JP2001202587A - 構造物の長期連続計測装置 - Google Patents

構造物の長期連続計測装置

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JP2001202587A
JP2001202587A JP2000336065A JP2000336065A JP2001202587A JP 2001202587 A JP2001202587 A JP 2001202587A JP 2000336065 A JP2000336065 A JP 2000336065A JP 2000336065 A JP2000336065 A JP 2000336065A JP 2001202587 A JP2001202587 A JP 2001202587A
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terminal device
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JP2000336065A
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Haruo Takano
晴夫 高野
Koji Funamoto
浩二 舩本
Mitsutaka Nagasaka
光高 長坂
Tatsuo Ichikawa
健生 市川
Tadayuki Shimada
忠幸 島田
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METROPOLITAN EXPRESSWAY PUBLIC
METROPOLITAN EXPRESSWAY PUBLIC CORP
SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CENTER
SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CT
Ishikawajima Inspection and Instrumentation Co Ltd
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METROPOLITAN EXPRESSWAY PUBLIC
METROPOLITAN EXPRESSWAY PUBLIC CORP
SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CENTER
SHIYUTO KOSOKU DORO GIJUTSU CT
Ishikawajima Inspection and Instrumentation Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)設置スペースを大幅に小さくして計測
小屋や通行規制等なしにどこにでも簡単に設置でき、
(2)端末装置に必要な電源容量と記憶容量を大幅に低
減でき、(3)無人でデータ取得ができかつ遠隔から計
測条件の変更ができ、(4)走行車両の無線装置による
ノイズの影響を回避することができる構造物の長期連続
計測装置を提供する。 【解決手段】 構造物2の動的変化又は静的変化を測定
し、その計測値および処理データを電話回線を介して発
信する端末装置3と、この端末装置に電流を供給する電
源装置4と、電話回線に接続され前記端末装置よりデー
タを入力し解析すると共にデータの計測条件を前記端末
装置に指示する中央装置12とを備える。端末装置はC
PU24とハードディスクに代えたメモリカード28と
を備え、一定周期毎の極大値と極小値、その頻度分布、
及び計測しきい値を超えた時点の前後の計測値、等をメ
モリカードへ書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明や行先表示板等
の道路付属品やその他の構造物の振動、応力、加速度等
を長期間にわたり連続的に計測する長期連続計測装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】道路には照明や行先表示板等を付けたポ
ール(柱)等の道路付属品が両側に多数設けられてい
る。これらの道路付属品には通過する自動車や強風等に
より振動が発生することが多い。特に道路の内でも都会
を通過する高速道路は高架となっている範囲が多く、こ
のような高架構造の道路の場合、道路自体が振動しポー
ル等の揺れも大きくなる場合がある。道路付属品が長時
間振動にさらされた場合の疲労破壊や強度不足の場合、
折れて照明や行先表示板が落下する等の事故が発生す
る。このような事故を防止するため、高架構造や各道路
付属品に働く振動による応力や加速度を数日以上にわた
り連続的に検査計測することが必要となる。また、中央
