JP2001207811A - カムフォロア脱落防止構造 - Google Patents

カムフォロア脱落防止構造

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JP2001207811A
JP2001207811A JP2000011927A JP2000011927A JP2001207811A JP 2001207811 A JP2001207811 A JP 2001207811A JP 2000011927 A JP2000011927 A JP 2000011927A JP 2000011927 A JP2000011927 A JP 2000011927A JP 2001207811 A JP2001207811 A JP 2001207811A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機械加工を省略したカムフォロア脱落防止構造
を提供する。 【構成】カム軸1のカムフェイス2にカムフォロア3を
摺接させるとともに、カム軸1の一端上へカム軸支持ベ
アリング7の内径側を圧入で一体化する。カム軸支持ベ
アリング7の外径側はクランクケース5の凹部6へ抜き
差し自在にルースに嵌合するとともに、カム軸支持ベア
リング7の外径をカムベース9の外径よりも大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーバーヘッド
カム(以下、OHVという)式エンジンにおけるカム軸
の取付構造、特に、カムフォロア脱落防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】OHV式エンジンは公知であり(一例と
して特開平7−34812号)、クランクケース内に設
けたカム軸により、上下方向へ配設されたプッシュロッ
ドを上下動させて頭上バルブを動作させるようになって
いる。
【0003】図3は、このような形式の動弁機構におけ
るカム軸近傍部分を示す図であり、カム軸1の周囲に形
成されたカム2によりカムフォロア3を介してプッシュ
ロッド4を上下するようになっている。さらにカム軸1
の一端は、予めクランクケース5の凹部6へ圧入されて
いる奥側カム軸支持ベアリング7へルーズに挿入して軸
受される。
【0004】ここでルーズとは圧入に対する挿入の程度
を表し、圧入工具を用いなくても入力により比較的容易
に挿入できる程度をいう。また、奥側とはカム軸1をエ
ンジン内部へ挿入するとき、エンジンのより内部側とな
る側をいい、これと反対側を手前側というものとする。
【0005】奥側カム軸支持ベアリング7による軸受部
近傍の外周部には抜け止めフランジ8が設けられ、カム
軸1の分解時にカム軸1を図の左方へ抜き出すと、落下
しようとするカムフォロア3(仮想線参照)に抜け止め
フランジ8が当接してそれ以上の脱落を規制することに
より、カムフォロア3がエンジン内部へ落下することを
防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図3の
ようにカムフォロア脱落防止構造を構成した場合、抜け
止めフランジ8を切削加工により形成しなければならな
いので、加工により切除する加工取り代、すなわち材料
ロス部分が多く、かつ加工工数も多くなる。
【0007】そのうえ、一対のカムフォロア3のうち奥
側の近傍に自動デコンプカムを設ける形式のエンジンで
は、この自動デコンプカムのさらに奥へ抜け止めフラン
ジ8を設けなければならず、それだけカム軸1の長さひ
いてはエンジンの前後等における寸法が長くなり、エン
ジンのコンパクト化という基本的な要請を達成しにくく
なる。そこで本願発明はこのような問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明におけるカム軸の取付構造は、カム軸に設けた
カムによりカムフォロアを介してブッシュロッド上下動
させることにより頭上バルブを駆動するとともに、カム
軸の長さ方向両端を一対のカム軸支持ベアリングで軸受
けしたオーバーヘッドカム式エンジンのカム軸取付構造
において、前記一対のカム軸支持ベアリングのうち取付
時奥側となる奥側カム軸支持ベアリングとしてカムベー
ス円より大径のベアリングを用いるとともに、この奥側
カム軸支持ベアリングをカム軸上へ圧入し、かつクラン
クケース側へルーズに挿入したことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】本願発明に係るカム軸支持ベアリング
は、カム軸の一端上へ圧入され、クランクケース側に対
して挿入自在とする。したがって、分解時にカム軸を抜
き出そうとすると、カム軸支持ベアリングはカム軸の一
端へ一体となって抜け出される。
【0010】しかも、カム軸支持ベアリングの外径は、
カムベースよりも大径であるから、カム軸支持ベアリン
グが抜け止めとなってカムフォロアに当接し、カムフォ
ロアの脱落を防止する。このため、従来必要であった機
械加工による抜け止めフランジの形成を不要にできるか
ら、加工工数及び材料ロスの削減が可能になる。しか
も、特別に部品点数を増加したり構造を複雑化すること
なく、簡単に実現できる。
【0011】そのうえ、奥側のカムフォロア近傍に自動
デコンプカムを設ける場合でも、カムフォロアとカム軸
支持ベアリングの間に設ければよく、この間へさらに抜
け止めフランジを設ける従来の場合と比較すれば、カム
軸の長さをより短くでき、エンジンの前後方向等におけ
る寸法を短くして、エンジンをコンパクトにするという
エンジン設計の基本的な要請に応えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて一実施例を
説明する。図1は、本実施例に係る図3と同様部位に関
する断面図、図2は本実施例が適用されるOHV式エン
ジン全体のクランク軸直交方向における断面図である。
なお、前記図3と同一機能部分については同一符号を用
いるものとする。
【0013】まず、図2において、このOHV式エンジ
ンは、クランクケース5上に設けられたシリンダブロッ
ク10、及びその上を覆うシリンダヘッド11を備え、
シリンダブロック10のシリンダ12内をピストン13
が往復摺動し、コンロッド14を介してクランクケース
5内のクランク軸15を回転する。このクランク軸15
は軸線を車体の前後方向と平行に配設してあり、エンジ
