JP2001203591A - 送信装置 - Google Patents

送信装置

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JP2001203591A
JP2001203591A JP2000013976A JP2000013976A JP2001203591A JP 2001203591 A JP2001203591 A JP 2001203591A JP 2000013976 A JP2000013976 A JP 2000013976A JP 2000013976 A JP2000013976 A JP 2000013976A JP 2001203591 A JP2001203591 A JP 2001203591A
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analog
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power
amplifier
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JP2000013976A
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壽雄 ▲たか▼田
Toshio Takada
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置のサイズを小さくする。また、送信
装置における消費電力を低減する。 【解決手段】 送信対象の信号及び当該信号を調整する
バイアス信号に基づいて、信号を増幅する電力増幅器1
26と、送信対象の信号を増幅すべき目標の電力を規定
する電力制御データ、及び、送信対象の信号を送信する
送信周波数に基づいて、バイアス信号を出力するROM
129とを有するように構成する。また、所定の状態に
基づいて、アナログ信号を出力する温度センサ140、
141と、温度センサ140、141により出力された
複数のアナログ信号から1つのアナログ信号を選択する
切替部145と、切替部145により選択されたアナロ
グ信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル
変換部146とを有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信対象の信号を
無線送信する送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線送受信装置においては、増幅
器を備え、当該増幅器により送信対象の信号の送信電力
レベルを増幅又は減衰させている。図1は、従来例に係
る送受信装置の構成を示す図である。この送受信装置に
おいて、入力部(図示しない)から入力された送信対象
の音声信号は、ベースバンド処理部300に入力され
て、所定の処理がされる。次いで、処理された信号は、
ディジタルアナログ変調部301でアナログ信号に変換
され、変調器302で中間周波数(IF:Intermediate
Frequency)に変調される。
【0003】次いで、変調された信号が、ミキサ回路3
03で無線周波数(RF:Radio Frequency)に変換さ
れ、バンドパスフィルタ(BPF)304で不要波が濾
過されて可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Ampl
ifier)305及び電力増幅器(PA:High Power Ampl
ifier) 306に入力される。ここで、ベースバンド処
理部300は、受信部(図示せず)により指示された送
信電力制御信号(TPC:Transmitter Power Contro
l)に基づいて、目標とする送信電力のデータ(目標送
信電力データ)をROM309に出力し、ROM309
は入力された目標送信電力データに対応する制御用デー
タを出力し、ディジタルアナログ変換部310が制御用
データをアナログ信号に変換して可変利得増幅部305
及びバイアス制御回路311に入力している。
【0004】したがって、可変利得増幅部305は、ア
ナログディジタル変換部310から入力されるアナログ
信号の制御用データに基づいて利得の増減させて入力さ
れた信号を所定の電力に設定し、電力増幅器306は、
バイアス制御回路311による制御用データに従ったバ
イアス制御により、高い効率を維持して信号を送信電力
に増幅する。
【0005】図2は、従来例に係る送受信装置により送
信される信号のスペクトラムを説明する図である。送信
される信号のスペクトラムには、希望波の電力成分40
0と、隣接チャンネルに漏洩した電力成分401等があ
る。ここで、希望波の電力成分の電力値と隣接チャネル
に漏洩した電力成分の電力値との差402は、隣接チャ