分離体に設置された照明等のポール、或いはその他の構
造物を動的・静的に連続して計測する必要がある場合も
多い。
【0003】従来、上述したような屋外の構造物を計測
する場合、電源の得やすい場所に計測小屋を設け、対象
物に取り付けたセンサと計測小屋に設けた計測装置とを
信号線で結んでいた。計測装置はレコーダやアンプと、
このレコーダに記録された計測データの解析をするパソ
コンなどが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の計測手段には、以下の問題点があった。 (1)計測小屋を設置する十分なスペースが得られない
場合が多い。しかも計測対象となる構造物(例えば道路
付属品)は一般に多数あるため、計測小屋が設置できて
もこれを頻繁に移動しなければならない。このためデー
タレコーダとアンプを計測対象の構造物の近傍に設置
し、道路近傍の商業電源等から電源ケーブルを介して電
源を確保し、レコーダの計測データは事務所等に置かれ
たパソコン等の中央装置で解析する方法が検討されてい
る。しかし屋外で商業電源から電源ケーブル介して電源
を確保するのは、一般的にかなり手間がかかる作業とな
る。また、例えば中央分離体等の場合、このケーブルを
引くため道路を通る自動車の通行を規制する場合も発生
する。
【0005】(2)このため電源として電池(バッテリ
ー)を用いることが考えられている。しかし、データレ
コーダのデータ記憶容量は長くても数時間程度であり、
これに対して、例えば1本のポール等の道路付属物に対
し3日程度のデータの記憶が要求される。このためデー
タレコーダとともにパソコンを並設して計測データを一
次処理してデータを減少させることが検討されている
が、パソコンの場合でもハードディスクを駆動する電流
が大きいため電池で駆動する場合、電池の数が多くなる
という問題がある。例えば、上記の3日程度のデータを
得るのに乗用車用の電池が16個も必要になる。
【0006】(3)また、データレコーダ等の端末装置
では計測前に計測条件を設定し、その条件に合わせてほ
とんど無人でデータを取得できるが、その間に計測条件
が変化してもそれに対応したデータを得ることはできな
かった。これにより無駄な計測が行われる事態が発生し
た。
【0007】(4)一方近年、走行車両(トラック等)
のなかにはCB無線等の無線装置を搭載しているものが
ある。構造物の長期連続計測において、データの圧縮の
ために計測データの極大値と極小値を記録するようにし
ていると、そのような車両が通過する際に、過大なノイ
ズ信号が計測データとして記録されてしまい、本来の構
造物の計測データの全部又は一部が消失してしまうこと
がある。
【0008】本発明は上述した種々の問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、(1)設置スペースを大幅に小さくして計測小屋や
通行規制等なしにどこにでも簡単に設置でき、(2)端
末装置に必要な電源容量と記憶容量を大幅に低減でき、
(3)無人でデータ取得ができかつ遠隔から計測条件の
変更ができ、(4)走行車両の無線装置によるノイズの
影響を回避することができる構造物の長期連続計測装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、構造物
(2)の動的変化又は静的変化を測定し、その計測値お
よび処理データを電話回線を介して発信する端末装置
(3)と、この端末装置に電流を供給する電源装置
(4)と、電話回線に接続され前記端末装置よりデータ
を入力し解析すると共にデータの計測条件を前記端末装
置に指示する中央装置(12)と、を備え、前記端末装
置はCPU(24)とハードディスクに代えたメモリカ
ード(28)とを備えている、ことを特徴とする構造物
の長期連続計測装置が提供される。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
電話回線は、PHS、携帯電話、公衆電話回線、又は専
用電話回線であり、前記電源装置は、電池又は常時電源
である。
【0011】上記本発明の構成によれば、構造物(例え
ば道路付属品)の応力や加速度などの動的変化又は静的
変化を歪みゲージ等で計測し、端末装置(3)によりそ
の計測値およびこれを処理した処理データを記憶し、電
話回線(例えばPHS電話)を介して中央装置(12)
に計測値および処理データを発信する。このデータの記
憶はメモリカードで行うので、端末装置に電流消費量の
大きいハードディスクを設ける必要がなく小容量の電池
で駆動することができる。また、中央装置(12)によ
り計測データを電話回線を介して取り混むとともにデー
タの計測条件を端末装置に指示することができるので、
適切なデータを計測することができる。更に、端末装置
は商用電源が不要であり、電池駆動の小型パソコンで構
