JP2001208209A - 低摩擦式シール機構 - Google Patents
低摩擦式シール機構Info
- Publication number
- JP2001208209A JP2001208209A JP2000017036A JP2000017036A JP2001208209A JP 2001208209 A JP2001208209 A JP 2001208209A JP 2000017036 A JP2000017036 A JP 2000017036A JP 2000017036 A JP2000017036 A JP 2000017036A JP 2001208209 A JP2001208209 A JP 2001208209A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- low
- sealing material
- friction
- annular groove
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
はみ出しを防止できると共に、内部蓄圧現象を回避でき
る低摩擦式シール機構を提供する。 【解決手段】 それぞれ軸心mが一致し断面円形となっ
て、相対的に摺動移動する一方の部材11と他方の部材
12との間のシール構造であって、一方の部材11に、
他方の部材12側を向いて形成された環状溝13と、環
状溝13内に配置され他方の部材12に当接して摺動す
る低摩擦材料からなる円筒状シール材15と、円筒状シ
ール材15を中央にして他方の部材12とは反対側に設
けられた円錐台状シール材16とを有し、一方の部材1
1及び他方の部材12を軸方向に見て、高圧側の円錐台
状シール材16は円筒状シール材15に当接し、低圧側
の円錐台状シール材16は円筒状シール材15に非接触
となっている。
Description
(例えば、油圧シリンダー)、ショックアブソーバー、
回転軸受のシール及び回転ピストンのシール等に適用可
能な低摩擦式シール機構に関する。
ーバーは、シリンダーチューブ内に移動するロッド付き
ピストンが配置され、ピストンで仕切られたシリンダー
チューブ内に油が移動することによってロッド付きピス
トンが移動するようになっている。ピストンの外周部と
シリンダーチューブの内周部との間、及びロッドの外周
部とシリンダーチューブの端部金物の内周部との間には
内部の圧油をシールするためのシール機構が設けられて
いる。図16に示す高圧力下で作動する油圧シリンダー
のシール機構70においては、シリンダーチューブ71
の内周面72に軸方向に摺動するテフロン製のスリーブ
状の低摩擦筒体73を当接させ、ピストン74の外周部
に断面矩形状に形成された環状溝75内に低摩擦筒体7
3の内周面76と溝底77とをシール可能なOリング7
8が配置されている。図17に示す高圧力で作用する油
圧シリンダーのシール機構80においては、シリンダー
チューブ81の内周面82に軸方向に摺動するウレタン
ゴム又はゴム製の断面Y字状のUパッキン83を、ピス
トン84の外周部に断面矩形状に形成された環状溝85
内に配置している。Uパッキン83の外側部86はシリ
ンダーチューブ81の内周面82を、一方、Uパッキン
83の内側部87はピストン84の溝底88をシール可
能な構造となっており、Uパッキン83の底面89は通
常低摩擦の含油ナイロン製等のバックアップリング90
によって支持されている。
来のシール機構においては、未だ解決すべきそれぞれ以
下のような問題があった。シール機構70においては、
高圧下ではOリング78は袋に入った流体に近似でき、
この結果、低摩擦筒体73に当接するOリング78の面
積に油圧力を掛けた力(押圧力)で低摩擦筒体73はシ
リンダーチューブ71の内周面72を押圧することにな
る。従って、この大きな押圧力に摩擦係数を掛けた摩擦
力がシリンダーチューブ71の内周面72に作用し、こ
のため低摩擦筒体73のはみ出しに基づく低摩擦筒体7
3の寿命が短くなるという問題があった。また、このシ
ール機構70をタンデム(直列)に複数個使用した場
合、例えば、衝撃力によって低圧側にピーク圧P2 (=
高圧側の常圧P1 +Δα)が発生した時、このΔαが蓄
圧され(内部蓄圧現象と呼ぶ)、この結果、シリンダー
チューブ71が膨らみ、損傷する恐れもあった。
(硬度HS =90程度)製のUパッキン83は、高温化
を伴う高圧下での使用条件ではクリープが著しくなり、
