JP2001204172A - 電源装置の冗長運転システム - Google Patents

電源装置の冗長運転システム

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JP2001204172A
JP2001204172A JP2000007732A JP2000007732A JP2001204172A JP 2001204172 A JP2001204172 A JP 2001204172A JP 2000007732 A JP2000007732 A JP 2000007732A JP 2000007732 A JP2000007732 A JP 2000007732A JP 2001204172 A JP2001204172 A JP 2001204172A
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Akihiro Fujita
明洋 藤田
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御ユニットを必要とせずに、起動する電源
装置を決定し、運転中に電源装置を切換可能にする。 【解決手段】 2台の電源装置10,20を並列に設け
て、1台の電源装置を起動させ、他の1台の電源装置を
不起動の状態で運転する電源装置の冗長運転において、
各電源装置10,20は、自電源装置が他電源装置との
関係において、起動するか否かを定めるマスター/スレ
ーブ設定回路11,21と、不起動にされた電源装置は
起動した電源装置を起動状態に保持する信号を出力する
他装置オン/オフ制御回路11c,21cと、起動され
た電源装置は不起動にした他電源装置を不起動状態に保
持する信号を出力する他装置オン/オフ制御回路11
c,21cとを備える。運転の切り換えは他装置オン/
オフ制御回路11c,21cが行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の電源装置を並
列に設置して、そのうちの一台を運転し、運転中の電源
装置がダウンした場合、運転する電源装置を他の電源装
置に自動的に切り換える、いわゆる電源装置の冗長運転
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電源装置の冗長運転システムにつ
いて説明する。図6は、従来の電源装置の冗長運転シス
テムの一例を示すブロック図である。図6に示すよう
に、従来技術の電源装置の冗長運転システムは、電源装
置1,2と制御ユニット3から構成されている。
【0003】制御ユニット3は、電源装置1,2のいず
れか一方を起動し、起動した電源装置1又は2がダウン
したとき、運転する電源装置を電源装置2又は1に切り
換える処理を行う。なお、電源装置の数は、任意でよ
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術は、
起動する電源装置の選択、及び運転中に電源装置を切り
換えるため、複数台の電源装置とは別に、制御ユニット
を必要とする。
【0005】したがって、従来の電源装置の冗長運転シ
ステムは、制御ユニットを独立して設ける必要があり、
高価になるという問題点がある。本発明の目的は、前記
した従来技術の問題点に鑑み為されたもので、制御ユニ
ットを必要としないで起動する電源装置を決定でき、か
つ運転中の電源装置がダウンした時、運転する電源装置
を容易に切り換えることが可能で、かつ安価に構成でき
る電源装置の冗長運転システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電源装置
の冗長運転システムは、複数台の電源装置を並列に設け
て、少なくとも1台の電源装置を起動させ、他の電源装
置を不起動の状態で運転を行う電源装置の冗長運転シス
テムにおいて、各電源装置は、自電源装置が他電源装置
との関係において、起動するか否かを定める起動/不起
動設定手段を備え、各不起動にされた電源装置は、前記
起動/不起動設定手段が起動した他電源装置を起動状態
に保持する信号を出力する起動状態保持手段を備え、前
記各起動された電源装置は、前記起動/不起動設定手段
が不起動にした他電源装置を不起動状態に保持する信号
を出力する不起動状態保持手段を備えたことを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、各電源装置
が他電源装置との関係において、起動するか否かを定
め、かつ起動された電源装置は不起動の他電源装置によ
