場合に、ユー
ザが調理時間を直接的に変更できるようにしたものであ
り、適切な加熱調理を実現できる。なお、選択キー22
〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー2
4)の押圧回数は、加熱する食品の数量に対応してお
り、選択キー22〜24の押圧回数によっても加熱調理
時間の設定変更が可能である。例えば、牛乳キー23を
2回押圧すると、規定本数の加熱調理時間を2倍にした
加熱調理時間が設定される。
調理時間設定は、選択キー22〜24で選択した「自動
調理メニュー」の食品の分量に増減がある場合に、ユー
ザが調理時間を直接的に変更できるようにしたものであ
り、適切な加熱調理を実現できる。なお、選択キー22
〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー2
4)の押圧回数は、加熱する食品の数量に対応してお
り、選択キー22〜24の押圧回数によっても加熱調理
時間の設定変更が可能である。例えば、牛乳キー23を
2回押圧すると、規定本数の加熱調理時間を2倍にした
加熱調理時間が設定される。
【0053】次いで、ステップS17で設定された加熱
調理時間が経過したか否かを判別し、設定された加熱調
理時間が経過していなければステップS15に戻って上
記加熱調理時間が終了するまで加熱調理を継続する。ス
テップS17で設定された加熱調理時間が経過すると、
調理が終了したと判断してステップS18で加熱出力を
停止して本フローを終了する。すなわち、加熱調理時間
を計時すると、マグネトロン制御部31への制御信号の
出力を停止してマグネトロン制御部31のリレーをOF
Fし、マグネトロンによるマイクロ波加熱が終了する。
調理時間が経過したか否かを判別し、設定された加熱調
理時間が経過していなければステップS15に戻って上
記加熱調理時間が終了するまで加熱調理を継続する。ス
テップS17で設定された加熱調理時間が経過すると、
調理が終了したと判断してステップS18で加熱出力を
停止して本フローを終了する。すなわち、加熱調理時間
を計時すると、マグネトロン制御部31への制御信号の
出力を停止してマグネトロン制御部31のリレーをOF
Fし、マグネトロンによるマイクロ波加熱が終了する。
【0054】このように、選択キー(レンジキー)21
以外の選択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー2
3,あたためキー24)を押圧した後、スタートスイッ
チ17を押した場合には、選択した調理メニューによる
食品を加熱するのに適した設定条件がマイクロコンピュ
ータ30の記憶部から読み出され、この設定条件で加熱
調理が行われる。
以外の選択キー22〜24(解凍キー22,牛乳キー2
3,あたためキー24)を押圧した後、スタートスイッ
チ17を押した場合には、選択した調理メニューによる
食品を加熱するのに適した設定条件がマイクロコンピュ
ータ30の記憶部から読み出され、この設定条件で加熱
調理が行われる。
【0055】一方、上記ステップS10で選択キー(レ
ンジキー)21を押圧した場合は、ステップS19以下
に進み、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが詳細に設
定できる手動調理メニューとなる。ステップS10で選
択キー(レンジキー)21が押圧されたときは、「手動
調理メニュー」が指示されたと判断してステップS11
に移行し、ステップS11でキー入力部14からの時間
キー群25が押圧されたか否かを判別する。
ンジキー)21を押圧した場合は、ステップS19以下
に進み、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが詳細に設
定できる手動調理メニューとなる。ステップS10で選
択キー(レンジキー)21が押圧されたときは、「手動
調理メニュー」が指示されたと判断してステップS11
に移行し、ステップS11でキー入力部14からの時間
キー群25が押圧されたか否かを判別する。
【0056】時間キー群25が押圧されなかったときは
スライド入力部15優先モードにあると判断して、ステ
ップS20でスタートスイッチ17が押圧されたか否か
を判別する。スタートスイッチ17が押圧されたときは
ステップS21でマグネトロン制御部31に制御信号を
出力してマグネトロン制御部31のリレーをONし、マ
グネトロンに電力を供給して加熱出力を開始するととも
に、加熱調理時間の計時を開始する。この場合、レンジ
キー21押圧後、スタートスイッチ17が押圧されるま
でに時間キー群25によるキー入力がなければ、時間キ
ー群25による調理時間設定は行われなかったと判断す
る。
スライド入力部15優先モードにあると判断して、ステ
ップS20でスタートスイッチ17が押圧されたか否か
を判別する。スタートスイッチ17が押圧されたときは
ステップS21でマグネトロン制御部31に制御信号を
出力してマグネトロン制御部31のリレーをONし、マ
グネトロンに電力を供給して加熱出力を開始するととも
に、加熱調理時間の計時を開始する。この場合、レンジ
キー21押圧後、スタートスイッチ17が押圧されるま
でに時間キー群25によるキー入力がなければ、時間キ
ー群25による調理時間設定は行われなかったと判断す
る。
【0057】次いで、ステップS22でスライド入力部
15による各スライド抵抗41のスライド操作位置を検
出する。各スライド抵抗41は、操作部である操作つま
み45の直線摺動操作によるスライド抵抗41の抵抗変
化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュータ
30に入力する。この摺動操作による各スライド抵抗4
1の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、1分間隔毎の
マグネトロンの出力レベル(W:ワット)に対応してい
る。また、スライド抵抗41により設定した調理時間が
表示部16に表示される。
15による各スライド抵抗41のスライド操作位置を検
出する。各スライド抵抗41は、操作部である操作つま
み45の直線摺動操作によるスライド抵抗41の抵抗変
化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュータ
30に入力する。この摺動操作による各スライド抵抗4
1の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、1分間隔毎の