図17の右側に示すように、使用後、分解しても形状は
元に戻らず、シリンダーチューブ81の内周面82と環
状溝85の溝底88に密着した形状のままとなり、外側
部86及び内側部87によるシール効果が低下した。ま
た、図17の拡大図で示すように、「0」寸法で接する
ように設定されたシリンダーチューブ81の内周面82
とバックアップリング90の外周面91との間に隙間が
生じ、Uパッキン83のはみ出しが発生するという問題
もあった。
もので、高圧、高温下での使用条件でも、シール材のは
み出しを防止できると共に、内部蓄圧現象を回避できる
低摩擦式シール機構を提供することを目的とする。
明に係る低摩擦式シール機構は、それぞれ軸心が一致し
断面円形となって、相対的に摺動移動する一方の部材と
他方の部材との間のシール構造であって、一方の部材
に、他方の部材側を向いて形成された環状溝と、環状溝
内に配置され他方の部材に当接して摺動する低摩擦材料
からなる円筒状シール材と、円筒状シール材を中央にし
て他方の部材とは反対側に設けられた円錐台状シール材
とを有し、一方の部材及び他方の部材を軸方向に見て、
高圧側の円錐台状シール材は円筒状シール材に当接し、
低圧側の円錐台状シール材は円筒状シール材に非接触と
なっている。これによって、シール時には円錐台状シー
ル材の非接触部への接触によって接触圧力が減少し、か
つ、低圧側にピーク圧が発生する時には低圧側の圧力増
加分を非接触部で受けることによって蓄圧を防止する。
いて、円錐台状シール材の低圧側の端部は、環状溝の角
部にシール状態で配置されている断面L型の取付け金具
に接着することもできる。これによって、環状溝の加工
作業が簡略化される。第1の発明に係る低摩擦式シール
機構において、円錐台状シール材は、その低圧側の端部
が環状溝の側壁に固定されるように構成することもでき
る。これによって、円錐台状シール材の低圧側の端部と
環状溝とを確実にシールすることができる。ここで、円
錐台状シール材の環状溝の側壁への固定は、環状溝の側
壁に固定された補助金具を介して行われるようにするこ
ともできる。これによって、円錐台状シール材の交換が
容易になる。第1の発明に係る低摩擦式シール機構にお
いて、円錐台状シール材には、環状溝の溝底をシール可
能な補助シール材を一体的に取付けることもできる。こ
れによって、環状溝とのシールを容易に行うことができ
る。
シール機構は、それぞれ軸心が一致し断面円形となっ
て、相対的に摺動移動する一方の部材と他方の部材との
間のシール構造であって、一方の部材に、他方の部材側
を向いて形成された環状溝と、環状溝内に配置され環状
溝の溝底をシール可能で、全周が補強部材によって補強
されて一方の部材に取付けられたU字状シール材と、U
字状シール材の底面を支持すると共に、他方の部材に当
接して摺動するバックアップリングとを有し、一方の部
材及び他方の部材を軸方向に見て、高圧側のU字状シー
ル材は他方の部材に当接し、低圧側のU字状シール材は
他方の部材に非接触となっている。これによって、前記
第1の発明に係る低摩擦式シール機構と同様に、シール
時にはU字状シール材の非接触部への接触によって接触
圧力が減少し、かつ、低圧側にピーク圧が発生する時に
は低圧側の圧力増加分を非接触部で受けることによって
蓄圧を防止する。さらに、例えば、U字状シール材本体
がゴム状の軟質のシール材であっても補強部材により補
強されているので、高圧、高温下での使用条件であって
も、性能を長時間維持することができる。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1に示すように、本発明の一実施
の形態に係る低摩擦式シール機構10は、例えば、油圧
シリンダーのピストンシール部に適用され、それぞれ軸
心が一致し断面円形となって、相対的に摺動移動する一
方の部材の一例であるピストン11と他方の部材の一例
であるシリンダーチューブ12との間のシール機構であ
る。
ンダーチューブ12側を向いて、断面矩形状の環状溝1
3が形成されており、環状溝13内にはシリンダーチュ
ーブ12の内周面14に当接して摺動するテフロン等の
低摩擦材料からなる円筒状シール材15が配置されてい
る。円筒状シール材15の内側にはウレタンゴム製等の
弾性を有する円錐台状シール材16が設けられており、
円錐台状シール材16の底部(高圧側)の外周は円筒状
シール材15の内周面17に締め代18で当接され、頂
部(低圧側)は図中×で示すように、ピストン11に嵌
入され、固定されると共に、高圧側(P1 は高圧側の圧