って起動状態を保持され、不起動の電源装置は起動され
た他電源装置によって不起動の状態を保持される。
【0008】請求項2記載の電源装置の冗長運転システ
ムは、請求項1記載の電源装置において、前記起動状態
に保持されている1台の電源装置が起動状態から不起動
状態に変化した時、前記不起動状態に変化した電源装置
の不起動状態保持手段は他電源装置を不起動状態に保持
する信号の出力を停止して、従前から不起動状態にある
電源装置を起動させることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、起動状態に
保持されている電源装置が起動状態から不起動状態に変
化した時、起動状態保持手段が他電源装置を起動状態に
保持する信号の出力を停止するため、不起動状態であっ
た電源装置を自動的に起動することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に示す実施の形
態について説明する。
【0011】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態を示すブロック図である。なお、以下の
説明では、当初に起動する電源装置をマスター装置、当
初には起動しない電源装置をスレーブ装置と呼ぶ。ま
た、第1の実施の形態は、請求項1,2に記載の発明に
対応する。
【0012】図1に示す電源装置の冗長運転システム
は、電源装置10,20と起動スイッチSWから構成さ
れている。図1において、起動スイッチSWが投入され
ると、起動信号が、電源装置10のマスター/スレーブ
設定回路11と電源装置20のマスター/スレーブ設定
回路21に入力される。電源装置10,20のマスター
/スレーブ設定回路11,21は、前記起動信号を受け
て、いずれか一方をマスター装置に設定し、他方をスレ
ーブ装置に設定する。このとき、電源装置10のマスタ
ー/スレーブ設定回路11と電源装置20のマスター/
スレーブ設定回路21を結ぶラインL1,L2により、
マスター装置に設定された電源装置からスレーブ装置に
設定された電源装置に対して、スレーブ装置の状態を保
持するための信号が出力され、スレーブ装置に設定され
た電源装置からマスター装置に設定された電源装置に対
して、マスター装置の状態を保持するための信号が出力
される。
【0013】当初において、マスター装置、スレーブ装
置に設定すること、及び各装置の状態を保持するための
信号を出力することは、図2を用いて後述する。マスタ
ー装置に設定されたマスター/スレーブ設定回路11又
は21は、インバータ12又は22へ駆動信号を出力す
る。駆動信号を受けたインバータ12又は22はオン
し、スイッチング素子13又は23に対して、スイッチ
ング素子制御信号を出力する。前記スイッチング素子制
御信号は、スイッチング素子13又は23のオンタイム
を制御するものである。
【0014】なお、言うまでもなく、スレーブ装置に設
定された電源装置10又は20のマスター/スレーブ設
定回路11又は21は、インバータ12又は22に駆動
信号を出力しない。また、マスター装置として運転中の
電源装置10又は20が、何らかの原因でダウンした場
合、直ちに、スレーブ装置に設定されていた電源装置2
0又は10がマスター装置に切り換えられ、スイッチン
グ素子23又は13に対して、スイッチング素子制御信
号を出力する。
【0015】この場合、電源装置10のマスター/スレ
ーブ設定回路11と電源装置20のマスター/スレーブ
設定回路21を結ぶラインL1,L2を通して、スレー
ブ装置をマスター装置に切り換えるための信号が送受さ
れる。したがって、電源装置10,20は、マスター装
置がダウンしても、それまで待機していたスレーブ装置
が新たにマスター装置に切り換えられる。その結果、電
源装置10又は20から負荷に対する出力が断すること
はない。
【0016】図2は、図1に示す電源装置10,20の
マスター/スレーブ設定回路11,21の詳細とインバ
ータ12,22を示すブロック図である。なお、図2に
おいては、電源装置20がマスター装置、電源装置10
がスレーブ装置に設定されるものとして説明する。電源
装置10,20のマスター/スレーブ設定回路11,2
1は、回路構成としては、同様の構成を有している。す
なわち、図2に示すように、マスター/スレーブ設定回
路11,21は、各々コンパレータ11a,21a及び
コンパレータ11b,21b、さらに他装置オン/オフ
制御回路11c,21c、基準電圧Vref1,Vre