マグネトロンの出力レベル(W:ワット)に対応してい
る。また、スライド抵抗41により設定した調理時間が
表示部16に表示される。
【0058】次いで、ステップS23で上記各スライド
抵抗41のスライド操作位置に対応するマグネトロンの
マイクロ波出力レベルに基づいて加熱室に収容された食
品に対する加熱調理を行う。例えば、スライド入力部1
5の各スライド抵抗41が、図4に示すように設定され
て調理が開始されると以下のようなマイクロ波出力とな
る。また、表示部16には調理時間「5分」が表示され
る。 調理開始から1分、マイクロ波を1000Wで出力
する。 調理開始1分〜2分、700Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始2分〜3分、450Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始3分〜4分、300Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始4分〜5分、250Wでマイクロ波を出力
する。
抵抗41のスライド操作位置に対応するマグネトロンの
マイクロ波出力レベルに基づいて加熱室に収容された食
品に対する加熱調理を行う。例えば、スライド入力部1
5の各スライド抵抗41が、図4に示すように設定され
て調理が開始されると以下のようなマイクロ波出力とな
る。また、表示部16には調理時間「5分」が表示され
る。 調理開始から1分、マイクロ波を1000Wで出力
する。 調理開始1分〜2分、700Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始2分〜3分、450Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始3分〜4分、300Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始4分〜5分、250Wでマイクロ波を出力
する。
【0059】次いで、ステップS24でスライド入力部
15により設定された加熱調理時間が経過したか否かを
判別し、設定された加熱調理時間が経過していなければ
ステップS22に戻って上記加熱調理時間が終了するま
で加熱調理を継続する。例えば、図4では、調理時間目
盛43が「5分」のスライド抵抗41には出力レベル
「250W」が設定されており、その右に隣接するスラ
イド抵抗41は出力レベルが「OFF」であるため、上
記調理時間目盛43が「5分」で示されるスライド抵抗
41の調理時間目盛43に示された「5分」が加熱調理
時間となる。
15により設定された加熱調理時間が経過したか否かを
判別し、設定された加熱調理時間が経過していなければ
ステップS22に戻って上記加熱調理時間が終了するま
で加熱調理を継続する。例えば、図4では、調理時間目
盛43が「5分」のスライド抵抗41には出力レベル
「250W」が設定されており、その右に隣接するスラ
イド抵抗41は出力レベルが「OFF」であるため、上
記調理時間目盛43が「5分」で示されるスライド抵抗
41の調理時間目盛43に示された「5分」が加熱調理
時間となる。
【0060】次いで、ステップS24でスライド入力部
15により設定された加熱調理時間(図4の例では、5
分)が経過したか否かを判別し、設定された加熱調理時
間が経過していなければステップS22に戻って上記加
熱調理時間が終了するまで各スライド抵抗41のスライ
ド操作位置に対応するマイクロ波出力レベルによる加熱
調理を継続する。ステップS24で設定された加熱調理
時間が経過すると、調理が終了したと判断してステップ
S18で加熱出力を停止して本フローを終了する。
15により設定された加熱調理時間(図4の例では、5
分)が経過したか否かを判別し、設定された加熱調理時
間が経過していなければステップS22に戻って上記加
熱調理時間が終了するまで各スライド抵抗41のスライ
ド操作位置に対応するマイクロ波出力レベルによる加熱
調理を継続する。ステップS24で設定された加熱調理
時間が経過すると、調理が終了したと判断してステップ
S18で加熱出力を停止して本フローを終了する。
【0061】このように、選択キー(レンジキー)21
を押圧後、時間キー群25を押圧することなくスタート
スイッチ17をした場合は、スライド入力部15により
加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが詳細に設定できる
手動設定となる。特に、各スライド抵抗41は、調理開
始からの経過時間に対応して設けられており、経過時間
に応じてマイクロ波出力のレベルを決定することが可能
になっている。また、調理開始後であってもスライド抵
抗41の操作つまみ45をスライドさせるという簡単な
操作によって容易に出力レベルを変更することができ
る。
を押圧後、時間キー群25を押圧することなくスタート
スイッチ17をした場合は、スライド入力部15により
加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが詳細に設定できる
手動設定となる。特に、各スライド抵抗41は、調理開
始からの経過時間に対応して設けられており、経過時間
に応じてマイクロ波出力のレベルを決定することが可能
になっている。また、調理開始後であってもスライド抵
抗41の操作つまみ45をスライドさせるという簡単な
操作によって容易に出力レベルを変更することができ
る。
【0062】一方、上記ステップS19で時間キー群2
5が押圧されたときはキー入力部14優先モードにある
と判断してステップS25で押圧された時間キー群25
により加熱調理時間を設定する。実際には、時間キー群
25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作後、
以下に述べるステップS26のスタートスイッチ17の
押圧されたとき加熱調理時間が決定される。
5が押圧されたときはキー入力部14優先モードにある
と判断してステップS25で押圧された時間キー群25
により加熱調理時間を設定する。実際には、時間キー群
25の10分,1分,1秒の各時間キーを押圧操作後、
以下に述べるステップS26のスタートスイッチ17の
押圧されたとき加熱調理時間が決定される。
【0063】ステップS26では、スタートスイッチ1
7が押圧されたか否かを判別し、スタートスイッチ17
が押圧されたときはステップS27でマグネトロン制御
