JP2001203026A - ハウジングおよび、多段式コネクタの組付け方法 - Google Patents

ハウジングおよび、多段式コネクタの組付け方法

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JP2001203026A JP2000009768A JP2000009768A JP2001203026A JP 2001203026 A JP2001203026 A JP 2001203026A JP 2000009768 A JP2000009768 A JP 2000009768A JP 2000009768 A JP2000009768 A JP 2000009768A JP 2001203026 A JP2001203026 A JP 2001203026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段式コネクタを構成可能なハウジングであ
って、各ハウジングが組付けられる段位置を機械的に規
定でき、かつ単一の金型から構成されるもの、およびそ
のハウジングを利用した多段式コネクタの組付け方法を
提供すること 【解決手段】 端子金具を装着可能なハウジング1に
は、上側の壁面に左右一対のスライド突部8が突設さ
れ、下側の壁面には、スライド突部8を受入可能なスラ
イド溝部9が凹設されている。また、側壁面11には、
スライド方向に沿って当接部11A〜11Eと当接受部
12A〜12Eとがそれぞれ複数個形成されている。積
み重ねられるハウジング1の段位置に応じて、当接部1
1A〜11Eと当接受部12A〜12Eとを適当に選択
して切除することにより、各ハウジング1が正規の組付
け位置に至ったときに、それぞれの当接部11と当接受
部12とが当接するようにしておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段式コネクタを
構成可能なハウジングおよび、多段式コネクタの組み付
け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19には、特開平2−223172号
に開示された多段式コネクタを示した。この多段式コネ
クタでは、複数のハウジング100が互いに積み重ね可
能となっている。各ハウジング100のキャビティ10
1に図示しない端子金具を装着しておき、所定の段に積
み重ねられると多段式コネクタが組み付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多段式コネ
クタと嵌合可能な相手側コネクタとの間では、それぞれ
連結される雌雄の端子金具の位置が予め決定されてい
る。このため、どのハウジング100が何段目に組み付
けられるのかを規定しておく必要がある。このために例
えば、色分けをして段数を指定する方法や、識別用の凹
凸を設けておく方法が取られていた。
【0004】図19に示すハウジング100では、最下
段のハウジング102を除くと、それぞれが同じ外形を
しているので、色分けによって誤組み付けを防止する方
法が考えられる。しかし、色分けを行う場合には、ハウ
ジング100を色毎に別々に形成する必要があり、手間
が掛かってしまう。またハウジング100の組付けを自
動化しようとする場合には、識別センサー等が必要とな
り、多段式コネクタのコストが高額化してしまう。ま
た、識別用の凹凸を設ける方法を採用した場合には、そ
れぞれの段毎にハウジング専用の金型を形成する必要が
あり、同様に多段式コネクタのコストが高額化してしま
う。本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、多段式コネクタを構成可能なハウジン
グであって、各ハウジングが組付けられる段位置を機械
的に規定でき、かつ単一の金型から構成されるもの、お
よびそのハウジングを利用した多段式コネクタの組付け
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係るハウジングは、内部には端子
金具を収容可能なキャビティを備え、他のハウジングに
対して一方向にスライドして組み付けることで高さ方向
に多段に積み重ね可能なものであって、複数の前記ハウ
ジングが高さ方向に積み重ねられたときに互いに当接可