ネル漏洩電力特性(ACPR:Adjacent Channel Power
Ratio)といわれる。一般に、送受信装置においては、
ACPRを所定の基準値以上保つことが必要となってお
り、CDMA(Code Division Multiple Access)方式
を利用する送受信装置(CDMA送受信装置)において
は、ACPRを保つ基準が厳しくなっている。
【0006】希望波の電力成分400や隣接チャンネル
に漏洩した電力成分401は、電力増幅器306の温度
によって、例えば、図2に示す波線の範囲内において、
電力値が変動する。したがって、送受信装置において
は、電力増幅器306の動作が補償されている温度内で
常にACPRの基準を満たす必要がある。
【0007】電力増幅器を制御する先行技術を以下に示
す。特開平5−83041号公報には、電界効果トラン
ジスタで構成した増幅器において、ゲート電圧データを
記憶した記憶手段から読み出したゲート電圧データに基
づいて、ゲート電圧を制御するゲートバイアス制御回路
が記載されている。
【0008】特開平8−222963号公報には、高周
波信号の電力増幅を行う電力増幅回路において、送信出
力制御信号と、電源電圧検出回路によって検出された電
源電圧と、電力増幅器に対して供給すべき最適な直流バ
イアス電圧を対応付けて登録した関係テーブルを備え、
入力された送信出力制御信号と電源電圧データとを元に
関係テーブルを検索して、供給すべき最適な直流バイア
ス電圧を決定する送信電力制御回路が記載されている。
【0009】特開平8−330854号公報には、電力
制御データメモリに工場出荷時などに計測した各目標電
力の各温度毎のデータを格納しておき、温度検出データ
と対応する電力制御データを読み出し、電力増幅器の温
度補償を行う温度補償回路が記載されている。第273
8316号特許は、FET電力増幅装置において、FE
T増幅器のドレイン端子のバイアス電圧を制御する電源
回路と、FET増幅器の近傍に接地した温度センサの出
力を入力し、予め記憶してある温度とFET増幅器がF
ET電力増幅装置全体の効率が最適となるバイアス電圧
を供給するように制御することを特徴としている。
【0010】また、従来の無線送受信装置においては、
例えば、温度を検出する温度センサや、電源の電圧を検
出する電圧センサ等といったアナログ信号を出力する構
成が複数備えられ、これらアナログ信号をディジタル信
号化して種々の制御等が行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、無線
送受信装置においては、電力増幅器において、効率よく
電力増幅を行うことが要請されている。特に、携帯して
使用する無線送受信装置においては、電力増幅器の効率
が悪いと使用可能時間が短くなるという問題が生じる。
また、無線送受信装置においては、無線送受信装置にか
かるコストを削減したり、装置の小型化や軽量化が要請
されている。特に、携帯して使用する無線送受信装置に
おいては、小型化や軽量化が重要な課題となっている。
【0012】そこで、本発明は、上記の課題を解決する
ことのできる送信装置を提供することを目的とする。こ
の目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の
組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更
なる有利な具体例を規定する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の形態に係る送信装置は、送信対象の
信号を無線送信する送信装置において、当該送信装置の
所定の状態に基づいたアナログ信号を出力する複数のア
ナログ信号出力部と、複数のアナログ信号出力部により
出力された複数のアナログ信号からアナログ信号出力部
の数より少ないアナログ信号を選択するアナログ信号選
択部と、アナログ信号選択器により選択されたアナログ
信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変
換部とを有することを特徴とする。
【0014】送信対象の信号及び当該信号を調整するバ
イアス信号に基づいて、信号を増幅する電力増幅器を更
に有し、アナログ信号出力部の一つは、電力増幅器の温
度に基づいてアナログ信号を出力し、アナログディジタ
ル変換部は、電力増幅器の温度に基づいて出力されたア
ナログ信号をディジタル信号に変換し、ディジタル信号
と、送信対象を増幅すべき目標の電力を規定する電力制
御データと、送信対象の信号を送信する送信周波数との
少なくともいずれかひとつに基づいて、バイアス信号を
出力するバイアス信号出力部を更に有するようにしても
よい。なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴
の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブ
コンビネーションも又発明となりうる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で
説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手
段に必須であるとは限らない。図3は、本発明の第1実
施形態に係る送信装置の一例としての移動局を含む通信
システムの構成を示す図である。図3に示す通信システ
ムは、W−CDMA方式の通信システムである。本通信
システムは、基地局200と、複数の移動局100とを
有する。基地局200は、複数(図3では、2つ)のア
ンテナ202と、複数の受信部204と、複数の送信部
206と、複数のベースバンド処理部208と、無線ネ
ットワーク制御装置210とを有する。
【0016】アンテナ202は、移動局100との間の
無線波の送受信を行う。受信部204は、アンテナ20
2が受信した無線波から所定の周波数の信号を検出し、
当該信号の周波数を所定の中間周波数に変換してベース
バンド処理部208へ出力する。また、受信部204
は、受信した信号の電力レベルを検出し、ベースバンド
処理部208に通知する。送信部206は、ベースバン
ド処理部208から入力された信号を所定の周波数に変
換する。
【0017】ベースバンド処理部208は、受信部20
4から入力された信号に対して、逆拡散、チップ同期、
誤り訂正復号、データの多重分離等を行って送信された
データを取り出す。また、ベースバンド処理部208
は、送信対象のデータに対して、誤り訂正符号化、フレ
ーム化、データ変調、変調拡散等を行って送信部206
に出力する。また、ベースバンド処理部208は、受信
部204から通知された信号の電力レベルに応じて、当
該信号を送信した移動局100の送信電力を制御するた
めの送信電力制御データを生成する。本実施形態では、
送信電力制御データには、送信電力を1dB幅で増加又
は減少させることを示す情報が含まれている。なお、W
−CDMA方式においては、送信電力制御データは、送
信部206から0.625m秒おきに送信されるように
なっている。また、ベースバンド処理部208は、送信
対象の移動局100に関する送信電力制御データを送信
対象のデータに含め、当該データを誤り訂正符号化、フ
レーム化、データ変調、変調拡散等した信号を送信部2
06に出力する。
【0018】無線ネットワーク制御装置210は、受信
部204と、送信部206と、ベースバンド処理部20
8とを統括制御する。また、無線ネットワーク制御装置
210は、ベースバンド処理部208で得られたデータ
を有線回線等を介して外部に出力するとともに、外部か
ら送信対象のデータを受信してベースバンド処理部20
8に出力する。
【0019】移動局100は、アンテナ110と、受信
部106と、送信部108と、ベースバンド処理部10
4と、入出力部102と、センサ部112と、制御部1
14とを有する。アンテナ110は、基地局200との
間の無線波の送受信を行う。受信部106は、アンテナ
110が受信した信号のそれぞれから所定の周波数の信
号を検出し、当該信号の周波数を所定の中間周波数に変
換する。また、受信部106は、受信した信号の受信電
力を検出し、ベースバンド処理部104に出力する。送
信部108は、送信する信号を所定の周波数に変換す
る。
【0020】ベースバンド処理部104は、受信部10
6から入力された信号に対して、逆拡散、チップ同期、
誤り訂正復号、データの多重分離等を行って送信された
データを取り出す。また、ベースバンド処理部104は
データに含まれている送信電力制御データを取り出し、
送信電力制御データを制御部114に出力する。また、
ベースバンド処理部104は、受信部106から受信し
た受信電力の値を制御部114に出力する。また、ベー
スバンド処理部104は、送信周波数を制御部114に
通知する。また、ベースバンド処理部104は、送信対
象のデータに対して、誤り訂正符号化、フレーム化、デ
ータ変調、変調拡散等を行ってベースバンド処理部10
4に入力する。
【0021】入出力部102は、ベースバンド処理部1
04により取り出されたデータを外部に出力する。本実
施形態では、入出力部102は、例えば、スピーカを有
し、データに基づいて音声を当該スピーカから出力す
る。また、入出力部102は、外部から送信対象のデー
タを受け取り、ベースバンド処理部104に出力する。
本実施形態では、入出力部102は、マイクを有し、マ
イクにより音声を取り込むことによりデータを入力す
る。制御部114は、受信部106と、送信部108
と、ベースバンド処理部104と、入出力部102と、
センサ部112とを統括制御する。
【0022】図4は、本発明の第1実施形態に係る移動
局の一部の構成を示す図である。図4は、移動局100