部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して加熱出
力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開始す
る。
7が押圧されたか否かを判別し、スタートスイッチ17
が押圧されたときはステップS27でマグネトロン制御
部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部31の
リレーをONし、マグネトロンに電力を供給して加熱出
力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開始す
る。
【0064】次いで、ステップS28でスライド入力部
15による各スライド抵抗41のスライド操作位置を検
出する。すなわち、各スライド抵抗41は、操作部であ
る操作つまみ45の直線摺動操作によるスライド抵抗4
1の抵抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコ
ンピュータ30に入力する。次いで、ステップS29で
上記各スライド抵抗41のスライド操作位置に対応する
マグネトロンのマイクロ波出力レベルに基づいて加熱室
に収容された食品に対する加熱調理を行う。
15による各スライド抵抗41のスライド操作位置を検
出する。すなわち、各スライド抵抗41は、操作部であ
る操作つまみ45の直線摺動操作によるスライド抵抗4
1の抵抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコ
ンピュータ30に入力する。次いで、ステップS29で
上記各スライド抵抗41のスライド操作位置に対応する
マグネトロンのマイクロ波出力レベルに基づいて加熱室
に収容された食品に対する加熱調理を行う。
【0065】次いで、ステップS30で時間キー群25
により設定された加熱調理時間及びスライド入力部15
により設定された加熱調理時間が経過したか否かを判別
し、上記何れかの加熱調理時間が経過していなければス
テップS28に戻って上記加熱調理時間が終了するまで
各スライド抵抗41のスライド操作位置に対応するマイ
クロ波出力レベルによる加熱調理を継続する。すなわ
ち、時間キー群25により設定された加熱調理時間が経
過した場合、又はスライド抵抗41のスライド操作位置
による加熱調理時間が経過した場合は、その何れかの時
点で加熱調理を停止する。
により設定された加熱調理時間及びスライド入力部15
により設定された加熱調理時間が経過したか否かを判別
し、上記何れかの加熱調理時間が経過していなければス
テップS28に戻って上記加熱調理時間が終了するまで
各スライド抵抗41のスライド操作位置に対応するマイ
クロ波出力レベルによる加熱調理を継続する。すなわ
ち、時間キー群25により設定された加熱調理時間が経
過した場合、又はスライド抵抗41のスライド操作位置
による加熱調理時間が経過した場合は、その何れかの時
点で加熱調理を停止する。
【0066】ステップS30で設定された加熱調理時間
が経過すると、調理が終了したと判断してステップS1
8で加熱出力を停止して本フローを終了する。例えば、
時間キー群25により調理時間「3分」が設定され、か
つ各スライド抵抗41が、図4に示すようなスライド操
作位置にある状態でスタートスイッチ17が押される
と、時間キー群25により設定された調理時間「3分」
が経過したとき調理終了となる。 調理開始から1分、マイクロ波を1000Wで出力
する。 調理開始1分〜2分、700Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始2分〜3分、450Wでマイクロ波を出力
し、調理を終了する。
が経過すると、調理が終了したと判断してステップS1
8で加熱出力を停止して本フローを終了する。例えば、
時間キー群25により調理時間「3分」が設定され、か
つ各スライド抵抗41が、図4に示すようなスライド操
作位置にある状態でスタートスイッチ17が押される
と、時間キー群25により設定された調理時間「3分」
が経過したとき調理終了となる。 調理開始から1分、マイクロ波を1000Wで出力
する。 調理開始1分〜2分、700Wでマイクロ波を出力
する。 調理開始2分〜3分、450Wでマイクロ波を出力
し、調理を終了する。
【0067】すなわち、図4に示すスライド抵抗41の
スライド操作位置では、「調理開始3分〜4分、300
Wでのマイクロ波出力」、「調理開始4分〜5分、25
0Wでのマイクロ波出力」が設定されているが、時間キ
ー群25による調理時間「3分」が経過したとき調理終
了となる。また、調理終了とともに時間キー群25によ
る調理時間設定はクリアされる。
スライド操作位置では、「調理開始3分〜4分、300
Wでのマイクロ波出力」、「調理開始4分〜5分、25
0Wでのマイクロ波出力」が設定されているが、時間キ
ー群25による調理時間「3分」が経過したとき調理終
了となる。また、調理終了とともに時間キー群25によ
る調理時間設定はクリアされる。
【0068】ここで、時間キー群25による調理時間設
定がクリアされた状態で、スタートスイッチ17を押す
と、上記ステップS19の時間キー群25による時間設
定がない場合となり、ステップS20以下の処理が実行
され、各スライド抵抗41のスライド操作位置に応じた
マイクロ波出力のレベル及び調理終了時間で調理が再開
される。
定がクリアされた状態で、スタートスイッチ17を押す
と、上記ステップS19の時間キー群25による時間設
定がない場合となり、ステップS20以下の処理が実行
され、各スライド抵抗41のスライド操作位置に応じた
マイクロ波出力のレベル及び調理終了時間で調理が再開
される。
【0069】したがって、調理終了後、加熱調理が不足
している場合などにスライド抵抗41による簡単な操作
で所望の出力レベル及び調理時間による追加調理が可能
になる。また、時間キー群25及びスライド抵抗41に
よる調理途中であっても、スライド抵抗41を「OF
F」にスライドさせるだけで容易に調理を終了させるこ
とができる。
している場合などにスライド抵抗41による簡単な操作
で所望の出力レベル及び調理時間による追加調理が可能
になる。また、時間キー群25及びスライド抵抗41に
よる調理途中であっても、スライド抵抗41を「OF
F」にスライドさせるだけで容易に調理を終了させるこ
とができる。
【0070】以上のように、第1の実施の形態の電子レ
ンジは、マイクロコンピュータ30、調理データなどを
入力するキー入力部14、スライド操作位置によりマイ