f2、抵抗R11,R21、コンデンサC11,C21
を備えている。
【0017】また、電源装置10のマスター/スレーブ
設定回路11と電源装置20のマスター/スレーブ設定
回路21は、端子A,B及び端子C,Dを介して、ライ
ンL1,L2によって接続されている。以上の構成にお
いて、請求項1,2に記載する起動/不起動設定手段
は、電源装置20を例にして説明すると、コンパレータ
21a,21bと、基準電圧Vref1,Vref2
と、抵抗R21と、コンデンサC21とから成る回路が
相当する。
【0018】また、請求項1,2に記載する起動状態保
持手段は、電源装置20をマスター装置とすると、電源
装置10の他装置オン/オフ制御回路11cが相当す
る。また、不起動状態保持手段は、電源装置20をマス
ター装置とすると、他装置オン/オフ制御回路21cが
相当する。以下、第1の実施の形態の動作について説明
する。
【0019】図1に示す起動スイッチSWが投入される
と、図2に示すように起動信号が電源装置10の他装置
オン/オフ制御回路11cと電源装置20の他装置オン
/オフ制御回路21cに入力される。まず、マスター装
置となる電源装置20の動作について、説明する。
【0020】電源装置20の他装置オン/オフ制御回路
21cに起動信号が入力されると、他装置オン/オフ制
御回路21cは“H”を出力する。出力された“H”
は、端子DとラインL2と端子Bを通って、電源装置1
0のコンパレータ11aの+端子に入力される。コンパ
レータ11aは、入力された“H”と基準電圧Vref
1とを比較し、“H”の方が高電圧であると判定して
“H”を出力する。
【0021】コンパレータ11aが“H”を出力するた
め、抵抗R11の抵抗値とコンデンサC11の容量で定
まる時定数によって、コンデンサC11において電荷蓄
積が開始される。コンデンサC11の電圧が上昇して、
基準電圧Vref2を超えると、コンパレータ11bは
“L”を出力する。この結果、インバータ12に“L”
が入力され、インバータ12はオフ状態に設定される。
【0022】以上の動作と同様の動作が電源装置10に
おいても実行される。ただし、この時点(インバータ1
2がオフ状態に設定された時点)において、電源装置2
0のマスター/スレーブ設定回路21のコンデンサC2
1はまだ電荷蓄積の過程にあり、コンデンサC21の電
圧は基準電圧Vref2を超える状態になっていないも
のとする。
【0023】他方において、電源装置10のコンパレー
タ11bから出力される“L”は、他装置オン/オフ制
御回路11cに入力される。他装置オン/オフ制御回路
11cは、コンパレータ11bから出力される“L”を
受け、端子A,ラインL1,端子Cを通して、マスター
/スレーブ設定回路21のコンパレータ21aの+端子
に“L”を出力する。コンパレータ21aは、前記他装
置オン/オフ制御回路11cから出力される“L”を受
けて“L”を出力する。これによって、コンデンサC2
1への電荷蓄積により電位が上昇しつつあったにも拘わ
らず、コンパレータ21bの−端子に“L”が入力され
る。
【0024】コンパレータ21bは、−端子に“L”が
入力されたのを受けて“H”を出力する。この“H”は
インバータ22に入力され、インバータ22はオン状態
になる。すなわち、インバータ22は、スイッチング素
子制御信号を図1に示すスイッチング素子23に出力
し、スイッチング素子23がオン/オフを繰り返し、負
荷に対して電力が供給される。こうして、マスター装置
として電源装置20が起動される。
【0025】コンパレータ21bから出力される“H”
は、他装置オン/オフ制御回路21cにも入力され、他
装置オン/オフ制御回路21cは“H”を出力する。他
装置オン/オフ制御回路21cから出力される“H”
は、端子D,ラインL2,端子Bを通して、マスター/
スレーブ設定回路11のコンパレータ11aの+端子に
入力される。その結果、コンパレータ11aは“H”を
出力する。コンパレータ11bは、その−端子に前記
“H”を受け、インバータ12と他装置オン/オフ制御
回路11cとに“L”を出力する。その結果、インバー
タ12はオフ状態に保持される。
【0026】また、他装置オン/オフ制御回路11c
は、コンパレータ11bから出力される“L”を受け
て、端子A,ラインL1,端子Cを通して、マスター/
スレーブ設定回路21のコンパレータ21aの+端子に
“L”を出力する。その結果、コンパレータ21aは
“L”を出力する。コンパレータ21bは、コンパレー
タ21aから出力される“L”を−端子に受けて“H”