の送信部108と、ベースバンド処理部104と、セン
サ部112と、制御部114と、電源電池160とを示
している。
【0023】センサ部112は、温度検出器及びアナロ
グ信号出力部の一例としての温度センサ140と、アナ
ログ信号出力部の一例としての温度センサ141と、増
幅器142、143、144とを有する。温度センサ1
40は、電力増幅器126の近傍に設置され、電力増幅
器126の温度に基づいたアナログ信号を出力する。温
度センサ141は、電源電池160の近傍に設置され、
電源電池160の温度に基づいたアナログ信号を出力す
る。増幅器142は、電源電池160から出力された電
圧を増幅して切替部145に出力する。増幅器143
は、温度センサ141により出力されたアナログ信号を
増幅して切替部145に出力する。増幅器144は、温
度センサ140により出力されたアナログ信号を増幅し
て切替部145に出力する。各増幅器142、143、
144は、アナログディジタル変換部146のダイナミ
ックレンジに適した電圧に変換する。本実施形態では、
アナログディジタル変換部146は、ダイナミックレン
ジが0〜3Vであるので、増幅器144は、−20〜8
0度に対応する温度センサ140の最大の出力電圧が3
Vになるように調整されている。
【0024】図5は、本発明の第1実施形態に係る温度
センサの一例を説明する図である。温度センサ140
は、抵抗140Aと温度変化により抵抗が変化するサー
ミスタ140Bとを有する。抵抗140Aの一方の端子
は、一定電圧を供給する安定化電圧源(図示せず)に接
続され、他方の端子は、サーミスタ140Bに接続され
ている。また、サーミスタ140Bの抵抗140Aと接
続されていない端子は、接地されている。抵抗140A
及びサーミスタ140Bが接続されている端子は、増幅
器144と接続されている。温度センサ140において
は、近傍の温度が変化することにより、サーミスタ14
0Bの抵抗が変化し、サーミスタ140Bの抵抗に応じ
た電圧が増幅器144へ出力される。したがって、増幅
器144に出力された電圧によって温度センサ140近
傍の温度を検出することができる。
【0025】図6は、本発明の1実施形態に係る温度セ
ンサの他の例を説明する図である。温度センサ140
は、ポリシリコン抵抗140Cと、拡散抵抗140Dと
を有する。ここで、ポリシリコン抵抗140Cと、拡散
抵抗140Dとは、温度変化により、それぞれ異なった
割合で抵抗が変化する。また、ポリシリコン抵抗140
Cと、拡散抵抗140Dとは、ICプロセスで構成する
ことができるので、ICチップ内に温度センサ140を
構成することができる。
【0026】ポリシリコン抵抗140Cの一方の端子
は、一定電圧を供給する安定化電圧源(図示せず)に接
続され、他方の端子は、拡散抵抗140Dに接続されて
いる。また、拡散抵抗140Dのポリシリコン抵抗14
0Cと接続されていない端子は、接地されている。ポリ
シリコン抵抗140C及び拡散抵抗140Dとが接続さ
れている端子は、増幅器144と接続されている。温度
センサ140においては、近傍の温度が変化することに
より、ポリシリコン抵抗140C及び拡散抵抗140D
の抵抗が変化し、ポリシリコン抵抗140C及び拡散抵
抗140Dの抵抗に応じた電圧が増幅器144へ出力さ
れる。したがって、増幅器144に出力された電圧によ
って温度センサ140近傍の温度を検出することができ
る。
【0027】図4に戻り、送信部108は、ディジタル
アナログ変換部120と、変調器121と、ミキサ回路
122と、バンドパスフィルタ(BPF)123と、可
変利得増幅器124と、電力増幅器126とを有する。
デジタルアナログ変換部120は、ベースバンド処理部
104から送信対象のデータを受け取ってアナログ信号
に変換する。変調部121は、ディジタルアナログ変換
器120によりアナログ信号に変換された信号を中間周
波数に変調する。ミキサ回路122は、中間周波数の信
号を所定の無線送信周波数の信号に変換する。バンドパ
スフィルタ123は、信号に含まれている不要波を濾波
する。可変利得増幅器124及び電力増幅器126は、
バンドパスフィルタ123を透過した信号を増幅する。
【0028】図7は、本発明の1実施形態に係る電力増
幅器の構成及び温度センサとの配置の一例を示す図であ
る。電力増幅器126は、ドレイン部126Cと、ソー
ス部126Bと、ゲート部126Aとを有する。ゲート
部126Aは、可変利得増幅器124及びディジタルア
ナログ変換器130に接続される。ドレイン部126C
は、電源電池160及びアンテナ部110に接続され
る。ソース部126Bは、接地される。電力増幅器12
6において、ゲート部126Aに、可変利得増幅器12
4から出力された信号及びディジタルアナログ変換器1
30から出力されるバイアス信号が入力されと、当該入
力された信号及びバイアス信号の電圧に基づいた量の電