クロ波出力のレベルを設定するスライド入力部15、表
示部16、及びマグネトロン制御部31を備え、スライ
ド入力部15は、最大調理時間(10分)を1分間隔で
等分するように、10個のスライド抵抗41を水平方向
に複数並べたスライド抵抗41を有し、複数のスライド
抵抗41をスライド操作して調理時間及び加熱出力レベ
ルを設定する構成としたので、スライド抵抗41を、上
下にスライドさせるという簡単かつ直感的な操作により
容易にマイクロ波出力のレベルを設定することができ、
調理途中で出力設定を変えたい場合でも容易に出力の変
更が可能である。また、設定を行った後、調理開始から
のマイクロ波出力の時間的変化を目視により視覚的イメ
ージで把握することができる。
ンジは、マイクロコンピュータ30、調理データなどを
入力するキー入力部14、スライド操作位置によりマイ
クロ波出力のレベルを設定するスライド入力部15、表
示部16、及びマグネトロン制御部31を備え、スライ
ド入力部15は、最大調理時間(10分)を1分間隔で
等分するように、10個のスライド抵抗41を水平方向
に複数並べたスライド抵抗41を有し、複数のスライド
抵抗41をスライド操作して調理時間及び加熱出力レベ
ルを設定する構成としたので、スライド抵抗41を、上
下にスライドさせるという簡単かつ直感的な操作により
容易にマイクロ波出力のレベルを設定することができ、
調理途中で出力設定を変えたい場合でも容易に出力の変
更が可能である。また、設定を行った後、調理開始から
のマイクロ波出力の時間的変化を目視により視覚的イメ
ージで把握することができる。
【0071】なお、本実施の形態では、10個のスライ
ド抵抗41を用いて最大調理時間を10分とし、各スラ
イド抵抗41を1分間隔で配置した例について説明した
が、これは一例であり、任意の最大調理時間及び時間間
隔で並べた場合も本発明に含まれる。次に、本発明の第
2の実施の形態を説明する。
ド抵抗41を用いて最大調理時間を10分とし、各スラ
イド抵抗41を1分間隔で配置した例について説明した
が、これは一例であり、任意の最大調理時間及び時間間
隔で並べた場合も本発明に含まれる。次に、本発明の第
2の実施の形態を説明する。
【0072】第1の実施の形態は、調理時間を等分する
ように横方向に配置した複数のスライド抵抗41をスラ
イド入力部15として設け、各スライド抵抗41を用い
て出力レベル及び調理時間を容易に設定できるようにし
ている。第2の実施の形態では、スライド入力部のスラ
イド抵抗を、調理ステージに対応して複数設け、各スラ
イド抵抗により、対応するステージのマイクロ波出力の
レベルを容易に設定できるようにするものである。第2
の実施の形態に係る加熱調理器の外観形状は、スライド
入力部の形状が異なる以外は前記図1と同じである。ま
た、ハード的構成も前記図2に示すブロック図と同様で
あるため、重複部分の説明を省略する。
ように横方向に配置した複数のスライド抵抗41をスラ
イド入力部15として設け、各スライド抵抗41を用い
て出力レベル及び調理時間を容易に設定できるようにし
ている。第2の実施の形態では、スライド入力部のスラ
イド抵抗を、調理ステージに対応して複数設け、各スラ
イド抵抗により、対応するステージのマイクロ波出力の
レベルを容易に設定できるようにするものである。第2
の実施の形態に係る加熱調理器の外観形状は、スライド
入力部の形状が異なる以外は前記図1と同じである。ま
た、ハード的構成も前記図2に示すブロック図と同様で
あるため、重複部分の説明を省略する。
【0073】図7は、本実施の形態に係る加熱調理器の
スライド入力部50の構成を示す図である。図7におい
て、スライド入力部50は、調理ステージに対応して横
方向に整列して配置された複数のスライド抵抗51と、
スライド抵抗51の摺動領域の上端と下端の間を等分し
て表示され、マグネトロンの出力レベルを示す出力目盛
52と、各スライド抵抗51の下側において、調理開始
から調理終了までを各調理ステージ(ここでは、ステー
ジ1〜ステージ4)に対応して表示するステージ指示部
53とから構成される。
スライド入力部50の構成を示す図である。図7におい
て、スライド入力部50は、調理ステージに対応して横
方向に整列して配置された複数のスライド抵抗51と、
スライド抵抗51の摺動領域の上端と下端の間を等分し
て表示され、マグネトロンの出力レベルを示す出力目盛
52と、各スライド抵抗51の下側において、調理開始
から調理終了までを各調理ステージ(ここでは、ステー
ジ1〜ステージ4)に対応して表示するステージ指示部
53とから構成される。
【0074】また、スライド抵抗51自体は、前記図3
に示すスライド抵抗41と同一の構成であり、スライド
抵抗体54、スライド抵抗体54の表面を摺動する摺動
接点に連結した操作つまみ55、及び操作つまみ55を
摺動面に沿って上下方向にガイドする摺動溝56から構
成される。
に示すスライド抵抗41と同一の構成であり、スライド
抵抗体54、スライド抵抗体54の表面を摺動する摺動
接点に連結した操作つまみ55、及び操作つまみ55を
摺動面に沿って上下方向にガイドする摺動溝56から構
成される。
【0075】スライド抵抗51は、操作部である操作つ
まみ55を直線摺動することにより、操作つまみ55に
連結した摺動接点がスライド抵抗体54の表面を摺動
し、抵抗体54の両端部と摺動接点間の抵抗値がそれぞ
れ変化する。例えば、操作つまみ55の操作距離が大き
くなるに従って、抵抗体54の端部と摺動接点間の電圧
が大きくなる。
まみ55を直線摺動することにより、操作つまみ55に
連結した摺動接点がスライド抵抗体54の表面を摺動
し、抵抗体54の両端部と摺動接点間の抵抗値がそれぞ
れ変化する。例えば、操作つまみ55の操作距離が大き
くなるに従って、抵抗体54の端部と摺動接点間の電圧
が大きくなる。
【0076】上記摺動操作によるスライド抵抗51の抵
抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュ
ータ30(図2)に入力する。この摺動操作によるスラ
イド抵抗51の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、マ
グネトロンの出力レベル(W:ワット)に対応してい
る。具体的には、図7に示すように、スライド抵抗41
の下端にマグネトロンの最小出力レベル「OFF」を設
定するとともに、スライド抵抗41の最大摺動位置(ス
ライド抵抗41の上端)にマグネトロンの最大出力レベ