を出力する。その結果、インバータ22はコンパレータ
21bから出力される“H”を受け、オン状態に保持さ
れる。
【0027】なお、コンパレータ21bから出力される
“H”は、他装置オン/オフ制御回路21cに入力さ
れ、他装置オン/オフ制御回路21cは“H”の出力を
継続する。これによって、電源装置10のインバータ1
2のオフ状態が保持される。また、他装置オン/オフ制
御回路11cは“L”の出力を継続し,これによって電
源装置20のインバータ22のオン状態が保持される。
【0028】マスター装置である電源装置20が何らか
の原因によってダウンした場合には、他装置オン/オフ
制御回路21cから“H”の出力が停止して“L”が出
力される。したがって、電源装置10のマスター/スレ
ーブ設定回路11内のコンパレータ11aの+端子に
“L”が入力されるため、コンパレータ11aは“L”
を出力する。コンパレータ11bは、コンパレータ11
aから出力される“L”を−端子に受けて“H”を出力
する。これによって、インバータ12に“H”が入力さ
れ、インバータ12がオンする。したがって、マスター
装置がダウンした場合でも、すみやかにスレーブ装置を
マスター装置に変更することができる。
【0029】以上の説明においては、電源装置20がマ
スター装置となり、電源装置10がスレーブ装置となる
ものとして説明した。しかし、言うまでもなく、電源装
置10がマスター装置となり、電源装置20がスレーブ
装置となる場合においても、同様に動作する。なお、図
2において、基準電圧Vref2やコンデンサC11等
に印加されているマイナス電圧−Vsは、例えば電話交
換機用の電源装置の場合には、よく知られているように
−48Vである。
【0030】以上の説明から明らかなように、前記第1
の実施の形態によれば、マスター装置とスレーブ装置の
設定は、電源装置10,20におけるコンデンサC11
の容量と抵抗R11の抵抗値、及びコンデンサC21の
容量と抵抗R21の抵抗値により定まる。すなわち、電
荷の蓄積の早い方がスレーブ装置に設定され、電荷の蓄
積の遅い方がマスター装置に設定される。
【0031】例えば、抵抗R11とR21の抵抗値が同
じ値であり、かつコンデンサC11とC21の容量が同
じ値ならば、コンデンサC11とC21の微妙な容量の
差によって、マスター装置とスレーブ装置が決まる。ま
た、マスター装置が何らかの原因でダウンした場合に
は、直ちにスレーブ装置とマスター装置が入れ替わり、
新たなマスター装置により電力の供給が行われる。
【0032】さらに、上記マスター装置とスレーブ装置
の設定、切り換え等の動作は、制御ユニットを別に設け
ることなく、実行することができる。 (第2の実施の形態)図3は、本発明の第2の実施の形
態を示すブロック図である。なお、図2に示す第1の実
施の形態と同一部分には、同一符号を付して、その説明
を省略する。なお、第2の実施の形態は、請求項1,2
に記載の発明に対応する。
【0033】図3に示す第2の実施の形態と図2に示す
第1の実施の形態が相違するのは、次の点である。すな
わち、第2の実施の形態においては、電源装置10内の
マスター/スレーブ設定回路11の基準電圧Vref2
の回路に、抵抗R12,R13の直列回路を設け、抵抗
R12側を端子Eを通じてアースしている。そして、抵
抗R12とR13の接続点がコンパレータ11bの+端
子に接続されている。
【0034】また、電源装置20内のマスター/スレー
ブ設定回路21の基準電圧Vref2の回路において
も、抵抗R22,R23の直列回路を設け、抵抗R22
を端子Fに接続している。そして、抵抗R22とR23
の接続点がコンパレータ21bの+端子に接続されてい
る。ただし、端子Fはアースされていない。また、図3
に示すマイナス電圧−Vsは、例えば電話交換機用の電
源装置の場合には、よく知られているように−48Vで
ある。
【0035】以上の構成において、請求項1,2に記載
する起動/不起動設定手段は、電源装置10を例にして
説明すると、コンパレータ11a,11bと、基準電圧
Vref1,Vref2と、抵抗R11,R12と、コ
ンデンサC11と、アースから成る回路が相当する。ま
た、請求項1,2に記載する起動状態保持手段は、電源
装置10をマスター装置とすると、電源装置20の他装
置オン/オフ制御回路21cが相当する。
【0036】また、請求項1,2に記載する不起動状態
保持手段は、電源装置10をマスター装置とすると、他
装置オン/オフ制御回路11cが相当する。以下、前記
第2の実施の形態の動作について説明する。電源装置1