流がドレイン部126Cからソース部126Bに流れ
る。これにより、可変利得増幅器124から入力された
信号を増幅させた形の信号が電池電源160からアンテ
ナ110へ出力される。この例では、電力増幅器126
は、チップ161として形成されており、温度センサ1
40はチップ161上に設置されている。
【0029】図8は、本発明の1実施形態に係る温度セ
ンサと増幅器との配置の他の例を示す図である。図8
は、電力増幅器126をチップ161に形成し、当該チ
ップ161をMMIC(Monolithic Microwave Integra
ted Circuit)162に含めたものである。この例で
は、温度センサ140は、MMIC162内のチップ1
61近傍に設置されている。
【0030】図4に戻り、制御部114は、アナログ信
号選択部の一例としての切替部145と、アナログディ
ジタル変換部146と、切替部147と、レジスタ15
1、152、153と、切替制御部及び送信開始時検出
部の一例としてのCPU(Central Processing Unit)
150と、ROM(read only memory)127と、ディ
ジタルアナログ変換部128と、バイアス信号出力部の
一例としてのROM129と、ディジタルアナログ変換
部130とを有する。切替部145は、CPU150か
ら入力される切替信号に従って、増幅器142、14
3、144から入力されたアナログ信号のいずれかを選
択してアナログディジタル変換部146に出力する。し
たがって、アナログデジタル変換部を複数用意すること
なく、複数のアナログ信号をディジタル信号に変換する
ことができる。このため、送受信装置のサイズを従来に
比して小さくすることができる。
【0031】アナログディジタル変換部146は、切替
部145から入力された信号をディジタル信号に変換す
る。本実施形態では、アナログディジタル変換部146
は、ダイナミックレンジが0〜3Vであり、1サンプリ
ング毎に8ビットのデータを出力する。切替部147
は、CPU150から入力される切替信号に従って、ア
ナログディジタル変換部146により出力されたデータ
をレジスタ151、152、153のいずれかに記憶さ
せる。
【0032】本実施形態では、レジスタ151は、増幅
部142により出力されている信号に対応するデータ、
すなわち、電源電池160の電圧に関するデータ(電池
電圧データ)を記憶する。レジスタ152は、増幅部1
43により出力されている信号に対応するデータ、すな
わち、電源電池160の温度に関するデータ(電池温度
データ)を記憶する。レジスタ153は、増幅部144
により出力されている信号に対応するデータ、すなわ
ち、電力増幅器126の温度に関するデータ(増幅器温
度データ)を記憶する。また、レジスタ153は、記憶
された増幅器温度データをROM129に出力する。
【0033】CPU150は、切替部145、147に
切替信号を出力する。本実施形態では、CPU150
は、増幅器142、143、144が出力する信号を順
次選択するとともに、出力先のレジスタ151、15
2、153を順次選択する切替信号を、例えば、100
m秒ごとに出力する。従って、本実施形態では、各レジ
スタ151、152、153の内容は、200m秒ごと
に更新される。なお、電力増幅器126の温度データを
バイアス信号に反映させる必要がある場合には、増幅器
144から出力される信号をより短い間隔で選択させる
ように切替信号を出力してもよい。
【0034】また、CPU150は、レジスタ151に
格納された電池電圧データに基づいて、電源電池160
の異常を検出する。また、レジスタ151に格納された
電池温度データに基づいて、電源電池160の異常を検
出する。また、CPU150は、ベースバンド処理部1
04から入力された受信電力の値と、送信電力制御デー
タの値とを加算して目標送信電力データを算出し、目標
送信電力データをROM127及びROM129に出力
する。ここで、W−CDMA方式においては、送信電力
制御データは、0.625m秒毎にベースバンド処理部
101から入力されるので、CPU150は、入力され
る毎に目標送信電力データを算出する。また、CPU1
50は、ベースバンド処理部104から通知された送信
周波数の値をROM129に出力する。また、CPU1
50は、信号の送信を開始することとなる、発呼又は着
呼を検出する。
【0035】ROM127は、目標送信電力データと、
可変利得増幅器124に供給すべき信号のデータとを対
応付けて記憶し、CPU150から入力された目標送信
電力データに対応付けられたデータを出力する。このデ
ータは、ディジタルアナログ変換部128により、アナ
ログ信号に変換されて可変利得増幅器124に出力され
る。
【0036】ROM129は、送信周波数、電力増幅器
126の温度データ及び目標送信電力データと、これら