成できるので、設置スペースを大幅に小さくして計測小
屋や通行規制等なしにどこにでも簡単に設置できる。
【0012】前記端末装置(3)は、一定周期毎の極大
値と極小値、及び所定の計測しきい値を超えた時点の前
後の波形データを前記メモリカードへ書き込むようにな
っている。この構成により、メモリカードへ書き込むデ
ータ量を圧縮することができ、ハードディスクに比べて
記憶容量の小さい(例えば160Mバイト)メモリカー
ドに数日分の重要なデータを十分に書き込み、これを定
期的に事務所等に持ちかえり短時間にデータ解析をする
ことができる。
【0013】前記端末装置(3)は、走行車両の無線機
によるノイズを検出するアンテナを備え、前記ノイズが
所定のノイズしきい値を超えた場合にその前後の計測値
の取り込みを中止する。この構成により、無線機のノイ
ズによる無駄なデータの記憶を回避し、記憶容量の小さ
いメモリカードのメモリーを有効に活用することができ
る。
【0014】また、前記端末装置(3)は、計測値が所
定の警報しきい値を超えた場合に、警報信号を中央装置
に発信する。この構成により、地震等警報しきい値を超
える計測値が計測された場合に、直ちに警報等を発し、
迅速な安全処理を行うことができる。
【0015】前記中央装置(12)は、前記端末装置
(3)からのデータをモニタし、前記計測しきい値、ノ
イズしきい値、及び警報しきい値のうち少なくとも1つ
を前記端末装置に設定する。この構成により、中央装置
で端末装置で計測したデータをモニタで見ながら端末装
置の計測条件を設定することができる。例えば応力(歪
み)がしきい値より大きくなったとき応力や振動の波形
データを計測する場合、しきい値を中央装置より設定す
ることができる。従って、計測、警報等に必要なしきい
値を遠隔から適宜変更することができ、適切なデータを
随時計測し、かつ精度の高い警報を発することができ
る。
【0016】前記端末装置(3)は複数台あり、各端末
装置はGPSの時刻信号を受信し、又は1台の端末装置
からパルス信号を無線で送信させて各自の時刻信号の同
期をとる。GPSは人工衛星を用いて自己の地球上の位
置を決定できるシステムで位置信号とともに時刻信号も
発信している。複数の端末装置で同時に計測する場合、
各端末装置は自己のクロックにより計測を行うが、各ク
ロックの時刻信号はずれる可能性が大きいので、各端末
装置にGPSの時刻信号を取り入れることにより、大ま
かな時刻合わせを行い、更にパルス信号を送受信させて
各端末装置の同期を完全にとることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0018】図1は、本発明の構造物の長期連続計測装
置の模式図である。この図において、(A)は構造物に
近接した計測サイト、(B)は計測サイトから遠隔に位
置する解析サイト(例えば事務所)を示している。図1
(A)において、高速道路1に沿って照明や標識等を付
けたポール2が設けられている。以下、構造物として道
路付属品であるポールを例にとり説明する。高速道路1
としては振動の大きい高架構造のものを対象とするが、
地上の高速道路でもよい。このポール2に持ち運び容易
な端末装置3とこれを作動させる電池4を設定する。端
末装置3にはPHS(Personal Handyp
hone System)電話器5とGPS(Glob
al Positionnig System)9の人
工衛星と通信し時刻信号を受信するGPSアンテナ6が
設けられている。
【0019】計測器7は模式的に示したが、ポール2の
応力と加速度を計測する。応力は歪みゲージで計測し、
加速度も歪みタイプのセンサーを用い、アンプを歪みゲ
ージ用アンプで統一する。8はPHS中継アンテナで高
速道路1はPHS電話の通信可能範囲とする。9はGP
Sを示す。
【0020】図1(B)において、計測データを収集し
解析する中央装置12は、電話回線10のある事務所に
設けられる。電話回線10にモデム11を介してパーソ
ナルコンピュータからなる中央装置12を設ける。中央
装置12は端末装置3を呼出し、データの送信や計測条
件の指示などを行う。なお、端末装置3から中央装置1
2を呼出しデータの送信なども可能である。
【0021】図2は端末装置3の構成を示す。応力や加
速度を計測する歪みゲージと接続する歪みアンプ20は
4ch(チャンネル)が1ユニットとなり、4ユニット
設けられ、16chのデータの計測が可能となってい
る。各歪みアンプ20にはLPF(ローパスフィルタ)
が設けられ高周波の雑音を遮断する。1〜4ch用の歪
みアンプ20にはゲインの調整及び歪み(応力)のしき
い値の設定を自動で(中央装置12から遠隔で)行う制
御回路21が設けられている。他の歪みアンプ20は手
動でゲイン調整可能となっている。
【0022】アナログマルチプレクサ22は各歪みアン
プ20の各チャンネル毎のデータを順次選択し後続の装