力を示す)と低圧側(P2 は低圧側の圧力を示す)とを
シールしている。従って、ピストン11及びシリンダー
チューブ12を軸心m方向に見て、高圧側の円錐台状シ
ール材16は円筒状シール材15に当接し、低圧側の円
錐台状シール材16は円筒状シール材15に非接触とな
っており、図に黒色で示すように、断面が三角形(又は
くさび状)の空間部19が形成されている。なお、低摩
擦式シール機構10はステップシール形式であり、低摩
擦式シール機構10が直列に配置されているものもあ
る。
0においては、通常時は、高圧側からの圧油20をシー
ルする機能を備えている。従って、通常時は、円錐台状
シール材16で高圧側からの圧油20を受けるため、図
2に示すように、弾性を有する円錐台状シール材16が
変形して、円筒状シール材15の内周面17への接触圧
力Pの分布が従来例(例えば、図16に示す)と比較し
て減少して摩擦力の低減化が図られる結果、円筒状シー
ル材15のはみ出しが防止できることになる。また、使
用時に衝撃荷重を受けて図1に示すように、低圧側の油
21(図2以降の低圧側の油については省略する)の圧
力P2 が、高圧側の圧油20の圧力P1より大きくなっ
た異常時には、圧力P2 を弾性を有する円錐台状シール
材16を介して解放することができ、蓄圧を防止するこ
とができる。
ウレタンゴム製のものを使用しているが、高圧、高温下
での使用条件では、材質の選定が重要な要素となる。即
ち、高圧、高温になるに従って、ゴムからFRPへ、さ
らにメタルへといった高剛性化が求められる。ただし、
ゴム以外の材質とした場合には、テフロン製の円筒状シ
ール材15との密着(シール)性を確保するために、そ
の間に柔軟な素材を挟むといった工夫をすることもでき
る。また、曲げ応力の集中する部位に対する設計的工夫
が必要となり、かつ繰り返し疲労に対する強さも求めら
れる。
は素材がゴム状であれば、テフロンゴム製の円筒状シー
ル材15に対して締め代18を持った設計が可能である
が、素材がFRPやメタルである場合にはこのような締
め代18を取ることは殆ど不可能であるから、図4に示
すように、円錐台状シール材22を円筒状シール材15
に緩やかに接触するように設計することができる。図5
には、テフロンゴム製等の円筒状シール材23と円錐台
状シール材24(材質がFRPやメタルの場合)との結
合型を示す。この結合型は全面結合でなく、部分結合と
しているので、蓄圧防止機能を発揮することができ、ま
た組立作業性等を考慮しても適切である。
10の具体例(第1〜第9の実施例)について、図6〜
図14を参照しながら説明する。ただし、円錐台状シー
ル材は素材がゴム状の場合で説明する。なお、前記実施
の形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、
類似の構成要素については同一の符号にアルファベット
を付して詳しい説明を省略する。
ル機構10aでは、ピストン11aに形成された環状溝
13aのP2 (低圧)側の側壁にリング状の取付け溝2
5を形成しており、取付け溝25の外周部に雌ねじが形
成され、取付け溝25の内周部に雄ねじが形成されてい
る。取付け溝25の前記雌ねじに螺合する雄ねじが形成
された断面台形状のシール材取付け外リング26がピス
トン11aにねじ締結されると共に、取付け溝25の前
記雄ねじに螺合する雌ねじが形成された断面台形状のシ
ール材取付け内リング28がピストン11aにねじ締結
されている。
錐台状シール材16aの低圧側の後端部27の外周に接
着剤等により固定されると共に、シール材取付け内リン
グ28の外周が円錐台状シール材16aの低圧側の後端
部27の内周に接着剤等により固定されている。また、
円錐台状シール材16aの後端部27の先端は取付け溝
25に対する締め代31を持たせている。なお、シール
材取付け外リング26及びシール材取付け内リング28
によって補助金具が構成されている。
ル機構10bでは、ピストン11bに形成された環状溝
13bのP2 (低圧)側の外側側壁にリング状の取付け
溝25aを形成しており、取付け溝25aの外周部に雄
ねじが形成されている。該雄ねじに螺合する雌ねじが形
成され、円錐台状シール材16bの低圧側を周方向に所
定の間隔を開けてボルト29によって固定する補助金具
の一例である断面L字状のシール材取付けリング26a
が設けられている。円錐台状シール材16bのP1 (高
圧)側は円筒状シール材15に接触するように配置され