0のマスター/スレーブ設定回路11においては、抵抗
R12の一端が端子Eを通してアースされている。その
ため、マイナス電圧−Vs、基準電圧Vref2、抵抗
R12,R13、端子E、アースから成る直列回路にお
いて、−Vsからアースに向かって電流が流れる。その
結果、コンパレータ11bの+端子に入力される電圧
は、図2に示す第1の実施の形態と比較して、抵抗R1
3を流れる電流によって上昇し、基準電圧Vref2よ
りも高くなる。
【0037】他方において、電源装置20においては、
端子Fはアースされていないため、マイナス電圧−V
s、基準電圧Vref2、抵抗R22,R23、端子F
から成る直列回路に電流は流れない。その結果、コンパ
レータ21bの+端子に入力される電圧は、図2に示す
第1の実施の形態と比較して変化せず、基準電圧Vre
f2になる。
【0038】したがって、起動信号が他装置オン/オフ
制御回路11c,21cに入力後、コンパレータ11b
とコンパレータ21bのうち先に“L”を出力するの
は、コンパレータ21bになる。この理由は、前記コン
パレータ11bとコンパレータ21bの+端子に入力さ
れる電圧の相違により、コンデンサC11の方がコンデ
ンサC21よりも電荷の蓄積に時間を要するためであ
る。そのため、電源装置10と電源装置20では、電源
装置20が先ずスレーブ装置に設定され、続いて電源装
置10がマスター装置に設定される。
【0039】なお、マスター装置に設定された電源装置
10が何らかの理由によってダウンしたとき、電源装置
20をマスター装置に切り換える動作は、前記第1の実
施の形態の場合と同様である。
【0040】以上の説明から明らかなように、前記第2
の実施の形態によれば、マスター/スレーブ設定回路1
1のコンパレータ11bの+端子に入力される電圧を第
1の実施の形態と比較して高くした。そのため、コンデ
ンサC11の電荷蓄積時間がコンデンサC21の電荷蓄
積時間と比較して長くなり、当初に起動するとき、電源
装置10をマスター装置に強制的に設定し、電源装置2
0をスレーブ装置に強制的に設定することができる。
【0041】なお、言うまでもなく、マスター/スレー
ブ設定回路21のコンパレータ21bの+端子に入力さ
れる電圧を第1の実施の形態と比較して高くすることに
より、電源装置20をマスター装置に強制的に設定し、
電源装置10をスレーブ装置に強制的に設定することが
できる。また、マスター装置が何らかの原因でダウンし
た場合には、直ちにスレーブ装置とマスター装置が入れ
替わり、新たなマスター装置により電力の供給が行われ
る。
【0042】さらに、上記マスター装置とスレーブ装置
の設定、切り換え等の動作は、制御ユニットを別に設け
ることなく、実行することができる。 (第3の実施の形態)図4は、本発明の第3の実施の形
態を示すブロック図である。なお、図2に示す第1の実
施の形態と同一部分には、同一符号を付して、その説明
を省略する。なお、第3の実施の形態は、請求項1,2
に記載の発明に対応する。
【0043】図4に示す第3の実施の形態と図2に示す
第1の実施の形態が相違するのは、次の点である。すな
わち、第3の実施の形態においては、電源装置10内の
マスター/スレーブ設定回路11のコンデンサC11と
端子Eの間に抵抗R14を設け、抵抗R14を端子Eを
通じてアースしている。
【0044】また、電源装置20内のマスター/スレー
ブ設定回路21のコンデンサC21と端子Fの間に抵抗
R24を設け、抵抗R22を端子Fに接続している。た
だし、端子Fはアースされていない。以上の構成におい
て、請求項1,2に記載する起動/不起動設定手段は、
電源装置10を例にして説明すると、コンパレータ11
a,11bと、基準電圧Vref1,Vref2と、抵
抗R11,R14と、コンデンサC11と、アースから
成る回路が相当する。
【0045】また、請求項1,2に記載する起動状態保
持手段は、電源装置10をマスター装置とすると、電源
装置10の他装置オン/オフ制御回路21cが相当す
る。また、請求項1,2に記載する不起動状態保持手段
は、電源装置10をマスター装置とすると、他装置オン
/オフ制御回路11cが相当する。以下、前記第3の実
施の形態の動作について説明する。
【0046】電源装置10のマスター/スレーブ設定回
路11においては、マスター/スレーブ設定回路11の
コンデンサC11が抵抗R14と端子Eを通してアース
されている。その結果、コンデンサC11における電荷
の蓄積に多くの時間を必要とする。したがって、マスタ
ー/スレーブ設定回路11のコンデンサC11の電荷蓄