置に送り込む。アナログ/デジタル変換器23はアナロ
グマルチプレクサ22のアナログデータをデジタルデー
タに変換する。CPU24はROM25に格納されたプ
ログラムに従い、RAM26を作業領域としてデータ解
析及び端末装置3の制御を行う。
【0023】デジタルインプット/アウトプット27は
デジタルデータの出入口で、1つはメモリーカード28
と接続し、他はゲイン,しきい値制御回路21と接続し
ている。メモリーカード28は着脱可能で大容量のデジ
タルデータを格納するもので、本実施形態では、3日間
のデータを格納するのに、例えば160Mバイトのもの
が用いられている。シリアルインターフェイス29の一
方はGPSのアンテナ6と接続して人工衛星からの時刻
信号を受信し、他のシリアルインターフェイス29はモ
デム30を介してPHS電話器5と接続している。
【0024】上述の機器による電流使用量から計算され
る電池4の容量の一例を示す。歪みゲージは抵抗350
Ωを使用し、6Vの電圧で使用すると6V/350Ω=
17mA,16chで273mA、歪みアンプ20は1
ch当たり約4mAなので、4×16=64mA、PC
Uユニットの消費電力を約1Aとすると、総消費電力は
約1.4AH(アンペア・アワー)となる。乗用車等に
用いられる鉛蓄電池(容量105AH,寸法281×1
90×128)を使用すると、105AH/1.4AH
=75時間=3.125日となり3日間の計測が可能で
ある。
【0025】次に端末装置3による計測について説明す
る。ポール2は自動車の通行で振動しており、この振動
による歪みから応力と加速度が計測される。振動数の最
大周波数は10Hz程度なので、100Hz(0.01
sec)をサンプリング周期とする。歪みゲージの出力
は図5に示すように交互にピーク値のある周期的なデー
タであるので、歪みの極大値と極小値の連続データ(連
続ピークデータ)を3日分とり、メモリーカード28に
格納する。なおデータには時刻データも例えば分単位で
記録する。
【0026】図3は連続ピークデータの一例を模式的に
示す。図3Aは1つのチャンネルの24時間のデータを
示し、図3Bは1時間のデータを示す。極大値が+側に
表れ、極小値が−側に表れる。図示していないが分毎の
時刻データも記録される。データのサンプリングは10
0Hzで行い、この間の0.01sec内で、 a)16chのデータのA/D変換 b)各チャンネルについての極大・極小値の算出 c)極大値または極小値の頻度分布算出 d)メモリーカードへの書き込み を行う。
【0027】図4は応力頻度分布を示す。端末装置3
は、図3に示す連続ピークデータをとるため、100H
z毎にサンプリングしたデータの極大値と極小値とを算
出し、この値をメモリーカード28に記録してゆくとと
もに、極大値または極小値の頻度を作成する。図4は横
軸に極大値または極小値の応力(または歪み)をとり、
縦軸には発生する応力の回数(最終的には全体に対する
%)で表す。
【0028】1〜4chの歪みアンプ20では、その内
の1つ、例えば1chのデータ(応力)に対し、計測し
きい値を設定しておき、この計測しきい値を越えたと
き、この越えた応力の発生した時の前後11秒、計22
秒の時系列データをメモリーカード28に10回記録さ
せる。このためRAM26は常に11秒間のサンプリン
グデータを記憶し、計測しきい値を越えないときは新た
なデータで上書きしてゆく。計測しきい値を越えたとき
は、RAM26はこの11秒間のデータをメモリーカー
ド28に移動する。計測しきい値による判定は1chで
行うが時系列データの記録は16ch全てで行う。
【0029】図5は時系列データの一例を示す。図5
(A)は計測しきい値を設定する1chの時系列データ
を示す。応力が計測しきい値を越えた場合、その応力の
発生した時点の前後11秒間のサンプリングデータを記
録し、メモリーカード28に格納する。図5(B)は歪
みにより加速度を計測しているchの時系列データを示
す。
【0030】すなわち、端末装置3は、上述した一定周
期毎の極大値と極小値、その頻度分布、及び所定の計測
しきい値を超えた時点の前後の計測値のうち少なくとも
1つをメモリカードへ書き込むようになっている。この
構成により、メモリカードへ書き込むデータ量を圧縮す
ることができ、ハードディスクに比べて記憶容量の小さ
い(例えば160Mバイト)メモリカードに数日分の重
要なデータを十分に書き込み、これを定期的に事務所等
に持ちかえり短時間にデータ解析をすることができる。
【0031】中央装置12ではメモリーカード28に格
納した時系列データを送信させてモニタに表示し、応力
や振動の状況を観察する。計測される時系列データは計
測しきい値により左右されるので、適切なデータを計測
するため、中央装置12から計測しきい値を設定するこ
とができる。
【0032】中央装置12では送信された時系列データ