ている。円錐台状シール材16bは、図に示すように、
ボルト29、座金30、及びボルト29の先端部に形成
された雄ねじに螺合するシール材取付けリング26aに
形成された雌ねじによって、シール材取付けリング26
aに強固に固定されている。図7中の符号31aは円錐
台状シール材16bの後端部の環状溝13bに対する締
め代を表しており、シール性が確保されている。
ル機構10cでは、ピストン11cに形成された環状溝
13cのP2 (低圧)側の内側側壁にリング状の取付け
溝25bを形成しており、取付け溝25bの内周部には
雄ねじが形成されている。該雄ねじに螺合する雌ねじが
形成され、断面L字状になった円錐台状シール材16c
の後端側を周方向に所定の間隔を開けてボルト29aに
よって固定する、補助金具の一例である断面矩形状のシ
ール材取付けリング26bが設けられている。図8中の
符号31bは円錐台状シール材16cの後端部の環状溝
13cに対する締め代を表しており、シール性が確保さ
れている。なお、図中の符号32は、締め代31bが有
効でない場合の油漏れ防止用のOリングを表している。
ル機構10dでは、ピストン11dに形成された環状溝
13dのP2 (低圧)側の中間側壁に、円錐台状シール
材16dの後端部を嵌入して固定するための断面台形状
のリング状の取付け溝25cを形成している。取付け溝
25cに、円錐台状シール材16dの後端部に形成され
た嵌入部33が嵌め込まれ、必要に応じて、接着剤等で
固定されるようになっている。
ール機構10eでは、ピストン11eに形成された環状
溝13eのP2 (低圧)側の内側側壁に、円錐台状シー
ル材16eの後端側を固定するための断面台形状のリン
グ状の取付け溝25dを形成している。取付け溝25d
の内側外周には雄ねじが形成されており、該雄ねじに螺
合する雌ねじを有する断面台形状でリング状のシール材
押さえリング34が設けられている。従って、円錐台状
シール材16eの後端部は、ピストン11eに形成され
た取付け溝25dの外周の逆テーパとシール材押さえリ
ング34の外側に形成された逆テーパとによってしっか
りと固定されることになる。なお、図に示すように、シ
ール材押さえリング34はOリング35によってシール
されている。
ール機構10fは、低摩擦式シール機構10eの変形例
であって、ピストン11fに形成された取付け溝25e
の外周は軸方向に平行に形成されており、シール材押さ
えリング34aも油漏れ防止用のOリング35aによっ
てシールされている。
ール機構10gも、低摩擦式シール機構10eの変形例
であって、ピストン11gに形成された取付け溝25f
の底部には、断面3角形状の突起部36がリング状に形
成されている。円錐台状シール材16gの後端部には突
起部36に符合する3角溝がリング状に形成されてい
る。突起部36の大きさは3角溝の大きさより少し大き
目とし、合体固定された時に逆テーパ状態になって抜け
なくなり固定されるようにしている。例えば、3角溝が
形成された円錐台状シール材16gの材質がFRPやメ
タルの場合には、この方法は簡便な固定方法になるが、
材質がゴムの場合には3角溝のVノッチから亀裂の進行
の恐れもある。符号35bはシール材押さえリング34
bをシールするOリングを表している。
ール機構10hでは、ピストン11hに形成された環状
溝13hのP2 (低圧)側の中間部の側壁に周方向に所
定の間隔を開けて取付け用ネジ穴37が形成されてい
る。円筒状シール材15の内周面に接触し、かつ環状溝
13hの溝底42に接触する断面V字型のUパッキン3
8が、補強部材の一例である全周リング状の皿型座金3
9を介して、ネジ穴37に螺合するボルト40によりピ
ストン11hに固定されている。ここで、Uパッキン3
8は、上述の円錐台状シール材16a〜16gと同じ機
能を有する円錐台状シール材の一例である主シール材4
1に加え、環状溝13hの溝底42に当接し、溝底42
をシール可能な円錐台状の補助シール材43を一体的に
有している。
ール機構10iでは、ピストン11iに形成された環状
溝13iのP2 (低圧)側の角部に、断面L型の取付け
金具47が圧入されて配置されている。取付け金具47
の内面には円錐台状シール材16hの低圧側の後端部2
7aが接着剤等で固定されており、取付け金具47の環
状溝13iの側壁側はOリング35cによってシールさ
れている。
擦式シール機構10jについて説明する。図15に示す
ように、低摩擦式シール機構10jでは、U字状シール
材の一例である断面Y字型のUパッキン44が用いられ