の状態における最適なゲートバイアス信号を特定するデ
ータ(本実施形態では、ゲートバイアス信号の電圧デー
タ)とを対応付けて記憶する。そして、ROM129
は、CPU150から入力された送信周波数、目標送信
電力データ、及びレジスタ153から入力された増幅器
温度データとに対応するバイアス信号の電圧データを出
力する。電圧データは、ディジタルアナログ変換部13
0によりアナログ信号に変換されて、バイアス信号とし
て電力増幅器126に出力される。したがって、電力増
幅器126においては、送信周波数に適したバイアス信
号が供給されることになり、電力増幅器126の効率を
向上することができる。
【0037】図9、図10、図11は、本発明の第1実
施形態に係るROM129の記憶状態の概略を示す。図
9は、電力制御器126の温度が−20度の場合におけ
るバイアス信号の電圧データの記憶状態を示し、図10
は、電力制御器126の温度が−19度の場合における
バイアス信号の電圧データの記憶状態を示し、図11
は、電力制御器126の温度が−18度の場合における
バイアス信号の電圧データの記憶状態を示す。
【0038】図9乃至11に示すように、ROM129
においては、電力増幅器126の温度及び送信周波数毎
に各列を有し、各列において、目標送信電力データに対
応する各バイアス信号の電圧データが格納されている。
図9乃至11中の7桁の文字列は、格納されている電圧
データを示すインデックスである。例えば、VG01A
06においては、左から3及び4桁目の”01”は温度
を示し、左から5桁目の”A”は送信周波数を示し、左
から6及び7桁目の”06”は、目標送信電力データを
示す。
【0039】次に、第2実施形態に係る移動局を説明す
る。第2実施形態に係る移動局は、上記した図4に示す
第1実施形態に係る移動局100とハードウエア構成は
同一であるので、ここでは、ハードウエアについての説
明は省略する。本実施形態に係る移動局は、第1実施形
態に係る移動局と、主に、CPU150による切替信号
の制御等の動作が異なる。なお、本実施形態に係る移動
局の説明では、図4に示すハードウエアと同一のハード
ウエアについて同一の符号を付して使用する。
【0040】図12は、本発明の第2実施形態に係る移
動局における動作を説明するフローチャートを示す図で
ある。まず、CPU150が、着呼又は発呼を検出した
場合には、ベースバンド処理部104から入力される受
信電力レベルと、送信電力制御データとを加算して目標
送信電力データを決定する(ステップS100)。次い
で、ベースバンド処理部104から出力されるデータに
基づいて送信周波数を決定する(ステップS102)。
【0041】次いで、CPU150が切替信号を出力し
て、切替部145を増幅器143から出力される信号を
選択するように切り替えると共に、切替部147をレジ
スタ152にデータが流れるように切り替える。これに
より温度センサ141により検出された電源電池160
の温度に関する信号が、アナログディジタル変換部14
6によりディジタル信号に変換されて電池温度データと
なり、レジスタ152に格納される(ステップS10
4)。次いで、CPU150がレジスタ152から電源
電池160の温度データを取り出して、電源電池160
の温度として正常であるかを検出する(ステップS10
6)。この結果、異常である場合には、通話処理を中止
する(ステップS112)。
【0042】一方、正常である場合には、CPU150
が切替信号を出力して、切替部145を増幅器142か
ら出力される信号を選択するように切り替えると共に、
切替部147をレジスタ151にデータが流れるように
切り替える。これにより電源電池160の電圧に関する
信号が、アナログディジタル変換部146によりディジ
タル信号に変換されて、レジスタ151に電源電池60
の電池電圧に関するデータに格納される(ステップS1
08)。次いで、CPU150がレジスタ151から電
源電池160の電圧に関するデータを取り出して、電源
電池160の電圧として正常であるかを検出する(ステ
ップS110)。この結果、異常である場合には、通話
処理を中止する(ステップS112)。
【0043】そして、正常である場合には、CPU15
0が切替信号を出力して、切替部145を増幅器144
から出力される信号を選択するように切り替えると共
に、切替部147をレジスタ153にデータが流れるよ
うに切り替える。これにより電力増幅器126の温度に
関する信号が、アナログディジタル変換部146により
ディジタル信号の増幅温度データに変換されて、レジス
タ153に格納される(ステップS114)。
【0044】次いで、CPU150が、目標送信電力デ
ータと、ベースバンド処理部104から出力された送信
周波数の値をROM129に出力する。また、レジスタ
153は、増幅器温度データをROM129に出力す
る。ROM129は、目標送信電力データと、送信周波