ル「1000W」を設定し、以下、この摺動領域を等分
するように順次、マグネトロンの出力レベル「250
W」,「500W」,「750W」を設定す。
抗変化を電圧値の変化として検出し、マイクロコンピュ
ータ30(図2)に入力する。この摺動操作によるスラ
イド抵抗51の抵抗値変化すなわち電圧値の変化は、マ
グネトロンの出力レベル(W:ワット)に対応してい
る。具体的には、図7に示すように、スライド抵抗41
の下端にマグネトロンの最小出力レベル「OFF」を設
定するとともに、スライド抵抗41の最大摺動位置(ス
ライド抵抗41の上端)にマグネトロンの最大出力レベ
ル「1000W」を設定し、以下、この摺動領域を等分
するように順次、マグネトロンの出力レベル「250
W」,「500W」,「750W」を設定す。
【0077】このように、スライド抵抗51の位置に対
応した電圧値を用いてマイクロ波出力のレベルが決定さ
れるので、調理開始後であってもスライド抵抗51の操
作つまみ55をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
応した電圧値を用いてマイクロ波出力のレベルが決定さ
れるので、調理開始後であってもスライド抵抗51の操
作つまみ55をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
【0078】さらに、本実施の形態では、上記スライド
抵抗51が、調理ステージに対応して複数ステージ(こ
こでは、4ステージ)設けられ、ステージ1の左端が調
理開始点を表し、右に行くに従って調理開始からの各調
理ステージを表し、ステージ4の右端が調理終了点を表
している。すなわち、各スライド抵抗51は、調理開始
からの各ステージに対応して設けられており、調理ステ
ージに応じてマイクロ波出力のレベルを決定することが
可能になっている。図7では、ステージ1が「1000
W」、ステージ2が「750W」、ステージ3が「25
0W」、ステージ4が「250W」に設定されている。
抵抗51が、調理ステージに対応して複数ステージ(こ
こでは、4ステージ)設けられ、ステージ1の左端が調
理開始点を表し、右に行くに従って調理開始からの各調
理ステージを表し、ステージ4の右端が調理終了点を表
している。すなわち、各スライド抵抗51は、調理開始
からの各ステージに対応して設けられており、調理ステ
ージに応じてマイクロ波出力のレベルを決定することが
可能になっている。図7では、ステージ1が「1000
W」、ステージ2が「750W」、ステージ3が「25
0W」、ステージ4が「250W」に設定されている。
【0079】以下、上述のように構成された電子レンジ
の加熱操作について説明する。本実施の形態にあって
も、第1の実施の形態と同様に自動調理メニューと手動
調理メニューが選択できるが、本実施の形態の特徴的な
動作であるステージ調理の動作についてフローを参照し
て詳細に説明する。
の加熱操作について説明する。本実施の形態にあって
も、第1の実施の形態と同様に自動調理メニューと手動
調理メニューが選択できるが、本実施の形態の特徴的な
動作であるステージ調理の動作についてフローを参照し
て詳細に説明する。
【0080】図8は、電子レンジの加熱制御を示すフロ
ーチャートであり、本フローはマイクロコンピュータ3
0において実行される。本フローの説明にあたり、図5
及び図6のステップと同一処理を行うステップには同一
ステップ番号を付している。まず、ステップS40でキ
ー入力部14からの選択キー21〜24のうち、選択キ
ー(レンジキー)21が押圧されたかそれ以外の選択キ
ー22〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あたため
キー24)が押圧されたかを判別する。選択キー22〜
24(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー2
4)が押圧されたときは、「自動調理メニュー」が指示
されたと判断して図6に示すステップS11に移行す
る。
ーチャートであり、本フローはマイクロコンピュータ3
0において実行される。本フローの説明にあたり、図5
及び図6のステップと同一処理を行うステップには同一
ステップ番号を付している。まず、ステップS40でキ
ー入力部14からの選択キー21〜24のうち、選択キ
ー(レンジキー)21が押圧されたかそれ以外の選択キ
ー22〜24(解凍キー22,牛乳キー23,あたため
キー24)が押圧されたかを判別する。選択キー22〜
24(解凍キー22,牛乳キー23,あたためキー2
4)が押圧されたときは、「自動調理メニュー」が指示
されたと判断して図6に示すステップS11に移行す
る。
【0081】上記ステップS40で選択キー(レンジキ
ー)21を押圧した場合は、ステップS41以下に進
み、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが食品に合わせ
て詳細に設定できるステージ調理メニューとなる。ステ
ップS41では、各ステージに対応して配置された各ス
ライド抵抗51をスライド操作して各ステージのマイク
ロ波の出力レベルを設定する。
ー)21を押圧した場合は、ステップS41以下に進
み、加熱時間及び加熱温度をユーザ自らが食品に合わせ
て詳細に設定できるステージ調理メニューとなる。ステ
ップS41では、各ステージに対応して配置された各ス
ライド抵抗51をスライド操作して各ステージのマイク
ロ波の出力レベルを設定する。
【0082】次いで、ステップS42で各ステージのマ
イクロ波出力レベル設定後、キー入力部14の時間キー
群25により、各ステージの調理時間を入力する。この
場合、表示部16には各ステージの調理時間の入力を促
すメッセージが表示され、ユーザはこのメッセージに従
って時間キー群25の10分,1分,1秒の各時間キー
を押圧操作して設定する。例えば、ステージ1では27
秒、ステージ2では1分、ステージ3では2分、ステー
ジ4では3分を設定する。
イクロ波出力レベル設定後、キー入力部14の時間キー
群25により、各ステージの調理時間を入力する。この
場合、表示部16には各ステージの調理時間の入力を促
すメッセージが表示され、ユーザはこのメッセージに従
って時間キー群25の10分,1分,1秒の各時間キー
を押圧操作して設定する。例えば、ステージ1では27
秒、ステージ2では1分、ステージ3では2分、ステー
ジ4では3分を設定する。
【0083】次いで、ステップS43でスタートスイッ
チ17が押圧されたか否かを判別する。スタートスイッ