ている。高圧側のUパッキン44の先端外周部44aが
シリンダーチューブ12の内周面14に当接、摺動する
と共に、Uパッキン44の先端内周部44bが環状溝1
3jの溝底42aに当接し、低圧側のUパッキン44は
シリンダーチューブ12の内周面14に非接触となって
溝底42aをシールしている。
れ、Uパッキン44の底面45を支持する断面矩形状の
含油プラスチック製のバックアップリング46が設けら
れており、その外周面はシリンダーチューブ12の内周
面14に当接、摺動すると共に、その内周面は環状溝1
3jの溝底42aに当接し、溝底42aをシールする。
バックアップリング46は、円筒状シール材15と同様
に含油プラスチックからなるので摩擦力を小さくするこ
とができる。状況に応じて、バックアップリング46を
使用しないこともある。なお、Uパッキン44はUパッ
キン38と同様に、補強部材の一例である全周リング状
の皿型座金39aを備えているので、材質がゴムのよう
に軟らかい場合でも、高温、高圧下でもクリープ現象を
抑えることができる。
後端部の各固定部には、粘着剤等で隙間を埋めて、シー
ル可能な構造としている。即ち、円錐台状シール材16
aの後端部27のシール材取付け外リング26の内周面
及びシール材取付け内リング28の外周面、円錐台状シ
ール材16b、16cのボルト29、29aの貫通部、
円錐台状シール材16dの後端部と取付け溝25cとの
隙間、円錐台状シール材16e〜16gの後端部とシー
ル材押さえリング34、34a、34bとの隙間は粘着
剤でシールされている。さらに、Uパッキン38、44
のボルト40、40aの貫通部にも、粘着剤等で隙間を
埋めて、シール可能な構造としている。各シール材は分
解式となるように考えているので、必要な箇所以外は粘
着剤等をなるべく使用しない。
パッキン38、44は全周リング状の皿型座金39、3
9aによって補強されているが、これに限定されず、そ
の他の補強部材(例えば、分解式の他の手段)によって
補強することもできる。また、Uパッキン38、44の
シール材本体の材質がFRP又はメタルの場合には、ボ
ルト及び皿型座金は無くても構わない。円錐台状シール
材として、弾性を有するウレタンゴムを用いたが、その
他のゴムであっても構わないし、又はFRP、金属等の
硬質で、高い剛性を備えた材料を使用することもでき
る。円筒状シール材15としてテフロン等を用いたが、
これに限定されず、例えば、より安価なその他の低摩擦
材料を使用することもできる。
においては、シール時には円筒状シール材の円錐台状シ
ール材の非接触部への接触によって接触圧力が減少する
ので、従来例のものと比較して摺動摩擦力が低減し、こ
れにより円筒状シール材のはみ出しを解消でき、シール
寿命の延長を図ることができ、かつ、低圧側にピーク圧
が発生した時には、低圧側の圧力増加分を非接触部で受
けることによって蓄圧を防止することができるので、シ
リンダーチューブ等の破損を防止することもできる。特
に、請求項2記載の低摩擦式シール機構においては、環
状溝の加工作業が簡略化されるので、製造コストが廉価
となる。請求項3記載の低摩擦式シール機構において
は、円錐台状シール材の低圧側の端部と環状溝とを確実
にシールすることができるのでシール性が向上する。
ては、円錐台状シール材の交換が容易になるので、メン
テナンス費用を低減できる。請求項5記載の低摩擦式シ
ール機構においては、環状溝とのシールを容易に行うこ
とができるので、組立、製作作業が容易で、かつ組立、
製作作業費を低減できる。請求項6記載の低摩擦式シー
ル機構においては、請求項1〜5記載の低摩擦式シール
機構と同様に、U字状シール材のはみ出しを解消できる
のでシール寿命の延長を図ることができる。さらに、例
えば、U字状シール材がゴム状の軟質のシール材であっ
ても補強部材を介して補強されているので、高圧、高温
下での使用条件であっても、クリープを抑えて性能を長
時間維持することができ、これによりシール寿命を大幅
に改善できる。
構の説明図である。
図である。
の円錐台状シール材の関係図である。
の円錐台状シール材の関係図である。
合を示す関係図である。
構を示す説明図である。
構を示す説明図である。
構を示す説明図である。
構を示す説明図である。
機構を示す説明図である。
機構を示す説明図である。
機構を示す説明図である。
機構を示す説明図である。
機構を示す説明図である。
ル機構を示す説明図である。
図である。
説明図である。
1a〜11j:ピストン(一方の部材)、12:シリン