数の値と、増幅器温度データとに対応するバイアス信号
の電圧データを出力する(ステップS116)。次い
で、ディジタルアナログ変換部130が電圧データをア
ナログ信号に変換して電力増幅器126に出力する(ス
テップS118)。これによって、電力増幅器126
は、効率よく信号を増幅することができる。
【0045】通話が終了するまで上記処理(ステップS
116〜S118)を繰り返して行い、通話が終了した
場合には、送信部106及び受信部108の消費電力を
抑える処理を行う(ステップS122)。ここで、一般
には、送信部106、受信部108を構成する各デバイ
スは消費電力を抑える機能があり、当該機能は、デバイ
スに設けられているパワーセーブ端子(PS)をオンさ
せることにより動作させることができる。以上、説明し
たように本実施形態によれば、着呼又は発呼時にのみC
PU150が切替部145、147に切替信号を出力す
るので、消費電力を抑えることができる。
【0046】図13は、本発明の第3実施形態に係る移
動局の一部の構成を示す図である。第3の実施形態に係
る移動局は、図4に示す第1実施形態に係る移動局にお
いて、切替部147と、レジスタ151、152、15
3とを備えず、CPU150の機能を変更したものであ
る。
【0047】CPU150は、必要なデータを切替部1
45に選択させる切替信号を出力する。また、CPU1
50は、アナログディジタル変換部146から出力され
た電池電圧データに基づいて、電源電池160の異常を
検出する。また、アナログディジタル変換部146から
出力された電源電池160の電池電圧データに基づい
て、電源電池160の異常を検出する。また、CPU1
50は、ベースバンド処理部104から入力された受信
電力の値と、送信電力制御データの値を加算した目標送
信電力データをROM127及びROM129に出力す
る。
【0048】また、CPU150は、ベースバンド処理
部104から入力された送信周波数の値をROM129
に出力する。また、CPU150は、アナログディジタ
ル変換部146から出力された増幅器温度データを、R
OM127、129に出力する。上記構成によると、切
替回路147、レジスタ151、152、153を備え
ずともよく、移動局の構成が簡略化され、移動局にかか
るコストを削減することができる。
【0049】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施
形態では、移動局100において、送信周波数に基づい
て、バイアス信号を出力するようにしていたが、本発明
はこれに限られず、基地局200において、送信周波数
に基づいて、バイアス信号を出力するようにしてもよ
い。また、上記実施形態では、移動局100において、
複数の温度センサ、アナログ信号を切り替えてアナログ
ディジタル変換部146でディジタル信号バイアス信号
を出力するようにしていたが、本発明はこれに限られ
ず、基地局200において、送信周波数に基づいて、バ
イアス信号を出力するようにしてもよい。
【0050】また、上記実施形態では、切替部145
は、3つのアナログ信号から1つのアナログ信号を選択
するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例え
ば、3つのアナログ信号から2つのアナログ信号を選択
するようにしてもよく、要は、アナログ信号の数を減ら
して選択するようにすればよい。これによって、必要と
なるアナログディジタル変換部の数を減らすことがで
き、移動局にかかるコストを削減することや、移動局の
サイズを小さくすることができる。
【0051】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができることが当業者に明らかであ
る。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術
的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から
明らかである。
【0052】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、送信装置のサイズを小さくしたり、装置にかか
るコストを低減することができる。また、送信装置にお
ける消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係る送受信装置の構成を示す図であ
る。
【図2】 従来例に係る送受信装置により送信される信
号のスペクトラムを説明する図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る送信装置の一例
としての移動局を含む通信システムの構成を示す図であ
る。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る移動局の一部の