積時間とマスター/スレーブ設定回路21のコンデンサ
C21の電荷蓄積時間とを比較すると、コンデンサC2
1の方がはやい。そのため、起動信号が他装置オン/オ
フ制御回路11c,21cに入力後、コンパレータ11
bとコンパレータ21bのうち先に“L”を出力するの
は、電源装置20のコンパレータ21bになる。
【0047】したがって、電源装置10と電源装置20
では、電源装置20が先ずスレーブ装置に設定され、続
いて電源装置10がマスター装置に設定される。なお、
マスター装置に設定された電源装置10が何らかの理由
によってダウンしたとき、電源装置20をマスター装置
に切り換える動作は、前記第1の実施の形態の場合と同
様である。
【0048】以上の説明から明らかなように、前記第3
の実施の形態によれば、コンデンサC11から電荷を引
き抜くアース回路を設けることにより、コンデンサC1
1の電荷蓄積時間を長くした。そのため、コンデンサC
11の電荷蓄積時間がコンデンサC21の電荷蓄積時間
と比較して長くなり、電源装置10をマスター装置に強
制的に設定し、電源装置20をスレーブ装置に強制的に
設定することができる。
【0049】なお、言うまでもなく、コンデンサC21
から電荷を引き抜くアース回路を設けることにより、電
源装置20をマスター装置に強制的に設定し、電源装置
10をスレーブ装置に強制的に設定することができる。
また、マスター装置が何らかの原因でダウンした場合に
は、直ちにスレーブ装置とマスター装置が入れ替わり、
新たなマスター装置により電力の供給が行われる。
【0050】さらに、上記マスター装置とスレーブ装置
の設定、切り換え等の動作は、制御ユニットを別に設け
ることなく、実行することができる。 (第4の実施の形態)図5は、本発明の第4の実施の形
態を示すブロック図である。なお、図2に示す第1の実
施の形態と同一部分には、同一符号を付して、その説明
を省略する。なお、第4の実施の形態は、請求項1,2
に記載の発明に対応する。
【0051】図5に示す第4の実施の形態と図2に示す
第1の実施の形態が相違するのは、次の点である。すな
わち、第4の実施の形態においては、電源装置10内の
マスター/スレーブ設定回路11のコンデンサC11と
端子Eの間にダイオードD11を設けている。
【0052】また、電源装置20内のマスター/スレー
ブ設定回路21のコンデンサC21と端子Fの間にダイ
オードD21を設け、起動信号の入力と同期して、端子
Fにパルスを入力している。以上の構成において、請求
項1,2に記載する起動/不起動設定手段は、電源装置
10を例にして説明すると、コンパレータ11a,11
bと、基準電圧Vref1,Vref2と、抵抗R11
と、コンデンサC11と、ダイオードD11とから成る
回路が相当する。なお、電源装置20においては、パル
スも含まれる。
【0053】また、請求項1,2に記載する起動状態保
持手段は、電源装置10をマスター装置とすると、電源
装置20の他装置オン/オフ制御回路21cが相当す
る。また、請求項1,2に記載する不起動状態保持手段
は、電源装置10をマスター装置とすると、他装置オン
/オフ制御回路11cが相当する。以下、前記第4の実
施の形態の動作について説明する。
【0054】起動スイッチSW(図1参照)が投入され
ると、起動信号が電源装置10の他装置オン/オフ制御
回路11cと電源装置20の他装置オン/オフ制御回路
21cに入力される。これと同時に、パルスが電源装置
20の端子Fに入力される。上記パルスは、ダイオード
D21と抵抗R21を通って、コンパレータ21bの−
端子に入力される。したがって、コンパレータ21b
は、起動スイッチSW投入後、直ちに“L”を出力し
て、インバータ22をオフに設定する。その結果、電源
装置20がスレーブ装置になる。
【0055】また、他装置オン/オフ制御回路21c
は、コンパレータ21bから出力される“L”を受け
て、“L”を出力する。他装置オン/オフ制御回路21
cから出力された“L”は、端子D,ラインL2,端子
Bを通って、コンパレータ11aの+端子に入力され
る。コンパレータ11aは、その+端子に入力された
“L”を受けて、“L”を出力する。コンパレータ11
bは、コンパレータ11aから出力された“L”を受け
て、インバータ12と他装置オン/オフ制御回路11c
とに“H”を出力する。その結果、インバータ12がオ
ン状態になり、電源装置10がマスター装置になる。
【0056】他装置オン/オフ制御回路11cは、前記
コンパレータ11bから出力された“H”を受け、端子