ダーチューブ(他方の部材)、13、13a〜13j:
環状溝、14:内周面、15:円筒状シール材、16、
16a〜16h:円錐台状シール材、17:内周面、1
8:締め代、19、19a〜19j:空間部、20:圧
油、21:油、22:円錐台状シール材、23:円筒状
シール材、24:円錐台状シール材、25、25a〜2
5f:取付け溝、26:シール材取付け外リング、26
a、26b:シール材取付けリング、27、27a:後
端部、28:シール材取付け内リング、29、29a:
ボルト、30、30a:座金、31、31a、31b:
締め代、32:Oリング、33、33a〜33c:嵌入
部、34、34a、34b:シール材押さえリング、3
5、35a、35b、35c:Oリング、36:突起
部、37、37a:ネジ穴、38:Uパッキン、39、
39a:皿型座金(補強部材)、40、40a:ボル
ト、41:主シール材、42、42a:溝底、43:補
助シール材、44:Uパッキン(U字状シール材)、4
4a:先端外周部、44b:先端内周部、45:底面、
46:バックアップリング、47:取付け金具
Claims (6)
- 【請求項1】 それぞれ軸心が一致し断面円形となっ
て、相対的に摺動移動する一方の部材と他方の部材との
間のシール構造であって、前記一方の部材に、前記他方
の部材側を向いて形成された環状溝と、該環状溝内に配
置され前記他方の部材に当接して摺動する低摩擦材料か
らなる円筒状シール材と、前記円筒状シール材を中央に
して前記他方の部材とは反対側に設けられた円錐台状シ
ール材とを有し、前記一方の部材及び他方の部材を軸方
向に見て、高圧側の前記円錐台状シール材は前記円筒状
シール材に当接し、低圧側の前記円錐台状シール材は前
記円筒状シール材に非接触となっていることを特徴とす
る低摩擦式シール機構。 - 【請求項2】 請求項1記載の低摩擦式シール機構にお
いて、前記円錐台状シール材の低圧側の端部は、前記環
状溝の角部にシール状態で配置されている断面L型の取
付け金具に接着されたことを特徴とする低摩擦式シール
機構。 - 【請求項3】 請求項1記載の低摩擦式シール機構にお
いて、前記円錐台状シール材は、その低圧側の端部が前
記環状溝の側壁に固定されていることを特徴とする低摩
擦式シール機構。 - 【請求項4】 請求項3記載の低摩擦式シール機構にお
いて、前記円錐台状シール材の前記環状溝の側壁への固
定は、該環状溝の側壁に固定された補助金具を介して行
われていることを特徴とする低摩擦式シール機構。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の低
摩擦式シール機構において、前記円錐台状シール材に
は、前記環状溝の溝底をシール可能な補助シール材が一
体的に取付けられていることを特徴とする低摩擦式シー
ル機構。 - 【請求項6】 それぞれ軸心が一致し断面円形となっ
て、相対的に摺動移動する一方の部材と他方の部材との
間のシール構造であって、前記一方の部材に、前記他方
の部材側を向いて形成された環状溝と、該環状溝内に配
置され該環状溝の溝底をシール可能で、全周が補強部材
によって補強されて前記一方の部材に取付けられたU字
状シール材と、前記U字状シール材の底面を支持すると
共に、前記他方の部材に当接して摺動するバックアップ
リングとを有し、前記一方の部材及び他方の部材を軸方
向に見て、高圧側の前記U字状シール材は前記他方の部
材に当接し、低圧側の前記U字状シール材は前記他方の
部材に非接触となっていることを特徴とする低摩擦式シ
ール機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017036A JP2001208209A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 低摩擦式シール機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000017036A JP2001208209A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 低摩擦式シール機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208209A true JP2001208209A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18544079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000017036A