構成を示す図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る温度センサの一
例を説明する図である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る温度センサの他
の例を説明する図である。
【図7】 本発明の第1実施形態に係る温度センサと増
幅器との配置を説明する一例である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る温度センサと増
幅器との配置を説明する他の例である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係るROMの一部の
記憶状態を示す図である。
【図10】 本発明の第1実施形態に係るROMの他の
一部の記憶状態を示す図である。
【図11】 本発明の第1実施形態に係るROMの更に
他の一部の記憶状態を示す図である。
【図12】 本発明の第2実施形態に係る移動局におけ
る動作を説明するフローチャートを示す図である。
【図13】 本発明の第3実施形態に係る移動局の一部
の構成を示す図である。
【符号の説明】
100 移動局 102 入出力部 104 ベースバンド処理部 106 受信部 108 送信部 110 アンテナ 112 センサ部 114 制御部 120 D/A変換部 121 変調部 122 ミキサ回路 123 バンドパ
スフィルタ 124 可変利得制御部 126 電力増幅
部 127 利得制御用ROM 128 D/A変
換部 129 電力増幅制御用ROM 140、141
温度センサ 142、143、144 増幅器 145、147
切替器 146 A/D変換部 150 CPU 151、152、153 レジスタ 200 基地局 202 アンテナ 204 受信部 206 送信部 208 ベースバ
ンド処理部 210 無線ネットワーク制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 13/00 H04J 13/00 A 5K067 H04L 27/00 H04L 27/00 Z Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA36 CA92 CN01 FA10 FN06 FN08 HA25 HA38 HA43 KA33 KA34 KA44 KA53 QA04 SA14 TA01 TA02 5J091 AA01 AA41 CA36 CA92 FA10 HA25 HA38 HA43 KA33 KA34 KA44 KA53 QA04 SA14 TA01 TA02 5K004 AA01 BA01 BC01 5K022 EE01 EE22 EE25 5K060 BB00 CC04 CC12 DD04 HH05 HH06 HH31 HH32 HH39 JJ09 JJ23 KK06 LL11 LL16 MM02 MM03 PP05 5K067 AA04 BB02 CC10 DD51 EE02 EE10 GG01 GG08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信対象の信号を無線送信する送信装置
    において、 当該送信装置の所定の状態に基づいたアナログ信号を出
    力する複数のアナログ信号出力部と、 複数のアナログ信号出力部により出力された複数のアナ
    ログ信号から前記アナログ信号出力部の数より少ないア
    ナログ信号を選択するアナログ信号選択部と、 前記アナログ信号選択器により選択された前記アナログ
    信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変
    換部と、を有することを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信対象の信号及び当該信号を調整
    するバイアス信号に基づいて、前記信号を増幅する電力
    増幅器を更に有し、 前記アナログ信号出力部の一つは、前記電力増幅器の温
    度に基づいてアナログ信号を出力し、 前記アナログディジタル変換部は、前記電力増幅器の温
    度に基づいて出力されたアナログ信号をディジタル信号
    に変換し、 前記ディジタル信号と、前記送信対象を増幅すべき目標
    の電力を規定する電力制御データと、前記送信対象の信
    号を送信する送信周波数との少なくともいずれかひとつ
    に基づいて、前記バイアス信号を出力するバイアス信号
    出力部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の
    送信装置。
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