A,ラインL1,端子Cを通って、コンパレータ21a
の+端子に“H”を出力する。これによって、電源装置
20のインバータ22をオフ状態に保持することは、第
1の実施の形態と同様である。同様に、このとき、他装
置オン/オフ制御回路21cが“L”を出力して、電源
装置10のインバータ12をオン状態に保持すること
も、第1の実施の形態と同様である。
【0057】なお、マスター装置に設定された電源装置
10が何らかの理由によってダウンしたとき、電源装置
20をマスター装置に切り換える動作は、前記第1の実
施の形態の場合と同様である。以上の説明から明らかな
ように、前記第4の実施の形態によれば、起動時にパル
スを入力したため、パルスが入力された電源装置を強制
的にスレーブ装置に設定し、パルスが入力されなかった
電源装置をマスター装置に設定することができる。
【0058】また、マスター装置が何らかの原因でダウ
ンした場合には、直ちにスレーブ装置とマスター装置が
入れ替わり、新たなマスター装置により電力の供給が行
われる。さらに、上記マスター装置とスレーブ装置の設
定、切り換え等の動作は、制御ユニットを別に設けるこ
となく、実行することができる。
【0059】なお、前記第1から第4の実施の形態にお
いては、2台の電源装置10,20が設けられているも
のとして説明したが、言うまでもなく、電源装置の数は
任意でよい。さらに、前記第1から第4の実施の形態に
おいては、2台の電源装置のうちの1台を起動するもの
として説明したが、起動する電源装置の数を設定するこ
とも可能である。
【0060】例えば、第2又は第3の実施の形態におい
て電源装置10と同じ構成の電源装置が複数台並列に接
続している場合、起動する複数の電源装置の各々の端子
Eをアースしたり、第4の実施の形態において電源装置
10と同じ構成の電源装置が複数台並列に接続されてい
る場合、起動しない複数の電源装置の各々の端子Fにパ
ルスを供給する等の工夫により実現できる。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、制御ユ
ニットを必要としないで起動する電源装置を決定でき、
かつ安価に構成できる電源装置の冗長運転システムを提
供することが可能になる。請求項2に記載の発明によれ
ば、運転中の電源装置がダウンした時、運転する電源装
置を容易に切り換えることが可能で、かつ安価に構成で
きる電源装置の冗長運転システムを提供することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】従来の電源装置の冗長運転システムの一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10,20 電源装置 11,21 マスター/スレーブ設定回路 11a,11b,21a,21b コンパレータ 11c,21c 他装置オン/オフ制御回路 12,22 インバータ C11,C21 コンデンサ L1,L2 ライン Vref1,Vref2 基準電圧 13,23 スイッチング素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の電源装置を並列に設けて、少な
    くとも1台の電源装置を起動させ、他の電源装置を不起
    動の状態で運転を行う電源装置の冗長運転システムにお
    いて、 各電源装置は、自電源装置が他電源装置との関係におい
    て、起動するか否かを定める起動/不起動設定手段を備
    え、 各不起動にされた電源装置は、前記起動/不起動設定手
    段が起動した他電源装置を起動状態に保持する信号を出
    力する起動状態保持手段を備え、 前記各起動された電源装置は、前記起動/不起動設定手
    段が不起動にした他電源装置を不起動状態に保持する信
    号を出力する不起動状態保持手段を備えたことを特徴と
    する電源装置の冗長運転システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置において、 前記起動状態に保持されている1台の電源装置が起動状
    態から不起動状態に変化した時、前記不起動状態に変化
    した電源装置の不起動状態保持手段は他電源装置を不起
    動状態に保持する信号の出力を停止して、従前から不起
    動状態にある電源装置を起動させることを特徴とする電
    源装置の冗長運転システム。
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