ンの配置が縦置形式になっている。
【0014】シリンダヘッド11側に形成された燃焼室
16には、吸気又は排気用のバルブ17が望み、ロッカ
ーアーム18により駆動される。このロッカーアーム1
8はシリンダヘッド11の上方へ揺動自在に支持され、
支点を挟んで一端をバルブ17の上端へ当接し、他端を
プッシュロッド4の上端を当接する。
【0015】プッシュロッド4はシリンダ軸線と略平行
する図の上下方向へ配設され、シリンダブロック10及
シリンダヘッド11の側部に上下方向へ貫通して形成さ
れたガイド穴19内へ上下動自在に収容されている。ガ
イド穴19の下端はクランク室20内へ開口し、この開
口部近傍へ摺動自在に嵌合されたカムフォロア3にプッ
シュロッド4の下端が当接している。
【0016】図1に示すように、カムフォロア3は、プ
ッシュロッド4の下端をボール21を介して支持すると
ともに、カム2の上へ摺接するようになっている。カム
軸1の長さ方向両端は一対のカム軸支持ベアリングで支
持され、このうち取付時奥側となる一端(図右側)上に
は予め奥側カム軸支持ベアリング7の内径側が圧入によ
り一体化されている。
【0017】奥側カム軸支持ベアリング7の外径側は、
クランクケース5の凹部6に対して抜き差し自在かつ摺
動自在となるようルーズに挿入されている。また、奥側
カム軸支持ベアリング7の外周半径(中心から外周まで
の半径)R2は、カム2におけるカムベース9の外周半
径R1(同)よりも大きく(R2>R1)、その結果、
奥側カム軸支持ベアリング7の外径はカムベース9の外
径よりも大きくなっている。また、カム2と奥側カム軸
支持ベアリング7との間におけるカム軸外周近傍部には
自動デコンプカム22が設けられている。
【0018】カム軸1の手前側端部は、軸上へ圧入固定
されかつカム2の最大径よりも大きな外径をなす手前側
カム軸支持ベアリング23によりクランクケース5へ軸
受け支持されるとともに、軸端部にはカムギヤ24が一
体回転可能に取付けられ、カムチェーン25により回転
駆動されるようになっている。カムチェーン25はカム
軸1と平行に配置されたクランク軸15上のスプロケッ
ト26(図2)により駆動される。
【0019】また、図1中における符号26はベアリン
グ7とカム軸1との間に配設されるワッシャであり、そ
の外径はベアリング7のインナーレースの外径よりも大
きく、アウターレースの外径よりは小さく設定されてい
る。
【0020】次に、本実施例の作用を説明する。エンジ
ンを分解するとき、カム軸1を図1の後方へ抜き出す
と、手前側カム軸支持ベアリング23はクランクケース
5側へルースに嵌合され、そのうえ奥側カム軸支持ベア
リング7は、内径側にカム軸1の奥側端部が圧入されて
おり、かつ外径側はクランクケース5の凹部6に対して
挿入自在になっているから、カム軸1と一緒に抜け出
す。
【0021】このとき、カムフォロア3は、カム2から
外れることにより仮想線のように落下するが、ここで奥
側カム軸支持ベアリング7の外径R2がカムベース9の
外径R1よりも大きいので、側面に奥側カム軸支持ベア
リング7が当接し、その結果、カムフォロア3がカムフ
ェイス2から外れてそのままエンジンのボール21内部
へ落下することが阻止される。
【0022】このため、奥側カム軸支持ベアリング7が
カムフォロア3の脱落防止部材としてカム機能でき、し
かも、カム軸支持ベアリング7は従来より使用されてい
る部品であるから、脱落防止のために特別な部品を新た
に使用して部品点数を増大させたり、複雑な構造にする
等の必要が一切なく、極めて簡単に実現できる。
【0023】そのうえ、従来のように、機械加工により
抜け止めフランジ8を形成する必要もないから、加工工
数並びに材料ロスを削減できる。さらに、自動デコンプ
カム22を奥側のカムフォロア3の近傍に設けた場合で
も、従来のように自動デコンプカム22とカム軸支持ベ
アリング7との間へさらに抜け止めフランジ8を形成す
る場合と比べれば、抜け止めフランジ8の分だけカム軸
1を短くできる。
【0024】したがって、エンジンのクランク軸15を
前後方向へ向けた縦置配置の場合には、エンジンの前後
方向寸法を短くでき、エンジンのコンパクト化という基
本的な要請に応えることができる。なお、横置きの場合
も、当然エンジン幅が狭くなるのでコンパクト化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るカム軸部分断面図
【図2】 実施例における0HV式エンジン全体の断面
【図3】 従来例の図1と同様図
【符号の説明】
1:カム軸、2:カムフェイス、3:カムフォロア、
4:プッシュロッド、5:クランクケース、6:凹部、
7:カム軸支持ベアリング、8:抜け止めフランジ、
9:カムベース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム軸に設けたカムによりカムフォロア
    を介してブッシュロッド上下動させることにより頭上バ
    ルブを駆動するとともに、カム軸の長さ方向両端を一対
    のカム軸支持ベアリングで軸受けしたオーバーヘッドカ
    ム式エンジンのカム軸取付構造において、前記一対のカ
    ム軸支持ベアリングのうち取付時奥側となる奥側カム軸
    支持ベアリングとしてカムベース円より大径のベアリン
    グを用いるとともに、この奥側カム軸支持ベアリングを
    カム軸上へ圧入し、かつクランクケース側へルーズに挿
    入したことを特徴とするカム軸の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088149A1 (ja) * 2005-02-17 2006-08-24 Jtekt Corporation カムシャフト装置及びカムシャフト装置の組立方法
JP2009167807A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Jtekt Corp カムシャフト装置

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WO2006088149A1 (ja) * 2005-02-17 2006-08-24 Jtekt Corporation カムシャフト装置及びカムシャフト装置の組立方法
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