の周波数解析を行い、含まれる周波数とそのパワースペ
クトル分布を算出する。図6は時系列データをFFT
(高速フーリエ変換)により周波数解析した一例を示
す。
【0033】端末装置3が複数ある場合、各装置は時計
を内蔵しているが、それらの時刻信号がずれる場合があ
る。このため、各端末装置3はGPSの時刻信号を基準
として、±0.5sec程度の大まかな時間ずれを修正
することができ、特定の端末装置から発信されるパルス
信号を受信して各装置の完全な同期を図ることができ
る。
【0034】また、端末装置3は、例えばCB無線等の
無線機によるノイズを検出するアンテナを備える。この
アンテナには、例えば、構造物(ポール)からの置計測
値の出力信号をアンテナとして用いる。また、このアン
テナで得られた無線機によるノイズが所定のノイズしき
い値を超えた場合にその前後の計測値の取り込みを中止
する。
【0035】図7は、本発明の計測装置で実際に計測さ
れたポールの歪みデータである。この図において、
(A)はポール番号3276、(B)は同3277のデ
ータであり、それぞれ上図は基部橋軸の歪み、下図は基
部直角の歪みである。また、各図において、横軸は時間
(秒)、縦軸は歪み量(μ)である。
【0036】図7(A)(B)において、矢印で示す約
3秒間の間に、通常の歪み量より異常に大きい歪みが検
出されている。この歪みは、CB無線を搭載した車両の
通過時に一致しており、無線機によるノイズである。従
って、かかるノイズ信号を本発明の装置では、所定のノ
イズしきい値を超えた場合にその前後の計測値の取り込
みを中止することで、無駄なデータの記憶を回避し、記
憶容量の小さいメモリカードのメモリーを有効に活用す
ることができる。
【0037】また、端末装置3は、地震等警報しきい値
を超える計測値が計測された場合に、直ちに警報等を発
し、迅速な安全処理を行うことができるように、計測値
が所定の警報しきい値を超えた場合に、警報信号を中央
装置に発信するようになっている。
【0038】更に、中央装置12は、計測したデータを
モニタで見ながら端末装置の計測条件を設定することが
できるように、端末装置3からの計測しきい値以外のノ
イズしきい値、及び警報しきい値を遠隔から設定できる
ようになっている。
【0039】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで自由に変更が
できる。例えば、上述したPHS電話器5の代わりに、
携帯電話、公衆電話回線、又は専用電話回線を用いるこ
とができる。また、電池4の代わりに、可能であれば常
時電源(商用電源)を用いてもよい。更に、メモリカー
ドの代わりに、メモリーステック、その他の半導体記憶
装置を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、以下の効果が得られる。 (1)データの記憶をメモリカード等で行うので、端末
装置に電流消費量の大きいハードディスクを設ける必要
がなく小容量の電池で駆動することができる。従って、
端末装置に商用電源が不要であり、電池駆動の小型パソ
コン等で構成できるので、設置スペースを大幅に小さく
して計測小屋や通行規制等なしにどこにでも簡単に設置
できる。 (2)端末装置でデータを処理して、一定周期毎の極大
値と極小値、その頻度分布、及び所定の計測しきい値を
超えた時点の前後の計測値等のみをメモリカード等ヘ書
き込むので、メモリカードへ書き込むデータ量を圧縮す
ることができ、ハードディスクに比べて記憶容量の小さ
い(例えば160Mバイト)メモリカードに数日分の重
要なデータを十分に書き込み、これを定期的に事務所等
に持ちかえり短時間にデータ解析をすることができる。 (3)無線機によるノイズを検出するアンテナによりノ
イズが所定のノイズしきい値を超えた場合にその前後の
計測値の取り込みを中止するので、無駄なデータの記録
を回避し、記憶容量の小さいメモリカードのメモリーを
有効に活用することができる。 (4)計測値が所定の警報しきい値を超えた場合に、警
報信号を中央装置に発信するので、地震等警報しきい値
を超える計測値が計測された場合に、直ちに警報等を発
し、迅速な安全処理を行うことができる。 (5)中央装置12から端末装置3からのデータをモニ
タし、計測しきい値、ノイズしきい値、及び警報しきい
値等を設定できるので、常に最適なしきい値を遠隔で設
定することができる。従って、計測、警報等に必要なし
きい値を遠隔から適宜変更することができ、適切なデー
タを随時計測し、かつ精度の高い警報を発することがで
きる。 (6)複数の各端末装置をGPSの時刻信号とパルス信
号で同期をとるので、各端末装置の同期を正確にとるこ
とができる。
【0041】従って、本発明の構造物の長期連続計測装
置は、(1)設置スペースを大幅に小さくして計測小屋