チ17が押圧されたときはステップS44でマグネトロ
ン制御部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部
31のリレーをONし、マグネトロンに電力を供給して
加熱出力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開
始する。
チ17が押圧されたか否かを判別する。スタートスイッ
チ17が押圧されたときはステップS44でマグネトロ
ン制御部31に制御信号を出力してマグネトロン制御部
31のリレーをONし、マグネトロンに電力を供給して
加熱出力を開始するとともに、加熱調理時間の計時を開
始する。
【0084】次いで、ステップS45でスライド入力部
50による各スライド抵抗51のスライド操作位置及び
各スライド抵抗51に対応して設定された調理時間を検
出する。各スライド抵抗51は、操作部である操作つま
み55の直線摺動操作によるスライド抵抗51の抵抗変
化を電圧値の変化として検出され、マイクロコンピュー
タ30に入力される。各スライド抵抗51の抵抗値変化
すなわち電圧値の変化は、各ステージのマグネトロンの
出力レベル(W:ワット)に対応している。また、各ス
テージに対応してキー入力部14により設定された調理
時間もマイクロコンピュータ30に入力される。
50による各スライド抵抗51のスライド操作位置及び
各スライド抵抗51に対応して設定された調理時間を検
出する。各スライド抵抗51は、操作部である操作つま
み55の直線摺動操作によるスライド抵抗51の抵抗変
化を電圧値の変化として検出され、マイクロコンピュー
タ30に入力される。各スライド抵抗51の抵抗値変化
すなわち電圧値の変化は、各ステージのマグネトロンの
出力レベル(W:ワット)に対応している。また、各ス
テージに対応してキー入力部14により設定された調理
時間もマイクロコンピュータ30に入力される。
【0085】次いで、ステップS46で上記各ステージ
において、各スライド抵抗51のスライド操作位置に対
応するマグネトロンのマイクロ波出力レベルで上記設定
時間、加熱室に収容された食品に対する加熱調理を行
う。例えば、スライド入力部50の各スライド抵抗51
が、上記のように設定されている状態で、調理が開始さ
れると以下のようなマイクロ波出力となる。 ステージ1:調理開始から27秒間は、1000W
でマイクロ波を出力する。 ステージ2:ステージ1終了後、1分間は、750
Wでマイクロ波を出力する。 ステージ3:ステージ2終了後、2分間は、250
Wでマイクロ波を出力する。 ステージ4:ステージ3終了後、3分間は、250
Wでマイクロ波を出力し、調理を終了する。
において、各スライド抵抗51のスライド操作位置に対
応するマグネトロンのマイクロ波出力レベルで上記設定
時間、加熱室に収容された食品に対する加熱調理を行
う。例えば、スライド入力部50の各スライド抵抗51
が、上記のように設定されている状態で、調理が開始さ
れると以下のようなマイクロ波出力となる。 ステージ1:調理開始から27秒間は、1000W
でマイクロ波を出力する。 ステージ2:ステージ1終了後、1分間は、750
Wでマイクロ波を出力する。 ステージ3:ステージ2終了後、2分間は、250
Wでマイクロ波を出力する。 ステージ4:ステージ3終了後、3分間は、250
Wでマイクロ波を出力し、調理を終了する。
【0086】次いで、ステップS47でスライド入力部
15により設定された最終ステージ(ステージ4)の加
熱調理時間が経過したか否かを判別し、設定された加熱
調理時間が経過していなければステップS45に戻って
上記加熱調理時間が終了するまで各ステージにおける加
熱調理を継続する。ステップS47で設定された最終ス
テージの加熱調理時間が経過すると、調理が終了したと
判断してステップS18で加熱出力を停止して本フロー
を終了する。
15により設定された最終ステージ(ステージ4)の加
熱調理時間が経過したか否かを判別し、設定された加熱
調理時間が経過していなければステップS45に戻って
上記加熱調理時間が終了するまで各ステージにおける加
熱調理を継続する。ステップS47で設定された最終ス
テージの加熱調理時間が経過すると、調理が終了したと
判断してステップS18で加熱出力を停止して本フロー
を終了する。
【0087】このように、スライド入力部50の各スラ
イド抵抗51は、各ステージに対応して設けられてお
り、各ステージにおいて、各スライド抵抗51によるマ
イクロ波出力のレベルを設定することが可能になってい
る。また、調理開始後であってもスライド抵抗51の操
作つまみ55をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
イド抵抗51は、各ステージに対応して設けられてお
り、各ステージにおいて、各スライド抵抗51によるマ
イクロ波出力のレベルを設定することが可能になってい
る。また、調理開始後であってもスライド抵抗51の操
作つまみ55をスライドさせるという簡単な操作によっ
て容易に出力レベルを変更することができる。
【0088】本実施の形態では、各ステージ毎に、予め
設定した調理時間の間、設定したマイクロ波出力で加熱
調理を行うことができるので、加熱調理すべき食品の加
熱調理特性に合った最適な調理を容易に行うことができ
る。例えば、図7に示す調理ステージの設定では、調理
開始から27秒間は、最高出力1000Wで加熱を行
い、次のステージ2では、強出力750Wで1分間の加
熱を行い、以下、ステージ3及びステージ4では、小出
力250Wで合わせて5分間の加熱を行う。この例は、
強加熱は必要であるが長時間の加熱は好ましくないよう
な食品等に使用して好適である。また、他の例として、
電子レンジにおける自動炊飯調理に適用した例について
説明する。
設定した調理時間の間、設定したマイクロ波出力で加熱
調理を行うことができるので、加熱調理すべき食品の加
熱調理特性に合った最適な調理を容易に行うことができ
る。例えば、図7に示す調理ステージの設定では、調理
開始から27秒間は、最高出力1000Wで加熱を行
い、次のステージ2では、強出力750Wで1分間の加
熱を行い、以下、ステージ3及びステージ4では、小出
力250Wで合わせて5分間の加熱を行う。この例は、
強加熱は必要であるが長時間の加熱は好ましくないよう
な食品等に使用して好適である。また、他の例として、
電子レンジにおける自動炊飯調理に適用した例について
説明する。
【0089】図9は、電子レンジの自動炊飯調理におけ
る加熱時間と出力レベルとの関係を示す図である。電子