能な位置には、複数の当接部と複数の当接受部とが前記
スライド方向に沿って設けられており、前記ハウジング
が積層される段に応じて前記当接部または前記当接受部
を選択的に切除することにより、複数の前記ハウジング
が正規の積み重ね位置に組み付けられたときには、前記
当接部と前記当接受部とが正規の組付け位置で当接して
複数の前記ハウジングが互いに整合して組み付けられる
一方、複数の前記ハウジングが誤った積み重ね位置に組
み付けられたときには、前記当接部と前記当接受部とが
正規の組付け位置とは異なる位置で当接して複数の前記
ハウジングが不整合に組み付けられることを特徴とす
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
であって、前記当接部と前記当接受部とは、前記ハウジ
ングの側壁面において、上側または下側に突出する前記
当接部と、この当接部とは逆側に設けられて直上または
直下に位置する相手側ハウジングの当接部に当接する前
記当接受部とが、互いに位置ずれするように千鳥状態で
形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかに記載のハウジングを互いに高さ方向に積み重ね
て構成される多段式コネクタの組付け方法であって、前
記ハウジングに複数個設けられている当接部と当接受部
とを、各ハウジングが積み重ねられる順に従って前記ス
ライド方向に沿って手前側から奥側に至り、かつ各ハウ
ジングが互いに正規位置に組み付けられたときに前記当
接部と前記当接受部とが当接するように切り欠くことで
各ハウジングの積み重ね順を規定することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、複数のハウジングを積層するには、そのハウジン
グが積層される段に応じて、複数の当接部と複数の当接
受部とを選択的に切除しておく。次に、各ハウジングを
所定のスライド方向に組み付けることで高さ方向に多段
に積み重ねる。このとき、各ハウジングが正規の積み重
ね位置に組み付けられたときには、当接部と当接受部と
が正規の組付け位置で当接することで、複数のハウジン
グが整合して組み付けられる。ところが、ハウジングの
積み重ね位置が誤っていた場合には、正規の組付け位置
とは異なる位置で当接部と当接受部とが当接するため、
ハウジング間が整合して組み付けられず不整合状態とな
るため誤組み付けが防止できる。このハウジングは、一
つの金型から形成されており、適当に当接部と当接受部
とを切除することで誤組み付けを防止するようにしたの
で、多段式コネクタを必要以上に高額にすることを防止
できる。
【0009】請求項2の発明によれば、多段式コネクタ
を形成したときには、当接部と当接受部とがハウジング
の側壁面で当接しているので、目視により確認できるた
め、ハウジングの重ね順をより確実に識別できる。請求
項3の発明によれば、ハウジングを積み重ねたときに、
その順番が正しい場合には、正規の位置で当接部と当接
受部とが当接して多段式コネクタが組み上がる。一方、
ハウジングの積み重ね順を誤った場合には、正規位置に
組み付けられる前に当接部と当接受部とが当接するの
で、その誤組み付けが判明する。こうして、ハウジング
の誤組み付けを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図18を参照しつつ詳細に説明する。図1〜
図5には、単体のハウジング1を示した。なお、以下の
記述において、端子金具3の雄タブ部5が突出する側を
前側とする。このハウジング1は、六つの同じ形状のハ
ウジング1が一つのグループを形成しており、その六つ
のハウジングが互いに積み重ねられることで多段式コネ
クタ2が形成されるようになっている。なお、以下の説
明において、六段に積み重ねられるハウジング1につい
て、下段から順にA〜Fの符号を振って説明することが
ある。
【0011】ハウジング1は、合成樹脂により略直方体
状に一体に形成されており、内部には端子金具3が収容
可能とされている。ハウジング1の中央には、端子金具
3を収容可能なキャビティ4が形成されている(図18
にのみ示す。)。キャビティ4は前後に開放されてお
り、このうち後側は、端子金具3を装着する端子装着口
4Aとして大きく開放されている。また、前側には、上
下一対の開口が設けられており、このうち下側のもの
は、直下に位置する他の端子金具3の雄タブ部5を挿入
可能な端子連結口4Bとされている。また、上側の開口
は、キャビティ4に装着された端子金具3の雄タブ部5
を導出するタブ導出口4Cとされている。また、キャビ
ティ4の上壁前方には、端子金具3のランス6が係合可
能なランス係合孔7が設けられている。
【0012】ハウジング1の上壁には、左右一対のスラ
イド突部8が設けられている。このスライド突部8は、
ハウジング1の下壁に凹設されるスライド溝部9に対し
て、前後方向にスライドすることで嵌まり込み可能とさ
れている。スライド突部8は、ハウジング1の前後端部
を残して、前後方向に沿って延設されており、その断面
は、先端部分が左右両側に突設する末広がり形状とされ
ている。一方、スライド溝部9は、図5に示すように、
ハウジング1の左右一対に形成されており、前後方向に
沿って延設されている。スライド溝部9の断面は、スラ
イド突部8を受入可能な略蟻溝形状とされており、スラ
イド突部8とスライド溝部9とが係合することにより上
下一対のハウジング1が上下方向に解離不能な状態で係
合されるようになっている。
【0013】スライド溝部9の後端側は閉止されている
一方、前端側はハウジング1の前方に開放されている。
このため、本実施形態においては、複数のハウジング1
を高さ方向に組み付けるときには、下側のハウジング1
に対して、上側のハウジング1を後方から前方に一方向
にスライドさせるようにして組み付けるようになってい
る。また、ハウジング1において、図1に示す側壁面1
0(左側の側壁面)には、当接部11A〜11Eと当接
受部12A〜12Eとが設けられている。当接部11A
〜11Eは、側壁面10の上側に突設されており、複数
のものが前後方向に沿って(すなわち、複数のハウジン
グ1が組付けられるときのスライド方向に沿って)形成
されている。また、当接受部12A〜12Eは、側壁面
10の下端からハウジング1の下面側に突設するように
して形成されており、当接部11A〜11Eと同様に前
後方向に沿って複数に設けられている。また、それぞれ
の当接部11A〜11Eと当接受部12A〜12Eと
は、図2に示すように、互いに位置ずれするように千鳥
状態で形成されている。当接部11A〜11Eと当接受
部12A〜12Eとは、それぞれ切断可能に形成されて
おり、ハウジング1が積層される位置に応じて、次のよ
うに選択的に切除されるようになっている。
【0014】当接部11A〜11Eと当接受部12A〜
12Eとは、各ハウジング1が正規の位置に組み付けら
れたときに、それぞれの枝番号(A〜E)が一致するも
のが当接するように設定されている。このため、各ハウ
ジング1が積み重ねられる順に従って、当接部11A〜
11Eと当接受部12A〜12Eとを、スライド方向
(後ろから前方向)に沿って、手前側(本実施形態で
は、ハウジング1の後側)から奥側(ハウジング1の前
側)に至るようにして順々に残るようにして切断する。
つまり、最下段に位置するハウジング1Aでは、当接部
11Aのみを残して、残りの当接部11B〜11Eと全
ての当接受部12A〜12Eを切断する。また、二段目
に位置するハウジング1Bでは、手前側から二番目の当
接部11Bと、最も手前側の当接受部12Aとを残し
て、残りのものを切断する。三段目以降のハウジング1
C〜1Fは、以下順に、手前側からの当接部11と当接
受部12とを残して、残りのものを切断する(図17を
合わせて参照)。このようにしておけば、複数のハウジ
ング1A〜1Fが正規の積み重ね位置に組み付けられた
ときには、下側のハウジング1に残された当接部11
と、上側のハウジング1に残された当接受部12とが、
正規の組付け位置で当接して複数のハウジング1が互い
に整合して組み付けられる。
【0015】次に、図6〜図9を参照しつつ、端子金具
3について説明する。この端子金具3は、帯状に延びる
キャリア13に対して所定の間隔を隔てつつ、プレスし
て形成される。端子金具3の後端部は、キャリア13に
連結されており、その先端側がキャリア13の延設方向
に対して略直角方向に離間するようにして製造される。
端子金具3の後部には、電線Wを固定するバレル部3A
が設けられている。また、バレル部3Aの前方には、電
線Wの被覆部に食い込んで内部の芯線に接続する圧接部
3Bが前後一対に設けられている。また、端子金具3の
前部には、雄タブ部5を受入可能な角筒状の連結部14
が設けられている。また連結部14の上面前端には、雄
タブ部5が延設されている。こうして、端子金具3は、
従来の雄側端子金具と雌側端子金具との両者の構成が兼
ね備えられており、複数の端子金具3が縦方向に積み重
ねられたときには、直下に位置する端子金具3の雄タブ
部5が連結部14に連結可能とされている。なお、連結
部14の上面には、上下方向に弾性変形可能なランス6
が突設されている。
【0016】図7に示すように、端子金具3がキャリア
13に接続された状態で折曲げ形成された後には、キャ
リア13が上下方向に波形状に折り曲げられる(図8を
参照)。こうして、端子金具3同士は、ハウジング1の
キャビティ4の間隔に合わせた距離だけ離間した状態と
される。図9には、六個の端子金具3を連結したキャリ
ア13(本実施形態においては、各ハウジング1には、
十二個の端子金具3が横一列に装着されるようになって
おり、六個の端子金具3が連なったキャリア13を一組
とすると二つのキャリア13で、一つのハウジング1の
キャビティ4に装着する端子金具3を処理できる。)を
示した。端子金具3の雄タブ部5については、直上に位
置する他の端子金具3と接続する必要があるもののみを
残し、残りの雄タブ部5は基端部から切断されている。
なお、キャリア13については、六個の端子金具3の先
端部分をキャビティ4に装着したときに、図9に点線A
で示す部分から上側の部分をレーザで切断する。
【0017】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について、図10〜図18を参照しつ
つ説明する。まず、各ハウジング1A〜1Fを積み重ね
る前に、それぞれのハウジング1A〜1Fに端子金具3
を装着しておく。図10には、各キャビティ4に端子金
具3を装着したときの最下部に位置するハウジング1A
を示した。このハウジング1Aでは、最後部の当接部1
1Aのみが残され、残りの当接部11と当接受部12と
は切除されている。
【0018】また、端子金具3のうち雄タブ部5が残さ
れているものは、キャビティ4のタブ導出口4Cから、
それらが導出されている。次に、図11に示すように、
雄タブ部5を基端部から上方に折曲げ、さらに図12に
示すように雄タブ部5の中央部を後方に折り曲げる。こ
うして、雄タブ部5は、全体として、略U字状に折り返
されており、その先端部は、このハウジング1Aの上側
に積み重ねられるハウジング1Bの端子連結口4Bに挿
入可能な位置に至っている。次に、ハウジング1Aを組
付け治具15に装着する。ここで、組付け治具15の構
成について、図13〜図15を参照しつつ説明する。組
付け治具15は、最下部に位置するハウジング1Aを装
着可能な装着凹部16を備えている。装着凹部16の左
右には一対の側壁部17,18が立設されており、この
うち、ハウジング1Aの側壁面10において、当接部1
1Aが残されている側の側壁部17には、当接部11A
が嵌まり込み可能な位置決め凹部17Aが凹設されてい
る。また、装着凹部16の前端には、六段のハウジング
1A〜1Fを重ねたときの高さとほぼ同じ高さを備えた
前壁部19が設けられている。
【0019】このようにして構成された組付け治具15
に対して、上側からハウジング1Aを装着凹部16に組
み付けておく。次に、図16に示すように、二段面のハ
ウジング1Bをハウジング1Aの後方からスライドする
ようにして組み付ける。ハウジング1Bの下面前端に開
放する左右一対のスライド溝部9に、ハウジング1Aの
スライド突部8をそれぞれ組み付けて、ハウジング1B
を前方にスライドさせる。組付けに伴って、ハウジング
1Aから突設された雄タブ部5がハウジング1Bの端子
連結口4Bからキャビティ4内に進入して、上下の端子
金具3が電気的に接続される。
【0020】そして、ハウジング1Bが所定の位置まで
押し込まれると、ハウジング1Aの当接部11Aとハウ
ジング1Bの当接受部12Aとが当接して、両ハウジン
グ1A,1Bの前後端の位置が整合した正規の組付け位
置に至る。次に、順々に下段のハウジング1C〜1Fか
ら組み付けを行い、六段分のハウジング1A〜1Fが正
規に組み付けられると多段式コネクタ2の組付けが完了
する。この組み付けの際に、各ハウジング1A〜1Fを
積み重ねたときに、その順番が正しい場合には、それぞ
れの段間で正規の位置で当接部11と当接受部12とが
当接して多段式コネクタ2が組み上がる。なお、組み付
けが終了した後には、多段式コネクタ2を組付け治具1
5から取り外し、多段式コネクタ2の前端面を保護する
保護カバー20が組み付けられる(図17を参照)。
【0021】ところで、ハウジング1A〜1Fの積み重
ね順を誤った場合には、次のようにして誤組み付けが判
明する。例えば、二段目のハウジング1Bを積み重ねる
ときに、三段目のハウジング1Cを積み重ねてしまった
場合について説明する。ハウジング1Cには、図17に
示すように、手前側から二番目の当接受部12Bと、手
前側から三番目の当接部11Cとが残されており、残り
のものは切除されている。ハウジング1Cが、ハウジン
グ1Aの上面に組み付けられると、互いのスライド突部
8とスライド溝部9とが組み合って、途中までは問題な
くスライド組み付けが進行する。ところが、正規の組付
け位置に至る前に、ハウジング1Cの当接受部12B
が、ハウジング1Aの当接部11Aに当接してしまうた
め、ハウジング1Cの後端部が、ハウジング1Aの後端
部から後方に突設したところで組付操作が終了してしま
う。こうして、両ハウジング1A,1Cが整合する位置
とは異なった位置となるため、誤組み付けが判明し、誤
ったハウジング1Cを取り外して、再度正規のハウジン
グ1Bの組付操作が行われる。このように、本実施形態
では、誤ったハウジング1が組み付けられると、正規の
組付け位置よりも前の組付け位置で当接部11と当接受
部12とが当接するようになっており、これによりハウ
ジング1間の誤組み付けが防止できるようになってい
る。
【0022】このように本実施形態によれば、複数のハ
ウジング1A〜1Fを積層するには、そのハウジング1
A〜1Fが積層される段に応じて、複数の当接部11A
〜11Eと複数の当接受部12A〜12Eとを選択的に
切除しておく。次に、各ハウジング1A〜1Fを所定の
スライド方向に組み付けることで高さ方向に多段に積み
重ねる。このとき、各ハウジング1A〜1Fが正規の積
み重ね位置に組み付けられたときには、当接部11と当
接受部12とが正規の組付け位置で当接することで、複
数のハウジング1A〜1Fが整合して組み付けられる。
ところが、ハウジング1A〜1Fの積み重ね位置が誤っ
ていた場合には、正規の組付け位置とは異なる位置で当
接部11と当接受部12とが当接するため、ハウジング
1A〜1F間が整合して組み付けられないため誤組み付
けが防止できる。このハウジング1A〜1Fは、一つの
金型から形成されており、適当に当接部11A〜11E
と当接受部12A〜12Eとを切除することで誤組み付
けを防止するようにしたので、多段式コネクタ2のコス
トを必要以上に高額にすることを防止できる。
【0023】また、多段式コネクタ2を形成したときに
は、当接部11A〜11Eと当接受部12A〜12Eと
がハウジング1A〜1Fの側壁面10で当接しているの
で、目視により確認できるため、ハウジング1A〜1F
の重ね順をより確実に識別できる。
【0024】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。 (1)本実施形態では、当接部11と当接受部12とが
当接する位置は、ハウジング1の側壁面であったが、本
発明によれば、当接部と当接受部とがハウジングの上面
や下面で当接するようにしてもよい。
【0025】(2)本実施形態では、当接部11と当接
受部12とは、各ハウジング1A〜1Fが積み重ねられ
る順に従ってスライド方向に沿って手前側から奥側に当
接するように切り欠いたが、これとは逆順にして、スラ
イド方向に沿って奥側から手前側に当接するようにもで
きる。このように逆順とすると、各ハウジングを誤った
順で積み重ねたときには、正規の組付け位置を通り過ぎ
たところで、当接部と当接受部とが当接するため、複数
のハウジングが不整合な状態で組み上がるので誤組み付
けが判明する。但し、本実施形態のようにすれば、上記
のように逆順にした場合に比べると、正規の組付け位置
の手前で誤組み付けが判明するので、誤組み付けの防止
上、より有効となる。 (3)本実施形態では、端子金具3には、雄側の雄タブ
部5と雌側の連結部14とが共に設けられていたが、本
発明によれば、端子金具は雄側または雌側のいずれでも
よい。 (4)本実施形態では、ハウジング1の組み付け方向
は、後ろから前の方向であるが、本発明によれば、この
他にも前から後ろの方向、左右方向とすることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるハウジングの斜視図
【図2】ハウジングの側面図
【図3】ハウジングの正面図
【図4】ハウジングの平面図
【図5】ハウジングの底面図
【図6】端子金具の展開図
【図7】端子金具がキャリアに連結されているときの様
子を示す斜視図
【図8】端子金具が連結されているキャリアを折り曲げ
たときの斜視図
【図9】雄タブ部のうちの一部を切除したときのキャビ
ティに連結されている端子金具の斜視図
【図10】ハウジングに端子金具を装着したときの斜視
【図11】ハウジングに装着された端子金具の雄タブ部
の中間部分を上側に折り曲げたときの斜視図
【図12】ハウジングに装着された端子金具の雄タブ部
の先端部分を後側に折り返したときの斜視図
【図13】一段目のハウジングを組付け治具に装着する
ときの斜視図
【図14】組付け治具の側面図
【図15】組付け治具の平面図
【図16】一対のハウジングをスライド方向に組み付け
る前の斜視図
【図17】多段式コネクタに保護カバーを組付ける前の
斜視図
【図18】多段式コネクタの側断面図
【図19】従来の多段式コネクタの分解斜視図
【符号の説明】
1,1A〜1F…ハウジング 2…多段式コネクタ 3…端子金具 4…キャビティ 10…側壁面 11A〜11E…当接部 12A〜12E…当接受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E051 GB10 5E087 EE02 FF02 FF14 FF19 GG17 JJ08 RR25 RR28 RR29 RR36 RR41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部には端子金具を収容可能なキャビテ
    ィを備え、他のハウジングに対して一方向にスライドし
    て組み付けることで高さ方向に多段に積み重ね可能なハ
    ウジングであって、 複数の前記ハウジングが高さ方向に積み重ねられたとき
    に互いに当接可能な位置には、複数の当接部と複数の当
    接受部とが前記スライド方向に沿って設けられており、
    前記ハウジングが積層される段に応じて前記当接部また
    は前記当接受部を選択的に切除することにより、複数の
    前記ハウジングが正規の積み重ね位置に組み付けられた
    ときには、前記当接部と前記当接受部とが正規の組付け
    位置で当接して複数の前記ハウジングが互いに整合して
    組み付けられる一方、複数の前記ハウジングが誤った積
    み重ね位置に組み付けられたときには、前記当接部と前
    記当接受部とが正規の組付け位置とは異なる位置で当接
    して複数の前記ハウジングが不整合に組み付けられるこ
    とを特徴とするハウジング。
  2. 【請求項2】 前記当接部と前記当接受部とは、前記ハ
    ウジングの側壁面において、上側または下側に突出する
    前記当接部と、この当接部とは逆側に設けられて直上ま
    たは直下に位置する相手側ハウジングの当接部に当接す
    る前記当接受部とが、互いに位置ずれするように千鳥状
    態で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ハウジング。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載のハ
    ウジングを互いに高さ方向に積み重ねて構成される多段
    式コネクタの組付け方法であって、 前記ハウジングに複数個設けられている当接部と当接受
    部とを、各ハウジングが積み重ねられる順に従って前記
    スライド方向に沿って手前側から奥側に至り、かつ各ハ
    ウジングが互いに正規位置に組み付けられたときに前記
    当接部と前記当接受部とが当接するように切り欠くこと
    で各ハウジングの積み重ね順を規定することを特徴とす
    る多段式コネクタの組付け方法。
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