や通行規制等なしにどこにでも簡単に設置でき、(2)
端末装置に必要な電源容量と記憶容量を大幅に低減で
き、(3)無人でデータ取得ができかつ遠隔から計測条
件の変更ができ、(4)走行車両の無線装置によるノイ
ズの影響を回避することができる、等の優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体的構成を示す図であ
る。
【図2】端末装置の構成を示す図である。
【図3】連続ピークデータを模式的に示した図である。
【図4】応力の頻度分布の一例を示す図である。
【図5】応力が計測しきい値を越えたときその前後11
秒間の時系列データの一例を示す図である。
【図6】時系列データの周波数分析の一例を示す図であ
る。
【図7】本発明の計測装置で実際に計測されたポールの
歪みデータである。
【符号の説明】
1 高速道路 2 構造物(ポール) 3 端末装置 4 電源装置(電池) 5 電話回線(PHS電話器) 6 GPSアンテナ 7 計測器 8 PHS中継アンテナ 9 GPS 10 電話回線 11 モデム 12 中央装置 20 歪みアンプ 21 ゲイン,しきい値制御回路 22 アナログマルチプレクサ 23 アナログ/デジタル変換器 24 CPU 25 ROM 26 RAM 27 デジタルインプット/アウトプット 28 メモリーカード 29 シリアルシンターフェイス 30 モデム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 晴夫 東京都千代田区霞が関1丁目4番1号 首 都高速道路公団内 (72)発明者 舩本 浩二 東京都千代田区霞が関1丁目4番1号 首 都高速道路公団内 (72)発明者 長坂 光高 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川島 検査計測株式会社東京第二事業所内 (72)発明者 市川 健生 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川島 検査計測株式会社東京第二事業所内 (72)発明者 島田 忠幸 東京都江東区豊洲3丁目1番15号 石川島 検査計測株式会社東京第二事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物(2)の動的変化又は静的変化を
    測定し、その計測値および処理データを電話回線を介し
    て発信する端末装置(3)と、この端末装置に電流を供
    給する電源装置(4)と、電話回線に接続され前記端末
    装置よりデータを入力し解析すると共にデータの計測条
    件を前記端末装置に指示する中央装置(12)と、を備
    え、前記端末装置はCPU(24)とハードディスクに
    代えたメモリカード(28)とを備えている、ことを特
    徴とする構造物の長期連続計測装置。
  2. 【請求項2】 前記電話回線は、PHS、携帯電話、公
    衆電話回線、又は専用電話回線であり、前記電源装置
    は、電池又は常時電源である、ことを特徴とする請求項
    1記載の構造物の長期連続計測装置。
  3. 【請求項3】 前記端末装置(3)は、一定周期毎の極
    大値と極小値、及び所定の計測しきい値を超えた時点の
    前後の波形データを前記メモリカードへ書き込む、こと
    を特徴とする請求項1記載の構造物の長期連続計測装
    置。
  4. 【請求項4】 前記端末装置(3)は、走行車両の無線
    機によるノイズを検出するアンテナを備え、前記ノイズ
    が所定のノイズしきい値を超えた場合にその前後の計測
    値の取り込みを中止する、ことを特徴とする請求項1記
    載の構造物の長期連続計測装置。
  5. 【請求項5】 前記端末装置(3)は、計測値が所定の
    警報しきい値を超えた場合に、警報信号を中央装置に発
    信する、ことを特徴とする請求項1記載の構造物の長期
    連続計測装置。
  6. 【請求項6】 前記中央装置(12)は、前記電話回線
    を利用して前記端末装置(3)からのデータをモニタ
    し、前記計測しきい値、ノイズしきい値、及び警報しき
    い値のうち少なくとも1つを前記端末装置に設定するこ
    とを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の構造
    物の構造物の長期連続計測装置。
  7. 【請求項7】 前記端末装置(3)は複数台あり、各端
    末装置はGPSの時刻信号を受信し、又は1台の端末装
    置からパルス信号を無線で送信させて各自の時刻信号の
    同期をとることを特徴とする請求項1記載の構造物の構
    造物の長期連続計測装置。
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