レンジで自動炊飯調理を行う場合、炊飯時の炊き上がり
のできばえ、加熱時間の短縮を図るためには、図9に示
す制御シーケンスにより加熱調理を行えば良いことが知
られている。そこで、図9に示す加熱工程となるよう
に、以下のようなステージを備える。炊飯量1〜3合程
度で、所定の蓋付きの容器に米と水を入れて炊飯する場
合の例である。 ステージ1:調理開始から予め定めた一定時間(3
分間)は、200Wでマイクロ波を出力する。このステ
ージでは、米粒に水を浸透させる。 ステージ2:ステージ1終了後、予め定めた一定時
間(5分間)は、最高出力1000Wでマイクロ波を出
力する。このステージは、水を沸騰させ、米粒に水分を
吸収させるとともに蒸発させる工程であり、炊き上がり
のできばえ、加熱時間の短縮のため最高出力で加熱を行
う。 ステージ3:ステージ2終了後、予め定めた一定時
間(10分間)は、600Wでマイクロ波を出力する。
このステージでは、沸騰時の水分の噴きこぼれ防止のた
め最高出力より低い強出力で加熱を継続する。 ステージ4:ステージ3終了後、予め定めた一定時
間(15分間)は、400Wでマイクロ波を出力し、調
理を終了する。このステージでは、米のできあがり状態
から弱出力が最適加熱となり、ステージ3の強出力より
弱い弱出力で加熱を行って炊飯工程を終了する。
る加熱時間と出力レベルとの関係を示す図である。電子
レンジで自動炊飯調理を行う場合、炊飯時の炊き上がり
のできばえ、加熱時間の短縮を図るためには、図9に示
す制御シーケンスにより加熱調理を行えば良いことが知
られている。そこで、図9に示す加熱工程となるよう
に、以下のようなステージを備える。炊飯量1〜3合程
度で、所定の蓋付きの容器に米と水を入れて炊飯する場
合の例である。 ステージ1:調理開始から予め定めた一定時間(3
分間)は、200Wでマイクロ波を出力する。このステ
ージでは、米粒に水を浸透させる。 ステージ2:ステージ1終了後、予め定めた一定時
間(5分間)は、最高出力1000Wでマイクロ波を出
力する。このステージは、水を沸騰させ、米粒に水分を
吸収させるとともに蒸発させる工程であり、炊き上がり
のできばえ、加熱時間の短縮のため最高出力で加熱を行
う。 ステージ3:ステージ2終了後、予め定めた一定時
間(10分間)は、600Wでマイクロ波を出力する。
このステージでは、沸騰時の水分の噴きこぼれ防止のた
め最高出力より低い強出力で加熱を継続する。 ステージ4:ステージ3終了後、予め定めた一定時
間(15分間)は、400Wでマイクロ波を出力し、調
理を終了する。このステージでは、米のできあがり状態
から弱出力が最適加熱となり、ステージ3の強出力より
弱い弱出力で加熱を行って炊飯工程を終了する。
【0090】上記各実施の形態では、スライド入力部1
4,50を、複数のスライド抵抗41,51を用いて構
成しているが、これに限定されるものではなく、他の実
施の形態として、例えば図10に示すように、タッチ操
作によりデータ入力が可能な液晶タッチパネル60を用
いてもよい。この場合、表示部16を液晶タッチパネル
60と一体的に構成してもよい。スライド入力部に、こ
のようなタッチパネル60を用いるようにすれば、可動
部分がなくなるので信頼性及びメンテナンス性を向上さ
せることができるとともに、このタッチパネル60に様
々な調理情報を表示することが可能になる。例えば、メ
ニュー切替え等により調理時間を等分するように配置し
た複数のスライド入力部を表示させる、あるいは調理ス
テージに対応して配置した複数のスライド入力部を表示
させることが容易に選択できるようになる。また、調理
メニューに合わせて予め適切なスライド位置を表示させ
る、スライド位置の履歴を表示することも可能になる。
4,50を、複数のスライド抵抗41,51を用いて構
成しているが、これに限定されるものではなく、他の実
施の形態として、例えば図10に示すように、タッチ操
作によりデータ入力が可能な液晶タッチパネル60を用
いてもよい。この場合、表示部16を液晶タッチパネル
60と一体的に構成してもよい。スライド入力部に、こ
のようなタッチパネル60を用いるようにすれば、可動
部分がなくなるので信頼性及びメンテナンス性を向上さ
せることができるとともに、このタッチパネル60に様
々な調理情報を表示することが可能になる。例えば、メ
ニュー切替え等により調理時間を等分するように配置し
た複数のスライド入力部を表示させる、あるいは調理ス
テージに対応して配置した複数のスライド入力部を表示
させることが容易に選択できるようになる。また、調理
メニューに合わせて予め適切なスライド位置を表示させ
る、スライド位置の履歴を表示することも可能になる。
【0091】なお、上記各実施の形態に係る加熱調理器
を、上述したような電子レンジに適用することもできる
が、被調理物を加熱する加熱手段を備えた装置であれば
よく、その他の加熱調理装置、例えばオーブン、炊飯器
などにも同様に適用することができる。
を、上述したような電子レンジに適用することもできる
が、被調理物を加熱する加熱手段を備えた装置であれば
よく、その他の加熱調理装置、例えばオーブン、炊飯器
などにも同様に適用することができる。
【0092】また、第1の実施の形態において、スライ
ド抵抗の個数を10、調理時間を1分間隔で等分する例
について説明し、第2の実施の形態において、調理ステ
ージを4とする例について説明したが、これらの数値は
説明の便宜上に過ぎず、他の構成例でもよい。さらに、
上記加熱調理器を構成する各回路部、例えばキー入力
部、表示部等の種類、数及び接続方法などは前述した各
実施の形態に限られない。
ド抵抗の個数を10、調理時間を1分間隔で等分する例
について説明し、第2の実施の形態において、調理ステ
ージを4とする例について説明したが、これらの数値は
説明の便宜上に過ぎず、他の構成例でもよい。さらに、
上記加熱調理器を構成する各回路部、例えばキー入力
部、表示部等の種類、数及び接続方法などは前述した各
実施の形態に限られない。
【0093】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、スライド操作位置により加熱出力レベルを設定する
スライド入力手段を備えて構成したので、マイクロ波の
出力レベルの変更設定を容易に行うことができ、かつ出
力レベルの時間的変化を目視により把握することができ
る。
ば、スライド操作位置により加熱出力レベルを設定する
スライド入力手段を備えて構成したので、マイクロ波の
出力レベルの変更設定を容易に行うことができ、かつ出
力レベルの時間的変化を目視により把握することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態の加熱調理器の外観
形状を示す斜視図である。
形状を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の加熱調理器の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】本実施の形態の加熱調理器のスライド入力部の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】本実施の形態の加熱調理器のスライド入力部の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図5】本実施の形態の加熱調理器の加熱制御を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】本実施の形態の加熱調理器の加熱制御を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態の加熱調理器のスラ
イド入力部の構成を示す図である。
イド入力部の構成を示す図である。
【図8】本実施の形態の加熱調理器の加熱制御を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図9】電子レンジの自動炊飯調理における加熱時間と
出力レベルとの関係を示す図である。
出力レベルとの関係を示す図である。
【図10】他の実施の形態の加熱調理器の外観形状を示
す斜視図である。
す斜視図である。
11 電子レンジ本体 13 操作パネル 14 キー入力部(入力手段) 15,50 スライド入力部(入力手段,スライド入力
手段) 16 表示部 17 スタートスイッチ 18 取消しスイッチ 19 把持部材 21,22,23,24 選択キー 25 時間キー群 30 マイクロコンピュータ 31 マグネトロン制御部 41,51 スライド抵抗 42,52 出力目盛 43 調理時間目盛 44,54 スライド抵抗体 45,55 操作つまみ 46,56 摺動溝 53 ステージ指示部 60 液晶タッチパネル(入力手段)
手段) 16 表示部 17 スタートスイッチ 18 取消しスイッチ 19 把持部材 21,22,23,24 選択キー 25 時間キー群 30 マイクロコンピュータ 31 マグネトロン制御部 41,51 スライド抵抗 42,52 出力目盛 43 調理時間目盛 44,54 スライド抵抗体 45,55 操作つまみ 46,56 摺動溝 53 ステージ指示部 60 液晶タッチパネル(入力手段)
Claims (6)
- 【請求項1】 被調理物を加熱する加熱手段と、 調理時間及び加熱出力レベル等の調理条件を入力する入
力手段と、 前記入力手段からの入力信号に基づいて前記加熱手段を
制御する制御手段と、を備える加熱調理器であって、 前記入力手段は、スライド操作位置により加熱出力レベ
ルを設定するスライド入力手段を備えることを特徴とす
る加熱調理器。 - 【請求項2】 前記スライド入力手段は、 調理時間を等分するように配置された複数のスライド入
力部を有し、 前記複数のスライド入力部を用いて調理時間及び加熱出
力レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の加
熱調理器。 - 【請求項3】 前記スライド入力手段は、 調理ステージに対応して配置された複数のスライド入力
部を有し、 前記複数のスライド入力部を用いて前記調理ステージの
加熱出力レベルを設定することを特徴とする請求項1記
載の加熱調理器。 - 【請求項4】 前記調理ステージの加熱出力レベル設定
時、 前記入力手段は、前記調理ステージに対応する調理時間
を設定することを特徴とする請求項1又は3記載の加熱
調理器。 - 【請求項5】 前記スライド入力部は、スライド操作位
置に対応した電圧値を出力するスライド抵抗であること
を特徴とする請求項2又は3記載の加熱調理器。 - 【請求項6】 前記入力手段は、 タッチ操作により加熱出力レベルを設定するタッチパネ
ルであることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016249A JP2001208353A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016249A JP2001208353A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208353A true JP2001208353A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18543416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000016249A Pending JP2001208353A (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001208353A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444965B1 (ko) * | 2002-06-29 | 2004-08-21 | 삼성전자주식회사 | 전자레인지 및 그 제어방법 |
CN107198453A (zh) * | 2016-03-18 | 2017-09-26 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 滑动按键显示控制方法、装置及电烹饪器 |
-
2000
- 2000-01-25 JP JP2000016249A patent/JP2001208353A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444965B1 (ko) * | 2002-06-29 | 2004-08-21 | 삼성전자주식회사 | 전자레인지 및 그 제어방법 |
CN107198453A (zh) * | 2016-03-18 | 2017-09-26 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 滑动按键显示控制方法、装置及电烹饪器 |
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