Pending JP2001208209A (ja) | 2000-01-26 | 2000-01-26 | 低摩擦式シール機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001208209A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017527762A (ja) * | 2014-09-01 | 2017-09-21 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハーTrelleborg Sealing Solutions Germany GmbH | 圧力作動可能なプレテンション要素を備えたシール装置 |
-
2000
- 2000-01-26 JP JP2000017036A patent/JP2001208209A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017527762A (ja) * | 2014-09-01 | 2017-09-21 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハーTrelleborg Sealing Solutions Germany GmbH | 圧力作動可能なプレテンション要素を備えたシール装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4502308A (en) | Swaging apparatus having elastically deformable members with segmented supports | |
US3554581A (en) | Seal assembly in a conduit connection | |
GB2416815A (en) | Bearing seal and swing device | |
JP2008164172A (ja) | 相対運動、特に、モノチューブショックアブソーバのロッドおよび相対ガイディングシートのように直線往復運動する2つの機械的部材の間に挿入する環状シーリングアセンブリ | |
JP2009127833A (ja) | リップタイプシール | |
US3680188A (en) | Method of assembling a seal unit | |
JP2006226455A (ja) | スクレーパ | |
JP3022489B2 (ja) | 密封装置 | |
US8327752B2 (en) | Fluidic actuator for application inside turbomachinery | |
JP2001208209A (ja) | 低摩擦式シール機構 | |
US6581642B1 (en) | Pipe testing apparatus | |
CN212430105U (zh) | 一种单法兰可伸缩传力接头 | |
US20170074442A1 (en) | Rotary joint for a high pressure fluid | |
JPH05180348A (ja) | 密封配置 | |
EP0895009B1 (de) | "Radialwellendichtring" | |
JP2019019867A (ja) | 漏洩防止装置 | |
JP2009068643A (ja) | リップタイプシール | |
CN102089530B (zh) | 流体压缸 | |
SE456765B (sv) | Taetningsbox | |
JP2003065439A (ja) | 高圧流体封止装置 | |
JPH0240352Y2 (ja) | ||
CN212804666U (zh) | 一种管道接头组件 | |
CN213361438U (zh) | 自密封套筒补偿器 | |
CN212251134U (zh) | 一种多唇密封件 | |
CN215861714U (zh) | 一种垫片 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20040622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |